【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、一般的にはシートの糊付け構造及びシートへの糊付け装置に関するものである。 さらに具体的には、それぞれ平行な適数条の山折り状の折り目と谷折り状の折り目とが繰り返し形成されたシートに対する糊付け構造、及びこのようなシートへの糊付け装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、厚紙や段ボールその他ある程度の硬さを有していて容易に折り曲げられるシートに、山折り状の折り目と谷折り状の折り目とを平行にかつ交互に形成し、前記折り目に沿って折り畳むことによりブロック体を製造することは既に提案されている。 (特願平6−103602号、特願平6−324591号) また、前述のようなシートに、それぞれ平行な複数条の山折り状の折り目と谷折り状の折り目とを繰り返し形成し、当該シートを前記折り目に沿って折り曲げて見掛け上その長さを縮めることにより、多孔状断面のブロック体を製造することも既に提案されている。 (特願平72 37405号) 【0003】前述のようなブロック体は、包装用の枠体や緩衝材、断熱パネルなどの心材、各種吸着材を担持する担体などに使用されるように提案されたものであるが、それらのブロック形状を保つためには、シートを接着するのが好ましい。 しかしながら、前述のようなシートを材料としたブロック体を、シートの折り曲げと接着によって迅速かつ効率よく製造するための手段は未だ提案されていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述のようなブロック体を、シートの折り曲げと接着によって製造する際に、 例えば一対のアプリケータロールによってシートの全面に糊付けすると、最終形状に加工するとき加工具を使用することが非常に困難になる。 また、接着不要な個所に糊付けすると、糊が無駄になるとともに、製品であるブロックが重くなるなど、好ましくない場合が少なくない。 この発明の目的は、シート材によるブロックの製造工程において、後の加工工程で加工具を使用することが容易であって、糊をより経済的に使用することができるシートへの好ましい糊付け構造を提供することにある。 この発明の他の目的は、前述の好ましい糊付け構造を実施するのに適する糊付け装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明による請求項1 のシートの糊付け構造は、前述の課題を解決するため、 山折り状の折り目と谷折り状の折り目とが平行にかつ交互に形成され、前記折り目に沿って折り畳むことによりブロック体を製造するためのシートの両面へ、前記各折り目とほぼ直交する状態に所定幅の帯状に連続する非糊付き部を複数条ほぼ平行に形成し、前記非糊付き部以外の部分には、少なくとも前記シートを前記折り目に沿って折り曲げたときに外側に面する折り目の両側近傍又は片側近傍の部分に糊付けすることを特徴としている。 【0006】この発明による請求項2のシートの糊付け構造は、前述の課題を解決するため、それぞれ平行な複数条の山折り状の折り目と谷折り状の折り目とが繰り返し形成され、前記折り目に沿って折り曲げて見掛けの長さを縮めるることにより多孔状断面のブロック体を製造するためのシートにおいて、当該シートを見掛け上縮めたとき外側に表れる面に非糊付き部を形成し、前記シートを見掛け上縮めたときに外側に表れない面の、少なくとも相互に接触する部分に糊付けすることを特徴としている。 【0007】この発明によるシートへの糊付け装置は、 前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。 すなわち、請求項3の糊付け装置は、それぞれ平行な適数条の山折り状の折り目と谷折り状の折り目とが繰り返し形成されたシートの両面へ糊付けする装置であって、軸方向に連続する所定幅の非糊保持部を有し、かつ同調して回転される一対のアプリケータロールと、前記各アプリケータロールと対応するそれぞれのグルーバンと、それぞれのグルーバンより前記各アプリケータロールの表面へ糊を転移させる糊転移手段と、を備えたことを特徴としている。 【0008】請求項4の糊付け装置は、それぞれ平行な適数条の山折り状の折り目と谷折り状の折り目とが繰り返し形成されたシートの両面へ糊付けする装置であって、周方向に連続する所定幅の非糊保持部を所定の間隔で複数有し、かつ対称方向へ回転される一対のアプリケータロールと、前記各アプリケータロールと対応するそれぞれのグルーバンと、それぞれのグルーバンより前記各アプリケータロールの表面へ糊を転移させる糊転移手段と、を備えたことを特徴としている。 【0009】請求項5の糊付け装置は、請求項3又は4 に記載の糊付け装置において、前記各アプリケータロールの非糊保持部以外の部分の表面は、前記シートの糊付け必要箇所に対応する部分が均一な円弧状の凸面による糊保持面に形成されていることを特徴としている。 【0010】請求項6の糊付け装置は、請求項3〜5のいずれかに記載の糊付け装置において、前記シートを、 前記アプリケータロールの回転方向に沿い、当該アプリケータロールの周速と同調して次の加工工程へ移送するシート移送手段を備えていることを特徴としている。 【0011】請求項7の糊付け装置は、請求項6に記載の糊付け装置において、前記各アプリケータロールには、所定の間隔を置いてロール欠落部が少なくとも二個所以上形成され、前記シート移送手段は、前記ロール欠落部を通って前記シートを保持し、当該シートを前記アプリケータロールの回転方向へ引っ張る複数のアームを備えている。 【0012】請求項8の糊付け装置は、請求項3〜7のいずれかに記載の糊付け装置において、前記糊付け装置を設置位置から他の位置へ移動させる移動手段を備えたことを特徴としている。 【0013】請求項9の糊付け装置は、請求項3〜8のいずれかに記載の糊付け装置において、前記各アプリケータロールが多数のロール片からなり、各ロール片を軸に固定する固定手段を備えていることを特徴としている。 【0014】請求項10の糊付け装置は、請求項3〜9 のいずれかに記載の糊付け装置において、前記アプリケータロールが、軸に固定されたドラムと、このドラムの周面に、金属シートとマグネットシートとを介して装着された糊保持部材とから構成され、前記金属シートとマグネットシートは、その一方が前記ドラムの表面に固定され、その他方が前記糊保持部材の裏面へ固定されている。 【0015】 【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発明の実施形態を説明する。 第1実施形態 図1はこの発明による第1実施形態の糊付け装置の一部省略平面図、図2は図1の装置の右側面図、図3は糊付け装置の部分破断正面図、図4は第1実施形態の糊付け装置におけるアプリケータロールを構成するロール片の半裁拡大正面図、図5は図4の矢印A−Aに沿う半裁断面図、図6は第1実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシートの部分斜視図、図7は第1実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシートを、次の加工装置によって折り畳み加工している状態を示す側面図である。 【0016】この実施形態で取り扱うシート1はB段を有する段ボールであり、このシート1には、前工程において、段ボールの図示しない段と交差する方向へ、山折り状(逆V字状)に折れ曲がるように折り曲げ方向性(折り癖)が付与された山折り状の折り目10と、谷折り状(V字状)に折れ曲がるように折り曲げ方向性が付与された谷折り状の折り目11とが、一定の間隔で交互にかつ平行に形成されている。 前工程において多数の折り目10,11が形成されたシート1は、偏平に伸ばされた状態で挟みコンベヤからなる移送装置cに保持され、糊付け装置dの側部に位置する加工適正位置c'に移送されて停止する。 加工適正位置c'に供給されたシート1は、図1の下方(手前側)から前進する移送手段3に保持され、ライン上の次の加工装置eへ移送される間に、前記糊付け装置dにおいて所要部分に糊付けされる。 【0017】この実施形態の糊付け装置dは、図2及び図3で示すように、機枠2へ回転自在に取り付けられた一対のアプリケータロール4,4a、上下のアプリケータロール4,4aにそれぞれ対応して設置された各グルーバン5,5a(図2にのみ示す)、各グルーバン5, 5aの糊を各アプリケータロール4,4aへ転移させる転移手段6,6a、駆動部8及び前記移送手段3とを備えている。 各転移手段6,6aは、それぞれ糊の転移用ロール60,61及び62,63とによって構成されている。 【0018】糊付け装置dには、図2のように、床面上に敷設された一対のレール71,71と、機枠2の下部四個所に取り付けられ、前記レール71,71上に転接する車輪70,70などからなる移動手段7が付属している。 したがって、機枠2を図1の矢印fの方向へ押すと、糊付け装置dは、移送装置cと次の折り畳み装置e の間から加工ライン外に移動する。 前記車輪70,70 は、例えば共通のモータ(図示しない)によって回転するように構成することができる。 【0019】図3のように、上方のアプリケータロール4及び転移用ロール60,61は、両側の可動フレーム20,21へ図示しないベアリングを介して回転自在に支持されており、下方のアプリケータロール4a及び転移用ロール62,63は、両側の固定フレーム22,2 3へ図示しないベアリングを介して回転自在に支持されている。 可動フレーム20,21は、その上方に位置する支持部材24に対し各スクリュー軸25,26を介して吊り下げられている。 機枠2の上部片端にはハンドル27が設置されており、このハンドル27を正逆に回転させると、伝動部28,29を介してス各クリュー軸2 5,26が回転し、上方のアプリケータロール4,転移用ロール60,61及びグルーバン5が、前記可動フレーム20,21とともに昇降するように構成されている。 【0020】図3のように、駆動部8にはモータ80が設けられ、このモータ80の回転は、タイミングベルト81及びユニバーサル軸継手83を介して一方のアプリケータロール4へ伝達されるとともに、歯車列82及びユニバーサル軸継手84を介して他方のアプリケータロール4aへ逆回転するように伝達される。 さらに、一方のアプリケータロール4の回転は、反対側上部の回転伝達部85により上方の転移用ロール60,61へ伝達され、他方のアプリケータロール4aの回転は、下部の回転伝達部86により下方の転移用ロール62,63へ伝達されるように構成されている。 【0021】この実施形態において、各アプリケータロール4,4aは、図1及び図3のように、それぞれの軸41,41へ固定された多数の短いロール片40によって構成されている。 また、各アプリケータロール4,4 aには、軸方向に沿って所定の間隔にかつ互いに一致する位置に、前記ロール片40が軸41へ固定されていない複数のロール欠落部42がそれぞれ設けられている。 【0022】各ロール片40は、図4及び図5で拡大して示すように、中央部に軸41の挿入孔40bを有するドラム40aと、このドラム40aの周面に被着されたスポンジその他の多孔性部材からなる糊保持部材40c とによって構成され、外周方向から前記ドラム40aを貫通したボルト40fにより、それぞれ軸41へ固定されている。 糊保持部材40cの表面には、各ロール片4 0相互で一致するように、軸方向に沿って連続する一定幅の複数の非糊保持部40gが形成されており、これらの非糊保持部40gは、糊保持部材40cの外周面から軸心方向へ凹んでいて、図2の転移用ロール61,62 の表面が接触しないように構成されている。 糊保持部材40cの表面の非糊保持部40g以外の部分は、糊保持面40hを形成しており、その表面は、ほぼ均一な円弧状の凸面に形成されている。 【0023】この実施形態においては、前記ドラム40 aの外周面と糊保持部材40cの内周面との間に、マグネットシート40dと鋼板その他の金属シート40eとが介在している。 そして、ドラム40aの外周面に取り付けられたマグネットシート40dへ、糊保持部材40 cの内周面に取り付けられた金属シート40eが磁力で引き付けられることによって、糊保持部材40cがドラム40aの周面へ保持されるように構成されている。 マグネットシート40dと金属シート40eは、逆の配置であっても差し支えない。 【0024】移送手段3は、図1及び図2のように、可動ベース30と、基端部が前記可動ベース30へ取り付けられ、先端部が前記アプリケータロール4,4aの方向へ伸びるほぼ均一な長さの複数のアーム31と、可動ベース30を作動させる駆動部33とによって構成されている。 可動ベース30の正面側にはガイドバー34を取り付け、他方、各アーム31の基端部には、前記ガイドバー34とスライド可能に係合する係合片35を取り付けることによって、各アーム31が可動ベース30に沿ってスライドするようになっている。 また、各アーム31は、係合片35に取り付けられている押しネジ36 によってガイドバー34へ適宜固定することができる。 【0025】移送手段3の駆動部33は、糊付け装置d の一端部から加工装置eの端部を通る位置に設置された機枠2aに沿って設置され、前記機枠2aの上部に設置されたモータ33a、減速機33b、機枠2aの両端部に設置された歯付きプーリ33c,33d、及び歯付きプーリ33c,33dに装着されたタイミングベルト3 3eを備えている。 歯付きプーリ33c,33dは、これをスプロケットに代え、タイミングベルト33eは、 これをチェーンに代えることができる。 前記可動ベース30は、その端部へ前記タイミングベルト33eが連結されているとともに、リニアベアリング38,38が取り付けられており、モータ33aの駆動により、機枠2 aに取り付けられているガイドレール37に沿って走行するように構成されている。 【0026】この実施形態の糊付け装置dによれば、移送装置cによってシート1が加工適正位置c'へ供給されると、移送手段3の可動ベース30が前進する。 各アーム31がそれぞれ対応するロール欠落部42を通り、 各アーム31の先端部に取り付けられている真空吸引式のエアーチャック32が、シート1の端部を保持して元の位置に復帰しつつシート1を引っ張って移送する際、 アプリケータロール4,4aの回転によってシート1の両面に糊付けされる。 シート1をアプリケータロール4,4aの間に通過させる際、当該シート1の折り目1 0,11がアプリケータロール4,4aの軸41と交叉し、かつ、折り目10,11がロール欠落部40gと一致しない状態で通過させる。 【0027】シート1を、前述のようにアプリケータロール4,4aの間へ通過させると、シート1の両面には、図6のように、各折り目10,11と直交する状態に、前記非糊保持部40gの幅に対応する幅の複数条の非糊付き部1bが形成されるとともに、この非糊付き部1bと直交する状態に前記ロール欠落部40gと対応する非糊付き部1cが形成される。 シート1の両面の他の部分には、糊付けされた糊付き部1aが形成される。 そして、この糊付き部1aの部分には、シート1を折り目10,11に沿って折り畳んだときに、外側になる面の折り目10,11へ隣接する面が含まれている。 【0028】この実施形態では、移送手段3の各アーム31がもとの位置に復帰し、各アーム31の先端部のエアーチャック32が糊付け済のシート1を解放することにより、図2のように、シート1は加工ラインにおける次の加工装置eの下部の支持ガイド90,90,90, 90の上に供給されるように構成されている。 シート1 が支持ガイド90の上に供給された状態では、それぞれの支持ガイド90の上にはシート1の非糊付き部1bが位置するように設計されている。 【0029】加工装置eはシート1の折り曲げ整形装置であって、加工装置eに移送されたシート1は折り目1 0,11に沿って折り畳まれる。 この加工装置eは、図2のように、前記各支持ガイド90と、この各支持ガイド90に対応して上方に位置する各押さえガイド91とを備えている。 各押さえガイド91は、シート1の供給位置の両側に設置されたフレーム93,93、各フレーム93に固定されたスクリューガイド95,95、各スクリューガイド95,95を貫通するスクリュー軸9 4,94、各スクリュー軸94を同時に回転させる駆動部92、及び、両端が各スクリュー軸94,94の軸受部材96,95と連結されていて、各押さえガイド91 相互を連結する連結バー97などにより、それぞれ同調して昇降するように構成されている。 図7のように、各支持ガイド90には、その両端に取り付けられた歯付きプーリ(又はスプロケット)9a,9a、歯付きプーリ9a,9aに装着されたタイミングベルト(又はスプロケット)9b、及び、タイミングベルト9bに連結され、図示しないガイドに沿って走行するプッシャー9c がそれぞれ設けられている。 一方のスプロケット9a は、それぞれの支持ガイド90に設置されている図示しないモータによって回転する。 各押さえガイド91の後端部には、アクチュエータ9eによって昇降するストッパ9dが設置されている。 【0030】加工装置eに供給された糊付け済のシート1は、以下のような要領で折り曲げ整形されることにより、所定形状のブロック体が製造される。 図7の(a) 図のように、加工装置eに糊付け済のシート1が移送されると、アクチュエータ9eによってストッパ9dが下降し、各押さえガイド91が一斉に下降して、山折り状の折り目10が浮上して全体が緩やかな波形を呈しているシート1を支持ガイド90の方向へやや押さえ、シート1の自由な動きを抑制する。 この状態で、シート1を各プッシャー9cによってストッパ9dの方向へ押す(プッシャー9cをストッパ9dの方向へ移動させる) とともに、シート1が折れ曲がることによる当該シート1の見掛けの縮み量に応じて(山折り状の折り目10の浮上量に応じて)各押さえガイド91を次第に上昇させる。 シート1は(b)図のように折り畳まれ、各折り目10,11相互の間の面が互いに接着されてブロック体1'が形成される。 【0031】第1実施形態の装置によれば、シート1には折り目10,11と直交する状態に所定幅の非糊付き部1bが複数条形成され、非糊付き部1b以外の部分に糊付けされるので、後方ラインの加工装置eの加工具である支持ガイド90、押さえガイド91、プッシャー9 c及びストッパ9dなどで折り曲げ加工する際、これらの加工具を糊と干渉させないように作動させて、非常に円滑にかつ迅速にブロック体を製造することができる。 第1実施形態の装置は、ロール4,4aの回転方向に沿ってシートを移送する移送手段3を設けているので、シート1を一定の姿勢に保ちながら、より円滑かつ安定して糊付けすることができる。 アプリケータロール4,4 aには、軸方向に沿って所定の間隔に複数のロール欠落部42が形成されているので、前述のように、シート1 をロール4,4aの回転方向へ移動させる構造の移送手段3を採用した場合、アーム31をロール4,4aの間へ円滑に通過させることができる。 第1実施形態の装置は、装置全体を移動させる移動手段7を設けたので、装置をシートの加工ライン外に移動させて整備や部品交換などを行うことができる。 第1実施形態の装置は、アプリケータロール4,4aが軸41へ固定される多数のロール片40によって構成されているから、シートの折り目の設計に応じて、アプリケータロール4,4aを簡単に取り替えることができる。 また、移送手段3のアーム31の位置は、シート1の折り目10,11の形成箇所などによって変更できるように構成されているが、このアーム31の位置が変更された場合、ロール片40の位置を調整して前記ロール欠落部42の位置をアーム31 の位置に容易に合わせることができる。 各ロール片40 の糊保持部材40cは、金属シート40eとマグネットシート40dとにより、ドラム40aへ簡単に取り付けることができるとともに、シートの折り目の設計に応じ、糊保持部材40cのみを取り替えることによって設計の変更に容易に対応することができる。 【0032】第2実施形態 図8及び図9には、この発明による糊付け装置の第2実施形態と、この第2実施形態の装置によって糊付けされたシートが示されている。 この実施形態によれば、糊付け装置を図1における移送装置cの終端部gに設置し、 移送装置cによってシート1をアプリケータロール4, 4aの間に供給するように構成している。 したがって、 シート1は当該シート1の折り目10,11がロール4,4aの軸方向へ沿う状態でアプリケータロール4, 4aの間を通過するので、シート1の両面には、アプリケータロール4,4aにおける各ロール欠落部(非糊保持部)42の幅に対応する幅で、折り目10,11とほぼ直交して連続する複数の非糊付き部1bが形成される。 この実施形態においても、糊付け済のシート1を次の加工装置eに移送して加工する際には、支持ガイド9 0,押さえガイド91を前記非糊付き部1bへ接触させて加工することにより、シート1を円滑かつ迅速に折り曲げ整形加工することができる。 この実施形態の装置の他の構成や作用,効果は、第1実施形態の装置と同様であるからそれらの説明は省略する。 【0033】第3実施形態 図11は第3実施形態の装置の要部が示されている。 この実施形態の装置において、アプリケータロール4,4 aは、軸方向へそれぞれ一定の長さを有するロール片4 0と受けロール片43とを、一定間隔のロール欠落部4 2を介して軸41へ交互に固定したものであり、一方の軸41のロール片40は、他方の軸41の受けロール4 3と対応して配置されている。 各ロール片40の外周部における糊保持部材40cには、ほぼ均一な円弧状の凸面からなる糊保持面40hと、糊保持面40hよりもやや凹んだ非糊保持部40gとが、所定の角度間隔で交互に形成されている。 【0034】この実施形態の糊付け装置の配置は、第2 実施形態の場合と同様に、図1における移送装置cの終端部gの位置に設置される。 前述のように構成されたアプリケータロール4,4aの間へ、山折り状の折り目1 0と谷折り状の折り目11とが交互にかつ平行に形成されたシート1を挟み、アプリケータロール4を図11の状態から下げた状態でロール4,4aを回転させ、シート1を移動させながらその両面に糊付けする。 この実施形態においては、シート1がロール4,4aの間を通過するとき、シート1の折り目10,11はロール4,4 aの軸方向に沿う状態になる。 【0035】前述のように糊付けすることにより、シート1の両面には、図12のように、折り目10,11と直交する状態に前記ロール欠落部42の幅に対応した幅の非糊付き部1bが連続的に形成される。 また、シート1の両面の他の部分においては、図10及び図12のように、折り目10,11に沿ってシート1を折り曲げたときその外側に面する面に、折り目10,11の両側に沿って断続的に糊付き部1aが形成される。 【0036】第3実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシート1は、これを図7を参照して説明した要領で折り畳むと、折り重なった各面相互がそれぞれ接着されて所定のブロック体が製造される。 この実施形態によれば、シート1には必要な部分にのみ、すなわち、シート1を折り曲げたときに外側になる面における各折り目10,11の側部のみに糊付き部1aが形成され、それだけ使用する糊量が少なくて済むので、ブロック体をより安価に製造することができる。 また、糊の使用量が少ないので、ブロック体全体がより軽くなるという利点がある。 第3実施形態における他の構成や作用,効果は、 第1実施形態の場合と同様であるから、それらの説明は省略する。 【0037】第4実施形態 図13〜図16には、折り目の設計が異なるシート、第4実施形態の糊付け装置の主要部、及び第4実施形態の装置で糊付けされたシートによる中空状のブロック体が示されている。 この実施形態の糊付け装置は、第2実施形態の場合と同様に、図1における移送装置cの終端部gの位置に設置される。 この実施形態の糊付け装置によって糊付け加工されるシート1は、図13のように、対の山折り状の折り目10,10と対の谷折り状の折り目11,11とが、一定の間隔で交互にかつ平行に形成されている。 折り目10,10相互の間隔と折り目11, 11相互の間隔は均一である。 【0038】この実施形態の装置において、アプリケータロール4,4aは、図14のように、所定の間隔でロール欠落部42が軸方向に沿って複数形成されるように、多数のロール片40を軸41に固定したものである。 各ロール片40の基本的な構造は第1実施形態の装置とほぼ同様であるが、それぞれの糊保持部材40cの表面には、図15で示すように、シート1の折り目1 0,10及び折り目11,11相互の間隔に対応する間隔で、対称な二箇所に、ほぼ均一な円弧状の凸面を有する対の糊保持面40h,40hが形成されている。 そして、対の糊保持面40h,40h相互の間には凹んだ状態の非糊保持部40gが形成され、一方の対の糊保持面40h,40hと他の対の糊保持面40h,40hの間には、対の折り目10,10からそれに隣接する対の折り目10,10(又は折り目11,11からそれに隣接する折り目11,11)までの間隔にほぼ相当する範囲に非糊保持部40iがそれぞれ形成されている。 各非糊保持部40iは、軸心からの高さが糊保持面40hよりもシート1の厚み分だけ低いほぼ均一な円弧状の凹面であり、この凹面は糊付け加工時にシート1を受ける受け面を形成する。 【0039】一方のアプリケータロール4のロール片4 0と、他方のアプリケータロール4aのロール片40とは、図15のように、それらの各対の糊付け面40h, 40h相互が、ほぼ90度位置を異にするように配置されている。 【0040】アプリケータロール4の各ロール片40における非糊保持部40gがシート1の対の山折り状の折り目10,10の間に位置する状態で、アプリケータロール4,4aの間にシート1を挟み、ロール4,4aを回転させるとともに、その回転方向に沿ってシート1を移動させると、シート1の両面に糊付けされる。 シート1への糊付け構造は、図14のように、シート1の表面には対の折り目10,10の両側に沿って断続的に糊付き部1aが形成され、シート1の裏面には他方の対の折り目11,11の両側に沿って断続的に糊付き部1aが形成される。 糊付き部1a相互の間には、前記ロール欠落部42に対応して、各折り目10,11と直交して連続する非糊付き部1bが形成されるとともに、各対の折り目10,10相互の間、及び各対の折り目11,11 相互の間は、非糊付き部1cになる。 【0041】前述のように糊付けしたシート1は、例えばその後の加工工程において、表面の各折り目10,1 0相互の間の面が図示しない真空吸引式の各加工具によって吸引保持され、裏面の各折り目11,11の間の面が図示しない真空吸引式の各加工具によって吸引保持される。 そして、各折り目10の部分を各折り目11に対し一旦浮上させてやや下降させ、それと同調して、隣接の対の折り目10,10と折り目10,10の見掛けの間隔、及び、隣接の対の折り目11,11と折り目1 1,11の見掛けの間隔がそれぞれ均一に縮まるように、前記各加工具をシート1の長さ方向に沿って移動させる。 このようにすれば、シート1はその見掛けの長さが短くなるように縮まり、図16のように、二等辺三角形の中空部が正逆に連続する状態の中空状断面のブロック体1'が製造される。 【0042】第4実施形態の装置で糊付け加工されたシート1によれば、シート1をその長さが見掛け上縮まるように折り目10,11に沿って折り曲げたとき、その外側に面する対の折り目10,10相互の間の面及び対の折り目11,11相互の間の面が非糊付き部1cとなる。 したがって、この非糊付き部1cの部分に加工具を接触させることにより容易に立体化加工することができるので、中空状断面のブロック体1'を迅速かつ円滑に製造することができるようになった。 第4実施形態の装置の他の構成や作用,効果は、第1実施形態の装置とほぼ同様であるから、それらの説明は省略する。 【0043】第5実施形態 図17及び図19には、第5実施形態の糊付け装置の主要部が示され、図18には第5実施形態の装置によって糊付け加工されたシートが示されている。 この実施形態の糊付け装置は、第1実施形態の糊付け装置dとほぼ同様な位置に設置される。 【0044】この実施形態において、アプリケータロール4,4aは、所定の間隔にロール欠落部42が形成されるように、軸41へ多数のロール片40を固定したものであり、必要な箇所にはロール片40相互の間にロール片40とは小径なスペーサ44を介在させている。 各ロール片40の外周部の糊保持部材40c(図19)には、一方の端部に周方向に沿ってほぼ等角度間隔に、ほぼ均一な円弧状の凸面からなる糊保持面40hと、糊保持面40hよりも凹んだ円弧面からなる非糊保持部40 gとが交互に形成されている。 各ロール片40の他方の端部側の周面は、全体が非糊保持部40iに形成されており、この非糊保持部40iは糊付け加工時におけるシート1の受け面を形成している。 【0045】アプリケータロール4,4aのロール片4 0相互はそれぞれ対応する位置に設置されているが、その姿勢は逆になっていて、それぞれ対応するロール片4 0,40において、一方のロール片40の糊保持面40 hは、他方のロール片40の非糊保持部40iと対応するように配置されている。 また、同軸上で隣合うロール保持片40相互は、それぞれ向きが反対になっている。 【0046】この実施形態の装置で取扱うシート1は、 図13のシートとほぼ同様であって、図18のように、 対の山折り状の折り目10,10と、対の谷折り状の折り目11,11とが交互にかつ平行に形成され、それらの間隔は均一である。 各ロール欠落部42の間隔や、スペーサ44の軸方向の長さは、図18におけるシート1 の対の折り目10,10相互、及び対の折り目11,1 1相互の間隔とほぼ同じに設定されている。 各ロール片40の軸方向の長さは、シート1の対の折り目10,1 0と隣の対の折り目11,11との間隔とほぼ同じに設定されている。 【0047】シート1の対の折り目10,10相互及び対の折り目11,11相互の間に、ロール欠落部42と各スペーサ44が位置する状態で、図17のアプリケータロール4,4aの間にシート1を挟み、ロール4,4 aを回転させながらその回転方向に沿ってシート1を移動させると、シート1の両面に糊付けされる。 シート1 の表面には、各対の折り目10,10相互の間を除く各折り目10の一方の側に沿って断続的に糊付き部1aが形成され、シート1の裏面には、各対の折り目11,1 1相互の間を除く各折り目11の一方の側に沿って断続的に糊付き部1aが形成される。 シート1の他の部分は、折り目10,11と交叉する状態で連続する非糊付き部1bと、折り目10,11に沿って連続する非糊付き部1cが形成される。 【0048】第5実施形態の糊付け装置によれば、前述のように、シート1の各対の折り目10,10相互の間と、各対の折り目11,11相互の間に非糊付き部1c が形成される。 したがって、第4実施例の場合とほぼ同様に、シート1の折り目10,10相互の間の面と、折り目11,11相互の間の面に図示しない加工具を接触させて、迅速かつ円滑に図16のような中空断面のブロック体1'を製造することができる。 第5実施形態の装置の他の構造や作用,効果は、第1実施例の装置とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。 【0049】第6実施形態 図20及び図21には、第6実施形態の糊付け装置の主要部が示され、図22には、第6実施形態の糊付け装置によって糊付け加工されたシートによるブロック体が示されている。 この実施形態の糊付け装置は、第2実施形態の場合と同様に、図1における移送装置cの終端部g の位置に設置される。 【0050】この実施形態において、アプリケータロール4,4aは、所定の間隔にロール欠落部42が形成されるように、軸41へ多数のロール片40を固定したものであり、必要な箇所にはロール片40とは小径なスペーサ44が設けられている。 各ロール片40の外周部の糊保持部材には、一方の端部に周方向に沿って連続する糊保持面40hが形成され、糊保持面40h以外の部分には糊保持面40hより小径な非糊保持部40gが形成されている。 【0051】同軸上で隣合うロール片40相互は、それぞれの向きが逆になる(糊保持面40hの位置が逆になる)ように配置され、隣合うロール4のロール片40とロール4aのロール片40とは、糊保持面40hの位置が逆になり、それぞれの非糊保持部40gがほぼ対応するように配置されている。 【0052】この実施形態の装置で取扱うシート1は、 図20で示すように、二対の山折り状の折り目10,1 0及び10,10と、二対の谷折り状の折り目11,1 1及び11,11とが交互に繰り返し平行に形成されている。 対の折り目10,10相互の間隔と他の対の折り目11,11相互の間隔は等しく、二対の折り目10, 10と10,10相互の間隔、及び、他の二対の折り目11,11と11,11相互の間隔はそれぞれ一定である。 また、対の折り目10,10と隣の対の折り目1 1,11との間隔も一定である。 アプリケータロール4 の各糊保持面40hは各対の山折り状の折り目10,1 0の間に対応して配置され、他のアプリケータロール4 aの各糊保持面40hは各対の谷折り状の折り目11, 11の間に対応して配置されている。 【0053】図21のように、シート1の対の折り目1 0,10相互の間及び対の折り目11,11相互の間に、それぞれのロール4,4aの糊保持面40hが対応する状態で、アプリケータロール4,4aの間にシート1を挟み、ロール4,4aを回転させながらその回転方向に沿ってシート1を移動させると、シート1の両面に糊付けされる。 この過程において、一方の軸41の各ロール片40の糊保持面40hと対応している他軸の各スペーサ44の周面はシート1の受け面になる。 図20のように、シート1の表面には、各対の折り目10,10 相互の間に連続して糊付き部1aが形成され、シート1 の裏面には、各対の折り目11,11相互の間に連続して同様な糊付き部が形成される。 シート1の他の部分において、対の折り目10,10と隣の対の折り目10, 10の間の面、及び対の折り目11,11と隣の対の折り目11,11の間の面は非糊付き部1cになり、他の面は非糊付き部1dになる。 【0054】前述のように糊付けしたシート1は、例えば次の加工工程において、表面の各非糊付き部1cの面が図示しない真空吸引式の各加工具によって吸引保持されるとともに、裏面の各非糊付き部1cの面が図示しない真空吸引式の各加工具によって吸引保持される。 そして、各折り目10,10間の非糊付き部1cの面を各折り目11,11間の非糊付き部1cの面に対し一旦浮上しさせてやや下降させ、それと同調して、シート1の表面における非糊付き部1cの面相互、及びシート1の裏面における非糊付き部1cの面相互の見掛けの間隔がそれぞれ均一に縮まるように、前記各加工具をシート1の長さ方向に沿って移動させる。 これにより、シート1はその見掛けの長さが短くなるように縮まり、図22のように、断面五角形の中空部が正逆の姿勢で連続する状態のブロック体1'が製造される。 【0055】第6実施形態の糊付け装置によれば、前述のように、シート1には、当該シート1を折り目に沿って折り曲げて見掛け上縮めたときに、外側に表れる面が非糊付き部1cになっており、当該シート1を折り目に沿って折り曲げて見掛け上縮めたときに、表面に表れずに相互に接触する部分(対の折り目10,10の間の面、及び対の折り目11,11の間の面)が糊付けされているので、前記非糊付き部1cの面に図示しない加工具を接触させて、迅速かつ円滑に図22のような中空断面のブロック体1'を製造することができる。 この第6 実施形態の糊付け装置においては、各ロール片40の糊保持部材40cへ周方向に沿って所定の間隔に非糊保持部を形成することができる。 また、アプリケータロール4,4aの糊保持部材の表面形状を変えることによって、各折り目10,11が軸方向に沿う状態でシート1 をロール4,4aに挟み込ませても、当該シート1へ図20とほぼ同様な糊付き部1aを形成することができる。 第6実施形態の装置の他の構造や作用,効果は、第1実施例の装置とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。 【0056】その他の実施形態 この発明による請求項1に記載のシートの糊付け構造は、シート1の折り目10と11との間隔が各部で異なっている場合でも実施することができるし、シート1の適当な箇所に図示しない孔が形成されていても実施することができる。 また、その平面輪郭は方形でなく他の形状であっても実施することができる。 請求項2に記載のシートの糊付け構造は、前記第4〜第6実施形態で示したものに限らず、所定の断面多角形の中空断面を連続して有するブロック体であって、それらの断面が一筆書き状に見えるものを製造するためのシートであればこれを実施することができる。 また、シートの適当な部分に図示しない孔が形成されていても、あるいはシートの平面輪郭が方形でなく他の形状であっても実施することができる。 【0057】この発明による糊付け装置は、ブロック体の設計形状によって、アプリケータロール4,4aにおける糊保持面40hの配置,形状及び寸法などを適宜選択することができる。 【0058】 【発明の効果】この発明による請求項1のシートの糊付け構造は、シートの両面に各折り目と直交する状態に所定幅の非糊付き部が複数条形成され、この非糊付き部以外の部分に糊付けされているので、後方ラインの加工装置において、加工具をシートに塗られた糊と干渉させないように作動させて、非常に円滑にかつ迅速にブロック体を製造することができる。 【0059】請求項2のシートの糊付け構造によれば、 シートをその長さが見掛け上縮まるように折り目に沿って折り曲げたとき、その外側に面する対の山折り状の折り目相互の間の面、及び外側に面する対の谷折り状の折り目相互の間の面に非糊付き部が形成され、前述のように折り曲げたときに外側に表れない面の互いに接触する部分に糊付けしたので、前記非糊付き部の部分に加工具を接触させることにより、中空状のブロック体を迅速かつ円滑に製造することができる。 【0060】請求項3のシートへの糊付け装置によれば、一対のアプリケータロールには、軸方向に連続する所定幅の非糊保持部が設けられているので、後の加工工程において、加工具によりシートを円滑にかつ迅速に立体化加工できるように、当該シートへ糊付けすることができる。 【0061】請求項4のシートへの糊付け装置によれば、アプリケータロールには周方向へ連続する非糊保持部が複数設けられているので、後の加工工程において、 加工具によりシートを円滑にかつ迅速に立体化加工できるように、当該シートへ糊付けすることができる。 【0062】請求項5のシートへの糊付け装置によれば、請求項3又は4の装置において、各アプリケータロールの非糊保持部以外の部分の表面は、前記シートの糊付け必要箇所に対応する部分が均一な円弧状の凸面による糊保持面に形成されているので、糊の使用量がより少なくなるとともに、後の工程でシートをさらに円滑にかつ立体化加工でるように、当該シートへ糊付けすることができる。 【0063】請求項6のシートへの糊付け装置によれば、アプリケータロールの回転方向に沿ってシートを移送する移送手段を設けているので、シートを一定の姿勢に保ちながら、より円滑かつ安定して糊付けすることができる。 【0064】請求項7のシートへの糊付け装置によれば、アプリケータロールには、軸方向に沿って所定の間隔に複数のロール欠落部が形成され、前記シート移送手段は、前記ロール欠落部を通って前記シートを保持し、 当該シートを前記アプリケータロールの回転方向へ引っ張る複数のアームを備えていているので、シートをアプリケータロール相互の間へ円滑に通過させることができる。 【0065】請求項8のシートへの糊付け装置によれば、装置全体を移動させる移動手段を設けたので、装置をシートの加工ライン外に移動させて整備や部品交換などを行うのに非常に便利である。 【0066】請求項9のシートへの糊付け装置によれば、アプリケータロールが軸へ固定される多数のロール片によって構成されているから、シートの折り目の設計に応じて、アプリケータロールを簡単に取り替えることができる。 また、移送手段を請求項7のように構成した場合、アームの位置が変更したときに、ロール片の位置を調整して前記アームの位置に合わせて前記ロール欠落部の位置を容易に変更することができる。 【0067】請求項10のシートへの糊付け装置によれば、アプリケータロールの糊保持部材は、金属シートとマグネットシートとにより、ドラムへ簡単に取り付けることができるとともに、シートの折り目の設計に応じ、 糊保持部材のみを取り替えて設計の変更に容易に対応することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明による第1実施形態の糊付け装置を示す概略平面図である。 【図2】図1の糊付け装置の右側面図である。 【図3】図1の装置の部分破断正面図である。 【図4】図1の装置において、アプリケータロールを構成するロール片の半裁側面図である。 【図5】図4の矢印A−Aに沿う半裁断面図である。 【図6】第1実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシートの部分斜視図である。 【図7】図6のシートを次の加工装置で折り畳む要領を示す図で、(a)図はシートを加工装置へセットした状態の概略側面図、(b)図はシートを折り畳んだ状態の概略側面図である。 【図8】第2実施形態の糊付け装置のアプリケータロールにより、シートへ糊付けしたいる状態の部分平面図である。 【図9】図8のアプリケータロールの部分正面図である。 【図10】第3実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシートの部分側面図である。 【図11】第3実施例の糊付け装置のアプリケータロールの部分正面図である。 【図12】第3実施形態の糊付け装置によって糊付けされたシートの部分平面図である。 【図13】第4実施形態の糊付け装置で糊付けするシートの部分側面図である。 【図14】第4実施形態の糊付け装置のアプリケータロールにより、シートへ糊付けしている状態の概略平面図である。 【図15】図14のアプリケータロールの拡大側面図である。 【図16】第4実施形態の糊付け装置で糊付けしたシートを立体化した状態の部分側面図である。 【図17】第5実施形態の糊付け装置のアプリケータロールの部分正面図である。 【図18】第5実施形態の糊付け装置で糊付けしたシートの部分平面図である。 【図19】図17のアプリケータロールにおけるロール片の拡大側面図である。 【図20】第6実施形態の糊付け装置のアプリケータロールにより、シートへ糊付けしている状態の部分平面図である。 【図21】図20のアプリケータロールの部分正面図である。 【図22】第6実施形態の糊付け装置で糊付けしたシートで製造したブロック体の部分側面図である。 【符号の説明】 c 移送装置 c' 加工適正位置 d 糊付け装置 e 加工装置 1 シート 1a 糊付き部 1b,1c,1d 非糊付き部 10 山折り状の折り目 11 谷折り状の折り目 2,2a 機枠 20,21 可動フレーム 22,23 固定フレーム 24 支持部材 25,26 スクリュー軸 27 ハンドル 28,29 伝動部 3 移送手段 30 可動ベース 31 アーム 32 エアーチャック 33 駆動部 33a モータ 33b 減あ機 33c,33d 歯付きプーリ(又はスプロケット) 33e タイミングベルト(又はチェーン) 34 ガイドバー 35 係合片 36 押しネジ 37 ガイドレール 38 リニアベアリング 4,4a アプリケータロール 40 ロール片 40a ドラム 40b 軸挿入孔 40c 糊保持部材 40d マグネットシート 40e 金属シート 40f ボルト 40g 非糊保持部 40h,40i 糊保持面 41 軸 42 ロール欠落部 43 受けロール 44 スペーサ 5,5a グルーバン 6,6a 糊の転移手段 60,61,62,63 転移ロール 7 移動手段 70 車輪 71 レール 8 駆動部 80 モータ 81 タイミングベルト 82 歯車列 83,84 ユニバーサル軸継手 85,86 回転伝達部 9a 歯付きプーリ 9b タイミングベルト 9c プッシャー 9d ストッパ 9e アクチュエータ 90 支持ガイド 91 押さえガイド 92 駆動部 93 フレーム 94 スクリュー軸 95 スクリューガイド 96 軸受け部材 97 連結バー |