Manufacturing method and apparatus of the cardboard sheet

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 失效专利 当前状态
申请号 JP13157196 申请日 1996-05-27
公开(公告)号 JP3492085B2 公开(公告)日 2004-02-03
申请人 三菱重工業株式会社; 申请人类型 企业
发明人 善昭 丸山; 和清 河野; 浩 石渕; 裕幸 竹中; 敏宏 豊福; 第一发明人 善昭 丸山
权利人 三菱重工業株式会社 权利人类型 企业
当前权利人 三菱重工業株式会社 当前权利人类型 企业
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 B31F5/00 所有IPC国际分类 B31F5/00B31F1/24
专利引用数量 0 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 B2
专利代理机构 专利代理人
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一対の段ロールに中芯を通してこの中芯に段形成し、このように段形成された中芯の段頂部に接着剤を塗布し、別途供給された第1のライナと加熱・加圧接着させて片段シートを形成し、更に前記片段シートの他方の段頂部に接着剤を塗布し、別途供給された第2
    のライナと加熱・加圧接着させて段ボールシートを製造する段ボールシートの製造方法であって、 前記中芯と前記第1のライナとの加熱・加圧接着を 、一対のロールに巻回して移動する搬送用のエンドレスベルトの一方の側におけるこのエンドレスベルト上で行うとともに、 前記第2のライナとの加熱・加圧接着を、前記搬送用のエンドレスベルトの他方の側におけるこのエンドレスベルト上で行うことを特徴とする段ボールシートの製造方法。 【請求項2】 前記第1のライナに対する段形成した中芯の接着が一対のロールに卷回して移動する前記搬送用のエンドレスベルトに挾持されて行なわれることを特徴とする[請求項1]に記載する段ボールシートの製造方法。 【請求項3】 加熱が金属製の 前記エンドレスベルトを介して誘導加熱により行なわれることを特徴とする[請求項1]若しくは[請求項2]の何れか一つに記載する段ボールシートの製造方法。 【請求項4】 加熱が誘電加熱により直接行なわれることを特徴とする[請求項1]若しくは[請求項2]の何れか一つに記載する段ボールシートの製造方法。 【請求項5】 中芯を段形成する一対の段ロールと、段形成された中芯の段頂部に接着剤を塗布する第1の糊付手段と、接着剤が塗布された中芯と別途供給された第1
    のライナとを合わせて加熱・加圧接着させて片段シートを形成する片段シート形成手段と、片段シートの他方の段頂部に接着剤を塗布するよう片段シート形成手段の下流側に配設した第2の糊付手段と、接着剤が塗布された片段シートと別途供給された第2のライナとを合わせて加熱・加圧接着させて段ボールシートを形成する段ボールシート形成手段とを有する段ボールシートの製造装置において、 一対のロールに卷回されて移動する搬送用のエンドレスベルトを有するとともに、 上記一対の段ロール、第1の糊付手段及び片段シート形成手段を、上記搬送用のエンドレスベルトの一方の側に配設する一方、 上記段ボールシート形成手段を前記エンドレスベルトの他方の側に配設したことを特徴とする段ボールシートの製造装置。 【請求項6】 前記エンドレスベルトと同様の第1のエンドレスベルト及びこの第1のエンドレスベルトと共働して段ボールシートを挾持搬送する搬送用の第2のエンドレスベルトとを有するとともに、段ボールシートを加熱・加圧接着させる加熱手段及び加圧手段を第1及び第2のエンドレスベルトを挾んで対向させて配設したことを特徴とする[請求項5]に記載する段ボールシートの製造装置。 【請求項7】 前記エンドレスベルトを導電性の金属で形成するとともに誘導加熱手段で加熱手段を形成したことを特徴とする[請求項 5]に記載する段ボールシートの製造装置。 【請求項8】 前記第1及び第2のエンドレスベルトを導電性の金属で形成するとともに誘導加熱手段で加熱手段を形成したことを特徴とす る[請求項6]に記載する段ボールシートの製造装置。 【請求項9】 前記エンドレスベルトを誘電体で形成するとともに誘電加熱手段で加熱手段を形成したことを特徴とする[請求項 5]に記載する段ボールシートの製造装置。 【請求項10】 前記第1及び第2のエンドレスベルトを誘電体で形成するとともに誘電加熱手段で加熱手段を形成したことを特徴とす る[請求項6]に記載する段ボールシートの製造装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は段ボールシートの製造方法及びその装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図5は従来技術に係る段ボールシートの製造装置であるコルゲータを概念的に示す説明図である。 同図において、1,1′,2,2′,3,3′はミルロードスタンドで、各々裏ライナ4,4′、中芯5,
    5′及び表ライナ6,6′を供給するように、また通常は紙交換のため各々複数個づつ設置して構成してある。
    7,8は糊付装置、9は裏ライナ4と中芯5とを貼合するシングルフェーサ、11はシングルフェーサ9で製造された片段シート10と表ライナ6を貼合するものである。 当該コルゲータのラインに沿う流れの方向において、ダブルフェーサ11の後方にはダブルフェーサ11
    で完成した段ボールシート12を所定の寸法に裁断するカッター13が設置されている。 【0003】次に段ボールシートの製造について説明する。 シングルフェーサ9は一対の段ロール14と圧ロール15により構成されている。 段ロール14の周上は中芯5を波状に加工すべく歯車状になっており、この歯車形状を有する一対の段ロール14間に中芯5を噛み込ませることにより中芯5を波状に加工する。 このとき段ロール14内には蒸気が供給されており、噛み込まれた中芯5は蒸気による熱の供給も同時に受けて塑性変形すると同時に温度も上昇する。 次に成形された中芯5は段ロール14の出側でその波形形状の段頂部に糊付装置7
    により糊が塗布される。 糊が塗布された中芯5は次に圧力ロール15に向かい、段ロール14と圧力ロール15
    の間で別途供給される裏ライナ4に高い線圧で押し付けられ貼合が行われる。 【0004】なお、圧力ロール15にも段ロール14と同様に蒸気が供給されており、接着に必要な糊及び紙の温度上昇に寄与している。 シングルフェーサ9での貼合は圧着に近い接着方式である。 完成した片段シート10
    は次工程であるダブルフェーサ11へ送られるが、現状では、一般的にシングルフェーサ9での生産速度がダブルフェーサ11の生産速度よりも速いため両者間にはブリッジ16と呼ばれる一時的に片段シート10を蓄えておく装置が設置されている。 【0005】ブリッジ16を通過した片段シート10
    は、今度は反対側を接着すべく、同じく片段シート10
    の中芯側の段頂部に糊付装置8で糊が塗布され、表ライナ6と共に貼合すべくダブルフェーサ11へ送給される。 ダブルフェーサ11は、蒸気が供給された鋳物状のヒーティングボックス(以後熱板と呼ぶ)17をシリーズに並べ、その熱板17の表面を表ライナ6が走行し、
    表ライナ6の上部には糊が塗布された片段シート10が位置し、その上部には段ボールシート12を搬送するための綿ベルト18、更に綿ベルト18の上部には当該綿ベルト18を介して片段シート10及び表ライナ6を熱板17に押圧するための加圧ロール19が設置されている。 綿ベルト18は2つのロール20で駆動されるエンドレスベルトで、段ボールシート12の搬送に寄与するものである。 加圧ロール19は片段シート10と表ライナ6の貼合のために両者を熱板17に対して押圧するために配設されたものである。 【0006】ダブルフェーサ11においてはシングルフェーサ9とは異なり貼合のために高い線圧を印加すると片段シート10の波形部分が潰れてしまうために前記加圧ロール19を走行方向に数十個配置し、波形部分が潰れない程度の加圧力としている。 【0007】ここで、シングルフェーサ9、ダブルフェーサ11における貼合についてはいずれの場合も貼合に必要な熱エネルギーは紙側からの加熱によっている。 すなわち、糊を直接加熱することなく紙を加熱し、この紙の温度を上昇させることで間接的に糊の温度を上げている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来技術に係るコルゲータは片段シート10を製造するシングルフェーサ9及び段ボールシート12を製造するダブルフェーサ11を別々に有し、しかも前述のように両者間の製造速度には一般的に差があるために一時的に片段シート10を蓄えておくブリッジ16や、図示はしないが貼合前に紙を予熱するプレヒータ等を有しており、マシン長が長く、作業員の操作性などに不具合を生起していた。
    特にダブルフェーサ11については紙を熱板17に押圧しての加熱貼合方式であるため加熱効率が悪く、生産速度を上げようとすると徒に熱板17の設置個数を増やさざるをえず機長がますます長くなる傾向にある。 【0009】また、2つの貼合部が距離的にかなり離れた位置にあり、更に両者間にブリッジ16等の余剰のシートパスが存在するためにシングルフェーサ9を出た後、ダブルフェーサ11での接着までの間に片段シート10内の分は変化し、接着時点での片段シート10と表ライナ6の間には水分差が生じ、品質上問題となる反りが発生する懸念が大きかった。 【0010】更に、ダブルフェーサ11における従来の加熱法ではダブルフェーサ11そのものでの反りの発生も大きな懸念要因である。 すなわち、ダブルフェーサ1
    1の熱板17部分の拡大図である図6に示すように、熱板17の上板17 -1は段ボールシート12への放熱のために温度が低下し、逆に底板17 -2は外部への大気放熱のみのため、温度低下は小さく、上板17 -1と底板17
    -2の間で温度差が生じる。 この結果、これが引金となって熱板17そのものが反り加圧ロール19での加圧にもかかわらず、熱板17の反りのために段ボールシート1
    2が均一に熱板17に押圧されなくなりこの段ボールシート12の温度が幅方向に不均一となり、貼合時の接着分布が生じ、段ボールシート12の反りを引き起こすこととなる。 【0011】また、ダブルフェーサ11の入口部と出口部でも上板17 -1と底板17 -2の温度差は異なる。 つまり、熱板17は走行方向に複数個(10〜25個)設置されるが、入口部ではシートの温度が低いために上板1
    -1の温度低下は大きく、底板17 -2との温度差は出側に比べて更に大きくなる。 出口部に向かうに従い、片段シート10は加熱されて温度が上昇するために上板17
    -1との温度差が小さくなる分、上板17 -1側からの放熱が押さえられるために底板17 -2との温度差は小さくなる。 【0012】このようにダブルフェーサ11の長手方向(段ボールシート12の走行方向)においても上板17
    -1と底板17 -2との温度差が一定でないために、熱板1
    7の反り量も走行方向で一様ではない。 この結果、段ボールシート12の反りはより複雑な形となって製品に反映され品質向上の点からは大きな問題となっている。 【0013】本発明は、従来のコルゲータが機長が長く操作性で不具合を有する点、生産速度を上昇させようとすると徒に熱板を増やさざるをえず機長の増大につながる点、2つの加熱貼合セクションを距離的に離した位置に設置していることに基因して最終貼合時の両者間に水分差が生じ、これが反りの大きな要因となっている点及び従来の熱板を配設したダブルフェーサにおいては、ダブルフェーサの熱板そのものにも根本的に反りを引き起こす要因が含まれている点に鑑み、機長を短縮してコンパクト化すると同時に、品質上問題となる反りの発生を抑制することができる段ボールシートの製造方法及びその装置を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明に係る段ボールシートの製造方法は次の点を特徴とする。 【0015】1) 一対の段ロールに中芯を通してこの中芯に段形成し、このように段形成された中芯の段頂部に接着剤を塗布し、別途供給された第1のライナと加熱・加圧接着させて片段シートを形成し、更に前記片段シートの他方の段頂部に接着剤を塗布し、別途供給された第2のライナと加熱・加圧接着させて段ボールシートを製造する段ボールシートの製造方法であって、 前記中芯
    と前記第1のライナとの加熱・加圧接着を 、一対のロールに巻回して移動する搬送用のエンドレスベルトの一方の側におけるこのエンドレスベルト上で行うとともに、
    前記第2のライナとの加熱・加圧接着を、前記搬送用のエンドレスベルトの他方の側におけるこのエンドレスベルト上で行うこと。 【0016】2) 1)において、 前記第1のライナに対する段形成した中芯の接着が一対のロールに卷回して移動する前記搬送用のエンドレスベルトに挾持されて行なわれること。 【0017】3) 1)又は2)において、加熱が金属製の前記エンドレスベルトを介して誘導加熱により行なわれること。 【0018】4) 1)若しくは2)において、加熱が誘電加熱により直接行なわれること。 【0019】また、本発明に係る段ボールシートの製造装置は次の点を特徴とする。 【0020】5) 中芯を段形成する一対の段ロールと、段形成された中芯の段頂部に接着剤を塗布する第1
    の糊付手段と、接着剤が塗布された中芯と別途供給された第1のライナとを合わせて加熱・加圧接着させて片段シートを形成する片段シート形成手段と、片段シートの他方の段頂部に接着剤を塗布するよう片段シート形成手段の下流側に配設した第2の糊付手段と、接着剤が塗布された片段シートと別途供給された第2のライナとを合わせて加熱・加圧接着させて段ボールシートを形成する段ボールシート形成手段とを有する段ボールシートの製造装置において、 一対のロールに卷回されて移動する搬
    送用のエンドレスベルトを有するとともに、 上記一対の
    段ロール、第1の糊付手段及び片段シート形成手段を、
    上記搬送用のエンドレスベルトの一方の側に配設する一
    方、 上記段ボールシート形成手段を前記エンドレスベル
    トの他方の側に配設したこと。 【0021】6) 5)において、 前記エンドレスベル
    トと同様の第1のエンドレスベルト及びこの第1のエンドレスベルトと共働して段ボールシートを挾持搬送する搬送用の第2のエンドレスベルトとを有するとともに、
    段ボールシートを加熱・加圧接着させる加熱手段及び加圧手段を第1及び第2のエンドレスベルトを挾んで対向させて配設したこと。 【0022】7) 5)において、 前記エンドレスベルトを導電性の金属で形成するとともに誘導加熱手段で加熱手段を形成したこと。 8) 6)において、前記第1及び第2のエンドレスベルトを導電性の金属で形成するとともに誘導加熱手段で加熱手段を形成したこと。 【0023】 9) 5)において、前記エンドレスベルトを誘電体で形成するとともに誘電加熱手段で加熱手段を形成したこと。 10) 6)において、前記第1及び第2のエンドレスベルトを誘電体で形成するとともに誘電加熱手段で加熱手段を形成したこと。 【0024】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。 なお、図5と同等の部分については同一番号を付し、重複する説明は省略する。 【0025】図1は本発明の第1の実施の形態を示す。
    同図に示すように、中芯5は一対の段ロール14により段成形された後、糊付装置7によりその段頂部に糊付けされるとともに、段ロール14をエンドレスベルト21
    により押圧することで、加圧されながら裏ライナ4と接着されて片段シート10となる。 ここでエンドレスベルト21は一対の駆動ロール23間に卷回されており、誘導加熱される一対の駆動ロール23と誘導加熱装置24
    により加熱制御される。 駆動ロール23は、例えば同駆動ロール23内の軸方向に誘導加熱コイルを複数個組込んだもの(図示せず)であり、シートの幅方向においてロール表面温度が制御できるものである。 また、エンドレスベルト21は誘導加熱装置24によりシート幅方向及びシート走行方向においても加熱制御が出来るものである。 かくして、シートは幅方向と走行方向で均一に加熱され、均一温度で均一水分を有する片段シート10を製造するように構成してある。 【0026】次に、片段シート10はその段頂部に糊付装置8により糊が塗布され、表ライナ6と共にエンドレスベルト21ともう一つのエンドレスベルト25に挟まれて搬送接着される。 エンドレスベルト25は駆動ロール26間に卷回されており、エンドレスベルト21と同様、誘導加熱される一対の駆動ロール26と誘導加熱装置27により加熱制御される。 同時に空気加圧装置28
    によりエンドレスベルト25を介しての加圧が行われ、
    糊が完全に固着して段ボールシート12が製造されるように構成してある。 【0027】駆動ロール26及び誘導加熱装置27は駆動ロール23及び誘導加熱装置24と同等のもので構成することができる。 エンドレスベルト21,25の材質としては渦電流損失の大きい鉄のような金属磁性体、例えば厚さ0.2〜1.0mm程度の普通鋼板であれば差し支えなく、特に限定するものではない。 【0028】かかる本形態によれば、片段シート10を製造する工程、それに引き続いての段ボールシート12
    を製造する工程共にシートが均一な温度、均一な水分になるベルト加熱面を作り出すことが可能となり、最終貼合時の片段シート10及び表ライナ6の接着時の水分制御が容易となり、反りのない段ボールシート12が製造できる。 しかも、このとき、両者を隣接して設置出来るため、機長の大幅な短縮が可能となる。 【0029】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
    同図に示すように、中芯5は一対の段ロール14で段繰りされ、糊付装置7により、段頂部に糊が塗布された後、エンドレスベルト29により裏ライナ4と共に搬送される。 ここで、シート上面から例えば空気加圧装置3
    0により押圧され、シート下面は誘導加熱装置31により加熱されたエンドレスベルト29で加熱されて片段シート10が製造される。 次に、片段シート10の段頂部には、糊付装置8により糊が塗布され、別途供給される表ライナ6と共にもう一つのエンドレスベルト32で搬送されて同様に空気加圧装置33と誘導加熱装置34の間で加圧・加熱されて段ボールシート12が製造される。 【0030】駆動ロール35,36及び誘導加熱装置3
    1,34は図1の駆動ロール23,26、誘導加熱装置24,27と同等の構造並びに同等の機能を有するものである。 更に、エンドレスベルト29,32についても、同じく図1のエンドレスベルト21,25と同等のものが適用できる。 【0031】図3は本発明の第3の実施の形態を示す。
    同図に示すように本形態は、一対の段ロール14、二つの糊付装置7,8、駆動ロール41、シート搬送用のエンドレスベルト42及び二対の加圧装置37,39と誘電加熱装置38,40を有する。 中芯5は一対の段ロール14により形成された後、糊付装置7によりその段頂部に糊が塗布され、別途供給される裏ライナ4と共に加熱装置部に入る。 加熱装置部はエンドレスベルト42及びベルトの摺動面(図示せず)を介して裏ライナ4側に誘電加熱装置38が配設され同誘電加熱装置38からの電界供給により糊部の加熱が行われる。 誘電加熱装置3
    8及び摺動面等については、例えば特願昭62−102
    062に記載のものが適用可能であるが、これに限定するものではない。 【0032】なお、加圧装置37からはシート接着の際の必要最小限の押付のための加圧が行われる。 この時の押付圧力は例えば100〜200mmAq程度で十分であり、例えば空気圧が利用できる。 加圧の方法を限定するものではない。 誘電加熱装置38を通過後、今度は表ライナ6との貼合工程に入る。 まず、片段シート10は糊付装置8により、段頂部に糊が塗布され、供給される表ライナ6と共に誘電加熱装置40に入る。 この誘電加熱装置40と加圧装置39は前述の誘電加熱装置38と加圧装置37と同等のものが適用できる。 なお、搬送用のエンドレスベルト42としては、テフロン(登録商
    標)やグラスベルト等に代表される様に比誘電率、並びに誘電損係数が低い絶縁体であることが望ましい。 ただし、ここで材料を限定するものではない。 誘電加熱装置38,40としては、平板電極、格子電極等の電極を有する周波数10〜30MHz程度のもの、また電子レンジに代表されるマイクロ波と呼ばれる2450MHz等が適用できる。 ここでは周波数、装置の形式は限定しない。 【0033】本願発明者等の知見によれば誘電加熱により糊は紙に比べてケタ違いに加熱されることが確認されており、糊部のみが選択加熱でき、例えばダブルフェーサ部分では従来機長の1/2〜1/3程度に機長が短縮可能であることが判明している。 従って、同一機長であれば高速化が可能であり、また同じ生産速度であればコンパクト化が達成できる。 また、誘電加熱装置と加圧装置を組込んだシングルフェーサとダブルフェーサを糊付装置の直前直後に配設することにより、片段に付与される糊量が同一であれば理論的には両者は同一加熱長で済み、従来存在した運転速度差も解消でき、速度差を吸収すべく設けられていたブリッジ16(図5参照)が不要となる。 【0034】更に本加熱法の特徴でもある糊の選択加熱の観点から、紙自身の予熱に使用されていたプレヒータ(図示せず)も不要となり、大幅な機長短縮が可能となる。 加えて、従来シングルフェーサ9を出た片段シート10はダブルフェーサ11に到達する迄に前記ブリッジ16を経由して搬送されるが、その間片段シート10の水分は時々刻々変化し、ダブルフェーサ11での表ライナ6との接着時には両者間には水分差が生じ、これが反りを引き起こす一つの大きな要因となっていたが、この誘電加熱方式は基本的に糊部のみを集中加熱し、水分変化に大きく関係する紙そのものの加熱は殆ど行わないため、両者間の接着時の水分差を極力小さく出来、反り防止に大きな効果をもたらすこととなる。 【0035】図4には従来技術に係る装置と本発明に係る装置の違いをコルゲータ全体で比較したものを示す。
    図4の上段は従来の蒸気を熱源としたシングルフェーサ及びダブルフェーサを配置したものを示している。 下段は本発明の一つであるところの第3の実施の形態を示した例である。 本発明によればシングルフェーサ9、ダブルフェーサ11共に短縮化はもちろんであるが、従来迄特に重量のある鋳物の熱板17をシリーズに配置していたダブルフェーサ11に対してかなりの軽量化が可能となり、図4に示すような、例えば2階建て構造が構成でき、機長の一層のコンパクト化がはかれる。 即ち、給紙部を1階に配置し、接着部を2階に配置できる。 機長の短縮化と共に作業員の作業範囲も広範囲に及ぶことなく作業効率も改善する。 【0036】また、図1、図2に示した誘導加熱装置2
    4,27,31,34と加圧装置28,30,33の組合せの場合にも、例えば従来ダブルフェーサ11においては、熱板17そのものが熱変形して紙幅方向で紙と熱板との接触状況が均一でなくなり熱板17からの熱伝達が悪くなり、徒に機長が長くなる懸念があったが、エンドレスベルト21,29を誘導加熱する方法に改善することで、同エンドレスベルト21,29を均一にしかも高速で容易に加熱できるため、エンドレスベルト21,
    29がシートに均一に接触し、熱伝達率が改善され、機長の短縮が可能となる。 また、生産速度の向上に対しては蒸気を熱源とした熱板に比べて制御の容易な加熱コイルの高容量化で対応が可能である。 更に、シートが均一加熱出来ることにより、例えばシートの幅方向においても水分分布の発生は抑制されるため、水分分布が引き起こすと考えられる反りを軽減できる。 【0037】すなわち、本発明によれば、図1,2においては、各々1本のエンドレスベルト21,29上に、
    加熱装置としての誘導加熱装置24,27,31,34
    と加圧装置28,30,33を配設するとともに図3に示すように1本のエンドレスベルト42上に加熱装置としての誘電加熱装置38,40と加圧装置37,39を配設することで機長の大幅な短縮が可能となると同時に、反りを抑制した段ボールシート12の製造が可能となる。 【0038】 【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明したように本発明によれば次の様な効果を得る。 1) 機長の大幅な短縮が可能となり、コンパクトな装置を構成することができる。 2) 紙の水分差が原因となって発生すると考えられる反りが大幅に軽減され品質の良い製品が出来る。 3) 例えば、2階建て構造が可能で、作業員の作業範囲も広範囲に及ぶことなく作業効率も改善する。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態を概念的に示す説明図。 【図2】本発明の第2の実施の形態を概念的に示す説明図。 【図3】本発明の第3の実施の形態を概念的に示す説明図。 【図4】上記第3の実施の形態を従来技術との比較において示す説明図。 【図5】従来技術を概念的に示す説明図。 【図6】図5の熱板17部分を抽出して示す拡大図。 【符号の説明】 4 裏ライナ5 中芯6 表ライナ7,8 糊付装置14 段ロール21,25,29,32,42 エンドレスベルト24,27,31,34 誘導加熱装置28,30,33,37,39 加圧装置

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 善昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内(72)発明者 豊福 敏宏 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−70031(JP,A) 特開 昭57−100047(JP,A) 特公 昭49−37993(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) B31F 1/24 B31F 5/00

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