Splicing method and apparatus

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 失效专利 当前状态
申请号 JP29940889 申请日 1989-11-16
公开(公告)号 JP2759224B2 公开(公告)日 1998-05-28
申请人 株式会社イソワ・フーパースイフト; 申请人类型 企业
发明人 FUKUI OSAMU; 第一发明人 FUKUI OSAMU
权利人 株式会社イソワ・フーパースイフト 权利人类型 企业
当前权利人 株式会社イソワ・フーパースイフト 当前权利人类型 企业
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 B31F5/00 所有IPC国际分类 B31F5/00B65H19/18
专利引用数量 0 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 B2
专利代理机构 专利代理人
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】原紙ロール(14)から繰出されて紙消費機構に供給中の旧原紙(OW)と、別の原紙ロール(14)から引き出されて待機中の新原紙(NW)との紙継ぎを行なうに際し、 前記旧原紙(OW)を一対のアイドラロール(44,46)で挟圧保持し、 このアイドラロール(44,46)の配設位置より原紙供給方向の上流側で旧原紙(OW)を切断し、 次いで前記アイドラロール(46)を所要方向に回転駆動することにより、旧原紙(OW)を原紙供給方向下流側に向けて所定長さだけ引き出した後、 該旧原紙(OW)の切断端部と待機中の新原紙(NW)の先端とを貼着するようにした ことを特徴とする紙継ぎ方法。
  • 【請求項2】原紙ロール(14)から繰出された原紙を紙消費機構に案内する固定側のアイドラロール(44)と、
    このアイドラロール(44)に対し近接・離間自在に配設され、紙継ぎに際し原紙を該ロール(44)との間で挟圧可能な可動側のアイドラロール(46)と、両ロール(4
    4,46)より原紙供給方向の上流側に配設され、繰出し中の旧原紙(OW)を切断すると共に、該旧原紙(OW)と待機中の新原紙(NW)との紙継ぎを行なうスプライスヘッド(20)とを備えるスプライサーにおいて、 前記可動側のアイドラロール(46)を回転駆動する駆動手段(54,56,58)を備え、 前記両ロール(44,46)の間に旧原紙(OW)を挟持した状態で、前記駆動手段(54,56,58)により可動アイドラロール(46)を所要方向に回転させることにより、旧原紙(OW)を前記スプライスヘッド(20)から引き出し得るよう構成した ことを特徴とする紙継ぎ装置。
  • 【請求項3】前記駆動手段は、可動側のアイドラロール(46)の軸端に固定した爪車(54)と、この爪車(54)
    に係合可能に配設され、シリンダ(56)により爪車(5
    4)の接線方向に進退移動される爪(58)とからなり、
    該爪(58)を進退移動させることにより、爪(58)と爪車(54)との係合作用下に、可動側のアイドラロール(46)を所要距離だけ一方向に回転させる請求項2記載の紙継ぎ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ミルロールスタンドに装填された原紙ロールから繰出されて供給中の旧原紙に、別の原紙ロールから引き出された新原紙を紙継ぎするに際し、紙継ぎ位置より原紙供給方向上流側に、新原紙と貼着されない旧原紙の端部を延出させることなく紙継ぎを行ない得るようにした紙継ぎ方法およびその装置に関するものである。

    従来技術 中芯紙に所要ピッチの波形を付与し、この波形段頂部とライナとを糊付け接着して片面段ボールシートを製造し、更にこの片面段ボールシートにバックライナを貼合わせることにより、両面段ボールシートを製造するコルゲートマシンが広く普及している。 このコルゲートマシンは、片面段ボールシートを製造するシングルフェーサおよび得られた片面段ボールシートにバックライナを貼合わせるダブルフェーサが重要な装置として使用される。 更にその付帯設備として、中芯紙やライナその他バックライナ等のウェブ(これらのウェブを以下「原紙」
    という)を、前記シングルフェーサやダブルフェーサに供給する原紙供給装置が不可欠となっている。

    この原紙は、中芯となる紙管に巻装した所定直径のロール(以下「原紙ロール」という)の状態で原紙供給装置に装填され、ここで原紙の繰出し供給が行なわれる。
    また、原紙供給装置の上方には、コルゲートマシンの稼働中に生ずるオーダ変更に伴い、繰出し供給されている旧原紙から新原紙への紙継ぎを自動的に行なうスプライサーが配設され、コルゲートマシンの連続運転をなし得るよう構成されている。

    本発明は、例えばコルゲートマシンにおいて、繰出し供給されている旧原紙と新原紙とを紙継ぎする方法およびその装置に関するので、先ず原紙供給装置およびスプライサーの概略構成につき説明する。 なお説明の便宜上、「右側,左側」とは、第6図において、フレーム18
    の長手方向の中心を基準とする関係において指称するものとする。

    (ミルロールスタンドについて) コルゲートマシンに使用される原紙供給装置としては、第6図に示す所謂スィングアーム式のミルロールスタンドが広く知られている。 このミルロールスタンド10
    は、所要度だけ回動可能なスィングアーム機構12を2
    基備え、各スィングアーム機構12に原紙ロール14を回転可能に保持するよう構成されている。 そして、一方のスィングアーム機構12に装填した原紙ロール14から繰出した原紙を、図示しないコルゲートマシンの所要個所に供給し、他方のスィングアーム機構12に装填した原紙ロール14は、紙継ぎを待機するようになっている。

    〔スプライサーの概略について〕

    このように構成したミルロールスタンド10の上方には、旧原紙OWと新原紙NWとの紙継ぎを行なうスプライサー16が配設されている。 このスプライサー16における原紙の幅方向に離間して配設した一対のフレーム18,18
    (一方のみ図示)の間には、原紙給送方向の中心位置に受け板30が架設されると共に、この受け板30を挟んで左右にスプライスヘッド20,20aが相互に近接・離間移動自在に配設されている。 そして、両スプライスヘッド20,2
    0aを、第6図に示す如く、受け板30を挟んで近接させた状態で、旧原紙OWと新原紙NWとの紙継ぎを行なう。 また、スプライスヘッド20(20a)に新原紙NWをセットする際には、該ヘッド20(20a)を第6図に二点鎖線で示すように、展開した状態で行なうよう構成されている。
    なお、スプライサー16には、所定量の原紙を貯留する公知の貯留機構22が内蔵され、該機構内に貯留されている原紙を消費している間に紙継ぎ作業を行なうことにより、紙消費機構への原紙の供給を停止することなく紙継ぎを行ない得るよう構成されている。

    (フレームに配設したアイドラロールについて) 図に示す如く、スプライサー16のフレーム18,18間には、紙継ぎ位置(受け板30に近接する位置)に待機する右側のスプライスヘッド20の上方に、固定アイドラロール44が回転自在に枢支されている。 また、フレーム18の右方には、対をなす固定アイドラロール35,36が所定間隔離間して平行に配設されている。 すなわち、ヘッド20
    に配設したアイドラロール34(後述)を介して案内された原紙は、固定アイドラロール44に巻掛けられてフレーム18の右方に引き出され、更に固定アイドラロール35,3
    6に巻掛けられた後、前記貯留機構22に供給される。

    前記固定アイドラロール44に巻掛けられた原紙を挟んで対向する位置に、該ロール44に対して平行に近接・離間自在に構成した可動アイドラロール46が回転自在に配設されている。 この可動アイドラロール46は、後述する紙継ぎを行なうに際し、第7図(a)に示す如く、シリンダ52に付勢されて固定アイドラロール44に圧接され、
    両ロール44,46で原紙を挟持するべく機能する。 これにより、紙継ぎを行なっている最中に、貯留機構22から供給されている旧原紙OWがスプライスヘッド20から引き出されるの阻止して、紙継ぎ位置がズレるのを防止している。 また、紙継ぎが完了して新原却NWが紙消費機構に供給される際に、前記周接した両アイドラロール44,46の間を、旧原紙OWと新原紙NWとの貼着部が通過することにより、該貼着部が強固に圧着される。

    (スプライスヘッドについて) 前記各スプライスヘッド20は、ニップバー24,切断装置26,ドラッグバー28およびアイドラロール34を備え、
    その構成は左右対称であるので、第6図において、右側に位置するスプライスヘッド20につき説明し、左側に位置するスプライスヘッド20aの各部材については、同一符号に「a」を付して指示するだけで、説明は省略するものとする。

    スプライスヘッド20の下端に、原紙の幅方向に亘って延在するアイドラロール34が回転自在に枢支され、前記ミルロールスタンド10の右側のスィングアーム機構12に装填された原紙ロール14から繰出された原紙は、該アイドラロール34に巻掛けられた後、受け板30の右側に通紙され、前記固定アイドラロール44,35,36に巻掛けられて前記貯留機構22に供給される。 なお、左側のスィングアーム機構12の原紙ロール14から原紙が繰出される場合は、該原紙は左側のスプライスヘッド20aのアイドラロール34aに巻掛けられた後、受け板30の左側に通紙されると共に、固定アイドラロール44,35,36を介して貯留機構22に供給される。

    (ニップバーについて) スプライスヘッド20の上端には、第7図に示す如く、
    前記受け板30に干渉しない位置において原紙の幅方向に延在するニップバー24が配設され、該ニップバー24は、
    原紙と対向する側と反対側に配設したシリンダ(図示せず)により付勢されて、平行に進退移動するよう構成されている。 また、ニップバー24は、例えば真空吸着装置を内蔵し、他方のニップバー24aとの対向面に新原紙NW
    の先端を吸着保持し得るよう構成されている。 なお、右側のスプライスヘッド20を介して旧原紙OWの繰出し供給を行なっている場合は、後述する如く、左側のスプライスヘッド20aのニップバー24aに新原紙NWの先端を吸着保持して紙継ぎを待機している(第7図(a)参照)。 従って、オーダチェンジに際して対向するニップバー24,2
    4aを近接させて、その対向する端部を当接させることにより、両ニップバー24,24a間に通紙されている旧原紙OW
    と新原紙NWとの紙継ぎがなされる。

    (ドラッグバーについて) 前記アイドラロール34の上方には、受け板30と対向するドラッグバー28が原紙の幅方向に延在して配設されている。 このドラッグバー28は、受け板30から離間する端部に配設したシリンダ38を付勢することにより、該ドラッグバー28と受け板30との間に原紙を挟持するよう構成してある。 しかるに、紙継ぎに際し、前記ニップバー2
    4,24aを相互に近接すると共に、ドラッグバー28と受け板30との間に原紙を挟持することにより、旧原紙OWは上下方向(原紙の供給方向)に離間する2点間で挟持されて、緊張状態で保持される。

    (切断装置について) 前記スプライスヘッド20におけるニップバー24とドラッグバー28との間には、第7図に示す如く、切断装置26
    を構成するナイフ32が原紙の幅方向に延在して、そのナイフ先端を前記受け板30に指向させている。 このナイフ
    32には、該ナイフ32と対向する受け板30と離間する端部に、シリンダ40が配設されている。 また、受け板30のナイフ32と対向する位置に、原紙の幅方向に延在する長孔
    30aが穿設され、第7図(b)に示す如く、シリンダ40
    を付勢してそのピストンロッド41を延出させることにより、ナイフ32は長孔30a中に臨んで原紙の切断が行なわれる。 すなわち、前述した如く、切断装置26を挟んで上下に位置する2点で原紙は緊張状態で保持されているので、ナイフ32により原紙を幅方向の全長に亘って円滑に切断することができる。

    (従来技術に係るスプライサーの作用) このように構成したスプライサー16により、例えばミルロールスタンド10における右側のスィングアーム機構
    12に装填した原紙ロール14から繰出される旧原紙OWから、左側のスィングアーム機構12に装填した原紙ロール
    14から引き出される新原紙NWに紙継ぎを行なう場合につき説明する。

    第6図に示す如く、右側のスィングアーム機構12に装填された原紙ロール14から繰出された旧原紙OWは、右側のアイドラロール34に巻掛けられて、受け板30の右側に通紙されて固定アイドラロール44,35,36を介して貯留機構22を通過して図示しない紙消費機構に供給されている。 また、旧原紙OWが消費されている間に、スプライサー16の端部に移動した左側のスプライスヘッド20aのニップバー24aに、左側のスィングアーム機構12に装填された原紙ロール14から引き出した新原紙NWの端部を吸着保持させる。 そして、このスプライスヘッド20aを、第6図に示す如く、受け板30を挟んで右側のスプライスヘッド20に近接させて、紙継ぎを待機する。 なお、該新原紙NWにおける対向するニップバー24を指向する対向面には、予め両面貼着テープが貼着けられている。

    そして、オーダチェンジの指令が発せられると、前記スィングアーム機構12に配設した制動手段が働き、原紙ロール14の回転を停止させる。 これにより、スプライスヘッド20を通過する旧原紙OWの供給が停止するが、このときは、前記貯留機構22に貯留されている旧原紙OWが消費されるので、紙消費機構への原紙の供給は中断されない。 また、前記可動アイドラロール46が固定アイドラロール44に近接移動し、両ロール44,46の間に旧原紙OWを挟持する。

    旧原紙のOWの走行が停止すると、前記各ヘッド20,20a
    のニップバー24,24aは、第7図(a)に示す如く、前記シリンダが同期的に付勢されて、その対向する先端を当接させる。 左側のニップバー24aには、両面貼着テープが貼着された新原紙NWが吸着保持されているので、旧原紙OWに新原紙NWが貼着されるに至る。 また、ドラッグバー28,28aのシリンダ38,38aが付勢されて、該バー28,28a
    が受け板30の側面に当接して、旧原紙OWおよび新原紙NW
    を挟持し、従って旧原紙OWは、ニップバー24とドラッグバー28との間において緊張状態に保持される。

    次いで、第7図(b)に示す如く、受け板30と旧原紙
    OWを挟んで対向するナイフ32のシリンダ40が付勢されて、ナイフ32の先端を受け板30の長孔30a中に臨ませる。 前述した如く、旧原紙OWは緊張状態で保持されているので、当該旧原紙OWは幅方向に容易に切断される。 これにより、前記ニップバー24,24aとドラッグバー28,28a
    とを夫々所期位置に戻すと共に、スィングアーム機構12
    の制動手段を解除すれば、余りの旧原紙OWが消費されるのに引き続いて新原紙NWは紙消費機構に供給される。 なお、このときは可動アイドラロール46は未だ固定アイドラロール44に近接しているので、両ロール44,46の間を通過する新原紙NWと旧原紙OWとの貼着部が強固に圧着される。 そして、所定時間後に可動アイドラロール46が固定アイドラロール44から離間して所期位置に戻る。

    発明が解決しようとする課題 前述したスプライサー16では、旧原紙OWをニップバー
    24とドラッグバー28との2点間で緊張状態で保持した状態で、両バー24,28の間に位置するナイフ32により旧原紙OWを切断している。 この場合において、旧原紙OWと新原紙NWとは、ニップバー24の配設位置において貼着されるため、第7図(b)に示す如く、該貼着位置から原紙供給方向上流側には、新原紙NWに貼着されない旧原紙OW
    の被貼着部42が所定長さ(ニップバー24とナイフ32との離間長さ)だけ必然的に形成される。

    この被貼着部42は、旧原紙OWに引き続いて新原紙NWが紙消費機構へ給送される際に、当該原紙の円滑な給送の妨げになったり、該被貼着部42が機械に引掛って原紙を破損させてしまう問題があった。

    また、例えば紙継ぎのなされた原紙を中芯紙として使用した場合は、第8図(a)に示す如く、旧原紙OWと新原紙NWとの重ね合わせ部において、ライナ1と旧原紙OW
    が貼着されると共に、バックライナ2に新原紙NWが貼着される。 しかるに、旧原紙OWの被貼着部42は新原紙NWに貼着されていないために、第8図(b)に示す如く、当該部位においてライナ1とバックライナ2とが離間変形してしまう。 このように、被貼着部42は、紙継ぎ部を含む原紙で製造した段ボールシートの商品価値を低下させる原因となり、従来はオーダチェンジ毎に作業者が該当の段ボールシートを探し出して廃棄する繁雑な作業を要していた。 更に、紙継ぎを行なう毎に、被貼着部42の長さ分だけ旧原紙OWがムダとなり、生産効率が低下する難点も指摘される。

    発明の目的 この発明は、前述した紙継ぎを行なう際に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、旧原紙と新原紙との紙継ぎ部を製品として使用し得るようにして、生産性の向上を図ると共に、作業者の労働軽減を達成し得る手段を提供することを目的とする。

    課題を解決するための手段 前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明に係る紙継ぎ方法は、原紙ロールから繰出されて紙消費機構に供給中の旧原紙と、別の原紙ロールから引き出されて待機中の新原紙との紙継ぎを行なうに際し、 前記旧原紙を一対のアイドラロールで挟圧保持し、 このアイドラロールの配設位置より原紙供給方向の上流側で旧原紙を切断し、 次いで前記アイドラロールを所要方向に回転駆動することにより、旧原紙を原紙供給方向下流側に向けて所定長さだけ引き出した後、 該旧原紙の切断端部と待機中の新原紙の先端とを貼着するようにしたことを特徴とする。

    また、前記課題の解決に向けられた本願の別の発明に係る紙継ぎ装置は、原紙ロールから繰出された原紙を紙消費機構に案内する固定側のアイドラロールと、このアイドラロールに対し近接・離間自在に配設され、紙継ぎに際し原紙を該ロールとの間で挟圧可能な可動側のアイドラロールと、両ロールより原紙供給方向の上流側に配設され、繰出し中の旧原紙を切断すると共に、該旧原紙と待機中の新原紙との紙継ぎを行なうスプライスヘッドとを備えるスプライサーにおいて、 前記可動側のアイドラロールを回転駆動する駆動手段を備え、 前記両ロールの間に旧原紙を挟持した状態で、前記駆動手段により可動アイドラロールを所要方向に回転させることにより、旧原紙を前記スプライスヘッドから引き出し得るよう構成したことを特徴とする。

    実施例 次に、本発明に係る紙継ぎ方法およびその装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。 第1図は本発明に係る方法を好適に実施し得る装置としてのスプライサーの要部を概略的に示す説明図、第2図はスプライサーの要部を概略的に示す斜視図である。 なお、スプライサーの基本的な構成は、第6
    図および第7図に関連して、従来技術で説明した装置と略同一であるので、同一の部材については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。

    (可動アイドラロールについて) 図に示す如く、スプライサー16のフレーム18,18には、紙継ぎ位置(前記受け板30に近接する位置)に臨む前記右側のスプライスヘッド20の上方に、固定アイドラロール44が回転自在に枢支されている。 また、左側のスプライスヘッド20aの上方に、固定アイドラロール44と平に対向する可動アイドラロール46が回転自在に配設され、この可動アイドラロール46は、固定アイドラロール44に対して近接・離間移動自在に構成されている。

    (可動アイドラロールの移動機構について) フレーム18の内側には、第2図に概略的に示すように、可動アイドラロール46の移動機構48が配設されている。 この移動機構48は他方のフレーム18にも配設され、
    その構成は左右対称であるので、一方のフレーム18に配設した機構についてのみ説明する。

    第2図および第3図に示す如く、フレーム18の内側にスライドレール62が固定されており、このレール62の内側を指向する側面に、水平に案内溝62aが穿設されている。 前記可動アイドラロール46における軸46aの端部に、カムフォロア49が配設され、このカムフォロア49が案内溝62aに摺動自在に配設されている。 またロール46
    の軸46aには、支持部材50の一端が枢支され、この支持部材50の固定アイドラロール44から離間する端部に、フレーム18に配設固定したシリンダ52のピストンロッド52
    aがクレビス接続されている。 従って、対をなす移動機構48,48のシリンダ52,52を同期的に正逆付勢することによって、可動アイドラロール46は、前記案内溝62a,62a
    に沿って固定アイドラロール44に対して水平に近接・離間移動する。 なお、可動アイドラロール46の周面はゴム材質のカバー47で被覆され、後述する如く、両ロール4
    4,46の間に挟持した原紙の繰出しを確実に行ない得るよう構成してある。

    (可動アイドラロールの回転駆動機構について) 前記可動アイドラロール46の軸46aには、第2図に示す如く、支持部材50を挟んでフレーム18と反対側に爪車
    54が一体回転可能に配設されている。 また、前記支持部材50の可動アイドラロール46を指向する側面にシリンダ
    56が配設固定され、このシリンダ56のピストンロッド56
    aの先端に、前記爪車54に係合する爪58がクレビス接続されている。 すなわち、シリンダ56を正逆付勢することにより、爪58は爪車54の接線方向に進退移動する。

    なお、爪車54の歯型は、爪58が前進する際には歯をすべって移動し、後退するときには爪58が歯に係合して爪車54を回動させるよう設定されている。 従って、爪58を反復して進退移動させることにより、爪車54および可動アイドラロール46を一方向に回転させることができる。
    しかるに、前記固定アイドラロール44に対して可動アイドラロール46を近接移動させて、両ロール44,46の間に原紙を挟持した状態で、可動アイドラロール46を反時計方向に回転させることにより、原紙を供給方向下流側に向けて繰出し得るようになっている。

    (アイドラロールについて) スプライサー16のフレーム18,18において、固定アイドラロール44の配設位置から右方に所定間隔離間した位置に、第1図に示す如く、対をなすアイドラロール35,3
    6が所定間隔離間して水平に配設されている。 両ロール3
    5,36は、何れもフレーム18,18に対して回転自在に枢支されているが、固定アイドラロール44に近接する側に配設したロール35は、他方のロール36に対して近接・離間自在に構成されている。 そして、ロール35に連結したシリンダ60を付勢することにより、ロール35をロール36に圧接し、両ロール35,36の間に原紙を移動不能に挟持し得るよう構成してある(第4図(a)参照)。 これにより、紙継ぎを行なっている最中に、貯留機構22から供給されている旧原紙OWがスプライスヘッド20から引き出されるのを阻止して、紙継ぎ位置がズレるのを防止することができる。 なお、アイドラロール36には電磁ブレーキ(図示せず)が配設され、紙継ぎに際して該ロール36を停止制御し得るよう構成されている。

    実施例の作用 次に、第1図に示す構成のスプライサーにより実施される紙継ぎ方法の具体例につき、第5図のタイミングチャート図を参照して説明する。 なお、ミルロールスタンド10の右側のスィングアーム機構12に装填された原紙ロール14がスプライサー16を介して図示しない紙消費機構に供給されると共に、左側のスィングアーム機構12に装填した原紙ロール14から引き出した新原紙NWの先端を左側のスプライスヘッド20aにセットしているものとする。

    (紙継ぎの準備状態) 紙継ぎ準備状態では、第1図に示すように、スプライサー16における右側のスプライスヘッド20のアイドラロール34を介して旧原紙OWが、固定アイドラロール44およびアイドラロール35,36に案内されつつ貯留機構22を介して紙消費機構に供給されている。 また、左側のスプライスヘッド20aのニップバー24aに、ミルロールスタンド
    10の左側のスィングアーム機構12に装填した原紙ロール
    14から引き出した原紙先端が、対向するヘッド20のニップバー24に指向する面に両面貼着テープを貼着した状態で吸着保持されている。 なお、切断装置26,26aのナイフ
    32,32aは、何れも原紙の供給に支障がない位置に待機している。

    次いで、原紙のオーダチェンジ指令がなされると、スプライサー16の貯留機構内に所定量の旧原紙OWが貯留される。 そして、スィングアーム機構12に配設した制動手段が働いて、該スィングアーム機構12に装填されている原紙ロール14の回転が停止する。 なお、紙継ぎ作業中は、前述した如く、貯留機構22に貯留されている旧原紙
    OWが消費されて、紙消費機構への原紙の供給が中断することはない。 また、第4図(a)に示す如く、アイドラロール36のブレーキが付勢されて停止すると共に、アイドラロール35がシリンダ60によりロール36に圧接されて、両ロール35,36の間に旧原紙OWを移動不能に挟持する。

    更に、可動アイドラロール46が、移動機構48,48のシリンダ52,52に付勢されて固定アイドラロール44に向けて移動され、旧原紙OWを両ロール44,46で挟持する。 また、前記ドラッグバー28,28aは、各シリンダ38が付勢されて受け板30に向けて移動し、これにより旧原紙OWはアイドラロール44,46とドラッグバー28との間で緊張状態で保持される。

    (旧原紙の切断) 前述した状態において、第4図(b)に示す如く、受け板30と旧原紙OWを挟んで対向する切断装置26のナイフ
    32が、シリンダ40に付勢されて、ナイフ先端を受け板30
    の長孔30a中に臨ませる。 旧原紙OWは図面に示す如く、
    ナイフ32の配線位置を挟んで上下の2点間で緊張状態で保持されているので、該旧原紙OWは幅方向の全長に亘って容易に切断される。 なお、このときには、未だ旧原紙
    OWと新原紙NWとは貼着されていない。

    (旧原紙の引き出し) 次いで、前記支持部材50に配設したシリンダ56を正逆方向に反復付勢することにより、該シリンダ56のピストンロッド56aに連結した爪58が進退移動し、該爪58と前記爪車54との係合作用下に可動アイドラロール46は一方向(反時計方向)に回動される。 これにより、可動アイドラロール46と固定アイドラロール44との間に挟持されている旧原紙OWは、スプライスヘッド20から引き出される。 そして、旧原紙OWの切断端部が、第4図(c)に示す如く、前記ニップバー24aに保持した新原紙NWにおける貼着テープが貼着された部位まで繰出されたときに、
    シリンダ56を停止する。

    なお、旧原紙OWの引き出し長さは、ニップバー24とナイフ32との離間長さに一致するよう予め設定されている。 また、旧原紙OWの引き出しが行なわれているときには、固定アイドラロール44の原紙供給方向の下流側に位置する旧原紙OWが、前記アイドラロール35,36に挟持されて移動可能になっているので、旧原紙OWが必要以上に引き出されることはない。

    (新原紙と旧原紙との貼着) この状態で、前記各ヘッド20,20aのニップバー24,24a
    を、同期的に近接する方向に付勢すれば、第4図(d)
    に示す如く、その対向する先端が当接して新原紙NWに旧原紙OWの切断端部が貼着される。 すなわち、旧原紙OWの切断端部が新原紙NWの先端に全面的に貼着されるので、
    該貼着部の上流側に、第7図(b)に示す如き旧原紙OW
    の被貼着部42が生じることはない。 しかるに、前記両ニップバー24,24aを離間すると共に、ドラッグバー28,28a
    を受け板30から離間させ、かつスィングアーム機構12の制動手段を解除する。 また、前記アイドラロール35を所期位置に戻すことにより、余りの旧原紙OWが消費されるのに引き続いて新原紙NWは紙消費機構に供給される。 なお、新原紙NWの供給が開始されてから所定時間の間、前記可動アイドラロール46は固定アイドラロール44に近接した状態で保持され(両ロール44,46は原紙の繰出しに伴って回転する)、両ロール44,46の間を通過する新原紙NWと旧原紙OWとの貼着部を強固に貼着する。

    なお、実施例では、供給中の旧原紙の原紙ロールに原紙が残っている状態で、オーダチェンジ指令により紙継が行なわれる場合につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。 例えば、原紙ロールから全ての旧原紙が引き出された場合に、その旧原紙の終端部がスプライスヘッドを通過する前に発せられたオーダチェンジ指令により、紙継ぎを行なう場合にも好適に実施し得る。

    発明の効果 以上に説明した如く、本発明に係る紙継ぎ方法およびその装置によれば、旧原紙と新原紙との紙継ぎを行なうに際し、切断した旧原紙を所定長さだけ原紙供給方向の下流側に引き出すようにしたことにより、旧原紙と新原紙との紙継ぎ部に旧原紙の被貼着部が生じないようにすることができる。 従って、紙継ぎ部を含む原紙により製造した製品を正常な製品として使用することができると共に、紙継ぎ毎にムダとなる旧原紙を無くして、生産効率を向上させることができる。 またこれに伴って、不良製品を作業者が抜き出す煩雑な作業を省略することができ、労働軽減を図り得る利点がある。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は本発明に係る紙継ぎ方法を好適に実施し得る装置としてのスプライサーの要部を概略的に示す説明図、
    第2図は第1図に示すスプライサー移動機構および引き出し機構を概略的に示す斜視図、第3図は第2図に示す部位の平面図、第4図(a)〜(b)はスプライサーにより紙継ぎを行なった場合の動作を経時的に示す説明図、第5図はスプライサーの各機構部のタイミングチャート図、第6図は従来技術に係るスプライサーをミルロールスタンドの上方に配設した状態で示す説明図、第7
    図(a),(b)は第6図に示すスプライサーにより紙継ぎを行なった場合の動作説明図、第8図(a),
    (b)は従来のスプライサーにより紙継ぎのなされた原紙により製造された段ボールシートの説明図である。 14……原紙ロール、20……スプライスヘッド 44……固定アイドラロール 46……可動アイドラロール 54……爪車、56……シリンダ 58……爪、OW……旧原紙 NW……新原紙

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