【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、切削、研磨、研削、切断などの加工の際に、大量に排出される金属または非金属の微粒子を含んだ加工油、加工液等から、これらの金属または非金属の微粒子を効率よく分離できる、 液中不純物静電凝集吸着分離装置に関する。 【0002】 【従来の技術】切削、研磨、研削、切断等の加工の際に、金属または非金属の微粒子を含んだ使用済みの加工油、加工液が廃油や廃液として排出されるが、地球環境汚染の防止の観点から、これらの廃油や廃液を自然界に放出することが厳しく規制されつつあり、廃液量や廃油量の総量削減が求められている。 このため、これらの使用済みの加工油、加工液をそのまま廃油や廃液として廃棄することは許されず、その中に含まれている金属または非金属の微粒子を分離して、加工油、加工液をリサイクルすることにより、廃棄量を極力少なくする必要がある。 そこで従来からこれらの使用済み加工油、加工液の濾過方法が、検討されていた。 例えば遠心分離を用いた方法や、本出願人が特許第1625419号として提案している、電極間に配置されたフイルターを用いた「流体中の微小不純物除去方法」がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの使用済み加工油、加工液等(以下被処理液と称する)は、金属または非金属の1ミクロン以下の微粒子を大量に含んでおり、遠心分離を用いた方法では1ミクロン以下の微粒子には効果がなく、またフイルターを用いる場合は1 ミクロン以下の精密フイルターを必要とするが、微粒子の量が多いためフイルターの目詰まりが生じ、フイルターを頻繁に交換しなければならず、コスト面で問題があった。 このコスト面の問題に対しては、上記の特許第1 625419号に記載があるように、濾過処理を一旦中断して、電極印加電圧の極性を通常とは逆にすると共に、洗浄液を被処理液の流通方向とは逆向きに流通させ、目詰まりを生じたフイルターを洗浄して、フイルターの再使用を可能にすることにより、解決を図る方法もあるが、そのようにすると被処理液を連続して処理できないという問題があった。 そこでこの発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、被処理液に含まれる1ミクロン以下の微粒子にも効果があり、 連続処理が可能な被処理液用の液中不純物静電凝集吸着分離装置を提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するために、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、次の着想を得た。 即ち、容器と、その容器内に満たされた被処理液に浸した微速回転するドラムとの間に電圧を印加して、被処理液に含まれる微粒子を凝集させながらドラムに吸着させ、被処理液外で微粒子を除去する方法である。 【0005】具体的には、回転軸が水平支持された回転ドラム電極と、被処理液を満たした容器を兼ねる容器アース電極と、前記被処理液中に一部が没入している前記回転ドラム電極の外周面のうちの、没入している没入外周面と、この没入外周面と一定距離を保持して対面する前記容器アース電極の内周壁との間に形成された、前記被処理液の流通路と、前記流通路の入口付近に設けられた前記被処理液を注入する注入口と、前記流通路の出口付近に設けられた前記被処理液を排出する排出口と、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間に、前記被処理液の液中不純物粒子が凝集するようにその粒子の有するゼーター電位を低下若しくは消失し得、かつ前記液中不純物粒子が前記回転ドラム電極の表面に吸着し得る、前記液中不純物粒子の特性に応じた大きさの電圧を印加する、電圧印加手段と、前記回転ドラム電極の回転により、その表面に吸着して前記被処理液の液外に移動した前記液中不純物を、前記回転ドラム電極の表面から除去する不純物除去手段とで、液中不純物静電凝集吸着分離装置を構成する。 【0006】前記回転ドラム電極の前記外周面の表面には、誘電率の高い物質でコーティングを施こしてもよい。 また、前記液中不純物が、金属と非金属のいずれであるかに基づいて、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間に印加する電圧の極性を選択することにより、最適な液中不純物静電凝集吸着分離装置が構成できる。 また、前記被処理液が水溶性である場合には、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間隔10mm あたり、1Vから50Vの交流と直流の重畳電圧を印加し、前記被処理液が油性である場合には、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間隔10mmあたり、 10Vから500Vの直流電圧を印加することにより、 前記被処理液により適合した液中不純物静電凝集吸着分離装置が構成できる。 【0007】このような構成の液中不純物静電凝集吸着分離装置の作動態様は次の如くである。 被処理液は注入口から流通路に注入され、容器アース電極と回転ドラム電極とが対面している流通路を排出口に向かって流れる。 この両電極間に被処理液中の液中不純物粒子の有するゼータ電位を低下若しくは消失し得、かつ液中不純物粒子が回転ドラム電極の表面に吸着し得る、液中不純物粒子の特性に応じた大きさの電圧が印加されている。 【0008】この電圧の印加により2つの作用が同時に進行する。 一つは、液中不純物粒子の有するゼータ電位の低下若しくは消失による凝集粗粒化現象、即ち液中不純物粒子が持つゼータ電位(界面電位)が電界によって中和される結果、液中不純物粒子同士が分子間力によって結合して凝集粗粒化する作用である。 もう一つは、液中不純物粒子が、回転ドラム電極の電位と逆の電位に帯電し、この帯電によるクーロン力で、回転ドラム電極の没入外周面に吸着される作用である。 このクーロン力は粒子の質量に比例し、電極間の距離の二乗に反比例することから、小さい粒子よりも大きい粒子の方がクーロン力が大きくなる。 即ち、1ミクロン以下の微粒子も凝集粗粒化により粒子が大きくなると、回転ドラム電極に付着しやすくなる。 また、回転ドラム電極の外周面の表面に、誘電率の高い物質でコーティングが施こしてある場合は、粒子はさらに付着しやすくなり、粒子の付着、堆積の効率を高めることができる。 上記の作用により、被処理液中の液中不純物粒子が凝集粗粒化すると共に、回転ドラム外周面に付着、堆積する。 【0009】この回転ドラムは、回転しながらその回転ドラム外周面の一部である没入外周面が被処理液中に没入しているので、被処理液中で没入外周面に付着、堆積した液中不純物は、被処理液の液外に移動し、不純物除去手段で回転ドラム外周面から除去されると共に、当該外周面は、回転ドラム電極の回転により再び被処理液中に没入し、上記の作用を繰り返す。 一方、流通路を流れる被処理液は、上記の作用により液中不純物が除去され、排出口から排出される。 従って被処理液を注入口から注入して流通路内を流通させ、排出口から排出する処理を継続することによって、被処理液の液中不純物の静電凝集吸着分離を連続して行うことができる。 【0010】上記の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、上述のように、被処理液内の1ミクロン以下の液中不純物にも効果があり、連続処理が可能な被処理液用の液中不純物静電凝集吸着分離装置が実現できる。 【0011】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施例につき、図面に基づき詳しく説明する。 図1は本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置の縦断面説明図、図2は、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置の上方から見た説明図である。 【0012】図1および図2において、半円筒状の容器である容器アース電極2の容器内に、この容器の内径(直径)よりも小さい直径の円筒状の回転ドラム電極1 を、その中心軸を容器アース電極2の中心軸と一致させて配置する。 つまり回転ドラム電極回転軸11は、容器アース電極2の両側壁の上端中央に設けられた絶縁軸受21に挿着する。 この回転ドラム電極1の外周面12の表面は、図示されていないが誘電率の高い物質、例えばガラス等でコーティングが施こされている。 また、容器アース電極2の内周面22は回転ドラム外周面12と、 一定間隔で対面して被処理液8の流通路3を形成する。 ここで回転ドラム外周面12のうち容器アース電極2の内周面22と対面する面が、没入外周面13となる。 そして回転ドラム電極1を挟んで容器アース電極2の容器の上面両側に形成される、流通路3の2つの開口部の一方を注入口4、他方を排出口5とする。 この流通路3は被処理液8を注入口4から排出口5に向かって、即ち図1及び図2の矢印Bの方向に流すためのものである。 注入口4のそばには、容器アース電極内周面22の注入口4側の上端縁に沿って、被処理液分配筒31を設ける。 この被処理液分配筒31は、ポンプ32により注ぎ込まれる被処理液8を均等に分配して、注入口4に注入するために使用される。 また排出口5のそばには、被処理液8がスムースに排出されるように、容器アース電極内周面22の上端縁から斜め下に向かって被処理液排出板3 3を設ける。 【0013】また回転ドラム電極回転軸11は、図示されていないがモータに連動しており、流通路3における被処理液8の流通方向と反対向きに、即ち図1及び図2 の矢印Aの方向にゆっくりと回転する。 この回転は、例えば12時間で1回転する回転速度とする。 またこの回転ドラム電極1の回転ドラム外周面12の頂部より、回転角度にして30度ほど回転方向寄りに、この回転ドラム外周面12に端縁を接し、かつこのこの接触位置から接線方向で回転方向側に伸びる、スクレーパ6を設け、 このスクレーパ6の他端縁には液中不純物回収路34を備えさせている。 このスクレーパ6は回転ドラム外周面12に付着した液中不純物9を掻き取るためのものであり、液中不純物回収路34はこの掻き取られた液中不純物9を回収するためのものである。 【0014】そして回転ドラム電極1と容器アース電極2との間には、電圧を印加するが、この電圧の極性は、 被処理液8の液中不純物9が、金属と非金属のいずれであるかに基づいて、選択する。 また、被処理液8が水溶性のものである場合には、回転ドラム電極1と容器アース電極2との間隔10mmあたり、1Vから50Vの交流と直流の重畳電圧を印加し、被処理液8が油性のものである場合には、回転ドラム電極1と容器アース電極2 との間隔10mmあたり、10Vから500Vの直流電圧を印加する。 被処理液8が水溶性の場合に、直流電圧を単独で印加しないのは、電蝕の発生と酸素ガスと水素ガスの発生を防止するためである。 【0015】上記のような構成の本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置の作動態様は次の如くである。 被処理液8を注入口4から流通路3に注入し、この注入された被処理液8は、流通路3を排出口5に向かって流れる。 この流通路3は上述の通り容器アース電極2と回転ドラム電極1とが対面して形成されており、この両電極間に被処理液中の液中不純物粒子の有するゼータ電位を低下若しくは消失し得、かつ液中不純物粒子が回転ドラム電極1の表面に吸着し得る、液中不純物粒子の特性に応じた大きさの電圧が印加されている。 【0016】即ち上記の電圧の印加により2つの作用が同時に進行する。 一つは、この電圧の印加により、上述の液中不純物粒子の有するゼータ電位の低下若しくは消失による凝集粗粒化現象である。 これは、液中不純物粒子が持つゼータ電位(界面電位)が電界によって中和された結果生ずる現象であり、液中不純物粒子同士が分子間力によって結合して凝集粗粒化する作用である。 もう一つは、電圧の印加により、液中不純物粒子が、回転ドラム電極1の電位と逆の電位に帯電し、この帯電した液中不純物9が静電気によるクーロン力で、回転ドラム電極1の没入外周面13に吸着される作用である。 このクーロン力は粒子の質量に比例し、電極間の距離の二乗に反比例する。 従って小さい粒子よりも大きい粒子の方が帯電によるクーロン力が大きくなり、1ミクロン以下の微粒子も凝集粗粒化により粒子が大きくなると、回転ドラム電極1の没入外周面13に付着しやすくなる。 上記の両電極間の極性および印加電圧は、これらの作用による効果が十分得られるように設定する。 また、回転ドラム電極1の外周面12の表面は、誘電率の高い物質でコーティングが施こしてあるので、粒子はさらに付着しやすくなる。 上記の作用により、被処理液中の液中不純物粒子が凝縮して粒子が大きくなると共に、この粒子が回転ドラム電極1の没入外周面13に付着、堆積する。 【0017】この回転ドラム電極1は、回転しながらその回転ドラム外周面12の一部である没入外周面13が被処理液8中に没入しているので、没入外周面13に付着、堆積した液中不純物9は、回転ドラム電極1の回転により被処理液8の液外に移動する。 そこでこの液外に移動した液中不純物9を、スクレーパ6で回転ドラム外周面12から除去する。 この除去した液中不純物9は、 スクレーパ6から液中不純物回収路34に、即ち図1及び図2の矢印Cの方向に移動して回収される。 また、液中不純物9が除去された回転ドラム電極1の当該外周面は、回転ドラム電極1の回転により再び被処理液8中に没入し、上記の作用を繰り返す。 一方、流通路3を流れる被処理液8は、排出口5に到着するまでにその液中に含まれる液中不純物9が除去され、排出口5から排出される。 従って被処理液8を注入口4から注入して流通路3内を流通させ、排出口5から排出する処理を継続することによって、被処理液8の液中不純物9の静電凝集吸着分離を連続して行うことができる。 【0018】表1から表4は、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置を用いて、加工油の被処理液の処理を行った実験結果である。 この実験では、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置により、一定量の加工油の被処理液について、液中不純物の静電凝集吸着分離を3回転繰り返して行っている。 但しスクレーパ6は使用せず、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置から取り外している。 従ってこの実験は、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置における、静電凝集吸着作用の効果を測定したものである。 各表は、液中不純物粒子の全粒子量に対する、異なるサイズの各粒子の量の占める割合を表したものである。 表1は処理前の、表2は第1回目処理後の、表3は第2回目処理後の、そして表4 は第3回目処理後のデータである。 【0019】 【表1】 【0020】 【表2】 【0021】 【表3】 【0022】 【表4】 【0023】上記の実験データによれば、例えばレベル01(0.001μm 〜 0.100μm)の粒子の占める割合は、処理前は28.51%、第1回目処理後は、23.60%、第2回目処理後は、23.31%、 そして第3回目処理後は、17.85%であり、回を重ねるごとに減少している。 逆に、レベル17(1.28 9μm 〜 1.527μm)からレベル24(4.2 44μm 〜 5.032μm)までの粒子は、処理前から第2回目処理後までのデータには全く存在していなかったのが、第3回目処理後のデータには存在している。 即ち、小さい粒子は減少し、大きい粒子は増加しており、このことから処理時間が経過するにつれて静電凝集作用が進行していることがわかる。 【0024】前述の通り、小さい粒子よりも大きい粒子の方が帯電によるクーロン力が大きく、回転ドラム電極に付着しやすくなる。 そうすると、上記の実験データによれば処理の進行につれて大きい粒子が増加しており、 従って回転ドラム電極への液中不純物粒子の付着も増加するといえる。 【0025】従って、本実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、上述のように、被処理液内の1ミクロン以下の液中不純物にも効果があり、連続処理が可能な被処理液用の液中不純物静電凝集吸着分離装置が実現できる。 【0026】上記の本実施例では回転ドラム電極1の回転方向は、流通路3における被処理液8の流通方向と逆向きとしていたが、同方向としてもよい。 ただしこの場合はスクレーパー6の向きが逆向きとなる。 また本実施例では、回転ドラム外周面12に付着した液中不純物9 をスクレーパ6により掻き取って除去したが、これに限られず、例えばバキュームを使用した吸引除去による方法も考えられる。 また本実施例では容器アース電極を半円筒状の容器とし、他方の電極として回転ドラム電極を用いているが、これには限られない。 例えば、容器アース電極を半球状の容器とし、他方の電極として球状電極を用いてもよく、また、容器アース電極は本実施例と同じく半円筒状の容器とし、他方の電極をベルト状とする等の方法も考えられる。 【0027】 【発明の効果】請求項1記載の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、回転ドラム電極と容器アース電極との間に、被処理液中の液中不純物粒子の有するゼータ電位を低下若しくは消失し得、かつ液中不純物粒子が回転ドラム電極の表面に吸着し得る、液中不純物粒子の特性に応じた大きさの電圧を印加すると共に、回転ドラム電極を回転させ、被処理液外に移動した回転ドラム外周面に付着した液中不純物を除去するので、被処理液内の1 ミクロン以下の液中不純物にも効果があり、連続処理が可能な被処理液用の液中不純物静電凝集吸着分離装置が提供できる。 【0028】請求項2記載の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、回転ドラム電極の外周面の表面は、誘電率の高い物質でコーティングが施こしてあるので、粒子の付着、堆積の効率の高い液中不純物静電凝集吸着分離装置が提供できる。 【0029】請求項3記載の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、前記液中不純物が、金属と非金属のいずれであるかに基づいて、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間に印加する電圧の極性を選択できるので、被処理液の特性に応じた液中不純物静電凝集吸着分離装置が提供できる。 【0030】請求項4記載の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、被処理液が水溶性である場合に、回転ドラム電極と容器アース電極との間隔10mmあたり、 1Vから50Vの交流と直流の重畳電圧を印加することにより、被処理液の特性に応じた液中不純物静電凝集吸着分離装置が提供できる。 【0031】請求項5記載の液中不純物静電凝集吸着分離装置によれば、被処理液が油性である場合に、前記回転ドラム電極と前記容器アース電極との間隔10mmあたり、10Vから500Vの直流電圧を印加することにより、被処理液の特性に応じた液中不純物静電凝集吸着分離装置が提供できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置の縦断面説明図 【図2】本発明の実施例の液中不純物静電凝集吸着分離装置の上方から見た説明図 【符号の説明】 1 回転ドラム電極 2 容器アース電極 3 流通路 4 注入口 5 排出口 6 スクレーパー 8 被処理液 9 液中不純物 11 回転ドラム電極回転軸 12 回転ドラム外周面 13 没入外周面 21 絶縁軸受 22 容器アース電極内周面 31 被処理液分配筒 32 ポンプ 33 被処理液排出板 34 液中不純物回収路 35 電源 A 回転ドラム電極回転方向 B 被処理液流通方向 C 液中不純物排出方向 |