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Adsorber and adsorption type refrigerating machine

阅读:762发布:2020-11-14

专利汇可以提供Adsorber and adsorption type refrigerating machine专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To efficiently cool adsorbent and to efficiently adsorb matter to be adsorbed.
CONSTITUTION: An adsorbent 30 and a heat exchanging fluid channel 18 are provided in a case. The channel 18 is formed of a plurality of tubes 33 arranged in parallel and bridged between a pair of header pipes 31 and 31, and an adsorber 30 having a sectional rectangular wavelike corrugated plate 34, a blocking plate 35 and particular adsorbent S contained closely in a compartment 36 is disposed in a space surrounded by the pair of the pipes 31, 32 and adjacent tubes 33. Many holes are formed at the plate 34 and the plate 36, and when heating fluid is supplied to the channel 18, the adsorbent S desorbs the refrigerant, which is discharged from the holes, and directed to a condenser via a discharge pipe. When the cooling fluid is supplied to the channel 18, the refrigerant from the evaporator is fed to the case via a return tube, arrived at the adsorbent S via the holes to be adsorbed.
COPYRIGHT: (C)1996,JPO,下面是Adsorber and adsorption type refrigerating machine专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 粒状の吸着剤を有し、この吸着剤の冷却状態において被吸着物を吸着するものであって、 複数本が並列配置された或いは蛇行状に折曲された熱交換流体流路と、この熱交換流体流路間に該熱交換流体流路との熱的接触状態で設けられた吸着部とを具備し、 前記吸着部は、前記吸着剤が通過不能な多数個の孔を有し板面が前記隣合う熱交換流体流路間の空間部を塞ぐように配置されたコルゲート板と、このコルゲート板の一方の面側に配置され前記吸着剤が通過不能な多数個の孔を有する閉塞板との間に、前記吸着剤を収容して構成されていることを特徴とする吸着器。
  • 【請求項2】 前記被吸着物が前記コルゲート板の他方の面側から流入するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸着器。
  • 【請求項3】 前記コルゲート板は、前記吸着剤が収容される山部の幅寸法が谷部の幅寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の吸着器。
  • 【請求項4】 冷媒を凝縮する凝縮器と、 この凝縮器からの液体冷媒が供給され外部との間で熱交換を行う蒸発器と、 前記冷媒を吸着,脱着する請求項1ないし3のいずれかに記載の複数個の吸着器と、 これら吸着器に対して前記凝縮器または蒸発器のいずれかを切替可能に流通させる接続手段と、 前記各吸着器の熱交換流体流路に対して加熱流体又は冷却流体のいずれかを切替可能に供給する熱交換流体供給手段と、 前記一の吸着器と前記蒸発器との流通状態でその吸着器の熱交換流体流路に冷却流体を供給させると共に、他の吸着器と前記凝縮器との流通状態でその吸着器の熱交換流体流路に加熱流体を供給させる運転制御手段とを具備してなる吸着式冷凍装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、吸着剤により被吸着物を吸着するようにした吸着器、及びその吸着器を用いた吸着式冷凍装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】例えば冷蔵庫や家庭用エアコン、カーエアコン等に用いられる冷凍装置として、などを冷媒とし、吸着剤を有する比較的コンパクトな吸着器によりその冷媒の移動を図るようにした吸着式冷凍装置が知られている。 これは、シリカゲル、ゼオライト等の吸着剤が、冷却状態にあっては気体冷媒の吸着が促進され、加熱状態にあっては吸着していた冷媒を脱着させることを利用したものである。

    【0003】この種の吸着器の従来例としては、例えば特開昭59−180256号公報に示されるものがある。 このものは、密閉容器内に収容された吸着剤中に孔のあいた複数本の管が差し込まれて構成されており、この管を通して被吸着物を吸着するようになっている。 また、他の従来例として、特開平6−170222号公報に示されるものもある。 このものは、吸着剤であるシリカゲルとバインダーとを混合し成形された円柱状のシリカ成形体に、軸方向に延びる複数本の熱媒体用貫通穴と複数本の吸脱着用貫通穴とを形成して構成されている。
    そして、前記吸脱着用貫通穴を通る被吸着物を吸着するようにしている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の吸着器のうち前者のものでは、吸着剤の冷却を密閉容器の外側から行わなければならないため、熱交換が吸着剤のうちの密閉容器の内壁部に近い部分のみで行われるに過ぎないなど、吸着剤の熱交換の効率に劣る欠点があった。

    【0005】一方、後者のものでは、熱媒体用貫通穴に冷却媒体を通すことにより、シリカ成形体の内部まで冷却することができ、熱交換効率には優れるものとなっている。 ところが、シリカゲルをバインダーによって固めた成形品であるため、吸着剤粒子の表面がバインダーによって覆われた状態となり、吸着剤の表面を被吸着物の吸着に十分に寄与させることができず、吸着性能に劣る欠点があった。

    【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その一の目的は、吸着剤の熱交換効率に優れると共に、良好な吸着性能を得ることができる吸着器を提供するにある。 また、本発明の他の目的は、冷媒の吸着,脱着の性能に優れ、冷却性能の向上を図ることができる吸着式冷凍装置を提供するにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の吸着器は、粒状の吸着剤を有し、この吸着剤の冷却状態において被吸着物を吸着するものであって、複数本が並列配置された或いは蛇行状に折曲された熱交換流体流路と、
    この熱交換流体流路間に該熱交換流体流路との熱的接触状態で設けられた吸着部とを具備し、前記吸着部は、前記吸着剤が通過不能な多数個の孔を有し板面が前記隣合う熱交換流体流路間の空間部を塞ぐように配置されたコルゲート板と、このコルゲート板の一方の面側に配置され前記吸着剤が通過不能な多数個の孔を有する閉塞板との間に、前記吸着剤を収容して構成されているところに特徴を有する。

    【0008】この場合、被吸着物がコルゲート板の他方の面側から流入するように構成されていると良い(請求項2)。 また、コルゲート板を、前記吸着剤が収容される山部の幅寸法が谷部の幅寸法よりも大きくなるように形成することもできる(請求項3)。

    【0009】そして、本発明の請求項4記載の吸着式冷凍装置は、冷媒を凝縮する凝縮器と、この凝縮器からの液体冷媒が供給され外部との間で熱交換を行う蒸発器と、前記冷媒を吸着,脱着する請求項1ないし3のいずれかに記載の複数個の吸着器と、これら吸着器に対して前記凝縮器または蒸発器のいずれかを切替可能に流通させる接続手段と、前記各吸着器の熱交換流体流路に対して加熱流体又は冷却流体のいずれかを切替可能に供給する熱交換流体供給手段と、前記一の吸着器と前記蒸発器との流通状態でその吸着器の熱交換流体流路に冷却流体を供給させると共に、他の吸着器と前記凝縮器との流通状態でその吸着器の熱交換流体流路に加熱流体を供給させる運転制御手段とを具備する構成に特徴を有する。

    【0010】

    【作用及び発明の効果】本発明の請求項1の吸着器によれば、熱交換流体流路に冷却流体が供給されることにより、吸着部内の吸着剤が冷却され被吸着物の吸着が促進される。 また、熱交換流体流路に加熱流体が供給されることにより、吸着剤に吸着されていた被吸着物が脱着され吸着剤の吸着能が再生される。 このとき、吸着部は、複数本が並列配置された熱交換流体流路或いは蛇行状に曲折された熱交換流体流路の間に該熱交換流体流路との熱的接触状態で設けられており、しかも吸着剤とコルゲート板との接触面積は大きいので、冷却流体或いは加熱流体から吸着剤への熱移動が良好に行われる。

    【0011】また、吸着剤は、共に多数個の孔を有するコルゲート板と閉塞板との間に収容されて保持されるので、バインダーを用いて固める必要がなくなり、吸着剤の個々の粒子の表面全体を吸着に寄与させることができる。 そして、吸着剤の層としても、コルゲート板側にて広い表面積が得られるので、被吸着物との接触面積を大きくして効率的な吸着を行うことができ、しかも、内奥部側に位置する吸着剤の表面からの距離を短くすることができる。 さらには、コルゲート板の谷部において、通路抵抗の低い被吸着物の移動空間を確保することができる。 このため、被吸着物の吸着能力、吸着速度を大きくすることができ、良好な吸着性能を得ることができるのである。 一方、被吸着物が吸着剤から脱着する際にも、
    同様に広い表面から放出させることができるので、十分な脱着が行われると共に、吸着剤が被吸着物を脱着する速度が速くなる。

    【0012】従って、請求項1の吸着器によれば、吸着剤の加熱,冷却を効率的に行うことができると共に、被吸着物の吸着、脱着を効率的に行うことができるという優れた実用的効果を得ることができるものである。

    【0013】この場合、被吸着物が前記コルゲート板の他方の面、つまりコルゲート板が露出する面側から流入するようにすると(請求項2の吸着器)、吸着剤の層のうちコルゲート板側の広い面積にて被吸着物を吸着することができ、被吸着物の吸着,脱着をより一層効率的に行うことができる。

    【0014】また、請求項3の吸着器のように、前記コルゲート板を山部の幅寸法が谷部の幅寸法よりも大きくなるように形成すると、吸着部の全体の寸法を大きくすることなく吸着剤を増量して吸着器の吸着能力を高めることができる。

    【0015】本発明の請求項4の吸着式冷凍装置によれば、凝縮器によって液化された冷媒が蒸発器に供給され、この蒸発器により気化して外気を冷却する。 そして、蒸発器にて気化された被吸着物としての気体冷媒は、接続手段を介して一の吸着器の吸着部に流入され、
    熱交換流体供給手段によって熱交換流体流路に冷却流体が供給されることにより冷却状態とされた吸着器に吸着される。 一方、他の吸着器においては、熱交換流体供給手段によって熱交換流体流路に加熱流体が供給されることにより加熱状態とされた吸着剤から、被吸着物である冷媒が脱着され、もって、吸着剤の吸着能力が再生される。

    【0016】このとき、各吸着器としては、上記した請求項1ないし3のいずれかの吸着器が採用されているので、各吸着器における吸着剤の加熱,冷却を効率的に行うことができると共に、冷媒の吸着,脱着を効率的に行うことができる。 この結果、請求項4の吸着式冷凍装置によれば、吸着剤を収容した吸着器を用いた冷凍装置にあって、冷却性能の向上を図ることができるという優れた効果を得ることができる。

    【0017】

    【実施例】以下、本発明をカーエアコンに適用した第1
    実施例について図1ないし図4を参照しながら説明する。 尚、本実施例は請求項1,2,4に対応している。
    図4は本実施例に係る吸着式冷凍装置の全体構成を示している。 この吸着式冷凍装置は、内部にシリカゲル等の吸着剤Sを収容した複数個この場合2個の吸着器1,2
    (以下、第1の吸着器1及び第2の吸着器2と称して区別する)を備えている。 これら吸着器1,2の具体的構成については後述する。

    【0018】これら第1,第2の吸着器1,2の出口側には、吸着剤Sから脱着された被吸着物である冷媒蒸気を流出させる流出パイプ3,4が接続されている。 これら流出パイプ3,4は接続手段として機能する三方切換弁5の入口5a,5bに接続され、この三方切換弁5の出口5cは冷媒蒸気を凝縮させるための凝縮器6の入口6aに中間パイプ7を介して接続されている。 そして、
    凝縮器6の出口6bは凝縮された冷媒液を一時的に貯留するためのレシーバ8に中間パイプ9を介して接続されている。

    【0019】上記レシーバ8は吸入パイプ10を介してポンプ11の吸入口11aに接続され、このポンプ11
    の出口11bは冷媒液を蒸発させるための蒸発器12の入口12aに吐出パイプ13を介して接続されている。
    そして、蒸発器12の出口12bは中間パイプ14を介して接続手段として機能する三方切換弁15の入口15
    aに接続され、この三方切換弁15の出口15b,15
    cは冷媒蒸気を前記第1,第2の吸着器1,2に戻すための戻しパイプ16,17を介して当該第1,第2の吸着器1,2の入口側に接続されている。 もって、冷媒回路が構成され、この冷媒回路には所要量の冷媒(例えば水)が封入されている。

    【0020】ここで、前記凝縮器6には、図示しない送風機により車外の空気が吹き当てられるようになっており、凝縮器6に供給された冷媒蒸気はこの車外空気と熱交換して冷却されるようになっている。 また、前記蒸発器12は、被冷却流体、すなわち図示しない送風機により車内に供給される空気と熱交換してその空気を冷却するように構成されている。

    【0021】また、前記吸着剤Sは、この場合、粒径の揃った粒状をなし、周知のように、冷却状態において冷媒を高能力で吸着し、また、冷媒の吸着に伴い吸着能力が次第に低下するが、加熱状態とされることにより吸着していた冷媒を脱着して吸着能力が再生されるという性質を有している。 従って、これら第1,第2の吸着器1,2に収容された吸着剤Sを冷却,加熱するために各吸着器1,2には熱交換流体流路18が設けられている。 各吸着器1,2の流体流入パイプ19には三方切換弁20,21を介して加熱流体の供給パイプ22及び冷却流体の供給パイプ23が連結されており、一方、流体排出パイプ24には三方切換弁25,26を介して加熱流体の排出パイプ27及び冷却流体の排出パイプ28が連結されている。 これにて、各吸着器1,2の熱交換流体流路18に対して加熱流体又は冷却流体のいずれかを切替可能に供給する熱交換流体供給手段が構成されている。

    【0022】さて、本実施例に係る吸着器1,2について図1ないし図3を参照して説明する。 尚、これら吸着器1,2は同等の構成を備えているので、第1の吸着器1を代表させて説明する。 この吸着器1は、図3に示すように薄形矩形箱状のケース29(一部を破断して示す)内に、吸着部30と熱交換流体流路18とを備えて構成され、全体として薄形矩形ブロック状をなしている。

    【0023】前記ケース29の前面部には前記した流出パイプ3が接続され、背面部には前記戻しパイプ16が略中央に位置して接続されている。 これにて、吸着剤S
    から脱着された冷媒蒸気は矢印Aで示すように流出パイプ3を通って流出すると共に、蒸発器12において蒸発された冷媒蒸気は矢印Bで示すように戻しパイプ16を通って吸着器1内に流入するようになっている。

    【0024】図1は吸着器1をケース29を取除いて示しており、前記熱交換流体流路18は、ケース29内の下部及び上部に夫々位置して左右方向に延びる一対の偏平なヘッダパイプ31,32と、これら一対のヘッダパイプ31,32間に並列配置して上下に掛け渡された複数本の偏平なチューブ33とから構成されている。 これら各ヘッダパイプ31,32及び各チューブ33は、熱伝導性の良い金属から構成されており、例えば、ろう付けにより接続されている。 前記ヘッダパイプ31,32
    は、図2に示すように、断面が横長な長方形のパイプ状をなしている。 また、前記チューブ33は左右方向に偏平で前後方向にある程度の幅を有する形状となっており、このとき、隣合うチューブ33間には前後方向に開通する空間部が夫々形成される。

    【0025】また、一対のヘッダパイプ31,32のうち下側のヘッダパイプ31には前記流体流入パイプ19
    が接続され、上側のヘッダパイプ32には流体排出パイプ24が接続されている。 これにて、図1に矢印Cで示すように、流体流入パイプ19から流入した冷却流体或いは加熱流体は、下側のヘッダパイプ31から各チューブ33を通って上側のヘッダパイプ32に至り、流体排出パイプ24から排出されるようになっている。

    【0026】そして、前記吸着部30は、隣合うチューブ33間に形成される前記各空間部に位置して設けられ、コルゲート板34と、このコルゲート板34の一方の面である前面側に配置された閉塞板35との間に前記吸着剤Sを収容して構成されている。

    【0027】即ち、コルゲート板34は、例えば熱伝導性の良い金属板からなり、図2に示すように、背面側(図2において右側)に凸となる山部34aと、前面側(図2において左側)に凸となる谷部34bとを上下方向に交互に有する矩形波状に形成されている。 この場合、山部34aと谷部34bとの上下方向の幅寸法は同等とされている。 このコルゲート板34には全面に渡って吸着剤Sが通過不能(冷媒は通過可能)な大きさの多数個の孔37(図2にのみ図示)が形成されている。 このようなコルゲート板34は、上下縁部が一対のヘッダパイプ32,31の内面にろう付けされ、左右の両側縁部が両側のチューブ33にろう付けされるようになっている。

    【0028】また、前記閉塞板35は、やはり熱伝導性の良い金属板からなり、前記空間部を前後方向に塞ぐ大きさの矩形板状に構成されていると共に、その板面には、前記コルゲート板34と同様に、吸着剤Sが通過不能な大きさの多数個の孔37(図2にのみ図示)が全面に渡って形成されている。 この閉塞板35は、前記コルゲート板34の前面側に宛がわれるようにして前記ヘッダパイプ31,32及び両側に位置するチューブ33にろう付けされるようになっている。

    【0029】これにて、コルゲート板34の山部34a
    と閉塞板35と両隣に位置するチューブ33,33とに囲まれた部分に小室36が複数個形成され、この小室3
    6内に吸着剤Sがほぼ密に充填されるようになっている。 尚、小室36のうち、最上部及び最下部に位置するものはコルゲート板34の山部34aと閉塞板35とチューブ33,33とヘッダパイプ32及び31によって囲まれることになる。

    【0030】これにより、隣合うチューブ33間には、
    吸着部30が熱的接触状態に設けられ、熱交換流体流路18内を流れる冷却流体或いは加熱流体により、吸着部30に収容された吸着剤Sが冷却或いは加熱されるようになる。 そして、各吸着部30は多数個の孔37により冷媒蒸気が前後方向に流通可能とされ、戻しパイプ16
    からケース29内に流入された冷媒蒸気はこれらの孔3
    7を通過して吸着剤Sに吸着されると共に、吸着剤Sから脱着した冷媒蒸気はこれらの孔37を通過したのち流出パイプ3を通ってケース29から流出されるようになる。

    【0031】尚、前記吸着器1を組立てるに当たっては、例えば、上面にチューブ33が嵌り込む複数個の穴を有する下側のヘッダパイプ31に、まず、複数本のチューブ33の下端部をろう付けし、その後、下面にチューブ33が嵌り込む複数個の穴を有する上側のヘッダパイプ32に、各チューブ33の上端部を嵌め込んでろう付けする。 次に、各コルゲート板34を各チューブ33
    間を塞ぐようにろう付けした上で、コルゲート板34の吸着剤Sの収容される側の面を上向きにしてその凹部(山部34aの内側)に吸着剤Sを収容し、閉塞板35
    をろう付けすれば良い。 ろう付けに代えて溶接や接着などを採用しても良い。

    【0032】かかる構成において、前記三方切換弁5,
    15,20,21,25,26は、図示しないマイクロコンピュータなどの制御装置によって制御され、後述するように、第1及び第2の吸着器1,2は、一方が冷媒蒸気を脱着させる脱着側となるとき、他方が蒸発器12
    からの冷媒蒸気を吸着する吸着側となるように、交互に切換えられるようになっている。 従って、制御装置が、
    運転制御手段としての機能を果たすようになっている。
    尚、制御装置は、前記ポンプ11を制御して適宜駆動させると共に、前記蒸発器12に対して送風を行うファン装置なども制御するようになっている。

    【0033】次に、上記構成の作用を述べる。 上述のように、第1及び第2の吸着器1,2は、一方が脱着側とされるとき、他方が吸着側とされるようになっている。
    図4には、第1の吸着器1を脱着側とし、第2の吸着器2を吸着側として使用する場合の、各三方切換弁5,1
    5,20,21,25,26の状態を実線で示している。

    【0034】即ち、三方切換弁5により第1の吸着器1
    の流出パイプ3と凝縮器6とが流通状態とされる一方、
    三方切換弁15により第2の吸着器2の戻しパイプ17
    と蒸発器12とが流通状態とされる。 また、三方切換弁20により第1の吸着器1の流体流入パイプ19が加熱流体の供給パイプ22に接続されると共に、三方切換弁25により第1の吸着器1の流体排出パイプ24が加熱流体の排出パイプ27に接続され、もって第1の吸着器1の熱交換流体流路18に加熱流体が流通するようになる。 一方、三方切換弁21により第2の吸着器2の流体流入パイプ19が冷却流体の供給パイプ23に接続されると共に、三方切換弁26により第2の吸着器2の流体排出パイプ24が冷却流体の排出パイプ28に接続され、もって第2の吸着器2の熱交換流体流路18に冷却流体が流通するようになる。

    【0035】これにて、第1の吸着器1内においては、
    熱交換流体流路18に加熱流体が供給されることにより吸着剤Sが加熱状態とされ、吸着剤Sが吸着していた冷媒が脱着される。 この冷媒蒸気は流出パイプ3、三方切換弁5、中間パイプ7を経て凝縮器6に入り、ここで放熱することにより凝縮されて冷媒液となる。 凝縮器6から中間パイプ9に流出した冷媒液はレシーバ8に入り、
    このレシーバ8に一時的に貯留された後、吸入パイプ1
    0を介してポンプ11に吸引される。 そして、冷媒液は、ポンプ11から吐出パイプ13を介して蒸発器12
    に送られ、ここで図示しない送風機により車内に送られる空気を冷却することにより蒸発気化して冷媒蒸気となる。 この冷媒蒸気は中間パイプ14、三方切換弁15、
    戻しパイプ17を経て第2の吸着器2に入り、吸着剤S
    に吸着される。 このとき、第2の吸着器2では、冷却流体により吸着剤Sが冷却状態とされており、冷媒蒸気の吸着が促進されるのである。

    【0036】上述のような運転を継続することにより、
    第1の吸着器1の吸着剤Sから所定量の冷媒が脱着され、第2の吸着器2の吸着剤Sが所定量の冷媒を吸着すると、各三方切換弁5,15,20,21,25,26
    は、図4に破線で示す状態に切換えられる。 これにより第1の吸着器1が吸着側とされ、第2の吸着器2が脱着側とされて同様の運転が継続される。 このように吸着剤Sが冷媒の吸着,脱着を交互に繰り返すことにより、図示しない送風機によって車内に供給される空気が蒸発器12により連続的に冷却されるのである。

    【0037】而して、各吸着器1,2において、熱交換流体流路18に、冷却流体が供給されることにより吸着部30内の吸着剤Sが冷却されて冷媒の吸着が促進され、一方、加熱流体が供給されることにより吸着剤Sに吸着されていた冷媒が脱着され、吸着剤Sの吸着能力が再生される。 このとき、熱交換流体流路18は、一対のヘッダパイプ31,32間に並列配置して上下に掛け渡された複数本のチューブ33とから構成され、吸着部3
    0は、これら複数本のチューブ33のうち隣合うチューブ33に挟まれて熱的接触状態で設けられており、しかも、吸着剤Sとコルゲート板34との接触面積は大きいので、冷却流体或いは加熱流体から吸着剤Sへの熱移動が良好に行われる。

    【0038】また、吸着剤Sは、共に多数個の孔37を有するコルゲート板34と閉塞板35との間の小室36
    に収容されて保持されるので、バインダーを用いて固める必要がなくなり、吸着剤Sの個々の粒子の表面全体を吸着に寄与させることができる。 そして、吸着剤Sの層としても、コルゲート板34側にて広い表面積が得られるので、冷媒との接触面積を大きくして効率的な吸着を行うことができ、しかも、内奥部側に位置する吸着剤S
    の表面からの距離を短くすることができる。 さらには、
    コルゲート板34の谷部34bにおいて、通路抵抗の低い冷媒の移動空間を確保することができる。 このため、
    冷媒の吸着能力、吸着速度を大きくすることができ、良好な吸着性能を得ることができるのである。 一方、冷媒が吸着剤Sから脱着される際にも、同様に広い表面から放出させることができるので十分な脱着が行われると共に、吸着剤Sが冷媒を脱着する速度が速くなる。

    【0039】また、冷媒はコルゲート板34が露出する背面側から流入するようになっており、吸着剤Sの層のうちコルゲート板34側の広い面積にて冷媒を吸着することができ、冷媒の吸着,脱着をより一層効率的に行うことができる。

    【0040】従って、本実施例の吸着器1,2によれば、吸着剤Sの加熱,冷却を効率的に行うことができると共に、全体の吸着剤Sが冷媒の吸着,脱着に寄与することになるので、冷媒の吸着,脱着を効率的に行うことができるという優れた効果を得ることができる。 また、
    吸着剤Sの吸着能力を十分発揮させることができるので、ひいては、吸着器1,2の小形化にもつながるものである。

    【0041】そして、本実施例の吸着式冷凍装置によれば、上記のように各吸着器1,2における吸着剤Sの加熱,冷却を効率的に行うことができると共に、冷媒の吸着,脱着を効率的に行うことができるようになったことにより、従来のものに比べて冷却性能の大幅な向上を図ることができるという優れた効果を得ることができるものである。

    【0042】図5は本発明の第2実施例(請求項3に対応)を示すもので、第1実施例との相違点を述べれば、
    コルゲート板41は、吸着剤Sが収容される山部41a
    の幅寸法が谷部41bの幅寸法よりも大きく形成されている点である。 従って、吸着器1,2全体の大きさを変えることなく小室42の容量を大きくすることができ、
    小室42に収容される吸着剤Sの量を増やすことができるという利点を得ることができる。

    【0043】尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような変更または拡張が可能である。 熱交換流体流路18は、吸着部30の周囲を取り巻くように蛇行状に設けても良い。 コルゲート板34,41及び閉塞板35に形成された孔37はスリット状でも良く、或いはコルゲート板及び閉塞板をメッシュ状(網状)としても良い。

    【0044】コルゲート板34,41の断面は矩形波状に限られず、サインカーブや三角波状等でも良く、要は、コルゲート板34,41の山部34a,41aに収容された吸着剤Sの内部にまで冷媒が到達できるようになっていれば良い。

    【0045】9閉塞板35をも波板状としても良い。 閉塞板35とコルゲート板34,41との間に隙間を設けても良い。 複数枚の閉塞板35は、一対のヘッダパイプ31,32とチューブ33のうち両端に位置するチューブ33とに囲まれた部分と同じ大きさを有するもの1枚からなるようにしても良い。

    【0046】吸着器1,2は、冷凍装置以外の、例えば建物用空調機の除湿用、脱臭用等に用いても良い。 吸着器から冷媒蒸気が流出する出口と吸着器に冷媒蒸気が流入する入口とを共用の出入口にしても良い。 吸着剤はシリカゲルに限られず、ゼオライト、活性炭、活性アルミナ等でも良い。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1実施例を示すもので、吸着器の一部を破断して示す概略的正面

    【図2】吸着器を図1のX−X´面で切断し、矢印方向からみたときの一部を省略して示す拡大断面側面図

    【図3】一部を破断して示す吸着器の斜視図

    【図4】吸着式冷凍装置の全体構成を概略的に示す図

    【図5】本発明の第2実施例を示す図2相当図

    【符号の説明】

    1,2は吸着器、5,15は三方切換弁(接続手段)6
    は凝縮器、12は蒸発器、18は熱交換流体流路、30
    は吸着部、34,41はコルゲート板、34a,41a
    は山部、34b,41bは谷部、35は閉塞板、37は孔、Sは吸着剤を示す。

    フロントページの続き (72)発明者 田中 公司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 本田 伸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

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