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小麦わら成形飼料およびこれを用いた家畜の飼育方法

阅读:1043发布:2020-05-11

专利汇可以提供小麦わら成形飼料およびこれを用いた家畜の飼育方法专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】新規な粗飼料を提供すること。畜産業における給餌作業の労働負担の軽減に役立つ手段、特に、給餌作業の負担軽減に役立つ飼料を提供すること。 【解決手段】本発明の小麦わら成形飼料は、裁断された小麦わらを加圧により成形してなる。該小麦わら成形飼料は配合飼料と混合して同時に 家畜 に給与できるため、給餌作業の労働負担を軽減することができる。小麦わら成形飼料と配合飼料を混合して肥育 牛 に給与しても、通常の肥育方法(長もの粗飼料と配合飼料の給与)と比べて増体成績や枝肉成績は遜色なく良好である。 【選択図】図8,下面是小麦わら成形飼料およびこれを用いた家畜の飼育方法专利的具体信息内容。

裁断された小麦わらを加圧により成形してなる、小麦わら成形飼料。請求項1記載の小麦わら成形飼料を含む、家畜用飼料。用飼料である、請求項2記載の飼料。肉牛用飼料である、請求項3記載の飼料。肉牛肥育用の飼料である、請求項4記載の飼料。請求項1記載の小麦わら成形飼料を配合飼料と組み合わせて家畜に給与すること、又は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の飼料を家畜に給与することを含む、家畜の飼育方法。前記小麦わら成形飼料を配合飼料と同時に、若しくは配合飼料と混合して家畜に給与する、請求項6記載の方法。裁断加工をしていない小麦わら、及び成形加工されていない小麦わら裁断物のいずれも給与せずに、前記小麦わら成形飼料及び配合飼料を前記家畜に給与する、請求項6又は7記載の方法。家畜が牛である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。牛が肉牛である、請求項9記載の方法。肉牛が肥育期の肉牛である、請求項10記載の方法。請求項1記載の小麦わら成形飼料を配合飼料と組み合わせて肉牛に給与すること、又は、請求項4若しくは5記載の飼料を肉牛に給与することを含む、牛肉の生産方法。

说明书全文

本発明は、小麦わら成形飼料およびこれを用いた家畜の飼育方法に関する。

の飼料には配合飼料と粗飼料の2種類がある。配合飼料は、トウモロコシ、米ぬか、大麦、大豆かす等の穀類を中心とした複数の飼料原料にビタミン等の添加物を混合した飼料であり、デンプン・タンパク質を多く含む。粗飼料は、繊維質の多い牧草、麦わら、稲わら等であり、生のまま、乾燥させて、あるいは発酵させて(サイレージ)与える。成長段階と目的に応じて、配合飼料と粗飼料の配分および給与量を変えながら給与する(非特許文献1、2)。

多くの畜産農家では、朝夕の2回手作業で粗飼料と配合飼料を別々に牛に与えており、給餌だけでも1日に4回の作業となる。給餌作業は畜産業の肉体作業の中で代表的なものであるが、その他にも、飲場所の掃除や牛の寝床の交換など、特に高齢の従事者には肉体的に負担の大きな作業が数多くある。従業員の雇用確保が厳しい現状では若手の人員の確保が難しく、少ない人員で作業をこなさなければならないため、高齢の農家の負担が増す一方である。

図解 知識ゼロからの畜産入門、2016年4月21日第2版、第76〜77頁、家の光協会

新版 家畜飼育の基礎、第14頁、2008年3月31日、第14〜15頁、一般社団法人農山漁村文化協会

本発明の1つの目的は、新規な粗飼料を提供することにある。本発明の他の目的は、畜産業における給餌作業の労働負担の軽減に役立つ手段を提供すること、特に、給餌作業の負担軽減に役立つ飼料を提供することにある。

上記したように、粗飼料と配合飼料を別々に朝夕2回ずつ給与する作業は、特に高齢者にとって大きな負担となる。本願発明者らは、配合飼料の中に必要な粗飼料を含めた飼料を開発することで、給与回数を1日4回から2回に半減し、粗飼料を給与する時間を短縮できると考え、鋭意研究を行なった。その結果、通常は長もの(裁断されていない状態)として給与されている麦わらを裁断、圧縮して成形飼料とし、これを配合飼料に混合して牛に給与することにより、長もの粗飼料と配合飼料を別々に給与した場合と比較して遜色のない良好な飼育成績を達成できること、かかる成形飼料を利用することで給餌作業の労働負担を軽減できることを見出し、本願発明を完成した。

すなわち、本発明は、裁断された小麦わらを加圧により成形してなる、小麦わら成形飼料を提供する。また、本発明は、上記本発明の小麦わら成形飼料を含む、家畜用飼料を提供する。さらに、本発明は、上記本発明の小麦わら成形飼料を配合飼料と組み合わせて家畜に給与すること、又は、上記本発明の飼料を家畜に給与することを含む、家畜の飼育方法を提供する。さらにまた、本発明は、小麦わら成形飼料を配合飼料と組み合わせて肉牛に給与すること、又は、上記本発明の飼料を肉牛に給与することを含む、牛肉の生産方法を提供する。

本発明により、小麦わら成形飼料が初めて提供された。該小麦わら成形飼料は配合飼料と混合して同時に家畜に給与できるため、給餌作業の労働負担を軽減することができる。小麦わら成形飼料と配合飼料を混合して肥育牛に給与しても、通常の肥育方法(長もの粗飼料と配合飼料の給与)と比べて増体成績や枝肉成績は遜色なく良好である。反芻時間の減少やルーメンpHの低下が懸念されるものの、成績を総合的に判断すると実用上問題のないレベルであり、小麦わら成形飼料と配合飼料の混合飼料は家畜、特に肥育期の肉牛用の飼料として十分に実用的である。

実施例1において、稲わら、小麦ストロー(小麦わら)、及び小麦ストローキューブ(小麦わら成形飼料)をそれぞれナイロンバッグに封入し、ルーメンフィステルより供試牛の胃内部に投入し、DM消失率、NDF消失率およびADF消失率を評価した結果である。

稲わら、小麦ストロー、及び小麦ストローキューブを給与した実施例1の各試験区の反芻時間を計測した結果である。各個体の稲わら給与時の反芻時間を100とし、稲わら対比(%)で示した。

稲わら、小麦ストロー、及び小麦ストローキューブを給与した実施例1の各試験区の、粗飼料由来乾物摂取量1kgあたりの反芻時間を示したグラフである。結果は稲わら対比(%)で示した。

稲わら、小麦ストロー、及び小麦ストローキューブを給与した実施例1の各試験区の、粗飼料由来NDF摂取量1kgあたりの反芻時間である。結果は稲わら対比(%)で示した。

稲わら、小麦ストロー、及び小麦ストローキューブを給与した実施例1の各試験区のルーメン内pHの推移である。

稲わら、小麦ストロー、及び小麦ストローキューブを給与した実施例1の各試験区について、ルーメン内pHが5.8未満となった時間をまとめたグラフである。

小麦SC配合飼料を自動給餌機で給与した時の、飼料の状態を示した画像である。小麦ストローキューブの割合が多く、キューブ状が維持される場合(左)や、小麦ストローキューブの形状が崩れ、ペレットの割合が多い場合(右)が見られた。

実施例2の試験区及び対照区の、試験期間中の体重の推移を示すグラフである。

実施例2の試験区及び対照区の、試験期間中の飼料摂取量の推移を示すグラフである。

実施例2の試験区及び対照区の、試験期間中の血液性状(γ-GTP、総コレステロール、NEFA、BUN、ビタミンA、βカロテン)の推移を示すグラフである。

実施例2の試験区及び対照区の、試験期間中の反芻時間を計測した結果である。上段:試験期間全体の1日当たり平均値、下段:試験期間中の推移。

実施例2の試験区及び対照区の、飼料給与3時間後のルーメン液のpHである。測定は11、18、24ヶ月齢時に行なった。

本発明の小麦わら成形飼料は、裁断された小麦わら(小麦ストロー)を加圧により成形してなる飼料であり、粗飼料として用いることができる。該小麦わら成形飼料は、主原料である草本原料として小麦わらを含み、所望によりベントナイト等の粘土を添加剤として含み得る。

本発明の小麦わら成形飼料は、主成分である草本原料のうちの90%以上、例えば95%以上、98%以上、又は99%以上が小麦わらであり、他の草本原料を含んでいないもの、すなわち草本原料の100%が小麦わらであってもよい。粘土を含む場合、その含量は、草本原料100部に対し通常1〜10部程度である。

小麦わら成形飼料は、小麦わらを主体とする草本原料を数cm程度(例えば4〜6cm程度)に裁断し、水を適宜添加して混合し、高圧をかけて成形することにより製造することができる。つなぎとしてベントナイト等の粘土を添加混合して加圧してもよい。粘土を添加する場合の添加量は1〜10%程度である。圧の強さは特に限定されないが、3,500〜18,000 PSI(重量ポンド/インチ)程度ないし250〜1250 kg/cm2程度、例えば5,000〜15,000 PSI程度ないし350〜1050 kg/cm2程度であれば、適当な強度で成形することができる。高圧での加圧処理と摩擦により、原料は60〜100℃程度、例えば70〜90℃程度まで加熱されるので、原料には加熱処理も加わることになる。本発明において、加熱処理という語には、ヒーターのような熱源で熱を加える処理だけではなく、加圧や摩擦によって原料に熱が加わる処理も包含される。

小麦わら成形飼料は、粗飼料として、配合飼料と組み合わせて家畜に給与することができる。典型的には、本発明の小麦わら成形飼料は、配合飼料と混合して、ないしは配合飼料と同時に家畜に給与される。予め小麦わら成形飼料と配合飼料を混合してから給与してもよいし、小麦わら成形飼料と配合飼料を別々に同時に給与してもよい。粗飼料として小麦わら成形飼料のみを用いることができるので、裁断されていない粗飼料(長ものの稲わらや麦わら、その他牧草など)や、裁断されただけの成形されていない粗飼料を給与する必要はない。

小麦わら成形飼料と組み合わせる配合飼料の形状は特に限定されない。家畜飼料の形状として、フレーク、マッシュ、ペレット、クランブル、エキスパンダー、及びこれらのうちの複数を混合した形状(例えば、フレークとマッシュ、フレークとペレット)などが知られているが、配合飼料の形状はこれらのいずれの形状でもよい。

小麦わら成形飼料、ないしはこれを含む飼料を給与する家畜は、粗飼料を与えて飼育される家畜であれば特に限定されないが、典型的には牛であり、例えば肉用牛であり得る。給与時期も特に限定されないが、例えば肥育期の肉牛に好ましく給与することができる。従って、本発明の小麦わら成形飼料を含む家畜用飼料は、典型的には牛用、例えば肉牛用、より具体的には肉牛肥育用の飼料であり得る。小麦わら成形飼料を配合飼料と組み合わせて給与した肉牛は、枝肉成績も良好であるので、本発明によれば、従来の肥育方法と比べても遜色のない枝肉ないし牛肉を生産することができる。なお、肉牛飼育では、一般に、0〜3か月齢を哺育期、4か月齢〜8ないし9か月齢を育成期、その後30か月齢までを肥育期と呼ぶ。肥育期はさらに肥育前期(12か月齢程度まで)、肥育中期(20ないし22か月齢程度まで)、肥育後期(それ以降)に分けられる。

配合飼料という語は、畜産分野において一般的な語であり、複数種類の穀類、糟糠類、植物粕類などを配合した飼料を意味する。配合飼料には通常、ミネラル類やビタミン等の添加物も含まれる。配合飼料は、濃厚飼料と呼ばれることもある。

小麦わら成形飼料と配合飼料の混合割合は特に限定されず、家畜の状態、年齢、季節等に応じて適宜混合割合を変更して用いてよい。例えば、肥育期の肉牛に対しては、飼料全体の10〜20%程度が小麦わら成形飼料となるように両者を混合して給与することができる。肥育期肉牛以外の家畜に対しても同程度の混合割合で、あるいは適宜増減して給与してよい。

以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。

実施例1:小麦ストローキューブの粗飼料的特徴評価 1.目的 全農ヘイ(株)(ZEN-NOH HAY, INC.)は新規飼料原料として小麦ストロー(小麦わら)キューブを開発した。小麦ストローキューブは、配合飼料へ添加できる可能性があり、飼料給与作業の省力化が図れることから、粗飼料原料としての有用性が期待されている。しかし、同原料は長もの小麦ストローを細かく裁断、加熱加工して調製されたものであり、栄養価およびルーメン環境の維持・改善、反芻促進といった肉用牛肥育における粗飼料としての役割を損なっている可能性がある。 そこで本試験では、小麦ストローキューブの栄養価および同原料給与が牛のルーメン内性状や反芻機能などに及ぼす影響について調査し、長もの小麦ストローと比較するとともに、肥育用粗飼料として一般的に用いられている稲わらと比較することで、粗飼料的特徴を評価することを目的とした。

2.材料および方法 (1) 試験期間:平成26年8月〜平成26年10月 (2) 試験場所:全農飼料畜産中央研究所 笠間乳肉牛研究室 肥育舎 (3) 試験方法: ア.供試動物: 平均月齢29ヵ月の肥育牛3頭(フィステル装着交雑種去勢牛3頭)を試験に供した。給与体系については表1のとおり。

イ.供試飼料: 稲わら(国産長わら)、小麦ストロー(OG産)および小麦ストローキューブ(US産)を供した。給与体系は表1に示す通りとし、試験期間中は各粗飼料を14日間連続で1日1頭当たり2 kg給与した。配合飼料については1日1頭当たり10 kgを目安に飽食給与した。

小麦ストローキューブは、以下の通りに製造されたものを使用した。 [1] 原料の小麦ストローをおよそ2インチの長さにグラインダーにて裁断する。 [2] 水分および、ベントナイト(6%前後)を添加する。 [3] オーガーにて2基のキュービングヘッドまで搬送し、各キュービングヘッド内に備え付けられたプレスホイールを高圧で通過させる。 [4] プレスホイール内は7,000-12,000 PSI (Pound per Square Inch=重量ポンド毎平方インチ) の圧力が加えられる。7,000 PSI=3,175 kg/SI(Kg per Square Inch)=492.125 kg/cm2(Kg per square centimeter) [5] プレスホイールで押し出された原料はキューバーダイ内部で最短でも5秒間、基本的には10-11秒間留まる。 [6] キューバーダイ通過時の圧力と摩擦により、原料は華氏160度から華氏190度(摂氏71-87度前後)まで加熱される。原料によるものの、キューバーダイ自体の温度は華氏200度から華氏325度(摂氏93-162度前後)に及ぶ。 [7] キューバーダイから排出されて以降、クーラーを経て乾燥保管に至る。

ウ.飼養管理: 供試牛はカランベントドアシステムにより個別給餌を行い、各個体に反芻モニタリングシステム「ヒータイムHR」(SCR社製)を装着し、また留置型pHセンサー(Dascor社製)をフィステルより投入した。配合飼料は全農飼料畜産中央研究所で一般的に使用している「うし王後期」(JA東日本くみあい飼料株式会社製造)を個体ごとに飽食給与した。飼料は1日2回給与し、水はウォーターカップによる自由飲水とした。その他の飼養管理は全農飼料畜産中央研究所の慣行に従った。

エ.調査項目: (ア)飼料成分:一般成分、繊維分画(中性デタージェント繊維(NDF)、酸性デタージェント繊維(ADF)、リグニン)および総カロテンを分析した。 (イ)in situ 24時間消失率:2 mmメッシュで粉砕した粗飼料をナイロンバッグに約20 gずつ計量・封入後、供試牛にルーメンフィステルより投入した。投入後0、24時間の乾物消失率、NDF消失率およびADF消失率を評価した。 (ウ)飼料摂取量:粗飼料および配合飼料それぞれについて、個体ごとに摂取量を測定した。 (エ)反芻時間:反芻モニタリングシステム「ヒータイムHR」を用いて反芻時間の推移を観察した。また飼料摂取量の結果と合わせて、乾物(DM)摂取量1 kgあたりの反芻時間を算出した。なお、反芻時間が正確に測定できなかったものはデータより除外した。 (オ)ルーメン性状:ルーメン内に投入した留置型pHセンサーにより、各期最終3日間のルーメン内pHの推移を1分ごとに測定した。

オ.統計解析: 統計解析はJMP Ver.10.02のモデルあてはめによって行った。分散分析後、P値が0.10以下の場合はTukeyのHSD検定により区間差の検定を行った。すべての検定において、P値が0.05以下で有意差あり、0.10以下で傾向ありとした。

3.結果 (1)供試粗飼料成分値(表2) 供試した粗飼料の成分値を表2に示す。NDF含量およびTDN(総可消化養分)含量は、小麦ストロー、小麦ストローキューブ、稲わらの順に、ADF含量およびリグニン含量は、小麦ストローキューブ、小麦ストロー、稲わらの順に高い値を示した。一方、粗タンパク質含量および総カロテン含量はどの粗飼料も同等の値を示した。

(2)in situ 24時間消失率(図1) 各飼料のin situ 24時間消失率を図1に示す。24時間DM消失率、NDF消失率およびADF消失率ともに各粗飼料間で有意な差は認められなかった(ともにP > 0.10)。 (3)飼料摂取量(表3) 各粗飼料給与区の一日あたりの飼料摂取量を表3に示す。配合飼料および粗飼料ともに規定量をほぼ完食し、摂取量に試験区間差は認められなかった。この結果は、小麦ストローキューブには小麦ストロー、稲わらと同等の嗜好性を有することを示唆するものとなった。一方、粗飼料摂取量に表2に示した各成分値を乗して算出した各成分摂取量において、小麦ストローおよび小麦ストローキューブの乾物摂取量は稲わらより有意に低い値を示した(P < 0.05)。また、粗飼料由来NDF摂取量は小麦ストロー、小麦ストローキューブ、稲わらの順に、粗飼料由来ADF摂取量は小麦ストローキューブ、小麦ストロー、稲わらの順に有意に高い値を示した(ともにP < 0.05)。以上の結果は、粗飼料摂取量がほぼ同等であったため、各粗飼料の成分含有量の多少がそのまま反映されたものとなっていた。

(4)反芻時間(図2、3、4) 各個体の稲わら給与時の反芻時間を100とした場合の、その他粗飼料の反芻時間を検定した結果を図2に示す。各試験区ともに個体差が大きかったため、反芻時間には試験区間差は見られなかった。 また、摂取した粗飼料DM 1kgあたりの反芻時間(稲わら対比)を図3に、摂取した粗飼料由来NDF 1kgあたりの反芻時間(稲わら対比)を図4に示す。これに関しても、各試験区ともに個体差が大きかったため、DM 1kgあたり、NDF 1kgあたりともに反芻時間には試験区間差は見られなかった。

(5)ルーメン性状(図5、6) 留置型pHセンサーにより測定したルーメン内pHの推移を図5に示す。すべての試験区において、配合飼料給与時刻(10、16、19時)から約2時間程度ルーメン内pHが低下し、その後回復するという推移を示した。3日間のルーメンpHの推移には試験区間差が見られなかった。 また、図6には亜急性ルーメンアシドーシスの基準とされているルーメン内pH 5.8未満1)の時間を示した。個体差が大きく、各試験区間で有意な差は認められなかった。

4.考察 粗飼料を加熱処理することでタンパク質や繊維成分といった飼料栄養価に影響が及ぶことが報告されている2,3)。小麦ストローキューブは、長もの小麦ストローを裁断、加熱加工し調製されたものであるが、本試験で使用した小麦ストローと小麦ストローキューブを比較すると、多少の差異はあったものの、どの成分とも概ね同等の値を示し、加熱加工処理による小麦ストローキューブの飼料成分値への影響は少なかったと考えられる。

表2および図1の結果より、小麦ストローキューブは稲わらを越えるNDF、ADF含量を有しており、24時間DM消失率については小麦ストローおよび稲わらと同等であるという結果が得られた。NDF、ADFといった繊維含量の多少やルーメン内消失率の高低は、ルーメンマット形成能につながっていると考えられ、さらに稲わらが高いルーメンマット形成能を有する4)という報告もすでにあることから、小麦ストローキューブは稲わらと同等のルーメンマット形成能を有していることが示唆された。

粗飼料に含まれているカロテンはビタミンAの前駆体であり、カロテン含量の高い粗飼料を給与することで血中ビタミンA濃度が有意に上昇することがすでに報告されている5)。ビタミンAは動物の成長や視覚の正常に必須の物質であり、上皮組織を正常に保ち、免疫機能の維持に寄与するビタミンである。また、ビタミンAは脂肪細胞の分化を抑制することから、黒毛和種肥育中にビタミンA給与量を制限することが肉質、特に脂肪交雑の向上につながることがすでに報告されており6,7)、ビタミンAコントロールは生産者の間で広く実施されている。従って、肥育牛生産に用いる粗飼料を評価する際に、カロテン含量を考慮することは非常に重要であり、必須条件である。カロテン含量について本試験で使用した小麦ストローキューブは肥育用粗飼料として一般的に用いられている稲わらと同等であった。従って、カロテン含量の面において小麦ストローキューブは肥育期における粗飼料源として適切であると考えられる。

以上より、小麦ストローキューブは稲わらを越える繊維含量を有しており、またカロテン含量も低く、稲わらと同等のルーメンマット形成能を有していることが推察されるため肥育期における粗飼料源として優れていると考えられる。

(2)反芻時間およびルーメン内性状評価 反芻は再咀嚼による飼料の微細化と多量の唾液分泌によるルーメン内pHの安定化という大きな役割を持ち、飼料利用性を考える上で、反芻促進は粗飼料給与の大きな目的のひとつである。粗飼料は主に輸送の簡便化を目的としてペレットやキューブ形態に加工されることがあり、この場合、飼料の切断長や粒度の減少により反芻動物において咀嚼時間および反芻時間の低下が認められることが報告されている8,9)が、本試験については粗飼料間で有意差が認められなかったことから、そのような現象は確認されなかった。

肥育現場では、肥育効率向上を目的とした穀物主体の飼養体系を採用することが一般的であり、これがルーメン内環境の悪化、ルーメン内pHの低下を引き起こし、ルーメンアシドーシスなどの病態につながることがある。そのため、ルーメン内環境維持は肥育期における粗飼料の大きな役割として挙げられる。本試験ではルーメン内pHの変動や亜急性ルーメンアシドーシスの基準であるpH 5.8未満の時間について検討したが、粗飼料間に有意差は認められなかった。この結果は、各粗飼料ともほぼ完食していたことから、十分な粗飼料摂取によりルーメンマットを形成することでルーメン内の急激な発酵が抑制されたことを示唆するものとなった。さらに、稲わらが高いルーメンマット形成能を有する4)ことから、この結果は4.(1)と同様、小麦ストローキューブが高いルーメンマット形成能を有することを示唆するものとなった。

5.結論 (1)本試験に供した小麦ストローキューブは稲わらを超える繊維含量を有し、かつカロテン含量が稲わらと同等であった。 (2)粗飼料摂取量、in situ 24時間消失率、反芻時間、pH推移、亜急性ルーメンアシドーシスの基準であるpH < 5.8の時間に関して、小麦ストローおよび稲わらと比較し、有意な差は認められなかった。 (3)本試験より、小麦ストローキューブは嗜好性、反芻促進、ルーメン内環境維持面について小麦ストローおよび稲わらと同等であったため、肥育期における粗飼料源として優れていると考えられた。

6.参考文献 1)Dohme et al., J. Dairy Sci., 91, 3554-3567(2008) 2)前田ら, 日本草地学会誌, 31(3), 332-338(1985) 3)Maeda, J. Japan. Grassl, Sci. ,36 (2):118-129(1990) 4)後藤, Grassland Sci., 48: 379-391 (2002) 5)石田ら, 飼中研報告, 0213-222(2014). 6)小田原ら, 肉用牛研究会報, 60 : 25-26(1995) 7)甫立ら, 肉用牛研究会報, 67 : 22-28(1999) 8)Sudweeks et al., J Anim Sci,53:1406-1411(1981) 9)岡本, 日畜会報,47(11):672-678.(1976)

実施例2:小麦ストローキューブ入り配合飼料が黒毛和種肥育牛の発育成績に及ぼす影響 1.目的 先の試験により、小麦ストローキューブ(以下小麦SC)は嗜好性、反芻促進、ルーメン内環境の維持について小麦ストローおよび稲わらと同等であり、肥育期における粗飼料源として有用であることが示された。また、小麦SCは、キューブ形態であることから、配合飼料原料に混合することができ、その結果、粗飼料の給与作業が省力化できる可能性がある。 そこで本試験では、黒毛和種肥育牛を用い、慣行の給与体系(配合飼料、粗飼料給与)および配合飼料に小麦SCを配合した完全配合飼料(粗飼料を給与せず、試験配合飼料のみ給与)を製造し、発育成績および枝肉成績について比較した。

2.材料および方法 (1) 試験期間:平成27年11月〜平成29年7月 (2) 試験場所:笠間乳肉牛研究室 仕上舎 (3) 試験方法: ア.供試動物: 平均月齢約11ヶ月の黒毛和種去勢肥育牛17頭を供した。

イ.試験区分: 体重、月齢が均等になるように2区に分けた。各区の給与体系については表4に示した。 (ア)対照区(n=9):一般肥育用後期飼料(JA東日本くみあい飼料株式会社製造) (イ)試験区(n=8):「小麦SC配合飼料」(表5)を給与した。 小麦SCは配合飼料中に16.7%混合した。これは飽食時に粗飼料として1.5kg以上摂取できる配割とした。13ヶ月齢までチモシーを給与した。試験飼料の形状は、小麦SC、とうもろこし圧ペンおよび大麦圧ペンを除く配合飼料で分離および選び食いを防ぐためペレットとした。

ウ.調査項目: (ア)飼料成分:一般成分、繊維分画、レチノールおよび総カロテンを分析した。 (イ)飼料摂取量:給与量から残餌量を引き頭数で除した値を1頭あたりの飼料摂取量とし、配合飼料および粗飼料について毎日測定した。試験区の配合飼料および粗飼料摂取量については、摂取した飼料量に配合飼料および小麦SCの配合割合をかけて算出した。 (ウ)体重:1ヶ月ごとに実施した。但し、対照区W1372は体重の試験期間中の計測が行えなかったため、出荷時体重は同区内の枝肉歩留割合より算出した。 (エ)血液成分:1ヶ月ごとに血液を採取し、総コレステロール量、BUN、γ-GTP、NEFA、ビタミンAおよびβカロテンを分析した。 (オ)反芻時間:反芻モニタリングシステム「ヒータイムHR」を用い、各区3頭24時間の反芻時間を毎週1回測定した。 (カ)ルーメン液pH:11、18、24ヶ月齢時に飼料給与後3時間にルーメン液を採取し、pHを測定した。 (キ)枝肉格付成績および出荷販売成績:(社)日本食肉格付協会の格付により評価した。 (ク)統計解析:すべてのデータはJMP Ver.10.02を用いて行った。体重、各血液成分の推移については、モデル当てはめによりMANOVA検定を行った。また、各タイムポイントの比較はStudent's t-testを行なった。すべての検定において、P値が0.05以下で有意とした。

3.結果および考察 (1)配合飼料の成分および飼料給与時の形状(表5、図7) 分析値のビタミンA含量は、ビタミンA効力(IU/100 g)として表記し、ビタミンA効力(IU/100 g)はカロテン由来ビタミンA効力(IU/100 g)(総カロテン(mg/100 g)×400)とレチノール(IU/100 g)を合算した。成分の分析結果、設計値と比較し、試験区では粗たんぱく質が設計値より低くなった。ビタミンA濃度に関しては、設計値とほぼ同じ値となった。

飼料給与時の形状として、試験区の配合飼料はペレットおよび小麦SCの割合が給与毎にバラつきがみられた。図7に示すとおり、小麦SCの割合が多く、キューブ状が維持される場合(左)や小麦SCの形状が崩れ、ペレットの割合が多い場合(右)が見られた。これは、工場で製造後、運搬時、移し替え時(バラタンク、自動給餌機)、バラタンクでの保管時などにおいて小麦SCの粉化やペレットとの分離が発生したと考えられた。

(2)増体成績(表6、図8) 試験開始体重は対照区平均359±50kg(11.9ヶ月齢)、試験区平均363±62kg(12.1ヶ月齢)であった。出荷時体重は対照区で平均848±115kg、試験区で平均845kg±95.3kgであり、試験期間中の日増体量は対照区0.92±kg/日、試験区0.90±0.11 kgであり、両区における体重(P=0.71)および増体成績(P=0.75)の差はみられなかった。

(3)飼料摂取量および飼料効率(表6、図9) 試験区の粗飼料摂取量はチモシー(試験開始から13ヶ月齢まで)と摂取した配合飼料に対する小麦SCの割合より算出した。その結果、試験期間中の1頭あたりの配合飼料摂取量は対照区4,823kg、試験区4,608kg、粗飼料摂取量は対照区1,126kg、試験区1,120kgであった。配合飼料は試験区でやや少なくなったが、粗飼料はほぼ同じ量を摂取した。

各区とも給与量がピークになるまでは概ね給与体系とおり摂取した。飽食給与(17ヶ月齢)以降、対照区は配合飼料摂取量が17ヶ月齢で10kgとなり、24ヶ月以降は10kg以上、最大27ヶ月齢で11kg摂取し、出荷時では約10kg摂取した。一方、試験区は17ヶ月齢で10kgを摂取したものの、23ヶ月齢では9kgを下回り、それ以降約9kgを推移し、出荷時は8.8kgに留まった。運送時や入れ替え時などに粉化や分離が発生し、給与時の形状が一定ではない(小麦SCの粉化度合いおよび小麦SCとペレットの配合割合の違い)ことが飼料摂取量へ影響したと考えられた。飼料要求率は対照区12.2、試験区11.9とほぼ同様の値を示した。

先の試験の結果によると、小麦SCは稲わらを越えるNDF、ADF含量を有しており、24時間DM消失率は稲わらと同等であった。NDF、ADFなど繊維含量やルーメン内消失率はルーメンマットの形成へ影響し、さらに稲わらが高いルーメンマット形成能を有し、小麦ストローキューブは稲わらと同等のルーメンマット形成能を有していることが示されている1)。また、乳用種去勢育成牛を用いた試験ではフレークペレットはフレークマッシュやバルキータイプより粗飼料摂取量が少なくなったと報告している2)。本試験では、小麦SCは稲わらと同等の効果が見られたことから飼料要求率はほぼ同じになり、ペレットタイプの飼料を給与したため摂取量が若干減少したと考えられた。

(4)血液性状(図10) ビタミンAおよび総コレステロールは、両区に差は見られなかった。ビタミンAは月齢とともに低下し、18ヶ月齢以降は50〜60IU/100ml前後を推移し、総コレステロールは飼料摂取量が増加すると増加する推移した。試験区の配合飼料にはビタミンAが40IU/100g添加していたが、試験期間中のビタミンA濃度の推移には影響を及ぼさなかった。血中総コレステロールは飼料摂取量を反映して変動するとされているため3)、本試験も同様に推移した。γ-GTPは20ヶ月齢で対照区が有意に高く(P=0.02)なったものの、それ以降は差が見られなかった。渡辺ら4)は、ビタミンA濃度の低下と肝臓障害の発生には関連性があることを報告している。本試験では20ヶ月齢頃ビタミンA濃度の低下が試験区よりも対照区の方が早かったためγ-GTP濃度が高く推移したが、これ以降は両区とも30IU/dlを下回り、通常の範囲を推移したことから試験区による差はなかったと考えられた。β-カロテンは17ヶ月齢までは差はなかったものの、18ヶ月齢以降、18.2、23.4、25.5および28.7ヶ月齢時、対照区が有意に高くなった(P<0.05)。ビタミンAを厳格に制限した研究報告5)でも15μg/dlを下回るケースは少ない。本試験ではβ-カロテン含量は有意差は見られたものの、両区とも低い水準であり、ビタミンAが十分に低下していたと考えられた。NEFAの推移について、16.2、18.2、21.4ヶ月齢時、試験区が有意に高くなった(P<0.05)。BUNについて、対照区が14.1、21.4、28.7ヶ月齢で、試験区が18.2、26.3ヶ月齢で有意に高くなった(P<0.05)。BUNはタンパク質代謝を反映して変動する6)。試験区は対照区に比べ配合飼料中のタンパク質含量が少なく、制限給与期間(肥育前期)はタンパク質摂取量が少なかったことが影響していると考えられた。

(5)反芻時間とルーメン液pH(図11、図12) 試験期間中の平均反芻時間は対照区305分/日、試験区277分/日と対照区で有意(P=0.0003)に多くなった。さらに、試験期間中では、18.5ヶ月齢以降は常に対照区が試験区よりも反芻時間が長く、19.3、22.6、23.9、24.7、25.7、25.9、26.6、27.2、27.6、28.2ヶ月齢で有意に長く(P<0.05)なった。

ルーメン液pHについて、11および18ヶ月齢では両区における差は見られなかったが、24ヶ月齢において対照区5.93、試験区5.78と傾向差(P=0.08)が見られた。亜急性ルーメンアシドーシスの基準はルーメン内pHが5.8未満になった場合と言われている7)。本試験では24ヶ月齢時に試験区で5.8を下回ったが、実用上は問題ないレベルと考えられた。

飼料の切断長や粒度の減少により反芻動物において咀嚼時間および反芻時間の低下が認められることが報告されている7,8)。本試験では小麦SCの切断長の短さが影響しているものと考えられた。また、小麦わらのNDF含量は稲わらよりも高く、NDF摂取量は稲わらと同等量であったものの、切断長が短かったため反芻時間の減少、ルーメンpHの低下につながったと考えられた。また、運送時や入れ替え時などに粉化や分離が発生し、給与時の形状が一定ではないことも反芻時間の減少、ルーメンpHの低下へ影響したと考えられた。

(6)枝肉成績(表7) 供試牛の出荷格付成績を表7に示した。試験区は全頭4・5等級で上物率は100%であった。一方、対照区は2および3等級が1頭ずつ発生し、上物率は77.8%と約2割低くなった。渡辺9)は、16ヶ月齢以降の血中総コレステロール濃度が130 mg/dL以上の時に上物率が高いと報告している。本試験では両区とも平均130 mg/dLを上回っていたが、試験区のみ上物率が100%となり、総コレステロールとの関連性は見られなかった。本試験ではBMS No.には両区で差は見られなかった。枝肉重量・ロース芯面積・バラ厚および皮下脂肪厚についても両区で有意差は見られなかった。

4.結論 (1)肥育期間中に稲ワラを給与せず、小麦SCを配合した完全配合飼料を製造し、肥育成績に及ぼす影響について調査した。 (2)その結果、対照区(通常の配合飼料、給与体系)と比較し、増体成績および飼料摂取量に差は見られなかった。 (3)給与時の配合飼料の形状は、小麦SCを混合した試験区の配合飼料では小麦SCの粉化やペレットとの分離が確認され、一定していなかった。 (4)血液性状には試験区での差は見られず、試験区の血液中のビタミンA、β-カロテン、総コレステロール、γ-GTPなどは通常の肥育牛と同様の推移を示した。 (5)試験期間中の平均反芻時間は試験区で有意に短く、19ヶ月齢以降から有意差が生じた。また、24ヶ月齢時点のルーメンpHは試験区で低下する傾向にあった。 (6)枝肉成績については上物率が試験区で100%となり、通常の肥育と遜色のない結果であった。 (7)以上より、黒毛和種肥育牛に小麦SCを配合した完全配合飼料を給与した時、通常の肥育と同様の結果が得られた。小麦SCは切断長が短いことや粉化や分離により給与時の形状にバラつきが生じ、通常肥育と比べて反芻時間の減少やルーメンpHの低下が懸念されるものの、成績を総合的に判断すると実用上問題のないレベルと考えられた。

6.参考文献 1)後藤、Grassland Sci.、48: 379-391 (2002) 2)高野ら、飼中研報告,0341-527(2003) 3)北川、栄養生理研究会報, 27: 119-129 (1983) 4)渡辺ら、産業動物臨床医誌,1 (4): 177-183(2010) 5)高野ら、飼中研報告,0349-179(2014) 6)Adachi et al.、J. Vet. Med. Sci., 59 (10): 873-877 (1997). 7)Dohme et al.、J. Dairy Sci., 91, 3554-3567(2008) 8)Sudweeks et al.、J Anim Sci,53:1406-1411(1981) 9)渡辺, 生産獣医療システム肉牛編, pp90-101, 農文協 (1999).

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