首页 / 专利库 / 企业组织 / 术语学家 / Preparation for external use for skin

Preparation for external use for skin

阅读:662发布:2020-08-12

专利汇可以提供Preparation for external use for skin专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain the subject preparation for external use which is excellent in hair-restoring effect, e.g. preventive effect on loss of hair and promotive effect on hair-growing, and suppressive effect on dandruff and itch and useful as a hair-restoring agent, a papilla pili activator and a hair-growing term prolongation agent by formulating an extract extracted from plants of the family Rutaceae, the genus Micromelum thereto.
SOLUTION: The objective preparation for external use is obtained by formulating (A) 0.0005-20.0 wt.% (based on dry product) of an extract extracted from the family Rutacea, the genus Micromelum plants, preferably Ha-Sa Khun (scientific name: Micromelum minutum), when necessary, with (B), a component used for preparation for external use for skin such as usual cosmetics and quasi-drugs, e.g. an oily component, a moisturizer, a thickener, a metal-blocking agent, an other active component, an oxidation inhibitor, a surfactant, a powdered component, a coloring agent and an aqueous component. The component A is obtained by immersing leaves, stalks containing subterranean stems and fruits in the above plant or all grasses of the plant in an extracting solvent or refluxing the mixture followed by filtration and concentration.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO,下面是Preparation for external use for skin专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を配合することを特徴とする皮膚外用剤。
  • 【請求項2】 ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物がハッサクーン(Ha-Sa-Khun、学名:Micromelum minutum)である請求項1記載の皮膚外用剤。
  • 【請求項3】 養毛料である請求項1または2のいずれかに記載の皮膚外用剤。
  • 【請求項4】 請求項1または2のいずれかに記載の抽出物を有効成分とする毛乳頭活性化剤。
  • 【請求項5】 請求項1または2のいずれかに記載の抽出物を有効成分とする毛髪成長期延長剤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、特定の生薬抽出物を有効成分として含んでなる皮膚外用剤に関する。 具体的には、ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Microm
    elum)植物の抽出物を配合することにより、優れた脱毛防止、ふけ・痒み抑制作用効果を有するとともに、毛乳頭細胞あるいは毛包上皮系細胞を活性化することによって、毛髪伸長の促進をする等の養毛効果を有する皮膚外用剤に関する。

    【0002】

    【従来の技術】高齢化社会、ストレス社会といわれる現代社会では、頭部毛髪が様々な原因により脱毛の危機にさらされる機会がますます多くなってきている。 これに対応して、より優れた「養毛料」を提供すべく様々な試みがなされている。 養毛料が毛髪に与える効果として主なものに、発毛誘導効果(発毛促進効果,成長期誘導効果)、毛髪を太くする効果、毛髪成長期延長効果、5α
    −レダクターゼ阻害効果、血行促進効果、殺菌効果、フケ防止効果、保湿効果、抗酸化効果等の効果が挙げられる。

    【0003】しかしながら、前記のように種々の試みがなされているにもかかわらず、従来の養毛料では、その脱毛防止,発毛効果等の養毛作用は必ずしも十分なものではなかった。 これはおそらく脱毛の原因がさまざまであり、また発毛の機構も非常に複雑であるためと考えられている。 従って、毛髪のより具体的構造に着目して養毛料を作出することは極めて有用であり、そのような薬剤の提供が望まれている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は従来の試験方法として用いられていきた脱毛防止、発毛効果あるいはふけ、痒み抑制作用に加え、毛髪のより具体的構造に着目した毛乳頭細胞あるいは毛包上皮系細胞に直接働きかける成分を有効成分とする養毛料を見出すことを目指した。 すなわち、本発明の目的は、前記多様な脱毛の原因に対処すべく、優れた脱毛防止効果、発毛促進効果等の養毛作用及びフケ、痒み抑制作用ならびに、
    乳頭細胞あるいは毛包上皮系細胞を活性化することによって、毛髪伸長の促進をする等の養毛効果を有する皮膚外用剤を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、有用物質の探索対象を脱毛防止効果及び発毛促進効果等の養毛作用を示すことが示唆されていない植物体抽出物に広げ、
    上記目的を達成すべく検討してきた。 その結果、ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)に属する民間薬または生薬として使用されることのある植物の抽出物が、優れた脱毛防止効果、発毛促進効果等の養毛作用及びフケ、痒み抑制作用を示すことを見い出した。 さらに、毛乳頭に直接働きかける成分及び毛髪成長期延長効果を有する成分について、本発明者が見出した育毛薬剤検定方法を用いて鋭意検討したところ、所望する毛乳頭活性化能及び毛髪成長期延長効果が認められることを見出し、本発明を完成するに至った。

    【0006】すなわち本発明は、ミカン科(Rutaceae)
    ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を配合することを特徴とする皮膚外用剤である。 本発明の皮膚外用剤は、養毛料であることを好適とする。

    【0007】また本発明は、ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を有効成分とする毛乳頭活性化剤を提供する発明である。

    【0008】前記したように、本発明において「毛乳頭活性化剤」は、主に後述する育毛検定方法によって毛乳頭を刺激することによって、毛周期における成長期を延長させる作用と同休止期から成長期への移行を促進する作用を有する成分を有効成分として配合した、特に「毛乳頭」という作用点に着目した毛髪関連薬剤であり、いわば「個別効能育毛剤」としての特徴を有する。

    【0009】また本発明は、ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を有効成分とする毛髪成長期延長剤を提供する発明である。

    【0010】前記したように、本発明において「毛髪成長期延長剤」は、主に後述する育毛薬剤検定方法によって少なくとも毛包上皮系細胞の分裂増殖活性を維持又は促進することで毛髪の成長期を維持又は延長する効果を有する成分を有効成分として配合した、特に上記の毛髪成長期延長効果に着目した毛髪関連薬剤であり、いわば「個別効能育毛料」としての特徴を有する。

    【0011】この「毛髪成長期延長剤」は、例えば毛根近傍における毛包上皮系細胞の増殖が緩徐であること等により成長期が短くなって、相対的に成長期毛よりも休止期毛の割合が多くなってしまうことに起因する脱毛症に特に有効な薬剤である。

    【0012】本発明のミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を有効成分とする養毛料は、上記の2つの作用点を合わせ持った養毛料である。 すなわち、この「養毛料」は、漫然とした育毛効果をうたう一般的な養毛料用途とは一線を画する用途を有するものである。

    【0013】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。 はじめに、本発明の「養毛」とは、発毛促進、脱毛防止、さらにふけ、痒み抑制作用等ならびに、
    乳頭細胞あるいは毛包上皮系細胞の活性化作用を包含する概念で使用する。

    【0014】本発明の皮膚外用剤は、ミカン科(Rutace
    ae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物を有効成分とする毛髪関連薬剤である。

    【0015】本発明に用いられるミカン科(Rutaceae)
    ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物としては、
    ハッサクーン(Ha-Sa-Khun、学名:Micromelum minutu
    m)が好適である。 これは、東南アジアを中心に広く分布植物であり、タイ国ではハサクーン(Ha-Sa-Khun)と呼ばれている。

    【0016】ミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Mi
    cromelum)植物の抽出物に関する報告はこれまでにないばかりか、養毛料への応用は全くない。

    【0017】本発明に用いられる抽出物は、上記植物の葉、地下茎を含む茎、根、果実等、植物全草を抽出溶媒と共に浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得られる。 本発明に用いられる抽出溶媒は、通常抽出に用いられる溶媒であれば何でもよく、特に熱やメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコールあるいはプロピレングリコール、1,
    3−ブチレングリコール等の多価アルコール、あるいはこれらの含水アルコール類、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせて用いることができる。 低級アルコールを使用する場合、得られる抽出液をそのまま用いることもできるが、抽出溶媒を留去し、必要により乾燥した後、本発明の皮膚外用剤に含ませてもよい。

    【0018】本発明におけるミカン科(Rutaceae)ミクロメラム属(Micromelum)植物の抽出物の配合量は、組成物の形態または施用方法に応じて変動しうるので特定されるものでない。 しかし、後述の実施例に記載の方法に従って得られる抽出物を使用する場合、外用剤全重量中、一般に抽出物(乾燥物基準)が0.0005〜20.0重量%、好ましくは 0.001〜10.0重量%である。 0.0005重量%未満であると、本発明でいう効果が十分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤化が困難であるので好ましくない。 また、10.0重量%以上配合してもさほど大きな効果の向上は得られない。

    【0019】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分以外に、通常化粧品、医薬部外品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、油性成分、保湿剤、増粘剤、金属封鎖剤、その他の活性成分、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。

    【0020】具体的には、油分として、例えば高級脂肪酸、固形パラフィン、流動パラフィン、シリコーン油、
    スクワラン等;保湿剤として、例えばヒアルロン酸、プロピレングリコール、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム等;増粘剤、マルメロ粘質物、カルボキシビニ−ルポリマー、キサンタンガム等;金属封鎖剤として、例えばエデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸;その他の活性成分として、例えばカフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類などが挙げられる。

    【0021】また、養毛料の補助成分として、これらの製剤を調製する上で上記油性成分、保湿剤、増粘剤に加えて、その他の活性成分として、例えばモノオレイン酸グリセリル等の油分、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ビタミンE アセテート、センブリ抽出物、塩化カルプロニウム、センブリエキス、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤、セリン、メチオニン等のアミノ酸類、ビタミンB6、ビタミンE 及びその誘導体、ビオチン等のビタミン類、パントテン酸及びその誘導体グリチルレチン酸及びその誘導体、ニコチン酸、ニコチン酸メチル、ニコチン酸トコフェロールなどのニコチン酸エステル類、セファランチン等の皮膚機能亢進剤、エストラジオ−ル等の女性ホルモン剤等を同時に配合してもよい。
    さらに、通常、養毛料に用いられる添加剤、例えばヒノキチオ−ル、ヘキサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカルバニリドおよびビチオノール等の抗菌剤、メントール等の清涼剤、サリチル酸、亜鉛およびその誘導体、乳酸およびそのアルキルエステルなどの薬剤、クエン酸等の有機酸類、アルギニン等のアミノ酸類等が本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。

    【0022】本発明の皮膚外用剤の性状は、例えば軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、
    従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれでもよく、
    剤型は特に問わない。 また、本発明の養毛料としては、
    例えばトニック、ヘアークリーム、ムース、シャンプー、リンス等の剤型をとることもできる。

    【0023】

    【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでない。 なお、配合量は特記しない限り重量%である。 まず、発毛効果、育毛効果、培養毛乳頭細胞を用いた細胞増殖、ヒト培養毛包上皮系細胞活性化に関する試験方法とその結果について順に説明する。

    【0024】発毛試験 1. 抽出物の調製(調製例1) 市販のハッサクーン(乾燥物)484gを、5.0リットルのメタノールに室温で5日間浸漬した。 抽出液から溶媒を留去し、次いで乾燥してハッサクーンのメタノールエキス乾燥物18.4gを得た。

    【0025】2. 試料の調製 上記で得られたメタノールエキス乾燥物 0.5%、1%、
    2%を、それぞれ75%エタノール溶液に溶解して試料1
    〜3を得た。

    【0026】3. 発毛試験方法及びその結果 対照試料として 0.1%クロトン油の75%エタール溶液を用い、本発明の液状の試料1〜3について下記の発毛試験行った。 実験動物として毛周期の休止期にあるC3H
    /HeNCrJマウスを使用し、小川らの方法(ノーマルアンドアブノーマル、エピダーマル、ディファレンシエ−ション[Normal and Abnormal Epidermal Differen
    tiation ]、M . Seiji およびI . A . Bernstein 編集、第159 〜170 ページ、1982年、東大出版)により行なった。

    【0027】すなわち、マウスを1群10匹とし、それぞれ被検試料1〜3と対照試料用の4群に分け、バリカンおよびシェ−バーでマウスの背部を剃毛し、それぞれの試料を1日1回、 0.1mlずつ塗布した。 18日、24日後に毛の再生面積を測定した。 結果は再生面積の平均値で表した。 その結果を表1に示す。

    【0028】

    【表1】 ───────────────────────────────── 試 料 毛再生面積(%) 18日後 24日後 ───────────────────────────────── 試料1(ハッサクーン抽出物 0.5%) 78 100 試料2(ハッサクーン抽出物 1%) 88 97 試料3(ハッサクーン抽出物 2%) 86 100 対照試料 41 63 ─────────────────────────────────

    【0029】表1より、本発明のハッサクーン抽出物は、マウスの発毛試験において優れた発毛効果を示した。

    【0030】育毛試験(トリコグラム試験) 1. 抽出物の調製 上記発毛試験例で調製した調製例1の方法で抽出物を調製した。

    【0031】2. 試料の調製 上記方法で得られたメタノールエキス乾燥物 0.5、1および2%を、70%エタノール溶液(90%)、オレイン酸ナトリウム(0.01%)、ドデシルベンゼンスルホン酸(0.49%)、硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)
    付加物( 0.5%)及びイオン交換水(8%)と混合撹拌して溶解させた。 さらにイオン交換水(残余)を添加混合して、液状の試料4、5および6を得た。

    【0032】3. 育毛試験方法及びその結果 本発明の皮膚外用剤の脱毛防止、発毛効果等の養毛作用を調べるために、ヒトに対して、以下の方法でトリコグラム試験を実施した。 試料の使用前と使用後の抜去毛髪の毛根を顕徴鏡下で観察し、毛根の形態から休止期毛根数を計数し、その割合の増減によって養毛作用を比較した。 尚、休止期毛根とは成長の止まった毛の毛根であり、脱毛を訴える人は正常な人よりもこの休止期毛根の割合が多いことが認められている。

    【0033】被験試料及び対照試料の各試料をそれぞれ男性被験者10名の頭皮に1日2回、1回2mlずつ6ケ月間連続して塗布し、塗布直前および6ケ月間塗布終了直後に被験者1名につき 100本ずつ毛髪を抜去し、それぞれの毛根を調ベ、実使用テストを行った。 結果を表2に示す。

    【0034】

    【表2】 ──────────────────────────────────── 試 料 休止期毛根の割合 養毛効果 ─────────────────── の評価 20%以上減少 ±20% 20%以上増加 ──────────────────────────────────── 試料4(0.5%) 60 30 10 有効 試料5( 1%) 70 30 0 著効 試料6( 2%) 80 20 0 著効 対照試料 10 30 60 無効 ────────────────────────────────────

    【0035】表2より明らかなように、本発明のハッサクーン抽出物は、ヒトのトリコグラム試験において有意な育毛効果を示した。

    【0036】培養毛乳頭細胞を用いた細胞増殖試験 3. 抽出物の調製 上記抽出物の調製は、上記発毛試験例で調製した調製例1の方法で抽出物を調製した。 さらに、メタノールエキス乾燥物をDMSOで0.2重量%の溶液に調製して、
    これを無血清培地(MEM)に希釈してハッサクーン抽出物をそれぞれ1.0×10 -9 〜1.0×10 -6 %を含む溶液を調製した(調製例2〜5)。

    【0037】2. 毛乳頭細胞の採取 整形外科手術によって摘出された32歳男性の後頭部皮膚(5mm×1.5cm)から、脂肪組織を分離して、そこから毛包を摘出し、毛球部より毛乳頭細胞を単離した。
    単離した毛乳頭細胞を20%FBSを含むMEMで2週間培養した〔37℃,5%CO 2 〕。 毛乳頭細胞から細胞のアウトグロースが確認された時点で、培地を10%
    FBSを含むMEM(MEM+10%FBS)に交換して同様の条件で培養した。 以降、1週間に2回の割合で培養液(MEM+10%FBS)を交換して細胞を維持した。 培養開始より4週間後に継代培養を行い、以後細胞が十分増殖した時点で再度継代して、この継代を繰り返した。

    【0038】3. 試験方法 継代数3代目の毛乳頭細胞を用い、MEM+10%FB
    S培地で,10000及び細胞/mlの細胞密度の細胞懸濁液を調製した。 この細胞懸濁液を200μlずつ、9
    6ウエルのマイクロプレートに分注し(つまり,200
    0細胞/ウエル)、37℃,5%CO 2で3日間インキュベートを行い細胞を付着させた。 培養開始72時間後、対照は培養液を無血清のMEMに交換した。 被検体系は対象物質であるハッサクーン抽出物を含む無血清培地(MEM)(調製例2〜5)に交換した(各試料7〜
    10)。 対照および被検体系をいずれもさらに4日間培養した。

    【0039】培養終了後、それぞれの系にアラマーブルー(alamar blue)(BIOSOURSE社製)を20μl 添加後、
    さらに8時間培養し、マイクロプレートリーダー(Micr
    o plate reader:Bio RAD社製) で570nmと595nmの吸光度を測定した。 添付の使用説明書に従って、吸光度の測定結果によりアラマーブルーの還元率を算出した。
    この還元率は細胞数と相関することから対照および被検体系での細胞増殖率を比較した。

    【0040】4. 結果:測定したハッサクーン抽出物(試料7〜10)における、上記細胞増殖促進指標を下記第3表に示す。

    【0041】

    【表3】 ──────────────────────────────────── 試 料 増殖促進率(%) 効果 ──────────────────────────────────── 試料7 (1.0×10 -9 ) 4.5±3.8 *あり 試料8 (1.0×10 -8 ) 18.5±6.2 **あり 試料9 (1.0×10 -7 ) 13.8±5.3 **あり 試料10(1.0×10 -6 ) 6.4±3.4 なし 対照試料 2.6±3.6 なし ──────────────────────────────────── *;有意差p<0.05 **;有意差p<0.01

    【0042】表3より明らかなように、本発明のハッサクーン抽出物は、培養毛乳頭細胞活性化試験において有意な毛乳頭細胞増殖促進効果を示した。

    【0043】ヒト培養毛包上皮系細胞活性化試験 1. ヒト培養毛包上皮系細胞の採取 外科手術の副産物として得られたヒト男性頭皮から毛周期における成長期の毛包を実体顕微鏡下で機械的に採取した。 この成長期の毛包を1000 U/ml dispase・0.2 %
    コラゲナーゼを含むダルベッコの改変MEM(DME
    M)で30分間、37℃で処理し、注射針の先を用いて
    dermal sheath やdermal papilla、毛球部上皮組織を除去して、0.05%トリプシン・0.02%EDTAを含むリン酸緩衝液〔PBS(−):(−)とはカルシウムイオンやマグネシウムイオンを含まない意味である〕で5分間,37℃で処理した。 次にコラーゲン(Type I)コーティングした培養皿に毛包を静置し、外殖片培養を行った。 なおこの際の培地は、無血清培地〔Keratinocyte G
    rowth Medium(KGM)〕を用いた(Keratinocyte Ser
    um Free Mediumを用いることもできる)。

    【0044】この培養の4〜5日後に、毛包の培養皿への接着及び細胞の増殖が確認できた時点で培地を交換し、これ以降2日おきに培地交換を行った。 このようにして増殖させた細胞を、0.05wt%トリプシン-0.02 %E
    DTAで37℃で5分間処理した後、等量の0.1 %トリプシンインヒビターで反応を停止させ、遠心処理(800×
    g,5 分間) を施して細胞を回収した。

    【0045】次に、細胞を上記の無血清培地に浮遊させて、5000 cells/cm2の密度でコラーゲンコーティング(Type I)した培養皿に播種し、細胞がsubconfluentになるまで2日おきに培地交換を行い、再び0.05wt%トリプシン-0.02 %EDTAで37℃で5分間処理した後、
    等量の0.1 %トリプシンインヒビターで反応を停止させ、遠心処理(800×g,5 分間) を施して、これにより得られたヒト毛包上皮系細胞に細胞凍結液(セルバンカー:ダイヤトロン製)を添加し、1.0×10 6 cell/m
    l の濃度に調整して、各凍結チューブに1.0×10 6
    cellずつ入れ、これを凍結保存した。 なお、これらの細胞数は、血球算定板で算出した。

    【0046】上記工程により得た毛包上皮系細胞の線維芽細胞混入率(FB混入率)を測定(3000倍,5視野)し、その結果FB混入率が3%以上のものは、アッセイの対象から除外した。 そして、この毛包上皮系細胞を培養フラスコ中に播種後、これを0.05%トリプシンと0.02%EDTAで処理した後、0.1%トリプシンインヒビターで反応を停止後、系を1500rpm で5分間遠心処理を施し、上清を除去し、残渣にKGM培地20mlを添加して、細胞懸濁液を調製した。

    【0047】0.2ml/well の割合で、96well-plate
    (I型コラーゲンコーティングプレート:ファルコン社製)に播種し(1.0×10 4 cell/well )、細胞がウエルの底に沈むまで約20分間室温下で放置した。 その後、37℃,5%CO 2で1日間培養を行い、所望するヒト毛包上皮系培養細胞を得た。

    【0048】上記操作により得られた毛包に、0.25
    %トリプシン含有PBS(−)を5ml添加して、細胞懸濁液を37℃で5分間インキュベートした。 インキュベート終了後、5mlの等量の胎児血清(FBS)とHa
    m' s F12培地を添加して、細胞懸濁液をセルストレーナー(100 μm Nalgene 社製)で濾過後、50ml遠沈管に入れて、この細胞懸濁液に遠心処理を施した(4
    ℃,1500rpm ,5分間)。 この系から上清を除去して、残渣として所望する毛包上皮系細胞を得た。

    【0049】2. 毛包上皮系細胞の前培養 系に混入している線維芽細胞を可能な限り系から除去するために、上記工程により得られた毛包上皮系細胞の前培養を行った。 以下、その手順について説明する。 37
    ℃の恒温槽で、上記工程により得た凍結細胞を融解した。 次いでFAD培地〔Ham' s F12培地(後述)とMEN培地を容量比で3対1で混合したものに、
    インシュリン(5.0μg/ml),ハイドロコルチゾン(0.45
    μg/ml),エピダーマルグロウスファクター(EGF)(10.0
    ng/ml),コレラトキシン(10 -9 M)及びウシ胎児血清(1
    0 %) を含有させた培地、以下同様である〕を10ml添加し、細胞溶液を希釈して系に遠心処理を施した(10
    ℃以下,1500rpm ,5分間)。 遠心後、上清を除去し、系にFAD培地を10ml添加して、細胞塊が認められなくなるまでピペッティングを繰り返した。

    【0050】得られた細胞数を血球算定板で算出し、F
    AD培地で2.5×10 5 cell/mlの濃度になるように調製した。 I型コラーゲンでコーティングした75cm3
    のフラスコに細胞を播種して、これを37℃,5%CO
    2で一晩培養した。 培養後、系をPBS(−)10mlで2回洗浄し、0.25%トリプシン含有PBS(−)を2ml添加して、これを37℃,5%CO 2で4分間インキュベートした。 次に、系に牛胎児血清(FBS)を2
    ml添加して、1回軽くゆすった後で上清を除去して、系に混入している線維芽細胞を除去した。

    【0051】さらに、系にKGM培地〔表皮化細胞基礎培地(Keratinocyto growth medium):Keratinocyto b
    asal medium (KBM培地(改変MCDB153培地(クローネティックス社製)))に,ウシ脳下垂体エキス(BPE)(0.4vol%),インシュリン(0.5μm/ml),ハイドロコルチゾン(0.5μm/ml),h-EGF(0.1 ng/ml)を添加した培地、以下同様である〕を15ml添加し、37℃,5%C
    2で3日間培養した。 上記工程により得た毛包上皮系細胞を播種した培養フラスコの線維芽細胞混入率(FB
    混入率)を測定(3000倍,5視野)し、その結果F
    B混入率が3%以上のものは、アッセイの対象から除外した。 系をPBS(−)10mlで2回洗浄し、0.25
    %トリプシン含有PBS(−)を2ml添加して、これを37℃で3分間インキュベートした。 次いで上皮系細胞と線維芽細胞とのトリプシンに対する反応性の違いを利用して,系から線維芽細胞を除去するために、トリプシンを除去し、再び0.25%トリプシン含有PBS
    (−)を2ml添加して、37℃,20rpm で5分間振盪した。

    【0052】次いで、細胞のはがれを顕微鏡下で確認した後、10%FBS含有DMEM培地を10ml添加して、50ml遠心チューブ中でピペッティングを行い、系を1500rpm で5分間遠心処理を施した。 上清を除去し、KGM培地20mlを添加して、細胞塊がなくなるまでピペッティングを行った。

    【0053】懸濁液をセルストレーナー(100 μm Nalg
    ene 社製)で濾過後、50ml遠沈管に入れて、懸濁液中の生細胞数を血球算定板で算出し、系にKGM培地を添加して、系の中の細胞濃度が5.0×10 4 cell/ml になるように調整した。 次いで、0.2ml/well の割合で、96well-plate(I型コラーゲンコーティングプレート:ファルコン社製)に播種し(1.0×10 4 cell
    /well )、細胞がウエルの底に沈むまで約20分間室温下で放置した。 その後、37℃,5%CO 2で1日間培養を行い、所望するヒト毛包上皮系培養細胞を得た。

    【0054】3. 試験培地の調製 上記調製例1で得たハッサクーン抽出物のメタノールエキス乾燥物の0.2%DMSO溶液を、1000倍量の改変MCDB153培地(クローネティックス社製)に添加した〔抽出物濃度:2.0×10 -4 %(DMSO
    0.1%)〕。

    【0055】これらの対象物質添加培地を0.1%DM
    SO含有KBM培地に添加し、対象物質の濃度を1.0
    ×10 -8 〜1.0×10 -5 %(試料11〜14)になるように希釈した。 同様に対象物質添加培地を含まない対照試料を調製した。

    【0056】4. 対象物質培地交換 上記A,Bにおいてヒト毛包上皮系培養細胞及びラット毛包上皮系培養細胞を調製した96well-plate中のKG
    M培地を上記Cにおいて調製した、対象物質添加培地及びコントロール培地(200μl/well)と交換して、交換後37℃,5%CO 2で2日間培養した。

    【0057】なお、この培地の交換はウエル内のKGM
    培地を,底面に付着している細胞を傷つけないように留意しつつアスピレーターで抜いて、その後速やかに対象物質添加培地等をウエルの両端から添加することにより行った。

    【0058】5. 細胞増殖の測定:アラマーブルー(ala
    mar blue:アラマーバイオサイエンス社製) を培地量(容量)に対して、1/10量を添加して、37℃(5
    %CO2 )で6時間インキュベートした。 インキュベート後、マイクロプレートリーダー(Micro plate reade
    r:Bio RAD社製) で570nmと595nmの吸光度を測定した。 添付の使用説明書に従って、吸光度の測定結果によりアラマーブルーの還元率を算出した。 この還元率は細胞数と相関することから対照および被検体系での細胞増殖率を比較した。

    【0059】6. 結果:測定したハッサクーン抽出物(試料11〜14)における、上記細胞増殖促進指標を下記第4表に示す。

    【0060】

    【表4】 ──────────────────────────────────── 試 料 増殖促進率(%) 効果 ──────────────────────────────────── 試料11(1.0×10 -8 ) 5.2±6.2 *あり 試料12(1.0×10 -7 ) 13.8±5.3 **あり 試料13(1.0×10 -6 ) 15.6±3.4 **あり 試料14(1.0×10 -5 ) 25.3±5.4 **あり 対照試料 1 . 2±2.5 なし ──────────────────────────────────── *;有意差p<0.05 **;有意差p<0.01

    【0061】表4より明らかなように、本発明のハッサクーン抽出物は、ヒト培養毛包上皮系細胞活性化試験において有意な毛包上皮系細胞増殖促進効果を示した。

    【0062】 実使用試験 本発明試料例15 ヘアートニック (1) ハッサクーン抽出物(調製例1) 1.0 (2) プロピレングリコール 5.0 (3) ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (4) 75%エタノール 残余

    【0063】上記処方にて製造したヘアートニックについて実使用でフケ、発毛、脱毛等の症状に対する効果を検討した。 フケ、発毛、脱毛等の症状を呈する10名の男性(年齢25才〜55才) に1日1〜2回、1〜3mlずつ4ヵ月にわたって投与し、以下に述べる評価基準で、フケ防止効果、発毛促進効果および脱毛防止効果を試験した。 その結果を表3に示す。 の結果を得た。 表-1から明らかなように、このヘアートニックは発毛促進並びにフケ及び脱毛の防止に対して優れた効果を奏する。

    【0064】評価基準 (1)フケ防止効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないもの。 有効:フケの発生が減少したもの。 著効:フケの発生が止まったもの。

    【0065】(2)発毛効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないもの。 有効:脱毛部の2/3以上に毛の新生が認められるもの。 著効:脱毛部に毛が生えそろったもの。

    【0066】(3)脱毛効果テスト 無効:治療にもかかわらず、何らの改善もみられないもの。 有効:脱毛の進行が減少したもの。 著効:脱毛が止まったもの。

    【0067】

    【表3】 ─────────────────────────────────── 被験者 年齢 フケ 発毛 脱毛 ─────────────────────────────────── 1 42 著効 有効 有効 2 30 著効 有効 有効 3 47 著効 有効 有効 4 39 有効 有効 無効 5 44 無効 有効 有効 6 29 有効 著効 著効 7 25 無効 有効 有効 8 55 有効 無効 有効 9 34 有効 有効 有効 10 29 無効 有効 著効 ───────────────────────────────────

    【0068】表3から明らかなように、このヘアートニックは、発毛促進、フケ防止および脱毛防止に対して優れた効果を奏する。

    【0069】以下に、種々の剤型の本発明による皮膚外用剤の処方例を実施例として説明する。

    【0070】 実施例1 乳液 (A相) ハッサクーン抽出物(調製例1) 0.1 ポリオキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3-ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 (B相) セチルイソオクタネート 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 5.4 (E相) カセイカリ 0.12 イオン交換水 5.0 (製造法)A相、B相をそれぞれ60℃で加熱溶解し、混合してホモミキサー処理しゲルを作る。 これにD相を徐々に添加しホモミキサーで分散する。 次にこれに溶解したC相を加え、最後に溶解したE相を添加しホモミキサーで乳化してO/W乳液を得た。

    【0071】 実施例2 クリーム (A相) 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 EO(20モル)−2−オクチルドデシルエーテル 8.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) ハッサクーン抽出物(調製例1) 5.0 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 ドデシル硫酸ナトリウム 0.1 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 39.995 (製造法)A相、B相をそれぞれ加熱溶解して混合し、
    ホモミキサーで乳化してクリームを得た。

    【0072】 実施例3 ハッサクーン抽出物(調製例1) 1.0 ステアリルジメチルアミンオキシド 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0 95%エタノール 54.0 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにイオン交換水を加え、これに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物およびステアリルジメチルアミンオキシドを加えた後エキス乾燥物を加え、撹拌溶解した。

    【0073】 実施例4 ヘアートニック グリセリン 2.0 L−メントール 0.1 ハッサクーン抽出物(調製例1) 2.0 95%エタノール 54.0 香料 0.5 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにグリセリン、L−メントール、香料及びエキス乾燥物を加え、撹拌溶解した後、
    イオン交換水を加えた。

    【0074】 実施例5 N−ヤシラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダ 0.2 ハッサクーン抽出物(調製例1) 0.001 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 1.0 95%エタノール 54.0 イオン交換水 残部 (製造法)95%エタノールにイオン交換水を加え、これに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物およびステアリルジメチルアミンオキシド及びN−ヤシラウリル−β−アミノプロピオン酸ソーダを加えた後エキス乾燥物を加え、撹拌溶解した。

    【0075】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明の皮膚外用剤は、優れた脱毛防止効果、発毛促進効果等の養毛作用及びフケ、痒み抑制作用を有するとともに、毛乳頭細胞あるいは毛包上皮系細胞を活性化することによって、毛髪伸長の促進をする等の優れた養毛効果を有するものである。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 正弘 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 田島 正裕 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈