Printing system using an ink jet printer

申请号 JP2001173351 申请日 2001-06-08 公开(公告)号 JP4943592B2 公开(公告)日 2012-05-30
申请人 株式会社マスターマインド; 发明人 千壽夫 小沢;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a print system in which a print medium, e.g. a false nail, can be printed easily as desired by using an ink jet printer. SOLUTION: In the print system 201, a large number of kinds of boxes 212 each containing a false nail material base 243 attached with a false nail material 211 are prepared in each false nail print shop 204. When a client selects a desired containing box 212 and desired false nail print data, a false nail material base 243 taken out from the containing box is fixed, as it is, to the carrying face 74 of a medium carrying tray 7 in the ink jet printer 1 while being positioned in place. When the medium carrying tray 7 is carried, each false nail material 211 attached to a false nail material base 243 carried thereon is printed. Following to print operation, print face of each false nail material 211 is dried and applied with a top coat for protection, thus producing a false nail.
权利要求
  • 付け爪素材が収納されている収納箱と、前記 付け爪素材に印刷を行うためのインクジェットプリンタと、このインクジェットプリンタを駆動制御する駆動制御装置とを有し、
    前記収納箱は、 箱本体と、この中に収納された付け爪素材保持ベースとを備え、前記付け爪素材保持ベースの上面には、一定の間隔で円弧状断面をした前記付け爪素材の取付面が形成され、各取付面には前記付け爪素材を着脱可能な状態で貼り付けるための粘着層が形成され、各取付面の前記粘着層に前記付け爪素材が貼り付けられており、前記箱本体の端面部分は開閉可能な蓋部分となっており、当該蓋部分を開けて前記付け爪素材保持ベースを前記箱本体に対して取り出し、および収納することが可能であり、
    前記インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドによる印刷位置を経由して搬送可能な媒体搬送トレーと、前記インクジェットヘッドおよび前記媒体搬送トレーの間隔を調整する間隔調整機構とを備えており、
    前記媒体搬送トレーの 担持面には、前記付け爪素材が貼り付けられている前記付け爪素材保持ベースを嵌め込むための位置決め用凹部が形成されており、
    前記インクジェットプリンタは、前記付け爪素材が貼り付けられている前記付け爪素材保持ベースが前記位置決め用凹部に嵌め込まれた状態の前記媒体搬送トレーを、前記印刷位置を経由して搬送して、当該 付け爪素材保持ベースに貼り付けられている前記付け爪素材の表面に印刷を行うことを特徴とするインクジェットプリンタを用いた印刷システム。
  • 請求項1において、
    前記付け爪素材の印刷面には、水性インクの受像層が形成されており、
    前記インクジェットプリンタは水性インクを用いて前記受像層に印刷を行うことを特徴とする印刷システム。
  • 請求項2において、
    印刷後の前記付け爪素材の印刷面を、各付け爪素材が前記付け爪素材保持ベースに貼り付けられたままの状態で乾燥させるための乾燥機を有していることを特徴とする印刷システム。
  • 請求項2または3において、
    前記駆動制御装置は、前記インクジェットプリンタに印刷データを供給する印刷データ供給部を備えており、
    この印刷データ供給部は、印刷データを外部から取得する印刷データ取得部と、取得した印刷データを記憶保持する印刷データ記憶部とを備えており、
    前記印刷データ取得部は、通信回線を介して印刷データを受信する印刷データ受信部、記録媒体に記憶保持されている印刷データを読み込む印刷データ読み込み部、印刷物を読み込むスキャナー、デジタルカメラ、またはビデオディスクから印刷データを取得する画像取り込み部のうちの少なくとも一つを備えていることを特徴とする印刷システム。
  • 請求項4において、
    前記駆動制御装置の前記印刷データ供給部は、前記インクジェットプリンタに供給する印刷データを選択する印刷データ選択部を備えており、
    この印刷データ選択部は、印刷データの選択信号の入力部としてキーボードおよび/またはタッチパネルを備えていることを特徴とする印刷システム。
  • 印刷データを配信する印刷データ配信センターと、
    配信される印刷データを受信可能な請求項5に記載の印刷システムを備えた複数の印刷所とを有していることを特徴とする配信データ印刷システム。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、印刷媒体が搭載された媒体搬送トレーをインクジェットヘッドの印刷位置を経由して搬送して、印刷媒体の表面に印刷を行うインクジェットプリンタを利用した印刷システムに関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    一般にインクジェットプリンタは性インクを用いているので、印刷対象の媒体は水性インクの定着性のよい素材に限定されているのが一般的である。 また、印刷対象の媒体の形状も、インクジェットヘッドによる印刷位置を通過可能な薄いシート状のものに限定されている。
    【0003】
    本願人は、各種の媒体の表面にインクジェットプリンタを用いて印刷を行うことができるようにするために、特開2001−30615号公報において、吸水性表面や撥水性表面を備えた各種の印刷媒体に対してインクジェットプリンタにより印刷を行う方法を提案している。 また、特開平10−368327号公報において、印刷媒体を担持した媒体搬送トレーをインクジェットヘッドの印刷位置を経由して搬送すると共に、当該媒体搬送トレーとインクジェットヘッドの間隔を調整可能なインクジェットプリンタを提案している。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    本発明の課題は、各種の印刷媒体に対して効率良く、しかも、希望するデータを簡単に印刷することのできるインクジェットプリンタを用いた印刷システムを提案することにある。
    【0005】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、印刷媒体が収納されている収納箱と、前記印刷媒体に印刷を行うためのインクジェットプリンタと、このインクジェットプリンタを駆動制御する駆動制御装置とを有し、前記収納箱は、前記印刷媒体が着脱可能な状態で搭載されている媒体保持板と、この媒体保持板を取り出し可能な状態で収納している収納箱本体とを備えており、前記インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドによる印刷位置を経由して搬送可能な媒体搬送トレーと、前記インクジェットヘッドおよび前記媒体搬送トレーの間隔を調整する間隔調整機構とを備えており、前記媒体搬送トレーは、前記媒体保持板を位置決めした状態で担持可能であり、
    前記媒体保持板が担持された前記媒体搬送トレーを前記印刷位置を経由して搬送して、当該媒体保持板に担持されている前記印刷媒体の表面に所定の印刷を行うことを特徴としている。
    【0006】
    ここで、前記駆動制御装置は、前記インクジェットプリンタに印刷データを供給する印刷データ供給部を備えている。 この印刷データ供給部は、印刷データを外部から取得する印刷データ取得部と、取得した印刷データを記憶保持する印刷データ記憶部とを備えた構成とすることができる。 この場合、前記印刷データ取得部は、インターネットなどの通信回線を介して印刷データを受信する印刷データ受信部、CD、DVDなどの記録媒体に記憶保持されている印刷データを読み込む印刷データ読み込み部、印刷物から画像データを直接読み込むスキャナー、あるいは、デジタルカメラ、ビデオディスクなどから印刷データを取得する画像取り込み部のうちの少なくとも一つを備えた構成とすることができる。
    【0007】
    また、前記駆動制御装置の前記印刷データ供給部は、前記インクジェットプリンタに供給する印刷データを選択する印刷データ選択部を備えている。 この場合、印刷データ選択部は、印刷データの選択信号の入部としてキーボードおよび/またはタッチパネルを備えた構成とすることができる。
    【0008】
    次に、印刷データを配信する印刷データ配信センターと、配信される印刷データを受信可能な上記構成の印刷システムが備わった複数の印刷所とを有する配信データ印刷システムを構成することができる。
    【0009】
    一方、本発明の印刷システムにおける前記印刷媒体として付け爪を挙げることができる。 この場合には、模様などが印刷されていない複数枚の付け爪素材を前記印刷媒体保持板の表面に粘着剤を介して着脱可能に貼り付けておけばよい。
    【0010】
    また、各付け爪素材の印刷面に水性インクの受像層を形成しておけば、前記インクジェットプリンタを用いて水性インクにより前記受像層に印刷を行うことができる。
    【0011】
    さらに、前記付け爪素材の受像面に形成された印刷画像を乾燥させるための乾燥機を有していることが望ましい。
    【0012】
    【発明の実施の形態】
    以下に、図面を参照して、本発明を適用した付け爪の印刷システムの一例を説明する。
    【0013】
    図1は、本例の付け爪の印刷システムの全体構成を示す概略構成図である。 本例の印刷システム201は、付け爪用の印刷データを配信する配信センター202と、この配信センター202にインターネットなどの通信回線203を介して接続可能な複数の付け爪印刷ショップ204(204(1)、204(2)…204(n))とを含んでいる。
    【0014】
    各付け爪印刷ショップ204は、印刷媒体であるプラスチック製などの付け爪素材(表面に模様、絵柄などが印刷されていない状態のもの)211が収納されている収納箱212と、付け爪素材211の表面に印刷を行うためのインクジェットプリンタ1と、このインクジェットプリンタ1を駆動制御する駆動制御装置としてのパーソナルコンピュータ214とを有している。
    【0015】
    パーソナルコンピュータ214は、CPU、ROM、RAMおよびデータおよび制御信号を送受するバスを備え、インクジェットプリンタ1に印刷データを供給する印刷データ供給機能を有している。 この印刷データ供給機能によって、印刷データがパーソナルコンピュータ214に接続されている周辺機器から取得され、取得された印刷データがRAMなどに記憶保持される。
    【0016】
    本例では、パーソナルコンピュータ214はインターネット通信機能を備えており、インターネット203を介して印刷データを受信可能である。 また、CDやDVDのドライブ215を備え、CD、DVDなどに記録されている付け爪用の印刷データを読み込み可能である。 さらに、デジタルカメラ217、ビデオカメラ218などから付け爪用の画像データを読み込み可能であり、スキャナ219によって印刷物画像やフィルム画像を付け爪用印刷データとして直接に読み取り可能となっている。
    【0017】
    これに加えて、入力部としてのキーボード231を介して、記憶保持されている付け爪用の印刷データを選択可能となっている。 また、付け爪用印刷データを選択するためのタッチパネル232が接続されており、タッチパネル232により簡単に印刷データを選択可能となっている。
    【0018】
    次に、図2には、付け爪素材211が収納されている収納箱212の構成を示してある。 収納箱212の箱本体241は、例えばダンボール製の扁平な直方体形状をしており、その端面部分が開閉可能な蓋部分となっており、そこには、店頭で展示するために利用するフック吊り下げ用の穴242が形成されている。 箱本体241の中には、長方形の付け爪保持ベース243が収納されている。 この付け爪保持ベース243の上面には、一定の間隔で円弧状断面をした付け爪素材11の取付面244が形成されており、各取付面244には、付け爪素材211を着脱可能な粘着層245が形成されている。 本例では2列に取付面244が配列されている。
    【0019】
    ここで、本例では、各付け爪印刷ショップ204において、収納箱212のほかに、コレクションホルダ246も用意されている。 このコレクションホルダ246は、台紙247と、この表面に形成された付け爪保持ベース243を収納するための収納部248と、この収納部248に収納された付け爪保持ベース243を覆う蓋紙249とを備えている。 このコレクションホルダ246は、模様などが印刷された後の付け爪が取り付けられた複数の付け爪保持ベース243、図示の例では4枚の付け爪保持ベース243を収納可能である。
    【0020】
    次に、インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、そのインクジェットヘッドによる印刷位置を経由して搬送される媒体搬送トレー7を備えている。 この媒体搬送トレー7の上面には、上記の付け爪保持ベース243を担持可能な担持面74が形成されており、この担持面74には、付け爪保持ベース243を位置決めするために、当該付け爪保持ベース243を嵌め込み固定可能な浅い凹部74aが形成されている。 インクジェットプリンタ1の詳細な構成については後述する。
    【0021】
    次に、図3、図4を参照して、本例の付け爪印刷ショップ204における付け爪の印刷動作を説明する。 まず、付け爪素材211は、従来と同様に樹脂成形により製造し、成形機から取り外した段階でその表面に水性インク受像層を形成するためのアンダーコート剤が塗布される。 例えば、図3に示すようにエアーガン261を用いて成形機から取り出した付け爪素材211にアンダーコート剤を塗布する。 アンダーコート剤の乾燥後に、各付け爪素材211を切り離して、付け爪保持ベース243の各取付面に貼り付ける。 なお、アンダーコート剤を塗布するタイミングは、各付け爪素材211を切り離した後でもよい。
    【0022】
    次に、図4に示すように、各付け爪印刷ショップ204においては、店頭に、付け爪スタンド262が設置されており、ここには、多数の種類の付け爪素材が収納された収納箱212が展示されている。 また、付け爪デザインブック263が用意されており、そこには付け爪に印刷可能な各種の模様などが掲載されている。 さらに、新作の付け爪のデザインを表示するためのサインボード264も設置されている。
    【0023】
    印刷システム201のパーソナルコンピュータ214のRAMあるいは不図示の外付けの外部メモリには、付け爪デザインブック263に掲載されている各デザインに対応する付け爪印刷データが記憶保持されている。 また、新作デザインの収納場所も用意されている。 これらの付け爪印刷データは、キーボード231を介して指定可能であると共に、タッチパネル232からワンタッチで指定可能となっている。 すなわち、タッチパネル上の各タッチキーは、記憶保持されている付け爪印刷データの収納場所に対応した番号、符号が付与されており、また、これらの番号、符号は付け爪デザインブック263に掲載されている各付け爪デザインにも割り振ってある。
    【0024】
    付け爪印刷ショップ204を訪れた客は、付け爪スタンド262から欲しい付け爪素材を選択する。 すなわち、希望する形状、材質などの付け爪素材が収納されている収納箱212を選ぶ。 また、付け爪デザインブック263から希望する印刷データを選択する。 これらを選択後はレジカウンタ265に行き、選択した収納箱212を店員に渡すと共に、選択した印刷データの番号を伝える。 店員は代金を受け取ると、付け爪素材の印刷を行う。
    【0025】
    付け爪素材の印刷は次のように行う。 まず、収納箱212から付け爪素材211が貼り付けられている付け爪素材保持ベース243を引き出し、これを媒体搬送トレー7の担持面74に形成されている位置決め用凹部74aにはめ込む。 しかる後に、タッチパネル232あるいはキーボード231から客が希望している印刷データを指定して、インクジェットプリンタ1を駆動する。 付け爪素材保持ベース243が担持されている媒体搬送トレー7の搬送が開始され、そこに担持されている付け爪素材保持ベース243に貼り付けられている各付け爪素材211が印刷位置を通過する際に、各付け爪素材211の表面(受像層が形成されている面)に選択された印刷データが水性インクにより印刷される。
    【0026】
    印刷終了後においては、媒体搬送トレー7から付け爪素材保持ベース243を外し、これを備え付けの乾燥機266に入れて印刷面を乾燥させる。 次に、各付け爪素材の印刷面を透明保護皮膜で保護するために、市販品などのトップコート剤267を塗布する。 トップコート剤の塗布後は再び乾燥機266に入れてトップコート剤を乾燥させる。 この結果、希望するデザインが印刷された付け爪が得られ、客に渡される。
    【0027】
    なお、付け爪印刷データは、インターネット203を介して、配信センタ2022から定期的に、あるいは必要に応じて受信することもできる。 また、配信センタ202からインターネット203を経由して携帯用通信端末、例えば携帯電話268に配信し、携帯用通信端末から付け爪印刷ショップ204のパーソナルコンピュータ214にダウンロードしてもよい(図1参照)。 さらには、手持ちのデータ、例えば、写真データをスキャナ219で読み取って印刷データとしてもよいし、CD、DVD、FDなどに保存されている印刷データを読み込むようにしてもよい。 これに加えて、デジタルカメラ217、ビデオカメラ218などの撮像データを印刷データとして取り込むようにしてもよい。
    【0028】
    次に、上記の説明は、印刷媒体として付け爪素材を用いているが、これ以外の印刷媒体の印刷に対しても本発明を適用できる。 例えば、ボール、タイル、レンガ、石、時計、指輪などの装身具、事務用品などに対しても同様に適用できる。
    【0029】
    (インクジェットプリンタの例)
    次に、図5ないし図11を参照して、本例の印刷システム1に用いることのできるインクジェットプリンタ13の構成例を説明する。 図5は本例のインクジェットプリンタの平面構成図、図6は図1のII−II線の方向に見た場合の側面構成図、および図7は図1のIII−III線で切断した部分の断面構成図である。
    【0030】
    これらの図を参照して説明すると、本例のインクジェットプリンタ1は、架台フレーム2と、この上面のほぼ中央に配置されたインクジェットヘッドユニット3と、このヘッドユニット3に対する給紙側に配置された給紙側フラットベッド(トレーガイド)4と、ヘッドユニット3の排紙側に配置された排紙側フラットベッド(トレーガイド)5と、ヘッドユニット3および給紙側フラットベッド5の間に配置されているトレー搬送ユニット6とを有している。 また、このトレー搬送ユニット6によって、ヘッドユニット3による印刷位置31を経由する搬送経路に沿って往復移動する媒体搬送トレー7を備えている。
    【0031】
    図8は媒体搬送トレーを示す斜視図であり、この図に示すように、媒体搬送トレー7は、一定の厚さの矩形板71と、この両側縁に沿って、搬送方向に向けてそれぞれ一列に形成されたスプロケット孔72、73を備えている。 矩形板71の平坦な表面において点線で囲まれている領域が記録媒体の担持面74とされている。 この担持面74に、厚い木製板等の記録媒体8が載置される。
    【0032】
    図9および図10はトレー搬送ユニット6の概略構成を示す斜視図および側面図である。 これらの図を参照して説明すると、トレー搬送ユニット6は、媒体搬送トレー7の両側のスプロケット孔72、73に噛み合い可能な一対のスプロケット61、62と、これらのスプロケット61、62をヘッドユニット3のインクジェットヘッド32のノズル面33(図2参照)に対して接近および離れる方向に移動させる間隔調整機構10と、一対のスプロケット61、62を回転駆動する駆動力伝達機構9とを有している。
    【0033】
    本例のスプロケット61は、2個の歯車63、64と、これらに架け渡した歯付きベルト65と、この歯付きベルト65の外周面に一定の間隔で形成された噛み合い突起66とを備えた構成となっている。 歯付きベルト65は媒体搬送トレーの搬送方向に長い長円形のループを描くように架け渡されている。 他方のスプロケット62も同一構造であり、2個の歯車67、68と歯付きベルト69と、この歯付きベルト69の外周面に形成された噛み合い用突起70とを備えている。 これら一対の歯付きベルト65、69の上側に位置する水平な外周面によって媒体トレー搬送面の高さが規定されている。
    【0034】
    (間隔調整機構)
    間隔調整機構10は、各スプロケット61、62の歯車63および67が同軸状態に固着されている共通の回転軸11と、各スプロケット61、62の他方の歯車64および68が同軸状態に固着されている共通の回転軸12とを備えている。 これらの回転軸11、12は支持板13によって回転自在に支持されている。 支持板13は、底板部分131と、この底板部分131の両端から垂直に起立している側板部分132、133とを備え、両方の側板部分132、133の間に回転軸11、12が搬送方向に直交する方向に水平且つ平行に架け渡されている。
    【0035】
    この支持板13の底板部分131の中央部分は、昇降部材14によって支持されている。 昇降部材14は、水平方向から底板部分131を受入れ可能な水平溝141、142が形成されている側板部分143、144と、これらの側板部分143、144の下端を連結している水平な底板部分145とを備えている。
    【0036】
    また、側板部分143、144の間には、水平溝141、142の上側に1本の回転軸145が架け渡されて、この回転軸145の両端部分には回転自在に上側押さえローラ146、147が回転自在に取り付けられている。 一方、側板部分143、144の間において、水平溝141、142の下側には2本の回転軸148、149が水平に架け渡され、各回転軸148、149の両端部分には回転自在にそれぞれ下側押さえローラ151、152および153、154が回転自在に取り付けられている。
    【0037】
    側板部分143、144に形成された水平溝141、142に水平方向から差し込まれた状態の支持板の底板部分131は、上側押さえローラ146、147と、下側押さえローラ151、152および153、154とによって上下から挟まれている。 従って、支持板13を、水平方向にスライド可能な状態で昇降させることができる。
    【0038】
    昇降部材14の一方の側板部分143は下方に延長した延長部分155を備えており、この部分には垂直にラック16が固定されている。 このラック16にはピニオン17が噛み合っており、このピニオン17は昇降用のステッピングモータ18の出力軸181に固着されている。
    【0039】
    従って、ステッピングモータ18を駆動すると、モータ回転力が昇降部材14の昇降運動に変換される。 昇降部材14が昇降すると、これに支持されている支持部材13も一緒に昇降し、当該支持部材13に架け渡されている回転軸11、12に取り付けられているスプロケット61、62も昇降する。 この結果、当該スプロケット61、62によって規定される媒体搬送トレーの搬送面とヘッドユニット3のインクジェットヘッド32の間隔が増減する。
    【0040】
    (駆動力伝達機構)
    次に、スプロケット61、62を回転駆動させるための駆動力の伝達機構を説明する。 スプロケット61、62の回転軸11の一端には従動側歯車19が同軸状態に取り付け固定されている。 この従動側歯車19は架台フレーム2の側に取り付けられた駆動側歯車20に噛み合っている。 駆動側歯車20は減速歯車列21を介して搬送用モータ(図示せず)に連結されている。 従って、駆動用モータを駆動すると、駆動側歯車20、従動側歯車19を介して回転軸11が回転するので、スプロケット61、62も一体となって回転して、当該スプロケット61、62に乗っている媒体搬送トレー7が搬送されることになる。
    【0041】
    ここで、2本の回転軸11、12の両端は支持板13の両側の側板部分132、133を貫通して外方に水平に延びている。 側板部分132、133の外側には、円弧状のスライド溝221、222が形成されたガイド板22と、円弧状のスライド溝231、232が形成されたガイド板23が配置されている。 回転軸11、12の両端はそれぞれのガイド板22、23の円弧状スライド溝221、231、および222、232をスライド可能な状態で貫通している。
    【0042】
    図10から良く分かるように、昇降する従動側歯車19は、固定した位置に配置されている駆動側歯車20に噛み合っている。 従動側歯車19を常に駆動側歯車20に噛み合わせておくためには、従動側歯車19を、駆動側歯車20の回転中心20aを中心とする円弧状の軌跡19aに沿って昇降させる必要がある。 そこで、本例では、回転軸11、12を当該円弧状軌跡20bに沿った円弧状スライド溝221、231および222、232に沿ってスライドさせるようにしている。
    【0043】
    ここで、回転軸11、12を円弧状スライド溝に沿って昇降させるためには、スライドに伴い水平方向にも移動させる必要がある。 本例では、前述したように、回転軸11、12が架け渡されている支持板13を水平方向にスライド可能な状態で、上側押さえローラ146、147と、下側押さえローラ151、152および153、154を備えた昇降部材14によって支持している。 従って、従動側歯車19を、駆動側歯車20に噛み合わせた状態のままで、昇降させることが可能である。
    【0044】
    (フラットベッドの構造)
    次に、本例のインクジェットプリンタ1では、このようなスプロケット61、62の昇降に連動させて、フラットベッド4、5も連動させて昇降させるようにしている。 この結果、常に、スプロケット61、62によって規定される搬送面とフラットベッド4、5による媒体搬送トレー7の搬送面が同一平面上に位置する。
    【0045】
    図5ないし図7を参照して説明すると、各フラットベッド4、5は、両側に、媒体搬送トレー7の側面をガイドするトレーガイド41、42および51、52を備えている。 また、媒体搬送トレー7の搬送面を規定する複数個のローラ43、53を備えており、これらのローラ43、53を回転自在に支持している回転軸44、54を支持している水平支持枠45、55は、垂直なリニアガイド46、56によって昇降可能に支持されている。 水平支持枠45、55には下方に延びるブラケット47、57が取り付けられており、これらのブラケット47、57には垂直にラック48、58が取り付けられている。 各ラック48、58には、それぞれベッド昇降用モータ49、59の出力軸に取り付けたピニオン50、60が噛み合っている。
    【0046】
    モータ49、59を駆動すると、水平支持枠45、55を昇降させることができる。 本例では、モータ49、59の駆動を、トレー搬送用ユニット6の昇降用モータ18に連動させることにより、常に、スプロケット61、62によって規定されるトレー搬送面と、各フラットベッド4、5によって規定されるトレー搬送面が同一高さとされる。
    【0047】
    以上説明したように、本例のインクジェットプリンタ1においては、媒体搬送トレー7を印刷位置を経由させて往復移動させることにより、当該媒体搬送トレー7に担持された記録媒体8としての付け爪保持ベース243に取り付けられている各付け爪素材211に印刷を行うことができる。 媒体搬送トレー7はスプロケット61、62によって搬送されるので、一般的な紙送りローラを用いた摩擦係合式の搬送機構に比べて、重量のある記録媒体を確実に搬送できる。
    【0048】
    また、媒体搬送トレー7に載せる付け爪保持ベース243の厚さに応じて、スプロケット61、62を上下に移動させることにより、付け爪素材211とインクジェットヘッド32のノズル面33とのギャップを常に一定に保持することができる。 よって、厚い素材に対しても印刷を行うことが可能になる。
    【0049】
    さらに、本例では、搬送方向の前後に配置したフラットベッド4、5を備えており、これらがスプロケット61、62と一体となって昇降する。 従って、これらのフラットベッド4、5によっても媒体搬送トレー7を支持することにより、長い媒体搬送トレー7を搬送することができる。
    【0050】
    (その他の実施の形態)
    上記の実施例では、スプロケットを用いて媒体搬送トレーを搬送するようにしている。 ここで、本発明における「スプロケット」という用語は、機械的な噛み合いによって媒体搬送トレーを搬送する機構を意味するものであり、通常の鎖歯車のみを意味するものではない。
    【0051】
    次に、上記の例は、噛み合い係合によって媒体搬送トレーを搬送するスプロケットを備えたプリンタについてのものであるが、本発明は、搬送用部材として、摩擦係合式のローラを用いることもできる。 この場合にも、ローラを昇降機構によって支持しておけば、当該ローラによって規定される媒体搬送トレーと印刷ヘッドのギャップを増減することができる。
    【0052】
    一方、上記の例ではフラットベッド4、5を専用のモータを用いて昇降させるようにしているが、トレー搬送用ユニット6の昇降用モータ18によって昇降する昇降部材14にフラットベッド4、5の水平支持枠45、55を連結しておき、当該モータ18によって水平支持枠45、55を昇降させてもよい。
    【0053】
    次に、印刷ヘッドとしてはインクジェットヘッドの他にサーマルヘッド、ワイヤードットヘッド等を使用することも可能である。
    【0054】
    更に、本発明は、媒体トレーを用いずに、搬送ローラを用いて記録媒体を搬送する一般的なプリンタに対しても適用できる。 この場合には、搬送ローラを、印刷ヘッドに対して接近および離れる方向に移動させるようにすればよい。
    【0055】
    次に、上記の例とは逆に、印刷ヘッドの側を昇降させることにより、印刷ヘッドと搬送される記録媒体の間隔を調整する構成を採用することも可能である。 例えば、図11に示すように、プリンタ100の印刷ヘッド101を垂直方向に移動可能な状態でベース102を介してプリンタ本体103の側に取り付ける。 ベース102には傾斜面104を形成し、この傾斜面104に密接した傾斜面105を備えた台形部材106を水平方向に移動可能な状態でプリンタ本体103の側に取り付ける。 台形部材106をモータ(図示せず)により水平方向に移動させると、双方の傾斜面104、105が密接した状態でしゅう動し、印刷ヘッド101が昇降する。 この結果、当該印刷ヘッド101と記録媒体の間隔を増減することができる。 このように印刷ヘッドの側を移動させる構成を採用した場合においても、上記の例と同様な効果を得ることができる。
    【0056】
    【発明の効果】
    以上説明したように、本発明の印刷システムにおいては、付け爪素材などの印刷媒体が搭載されている媒体保持板をそのまま、インクジェットプリンタの媒体搬送トレーに担持させ、この媒体搬送トレーをインクジェットヘッドによる印刷位置を経由して搬送して、媒体保持板に搭載されている印刷媒体に印刷を行うようにしている。 従って、好みの模様、絵柄などが印刷された付け爪を簡単に製作することができる。
    【0057】
    また、本発明では、印刷媒体の表面に水性インクの受像層を形成してあるので、インクジェットプリンタを用いて各種の印刷媒体に印刷を行うことが可能である。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明を適用した印刷システムの全体構成図である。
    【図2】図1の印刷システムに用いる付け爪素材が収納されている収納箱を示す説明図、その付け爪素材保持ベースの断面図、およびコレクションホルダの斜視図である。
    【図3】付け爪素材にアンダーコート剤を塗布する工程を示す説明図である。
    【図4】図1の印刷システムにおける付け爪印刷ショップでの印刷手順を示すための説明図である。
    【図5】本発明を適用したインクジェットプリンタの平面構成図である。
    【図6】図5のインクジェットプリンタのII−II線の方向から見た場合の側面構成図である。
    【図7】図5のインクジェットプリンタのIII−III線で切断した部分の断面構成図である。
    【図8】図5のインクジェットプリンタの媒体搬送トレーの斜視図である。
    【図9】図5のインクジェットプリンタの媒体搬送トレーを示す斜視図である。
    【図10】図5のインクジェットプリンタの媒体搬送トレーの側面構成を示す説明図である。
    【図11】本発明の別の例に係るプリンタの主要部分を模式的に示す説明図である。
    【符号の説明】
    1 インクジェットプリンタ2 架台フレーム3 ヘッドユニット31 印刷位置32 インクジェットヘッド33 ノズル面4 フラットベッド5 フラットベッド6 トレー搬送ユニット7 媒体搬送トレー72、73 スプロケット孔8 記録媒体61、62 スプロケット11、12 回転軸13 支持板14 昇降板16 ラック17 ピニオン18 昇降用のモータ221、222、231、232 円弧状のスライド溝146、147 上側押さえローラ151〜154 下側押さえローラ19 従動側歯車19a 従動側歯車の移動軌跡20 駆動側歯車20a 駆動側歯車の中心201 印刷システム202 配信センタ203 インターネット204 付け爪印刷ショップ211 付け爪素材212 収納箱213 箱本体214 パーソナルコンピュータ215 ドライブ217 デジタルカメラ218 ビデオカメラ219 スキャナ231 キーボード232 タッチパネル243 付け爪素材保持ベース244 付け爪素材の取付面245 粘着層260 コレクションホルダ262 付け爪スタンド263 付け爪デザインブック264 新作デザインのサインボード266 乾燥機

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