System to select the color of nail color

申请号 JP2012268815 申请日 2012-12-07 公开(公告)号 JP5514289B2 公开(公告)日 2014-06-04
申请人 アイエムエックス ラブズ インコーポレイテッドIMX labs, Inc.; 发明人 アール. バーソロミュー ジュリー; ピー. ハインズ ジュニア チャールズ;
摘要
权利要求
  • 店頭カスタム配合システムであって、
    ハウジングを有し、このハウジングは、
    a化粧品配合システムであって、
    i)暗度、明度又は色相を有する色材又は顔料を有する原料を保持する一つ以上のシリンジ吐出機構を備え、前記原料は前記シリンジ吐出機構により吐出可能なものである、輸送システムと、
    ii)一つ以上の容器を保持するプラットフォーム又は戴置台と、
    iii)前記プラットフォーム又は戴置台に設けられて前記原料の混合及び分散を行う振動シェーカー又は混合装置と、
    を有する化粧品配合システムと、
    b小売客と対話式にカスタム化粧品調合の選択を行い、かつ、選択されたカスタム化粧品調合についての情報を、前記化粧品配合システムでの制御に用いるために伝達するコンピュータと、を有し、前記コンピュータは、
    i) 選択されたカスタム化粧品調合を達成するための配合に必要となる、特定の比率の色材又は顔料の明度、暗度又は色相のデータベースと、
    ii) 小売客が前記コンピュータとのインタラクションを行うためのタッチスクリーンモニタと、を有し、
    前記ハウジングは、配合システムを見えるようにするガラスパネルを有し、
    前記1つ以上の容器は一箇所に固定され、かつ、前記1つ以上のシリンジ吐出機構は、この1つ以上のシリンジが前記1つ以上の固定された容器内に異なる原料を吐出できるよう移動可能であ り、これにより、前記ガラスパネルを通じて、前記シリンジが移動可能である吐出機構が見えるようにされている、店頭カスタム配合システム。
  • 前記1つ以上のシリンジ吐出機構はノズルを含み、このノズルは、供給入り口部分とノズルチップ出口部分とを含む、請求項1記載の店頭カスタム配合システム。
  • 前記1つ以上のシリンジ吐出機構は、シリンダ及びプランジャを有し、このプランジャに加えられる圧力によってノズルチップを通じて流体が通過する、請求項1記載の店頭カスタム配合システム。
  • 前記シリンジ吐出機構は、ディスペンサを備え、このディスペンサは円筒形状を有し、この円筒形状のシリンダの側面に前記1つ以上のシリンジが設けられている、請求項1記載の店頭カスタム配合システム。
  • 前記化粧品配合システムは、ネイルカラー配合システムであり、前記化粧品調合はネイルカラー調合である、請求項1記載の店頭カスタム配合システム。
  • 说明书全文

    (出願日の優先権主張)
    本出願は、2000年3月31日に出願された米国仮出願番号第60/193,916号の出願日にかかる優先権を主張するものであり、当該仮出願の内容は参照によりここに援用されるものである。

    本発明は、化粧品の色を選択する分野に関し、特に、顧客対話型のネイルカラー(ネイルカラー、マニキュア、ペディキュア、ネイルポリッシュ等を総称してネイルカラーと記載する)の色選択システムに関する。 更に詳しくは、ポリッシュディスペンサーあるいはネイルカラーの自動調合器を含む、実際又は仮想の店頭(point of sale:POS)ネイルカラーの色選択システムを有する色選択システムに関する。

    歴史的に、化粧品業界は、色(濃淡、暗度又は色相を含む)及びエフェクトに関し多様な選択肢を消費者に提供してきた。 典型的に、この種の製品は、所定数の固定された色やエフェクトごとに予めパック化されている。 その後通常、製品は、固定された色数におけるスペクトルがわかるように陳列される。 しかしながら、製造上又は他の実際的な制限によって、店頭での陳列においては、消費者に提供し得る選択肢は限定されてしまう。 結果として、消費者による色の選択は、即購入可能であるか在庫のある特定色の選択に限定され、とりわけ製造者により予め販売用に選定された特定色に限定される。 顧客には、実質的には、好みの色を選択して調合する機会が与えられていない。

    このことは、ネイルカラー分野においてとりわけ深刻な問題となっており、一般に店頭ディスプレイで提供される色の選択には限られ、往々にしてホワイトから、レッド、ブラックにかけての範囲に限定されてしまっていた。 例えば、製造業者が、売場陳列においてそれぞれ異なる48色を提供するものとする。 尚、ネイルカラーは、予め調合され包装された商品として提供されるものであり、付加的な安全包装工程により更に密封されるものもある。 説明のため、それぞれ異なる48色それぞれに番号を割り当てるものとする(例えば1はホワイト、24はプライマリーレッド、48はブラック、1〜48の残りの整数は中間色に割り当てるものとする)。 仮に消費者が、番号21に対応する色の購入を希望するものとする。 店頭の陳列に当該番号の在庫がなければ、消費者は第二希望の色を選択することを余儀なくされる。 同様に、消費者が番号27と28とを気に入るものの、この二色を混色させたもの(例えば、番号27.5に対応する色)の方を好むとすれば、やはり消費者は第一希望の色を購入することができないこととなる。

    近年、爪の一部又は全体に、金属効果、スパークル、シェイプ(ハート、星など)、質感等のエフェクトを付加することによりマニキュアの最終美観を修正することが浸透してきている。

    往々にして、上記製品は、下地となるベースコートから個別に購入・塗布していかねばならない。 ここでも、消費者は、限られた選択を余儀なくされ、店頭における入手可能性によって選択が制限される。

    上記事情から、消費者又は他の顧客(例えば中間小売人又は卸売人)が供給者と対話して特定の色、エフェクト又はその両方を選択し、選択場所又はその近傍(例えば実際の売場や、メールオーダー、電話注文又はインターネット購入などにより遠隔的に)で選択した化粧製品を調合することのできるカスタム化粧品の色選択システムに対する需要が高まっていた。

    本出願には、米国特許番号第6,000,407号(Galazin)、第5,945,112号(Flynnら)、第5,924,426号(Galazin)、第5,860,809号(Meehan)、第5,797,750号(Gouriouら)、第5,778,901号(Abrahamian)、第5,717,750号(Gouriouら)、第5,643,341号(Hirschら)、第5,566,693号(Gundermanら)、第5,562,109号(Tobiason)、第5,478,238号(Gourtouら)、第5,313,267号(MacFarlaneら)、第5,311,293号(MacFarlaneら)、第4,561,850号(Fabbriら)、第4,160,271号(Graysonら)、第2,417,677号(Cohan)及び第2,393,371号(Harris)が関与し得るものであり、これらはここに参照により援用される。

    本発明は、化粧品、詳しくは液体化粧品の色、エフェクト又はその両方、更に詳しくはネイルカラーの色、エフェクト又はその両方を、特別に選択、デザイン、調合、混合及び/又は包装するシステム、とりわけ店頭で採用される前記システムを提供することにより前述の需要を満足するものである。 本発明は、顧客対話型カスタム化粧品選択プロセスを容易にする一の構成要素又は前記構成要素の組み合わせを含むものである。 本発明は、ネイルカラー以外の化粧品(例えばリップグロス、アイジェル、チークジェル、クリーム、ローション、パフュームなど)の選択及び調合にも適用可能であるが、ネイルカラー選択を特別注文するシステムの一例を参照して説明する。
    そのような一例において、当該システムは、複数の異なる暗度、明度又は色相の色材又は顔料を収容するネイルカラーディスペンサーあるいはネイルカラー調合器を含んでなり、前記複数の色材又は顔料は、注文色選択を作り出すよう、予め選択された割合で吐出される。 前記ディスペンサーは手動操作も可能であるが、双方向型コンピュータシステムがディスペンサーと制御可能な通信状態にあることが好ましい。 このようなコンピュータによって、顧客は色及び/又はエフェクトを好みに応じて選択することができ、その情報がディスペンサーに通信されて、データベースに蓄積されているか、それ以外の場合はプログラムされた色選択に関する情報に従って、各成分が適当な割合でディスペンサーから吐出される。 もう一つの態様においては、当該システムは遠隔通信システムを含んでおり、この遠隔通信システムにより、ユーザーは、例えばインターネットなどを介して、ネイルカラー調合システムを制御するコンピュータと通信し、好みのネイルカラーを選択し、購入することができ、該ネイルカラーは注文を受けて調合されユーザーに配送される。

    本発明は、以下の形態で実施することができる。
    1) (a)化粧品調合システムと、
    (b)顧客による液体化粧品の配合選択をインタラクティブに受け付け、前記調合システムの制御に使用するため、選択に関する情報を通信するコンピュータとを有する、液体化粧品カスタム調合システム。
    2) 特定の選択をユーザーに適用したときの外見がどのようになるかを前記ユーザーに仮想的にフィードバックするよう、前記コンピュータと相互接続されたパーソナルビューイングステーションを更に含んでなる1)のシステム。
    3) 前記パーソナルビューイングステーションが、前記ユーザーの画像を記録し、前記画像に関する情報を前記コンピュータに伝送する視覚情報入装置を含む、2)のシステム。
    4) 前記化粧品カスタム調合システム、前記コンピュータ及び前記パーソナルビューイングステーションが、店頭調合用に一つのポッドに組込まれている2)のシステム。
    5) 前記調合システムが、それぞれがノズル付き吐出口を有する複数の液室を含む1のシステム。
    6) 前記調合システムが、複数の液室を含み、該複数の液室が、一つの共通液室へ吐出を行い、該共通液室がネイルカラーを収容する外部容器に吐出を行う1)のシステム。
    7) 前記調合システムが手動で操作される1)のシステム。
    8) 前記調合システムが自動化されている1)のシステム。
    9) 前記コンピュータが前記調合装置を制御する1)のシステム。
    10) 前記液体化粧品調合システムが、前記調合システムに備えられた少なくとも一のノズル先端部を加湿する手段を含む1)のシステム。
    11) 前記加湿する手段が、所定量の液体を収容する密封可能な容器を含み、該容器が開位置と閉位置との間で移動可能である10)のシステム。
    12) 前記容器が、液体で飽和される多孔質基板を更に含む11)のシステム。
    13) (a)ネイルカラー調合システムと、
    (b)ネイルカラーに所望される色、エフェクト又はそれらの組み合わせのユーザによる選択を遠隔位置でインタラクティブに受け付けるコンピュータとを有する、カスタムネイルカラー調合システム。
    14) 特定の色又はエフェクトの選択結果を特定ユーザーに適用したときの外見がどのようになるかを前記ユーザーに仮想的にフィードバックするように前記コンピュータと相互接続されたパーソナルビューイングステーションを更に含んでなる13)のシステム。
    15) 前記パーソナルビューイングステーションが、前記ユーザーの画像を記録し、前記画像に関する情報を前記コンピュータに伝送する視覚情報入力装置を含む、14)のシステム。
    16) 前記コンピュータが、インターネットを介して前記ネイルカラー調合システムを制御する14)のシステム。
    17) 前記調合システムが、それぞれがノズル付き吐出口を有する複数の液室を含む13)のシステム。
    18) 前記調合システムが、複数の液室を含み、該複数の液室が、一つの共通液室へ吐出を行い、該共通液室がネイルカラーを収容する外部容器に吐出を行う13)のシステム。
    19) 前記調合システムが手動で操作される13)のシステム。
    20) 前記調合システムが自動化されている13)のシステム。
    21) 前記液体化粧品調合システムが、前記調合システムと係合する少なくとも一のノズル先端部を加湿する手段を含む13)のシステム。
    22) 前記加湿する手段が、所定量の液体を収容する密封可能な容器を含み、該容器が開位置と閉位置との間で移動可能である21)のシステム。
    23) 前記容器が、蒸発性液体で飽和される多孔質基板を更に含む22)のシステム。
    24) 前記コンピュータが、店頭での色選択が可能となるよう、調合に必要な暗度、明度及び色相の特定比に関する情報を取得し、該色選択に関連するデータの調合を制御する装置に出力するよう構成されている13)のシステム。
    25) (a)店頭ネイルカラー調合システムであって、
    (i)流体供給源と、
    (ii)前記流体供給源からの流体供給ラインと、
    (iii)前記流体供給源と係合するノズルと、
    (iv)前記店頭において前記ノズルを介して調合を行うよう、前記供給源から前記ノズルまで流体を輸送する流体輸送機構と、を有する店頭ネイルカラー調合システムと、
    (b)ネイルカラーに所望される色、エフェクト又はそれらの組み合わせの顧客による選択を前記店頭で直接的にかつインタラクティブに受け付けるコンピュータであって、前記ユーザーにより選択された前記色、エフェクト又はそれらの組み合わせが得られるように、予め定められた特定比の成分調合のコントロールを行うように、前記調合システムと制御可能に通信しているコンピュータとを有するカスタムネイルカラー調合システム。
    26) 特定の色又はエフェクトの選択を特定ユーザーに適用したときの外見がどのようになるかを前記ユーザーに仮想的にフィードバックするよう、前記コンピュータと相互接続されたパーソナルビューイングステーションを更に含む25)のシステム。
    27) 前記パーソナルビューイングステーションが、前記ユーザーの画像を記録し、前記画像に関する情報を前記コンピュータに伝送する視覚情報入力装置を含む、26)のシステム。
    28) 前記ネイルカラー調合システム、前記コンピュータ及び前記パーソナルビューイングステーションが、店頭調合用の、単一のポッドに組み込まれている26)のシステム。
    29) 前記調合システムが、それぞれがノズル付き吐出口を有する複数の液室を含む25)のシステム。
    30) 前記調合システムが、複数の液室を含み、該複数の液室が、一つの共通液室へ吐出を行い、該共通液室がネイルカラーを収容する外部容器に吐出を行う25)のシステム。
    31) 前記調合システムが、前記供給ライン内の未使用流体を前記供給源に返送するバルブをも含む25)のシステム。
    32) 前記調合システムが自動化されている25)のシステム。
    33) 前記液体化粧品調合システムが、前記調合システムと係合する少なくとも一のノズル先端部を加湿する手段を含む25)のシステム。
    34) 前記加湿する手段が、所定量の液体を収容する密封可能な容器を含み、該容器が開位置と閉位置との間で移動可能である33)のシステム。
    35) 前記容器が、液体で飽和される多孔質基板を更に含む33)のシステム。
    36) 小売客による選択に応じた液体化粧品のカスタム配合方法であって、
    (a)カスタム配合を選択する工程と、
    (b)前記カスタム配合に関する処方情報を化粧品調合システムに供給する工程と、
    (c)前記カスタム配合とされた液体化粧品が得られるように前記処方情報に従い成分を前記調合システムから容器に吐出する工程とを有する方法。
    37) 前記カスタム配合が、ユーザー入力から派生する36)の方法。
    38) 前記ユーザー入力が、購買場所においてなされる37)の方法。
    38) 前記カスタム配合が、インターネットを介してなされる36)の方法。
    39) 前記液体化粧品がネイルカラーである36)の方法。
    40) コンピュータが、前記選択と前記液体化粧品の調合とに使用される36)の方法。
    41) 後の検索用に、前記処方情報を保存することを更に含む36)の方法。
    42) 前記液体化粧品の吐出量が、約9乃至約45ミリリットルの範囲にある36)の方法。
    43) 前記吐出工程の後、異なるカスタム配合に対し該方法の工程(a)〜(c)が繰り返される36)の方法。
    44) ネイルカラーのカスタム配合方法であって、
    (a)コンピュータを使用してネイルカラーのカスタム配合を選択する工程と、
    (b)前記カスタム配合について前記コンピュータから出力された処方情報を、前記ネイルカラー調合システム用電子回路ユニットへ供給する工程と、
    (c)前記カスタム配合とされた液体化粧品を得るための前記処方情報に従い、成分を、前記調合システムから、約25mm未満程度の開口部を有するネイルカラーボトルへ、制御下で吐出する工程とからなる方法。
    45) 前記カスタム配合の選択が、店頭でなされる44)の方法。
    46) 前記選択が、インターネットを介してなされる45)の方法。
    47) 前記選択が、店頭でなされる44)の方法。
    48) 後の検索用に、前記処方情報を保存することを更に含む44)の方法。
    49) 前記液体化粧品の吐出量が、約9乃至約45ミリリットルの範囲にある44)の方法。
    50) 前記吐出工程の後、異なるカスタム配合に対し該方法の工程(a)〜(c)が繰り返される44)の方法。
    51) ネイルカラーのカスタム配合方法であって、
    (a)少なくとも一のユーザーインターフェースと信号通信するコンピュータと、電子制御ユニットを有するネイルカラー調合システムとを内部に組み入れたポッドを、小売店頭において、提供する工程と、
    (b)前記コンピュータを使用してネイルカラーのカスタム配合を、前記ユーザーインターフェースにおいて選択する工程と、
    (c)前記カスタム配合について前記コンピュータから出力された処方情報を、前記ネイルカラー調合システムの前記電子回路ユニットへ供給する工程と、
    (d)前記小売店頭において前記カスタム配合の液体化粧品が得られるように、前記処方情報に従い、前記店頭において、前記調合システムから、約25mm未満程度の開口部を有するネイルカラーボトルへ、制御下で吐出する工程とからなる方法。
    52) 前記ポッドが、前記コンピュータと信号通信する分光光度計を更に含んでいる51)の方法。
    53) 前記ポッドが、前記調合システムのノズルにおいて所定の湿度を維持する装置を更に含んでいる51)の方法。
    54) 前記吐出工程の後、異なるカスタム配合に対し、該方法の工程(b)〜(d)を繰り返す53)の方法。

    本発明によるシステムの一例を示す概略図である。

    本発明によるシステムの他の一例を示す概略図である。

    ノズルシステムの断面図である。

    ノズル配置の一例を示す図である。

    本発明のシステムの一例を示す模式図である。

    本発明のシステムの他の一例を示す模式図である。

    本発明のシステムの更に他の一例を示す模式図である。

    液体容器の各種態様例を示す図である。

    液体容器の各種態様例を示す図である。

    液体容器の各種態様例を示す図である。

    液体容器の各種態様例を示す図である。

    本発明に係るモジュールシステムの一例を示す図である。

    (好適な態様の詳細な説明)
    本発明は、カスタム配合される液体化粧品組成物のための独自システムを企図したものであり、カスタム配合されるネイルカラーのためのシステムを例にとって説明される。 従って、好適な態様においては、図1に示されるように、システム10は、ネイルカラーディスペンサー12を含んでなり、該ネイルカラーディスペンサーは、有限複数の異なる暗度、明度又は色相の色材又は顔料を内部に保持しており、該有限複数の色材又は顔料は、注文色選択を作り出すよう予め選択された割合で調合され、場合によっては、仮想的に無限の色範囲からの色選択が可能となる。 ディスペンサー12は、暗度、明度又は色相の異なる色材又は顔料をそれぞれ保持する固定数の液室14を有していることが好ましい。 液室14は、図示の如くノズル16を具備する出口を有している。 代替的に、液室14は、全液室14に共通な一つの容器に吐出を行い、該共通容器は、ネイルカラーを収容する外部容器へ吐出を行う。 ディスペンサーは手動操作可能であるが、ディスペンサーと制御可能な通信状態にある図中のコンピュータ18のようなコンピュータにより制御又は自動化されることが好ましい。 当然、コンピュータが、独立制御装置に情報を付与し、該独立制御装置が液体の吐出を制御することも可能である。 例えば、色選択又は他の処理関連情報は、消費者、技術者又は他のユーザーなど、コンピュータオペレータ又は当該システムユーザーにより、コンピュータに入力することができる(例えば図示の如くキーボード又はマウスを使用して、あるいはタッチスクリーンモニタ、バーコードスキャナ又は他の入力装置を使用して)。

    ディスペンサーの構成は、必要に応じて変更可能である。 一態様において(図示せず)、ディスペンサーは、各液室内の異なる材料を、一箇所に固定された一又は複数の容器20内に吐出する一又は複数の移動可能な(例えば、手動で、あるいは直線若しくは回転運動又はそれら両方を可能にするステップモータのような好適なモータによって)ノズルを含む。 あるいは、前記容器を、それ自体移動可能な(例えば、手動、あるいは直線若しくは回転運動又はそれら両方を可能にするステップモータのような好適なモータによって)プラットホーム又は他の載置台22上に置くようにしても良い。
    プラットホーム又は載置台は、成分が確実に均一混合及び分散されるように振動機又はシェーカーを含んでいてもよい。 振動機又はシェーカーは、プラットホーム又は載置台とは独立に設けてもよい。 そのような振動機、シェーカー又は他の混合装置は、一般に、混合されるべき成分を収容する容器を保持する要素を往復駆動するモータを有している。 そのような補助的構成要素の例が、例えば、米国特許番号第5,906,433号及び第5,507,575号に開示されている。 前記特許の内容をここに参照により援用する。

    本発明のディスペンサーは、ベース塗料に顔料を配合して注文に応じた塗料色を調合するために金物店で採り入れられているシステムのような、塗料のカスタム調合システムに通常使用される種類の技術を用いることができる。 これに関し、売場での塗料色選択・混合システムに倣って、一又は複数の異なるベースネイルカラーを使用して、その中に、異なる暗度、明度又は色相の色材を適当な割合で添加することが可能である。 当然このことからは、複数の色を透明なベース中又は共通溶媒中に混合することが暗示される。 当然、ディスペンサーは、以下に詳細に説明するように、好適なノズルシステムを採り入れたり、付随的にノズル洗浄システムを採り入れるなどして、ネイルカラー調合システム固有の要求を考慮して修正される。 この用途に好適な他の器具の例として、米国特許番号第4,705,083号(Rosetti)、第5,904,421号(Mazzalveri)、6,056,158号(Rosettiら)並びに国際出願番号WO99/34905号に開示された技術などを採用することができる。 これら先行技術による開示は、参照により援用する。

    本発明のシステムで使用するコンピュータは、そのメモリに蓄積されたデータベースを有することが好ましく、そうでない場合は、コンピュータへの特定色選択を入力することにより、最終的に所望される色を得るための調合に必要な明度、暗度又は色相の特定比に関する情報(例えば色に関する特定処方)を検索しうるようにプログラムされることが好ましい。 コンピュータは、選択された色と正確に一致する処方又は配合が見つからない場合、近い色のデータを参考にして処方又は配合をコンピュータが計算しうるよう、好適な数学的積分機能を装備することも可能である。 これを「発明の背景」において挙げた例に基づいて説明すると、仮にユーザーが明度26.74を希望し、コンピュータのデータベースには、明度26.7又は26.8しかない場合、コンピュータは、値26.74を得るために配合をどれだけ相対的に変化させることが必要かを計算する。

    コンピュータ18は、色選択に関するデータを、ネイルカラーディスペンサー、コンピュータ自体、あるいはその両方と連動する好適な制御装置に出力することができる。 前記制御装置は、その後、予め決定された適当な割合の配合又は処方成分を容器20内に吐出する。 コンピュータ18は、予め選択されたネイルエフェクト(ネイルカラーディスペンサーと連結したディスペンサー又は独立したディスペンサーから吐出させることができる)の吐出に関しても、同様に機能することが可能である。

    一態様において、図1に示されるように、当該システムは、特定の色又はエフェクトの選択が、その特定ユーザーをどのように見せるかについて、シミュレートしたり、ユーザーに仮想フィードバックを提供したりするパーソナルビューイングステーション24を含んでいる。 例えば、当該システムはカメラ26又は他の視覚情報入力若しくは収集装置(例えばビデオレコーダ)、好ましくはデジタル装置を含んでおり、前記装置は、ユーザー画像を記録し、その画像情報をコンピュータに送るか、ビデオモニタ28若しくは表示用ビューイングスクリーンに直接送る。 コンピュータ(色選択用コンピュータであることが好ましいが、必ずしも色選択用コンピュータである必要はない)は、モニタ又はスクリーンに接続している。

    特に好適な態様において、コンピュータは、ユーザーの爪の位置を大まかに位置出し(塗膜されているか否かに関わらず、通常観察される爪の色又は色調変化のパターンをある領域でスキャンするなどして)することのできるソフトウェアを具備している。 爪の位置を特定すると、コンピュータは、ユーザーが選択した特定の色選択に関し、爪の位置に対応した領域に情報を伝える。 このようにして、ユーザーは、選択した色を重ね合わせた自分の手又は足をスクリーン上で見ることができる。 一態様において、前記重ね合わせ画像は、ユーザーの手又は足が、視覚情報入力装置の視野内にある間、作成され、ユーザーは、色選択に関するリアルタイムの情報を得る(例えば、手をカメラの視野内に置き、同時に、爪の位置を検出し、モニタ上の爪画像に仮想的に適用する場合、ユーザーが手を動かすと、モニタ画像は、その動きに同時反応する)。 他の態様において、ユーザーは、手又は足の画像を撮り、その画像を固定し、メモリ内に保存することにより、ユーザーは、他の色選択を試す間、その身体部分を自由にすることが可能になる。

    当然、ユーザーは、ビューイングステーションで使用する画像を、自分の身体部分に限定する必要はない。 コンピュータは、他人(例えばプロのモデル)の身体部分、あるいは手足以外の身体部分(例えば唇、顔の特徴又はその他身体部分)の画像を蓄積するようプログラムすることもできる。 更に、ユーザーが、異なる創造的アイデアを試したり、表示された身体部分に重ね合わせることのできる宝飾品、手袋、サンダル若しくは他の履物、刺青、ボディピアス又はこれらに類する物の画像を試すことができるように、コンピュータは写真修正又はモーフィング機能を有していてもよい。 当然、コンピュータは、カラーチャート、カラーチップ等はもちろん、カラースキーム、エフェクトのメニューのような基本機能も好適にプログラムされている。

    一態様において、ユーザーは、既存の希望色との色合わせを行うことができる。 例えば、好ましい色合わせ方法の一つは、分光光度計、とりわけ、GretagMacbeth社(例えばSPECTROLINOTM)、X−Rite社、Datacolor社(例えばMICROFLASHTMSPECTROPHOTOMETERS)から市販されているポータブル型のものを使用するものである。 分光光度計の他の例としては、米国特許番号第6,002,488号(Bergら)及び第6,198,536号(Baker)に記載されているものを含み、前記二特許をここに参照により援用するが、これらは限定的なものではない。 米国特許番号第5,668,633号(Cheetamら)、第5,720,017号(Cheetamら)及び第5,841,421号(Cheetamら)に取り上げられているものなど、他の好適な色合わせ方法も同様に可能であり、これら全てをここに参照により援用する。 上記分光光度計はいずれも、全体装置に組み込むことが可能であり、あるいは携帯可能に取り外すことが可能である。

    本発明の他の形態においては、図2(図1と同様の部分には同様の参照符号を付してある)に示すように、遠隔通信システム30を使用して、例えばメールオーダー、電話注文、好ましくはインターネットを介して色選択が為される。 このように、購入地点は、調合地点から隔たっている。 この態様において、例えば、遠隔地に住むユーザーが、化粧品の色又はエフェクトを選択し、選択した色を例えばパレット又は仮想マネキン上で確認し、選択した特定の色及び/又はエフェクトを発注し、その注文を精算しうるようインターネットのウェブサイトが維持される。 またユーザーはユーザーの身体部分の画像をウェブサイトに送信し、そこで前述のように、パーソナルな仮想画像を見ることもできる。 ウェブサイトは、ユーザーに化粧品を好みで混ぜ合わせたり、在庫から注文したりする選択を提供するページを、上記各ページへの好適なリンクと共に含んでいる。 該ページは、注文又は精算ページへのリンクを含んでおり、注文又は精算ページは、場合により、他の全てのページと関連付けることも可能である。 好ましくは、色選択ページへのリンクを選んだユーザーは、特定の異なる化粧品群へリンクする選択を提供される。

    当然、ウェブサイトの全ページ間の直接又は間接リンクを、ユーザーが利用可能な状態(適当なセキュリティ手段を付して、あるいは付せずして、更に、ページの全て又は一部のみをホームページにリンクするか、あるいはサイトマップページのようなあらかじめ選択した他のページにリンクする)にしうることは、当業者であれば理解しうる。 あるページは、少なくとも一の色配列(連続又は不連続)又は選択をユーザーに提供する。 ユーザーは、カーソルを配列内の任意の位置に動かし、見たい色を選択することができる(この機能は、実際のパレットや、色又はエフェクトのチップを使用してもしなくても、売場のPOSコンピュータで使用できる)。

    色を選択する際、ユーザーは、あるページ若しくは同一ページ内の他の場所へ移動して、他の色又はエフェクトから選り分けた色又はエフェクトを見たり、場合により、他の色又はエフェクトと近接に並べるなどして見比べる。 ユーザーが色又はエフェクトを選択すると、ユーザーは、更に買い物を続けるか直ちに精算するかの選択を問われる。 精算時、ユーザーの色又はエフェクトの選択に関する情報(例えば配合)は、既述した種類のディスペンサーに伝達され、そこで情報がコントローラーに付与され、ユーザーの選択が調合され、包装され、ユーザーに届けられる(例えばユーザーへの発送)。

    ウェブサイト(調合場所から離れた場所で販売を行えない他のシステムの場合も)は、ユーザーが自身のプロフィールを保存しうるようになっている。 例えば、ユーザーは、お気に入りの色やエフェクトの選択、ユーザーに関する履歴情報その他の個人情報を保存しておくことができ、場合によっては、ウェブサイトは、配送先、請求先、クレジットカード及び/又は希望する配送方法などの情報を含むアカウントをユーザーが設定しうるように作成され、このアカウントは、再訪の際にパスワード入力などによって検索可能であり、従来のワンクリック型インターネットショッピング手順において普及しているような迅速精算に利用することができる。 またウェブサイトは、個人に関する特定情報を提供し、その情報に基づき、コンピュータプログラムが推奨選択をユーザーに提供するアドバイスページを特設してもよい。 ウェブサイトは、取引の機密性やクレジットカード情報に関しユーザーを安心させる好適な安全対策を特設しうる。 またウェブサイトはBtoB(ビジネス対ビジネス)の場も提供しうるものであり、したがって、包装業者、小売業者、卸売業者又は他の中間業者が、希望の場所へ届ける個々の製品又は多数の製品を特別注文することができる。 購入注文の実行及び処理を可能にする小売ネットワーキング・アーキテクチャ及びオペレーションに関する多様な既存技術は当業者に知られていることと思われるが、そのような技術例としては、米国特許番号第5,960,411号(Hartmanら;”one click” shopping)、第5,715,314号(Payneら;sales and payment transactions)、第5,724,424号(sales and payment transactions)に開示されているがこれらに限定されない。 尚、前記文献が教示する全てを、あらゆる目的のために、ここで特に参照により援用する。

    一態様において、支払いはデビットシステムにより為される。 例えば、購入者は、小売店若しくは遠隔地(例えばインターネット上)いずれかで、プリペイド(前払い)方式のデビットカード又は「スマートカード」方式のカードを希望額だけ購入することができ、あるいは同様の方式で、所定金額を口座内に払い込んだり、口座から引き出すことができる。 現金及びクレジットカードによる取引も考えられる。

    ウェブサイトから得られるか、他所から得られるかに関わらず、一態様において、購入者の嗜好に関する情報を、例えばリアルタイム分析用に、データベースに編集しうるようにすることが考えられる。 その後、このようなデータは、消費者の嗜好色データと同様に、照会されたり、分析されたりして、人口統計的相関の評価に役立てられる。 この方法において、例えば、前記情報は、小売業者及び製造業者(特にPOS色選択を採用しない業者)にとって貴重な手助けとなり、これら業者は、仕入れ又は製造すべき色若しくはエフェクトの在庫数を、このような情報を頼りに決定しうる。 例えば、米国の南西部において、本発明のPOSシステムから収集されたデータによれば、この地域で最も人気のある3種の色の暗度は、26.17、27.28及び27.48であり、消費者売上の78%がこれらの色を嗜好している例等を挙げることができるが、前記例は限定的なものではない。 従来の一般的な製造業者や販売業者が在庫として扱っていた暗度の数は限定されているので、前記データを使用して最も売れ筋のものを選択し、過剰在庫の可能性を低下させることができる。 この点に関し、収集されたデータは、ここに参照により援用する米国特許番号第6,021,362号(Maggardら)、米国特許番号第5,612,868号(Offら)及び米国特許第5,687,322号(Deatonら)に開示されているように、試供品頒布を受ける人物や、クーポンの配布等の決定にも使用可能である。

    本発明の他の一面において、化粧品、とりわけネイルカラー用の改良された販売方法が提供される。 該方法は、顧客、詳しくは小売客に対しPOS(店頭管理)方式で実施されることが好ましい。 該方法は、従来の小売店舗での化粧品販売展示において可能であった選択数を場合により上回る量の、色及びエフェクトに対する顧客若しくは他のユーザーの選択を提供し、好みにより、ユーザーが自身又は他人の画像を、当該人物の爪に仮想的に付したネイルカラーと共に見ることができ、ユーザーにより選択された特定の色又はエフェクトに対応して、ネイルカラー調合装置に処方又は配合を指示し、選択された特定の色又はエフェクトを調合する基本的工程を含んでいる。 また該方法は、この明細書中の他所で開示される更なる工程を含んでいてもよい。

    特に好適な一態様において、該方法は、異なる選択に対し、同一の調合装置を使用して、前記基本工程を繰り返すことを、更に含んでいる。 このように、第一のユーザーが第一の調合用ネイルカラー配合を選択し、その後、第二のユーザーが第二の調合用ネイルカラーを選択する。 調合装置は、第二の選択がされる間、それに先んじて、あるいはその後に続いて、第一の配合選択を調合するように構成することができ、その結果、異なる処方に対して同一装置を連続的に使用しうる。

    使用される特定ネイルカラーは、従来のネイルカラー組成であってよく、あるいは性組成であってもよい。 ネイルカラーは、従来の増粘剤、希釈剤、乾燥剤、粘着調整剤等のような種々の調整剤を含んでいてもよい。 またネイルカラーは、予め選択された香料を含んでいてもよい。 ネイルカラーは、本質的に日保ちしない場合もあり、数日以上日保ちする場合もある。 本発明において調製された個々のネイルカラー組成は、一般的な基剤組成から、若しくは、異なる材料の混合物から配合することができ、前記一般的な基剤組成は透明(溶媒など)である。

    本発明の好適な形態を更に詳述すると、参照によりその開示を援用する米国特許第4,705,083号(Rosetti)、第5,904,421号(Mazzalveri)、第6,056,158号(Rosettiら)並びに国際出願番号WO99/34905号に開示されているような従来の液体計量分配機と組み合わせて使用しうる改良されたノズルシステムが提供される。 改良されたノズルシステムは、ネイルカラー材料の調合にとりわけ好都合であるが、流体が比較的高粘度で、小径の容器開口部(例えばネイルカラーボトル)へ流体を再現性よく吐出しうる必要があるという点を考慮して、流体吐出に対し独特の解決を図ったものである。

    したがって、ノズルは、コンジットから流体を受け取り、ネイルカラーボトルのような容器へ流体を吐出するよう構成されている。 ノズルは、その一部が流体供給、例えば、供給ラインネットワークと、供給源(例えば液室)から流体を輸送する流体輸送機構とを含む供給システムから供給された流体を受け入れるよう構成されている。 ノズルシステムの他の部分は、ノズルの先端部、つまりノズルチップ、の形状を定めるよう構成されており、この先端形状を流体が通過し、流体調合システムを出る。

    ノズルチップの構成としては、個々のノズルチップを複数備えたものとすることができ、好適には、それぞれのノズルチップ毎にそれぞれ異なる供給源が設けられ(ノズルチップの全部又は一部が供給源を共有する構成も可能であるが)、各ノズルチップが一つの出口オリフィスへと集められるようになっている。 より好ましくは、ノズルチップは、例えばネイルカラーボトルの開口部に見られるような比較的小さな開口(例えば約25mm未満、より好ましくは約15mm未満、更に好ましくは約10mm未満の直径又はそれに類似する寸法の程度)内へ、一又は複数の流体成分の流れを、逐次又は並行供給しうるように、比較的狭い領域(例えば約4cm2未満、より好ましくは約2cm2未満、更に好ましくは約1cm2未満)に複数のノズルチップが収束する構成とされている。 前記ネイルカラーボトルは、大きなサイズのものも可能であるが、一つの色選択における好ましい大きさの範囲は、最大約100ml、より好ましくは約9〜約45ml、更に好ましくは約20〜約40mlである。 複数の配合を保存する複数液室ボトルのような少量使い捨てボトルも可能である。

    本発明の調合システムは、マイクロ流体的量、例えば約0.01〜約0.4μl程度しかない量の成分を吐出しうるものである。 一態様において、この技術は、マイクロ流体流路でエッチされたチップによるポンプのような、好適なマイクロポンプ又はマイクロ流体装置を使用することにより可能となる。 インクジェット吐出機構も使用しうる。

    例として図3を参照すると、例えばノズル32は、供給入口部分34と、ノズルチップ出口部分36とを含むものとして示されている。 ノズルチップ出口部分36は、複数のノズル先端部38が集められているいる。 ノズルチップ38は、任意の好適な方法で互いに収束する構成となっている。 図4においては環状配置で示されているが、螺旋、三つ編み、インライン、V字形状、積層型など、他の好適な形状を採ることも可能である。

    好ましくは、各出口オリフィスに直接隣接する領域では、ノズル先端部38は、湾曲、傾斜しているか、さもなくばノズル先端部38が共通吐出領域40へ向かって収束するよう配置される。 例えば、図3は、比較的真直ぐなノズル先端部38を採用する好適な一態様を示しており、該ノズル先端部38は、ノズル配置の鉛直方向中央線42から約5〜85度の度で軸沿いに傾斜している。 より好ましいノズル態様において、ノズル先端部は、ノズル配置の鉛直方向中央線から約20〜50度の角度で軸沿いに傾斜している。 最も好ましいノズル態様において、ノズル配置は、鉛直方向中央線から約30度傾斜している。 更に他の一態様においては、直ぐ上流のノズル先端38部分の軸に対してずれている軸を持つようノズル先端部を曲げることが可能である。

    ノズル先端部38は、それらが接続される供給ネットワークと連続していてもよく、あるいは該供給ネットワークから独立していてもよい。 ノズル先端部38は、プラスチック、ガラス、ステンレス鋼又は他の好適な材料とすることができる。 流体輸送特性を向上させるよう、材料を更に加工してもよい。 例えば、一又は複数のノズル先端部38は、ノズル先端部出口オリフィス44における流体の流れ特性を向上させるよう改造してもよい。 例えば、PTFE(例えばTeflon:登録商標)のような疎水材料で先端部を被覆してもよい。 場合により、流体の流れを、例えば所定の点又は領域に集中させる公知の構造を、ノズル先端部38と共に使用してもよい。 図3及び4に示すように、ノズル先端部38は、共通マニホルド46に組み込まれた個々の管状構造体である。 他の一態様において、個々の管を不要にするマイクロ流体型の流体配送ネットワークを提供するために、一又は複数のユニット要素(例えばブロック)をマイクロ加工などにより穿孔してもよい。 更に別の一態様において、管は、穴を画定してなるユニット要素の壁に組み込まれ、この壁で保持される。 ノズル先端部38の直径は、狭くなったり広がったり、その長さ沿いに形や寸法が変化してもよく、あるいは形状、寸法、又はそれら両方が一定であってもよい。

    出口オリフィスとしては他の構造(例えば円形)も可能であるが、一態様において、ノズル先端部出口オリフィス44は、図3における傾斜先端壁48により画定されるように、長円である。 好適な傾斜は、約10〜約80度の範囲である。 より好ましくは約30〜約60度である。 更に好ましくは約45度である。

    また図5を参照すると、供給コンテナ60(供給ラインと一体に設けられていてもよい)のような供給源からノズル先端部38へ流体を移送するために、一又は複数の供給ラインが使用されている。 弁、継手、流量計、フィルター、管継手などを、所望に応じて任意の前記ライン沿いに使用してもよい。 ノズル先端部38は、場合により、供給ラインと一体に形成される。 一の供給ラインが、一又は複数のノズル先端部38へ供給するものであってもよい。 あるいは、複数の供給ラインが、複数のノズル先端部又は単一ノズル先端部38に供給するものであってもよい。 供給ラインは、連続的な流体分配、並行分配又はそれらの組み合わせを可能にするよう構成しうる。 更に、供給ライン全体を通して、あるいは一又は複数の箇所において、大きさ、形状、長さ、直径、断面積、あるいは材料を変化させることも可能である。

    流体は、ポンプなどの任意の好適な輸送機構を使用して、供給ラインを介して輸送される。 ポンプは、例えばモータ、液圧、空気圧など、任意の好適な手段によって駆動される。 このように、ネイルカラー調合システムは、供給ライン上の或る点から(例えば流体供給コンテナから)第二の点(例えばノズル、弁又は容器)まで流体を輸送するために一又は複数の輸送機構を設けてなる。 一又は複数のラインを駆動するために一のポンプを使用してもよい。 または、複数のライン又は単一のラインを駆動するために、複数のポンプを使用してもよい。 任意の好適なサーボ機構アクチュエータを使用しうることも自明である。

    好適な態様において、ポンプは、供給ラインを通して好適な弁内へ流体を輸送する。 弁の切換状態に応じて、弁がノズル先端部への進行を可能にするか、供給ライン、再循環容器又は他の位置へ流体を還流させる。 図5に示される模式図を参照すると、上記ネイルカラー調合システムの一例が、唯一の流体ラインを例にして図解されている。 ノズル32は、所望の流体容器に近接して配置されている。 ノズル32は、供給ライン50に接続され、該供給ラインは切換弁52へ達している。 切換弁52から、供給ライン50は、所望の流路へ選択的に分流される。 例えば、図5には、ポンプ56からの第一供給ライン分岐54と、供給コンテナ60からの第二供給ライン分岐58とが示されている。 図示の如く、ポンプ56は、任意の好適な位置にあるモータ62によって駆動される。 所定量のネイルカラー成分はラインに供給される。 一方、モータ62及び弁52は、コンピュータインターフェースを介してユーザーからの入力を受ける、好適な制御手段により制御される。

    所望のネイルカラー組成の選択時に、適当な信号が制御ユニット64に送られる。 制御ユニット64は、ポンプ56を駆動するモータを制御し、ポンプは、選択された流体を供給ライン50の少なくとも一部を介して所望の量だけ輸送する。 所定時間が経過又は所定量の流体が通過した後、制御手段は、弁を閉じるよう信号を送り、それに伴いノズル先端部38への流れを遮断する。 その後、弁の上流ラインに既に存在する流体は、供給コンテナへ戻る第二供給ライン分岐へ、弁によって、(可能であればポンプ又は他の流体輸送機構を使用して)偏向させることができる。 好適な一態様において、弁の制御は、単位時間当たりの流量に基づく。 場合により、管の大きさ、形状又は材料、流体の粘度、運転温度に対する所望の変化や、モータ又はポンプへの所望の変更を考慮に入れて、制御装置をプログラムすることができる。 当然、公知の汚物収集システム、公知のラインパージシステム、公知のライン洗浄システムなど、他の機能を上記構成と共に採用することもできる。 例えば、供給ラインは、該ラインを介して溶媒を供給することのできる溶媒供給手段へ好適に接続することができる。

    調合された材料は、液体化粧品となるものであるが、調合材料の一部が、微細な粒子状固体である可能性もあることは自明である。 このように、本発明は、液体成分の調合又は使用にのみ限定されるものではない。 微細な粒子状固体の調合及び使用も同様に企図されている。

    図6及び7には、シリンジ吐出機構66を採用する輸送システムの二態様が示されている。 シリンジ68は、プランジャー72を収容するシリンダー70を含んでいる。 流体はシリンダー内へ導入され、プランジャーに加えられる圧力(例えばアクチュエータから)によってノズル先端部を通過する。 このように、前出態様例のポンプ及びモータは、ガス供給(例えば好適なレギュレーターを備えた空気又はガスのキャニスター又はコンプレッサー)並びにシリンジ構成によって置換又は補完されている。 図6を参照すると、供給ラインがノズルシステム32を一又は複数のシリンジに接続している。 シリンジ68は、吐出流体がシリンジシリンダーからノズルへ向かって流出する出口と、プランジャーを駆動する好適な作動ガスを受け入れるよう、プランジャーの上流に位置する入口とを持つよう構成されている。 あるいは、プランジャーは、モータなど、他の好適な任意機構によって駆動してもよい。 圧力は、ガス供給手段74とシリンジ68との間に位置する制御弁によって所望に調節される。 図6に示されるように、好適な弁(例えばコンピュータと信号により通信する電子制御ユニット64によって制御される電子弁76)は、シリンジ68の上流に位置している。 SEMCO社を通して入手可能なものなど、市販されているあらゆる好適な弁又はシリンジを使用しうる。 図7において、弁は、シリンジ68の下流に位置している。 各シリンジは、その独自の電子制御ユニットによって制御することができ、一のユニットで複数のシリンジを制御することができ、また、一のシリンジを複数の制御ユニットで制御することも可能である。 MICROSCIENCES社(Redondo Beach、California)から入手可能なものなど、あらゆる好適な制御手段を使用することができる。

    上記態様例の全てに関し、システム中に吐出する成分は、あらゆる好適な方法で供給することができる。 例えば、異なる成分を、タンク、キャニスター、アンプル、カートリッジなど、別々の容器に供給することができる。 一態様において、容器は、独立のユニットとして供給される。 例えば、単一の色又はエフェクト成分を含む容器は、単独で包装され、供給システムに個別に接続される。 他の一態様において、容器はキットとして供給される。 例えば、それぞれが異なる色又はエフェクトの成分を含有する容器の集合体は、まとめて包装され、ユニットとして供給システムに接続される。 これに関しては、遠隔位置において開口部を有する容器に成分を包装し、その位置で開口部に取り外し可能な蓋を取り付け、その後、吐出点において前記蓋を外すことが可能である。 代替的に、容器の開口部を、取り外し可能又は破裂可能なメンブレンで密封することも可能である。 この方法の場合、メンブレンへの穿刺などにより、供給ラインを迅速に容器に接続することができる。

    これに関し、図8A及び8Bに示すように、供給容器60へ脱着可能に取り付けることができるように、好適な継手(例えば螺子式密閉要素78、ストッパー80など)を供給ライン50に取り付けることも可能である。 他の一態様において、図8Cに示すように、供給容器60は、流体輸送機構や、他の供給ラインと係合している継手84などに直接嵌め込んで取り付けることのできる独立した専用供給ライン82を設けている。 図示の態様では、ラインは、嵌合部材との連結用に、その終端が破損又は破裂し易い壁構造86となっている。 更に別の一態様では、図8Dに示すように、供給容器60は、該容器60と好適に加えられる力とを受け入れ又は保持する要素と係合する指状突起88から破裂するよう構成されたメンブレンを有している。 他の構造体も同様に可能である。

    以上のように、如何にして所望の在庫レベルを揃えた状態に本発明の装置を維持しうるかが分かる。 既に論じたように、在庫管理という本発明の側面に関して、各容器が本発明の流体輸送システムに取り付けられるので、本発明の操作に関与するコンピュータは、取り付けを検出し、在庫量を再計算するよう好適にプログラムされる。 オペレーターは、在庫減少の知らせを受けることができる。 一面において、コンピュータは、追加在庫を注文することをオペレーターに知らせるよう特別にプログラムされる。 他の一態様において、コンピュータは、現場のオペレーターが在庫量を監視する必要がないように、在庫減少をシステムの遠隔利用者に知らせる(例えばインターネットを介して)よう特別にプログラムされる。

    図3を参照すると、場合により本発明のノズルシステムは、ノズル先端部において乾燥したネイルカラーによる詰まりを防止する一助となる加湿手段としての湿潤手段90を含んでいてもよい。 好適な湿潤手段90としては、開いた状態と閉じた状態との間で移動可能な密封型容器がある。 容器は、或る量の液体を保持するための、あるいは、ノズル先端部で液体を蒸発させるよう或る量の液体で飽和された多孔質基板を収容するための液室を画定している。

    水、アルコール、ケトン、石油蒸留物、塗料用シンナーなど、好適な溶媒又は液体は容器内に投入される。 場合により、図3に示すように、システム内の流体保持能力を向上させるために、カップの液室内に流体吸収に好適な材料を設置する。 吸収材料の例としては、布フェルト、スポンジ、繊維材料、バッティング、織布若しくは不織布、チョップト・ファイバ、並びにこれらに類する材料がある。 好適な一態様において、吸収材料は、通常は飽和状態で維持される多孔質基板92である。 溶媒又は流体は、容器内に注がれ、後に、バッチ方式で空にされ、周期的若しくは連続的、あるいはその組合せによって容器を通過する。

    容器は、ノズルに対して移動しうるように、好適な結合手段によって、調合システムの壁に固定することが好ましい。 より好ましい態様においては、容器が回転、鉛直及び水平移動しうるように、枢着結合システム(例えばベントアーム枢着結合)を使用する。 最も好ましい態様では、図3に示すように、前出の好適機構は、ネイルカラー調合システム本体のような固定要素と、結合アームとに取り付けられた少なくとも一の偏倚要素(例えば、ばね94)も有している。 この態様では、結合手段は、枢軸回転を可能にしながら、壁74から所定の距離離れた状態に容器を維持する。 ばねは、アームを、例えばノズル先端部を密封するような、その通常静止位置に偏倚する。 好適な一態様において、ベントアームは、間隔を置いて配された複数のバー(例えば4バー型結合手段96)により画定される。

    本発明で使用しうる他の好適な装置例が、米国特許第5,842,641号(Mazzalveri)に開示されている。

    上記議論から分かるように、これまで予見されていなかった本発明の優れた利点によって、本発明は、ネイルサロン、ヘアサロン、スパ、ヘルスクラブ、カントリークラブ、ホテル、ショッピングモール、ストリップセンター、空港コンコース、食料雑貨品店、コンビニエンスストア、現金自動預入支払機(本発明の一側面において、ユーザーは、購入した商品代金の支払いに口座から引き落とすこともできる)、自動車サービス店若しくは他のサービス会社の待合室、写真館、ナイトクラブ、レストラン、喫茶店、スタジアム、蚤の市、公園、街頭販売所、ガソリンスタンド、並びに大衆向け店舗から高級小売店まで揃えた百貨店などにおける販売場所での調合を含む(これらに限定されない)多数の異なる環境における用途に対応しうる。

    好適な一態様において、図9に示すように、販売が調合同じ場所である場合、本発明のシステムは、二以上のモジュール部品に分割され(上記商品の販売を営む店又は他の恒久的場所での使用の場合など)、別の場合、本発明のシステムは、単一ポッド98又はキオスクに組み込まれる(一時的に使用する場所や、美容院、ショッピングモールの回廊のような既存ビジネス若しくは直前の段落で挙げたビジネスにおける使用又は操作の場合など)。 例えば、モジュール部品は、少なくともその部品の一部を外枠102内に収めている状態で図示されている輸送システム100(例えば、それ自体が透明部品を含んでいる吐出装置、例えば液室)を含む。 外枠102は、内部及び収納された部品へのアクセスを可能にする、開閉可能なパネル104を有することが好ましい。

    システムを操作するコンピュータ18'は、外枠102内にあることが好ましいが、付加的あるいは代替的に、インターネット通信用に、遠隔位置に更にコンピュータ18'を設けるか、あるいは外枠102内に設けることに代えて、遠隔位置にコンピュータを設けるようにしてもよい。 図9においてコンピュータは、外枠102内の点線の箱として示されている。 しかしながら、一又は複数の入力装置が、コンピュータ、調合システム又はその両方のユーザーインターフェースとなる。 例えば、図9において、第一入力装置106により、ユーザーはコンピュータと対話してカスタム配合を決定することができる。 このようにユーザーは、コンピュータを使用して配合選択をすることができ、また、情報をコンピュータに入力することができる(例えば図示のタッチスクリーンや他の入力装置を介して)。 入力が完了すると、コンピュータは出力装置108(例えばホットスタンプ装置、プリンター、バーコードプリンター、又は保存データの検索に好適な磁気型若しくは電子暗号型スマートカード)に信号を送り、該出力装置は、情報を含むカード又は他の印刷物を作成し、スロット110から出す。 カードは、紙、プラスチックなどであってよい。 一態様において、カードは、ほぼクレジットカードサイズである。 他の一態様において、カードは、標準的なインデックスカードサイズである。 このように印刷物は、処方、経歴情報、口座若しくは信用情報(取引の即時決済又は繰延決済を可能にするため)又はユーザーに関する過去の購買情報なども含めて、ユーザーの選択に関する情報を含んでいることが好ましい。 場合によりコンピュータは、ユーザーの選択に関する情報を保存し、その情報を、口座番号、個人識別(ID)番号、パスワードなどの独自の識別手段を利用するユーザー用に作成されたファイルと関連付ける。 しかしながら、印刷物により、ユーザーはそれらの情報を携行することができ、また、後の参照用に保存しておくことができる。 更に、第一入力装置はいずれも、印刷物から情報を読み取る装置を有しているので、ユーザーは、別の機会にそのような印刷物を提示することができ、読取装置がその印刷物を読み取り、ユーザーに関連する情報をコンピューターメモリから検索する。

    ユーザーは、吐出装置の操作を第一入力装置106から直接制御しうる。 図9に示すように、第一入力装置106に入力された情報から得られたデータを入力するには、第二入力装置112を設ける。 第二入力装置112(例えばタッチスクリーンへのマニュアル入力によって、バーコードリーダー、カード読取装置、又は他の好適な入力装置によって)は、第一入力装置106から得られた情報(コンピュータ上に電子工学的に保存されているか、印刷物に含まれているか、あるいは第一入力装置の利用によるコンピュータの補助なくしてユーザーが直接提供したもの)を取り込み、吐出装置から吐出するよう信号により指令する。 また、処方選択に関する情報を提供するため、分光光度計114のような他の入力装置を、コンピュータに接続してもよい。

    外枠102は、調合時に容器を載せる支持面116(図では固定されたものが示されているが、場合により移動可能なものとすることもできる)を含んでいる。 更に、振動型シェーカー又は他の好適な攪拌機118を、外枠102に取り付けるか、外枠と連動させてもよい。 図9には、シェーカー118'を取り付ける場所の例が示されている。 勿論、他の場所であってもよい。

    図示の如く、ポッド98に係合する陳列棚120をも受けてもよい。 陳列棚には、予め包装された多種類の異なるベース材料(例えばネイルカラーの場合、玉虫色、メタリック、シアー、オパーク、グロッシー、ホワイト、無色透明など)を保管しておくことができる。 したがってユーザーは、ベース材料を手にとって選択することができ、それらを棚から取り出し、調合装置によりセットして調合することができる。 更に、広告又は陳列用のライトボックス122を設けてもよい。 また、テーブル124のような、一又は複数の補助的な作業場所を設けてもよい。 必要に応じて、外枠102は、その表面全体又は一部分を透明又は不透明とすることができる。 例えば、ガラスパネルで調合装置を囲って、調合装置を見えるようにすることもできる。 好適な引き出し126(例えば、ガラス面を有するもの)又は他のパネルによって、補助的な保管場所を設けたり、香料の添加など、調合物の調合における付加的な工程を実施するための、場所、装備(例えば、好適な毛管作用ディスペンサー、ポンプボトル、又はこれらに類似する他のディスペンサー)、又はその両方を提供することもできる。 更に、好適なスタンド128によりコンピュータ18'を支持してもよい。

    上記入出力装置で実行される機能は、複数の装置間で分割しても、単一装置に統合してもよいことは自明である。 更に、或る装置で実行される機能は、本発明の範囲にある他の装置により代替的に実行しうる。 また、互いに独立しているか、二者間又はそれ以上で互いに通信しうるようリンクされた複数のコンピュータを使用することもできる。 更に、入力装置は、調合システムと直接通信することも可能であり、あるいは、補助的な媒体(例えばコンピューター)を介して間接的に通信することも可能である。 各構成要素は、それら独自の制御システムによって、あるいはコンピュータの一を使用することによって独立に制御しうる。 また、ポッドのコンピュータを、リモートコンピューターとのアクセス用に、ネットワークへの好適な接続手段により置換又は補完することが可能である。

    また場合により、ポッドは、金銭登録機、包装スペース、陳列スペース、施術スペース(現場の美爪術師を収容するよう構成することもできる)又はそれらの組み合わせ含む。 また一つの統合型システムが、上記モジュール部品の全部又は一部を含み、またカウンタースペース、座席、鏡、又は消費者に便利な他の機能を提供することもできる。 統合型システムは、電力供給用、あるいは電話、ケーブル、インターネット、衛星通信など、他のユーティリティー供給用の好適な配線と共に、独立ユニットとして組み立てるかプレハブ製造することができる。

    本発明システムを使用して販売に供される製品は、他のネイルケア製品(例えばファイル、クリッパー、ポリッシュリムーバー、トップコート、ベースコート、イメージ、エフェクトなど)、化粧品、ヘアアクセサリーなどの化粧小物、宝飾品、即席又は本格的刺青、シール、ステッカー、香料、靴、又は他の服飾品(これら全て又は一部は、選択したネイルカラーの色又はエフェクトと一致するか補い合うよう、その色又はエフェクトを好みで注文することもできる。)と共に販売することができる。

    また本発明のシステムは、参照によりここに援用する米国特許番号第5945112号(Flynnら)(この特許は、肌色の測定に分光光度計を使用し、そのデータをファンデーションのカスタム配合に使用するスキンファンデーションカストマイザーを提供している)に開示されるような、他のカスタム化粧品システムと組み合わせて使用することも可能である。

    更に、本発明のシステムは、カスタム配合による流体調合を必要とする他の用途に向けて修正することも可能である。 このように、本発明は、特注歯科材料配合物、特注健康美容関連商品、特注香水、特注医薬品、特注潤滑剤、特注食品(例えば香辛料、香料など)、特注飲料、並びに、調合場所で使用又は包装可能な他の液状化学組成物を含むものとする。

    以下の実施例は、説明のために提示されるものであり、本発明の範囲を限定する意図を持つものではない。
    (実施例)
    小売店へ来た顧客が本発明のシステムを利用する例を、販売と調合とが同じ場所となっている場合について説明する。 すなわち、販売と調合との両方の事象がその小売店において互いに近接して発生する場合である。 顧客は、システムに設けられたデジタルカメラの視野に手を置く。 カメラは、顧客の手の画像を撮影し、その画像をコンピュータにデジタル方式で転送する。 コンピュータは画像をスキャン(例えばピクセル×ピクセル)し、色調パターン、色調又はコントラストの相対濃度を識別し、そこでコンピュータは、爪の特徴的色調を複製するために、選択されたプログラム済みの数値群と前記データを比較する。 爪と対応するようスクリーン画像を配置する際、コンピュータは、顧客の未加工の爪の画像を消去し、その位置に代理形状を付与する。
    続いて、顧客はカラーパレットから(例えばスタンドアローン型カラーチップディスプレイ、カラーチャート、あるいはコンピューターメモリに保存されているカレーパレットから)それぞれ異なる色を選択する。 顧客は、コンピュータに色の選択を入力する。 コンピュータは、そのデータベースを検索し、色に関する情報を取得すると、代理爪形状を塗りつぶしてその色を出力する。 このようにして顧客は、ビデオディスプレイ上で自分の手を、選択した色と共に、見ることができる。 当然、顧客は、画像作成工程を飛ばして、そのまま注文確定へ進むことを選ぶこともできる。
    顧客は、比較又は後日の利用のために、一又は複数の異なる色について、横に並べたり別スクリーン上に出した画像の写しを幾つか保存することを選ぶこともできる。
    顧客が色を決定すると、顧客は、コンピュータにその選択を入力する。 コンピュータは、データベースから色に関する情報、とりわけ色の配合を検索し、所望の色を得るために加える必要の有る色材又は顔料の明度、暗度又は色相の相対比率を識別する。 この情報は、ディスペンサーへ伝えられ、そこで、選択した色に関し、データベースから伝えられた配合に従って、正確な量を吐出する。 また顧客は、同様の入力/調合システムを使用して、好みに応じてスパークル、メタルフレーク、フレグランス、テクスチャー、シェイプなどのエフェクトを追加することを選ぶこともできる。 このように、顧客は、売場でネイルカラーを好みに応じて混合し調合する機会を与えられる。
    本発明を、とりわけ幾つかの好ましい態様に関して説明してきたが、変形及び修正も、添付の請求項の趣旨及び範囲において為しうる。

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