描画装置及び描画装置の描画方法

申请号 JP2015249224 申请日 2015-12-22 公开(公告)号 JP2017113100A 公开(公告)日 2017-06-29
申请人 カシオ計算機株式会社; Casio Comput Co Ltd; 发明人 NAGAO TOMOYUKI;
摘要 【課題】ネイルデザインを爪に描画した場合の品質を所定以上に保つことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供する。【解決手段】爪を有する指が載置される載置面と、爪にネイルデザインを描画する描画部40と、爪を撮影した撮影画像に基づいて爪の表面内における、載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部814と、爪高さ検出部814による検出結果と、描画部40の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、ネイルデザインを描画部40により爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部815とを備えている。【選択図】図4
权利要求
  • 爪を有する指が載置される載置面と、
    前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
    前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
    前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
    を備えていることを特徴とする描画装置。
  • 前記撮影画像に基づいて前記爪の形状を検出する爪形状検出部を備え、
    前記デザイン判定部は、前記爪形状検出部により検出された前記爪の形状に前記ネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、前記爪の表面における前記描画部の前記描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに、当該ネイルデザインは前記爪の表面に描画するのに適さないと判定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  • 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  • 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、描画に適した前記ネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。
  • 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
  • 描画装置の描画方法であって、
    前記描画装置は、爪を有する指が載置される載置面と、前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、を有し、
    前記指の前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出し、
    前記爪の高さの検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定することを特徴とする描画装置の描画方法。
  • 说明书全文

    本発明は、描画装置及び描画装置の描画方法に関するものである。

    従来、爪にネイルデザインを描画する描画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
    このような装置を用いれば、ネイルサロン等を利用しなくても手軽にネイルデザインを楽しむことができる。
    描画装置(ネイルプリント装置)において、爪の表面に色や絵柄等のネイルデザインを描画する手段としては、インクジェット方式の描画ヘッドやペンプロッタに適用されるような筆記具(ペン)を用いることが検討されている。

    特表2003−534083号公報

    しかしながら、人の指や爪の形状は様々であり、例えば爪先を装置内の正しい位置にセットしても、爪の領域全体をほぼ等しい高さに揃えることは難しい。
    この点、インクジェット方式の描画ヘッドは、インクをミスト状にして描画対象に対して噴射することで描画を行うが、噴射したインクを所定の位置に着弾させることができる飛翔距離には限界がある。
    このため、例えば描画対象である爪の一部に高さ位置が著しく低い部分があり、描画ヘッドと爪との距離が離れすぎるような場合には、インクが正確に所定の位置に着弾せず、距離が離れるほど徐々に描画が薄れたり乱れたりしてくる等、描画品質が劣化してしまう。 また、爪と描画ヘッドとの高さ方向の距離が想定距離よりも著しく離れている場合には、ヘッドから噴射されたインクが描画対象である爪まで届かず、描画することができない可能性もある。
    また、ペンを用いて描画を行う場合、ある程度はペンが爪の高さに応じて上下動可能となるように構成したとしても、その駆動範囲を超えるような位置に描画対象である爪がある場合には、ペン先が爪に届かず、描画を行うことができない事態が生じる。

    本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ネイルデザインを爪に描画した場合の品質を所定以上に保つことのできる描画装置及び描画装置の描画方法を提供することを目的とするものである。

    前記課題を解決するために、本発明の描画装置は、
    爪を有する指が載置される載置面と、
    前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
    前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
    前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
    を備えていることを特徴としている。

    本発明によれば、ネイルデザインを爪に描画した場合の品質を所定以上に保つことができる。

    (a)は、本実施形態における描画装置の正面図であり、(b)は、(a)に示された描画装置の内部構成を示す側面図である。

    (a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、(b)は、本実施形態における描画ヘッドの側面図である。

    指受入部にセットされた指とライン光照射部及び撮影部との位置関係を示す説明図である。

    本実施形態に係る描画装置の制御構成を示した要部ブロック図である。

    (a)は、高さ位置の異なる対象物にライン光を照射した場合におけるライン光の当たる位置を示す模式図であり、(b)は、(a)における対象物の模式的な平面図である。

    (a)は、爪高さ検出部によって作成される高さマップの一例を示す平面図であり、(b)は、フレンチネイルのネイルデザインを爪に合せ込んだ状態を示す平面図であり、(c)は、全面柄のネイルデザインを爪に合せ込んだ状態を示す平面図である。

    表示部のネイルデザイン提示画面の一例を示す表示画面例である。

    本実施形態に係る描画装置のデザイン判定処理及び描画処理を示すフローチャートである。

    図1から図8を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置(描画装置)及びネイルプリント装置(描画装置)における描画方法の一実施形態について説明する。
    なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
    また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。

    図1(a)は、ネイルプリント装置の内部構成を示すネイルプリント装置の正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。
    図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェット描画部71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して印刷指U1の爪Tに描画を施す描画装置である。
    このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。

    ケース本体2の側面上部一端には、後述する描画部40のペン41及びインクジェット描画部71を交換するために開閉可能に構成された蓋部23が設けられている。 蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。

    ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図4参照)が設置されている。
    操作部25は、ユーザが各種入を行う入力部である。
    操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。

    また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
    表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
    本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
    また、本実施形態では、後述するように、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、爪Tにネイルデザインを描画することの適否をユーザに報知する報知画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、報知手段として機能する。
    また、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、描画に適したネイルデザインをユーザに提示するデザイン提示画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、デザイン提示手段として機能する。
    さらに、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、ユーザが選択したネイルデザインを爪Tに描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、仕上がり予想提示手段として機能する。
    なお、表示部26の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。

    装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。

    まず、下部機枠11について説明する。
    下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
    側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
    背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。 背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
    この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。 X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。 また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
    また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。 隔壁116はほぼ平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。

    この下部機枠11には、指固定部30(図1(b)参照)が一体的に設けられている。
    指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
    指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。 また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
    例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
    指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する載置面116aとなっている。 載置面116aは、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)がXY平面上に載置されるものである。
    また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
    また、図3に示すように、本実施形態の指受入部31内における装置奥側には、装置奥側から手前側に向かって突出する爪乗せ台34が設けられており、ユーザがこの爪乗せ台34の上に印刷指U1の爪Tの先端部分を乗せることにより、爪Tの高さ方向における爪Tの先端部分の位置が固定されるようになっている。

    また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31f(図1(a)参照)が立設されている。 また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31g(図1(a)参照)が立設されている。
    ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。 そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。

    下部機枠11の上面であって、指受入部31の側方(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図1(a)において左側)には、後述する描画ヘッド43による描画可能範囲内に、後述するペン41のペン先(先端部)413の書き出し時のかすれ等を無くすための慣らし書きを行う慣書部61が設けられている。
    慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
    慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。

    下部機枠11の上面であって、指受入部31を挟んで慣書部61の逆側(本実施形態では、図1(a)において右側)には、後述する描画ヘッド43の移動可能範囲内に、後述するペンホルダ42に対応する数(本実施形態では1つ)だけペンキャップ62が設置されている。
    ペンキャップ62は、例えばゴムによって形成されており、描画部40にペン41が装着されている状態で描画を行っていないとき(非描画時)には、ペン41を下降させて、ペン先413をペンキャップ62に収容することにより、ペン先413の乾燥を防止するようになっている。
    また、ペン先413がペンキャップ62に収容されたときにインクジェット描画部71が配置される位置に対応する位置には、インクジェット保守部63が設けられている。 インクジェット保守部63は、例えば後述するインクジェット描画部71のインク吐出部(ノズル面)をクリーニングするためのクリーニング機構やインク吐出部(ノズル面)の保湿状態を保つためのキャップ機構等(いずれも図示せず)で構成されている。
    なお、ペンキャップ62、インクジェット保守部63等の配置はここで例示したものに限定されない。

    描画部40は、描画ヘッド43、描画ヘッド43を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド43をX方向(図1(a)におけるX方向、描画装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド43をY方向(図1(b)におけるY方向、描画装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。

    図2(a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、図2(b)は、描画ヘッドの側面図である。
    図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペン41を保持するペンホルダ42とインクジェット描画部71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
    インクジェット描画部71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。 インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェット描画部71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。 なお、インクジェット描画部71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。 その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。

    インクジェット描画部71は、インク吐出部からインクを噴射させることで描画を行うものであり、インク吐出部が描画対象である爪Tの表面からあまりに離れた位置にある場合にはインク着弾位置の正確なコントロールができなくなり、ある一定の距離を超えると徐々に描画が薄れたり乱れたりして仕上がりの品質が低下していき、さらに離間するとインクが全く爪Tに届かなくなって描画できなくなる。 このため、一定の描画品質を保つために爪Tとの距離が所定の値以内となるように、インクジェット描画部71には高さ方向における描画可能範囲(例えば爪Tからインク吐出部までの距離が8mm程度等)が設定されている。
    なお、一定の描画品質を保持できる距離は、インク吐出部の性能や吐出させるインクの種類等によっても異なる。 このため、インクジェット描画部71の高さ方向における描画可能範囲をどの程度とするかは、こうした各種の条件に応じて適宜設定されてもよい。

    本実施形態のペンホルダ42には、1本のペン41が装着可能となっている。
    ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して描画を施す筆記具である。
    図2(b)等に示すように、ペン41は、棒状のペン軸部411の先端側(図2(b)において下側)にペン先413が設けられたものである。
    ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
    ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。 インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。

    本実施形態において、ペン41は、例えばペン先413を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先413がボールペンタイプとなったペンである。
    なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。 例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
    また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
    ペンホルダ42に保持されるペン41は、全て同じタイプのペン先413を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先413を有するペンであってもよい。
    ペン41はペンホルダ42に上方から挿通するだけで保持されている。 このため、ケース本体2に設けられている蓋部23を開けて、例えば手やピンセットでペン軸部411の上端部を摘み上げ引き出す等により、容易に交換が可能である。
    これにより、ユーザは、ペンホルダ42に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先413の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。

    ペンホルダ42は、上下に開口し内部にペン41が挿通される筒状部材421と、筒状部材421の下側(図2(b)における下側)の開口を塞ぐように配置されたペン係止部材422と、ペン41とともに上下動する補助軸部材423とを備えている。
    ペン係止部材422には、ペン41のペン軸部411における先端側を係止する係止孔422aが形成されている。 ペン41は、ペン軸部411の先端側がペン係止部材422の係止孔422aに嵌め込まれることによってペンホルダ42内に係止される。 なお、ペン軸部411の先端側の外周面に図示しないねじ溝を形成し、係止孔422aの内周面に軸部のねじ溝と螺合可能な図示しないねじ溝を形成し、係止孔422a側のねじ溝にペン軸部411側のねじ溝を螺着させることでペン41を係止孔422aに係止させてもよい。
    本実施形態において、補助軸部材423はペン41を挟むように2本配置されている。 各補助軸部材423の下端部はペン係止部材422に嵌め込まれており、これにより、補助軸部材423はペン41のペン軸部411と平行するように固定されている。
    補助軸部材423には、ペン41の軸中心から離れる方向に突出する係止突起424が設けられている。
    また、補助軸部材423の軸周りには、コイルバネ425が巻回されている。 コイルバネ425は、外力が加わらない状態において補助軸部材423を上方向に付勢するものであり、非描画状態においてペン41の位置を、ペン先413が爪Tに当接しない位置に保持する。

    ペンホルダ42の近傍には、ステッピングモータからなるペン上下用モータ426と、ペン上下用モータ426の回転軸に取り付けられた歯車427に歯合するギア428と、このギア428の回転に追従して回動する板バネ429とが設けられている。 本実施形態では、これらペン上下用モータ426、歯車427、ギア428、板バネ429等によりペン41の昇降機構が構成されている。
    非描画時においては、係止突起424に対して板バネ429が外力(押圧力)を加えない状態となっており、この状態では、ペン41は、コイルバネ425の付勢力により、上方向(図1(a)及び図2(b)において上方向)に押し上げられている。 このため、ペン41の先端部であるペン先413は描画対象面である爪Tの表面から離れ、当該表面に当接しない高さに保持されている。
    これに対して、描画時には、ペン上下用モータ426を所定のステップ数で回転させることにより板バネ429が回動すると、板バネ429は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に係合して、係止突起424を下方へと押し下げる。 これにより、ペン41はコイルバネ425の付勢力に抗して下方向へと押し下げられて、ペン先413が爪Tの表面に接触する。 板バネ429は適度に撓むため、ペン41の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先413に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態を維持したままペン41が爪Tの高さに追従して上下動する。 このため、描画対象である爪Tの表面に所望のネイルデザインを綺麗に描画することができる。

    上記のように、ペン41は、爪Tの表面に直接ペン先413を接触させて描画を行うものであり、ペン先413が描画対象である爪Tの表面からあまりに離れた位置にある場合にはペン先413が爪Tに届かなくなって描画することができなくなる。 このため、一定の描画品質を保つために爪Tとの距離が所定の値以内となるように、ペン41には高さ方向における描画可能範囲(例えば爪Tからインク吐出部までの距離が5mm程度等)が設定されている。
    なお、一定の描画品質を保持できる距離は、ペン41の上下動可能な範囲によって異なる。 このため、ペン41の高さ方向における描画可能範囲をどの程度とするかは、ペン41の種類やペン41の昇降機構の構成等に応じて適宜設定される。

    また、ユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けられたX方向移動部451に固定されている。 X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、X方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
    また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。 Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
    なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
    本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。

    描画部40におけるペン上下用モータ426、インクジェット描画部71、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部817(図4参照)に接続され、該描画制御部817によって制御されるようになっている。

    また、撮影部50は、撮像装置51と、照明装置52とを備えている。
    この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて上部の開口から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。 そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの撮影画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を取得するものである。
    本実施形態では、撮像装置51及び照明装置52は、描画部40の描画ヘッド43の側方(図1(a)において描画ヘッド43の左側)に固定配置されている。
    すなわち、図2(a)に示すように、描画部40の描画ヘッド43は、上面の一端側(図2(a)において左側)に、側方に張り出す張出部401を有しており、この張出部401に基板53が取り付けられている。 撮影部50を構成する撮像装置51及び照明装置52は、この基板53の下面に、隔壁116に対向するように設けられている。
    なお、基板53の大きさや基板53に取り付けられている撮像装置51及び照明装置52の位置は特に限定されない。

    撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
    本実施形態では、撮像装置51によって取得された撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部813(図4参照)が爪Tの形状(爪Tの輪郭)やxy平面上における爪Tの位置、爪Tの垂直位置等、その他の爪情報を検出する。
    なお、撮像装置51は、印刷指U1の爪Tの湾曲形状等を検出するために、ヘッド移動部49による移動によって、異なる位置・度から爪Tを撮影して複数枚の撮影画像(爪画像)を取得してもよい。
    撮像装置51により複数枚の撮影画像(爪画像)が取得された場合には、これらの撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部813(図4参照)が爪Tの湾曲形状を検出することができる。
    また、本実施形態では、撮像装置51は、後述するライン光照射部55からライン光が照射された爪Tの表面を撮影して、ライン光により爪T上に形成されたラインLa(図5(b)参照)を含む爪Tの画像であるライン画像を取得する。 ライン画像を何枚取得するかは特に限定されないが、ライン光を照射する位置を爪Tの長さに沿って変えて、複数回撮影を行い、2枚以上のライン画像を取得することが好ましい。

    照明装置52は、例えば白色LED等の光源である。
    本実施形態では、照明装置52は撮像装置51の側方(図1(a)及び図2(a)において撮像装置51の左側)に配置されている。 照明装置52は、下方に向けて光を照射して、少なくとも撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。 撮像装置51に対する照明装置52の位置は一定となっている。 なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は図示例に限定されない。

    この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図4参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
    なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。

    図2(a)及び図2(b)に示すように、撮影部50が設けられている基板53の下面であって撮像装置51よりも装置奥側(すなわち図1(b)における右側)には、ライン光照射部55が設置されている。
    本実施形態において、ライン光照射部55は、例えばレーザ光を照射する図示しない光源と、この光源からの光を1直線状(ライン状)の光にするための図示しないスリット部とを有している。 ライン光照射部55は、光源からの光を、スリット部を介して照射することにより、ライン状の光(ライン光)を対象物に照射するものである。
    ライン光照射部55は、装置奥側から指受入部31に向かって、載置面116aにライン光が斜めに照射される角度で設置されている。
    これにより、図3に示すように、指受入部31に挿入されている印刷指U1及びその爪Tの上に、爪Tの真上よりも指の延在方向にずれた斜め上方向(本実施形態では、爪先方向の斜め上方)から、ライン光が照射されるようになっている。
    なお、ライン光照射部55は、ライン光を照射するものに限定されない。 例えば、ビーム状の光を爪Tに照射しながら幅方向に走査するものでもよい。
    ライン光照射部55は、後述する制御装置80の光源制御部812(図4参照)に接続され、該光源制御部812によって制御されるようになっている。

    制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
    図4は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
    制御装置80は、図4に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。

    記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
    具体的には、記憶部82のROMには、爪画像(撮影画像)から爪Tの形状(輪郭)その他の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、爪Tの高さを検出する爪高さ検出プログラム、ネイルデザインが爪Tに描画するのに適しているか否かを判定するデザイン判定プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
    また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像(撮影画像)を記憶する爪画像記憶領域821、爪形状検出部813によって検出された爪情報(爪Tの形状である輪郭の座標値や爪Tの湾曲形状等)等が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。

    制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、光源制御部812、爪形状検出部813、爪高さ検出部814、デザイン判定部815、描画データ生成部816、描画制御部817、表示制御部818等を備えている。 これら撮影制御部811、光源制御部812、爪形状検出部813、爪高さ検出部814、デザイン判定部815、描画データ生成部816、描画制御部817、表示制御部818等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。

    撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像である爪画像(撮影画像)を撮影させるものである。
    また、撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して、ライン光照射部55によってライン光が照射された状態の爪Tを上方向から撮影させ、ライン光により形成されたラインLa(図5(b)参照)の画像を含む爪画像(撮影画像)であるライン画像を取得させる。
    なお、ラインLaの画像を含むライン画像は、ライン光照射部55によるライン光の照射位置を爪Tの長さ方向に沿って変えながら、複数枚取得されることが好ましい。 この場合、ライン光の照射位置は、描画制御部817がヘッド移動部49を制御して基板53ごとライン光照射部55の位置を移動させることによって適宜変更する。
    なお、1つの爪Tについて何枚の撮影画像(ライン画像)を取得させるかは特に限定されないが、異なる位置において2枚以上の撮影画像を取得させた方が爪Tの高さ方向の形状をより精密に検出することが可能となるため好ましい。
    撮影部50により取得された撮影画像である爪画像やライン画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。

    光源制御部812は、ライン光照射部55の動作を制御するものである。
    本実施形態では、光源制御部812は、爪Tに対して爪先端側の上方から爪根元側に向かって斜めに角度を付けてライン光照射部55からのライン光を照射するようになっている。

    爪形状検出部813は、撮像装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(撮影画像)に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
    本実施形態では、爪形状検出部813は、例えば、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの形状(輪郭)、爪Tの水平位置のXY座標、爪Tの幅方向における形状、すなわち、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの湾曲形状、爪Tの傾斜角度)等を含んでいる。
    爪形状検出部813が爪Tの形状(輪郭)を検出する手法は特に限定されないが、例えばエッジ検出処理等の画像処理により行うことができる。
    なお、爪形状検出部813によって取得される爪情報は上記に例示したものに限定されない。 これらのうちの一部でもよいし、ここに例示されていない各種情報を爪情報として検出してもよい。

    爪高さ検出部814は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tの高さ情報(爪Tの垂直方向の位置情報)を検出するものである。 本実施形態では、爪高さ検出部814は、ライン光を爪Tに照射して撮影されたラインLaの画像を含む爪画像(撮影画像)であるライン画像に基づいて、爪Tの表面内における、載置面116aからの高さの分布を示す高さ情報を検出する。
    図5(a)に示すように、ライン光照射部55からライン光を爪Tに照射した場合、対象物である爪Tの高さによってライン光の当たる位置が異なる。 なお、図5(a)では、爪を模式的に板状の対象物T1,T2として示している。
    対象物T1は、先端部分が爪乗せ台34の上に乗っており、対象物T1全体がほぼ同じ高さに保持されている。 この場合には、ライン光は比較的照射方向の手前側(図5(a)では爪である対象物T1の先端側)に照射される。
    これに対して、対象物T2全体が爪乗せ台34よりも低い位置にある場合には、ライン光は比較的照射方向の奥側(図5(a)では爪である対象物T2の根元側)に照射される。

    図5(b)は、図5(a)に示す対象物T1,T2に照射されたライン光により形成されるラインLaの位置を模式的に示したものであり、爪乗せ台34とほぼ同じ高さに保持された対象物T1にライン光が照射された場合のラインLa(ラインLa1)を実線で示し、爪乗せ台34よりも低い位置にある対象物T2にライン光が照射された場合のラインLa(ラインLa2)を破線で示している。
    図5(b)に示すように、対象物T1,T2の高さが高いほど、ラインLaは撮影画像(ライン画像)においてライン光の照射方向手前側の位置に現れ、対象物T1,T2の高さが低くなるにしたがって、ライン光の照射方向奥側の位置に移動していく。
    本実施形態では、爪高さ検出部814は、ライン光により形成されるラインLaのこのような位置の変化に基づいて対象物である爪Tの表面内における、載置面116aからの高さの分布を示す高さ情報を算出する。
    なお、爪高さ検出部814が爪Tの高さ情報を検出する手法はここに例示したものに限定されない。

    人の指や爪の形状は様々であり、爪Tの先端部を爪乗せ台34の上にセットして高さ方向の位置決めを行った場合でも、図3に示すように、爪Tの根元側の高さは先端部より低くなってしまう場合がある。
    このような場合には、爪Tの先端側ではラインLaは撮影画像(ライン画像)においてライン光の照射方向手前側の位置に現れ、爪Tの根元側に行くにしたがって、ラインLaはライン光の照射方向奥側の位置に現れる。 このようなラインLaの現れ方によって、図3のような爪Tの場合、爪高さ検出部814は、爪Tの先端側では高さが高く、爪Tの根元側では高さが低いことを検出することができる。

    デザイン判定部815は、爪高さ検出部814による検出結果と、描画部40の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、ネイルデザインを爪Tの表面に描画することの適否を判定する。

    本実施形態では、デザイン判定部815は、まず、爪高さ検出部814によって検出された高さ情報に基づいて爪Tの高さマップを作成する。
    図6(a)は、デザイン判定部815によって作成される爪Tの高さマップの一例を示したものである。
    図6(a)では、高さの高い部分ほど明るく、高さの低い部分ほど暗くなるように表した高さマップを例示している。 なお、高さマップはここに示したものに限定されない。
    デザイン判定部815は、高さマップにおいて所定値以上低く(図6(a)では暗く)なっている部分を、描画を行うに適さない描画不適領域Al(図6(a)から図6(c)において破線で囲んだ領域として示す)として検出する。

    ここで、「所定値」は、描画部40の高さ方向における描画可能範囲を考慮して設定される。
    例えば、インクジェット描画部71によって描画を行う場合において、インクジェット描画部71においてインクが正確に所定位置に着弾することのできる距離の限界が8mmである場合、デザイン判定部815は、爪Tのうち、爪高さ検出部814による検出結果から、インクジェット描画部71のインク吐出部からの距離が8mm以上離れることとなる高さを「所定値」とし、当該所定値以上低い部分を描画不適領域Alとする。
    また、ペン41によって描画を行う場合において、ペンが上下に駆動できる距離の限界が初期位置から5mmである場合、デザイン判定部815は、爪Tのうち、爪高さ検出部814による検出結果から、ペン41のペン先の初期位置の高さからの距離が5mm以上離れることとなる高さを「所定値」とし、当該所定値以上低い部分を描画不適領域Alとする。

    本実施形態では、デザイン判定部815は、爪形状検出部813によって爪Tの形状が検出され、爪高さ検出部814によって高さ情報が検出されて、当該爪Tの領域のうち、どの部分が描画を行うに適さない描画不適領域Alであるかを設定すると、描画不適領域Alが設定された爪Tにネイルデザイン記憶領域823に記憶されているネイルデザインの画像データによる画像を合せ込み、各ネイルデザインが描画不適領域Alにかかるか否かを判定する。
    例えば、爪Tの描画不適領域Alが、図6(a)から図6(c)において破線で示す領域である場合、これに図6(b)の左側に示すような爪Tの先端部にのみ描画を施すフレンチネイルの画像を合せ込むと、図6(b)の右側に示すように、ネイルデザインは描画不適領域Alにかからない。 このような場合には、デザイン判定部815は、当該ネイルデザインは当該爪Tに描画するのに適したものであると判定する。
    これに対して、例えば、図6(c)の左側に示すような爪Tの全体に色と柄を描画するネイルデザインの画像を合せ込むと、図6(c)の右側に示すように、ネイルデザインの一部が描画不適領域Alにかかってしまう。 このような場合には、デザイン判定部815は、当該ネイルデザインは当該爪Tに描画するのに適していないと判定する。

    描画データ生成部816は、爪形状検出部813により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド43により印刷指U1の爪Tに施される描画用の描画データを生成する。
    具体的には、描画データ生成部816は、爪形状検出部813により検出された爪Tの形状(爪Tの輪郭)等に基づいてネイルデザインの画像データによる画像を拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
    また、描画データ生成部816は、爪形状検出部813により検出された爪Tの湾曲形状に応じて、爪Tに描画するように指定されたネイルデザインの画像データに適宜曲面補正等を行う画像データ補正部としても機能する。
    これにより、ペン41やインクジェット描画部71によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。

    描画制御部817は、描画データ生成部816によって生成された描画データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、ペン上下用モータ426、インクジェット描画部71等を制御する制御部である。
    具体的には、描画制御部817は、ペン41の非描画時にはペン上下用モータ426を制御して、板バネ429により係止突起424が押し下げられない状態を維持し、描画時にはペン上下用モータ426を動作させて、板バネ429により係止突起424を押し下げ、ペン41の先端部(ペン先413)が爪Tの表面に当接するようにペン上下用モータ426の動作を制御する。
    なお、爪Tの高さが大きく変化して板バネ429が撓み変形(弾性変形)するのみでは対応できない個所では、描画制御部817は適宜ペン上下用モータ426のステップ数を増減してペン41の筆圧を調整し、筆圧が概ね一定になるように調整することが好ましい。

    表示制御部818は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。 本実施形態では、表示制御部818は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部26に表示させるようになっている。
    また、本実施形態では、前述のように、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、爪Tにネイルデザインを描画することの適否をユーザに報知する報知手段として表示部26を機能させるようになっており、例えばユーザが選択したネイルデザインがデザイン判定部815により当該爪Tに描画するのに適していないと判定された場合には、表示制御部818は、その判定結果を表示部26に表示させる。

    また、表示制御部818は、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、描画に適したネイルデザインをユーザに提示するデザイン提示画面を表示させるデザイン提示手段として表示部26を機能させるようになっている。
    図7は、デザイン提示画面26aの一例を示すものである。
    例えば、ユーザがネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面には図7に示すように、「おすすめボタン」261が設けられており、ユーザが表示画面上の「おすすめボタン」261を操作すると、図7の左側に示すような、「おすすめ一覧画面」262が設けられたデザイン提示画面26aが表示される。 「おすすめ一覧画面」262には、デザイン判定部815により、ユーザの爪Tに描画するのに適していると判定されたネイルデザインが一覧表示される。
    例えば、図6(a)に示すように、爪Tの根元側に描画不適領域Alである場合には、図7に示すように、フレンチネイルのような爪Tの先端側のみに描画対象領域があるネイルデザインが「おすすめ一覧画面」262に優先的に表示される。
    なお、「おすすめ一覧画面」262には、一画面に表示しきれないネイルデザインがある場合に、前のページや次のページを表示させる「改ページボタン」263が表示されることが好ましい。

    また、表示制御部818は、ユーザが選択したネイルデザインを爪Tに描画した場合における仕上がり予想をデザイン判定部815による判定結果に基づいて提示する仕上がり予想提示手段として表示部26を機能させるようになっている。
    例えば、図7の右側に示すように、表示制御部818は、描画対象となっているユーザの爪Tを表示させる爪画像表示欄264を表示部26に表示させる。 そして、描画イメージを表示させる「イメージ表示ボタン」265が操作されると、表示制御部818は、爪画像表示欄264に表示されている爪Tに、ユーザが選択したネイルデザインを描画した場合の描画イメージを重畳して表示させ、ユーザに仕上がり予想を提示するようになっている。
    例えば、ユーザによって図6(c)に示すような、爪Tの全体に色と柄を描画するネイルデザインが選択され、「イメージ表示ボタン」265が操作された場合には、爪Tの根元側の描画不適領域Alにかかる領域において、色や柄がぼやけたり薄れたりしている様子を示す仕上がり予想が爪Tの画像に重畳して表示される。
    表示部26には「印刷開始ボタン」266が設けられており、ユーザがこれを操作することによって、選択されたネイルデザインの描画が開始される。
    なお、デザイン判定部815により、ユーザの爪Tに描画するのに適さないと判定されたネイルデザインであっても、ユーザが当該ネイルデザインを選択した上で「印刷開始ボタン」266を操作した場合には、当該ネイルデザインの描画を開始するようになっている。

    次に、図8を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1によるデザイン判定処理及び描画処理について説明する。

    このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
    次に、図8に示すように、表示制御部818は、印刷指U1を指受入部31にセットするよう促す指示画面を表示部26に表示させる(ステップS1)。 ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、操作部25の図示しない描画スイッチを操作する。

    描画スイッチから指示が入力されると、描画動作を開始する前に、まず描画制御部817がヘッド移動部49を制御して撮影部50を所定の撮影位置に移動させる(ステップS2)。 例えば、爪Tを真上から撮影する場合には撮影部50が爪Tの真上に来るようにヘッド移動部49を制御する。
    そして、撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明装置52により印刷指U1を照明しながら撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。 これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの撮影画像(爪画像)を取得する(ステップS3)。
    また、光源制御部812がライン光照射部55を制御して爪Tに対してライン光を照射しつつ、撮影制御部811が撮影部50を制御して撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。 これにより、撮影制御部811は、ラインLaの画像を含む印刷指U1の爪Tの撮影画像(ライン画像)を取得する(ステップS4)。 なお、撮影はライン光の照射位置を変えつつ複数回行うことが好ましい。

    撮影画像(爪画像)が取得されると、爪形状検出部813は、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの形状(輪郭)を検出する(ステップS5)。 また、爪形状検出部813は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tのxy座標上の位置や爪Tの湾曲形状、その他の爪情報を検出する。
    さらに、爪高さ検出部814は、撮影画像(ライン画像)に基づいて爪Tの高さ情報を検出する(ステップS6)。
    そして、デザイン判定部815は、爪高さ検出部814により検出された爪Tの高さ情報に基づいて高さマップを作成し、このうち所定の値よりも高さが低い部分を描画不適領域Alとして検出する(ステップS7)。
    また、デザイン判定部815は、爪形状検出部813により検出された爪Tの形状(輪郭)に、ネイルデザイン記憶領域823に記憶されている各ネイルデザインの画像データによる画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、爪Tの表面における描画部40の高さ方向における描画可能範囲を超える描画不適領域Alにネイルデザインの全部又は一部が位置するか否かを判定し(ステップS8)、判定結果を記憶部82に保存させる。

    表示制御部818は、表示部26にデザイン選択画面を表示させ(ステップS9)、ユーザは操作部25の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択する。 これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される(ステップS10)。
    なお、ユーザがデザイン選択画面において「おすすめボタン」261を操作すると、図7に示すように、デザイン判定部815によりユーザの爪Tに描画するのに適していると判定されたネイルデザインが一覧表示された「おすすめ一覧画面」262が設けられたデザイン提示画面26aが表示部26に表示される。
    ネイルデザインが選択されると、デザイン判定部815は、当該選択されたネイルデザインが描画に適しているか否かを判定する(ステップS11)。 具体的には、ステップS8において判定した結果と照合して、当該ネイルデザインが描画対象である爪Tに描画するのに適しているか否かを判定する。
    そして、デザイン判定部815が当該ネイルデザインが描画に適していないと判定した場合(ステップS11;NO)には、表示制御部818が表示部26に描画に適さないデザインである旨を表示させてユーザに報知・警告を行う(ステップS12)。 この場合には、さらに、表示制御部818はネイルデザインの再選択を促すメッセージ表示等を表示部26に表示させる(ステップS13)。
    ユーザが表示部26に表示された報知を受けてネイルデザインを再選択した場合には、ステップS10に戻り、その後の処理が同様に繰り返される。

    一方、デザイン判定部815が、当該ネイルデザインが描画に適していると判定した場合(ステップS11;YES)には、ユーザが選択したネイルデザインを描画部40により爪Tに描画する描画処理を行う(ステップS14)。 すなわち、描画データ生成部816によりネイルデザインの描画データが生成され、描画制御部817は、描画データを描画部40に出力し、ヘッド移動部49を動作させて適宜描画ヘッド43を移動させながら、爪Tにペン41やインクジェット描画部71による描画が行われる。

    以上のように、本実施形態によれば、爪Tの撮影画像から爪Tの高さを検出し、この爪Tの高さの検出結果と、描画部40の高さ方向における描画可能範囲とに基づいて、ネイルデザインを爪Tの表面に描画することの適否を判定する。 このため、爪Tに描画部40のペン41やインクジェット描画部71による描画を行うことができないような高さの低い部分がある場合、そのまま描画を行うとネイルプリントの仕上がりが悪くなることを予め判断することができ、ネイルデザインの仕上がり品質を担保することができる。
    また、本実施形態では、爪Tの形状にネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、爪Tの表面における描画部40の高さ方向における描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに当該ネイルデザインは爪Tの表面に描画するのに適さないと判定する。 このように、実際にネイルデザインを描画対象である爪Tに描画した場合に爪Tの高さの低い部分が描画に影響するか否かを考慮して描画の適否を判定するため、ユーザが所望するネイルデザインの描画を必要以上に妨げてしまう事態を避けることができる。
    また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果を表示部26に表示させ、表示部26をネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段として機能させる。 このため、ユーザは自分が選択したネイルデザインが爪Tに仕上がりよく描画できるかどうかを、描画処理を行う前に知ることができ、ネイルプリントの失敗を避けることができる。
    また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、描画に適したネイルデザインを提示するデザイン提示画面26aを表示部26に表示させ、表示部26をデザイン提示手段として機能させる。 これにより、ユーザは自分の爪Tにきれいに描画することのできるネイルデザインを知ることができ、仕上がりよく描画することのできるネイルデザインを適切に選択することができる。
    また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示画面を表示部26に表示させ、表示部26を仕上がり予想提示手段として機能させる。 このため、仮にデザイン判定部815によって爪Tに描画するのに適していないと判定されたネイルデザインでもどの程度仕上がり品質が低下するのか等を見極めた上で、描画処理を行うか否か判断することができる。 例えば、インクジェット描画部71によって描画を行う場合、描画不適領域Al内にネイルデザインがかかる場合であっても、描画の仕上がり品質は爪Tの高さが低くなるにつれて徐々に低くなっていくため、絵柄によっては仕上がり品質の低下がそれほど気にならない場合もある。 このような場合に一律に描画不能としたのではかえってユーザの意図に反することもあるところ、仕上がり予想をみた上でユーザが描画するか否かを判断できるため、ユーザが所望するネイルデザインの描画を必要以上に妨げてしまう事態を避けることができる。

    なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。

    例えば、本実施形態では、デザイン判定部815が各ネイルデザインについてフィッティング処理を行うことで描画に適しているか否かを判定したが、描画に適しているか否かの判定の手法はこれに限定さない。 例えばネイルデザインの画像データを、予め爪Tの先端部のみに描画を行うフレンチネイル、全面に無地の描画を行うもの、全面に色や柄を描画するもの等何段階かに分類しておき、描画不適領域Alに応じて、フレンチネイルに分類されているネイルデザインのみを描画に適していると判断する等の手法によってもよい。

    また、本実施形態では、デザイン判定部815が予め各ネイルデザインについてフィッティング処理を行うことで描画に適しているか否かを判定したが、判定を行うタイミングはこの例に限定されない。
    例えば、ユーザがネイルデザインを選択した時点で、当該選択されたネイルデザインについてだけフィッティング処理を行うことで描画に適しているか否かの判定を行ってもよい。 例えば、記憶部82に記憶されているネイルデザインの種類が多い場合等には、予めすべてのネイルデザインについて判定処理を行うよりも、上記のように選択されたネイルデザインについてのみ判定処理を行った方が処理速度を向上させることができ、効率よく処理を行うことができる。

    また、本実施形態では、表示部26に表示させるデザイン選択画面には全てのネイルデザインを表示させるようにし、「おすすめボタン」261が操作された場合に、描画に適していると判定されたものだけに絞った表示がなされる例を示したが、表示部26に表示させるネイルデザインをはじめから描画に適していると判定されたものだけに絞ってもよい。 この場合には、当該ネイルデザインが描画に適していないとしてユーザが後から選択し直すこととなる手間を省くことができる。

    また、デザイン判定部815が、各ネイルデザインが描画に適しているか否かを判定する手法はフィッティング処理を行うものに限定されない。 例えば、爪Tの高さに応じて所定の閾値を持ち、この閾値以上のネイルデザインを描画に適していると判定してもよい。

    また、本実施形態では、ライン光を爪Tに照射して撮影し、その撮影画像におけるラインLa位置によって爪Tの高さ情報を得る場合を例示したが、爪高さ検出部による爪Tの高さ情報の検出手法はこれに限定されず、各種の手法を用いることができる。

    また、本実施形態では、ライン光を照射するライン光照射部55が描画ヘッドとともに移動可能となっている場合を例示したが、ライン光照射部55のみを移動させる機構を別途設けてもよい。

    また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1の描画ヘッド43に描画用のペン41を保持するペンホルダ42の他、インクジェット描画部71を備える構成としたが、インクジェット描画部71を備えることは必須の構成ではなく、ペン41のみにより描画を行う描画装置であってもよい。

    また、本実施形態では、描画ヘッド43にペンホルダ42を1つ備えている場合を例示したが、描画ヘッド43に設けられるペンホルダ42の数は1つに限定されない。 例えば2つ以上のペンホルダ42を備え、描画用のペン41が2本以上保持されていてもよい。

    また、本実施形態では、ペンホルダ42に保持させるペン41を、ユーザが適宜手動で交換する場合を例示したが、例えば、ホームエリア60等にペン41を待機させておく待機スペースを設けて、図示しないペン交換機構により必要なペン41を自動的に待機スペース内から取得してペンホルダ42に差し替えるようにしてもよい。

    また、本実施形態では、描画ヘッド43に撮像装置51や照明装置52が搭載されている場合を例示したが、撮像装置51や照明装置52を設ける位置はこれに限定されない。
    例えば描画ヘッド43を移動させる機構とは別に撮影部50を移動させる機構を別途設けてもよい。

    また、本実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次描画を行うネイルプリント装置1を例としたが、複数本の指に対して、各指を抜き差しすることなく、連続的に描画を行うことのできる構成とすることも可能である。

    以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
    以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。 付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
    〔付記〕
    <請求項1>
    爪を有する指が載置される載置面と、
    前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
    前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
    前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
    を備えていることを特徴とする描画装置。
    <請求項2>
    前記撮影画像に基づいて前記爪の形状を検出する爪形状検出部を備え、
    前記デザイン判定部は、前記爪形状検出部により検出された前記爪の形状に前記ネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、前記爪の表面における前記描画部の前記描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに、当該ネイルデザインは前記爪の表面に描画するのに適さないと判定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
    <請求項3>
    前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
    <請求項4>
    前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、描画に適した前記ネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。
    <請求項5>
    前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
    <請求項6>
    描画装置の描画方法であって、
    前記描画装置は、爪を有する指が載置される載置面と、前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、を有し、
    前記指の前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出し、
    前記爪の高さの検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定することを特徴とする描画装置の描画方法。

    1 ネイルプリント装置31 指受入部40 描画部41 ペン43 描画ヘッド49 ヘッド移動部50 撮影部55 ライン光照射部81 制御部82 記憶部813 爪形状検出部814 爪高さ検出部815 デザイン判定部Al 描画不適領域T 爪U1 印刷指

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