研削式竪型精穀機

申请号 JP2016140230 申请日 2016-07-15 公开(公告)号 JP2018008241A 公开(公告)日 2018-01-18
申请人 株式会社サタケ; 发明人 梶原 一信; 野中 和人;
摘要 【課題】米粒の精白ロールとの 接触 を米粒の側面だけでなく、米粒の腹部及び背部も活発に行うことにより、ムラ搗精の防止ができる竪型研削式精穀機を提供する。 【解決手段】回転可能な主軸5に研削式精白ロール9を軸着するとともに、研削式精白ロール9の周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒11を立設し、その間隙を搗精室14に形成した竪型研削式精穀機1において、研削式精白ロール9は、横断面同心円の外周面の一部に直線の線分となる平坦部9Hを設けた。 【選択図】図1
权利要求

回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機において、 前記研削式精白ロールは、横断面同心円の外周面の一部に直線の線分となる平坦部を設けたことを特徴とする竪型研削式精穀機。前記研削式精白ロールは、外周面が直線の線分となる平坦部と外周面が曲線の線分となる円弧部とを交互に接続して囲まれる形状としてなる請求項1記載の竪型研削式精穀機。前記研削式精白ロールは、外周面が直線の線分となる平坦部のみで囲まれる多形の形状としてなる請求項1記載の竪型研削式精穀機。前記研削式精白ロールは、台金表面に超砥粒層を有してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の竪型研削式精穀機。前記超砥粒層がcBN砥粒層である請求項4記載の竪型研削式精穀機。前記研削式除糠金網筒を支持する支柱が立設され、該支柱には、前記搗精室に向けて突出して前記研削式精白ロールの円周方向への回転により穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の抵抗体が設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の竪型研削式精穀機。

说明书全文

本発明は、研削式竪型精穀機に関する。

従来の精穀機として、特許文献1に記載の研削式竪型精穀機が知られている。このものは、回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲に間隙を介して除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成したものであって、除糠金網筒を支持する支柱には、搗精室に向けて突出して前記研削式精白ロールの円周方向への回転により穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の抵抗体を設けたものである。

これにより、米粒の表面が研削式精白ロールの砥粒により研磨されて表皮が削られるようになる。このとき、搗精室では玄米が流動し、搗精室に突出して設けられた長尺状の抵抗体に玄米の胚芽部が衝突するなどして脱芽が行われ、抵抗体に玄米の胚芽部が複数回衝突することで、効果的な脱芽や搗精が行われるようになる。

しかしながら、上記特許文献1では、長尺状の抵抗体付近で米粒の流れが規制されるから、研削式精白ロールに対する米の接触は、米粒の側面のみが活発に接触し、米粒の腹部及び背部の接触はほとんど行われずムラ搗精となる問題があった。

すなわち、図6は、玄米の各部の名称を示す概略図(図6(a))と、そのA−A断面図(図6(b))とを示しているが、上記特許文献1では、図6(a)(b)における側面SOのみが活発に研削式精白ロールに接触し、図6(a)(b)における腹部HA及び背部SEは研削式精白ロールとの接触はほとんど行われず、ムラ搗精となるのである。これは、長尺状の抵抗体付近で顕著に表れるために、精白室の広い空間から長尺状の抵抗体付近の狭い空間へ至る隙間(通路)が影響を及ぼしているものと思われる。

特開2014−18719号公報

本発明は上記問題点にかんがみ、米粒の精白ロールとの接触を米粒の側面だけでなく、米粒の腹部及び背部も活発に行うことにより、ムラ搗精の防止ができる研削式竪型精穀機を提供することを技術的課題とする。

上記課題を解決するため本発明は、回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機において、 前記研削式精白ロールは、横断面同心円の外周面の一部に直線の線分となる平坦部を設けるという技術的手段を講じた。

また、請求項2記載の発明では、前記研削式精白ロールが、外周面が直線の線分となる平坦部と外周面が曲線の線分となる円弧部とを交互に接続して囲まれる形状とした。

本発明によれば、研削式精白ロールの外周面の一部に直線の線分となる平坦部を設けているから、研削式精白ロールの円弧部における搗精室と、研削式精白ロールの平坦部における搗精室との間では、その容積が異なるようになり、研削式精白ロールを回転させると、米粒の転動が起こりやすくなる。すなわち、円弧部から平坦部に移行するときに、搗精室の隙間が広がり米粒の流れの規制が緩和される一方、平坦部から円弧部に移行するときには、搗精室の隙間が狭まり米粒の流れが規制されるようになる。

このような繰り返し作用により、米粒の姿勢が変化して転動することになる。したがって、米粒の側面のほかに、背部、腹部、頭部及び胚芽部をも研削式精白ロールの外周面に積極的に接触して、均等に搗精されるようになる。

そして、請求項2記載の発明のように、研削式精白ロールの外周面を、直線の線分となる平坦部と曲線の線分となる円弧部とを交互に接続して囲まれる形状とすれば、搗精室の隙間が広がるときと搗精室の隙間が狭まるときが連続して生じるようになり、均等搗精を効率よく行うことができる。

本発明の下送式の研削式竪型精穀機の縦断面図である。

同上の搗精部を示す横断面図である。

研削式竪型精穀機に組み込まれる研削式精白ロールの平面図である。

研削式精白ロールの別実施例を示す平面図である。

研削式精白ロールの回転時の米粒の転動の様子を示す模式図である。

玄米の各部の名称を示す概略図と、その断面図である。

本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の下送式の研削式竪型精穀機の縦断面図であり、図2は同上の搗精部を示す横断面図であり、図3は研削式竪型精穀機に組み込まれる研削式精白ロールの平面図である。

研削式精穀機は、米粒の表面をヤスリや砥石でこすって表皮を削る精穀方法を採用したものである。本発明の研削式竪型精穀機1は、機体上部から原料玄米を供給する原料供給口2と、機体中央に配置した研削精穀処理を行う研削式精穀処理部3と、機体側部に配置されて研削精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口4とを備えている。該精品排出口4が形成される排出シュート35には、その上部に排出口の押圧を調節する分銅36が設けられる。

竪軸となる主軸5は、上部軸受部6及び下部軸受部7によって本体ベース8のほぼ中央に立設し、上部軸受部6の直上には多数の研削式精白ロール9を載置して一体的な精白ロール体10を構成する。研削式精白ロール9の周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒11を立設し、該研削式除糠金網筒11の周囲には間隙を介して除糠カバー12を取り付ける。そして、研削式除糠金網筒11と除糠カバー12との間隙の空間を除糠室13に形成する一方、研削式除糠金網筒11と研削式精白ロール9外周面との間隙の空間を搗精室14に形成する。

そして、前記研削式除糠金網筒11を支持する支柱15(図2)には、搗精室14側に突出して研削式精白ロール9の円周方向への穀粒の移動に抵抗を付与する抵抗体16が設けられ、この抵抗体16は、主軸5の軸方向に長尺状に鉛直配置されている。符号32は支柱カバーであり、符号33は突出量調節ハンドルであり、抵抗体16と研削式精白ロール9の外周面との間隙を適正範囲となるように突出量を設定する役目を果たすものである。符号34は多数の研削式精白ロール9を載置する際に研削式精白ロール9間に介挿するスペーサである。

除糠室13の下方には、環状の集糠室17を形成し、該集糠室17の底面に糠排出口18を設けて集糠室17の底面を摺動する複数のかき出し羽根19によって集糠室17底面に堆積した糠を糠排出口18に向けて移送する構成となっている。そして、糠排出口18からは排風管20を経て集糠用ファン21へ向けて吸引・排出するようになっている。

機体下部の本体ベース8の側部には、モータベース22が付設してあり、該モータベース22には主軸5駆動用のモータ23を固定するとともに、モータ23のモータ軸に軸着されたモータプーリ24と主軸5に軸着された駆動プーリ25との間にVベルト26を連動・連結し、モータ22の動力を主軸5に伝達できる構成である。

前記原料供給口2を備える穀粒供給部27は、穀粒を受け入れる穀粒供給筒28と、該穀粒供給筒28から受け入れた穀粒を円周方向へ放射状に分散させる円錐形状の案内体29と、カバー体30と、案内体29から搗精室14へ穀粒を送り込むための搬送螺旋31とを備えている。

次に、図3を参照して、研削式精白ロールの平面形状について説明する。

本発明の研削式竪型精穀機1に使用する研削式精白ロール9は、横断面が同心円状であり、外周の表面に研削用砥石の砥粒が全周に埋め込まれている。これに限らず、金属性の台金表面にcBN砥粒又はダイヤモンド砥粒からなる超砥粒を電着するなどにより、超砥粒層を形成してもよい。これにより、米粒の表面をヤスリや砥石でこすって表皮を削る作用を奏することになる。

研削式精白ロール9の研削部9aは、アーム部9bを介してボス部9cに連結する。アーム部9bの存在しない空間部9dは、除糠用の空気が流通する流路となっていて、前記スペーサ34を介挿したときに、その隙間から搗精室14に空気を流通させることができる。

そして、研削式精白ロール9の研削部9aは、その外周面が、平坦部9Hと円弧部9Eとを交互に接続して囲まれる形状に形成されていることが特徴となっている。図3を参照すれば、平坦部9Hとなる直線の線分と円弧部9Eとなる曲線の線分とで囲まれた平面図形により研削部9aが形成されるということになる。

図4は別実施例であり、この実施例では、研削部9aを、その外周面が、平坦部9Hのみで囲まれる多形の形状に形成されていることが特徴となっている。この例では正12角形が採用されている。

次に、上記構成における研削式竪型精穀機1の作用を説明する。

研削式竪型精穀機1の原料供給口2から投入され原料玄米は、研削式精白ロール9により研摩されて表皮が削られる。このとき、図1及び図2の突出量調節ハンドル33を作業者が操作して、抵抗体16と研削式精白ロール9外周面との間隙を5〜6mmとなるよう調節すれば、脱芽や除糠が促進されるようになる。

図5は研削式精白ロール9の回転時の米粒の転動の様子を示す模式図である。図5(a)は、外周面が円弧で囲まれる円形に形成されたロール(従来技術)を使用したときの米粒の様子であり、図5(b)は、外周面が平坦部9Hと円弧部9Eとを交互に接続して囲まれる形状に形成されたロール(実施例)を使用したときの米粒の様子である。

図5(a)を参照すれば、従来の研削式精白ロール9を回転方向(矢印方向)に回転させると、抵抗体16付近では、搗精室14の隙間Lが狭められたままであり、米粒の流れが規制されてしまう。このとき、米粒は、米粒の平べったい面、すなわち、図6に示す側面SO側が研削式精白ロール9の外周面に接触して、側面SO側が積極的に搗精されるようになる。

これに対し、図5(b)を参照すれば、実施例の研削式精白ロール9を回転方向(矢印方向)に回転させると、抵抗体16付近では、円弧部9Eから平坦部9Hに移行するときに、搗精室14の隙間Lが隙間L+αに増加するので、米粒の流れの規制が緩和される。このときの隙間の増加分αは、平坦部9Hを形成することで、研削式精白ロール9の外周面から主軸5方向に1〜5mm程度凹ませたことにより生じる。

そして、平坦部9Hから円弧部9Eに移行するときに、隙間が狭められて再び米粒の流れが規制されるようになる。この繰り返し作用により、米粒の姿勢が変化して転動する。すなわち、図6に示す側面SOのほか、背部SE、腹部HA、頭部TO及び胚芽部HIも研削式精白ロール9の外周面に積極的に接触して、均等に搗精されるようになるのである。

また、図4の別実施例で示す研削式精白ロール9が平坦部9Hみで囲まれる多角形の形状に形成されたものであっても、上記同様の均等な搗精が行われることが期待される。

そして、研削式精白ロール9が、台金表面に超砥粒層を有してたものであり、特に、前記超砥粒層がcBN砥粒層とすれば、精白ロールの砥粒層から砥粒が脱落し難くなりるとともに、目詰まりが生じにくく、研削式精白ロール9の寿命が長寿命化する。

さらに、研削式竪型精穀機1には、研削式除糠金網筒11を支持する支柱15が立設され、支柱15には、搗精室14に向けて突出して研削式精白ロール9の円周方向への回転により穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の抵抗体16が設けられているから、抵抗体16に玄米の胚芽部が複数回衝突することで、効果的な脱芽や搗精が行われるようになる。

以上のように、本実施形態によれば、回転可能な主軸5に研削式精白ロール9を軸着するとともに、研削式精白ロール9の周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒11を立設し、その間隙を搗精室14に形成した竪型研削式精穀機1において、研削式精白ロール9は、横断面が同心円の側方の外周面の一部に直線の線分となる平坦部9Hを設けたので、研削式精白ロール9の円弧部9Eにおける搗精室14と、研削式精白ロール9の平坦部9Hにおける搗精室14との間では、その容積が異なるため、研削式精白ロール9を回転させると、米粒の転動が起こりやすくなる。すなわち、円弧部9Eから平坦部9Hに移行するときに、搗精室14の隙間が広がり米粒の流れの規制が緩和される一方、平坦部9Hから円弧部9Eに移行するときには、搗精室14の隙間が狭まり米粒の流れが規制されるようになる。

このような繰り返し作用により、米粒の姿勢が変化して転動することになる。したがって、米粒の側面のほかに、背部、腹部、頭部及び胚芽部をも研削式精白ロールの外周面に積極的に接触して、均等に搗精されるようになる。

本発明は研削式精穀機のほか摩擦式精穀機にも適用することができる。また、竪型のほか横型であってもよい。

1 研削式竪型精穀機 2 原料供給口 3 研削式精穀処理部 4 精品排出口 5 主軸 6 上部軸受部 7 下部軸受部 8 本体ベース 9 研削式精白ロール 10 精白ロール体 11 研削式除糠金網筒 12 除糠カバー 13 除糠室 14 搗精室 15 支柱 16 抵抗体 17 集糠室 18 糠排出口 19 かき出し羽根 20 排風管 21 集糠用ファン 22 モータベース 23 モータ 24 モータプーリ 25 駆動プーリ 26 Vベルト 27 穀粒供給部 28 穀粒供給筒 29 案内体 30 カバー体 31 搬送螺旋 32 支柱カバー 33 突出量調節ハンドル 34 スペーサ 35 排出シュート 36 分銅

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