Milling method of low-grade unpolished rice and device thereof

申请号 JP2012158485 申请日 2012-07-17 公开(公告)号 JP2014018719A 公开(公告)日 2014-02-03
申请人 Satake Corp; 株式会社サタケ; 发明人 KUMAMOTO KATSUYUKI; FUJIKAWA HIDEFUMI; OGURA YOICHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a milling device of low-grade unpolished rice, capable of reducing generation of crushed rice even in foreign-made low-grade unpolished rice including much defective articles such as immature rice and body cracked rice.SOLUTION: A column, for supporting a grinding type bran-removing wire net cylinder of a vertical grinding type grain polishing machine, is provided with a long-size resistive element for imparting resistance to the movement of a grain by rotation in the circumferential direction of a grinding type grain polishing roll by projecting toward a milling chamber. A frictional type bran-removing wire net cylinder of a vertical frictional type grain polishing machine is provided with a plurality of resistance bars in its inner corner part. A long-size agitation bar, for imparting resistance to the movement of the grain by being superposed on the plurality of resistance bars by rotation in the circumferential direction of a frictional type agitation roll, is provided in the longitudinal direction of the frictional type agitation roll of the vertical frictional type grain polishing machine.
权利要求
  • 回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機と、回転可能な主軸に摩擦式撹拌ロールを軸着するとともに、該摩擦式撹拌ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型摩擦式精穀機と、を連座して構成される搗精装置であって、
    前記竪型研削式精穀機の研削式除糠金網筒を支持する支柱には、前記搗精室に向けて突出して前記研削式精白ロールの円周方向への回転により穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の抵抗体が設けられ、前記竪型摩擦式精穀機の摩擦式除糠金網筒には、その内角部に複数の抵抗バーが設けられ、前記竪型摩擦式精穀機の摩擦式攪拌ロールの長手方向には、前記摩擦式撹拌ロールの円周方向への回転により、前記複数の抵抗バーと重畳して穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の攪拌バーを備えたことを特徴とする低品位玄米の搗精装置。
  • 前記長尺状の抵抗体、前記複数の抵抗バー及び前記長尺状の撹拌バーは、各々角柱状に形成され、かつ、前記各搗精室側に突出する角部が0.1〜0.3mmのC面取により形成されてなる請求項1記載の低品位玄米の搗精装置。
  • 前記搗精装置は、前記竪型研削式精穀機を一番機に、前記竪型摩擦式精穀機を二番機に、前記竪型摩擦式精穀機を三番機にそれぞれ選択して三台の連座構成にする一方、前記一番機から排出される原料はその白度が原料玄米の白度値から6〜11程度白度値が上昇をするように前記搗精室内の前記抵抗体の突出量を所定値に設定してなる請求項1又は2のいずれかに記載の低品位玄米の搗精装置。
  • 前記一番機の搗精室に設けた抵抗体と前記研削式精白ロールの外周面との間隙を4〜6mmとなるように突出量を設定するとともに、前記二番機及び三番機の前記抵抗バーと前記撹拌バーとの間隙を4〜6mmに設定してなる請求項3記載の低品位玄米の搗精装置。
  • 前記三番機には、水分添加装置が付設されてなる請求項3又は4記載の低品位玄米の搗精装置。
  • 回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機と、回転可能な主軸に摩擦式撹拌ロールを軸着するとともに、該摩擦式撹拌ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型摩擦式精穀機と、を備え、前記竪型研削式精穀機を一番機に、前記竪型摩擦式精穀機を二番機に、前記竪型摩擦式精穀機を三番機に選択して三台の連座構成とした搗精装置における低品位玄米の搗精方法において、
    前記一番機に白度値18〜22の原料玄米を供給して白度値26〜29の原料が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗体の突出量を調整して搗精を行い、次いで、前記二番機から白度値34〜38の原料が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗バーと撹拌バーとの間隙を調整して搗精を行い、さらに、前記三番機から白度値38〜42の精品が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗バーと撹拌バーとの間隙を調節して搗精を行う精穀装置における低品位玄米の搗精方法。
  • 前記一番機の搗精室に設けた抵抗体と前記研削式精白ロールの外周面との間隙を4〜6mmとなるように突出量を設定するとともに、前記二番機及び三番機の前記抵抗バーと前記撹拌バーとの間隙を4〜6mmに設定して搗精を行う請求項6記載の精穀装置における低品位玄米の搗精方法。
  • 说明书全文

    本発明は、未熟米が多数混入した玄米や、胴割れ米が多数混入した玄米など、硬い米と軟らかい米が混合した品質の悪い原料玄米であっても砕米の発生を低減して搗精することができる低品位玄米の搗精方法及びその装置に関する。

    精米工場などに設置されている精穀機を稼働する際は、作業者があらかじめ玄米の性状(分や品種や産地や収穫後の調製方法等)を確認した後、これに基づいて作業者が経験や勘によって搗精室内の抵抗体を移動調節して搗精が開始される。 これは、玄米の性状に応じて精穀機に最適な搗精条件を設定することで、搗精度や歩留を著しく向上させることに寄与されるからである。 しかしながら、このような人手による精穀機の抵抗体の移動調節は再現性が乏しく、設定基準もあいまいなものであった。 そこで、本出願人らは、このような作業者の経験や勘によらず、玄米の性状に応じて抵抗体と研削ロール周面との間隙を的確に選択し、調整が簡単に行われるような精穀機における抵抗体調節方法及びその抵抗体調節治具を出願し、すでに特許文献1により公開されている。

    このものは、抵抗体を精白室内へ向けて突出量を調節する際に、搗精すべき玄米の性状に応じて異なる外径を有する複数の測定部を備えた抵抗体調節治具を用い、該抵抗体調節治具の搗精すべき玄米に該当する一つの測定部を精白ロールと抵抗体との間隙に挿入し、研削ロールと抵抗体との間隔を決定することによって、玄米の性状に応じて抵抗体の突出量を調節するというものである。 これにより、玄米の性状に応じて抵抗体と研削ロール外周面との間隙の値を的確に選択でき、歩留を向上させることができるものである。

    しかしながら、上記特許文献1に記載の精穀機における抵抗体調節方法にあっては、不良物の少ない高品位玄米に対応することができるが、中国、韓国及び台湾など東南アジア諸国における不良物の多い低品位玄米に対応することができなかった。 すなわち、東南アジア諸国においては、歩留を向上させる目的で精選を行わないのが普通であり、原料玄米の品位は甚だ悪い。 例えば、中国、韓国及び台湾における短粒種の玄米は、整粒玄米中に胴割れ米が22〜23重量%、未熟米が7重量%程度含有した低品位玄米となっている。 一方で、日本における短粒種の玄米は、胴割れ米が5〜6重量%、未熟米が2〜3重量%程度含有した高品位玄米となっている。 したがって、中国、韓国及び台湾における短粒種の玄米を上述の方法で調節した精穀機により搗精しても、不良物が多いために砕米が多く発生し、歩留を大きく低下させるものとなっていた。

    特許第4930956号公報

    本発明は上記問題点にかんがみ、未熟米及び胴割れ米など不良物を多く含んだ外国産の低品位玄米であっても、砕米の発生を低減することができる低品位玄米の搗精方法及びその装置を提供することを技術的課題とする。

    上記課題を解決するため本発明は、回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機と、回転可能な主軸に摩擦式撹拌ロールを軸着するとともに、該摩擦式撹拌ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型摩擦式精穀機と、を連座して構成される搗精装置であって、前記竪型研削式精穀機の研削式除糠金網筒を支持する支柱には、前記搗精室に向けて突出して前記研削式精白ロールの円周方向への回転により穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の抵抗体が設けられ、前記竪型摩擦式精穀機の摩擦式除糠金網筒には、その内部に複数の抵抗バーが設けられ、前記竪型摩擦式精穀機の摩擦式攪拌ロールの長手方向には、前記摩擦式撹拌ロールの円周方向への回転により、前記複数の抵抗バーと重畳して穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の攪拌バーを備える、という技術的手段を講じた。

    また、請求項2によれば、前記長尺状の抵抗体、前記複数の抵抗バー及び前記長尺状の撹拌バーは、各々角柱状に形成され、かつ、前記各搗精室側に突出する角部が0.1〜0.3mmのC面取により形成されてあることを特徴とする。

    さらに、請求項3によれば、前記搗精装置は、前記竪型研削式精穀機を一番機に、前記竪型摩擦式精穀機を二番機に、前記竪型摩擦式精穀機を三番機にそれぞれ選択して三台の連座構成にする一方、前記一番機から排出される原料はその白度が原料玄米の白度値から6〜11程度白度値が上昇されるように前記搗精室内の前記抵抗体の突出量を所定値に設定することを特徴とする。

    そして、請求項4によれば、前記一番機の搗精室に設けた抵抗体と前記研削式精白ロールの外周面との間隙を4〜6mmとなるように突出量を設定するとともに、前記二番機及び三番機における前記抵抗バーと前記撹拌バーとの間隙を4〜6mmに設定することを特徴とする。

    また、請求項5によれば、前記三番機に水分添加装置が付設されていることを特徴とする。

    そして、請求項6によれば、回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型研削式精穀機と、回転可能な主軸に摩擦式撹拌ロールを軸着するとともに、該摩擦式撹拌ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を立設し、その間隙を搗精室に形成した竪型摩擦式精穀機と、を備え、前記竪型研削式精穀機を一番機に、前記竪型摩擦式精穀機を二番機に、前記竪型摩擦式精穀機を三番機に選択して三台の連座構成とした搗精装置における低品位玄米の搗精方法において、前記一番機に白度値18〜22の原料玄米を供給して白度値26〜29の原料が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗体の突出量を設定して搗精を行い、次いで、前記二番機から白度値34〜38の原料が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗バーと撹拌バーとの間隙を設定して搗精を行い、さらに、前記三番機から白度値38〜42の精品が排出されるよう前記搗精室内に設けた抵抗バーと撹拌バーとの間隙を設定して搗精を行う精穀装置における低品位玄米の搗精方法とした。

    さらに、請求項7によれば、前記一番機の搗精室に設けた抵抗体と前記研削式精白ロールの外周面との間隙を4〜6mmとなるように突出量を設定するとともに、前記二番機及び三番機の前記抵抗バーと前記撹拌バーとの間隙を4〜6mmに設定して搗精を行う精穀装置における低品位玄米の搗精方法とすることを特徴とする。

    本発明の搗精装置に原料玄米が供給されると、まず、竪型研削式精穀機において米粒の表面が研削式精白ロールの砥粒により研摩されて表皮が削られる。 このとき、搗精室では玄米が流動しているが、搗精室に突出して設けられた長尺状の抵抗体に玄米の胚芽部が衝突することにより脱芽される。 この抵抗体と胚芽部とが衝突する回数が増加することで脱芽率は増す。 そして、原料玄米を100重量%とすると、竪型研削式精穀機において5〜20重量%の玄米が脱芽されることとなる。

    次に、原料は竪型摩擦式精穀機に供給される。 竪型摩擦式精穀機では米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥がされる。 このとき、前工程の竪型研削式精穀機で十分に脱芽を行っているため、後工程の竪型摩擦式精穀機の搗精室内の圧を低圧とすることができる。 搗精室では摩擦式除糠金網筒の内角部に設けた複数の抵抗バーと摩擦式撹拌ロールに設けた撹拌バーとの重畳により玄米が撹拌され、複数の抵抗バーに玄米の胚芽部が複数回衝突することによる衝撃で脱芽が行われる。 そして、原料玄米を100重量%とすると、竪型摩擦式精穀機において60〜95重量%の玄米が脱芽されることとなる。

    以上のように、竪型研削式精穀機に長尺状の抵抗体を設けることと、竪型摩擦式精穀機に抵抗バー及び撹拌バーを設けることとにより、各精穀機の搗精室内の圧力を低圧とすることが可能となり、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽されるようになる。 このため、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米においては、粒々同士の摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に激減することが可能となるのである。

    また、請求項2によれば、前記長尺状の抵抗体、前記複数の抵抗バー及び前記長尺状の撹拌バーは、各々角柱状に形成され、かつ、前記各搗精室側に突出する角部が0.1〜0.3mmのC面取により形成されているから、抵抗体、抵抗バー及び撹拌バーの角部がシャープエッジに形成され、この角部に玄米の胚芽部が衝突する回数が増大し、玄米の胚芽部が繰り返し衝撃を受けて脱芽が極めて容易に行われるようになる。

    請求項3によれば、前記搗精装置は、前記竪型研削式精穀機を一番機に、前記竪型摩擦式精穀機を二番機に、前記竪型摩擦式精穀機を三番機にそれぞれ選択して三台の連座構成にする一方、前記一番機から排出される原料はその白度が原料玄米の白度値から6〜11程度白度値が上昇されるように前記搗精室内の前記抵抗体の突出量を所定値に設定するものである。 これにより、原料玄米の白度を測定したときの白度値を18〜22(株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した値)とすると、一番機から排出される原料の白度を測定したときの白度値が26〜29になるように抵抗体の突出量が設定される。 つまり、搗精装置全体の搗精比率を100%とすれば、一番機の搗精比率が30〜50%であり、二番機の搗精比率が30〜40%であり、三番機の搗精比率が10〜30%の概算値が白度値から算出される。 このような搗精比率により低品位玄米であれば砕米率を抑えて脱芽率が極めて高い精品が得られる。 一方で、日本産などの高品位玄米を搗精する際は、一番機の搗精比率を40〜50%とすると、米粒表面に傷が生じて、炊飯したときには胚乳成分が漏出してベタついたご飯になり搗精条件としては全く適さないのである。

    請求項4によれば、前記一番機の搗精室に設けた抵抗体と前記研削式精白ロールの外周面との間隙を4〜6mmとなるように突出量を設定するとともに、前記二番機及び三番機の前記抵抗バーと前記撹拌バーとの間隙を4〜6mmに設定すると、一番機の搗精比率を30〜50%、二番機の搗精比率を30〜40%及び三番機の搗精比率を10〜30%に設定した搗精装置を実現することができる。

    請求項5によれば、前記三番機に水分添加装置が付設されているので、三番機の負荷を軽減し、かつ、搗精室内の原料の温度を低くして搗精できるために、砕米の発生を低減することができる。 さらには、三番機から排出される原料の表面の素地をきめ細かくして光沢を高くすることができる。

    本発明の搗精装置に係る全体構成図である。

    一番機を構成する下送式の竪型研削式精穀機の縦断面図である。

    同上の搗精部を示す横断面図である。

    二番機及び三番機を構成する上送式の竪型摩擦式精穀機の概略の縦断面図である。

    同上の搗精部を示す横断面図である。

    竪型研削式精穀機の搗精室における作用図である。

    竪型摩擦式精穀機の搗精室における作用図である。

    本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。 図1は本発明の搗精装置に係る全体構成図であり、図2は一番機を構成する下送式の竪型研削式精穀機の縦断面図であり、図3は同上の搗精部を示す横断面図であり、図4は二番機及び三番機を構成する上送式の竪型摩擦式精穀機の概略の縦断面図であり、図5は同上の搗精部を示す横断面図である。

    本発明の搗精装置1は、竪型の精穀機を複数台連座した形式であり、一番機2と二番機3と三番機4の三台連座式として構成されている(図1参照)。

    上記搗精装置1の一例として、一番機2は下送式の竪型研削式精穀機を、二番機3は上送式の竪型摩擦精穀機を、三番機4は同じく上送式の竪型摩擦精穀機にそれぞれ選択するとよい。 ここで、研削式精穀機とは、米粒の表面をヤスリや砥石でこすって表皮を削る精穀方式であり、摩擦式精穀機とは、米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮を剥ぐ方法である。 そして、二番機3及び三番機4には、除糠の促進を顕著に行うように送風ファン5,6がそれぞれ設けられており、さらに、三番機4には水分添加装置7が付設されている。 この構成により、初工程の一番機2では原料となる玄米の表面を粗く削ることで表面の摩擦係数を増加させておき、次工程の二番機3では送風ファン5により除糠を促進させながら比較的軽い圧力で十分な精穀作用を行わせ、最後の工程の三番機4では送風ファン6による除糠の促進とともに、水分を添加して仕上げ精穀を行うことができる。

    そして、上記搗精装置1の連座の配置構成であれば、摩擦精穀工程を後寄りに配置しているから、精穀初期に過剰な圧力が生じることがなく、米粒の頭欠損傷や、精穀初期の米粒の歪による胴割れ亀裂など複数の砕米発生要因を防ぐことができるのである。

    前記搗精装置1の一番機2は、機体上部から原料玄米を供給する原料供給口8と、機体中央に配置した研削精穀処理を行う研削式精穀処理部9と、機体側部に配置されて研削精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口10とを備えている。 該精品排出口10が形成される排出シュート11には、その上部に排出口の押圧力を調節する分銅12が設けられる。 そして、前記排出シュート11と対向する側の機体側部に、一番機2用の操作盤13が設けられている。

    次に、二番機3は、機体側部から延びる原料供給口14と、機体中央に配置した摩擦精穀処理を行う摩擦式精穀処理部15と、機体上側部に配置されて摩擦式精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口16とを備えている。 該精品排出口16が形成される排出シュート17には、その上部に排出口の押圧力を調節する分銅18が設けられる。 そして、前記排出シュート17と対向する側の機体側部に、二番機3用の操作盤19が設けられている。

    さらに、三番機4は、機体側部から延びる原料供給口20と、機体中央に配置した摩擦精穀処理を行う摩擦式精穀処理部21と、機体上側部に配置されて摩擦式精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口22とを備え、前記精品排出口22が形成される排出シュート23には、その上部に排出口の押圧力を調節する分銅24が設けられる。 該三番機4は、水分添加装置7を除くと前記二番機3とほぼ同じ構成となっている。 そして、前記排出シュート23と対向する側の機体側部に、三番機4用の操作盤25が設けられている。

    次に、図2及び図3を参照しながら一番機2となる下送式の竪型研削式精穀機の内部構造を説明する。 図2及び図3において、下送式の竪型研削式精穀機2は、主軸26を上部軸受部27及び下部軸受部28によって本体ベース29のほぼ中央に立設し、上部軸受部27の直上には多数の研削式精白ロール30を載置して一体的な精白ロール体31を構成する。 研削式精白ロール30の周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒32を立設し、該研削式除糠金網筒32の周囲には間隙を介して除糠カバー33を取り付ける。 そして、研削式除糠金網筒32と除糠カバー33との間隙の空間を除糠室34に形成する一方、研削式除糠金網筒32と研削式精白ロール30外周面との間隙の空間を搗精室35に形成する。 そして、前記研削式除糠金網筒32を支持する支柱36には、搗精室35側に突出して研削式精白ロール30の円周方向への穀粒の移動に抵抗を付与する抵抗体37が設けられ、この抵抗体37は、主軸26の軸方向に長尺状に鉛直配置されている。

    除糠室34の下方には、環状の集糠室38を形成し、該集糠室38の底面に糠排出口39を設けて集糠室38の底面を摺動する複数のかき出し羽根40によって集糠室38底面に堆積した糠を糠排出口39に向けて移送する構成となっている。 そして、糠排出口39からは排風管41を経て集糠用ファン42へ向けて吸引・排出するようになっている。

    機体下部の本体ベース29の側部には、モータベース43が付設してあり、該モータベース43には主軸26駆動用のモータ44を固定するとともに、モータ44のモータ軸に軸着されたモータプーリ45と主軸26に軸着された駆動プーリ46との間にVベルト47を連動・連結し、モータ44の動力を主軸26に伝達できる構成である。

    前記原料供給口8を備える穀粒供給部48は、穀粒を受け入れる穀粒供給筒49と、該穀粒供給筒49から受け入れた穀粒を円周方向へ放射状に分散させる円錐形状の案内体50と、カバー体51と、案内体50から搗精室35へ穀粒を送り込むための搬送螺旋52とを備えている。 以上が一番機となる下送式の竪型研削式精穀機の構成となる。

    次に、図4及び図5を参照しながら二番機3及び三番機4となる上送式の竪型摩擦精穀機の内部構造を説明する。 図4及び図5において、上送式の竪型摩擦式精穀機3,4は、本体ベース53上の円筒ケーシング54内に、回転可能に回転軸55を立設し、該回転軸55には下部に上送螺旋56を軸着するとともに、該回転軸55の上部に摩擦式撹拌ロール57をそれぞれ軸着する。 そして、摩擦式撹拌ロール57の外周を同心状に包囲する摩擦式除糠金網筒58を立設し、該摩擦式除糠金網筒58と摩擦式撹拌ロール57との間隙を搗精室59に形成してある。 また、摩擦式撹拌ロール57表面の長手方向には長尺状の攪拌バー57aを形成するとともに、攪拌バー57aに沿って噴風孔(図示せず)を開口してあり、送風ファン5,6からの噴風が、中空状の回転軸55及び噴風孔を介して搗精室59に流通する構成となっている。 また、摩擦式除糠金網筒58には、その内角部に複数の角柱状の抵抗バー69が設けられている。

    前記摩擦式除糠金網筒58と円筒ケーシング54との間隙は集糠室60に形成し、該集糠室60の底部には、回転軸55から連繋する糠掻き出し翼61を位置させ、集糠室60底部を間欠的に掃塵する構成となっている。 さらに、集糠室60には、吸引ダクト62が連通され、該吸引ダクト62の吸引風により、糠掻き出し翼61によって集糠された糠が機外に排出されることになる。

    排出シュート17,23の上部には、排出口63から排出される穀粒の吐出を規制する抵抗蓋64と、抵抗蓋64の押圧力を調節する分銅18,24が設けられている。 なお、符号65は原料供給口14、20から上送螺旋51まで穀粒を搬送する搬送螺旋である。 以上が二番機及び三番機となる上送式の竪型摩擦式精穀機の構成となる。

    次に、上記構成の搗精装置1の作用を説明する。

    搗精装置1の原料供給口8から投入され原料玄米は、まず、一番機の竪型研削式精穀機2において米粒の表面が研削式精白ロール30の砥粒により研摩されて表皮が削られる。 このとき、図6に示すように、作業者の突出量調節ハンドル66の操作による、抵抗体37と研削式精白ロール30の外周面との間隙Lを5〜6mmとなるように突出量を設定することと、角部Cを0.1〜0.3mmのC面取により形成することとによる相乗効果により脱芽が促進される。 すなわち、搗精室35では研削式精白ロール30の回転方向rに向けて回転することで原料玄米が流動状態となるが、搗精室35内の抵抗体37に玄米の胚芽部が衝突する衝撃により脱芽が行われるのである。 そして、抵抗体37と玄米の胚芽部とが衝突する回数の増加に伴い脱芽率はさらに上昇するようになる。 竪型研削式精穀機2においては、原料玄米を100重量%とすると、5〜20重量%の玄米が脱芽されることとなる。

    竪型研削式精穀機2の精品排出口10から排出される原料は、次いで、二番機の竪型摩擦式精穀機3の原料供給口14に供給される。 竪型摩擦式精穀機3では米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥がされる。 このとき、前工程の竪型研削式精穀機2において十分に脱芽が行われているため、後工程の竪型摩擦式精穀機3の搗精室内の圧力を低圧にすることができる。 すなわち、図7に示すように、搗精室59内において抵抗バー69と撹拌バー57aとの間隙Lを5〜6mmとなるように突出量を設定することと、抵抗バー69及び撹拌バー57aの角部Cが0.1〜0.3mmのC面取により形成することによる相乗効果により脱芽が促進される。 すなわち、搗精室59では摩擦式除糠金網筒58の内角部に設けた複数の抵抗バー69と摩擦式撹拌ロール57に設けた撹拌バー57aとの重畳により玄米が撹拌されて、複数の抵抗バー69に玄米の胚芽部が複数回衝突することによる衝撃で脱芽が行われる。 そして、原料玄米を100重量%とすると、竪型摩擦式精穀機2において60〜95重量%の玄米が脱芽されることとなる。

    竪型摩擦式精穀機3の精品排出口16から排出される原料は、次いで、三番期の竪型摩擦式精米機4の原料供給口20に供給される。 竪型摩擦式精穀機4では上記同様米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥される。 しかし、竪型摩擦式精穀機4においては、水分添加装置7から精穀室内に向けて霧状の水分が添加されるために、低負荷で米粒の温度を低く維持しながら搗精することができ、砕米の発生を少なくすることができる。 また、竪型摩擦式精米機4から排出される原料の表面の素地をきめ細かくして光沢を高くすることができる。 これにより、原料玄米を100重量%とすると、竪型摩擦式精穀機4において95重量%の玄米を脱芽することができる。

    以上のように、竪型研削式精穀機2に長尺状の抵抗体37を設けることと、竪型摩擦式精穀機3,4に抵抗バー69及び撹拌バー57aを設けることとにより、各精穀機2,3,4の搗精室35,59内の圧力を低圧とすることが可能となり、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽することができる。 このため、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米においては、粒々同士の摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に激減することが可能となるのである。

    中国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。
    原料品種としては、2009年産の日本の短粒種「空育131」を系統とする「空育9031」を用いた。 搗精度の基準としては白度を用いた。 白度は、株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
    最初に、本発明の特徴を有しない標準の撹拌ロール及び精穀金網を備えた三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表1となった。

    次に、本発明のシャープエッジの長尺状の抵抗体37、抵抗バー69及び撹拌バー57aを備えるとともに、間隙の調整済の三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表2となった。

    さらに、流量を5ton/Hrとしたときの搗精試験を行った。 その結果は下記表3となった。

    上記表1、表2及び表3の結果から中国産の低品位玄米を搗精する際は、表2及び表3のように一番機から排出される原料の白度が原料玄米の白度値から6〜11程度白度値が上昇されるように抵抗体37の突出量を所定値に設定すると、砕米率を抑えて脱芽率が極めて高い精品が得られることが分かった。 そして、搗精比率について言及すれば、低品位玄米では一番機の搗精比率を向上させることが重要であり、表1の23.8%から表2及び表3の43.4〜49.8%に約2倍上昇させるのが好ましい。 一方で、日本産の高品位玄米を搗精する際は、一番機の搗精比率を43.4〜49.8%とすると、米粒表面に傷が生じて、炊飯したときには胚乳成分が漏出してベタついたご飯になり搗精条件としては全く適さないのである。

    韓国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。
    原料品種としては、2009年産の日本の短粒種に近い「5番」を用いた。 原料玄米は胴割れ粒の混入率が22%、未熟粒の混入率が10%であった。 搗精度の基準としては白度を用いた。 白度は、株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
    最初に、本発明の特徴を有しない標準の撹拌ロール及び精穀金網を備えた三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表4となった。

    次に、本発明のシャープエッジの長尺状の抵抗体37、抵抗バー69及び撹拌バー57aを備えるとともに、間隙の調整済の三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表5となった。

    以上のように本発明によれば、竪型研削式精穀機にシャープエッジに形成された長尺状の抵抗体を設けることと、竪型摩擦式精穀機にシャープエッジに形成された抵抗バー及び撹拌バーを設けることとにより、各精穀機の搗精室内の圧力を低圧とすることが可能となり、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽されるようになる。 このため、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米においては、粒々同士の摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に低減することが可能となる。

    また、一番機から排出される原料の白度を測定したときの白度値が24〜33になるように抵抗体の突出量を設定し、白度を基準とした一番機の搗精比率を30〜40%にして搗精することにより、砕米率を抑えて脱芽率が極めて高い精品を得ることが可能となることが分かった。

    なお、本発明の精穀機は、上記実施の形態に限らず、種々の設計変更が可能である。

    本発明は、穀粒の精穀や、コーヒー豆の研磨に適用することができる。

    1 搗精装置2 一番機3 二番機4 三番機5 送風ファン6 送風ファン7 水分添加装置8 原料供給口9 研削精穀処理部10 精品排出口

    11 排出シュート12 分銅13 操作盤14 原料供給口15 摩擦精穀処理部16 精品排出口17 排出シュート18 分銅19 操作盤20 原料供給口

    21 摩擦精穀処理部22 精品排出口23 排出シュート24 分銅25 操作盤26 主軸27 上部軸受部28 下部軸受部29 本体ベース30 研削式精白ロール

    31 精白ロール体32 研削式除糠金網筒33 除糠カバー34 除糠室35 搗精室36 支柱37 抵抗体38 集糠室39 糠排出口40 かき出し羽根

    41 排風管42 集糠用ファン43 モータベース44 モータ45 モータプーリ46 駆動プーリ47 Vベルト48 穀粒供給部49 穀粒供給筒50 案内体

    51 カバー体52 搬送螺旋53 本体ベース54 円筒ケーシング55 回転軸56 上送螺旋57 摩擦式撹拌ロール57a 撹拌バー58 摩擦式除糠金網筒59 搗精室60 集糠室

    61 糠掻き出し翼62 吸引ダクト63 排出口64 抵抗蓋65 搬送螺旋66 突出量調節ハンドル67 支柱カバー68 スペーサ69 抵抗バー

    中国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。
    原料品種としては、2009年産の日本の短粒種「空育131」を系統とする「空育9031」を用いた。 搗精度の基準としては白度を用いた。 白度は、株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
    最初に、本発明の特徴を有しない標準の撹拌ロール及び精穀金網を備えた三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表1となった。

    次に、本発明のシャープエッジの長尺状の抵抗体37、抵抗バー69及び撹拌バー57aを備えるとともに、間隙の調整済の三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表2となった。

    さらに、流量を5ton/Hrとしたときの搗精試験を行った。 その結果は下記表3となった。

    韓国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。
    原料品種としては、2009年産の日本の短粒種に近い「5番」を用いた。 原料玄米は胴割れ粒の混入率が22%、未熟粒の混入率が10%であった。 搗精度の基準としては白度を用いた。 白度は、株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
    最初に、本発明の特徴を有しない標準の撹拌ロール及び精穀金網を備えた三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表4となった。

    次に、本発明のシャープエッジの長尺状の抵抗体37、抵抗バー69及び撹拌バー57aを備えるとともに、間隙の調整済の三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表5となった。

    韓国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。
    原料品種としては、2009年産の日本の短粒種に近い「5番」を用いた。 原料玄米は胴割れ粒の混入率が22%、未熟粒の混入率が10%であった。 搗精度の基準としては白度を用いた。 白度は、株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
    最初に、本発明の特徴を有しない標準の撹拌ロール及び精穀金網を備えた三連座の搗精装置により搗精試験を行った。 その結果は下記表4となった。

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