Hair setting composition |
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申请号 | JP2003548795 | 申请日 | 2002-11-05 | 公开(公告)号 | JP2005514379A | 公开(公告)日 | 2005-05-19 |
申请人 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ; | 发明人 | アンドリユー,ダレン・ポール; クズニツ,マシユー・フレツド; セングプタ,タパシ; プラトリイ,スチユワート・キース; | ||||
摘要 | 整髪用組成物は、(i)ポリエーテルを含む骨格、および前記骨格から垂れ下がった複数のポリ(ビニルエステル)基を有する0.01重量%から10重量%のコポリマーであって、前記エステル基の少なくとも一部が、対応するアルコールに加 水 分解されており、前記コポリマーが架橋されており、少なくとも5の多分散性を有するコポリマー;(ii)0.01重量%から10重量%のカチオン性整髪用ポリマー;(iii)場合によっては、0.1重量%未満の量の架橋したシリコンポリマー;および(iv)水を含む。 前記組成物は、整髪に用いられた場合に、特に触感および/または保持性を改良する利点を有する。 | ||||||
权利要求 | (i)ポリエーテルを含む骨格、および前記骨格から垂れ下がった複数のポリ(ビニルエステル)基を有する0.01重量%から10重量%のコポリマーであって、前記エステル基の少なくとも一部が、対応するアルコールに加水分解されており、前記コポリマーが架橋されており、少なくとも5の多分散性を有するコポリマー; (ii)0.01重量%から10重量%のカチオン性整髪用ポリマー; (iii)場合によっては、0.1重量%未満の量の架橋したシリコンポリマー;および (iv)水、 を含む整髪用組成物。 (i)と(ii)との合計量が、組成物の合計重量の10重量%未満である請求項1に記載の組成物。 (i)対(ii)の重量比が、10:1から1:10である請求項1に記載の組成物。 (i)対(ii)の重量比が、2:1から1:2である請求項3に記載の組成物。 前記コポリマーが、5から40の多分散性を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。 カチオン性整髪用ポリマーが、polyquaternium−11である請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。 前記コポリマーが、0.1重量%から1重量%の架橋剤を含有する請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。 前記コポリマーが、ペンタエリトリトールトリアリルエーテルを用いて架橋されている請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。 コポリマー(i)におけるポリエーテル対加水分解および非加水分解ポリ(ビニルエステル)基の重量比が、7:3から3:7の範囲にある請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。 コポリマー(i)において、少なくとも90%の数のポリ(ビニルエステル)基が、ポリ(ビニルアルコール)基へと加水分解されている請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。 推進剤をさらに含むエアゾールの毛髪用ムース配合物である請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。 前記推進剤が、ジメチルエーテルおよび少なくとも1種の炭化水素を含む請求項11に記載の組成物。 ジメチルエーテル対総炭化水素の重量比が、80:20から40:60の範囲にある請求項12に記載の組成物。 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物を毛髪に塗布することを含む整髪方法。 整髪を目的とした請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物の使用。 |
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说明书全文 | 本発明は、整髪用組成物、例えば、クリーム、ゲルおよび特にエアゾールの整髪用ムース組成物、ならびに前記組成物を用いる整髪方法に関する。 整髪用ムースなどの髪型創造製品は、隣接した毛髪を接着させて、適用時に特定の形状または外形を保持するように、樹脂またはゴムの薄膜を毛髪の上に塗布することにより、水またはシャンプーにより除去できる一時的なセットおよび機能を人の毛髪に提供する。 EP 818 190は、毛髪をソフトで自然のまま優れた髪型創造と寿命を実現させる配合物を提供するために、特定の規定されたレベルの架橋を有し、また、乳液形態において架橋されている乳液重合シリコーン材料を、いかにしてムース、ゲルまたはクリームなどの整髪組成物内へ組入れることができるかを記載している。 これらシステムの重要な特徴の1つは、組成物中に分離した高粘度の凝集相を形成すると云われているシリコーンの相挙動である。 この相挙動が、効果的な髪型創造の鍵と考えられている。 EP 818 190に記載された「凝集」システムによる問題は、それらが長期の高温貯蔵条件下でゲル化し、塊を形成する傾向があり得ることである。 国際特許出願番号PCT/EP99/07427号は、EP 818 190に記載されたタイプのシリコーン材料を含む組成物における使用を目的とした、特定のHLB価のある一定の非イオン性界面活性剤の使用を開示している。 その結果得られたシステムは、分離した高粘度凝集相を形成せず、それにもかかわらず効果的な髪型創造を実現させる。 ポリアルキレングリコール上のポリビニルアルコールのグラフトコポリマーが知られている。 例えば、DE 1 077 430は、ポリアルキレングリコール上のビニルエステルのグラフトポリマー調製方法を記載している。 DE 1 094 457およびDE 1 081 229には、ビニルエステルの加水分解によるポリアルキレングリコール上のポリビニルアルコールのグラフトコポリマー調製が記載されている。 ポリエーテル存在下、ビニルエステルの重合により得られる水溶性または水分散性重合物の医薬品配合物における被覆剤、結合剤または膜形成補助剤としての使用が、WO 00/18375に記載されている。 毛髪用化粧品配合物中、前記ポリマー類の使用は、2000年8月31日に公開されたWO 00/49998に記載されている。 ポリマー類の架橋がその文献に記載されている。 しかしながら、架橋されたポリマーを含有する配合物、またはそのような組成物が含有し得る成分の例は提供されていない。 我々の同時係属出願WO 98/14504は、架橋シリコーンに加えて、グラフト重合により得られるようなポリビニルアルコールとポリアルキレングリコールのコポリマーを含有する整髪用組成物が、前記コポリマーを含有しない組成物に比して、触感および/または保持性を改善するという驚くべき知見を開示している。 前記組成物は、少なくとも0.1重量%の非硬質乳液重合架橋シリコーンポリマーを含む。 仕上がり髪型の性質と少なくとも同様に重要なのは、髪型創造を可能にする配合物の性質である。 整髪性と毛髪の整髪し易さとの正しい釣り合いを取ることは難しい問題であり、相互の兼ね合いで釣り合いを取ることが多い。 本発明は、特定の性質を有する架橋ポリマーを、特定のカチンオン性ポリマーと共に使用することにより改善された整髪用組成物を得ることができるという予想外の知見に基づいている。 我々は、特定の分子量特性を有する架橋グラフトコポリマーを使用することにより、高品質の仕上がり髪型を保持すると同時に、極めて良好な整髪性が得られることを見出した。 特に効果的な整髪用組成物は、規定された多分散性を有する架橋ポリマーとカチオン性ポリマーとの存在に依存することが見出されている。 本発明は: 他の態様において、本発明は、本発明の組成物を毛髪に塗布することを含む整髪方法を提供する。 本発明のさらなる態様は、整髪を目的とした本発明組成物の使用である。 本発明の組成物は、驚くべきことに先行技術の組成物に比して、優れた髪型ならびに毛髪に対する優れた触感を実現させる。 本発明の組成物は、架橋シリコーンポリマーをたとえほとんど含有し得ないか、またはまったく含有し得ないとしても予想外にも効果的であり得る。 本発明の組成物は、コポリマー(i)および組成物の全重量の10重量%未満(より好ましくは、10重量%)、より好ましくは1重量%から4.5重量%、さらに好ましくは2重量%から4重量%のカチオン性整髪用ポリマー(ii)の全量を含むことが好ましい。 本発明の組成物において、カチオン性整髪用ポリマー(ii)に対するコポリマー(i)の重量比は、好ましくは10:1から1:10、より好ましくは5:1から1:5、さらに好ましくは2:1から1:2、最も好ましくは約1:1である。 本発明の組成物は、整髪した毛髪の保持性、および/または密度および/または容積の改善および/または髪型創造容易性の増加、および/または髪型持久時間の増大および/または自然な触感など、1つ以上の利点を有し得る。 また、本発明の組成物により毛髪の上に形成された薄膜は、柔軟性および/または靭性を改良することができる。 ポリエーテルを有するコポリマー 本発明の組成物は、ポリエーテルを含む骨格(すなわち、主鎖;骨格および主鎖の用語は、本明細書中では同義に用いられている)および前記骨格から垂れ下がった複数のポリ(ビニルエステル)基を有する0.01重量%から10重量%(好ましくは、0.1重量%から5重量%、より好ましくは、約1.5重量%などの1重量%から2重量%)のコポリマーを含む。 前記エステル基の少なくともいくつかは、対応するアルコールに加水分解されており、好ましくは、少なくとも前記基の50%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは、少なくとも95%が、対応するアルコールに加水分解されている。 ポリ(ビニルエステル)鎖は、ポリマー鎖の中および/または上に他の官能基、例えばアミド基および/またはケト基などを場合によっては含有する。 前記コポリマーは、1つ以上のアルキレン酸化物の重合により得られるポリエーテル骨格を有する。 前記ポリエーテルは、単一のアルキレンオキシ基または2種以上のアルキレンオキシ基の混合物を含み得る。 前記ポリエーテルは、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、他のアルキレンオキシド、ポリグリセロールおよびそれらの混合物に基づき得る。 場合によっては、前記骨格は、ポリエーテルに基づく結合以外に、例えば、アミド結合またはケト結合などの結合を含む。 前記コポリマーは、ポリエチレングリコール骨格を含むことが好ましい。 前記コポリマーは、ポリエチレングリコールに結合したポリビニルアルコール基を有するポリエチレングリコール−co−ポリビニルアルコールであることが好ましい。 すなわち、本発明の組成物中で用いられるコポリマーにおいては、実質的にすべてのポリ(ビニルエステル)基が加水分解されていることが好ましい。 前記コポリマーは、当業者によく知られた方法によって製造できる。 例えば、前記コポリマーは、グラフト重合によって得ることができる。 グラフト重合を含む方法において、ポリ(ビニルエステル)基は、好ましくはポリエーテル上にグラフト化され、引き続き加水分解されて、少なくともエステル基のいくつかが対応するアルコールに変換される。 例えば、本明細書中にその内容が参照により組み込まれているDE 1 077 430は、ポリアルキレングリコール上のビニルエステルグラフトポリマーの調製法を記載している。 ビニルエステルの加水分解によるポリアルキレングリコール上のポリビニルアルコールグラフトコポリマーの調製は、DE 1 094 457およびDE 1 081 229に記載されており、両方とも参照により本明細書中に組み込まれている。 前記ポリエーテルの重量平均分子量は、1kDaから100kDaであることが好ましい。 本発明の組成物における使用を目的とした好ましいコポリマーは、加水分解された、および加水分解されていないポリ(ビニルエステル)基、すなわちポリ(ビニルエステル)基およびポリビニルアルコール基全体に対するポリエーテルの分子比が、約95:5から5:95の範囲、より好ましくは、約30:70から約70:30の範囲にある。 典型的には、このようなコポリマーは、ポリ(ビニルエステル)基およびポリビニルアルコール基全体に対し約40:60のポリエーテルの重量比を有している。 前記(i)は架橋されている。 好適な架橋剤は、2つ以上のポリエーテル鎖、ポリ(ビニルエステル)鎖および/またはポリ(ビニルアルコール)鎖と結合できる化合物であり、例えば、ペンタエリトリトールトリアリルエーテルなどのポリヒドロキシル化合物のアリルエーテル類が挙げられる。 前記コポリマーは、0.1重量%から1重量%(例えば、0.2重量%から0.6重量%)の架橋剤を含むことが好ましい。 前記コポリマーは、少なくとも5、好ましくは5から40、より好ましくは10から40、さらに好ましくは15から40、最も好ましくは15から38の多分散性を有する。 多分散性(Mw/Mn)は、重量平均分子量(Mw)対数平均分子量(Mn)比として定義され、本明細書中実施例の節に記載されている方法に従ってゲル透過クロマトグラフィ(GPC)により測定できる。 本明細書に用いられるコポリマーおよびその調製法を、以下でさらに説明する。 概して言えば、本発明に使用し得るコポリマーは: 本発明により使用されるポリマーの調製において、ポリエーテル含有化合物(b)上へのグラフト化が重合の間に生じ、これによって前記ポリマーに関する有利な特性を導くことができる。 しかし、グラフト化以外の機構もまた可能である。 グラフト化の程度によって、本発明により使用されるポリマーは、純粋なグラフトポリマーを意味すると考えられることもあり、また、前記グラフトポリマーと非グラフト化ポリマー含有化合物およびモノマー(a)および(c)のホモポリマーまたはコポリマーとの混合物を意味すると考えられることもある。 使用できるポリエーテル含有化合物(b)は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、および他のアルキレンオキシドに基づくポリアルキレンオキシド類またはポリグリセロールのいずれかである。 モノマー単位のタイプにより、前記ポリマーは以下の構造単位を含有する。 −(CH 2 ) 2 −O−、−(CH 2 ) 3 −O−、−(CH 2 ) 4 −O−、−CH 2 −CH(R 6 )−O−、−CH 2 −CHOR 7 −CH 2 −O−であり、 ポリエーテル(b)としては、式Iのポリマーを用いることが好ましい。
1は、水素、C 1 〜C 24 −アルキル、R 6 −C(=O)−、R 6 −NH−C(=O)−、ポリアルコール基であり;
5は、水素、C 1 〜C 24 −アルキル、R 6 −C(=O)−、R 6 −NH−C(=O)−であり;
2からR 4は、−(CH 2 ) 2 −、−(CH 2 ) 3 −、−(CH 2 ) 4 −、−CH 2 −CH(R 6 )−、−CH 2 −CHOR 7 −CH 2 −であり;
6は、C 1 〜C 24 −アルキルであり;
7は、水素、C 1 〜C 24 −アルキル、R 6 −C(=O)−、R 6 −NH−C(=O)−であり;
2 ) t −、アリーレン(例えば、フェニレン)であり、場合によっては置換されており;
これに関して、ポリアルキレンオキシド類に基づいて調製されたポリエーテル類の末端第一級ヒドロキシル基およびポリグリセロールの第二級ヒドロキシル基は、遊離の非保護形態で存在するか、または鎖長C 1 〜C 24のアルコールによりエーテル化されているか、または、鎖長C 1 〜C 24のカルボン酸によりエステル化されているか、またはイソシアナートと反応してウレタンとなってもよい。 R 1およびR 5からR 7に関して挙げられ得るアルキル基は、分枝または非分枝C 1 〜C 24アルキル鎖であり、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシルまたはn−エイコシルである。 上記アルキル基の挙げ得る好ましい代表物は、分枝または非分枝C 1 〜C 12アルキル鎖であり、C 1 〜C 6アルキル鎖が特に好ましい。 前記ポリエーテルの分子量は、1000000未満(数平均)であり、好ましくは300から100000の範囲にあり、特に好ましくは500から50000の範囲にあり、特に極めて好ましくは、800から40000の範囲にある。 40重量%から99重量%のエチレンオキシド含量を有するエチレンオキシドホモポリマーまたはコポリマーを用いることが有利である。 したがって、好ましく用いられるエチレンオキシドポリマーに関して、共重合したエチレンオキシドの含量は、40モル%から100モル%である。 これらのコポリマーの好適なコモノマーは、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、および/またはイソ−ブチレンオキシドである。 好適な例は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、エチレンオキシドとブチレンオキシドとのコポリマー、およびエチレンオキシド、プロピレンオキシドと少なくとも1種のブチレンオキシドとのコポリマーである。 前記コポリマーのエチレンオキシド含量は、40モル%から99モル%であることが好ましく、コポリマー中のプロピレンオキシドの含量は、1モル%から60モル%であり、ブチレンオキシドの含量は、1モル%から30モル%である。 ポリエーテル含有化合物(b)として、直鎖のホモポリマーまたはコポリマーと同様、分枝状のホモポリマーまたはコポリマーもまた使用可能である。 分枝状ポリマーは、エチレンオキシドおよび場合によっては、またプロピレンオキシド、および/またはブチレンオキシドを、例えばポリアルコール基、例えば、ペンタエリトリトールグリセロールに、またはD−ソルビトールやD−マンニトールなどの糖アルコールに、また、セルロースや澱粉などの多糖類に加えることによって調製できる。 アルキレンオキシド単位は、ポリマー内にランダムに分散できるか、またはブロックの形態であり得る。 しかし、ポリアルキレンオキシドと、脂肪族または芳香族ジカルボン酸、例えば、EP−A−0 743 962に記載されている1500から25000のモル質量を有する、例えば、蓚酸、コハク酸、アジピン酸およびテレフタル酸、ならびにポリエーテル含有化合物とのポリエステルを使用することも可能である。 また、ポリアルキレンオキシド類とホスゲン、または、例えば、ジフェニルカーボナートなどのカーボナート類との反応によるポリカーボナート類、ならびにポリアルキレンオキシド類と脂肪族または芳香族ジイソシアナート類との反応によるポリウレタン類を使用することもまた可能である。 特に好ましいポリエーテル類(b)は、300から100000の平均分子量(数平均)を有する式Iのポリマーであり、式中、互いに独立した変数は以下の意味を有する: 特に極めて好ましいポリエーテル類(b)は、500から50000の平均分子量(数平均)を有する式Iのポリマーであり、式中、互いに独立した変数は以下の意味を有する: 使用されるポリエーテル類はまた、シリコーン誘導体であり得る。 好適なシリコーン誘導体は、INCI名で「ジメチコーンコポリマー類」として知られている化合物、または例えば、商標Abil(登録商標)(T.Goldschmidt)、Alkasil(登録商標)(Rhone−Poulenc)、Silicone Polyol Copolymer(登録商標)(Genesee)、Belsil(登録商標)、(Wacker)、Silwet(登録商標)(米国コネチカット州グリーンウイッチ所在、Witco)またはDow Corning(Dow Corning)などのシリコーン界面活性剤である。 これらは、CAS番号64365−23−7;68937−54−2;68938−54−5;68937−55−3を有する化合物を含む。 シリコーン類は、触感を改善するために毛髪用化粧品において一般に用いられている。 したがって、本発明によるポリマーにおけるポリエーテル(b)としてのポリエーテル含有シリコーン誘導体を使用することにより、さらに毛髪の触感における改善が導かれる。 それらのポリエーテル含有シリコーン誘導体の好ましい代表物は、以下の構造要素を含有するものである: 13は、アミノ基、カルボキシル基またはスルホン酸基を含有し得るC 1 〜C 40有機基であるか、またはe=Oの場合、無機酸のアニオンでもあり、
8基は同一であってもまたは異なっていてもよく、1個から20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素の基に由来するか、または3個から20個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素であるか、芳香族性を有するか、または次式のR 12に等しく: 8 、R 9 、またはR 10基の少なくとも1つが上記に定義したポリアルキレンオキシド含有基であり、fが1から6の整数であり、
R 9基およびR 12基は、c+dの合計が5と30との間にあるものが好ましい。 R 8基は、以下に挙げるものから選択されることが好ましい: 特に好適なR 11基は、R 11 =−(CO) e −R 13のものであり、式中、R 13は1個から40個の炭素原子を有し、またNH 2 、COOH、SO 3 Hなどの他のイオン形成基を担持できる所望のアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基である。 好ましい無機R 13基は、e=であって、リン酸および硫酸を含有するものである。 特に好ましいポリエーテル含有シリコーン誘導体は、構造: さらにアルキレンオキシド類と、例えば、ポリアルキレンオキシド(メタ)アクリレート類、ポリアルキレンオキシドビニルエーテル類、ポリアルキレンオキシド(メタ)アクリルアミド類、ポリアルキレンオキシドアリルアミド類、またはポリアルキレンオキシドビニルアミド類などのエチレン性不飽和モノマーとのコポリマー類もまたポリエーテル(b)として使用できる。 また、アルキレンオキシド類と他のエチレン性不飽和モノマー類とのコポリマー類も、もちろん使用可能である。 ポリエチレンイミン類とアルキレンオキシド類から由来したポリエーテル含有化合物(b)もまた使用可能である。 この場合、使用されるアルキレンオキシド類は、好ましくはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびそれらの混合物であり、特にエチレンオキシドが好ましい。 使用し得るポリエチレンイミン類は、300から20000、好ましくは500から10000、特に極めて好ましくは500から5000の数平均分子量を有するポリマーである。 アルキレンオキシドとポリエチレンイミンとの間の重量比は、100:1から0.1:1の範囲にあり、好ましくは50:1から0.5:1の範囲にあり、特に極めて好ましくは、20:1から0.5:1の範囲にある。 ポリエーテル(b)の存在下での重合に関し、モノマー(a)は、以下のラジカル重合性モノマーのいずれかを使用し得る: 上記C 1 〜C 12カルボン酸のビニルエステル類が好ましく、C 1 〜C 6カルボン酸が特に好ましい。 酢酸ビニルが特に極めて好ましい。 各々の(a)モノマーの混合物を共重合することももちろん可能である。 さらに、モノマー(a)はまた、1種以上のエチレン性不飽和共重合性コモノマー(c)と混合して使用することもでき、これらの追加モノマーの含量は、最大50重量%に限定すべきである。 0重量%から20重量%の含量が好ましい。 用語のエチレン性不飽和とは、前記モノマーがモノ、ジ、トリ、またはテトラ置換された少なくとも1個のラジカル重合性な炭素−炭素二重結合を有していることを意味する。 好ましいエチレン性不飽和コモノマー(c)は、以下の式によって記述できる: R 16基は、同一であるか、または異なって異なっていてもよく、−H、C 1 〜C 40直鎖または分枝状アルキル基、N,N−ジメチルアミノエチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、ヒドロキシプロピル、メトキシプロピルまたはエトキシプロピルからなる群から選択される。 R 15とR 14とはそれぞれ、−H、C 1 〜C 8直鎖または分枝アルキル鎖、メトキシ、エトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メトキシエトキシおよび2−エトキシエチルからなる群から選択される。 好適な(c)モノマーの典型的ではあるが非限定的な例は、アクリル酸またはメタクリル酸および塩、ならびにそれらのエステル類およびアミド類である。 前記塩は、任意の所望の無毒な金属、アンモニウム、または置換アンモニウムの対イオンから誘導し得る。 前記エステル類は、C 1 〜C 40直鎖アルコール類、C 3 〜C 40分枝状アルコール類、またはC 3 〜C 40炭素環式アルコール類から、エチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオールなどの2つから約8つのヒドロキシル基を有する多官能性アルコールから、アミノアルコールまたはメトキシエタノールおよびエトキシエタノール、(アルキル)ポリエチレングリコール、(アルキル)ポリプロピレングリコールまたはエトキシ化脂肪族アルコールなどのアルコールエーテル、例えば、1個から200個のエチレンオキシド単位と反応したC 12 〜C 24脂肪族アルコールから誘導できる。 また、一般式(III)のN,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート類とメタクリレート類およびN−ジアルキルアミノアルキルアクリルおよびメタクリルアミド類が好適である。
17 =H、1個から8個の炭素原子を有するアルキル、
18 =H、メチル、
19 =1個から24個の炭素原子を有するアルキレン、場合によってはアルキルによって置換されている、
20 、R 21 =C 1 〜C 40アルキル基、
前記アミドは、非置換、N−アルキル−またはN−アルキルアミノ−モノ置換またはN,N−ジアルキル置換またはN,N−ジアルキルアミノ−ジ置換であり得、ここでのアルキル基またはアルキルアミノ基は、C 1 〜C 40直鎖単位、C 3 〜C 40分枝単位またはC 3 〜C 40炭素環式単位から誘導される。 また、前記アルキルアミノ基は四級化できる。 式IIIにより記載されたコモノマーの好ましい例は、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミドおよびN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミドである。 同様に、コモノマー(c)として使用できるモノマーは、置換アクリル酸とその塩、エステルおよびアミドであって、炭素原子上の置換基は、アクリル酸の2位または3位にあり、独立してC 1 〜C 4アルキル、−CNおよびCOOHからなる群から選択される。 メタクリル酸、エタクリル酸および3−シアノアクリル酸が特に好ましい。 これら置換アクリル酸の塩、エステル、アミドは、アクリル酸の塩、エステル、アミドに関する上記のとおりに選択できる。 他の好適な(c)群のモノマーは、C 1 〜C 40直鎖、C 3 〜C 40分枝鎖またはC 3 〜C 40炭素環式カルボン酸、ハロゲン化ビニルまたはハロゲン化アリル、好ましくは塩化ビニルおよび塩化アリル、ビニルエーテル、好ましくはメチルエーテル、エチルエーテル、ブチルエーテル、またはドデシルビニルエーテル、ビニルホルムアミド、ビニルメチルアセトアミド、ビニルアミンのアリルエステル類;ビニルラクタム類、好ましくはビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム、ビニル置換またはアリル置換ヘテロ環式化合物、好ましくはビニルピリジン、ビニルオキサゾリンおよびアリルピリジンである。 また、一般式IVのN−ビニルイミダゾール類も好適であり、式中、R 22からR 24は独立して、水素、C 1 〜C 4アルキルまたはフェニルから選択される。 他の好適な(c)コモノマーは、一般式(V)のジアリルアミン類である。 25 =C 1 〜C 24アルキル。 他の好適な(c)コモノマーは、塩化ビニリデンおよび少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する炭化水素であり、好ましくはスチレン、アルファ−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ブタジエン、イソプレン、シクロヘキサジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ビニルトルエンおよびこれらモノマーの混合物から選択される。 特に好適な(c)コモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、エチルアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル、エタクリル酸メチル、エタクリル酸エチル、エタクリル酸n−ブチル、エタクリル酸イソブチル、エタクリル酸t−ブチル、エタクリル酸2−エチルヘキシル、エタクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、アクリル酸2,3−ジヒドロキシプロピル、メタクリル酸2,3−ジヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、エタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸2−メトキシエチル、エタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸2−エトキシエチル、エタクリル酸2−エトキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、モノアクリル酸グリセリル、モノメタクリル酸グリセリル、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコール、例えば、スルホン酸アクリルアミドプロパンなどの不飽和スルホン酸; これらの中で、特に好ましいものは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、無水マレイン酸およびその半エステル類、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、N−t−ブチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸アルキレングリコール、スチレン、例えば、スルホン酸アクリルアミドプロパンなどの不飽和スルホン酸、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニルエーテル類(例えば、メチル、エチル、ブチルまたはドデシルビニルエーテル)、ビニルホルムアミド、ビニルメチルアセトアミド、ビニルアミン、1−ビニルイミダゾール、1−ビニル−2−メチルビニルイミダゾール、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノメチルおよびN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド;塩化3−メチル−1−ビニルイミダゾリウム、メチルスルホン酸3−メチル−1−ビニルイミダゾリウム、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、塩化メチル、硫酸メチルまたは硫酸ジエチルで四級化されたN−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミドである。 1個の塩基性窒素原子を有するモノマーは、アルキル基内に1個から24個の炭素原子を有するハロゲン化アルキル、例えば、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、塩化エチル、臭化エチル、塩化プロピル、塩化ヘキシル、塩化ドデシル、塩化ラウリル、ならびにハロゲン化ベンジル、特に塩化ベンジルおよび臭化ベンジルによって四級化できる。 他の好適な四級化剤は、硫酸ジアルキル、特に硫酸ジメチル、または硫酸ジエチルである。 塩基性アミン類の四級化はまた、酸存在下、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドによって実施できる。 好ましい四級化剤は、塩化メチル、硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルである。 また、四級化は、重合前または後に実施できる。 さらに、不飽和酸、例えば、アクリル酸、またはメタクリル酸と、一般式(VI)(R 26 =C 1 〜C 40アルキル)の四級化エピクロロヒドリンとの反応から誘導された生成物を使用することが可能である。 その例は、塩化(メタ)アクリロイルオキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムおよび塩化(メタ)アクリロイルオキシヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウムである。 塩基性モノマーはまた、無機酸、例えば、硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硝酸、または有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、乳酸またはクエン酸を用いて中和することによってカチオン化できる。 上記のコモノマー類の他に、コモノマー(c)として、例えば、1種以上のラジカル重合性基を有するシリコーン含有マクロモノマー、または例えば、EP 408 311に記載されているアルキルオキサゾリンマクロモノマーなどのいわゆるマクロモノマーを選択することも可能である。 さらに、例えば、EP 558423に記載されているフッ素含有モノマー類および架橋化化合物または、分子量を調節する化合物を組み合わせて、または単独で使用することが可能である。 使用できる調節剤は、例えば、硫黄化合物(例えば、メルカプトエタノール、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸またはドデシルメルカプタン)およびトリブロモクロロメタンなどの当業者に知られた慣用化合物、および生成するポリマーの分子量に調節作用する他の化合物である。 いくつかの場合においては、チオ含有シリコーン化合物を使用することも可能である。 しかし、シリコーンを含まない調節剤を使用することが好ましい。 上記のもの以外の好適な架橋モノマーは、少なくとも2つのエチレン性不飽和二重結合を有する化合物であり、例えば、アクリル酸、メタクリル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸から誘導されたエステル類、および多価アルコール類、例えば、ビニルエーテルまたはアリルエーテルなどの少なくとも二価アルコール類のエーテル類が挙げられる。 また、少なくとも2つの二重結合を有する直鎖または分枝状、直鎖または環式脂肪族または芳香族炭化水素も好適であり、脂肪族炭化水素の場合、共役してはならない。 また、アクリル酸およびメタクリル酸のアミド類および、少なくとも二官能性アミン類のN−アリルアミン類、例えば、1,2−ジアミノエタンおよび1,3−ジアミノプロパンも好適である。 また、トリアリルアミンまたは対応するアンモニウム塩、尿素誘導体のN−ビニル化合物、少なくとも二官能性アミド類、シアヌル酸塩、またはウレタン類も好適である。 他の好適な架橋剤は、ジビニルジオキサン、テトラアリルシラン、またはテトラビニルシランである。 特に好ましい架橋剤は、例えば、メチレンビスアクリルアミド、トリアリルアミンおよびトリアリルアンモニウム塩、ジビニルイミダゾール、N,N'−ジビニルエチレン尿素、多価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸との反応生成物、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドおよび/またはエピクロロヒドリンと反応したポリアルキレンオキシドまたは多価アルコールのメタクリル酸エステル類およびアクリル酸エステル類である。 いくつかの場合では、例えば、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリエステル類、エチレン性不飽和モノマー類のホモポリマー類およびコポリマー類などの他のポリマー類が、本発明によるポリマー調製を目的とした重合の間に、存在することも可能である。 そのようなポリマーのいくつかは、化粧品にも使用されているが、例としては、商標Amerhold(商標)、Ultrahold(商標)、Ultrahold Strong(商標)、Luviflex(商標)、VBM、Luvimer(商標)、Acronal(商標)、Acudyne(商標)、Stepanhold(商標)、Lovocryl(商標)、Versatyl(商標)、Amphomer(商標)またはEastma AQ(商標)として知られているポリマーである。 本発明による(c)コモノマーは、それらがイオン化可能な基を含有しているという条件で、例えば、水における溶解性または分散性を所望の程度に調整するために、重合前または後に、酸または塩基を用いて、部分的にまたは完全に中和できる。 モノマーに対する好適な中和剤で酸性基を担持するものの例としては、炭酸ナトリウムなどの無機塩基、アルカリ金属の水酸化物およびアンモニア;アミノアルコール類などの有機塩基、特に2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリ[(2−ヒドロキシ)−1−プロピル]アミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールおよび例えば、リジンなどのジアミン類がある。 ポリマーを調製するために、成分(a)のモノマーは、遊離基を形成する開始剤を用いて、または高エネルギー放射作用(高エネルギー電子の作用を意味することも意図されている)によって、ポリエーテルの存在下で重合できる。 遊離基重合のために使用できる開始剤は、この目的のために使用される通例のペルオキソ化合物および/またはアゾ化合物であり、例えば、アルカリ金属またはペルオキシ二硫酸アンモニウム、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、スクシニルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、過安息香酸t−ブチル、過ピバル酸t−ブチル、過マレイン酸t−ブチル、クメンヒドロペルオキシド、ペルオキシジカルバミン酸ジ−イソプロピル、ビス(o−トルオイル)ペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、過イソ酪酸t−ブチル、過酢酸t−ブチル、ジ−t−アミルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、二塩酸アゾビス−(2−アミジノプロパン)、または2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)が挙げられる。 また、例えば、アスコルビン酸/硫酸鉄(II)/ペルオキソ二硫酸ナトリウム、t−ブチルヒドロペルオキシド/二亜硫酸ナトリウム、t−ブチルヒドロペルオキシド/ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウムなどの開始剤混合物またはレドックス開始剤系も好適である。 有機ペルオキシド類の使用が好ましい。 使用される開始剤または開始剤混合物の量は使用されるモノマーを基準にして、0.01重量%と10重量%の間、好ましくは0.1重量%と5重量%の間である。 前記重合は、40℃から200℃の温度範囲で、好ましくは、50℃から140℃の範囲で、特に好ましくは、60℃から110℃の範囲で実施される。 それは、通常、大気圧で実施されるが、減圧下または増加圧下でも実施でき、好ましくは1バールと5バールの間で実施される。 重合は、例えば、溶液重合、バルク重合、乳液重合、逆乳液重合、懸濁液重合、逆懸濁液重合、または沈殿重合として実施できるが、可能な方法はこれらに限定されない。 バルク重合の場合、その操作は、a)基の少なくとも1種のモノマーとc)群の他のコモノマーに、ポリエーテル含有化合物の添加後、混合物を十分に重合することを含む。 重合はまた、ポリエーテル含有化合物b)を溶解させること、次に重合開始剤の添加後、混合物を十分に重合することを含む。 前記重合はまた、ポリエーテル含有化合物b)、少なくとも1種のa)群のモノマー、c)群の他のコモノマーおよび開始剤を含む、重合予定の混合物のいくらか、例えば10%をまず導入し、この混合物を重合温度まで加熱し、重合の開始後に重合の進展にしたがって、重合予定混合物の残りを加えることにより、半連続的に実施することもできる。 前記ポリマーはまた、まずb)群のポリエーテル含有化合物を反応器内へ導入し、それらを重合温度まで加熱し、a)群の少なくとも1種のモノマー、場合によってはc)群の他のコモノマーおよび重合開始剤を、一度にまたは段階的に、または、好ましくは連続的に加えて重合することによっても得ることができる。 望まれる場合、上記の重合を溶媒中で実施されることもできる。 好適な溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、n−ヘキサノールおよびシクロヘキサノールなどのアルコール類、およびエチレングリコール、プロピレングリコールおよびブチレングリコールなどのグリコール類、および二価アルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセロールおよびジオキサンのメチルまたはエチルエーテル類である。 前記重合はまた、溶媒としての水の中でも実施できる。 この場合、最初のバッチは、加えられる成分a)のモノマー量に依存して、水中により高い程度に、またはより低い程度に溶解する溶液である。 重合の間に形成し得る水に不溶性の生成物を溶液に変換するために、例えば、1個から3個の炭素原子を有する一価アルコール、アセトン、またはジメチルホルムアミドなどの有機溶媒を加えることが可能である。 しかし、水中での重合の場合、通例の乳化剤または保護コロイド、例えば、ポリビニルアルコールの添加によって、水に不溶性のポリマーを微細分割された分散液へと変換することも可能である。 使用される乳化剤は、例えば、HLB値が3から13の範囲にあるイオン性または非イオン性界面活性剤である。 HLB値の定義は、W. C. Griffinによる刊行物、J. Soc. Cosmetic Chem. 、5巻、249頁(1954)において見ることができる。 界面活性剤の量は、ポリマーを基準にして0.1重量%から10重量%である。 溶媒として水を用いることによりポリマーの溶液または分散液が得られる。 ポリマーの溶液が、有機溶媒または有機溶媒と水との混合物の中で調製される場合は、ポリマーの100重量部につき、5から2000重量部、好ましくは10から500重量部の有機溶媒、または溶媒混合物が用いられる。 b)2重量%〜90重量%の少なくとも1種のポリエーテル含有化合物および c)0重量%〜50重量%の1種以上の他の共重合性モノマー類の存在下、 b)3重量%〜50重量%の少なくとも1種のポリエーテル含有化合物および c)0重量%〜30重量%の1種以上の他の共重合性モノマー類の存在下、 b)3重量%〜40重量%の少なくとも1種のポリエーテル含有化合物および c)0重量%〜20重量%の1種以上の他の共重合性モノマー類の存在下、 本発明によって使用されるポリマーを調製するために、元のモノマー類a)および場合によっては他のモノマー類のエステル基を重合後の加水分解、アルコーリシスまたはアミノリシスによって開裂する。 この過程段階は、加水分解として一般に下記で言及される。 加水分解は、本来知られている方法で塩基の添加、好ましくは水および/またはアルコール中、水酸化ナトリウム溶液または水酸化カリウム溶液の添加によって行われる。 水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムのメタノール性溶液を用いることが特に好ましい。 加水分解は、10℃から80℃の範囲、好ましくは20℃から60℃の範囲の温度で実施される。 加水分解の程度は、使用される塩基の量、加水分解の温度、加水分解の時間および溶液の含水量に依存する。 ポリビニルエステル基の程度は、1%から100%の範囲、好ましくは40%から100%の範囲、特に好ましくは65%から100%の範囲、特に極めて好ましくは80%から100%の範囲にある。 次に、この方法で調製したポリマーを、ポリマー中に存在するヒドロキシル基および/またはアミノ基と式VI(R 26 =C 1 〜C 40アルキル)のエポキシドとの反応によりカチオン化できる。 これに関して、ビニルホルムアミドの加水分解によって形成されたポリビニルアルコール単位およびビニルアミン単位のヒドロキシル基はエポキシドと好ましくは反応できる。 式VIのエポキシドは、対応するクロロヒドリンと塩基、例えば、水酸化ナトリウムとの反応により、その場で製造することもできる。 塩化2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム、または塩化3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムを用いることが好ましい。 前記ポリマーのK値は、10から300の範囲にある必要があり、好ましくは25から250、特に好ましくは25から200、特に極めて好ましくは30から150の範囲にある。 各々の場合に所望されるK値は、供給物質の組成によって、本来知られた方法で調整できる。 K値は、Fikentscher、Cellulosechemie、13巻、58〜64頁、および71〜74頁(1932)に従ってN−メチルピロリドンにおいて25℃で測定され、K値の範囲に依存するポリマー濃度は、0.1重量%と5重量%との間にある。 加水分解後、ポリマー溶液を水蒸気蒸留して、溶媒を除去することができる。 水蒸気蒸留後、加水分解の程度、使用された(b)のポリエーテル、(a)群のビニルエーテルおよび(c)群のモノマーのタイプにより水性溶液、または水性分散液が得られる。 前記ポリマー溶液およびポリマー分散液は、例えば、スプレー乾燥、流動スプレー乾燥、ドラム乾燥、または凍結乾燥などの種々の乾燥方法によって、粉末形態に変換できる。 好ましく用いられる乾燥方法は、スプレー乾燥である。 この方法で得られた乾燥ポリマー粉末は、水中に溶解または再分散させることによって、再び水性溶液または水性分散液を調整するために使用できる。 粉末形態への変換は、貯蔵性の改善、輸送の容易さ、および微生物攻撃に関する傾向性の低さという利点を有している。 水蒸気蒸留されたポリマー溶液の代わりに、アルコール性ポリマー溶液を、直接、粉末形態へと変換できる。 カチオン性整髪用ポリマー 本発明の組成物は、コポリマー(i)に加えて、0.01重量%から10重量%(組成物全体の重量を基準にして)のカチオン性整髪用ポリマー(ii)を含み、それは、整髪用組成物に通例として用いられているタイプであり得る。 本発明の組成物に用いられているカチオン性整髪用ポリマーは、薄膜を形成し、使用者の毛髪を適切に保持することが必要である。 前記カチオン性整髪用ポリマーは、前記組成物の総重量を基準にして、好ましくは0.1重量%から5重量%、より好ましくは約1.5重量%などの1重量%から2重量%の量で前記組成物中に存在する。 カチオン性整髪用ポリマーはよく知られた商業物品であり、多くのこのようなポリマーが商品として入手できる。 本発明の組成物は、単一のカチオン性整髪用ポリマーまたは2種以上の異なったカチオン性整髪用ポリマーの混合物を含み得る。 カチオン性整髪用ポリマーの例は、低級アクリル酸アルキルアミノアルキルなどのアミノ官能化アクリレートモノマー類、またはメタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのメタクリレートモノマー類と、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、またはメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチルなどのメタクリル酸アルキルおよびアクリル酸エチルやアクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸アルキルなどの適合性モノマーとのコポリマー類である。 N−ビニルピロリドンを含有するカチオン性整髪用ポリマーは、商標Gafquat(登録商標)734、755および755N(硫酸ジエチルと、N−ビニルピロリドンならびにメタクリル酸ジメチルアミノエチルのコポリマーとの反応によって形成された四級アンモニウムポリマー類であって、polyquaternium−11(Polyquaternium−11)のCTFA名称を有する)として販売されているものなど、ISP社から商品として入手できる。 Gafquat755などのpolyquaternium−11ポリマー類は、本発明の使用にとって特に好ましい。 前記カチオン性整髪用ポリマーは、好ましくは、500Daから2000kDa、より好ましくは800kDaから1500kDa、さらにより好ましくは800kDaから1500kDaなどの100kDaから1500kDaの重量平均分子量を有する。 カチオン性整髪用ポリマーの分子量は、本明細書中、実施例の節で記載されているゲル透過クロマトグラフィ(GPC)などの当業者によく知られている方法で測定できる。 架橋化シリコーンポリマー(場合によっては) 本発明における使用を目的として好ましいシリコーンポリマーは、R 3 SiO 0.5単位とR 2 SiO単位の好適な組合せから、好ましくは誘導されたポリジオルガノシロキサン類であり、式中、各々のRは独立して、アルキル基、アルケニル基(例えば、ビニル基)、アルカリール基、アラルキル基、またはアリール基(例えば、フェニル基)を表す。 Rは、メチルであることが最も好ましい。 本発明の好ましいシリコーンポリマーは、架橋化ポリジメチルシロキサン類(CTFA名称はジメチコーン)およびヒドロキシルなどの末端基を有する架橋化ポリジメチルシロキサン類(CTFA名称はジメチコノール)である。 架橋ジメチコノールによって良好な結果が得られている。 シリコーンポリマーの架橋は典型的には、三官能性および四官能性のシランモノマー単位、例えば、式:RSi(OH) 3の単位の必要量を含むことにより、ポリマーの乳液重合の間に同時に導入され、式中、Rは、アルキル基、アルケニル基(例えば、ビニル基)、アルカリール基、アラルキル基、またはアリール基(例えば、フェニル基)を表し、好ましくはメチルを表す。 シリコーンポリマーの架橋の程度は、シリコーンポリマー中の分枝状モノマー単位のパーセントとして測定でき、0.05%から10%であり、好ましくは0.15%から7%の範囲、例えば、0.2%から2%である。 シリコーンポリマー中の分枝状モノマー単位のパーセントが重量パーセントであることは、当業者に理解されるであろう。 架橋の増加によりスタイリング利益が向上するが、コンディショニング性能は、いくらか低下することが判っているため、種々の場合における消費者の好みに適合させるように性質を最適化して、折り合いをつけたレベルを選択しなけらばならない。 0.3%架橋化ジメチコノールにより、総体的に良好な性能が得られている。 好適な乳液重合架橋化シリコーンポリマー類は、商品として入手できるか、または当業者によく知られた従来法を用いて容易に製造できる。 架橋化シリーコンポリマー類は、EP 818190に記載されており、その内容は参照により、本明細書中に組み込まれている。 水 本発明の組成物はまた、溶媒として、またはポリマーおよび他の成分の担体として、水、好ましくは蒸留水、または脱イオンを含む。 水は、総重量を基準として典型的に30重量%から98重量%の範囲、好ましくは60重量%から95重量%の範囲の量で存在する。 アルコールは、整髪用組成物の性能を高めることができるため、共溶媒として、本発明の組成物中に使用してもよい。 好適なアルコールは、2個から約4個の炭素原子を有する脂肪族直鎖または分枝鎖一価アルコールである。 イソプロパノールおよび特にエタノールが好ましい。 アルコールの好適な濃度は、総重量を基準にして20重量%までであり、好ましくは5重量%から15重量%である。 しかしながら、本発明の好ましい組成物にエタノールは存在しないか、または実質的に存在しない。 さらなる整髪ポリマー(場合によっては) アニオン性整髪用ポリマーの例は、酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー類、酢酸ビニル、クロトン酸、およびネオデカノン酸ビニルなどのアルファ分枝飽和脂肪族モノカルボン酸とのターポリマー類;メチルビニルエーテルと無水マレイン酸(1:1のモル比)のコポリマー類であって、エタノールやブタノールなど、1個から4個の炭素原子を含有している飽和アルコールで50%エステル化されているもの;アニオン性基含有部分としてアクリル酸またはメタクリル酸、およびアクリル酸またはメタクリル酸と、1個から22個の炭素原子を有する1種以上の飽和アルコール類とのエステル類(メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリル、およびアクリル酸ベヘニル)、1個から6個の炭素原子を有するグリコール類とのエステル類(メタクリル酸ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸ヒドロキシエチルなど)、スチレン、ビニルカプロラクタム、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、t−ブチルアクリルアミドおよびn−オクチルアクリルアミドなどの、アルキル基に1個から8個の炭素原子を有するアルキルアクリルアミドおよびメタクリルアミド、および他の適合性不飽和モノマー類を含有するアクリル性コポリマー、ターポリマーなどである。 1つの特別な例は、メタクリル酸、アクリル酸n−ブチルおよびアクリル酸エチル(例えば、それぞれ、31:42:27の重量比)の乳液重合ターポリマーである。 もう1つの特別な例は、商品として入手できるISP社のGantrez(登録商標)シリーズ(メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのエステル化コポリマー)である。 両性整髪用ポリマーの例は、メタクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのモノマーから誘導されたカチオン性基ならびにアクリル酸またはメタクリル酸などのモノマーから誘導されたカルボキシル基を含有するものである。 両性整髪用ポリマーの1つの特別な例は、the National Starch and Chemical Corporationにより販売されているAmphomer(登録商標)である。 非イオン性整髪用ポリマーの例は、N−ビニルピロリドンのホモポリマー類およびN−ビニルピロリドンと、酢酸ビニルなどの適合性非イオン性モノマー類とのコポリマー類、および酢酸エチル、メタクリル酸ブチル、およびメタクリル酸メチルのターポリマーである。 種々の重量平均分子量で、N−ビニルピロリドンを含有する非イオン性ポリマー類は、ISP社から、商標Copolymer845およびCopolymer937(平均分子量約1,000,000のN−ビニルピロリドンとメタクリル酸t−ブチルアミノエチルとのコポリマー)として販売されているものなど、ISP社から商標PVP K−90として販売されている平均分子量約630,000を有するN−ビニルピロリドンのホモポリマー類および商標PVP K−120として販売されている平均分子量1,000,000を有するものなどを商品として入手できる。 本発明の組成物中のさらなる整髪用ポリマーは両性および/または非イオン性整髪用ポリマーから選択されることが最も好ましい。 このような非イオン性整髪用ポリマーは、ビニルピロリドンホモポリマー類および、特にビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーから選択されることが好ましい。 非イオン性界面活性剤(場合によっては) HLB(親水性−親油性バランス)は、非イオン性界面活性剤の重要な性質である。 この性質自体およびその計算法は、J. Soc. Cosmet. Chem. 、1949年、1、311頁に記載されている。 所与の非イオン性界面活性剤に関し、HLB値は、分子の親水性顔料の重量パーセントを5の因子で割ったものを表す。 本発明の組成物における使用を目的とした非イオン性界面活性剤は典型的には、少なくとも14.5のHLB(親水性−親油性バランス)値を有する。 HLB値は好ましくは、15から19の範囲であり、最も好ましくは16から18の範囲である。 好適な非イオン性界面活性剤の例は、脂肪族(C 8 〜C 18 )第一級または第二級直鎖または分枝鎖アルコール類またはフェノール類とアルキレンオキシド、通常はエチレンオキシドで一般に少なくとも15個、好ましくは少なくとも20個、最も好ましくは30個から50個のエチレンオキシド基を有するものとの縮合生成物である。 他の好適な非イオン性物質としては、ソルビトールのエステル類、無水ソルビタンのエステル類、プロピレングリコールのエステル類、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類、ポリプロピレングリコールの脂肪酸エステル類、エトキシル化エステル類およびリン酸ポリオキシエチレン脂肪族エーテルが挙げられる。 特に一般式R(EO) x Hの非イオン性界面活性剤が用いられ、式中、Rは12〜18個の炭素原子の平均炭素鎖長を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を表し、xは30から50の範囲である。 特別な例としては、ステアレス(steareth)−40、ステアレス−50、セテアレス(ceteareth)−30、セテアレス−40、セテアレス−50およびそれらの混合物が挙げられる。 これらの物質の商品として入手できる好適な例としては、Unicol SA−40(Universal Preserv−A−Chem)、Empilan KM50(Albright and Wison)、NONION PS−250(Nippon Oils & Fats)、Volpo CS50(Croda Inc)、およびIncropol CS−50(Croda Inc)が挙げられる。 毛髪用コンディショニング剤 炭化水素、シリコーン液、およびカチオン性物質などの毛髪用コンディショニング剤が本発明の組成物に、場合によっては含まれ得る。 毛髪用コンディショニング剤は本発明の組成物中に、典型的には0.001重量%から10重量%、好ましくは0.1重量%から1重量%の量で存在し得る。 毛髪用コンディショニング剤は、単一の化合物または、同一分類または異なった一般分類からの2種類以上の混合物であり得る。 好適な炭化水素は、直鎖または分枝鎖のいずれでもよく、また10個から16個、好ましくは12個から16個の炭素原子を含有し得る。 好適な炭化水素の例は、デカン、ドデカン、テトラデカン、トリデカンおよびそれらの混合物である。 本明細書中で有用である好適なシリコーンコンディショニング剤の例としては、環式または直鎖のポリジメチルシロキサン類、フェニルおよびアルキルフェニルシリコーン類、およびシリコーンコポリオール類を挙げることができる。 本明細書中で有用であるカチオン性コンディショニング剤としては、例えば、塩化セチルアンモニウムなどの脂肪族アミン類の四級アンモニウム塩または塩を挙げることができる。 本発明による組成物は、毛髪用コンディショニング剤として、0.1重量%から10重量%の揮発性シリコーンを場合によっては含み得る。 揮発性シリコーン類は、当業界でよく知られており、商品として入手でき、例えば、直鎖および環式化合物が挙げられる。 揮発性シリコーン油は、約3個から約9個のシリコン原子を含有する直鎖または環式ポリジメチルシロキサン類であることが好ましい。 本発明における使用を目的とした好ましいシリコーンポリマー類は、ポリジオルガノシロキサン類であり、好ましくは、R 3 SiO 0.5単位とR 2 SiO単位との好適な組合せから誘導され、式中、それぞれのRは独立して、アルキル基、アルケニル基(例えば、ビニル基)、アルカリール基、アラルキル基またはアリール基(例えば、フェニル基)を表す。 Rは、メチル基であることが最も好ましい。 製品形態 本発明の組成物は、好適にはエアゾール形態であり得る。 特に好ましい製品形態は、エアゾール毛髪用ムースである。 エアゾール毛髪用ムース組成物は、泡としてエアゾール容器から発射され、次に典型的にはそれを、指または整髪用具によって毛髪に作用させ、毛髪に残すか、または洗い流す。 本発明のエアゾール−泡組成物は、容器から他の物質を排出させるのに役立ち、ムース組成物におけるムース特性を形成するエアゾール推進剤を含む。 本発明の整髪用組成物に含まれるエアゾール推進剤は、エアゾール容器のために従来から用いられている任意の液化可能な気体であってよい。 好適な推進剤の例としては、ジメチルエーテルおよびプロパン、n−ブタンおよびイソブタンなどの炭化水素推進剤が挙げられる。 前記推進剤は単独で、または混合して使用し得る。 水に不溶性の推進剤、特に炭化水素は、攪拌すると乳液小滴を形成し、好適なムース泡密度を作り出すために好ましい。 特に好ましい推進剤はジメチルエーテルと少なくとも1種の炭化水素を含み、より好ましくは、ジメチルエーテル対総炭化水素の重量比が80:20から40:60の範囲にある。 使用される推進剤の量は、エアゾール技術において、よく知られている通常の因子によって管理される。 ムースの場合、推進剤の濃度は、一般に組成物の総重量を基準にして30重量%まで、好ましくは2重量%から30重量%、最も好ましくは3重量%から15重量%である。 ジメチルエーテルなどの推進剤が蒸気圧抑制剤(例えば、トリクロロエタンまたはジクロロエタン)を含む場合、重量パーセント計算では、抑制剤の量を推進剤の一部として含める。 本発明によるエアゾール整髪用ムース組成物の調製法は、従来のエアゾール充填手順に従う。 組成物の成分(推進剤を含まず)を好適な加圧可能な容器に充填し、これを密封してから従来法に従って推進剤を充填する。 本発明の組成物は、整髪用クリームまたはゲルなどの非発泡性の製品形態をとってもよい。 このようなクリームまたはゲルは、賦形剤または増粘剤を、総重量を基準にして、典型的には0.1重量%から10重量%、好ましくは0.5重量%から3重量%の濃度で含む。 好適な賦形剤または増粘剤の例は、カルボキシビニルポリマー類などのポリマー性増粘剤である。 カルボキシビニルポリマーは、モノマーのオレフィン性不飽和カルボン酸を含むモノマー混合物の融合ポリマーであり、多価アルコールのポリエーテルの総モノマーを基準にして、約0.01重量%から約10重量%である。 カルボキシビニルポリマー類は、実質的に液体に不溶性の揮発性有機炭化水素であり、また、空気暴露に際して容積安定性である。 カルボキシビニルポリマーの分子量は、好適には少なくとも750,000であり、好ましくは少なくとも1,250,000、最も好ましくは少なくとも3,000,000である。 好ましいカルボキシビニルポリマーは、米国特許第2,798,053号に記載されているようなポリアリルスクロースと架橋したアクリル酸のコポリマーである。 これらのポリマー類は、例えば、CARBOPOL 934、940、941および980として、B. F. Goodrich社によって提供されている。 賦形剤または増粘剤としても使用できる他の物質としては、セルロースエーテル類(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース)、グアーゴム、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルグアーゴム、澱粉および澱粉誘導体のような水溶性またはコロイド性水溶性ポリマー類、ならびに他の増粘剤、粘度調節剤、ゲル化剤など、組成物にゲル様粘性を与えることのできるものが挙げられる。 ベントナイト粘土またはラポナイト粘土などの無機増粘剤もまた使用が可能である。 本発明の整髪用組成物は、組成物を美的により許容できるものにするために、また、容器からの排出など、製品の使用を助けるために、好適な種々の非本質的な任意の成分を含有できる。 このような従来の任意の成分は、当業界によく知られており、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、およびイミダゾリジニル尿素などの保存剤、セテアリールアルコール、セチルアルコールおよびステアリルアルコールなどの脂肪族アルコール類、クエン酸、コハク酸、水酸化ナトリウムおよびトリエタノールアミンなどのpH調整剤、FD&CまたはD&C染料のいずれかなどの着色剤、香油、エチレンジアミン四酢酸などのキレート化剤、およびグリセリンやプロピレングリコールなどのポリマー可塑剤がある。 本発明はまた、本明細書に上記した整髪用組成物に適用する整髪法も提供する。 以下の実施例は、本発明の好ましい実施例をさらに例示する。 本明細書を通して記述されているすべてのパーセントは、他に指示しない限り、総重量を基準にした重量によるものである。 濃度は100%有効成分に基づいている。 PEG/VOH水性サンプルの多分散性特性化法 範囲 PEG/VOH(ポリエチレングリコール/ポリビニルアルコールコポリマー類)の分子量分布および多分散性は、屈折率検出器付水性サイズ排除クロマトグラフィ(SEC−RI)を用い、ポリエチレングリコール/ポリエチレンオキシド(PEG/PEO)と相関させて測定する。 原理 PEG/PEO分子量標品とサンプルとを移動相において調製し、水性SEC−RIによって分析する。 ポリマー種を、それらの分子サイズと分子量分布(M nとM w )に 基づいて分離してから、多分散性(M w /M n )をモノ分散性PEG/PEO分子量標品の第5位数較正プロットと相関させて計算する。 装置 高性能液体クロマトグラフィシステム 510ポンプ(Waters社) 2.2 LのHPLCグレードの水を目盛り付シリンダーを用いて加え、よく混合する。 3. 移動層のpHを、まず5mLの濃塩酸を混合しながら貯蔵器に加えることによってpH7に調整する。 50%塩酸水溶液を用いてpH7への調整を続ける。 4. 真空下、0.2μmナイロン66膜を通して、移動相を他の溶媒貯蔵器内へろ過/脱ガスする。 B. PEG/PEO分子量標品の調製 1. 移動相において、それぞれ0.1重量%濃度の混合PEG/PEO標品(約280000g/モルから440g/モルの範囲)のバイアル5種を調製する。 バイアル1(288000、32600、1470)、バイアル2(205000、18200、1080)、バイアル3(120000、10000、620)、バイアル4(73400、7100、440)、バイアル5(50100、4120)。 注:TSK G5000PWXLカラムは、直線操作範囲を約1,000,000g/モルまで拡大するが、PEO標品>288000は、ピークの広幅化により非直線挙動を示す傾向がある。 この効果は、PEG/VOHの分析に必要とされる移動相の高い塩/緩衝液含量によって生じると推定される。 典型的には、PEG/PEO標品は、100%の水、または約0.1Mまでの亜硝酸ナトリウムを含有した水において分析された場合、約1,000,000g/モルを通して直直鎖である。 2.0.45μmPTFEシリンジフィルタを通して、分析用オートサンプラーバイアル内へと溶液をろ過する。 C. サンプルの調製 1. 使用するサンプル重量は、サンプルのポリマー濃度に基づいて測定される。 サンプル溶液は、約0.2重量%のポリマー濃度を有しなければならない。 サンプルを20mLシンチレーションバイアルに計量し、ろ過した移動相10mLを加え、よく混合する。 サンプル溶液を室温で約1時間、放置しなければならない。 2. 前記バイアルを超音波浴中に30秒間入れてから、サンプル溶液を分析用オートサンプラーバイアル内へ移す。 超音波浴は、溶液中に形成されている可能性のあるポリマー凝集塊を破壊するために用いられる。 予備分析では、0.45μmPTFEシリンジフィルタを通した際、いくらかポリマーの損失の可能性も示されたため、サンプル溶液はろ過なしで分析しなければならない。 注:ろ過されていないサンプルの注入により、時間の経過とともにカラム分解能の低下をいくらか生じる可能性がある。 対照として用いるサンプルを選択し、大型サンプルを設置する前後にカラムの性能をモニターするための分析を行うことが推奨される。 分解能の低下が生じた場合は、移動相を徐々に水中50重量%アセトニトリルに切り換えてから、1mL/分の流速で作動させなければならない。 汚染の程度により、カラムセットを移動相の約250mLから500mLで洗い流す必要がある。 クロマトグラフィ 以下のパラメータを用いてSECシステムを据える。 カラム:TSK Gel G5000PWXL、G3000PWXL、G2500PWXL、およびG2500PWXLシリーズ カラムオーブン温度: 37℃ 第5位較正曲線から計算した各PEG/PEO標品のMp値は、2%未満の標準偏差でなければならない。 この精度を達成するために、標準偏差の高い較正点のいくつかを除く必要があるかもしれないが、288000 PEO標品を除いてはならない。 典型的には、120000、73400、18200および1000g/モルの較正点が高い標準偏差を有することが多い。 (実施例1〜5) すべてのコポリマーは、35K骨格PEG、ポリ(ビニルアルコール)グラフトとの重量比50:50、0.4重量%架橋剤(ペンタエリトリトールトリアリルエーテル)に基づいた。 これらのコポリマーは測定の結果、以下の分子量特性を有した。 (実施例6) 試験用配合物 2種の配合物は、表1に記してある。 濃度は有効物質の重量%である。 推進剤CAP40はCalor Gasによるものである。 Volpo CS50は、Croda Chemicalsによる界面活性剤である。 Gafquat 755Nは、Gaf Chemicalsによる。 配合物AおよびBに用いられたPEG/VOHポリマーは、PEGポリマー骨格の分子量が異なっている。 PEG/VOHポリマーは、35kMwのPEG骨格(配合物A)と12Kの骨格(配合物B)を有する。 双方のポリマーとも、0.4重量%ペンタエリトリトールトリアリルエーテルを用いて架橋した。 各ポリマーの多分散性(PD)は、表1の括弧内に示している。 結果: すべての属性で配合物Aは配合物Bよりも高得点である。 属性の説明: (実施例7〜11) ポリマーA、B、Cは、0.4重量%のペンタエリトリトールトリアリルエーテルを用いて架橋した35K MwのPEG骨格を有するPEG/VOHポリマーである。 ポリマーA、B、Cの多分散性は、それぞれ33.2、36.1、35である。 Luviquat HoldとFC550は、それぞれBASFから入手できるポリクォータニウム−46ポリマーおよびポリクォータニウム−16ポリマーである。 |