Deodorizing agent and anhidrotic agent

申请号 JP2001295994 申请日 2001-09-27 公开(公告)号 JP2002205931A 公开(公告)日 2002-07-23
申请人 Clariant Gmbh; クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング; 发明人 LOEFFLER MATTHIAS DR; MORSCHHAEUSER ROMAN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a deodorizing agent and an anhidrotic agent free from the problems of conventional agents such as the frequently occurring incompatibility of an astringent component of an anhidrotic agent with the conventional components of deodorizing cosmetic and the poor fat solubility of water-soluble active components of a thickened soap-free deodorant and anhidrotic to limit the addition amount of the agents to a cosmetic base to insufficient levels. SOLUTION: The deodorizing agent or anhidrotic agent contains at least one kind of a copolymer produced by the radical copolymerization of (A) acryloyl dimethyl tauric acid and acryloyl dimethyl taurate, (B) optionally one or more kinds of other olefinic unsaturated non-cationic comonomers, (C) optionally one or more kinds of other olefinic unsaturated cationic comonomers, (D) optionally one or more kinds of silicon-containing components, (E) optionally one or more kinds of fluorine-containing components and (F) optionally one or more kinds of macromonomers provided that (G) the copolymerization is carried out optionally in the presence of at least one kind of a polymer additive and (H) the component A is copolymerized with at least one component selected from the groups D to G.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 脱臭剤及び制汗剤において、 A)アクロイルジメチルタウリン酸及びアクロイルジメチルタウレート、 B)場合により1種以上のその他のオレフィン系不飽和の非カチオン性の場合により架橋するコモノマー───
    これは少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、かつ500g/モルより小さい分子量を有する──────、 C)場合により1種以上のその他のオレフィン系不飽和のカチオン性コモノマー───これは少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、
    かつ500g/モルより小さい分子量を有する────
    ──、 D)場合により1種以上の少なくとも単官能性の、ラジカル重合が可能であるケイ素含有成分、 E)場合により1種以上の少なくとも単官能性の、ラジカル重合が可能であるフッ素含有成分、 F)場合により1種以上の1回又は多数回オレフィン系不飽和の場合により架橋するマクロモノマー───これはそれぞれ少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、200g/モル以上の数平均分子量を示し、この際マクロモノマーはケイ素含有成分D)又はフッ素含有成分E)ではない────、のラジカル共重合によって得られるコポリマー少なくとも1
    種を含有し、 G)この際上記共重合は場合により200g/モル〜1
    9 g/モルの数平均分子量を有するポリマー添加物少なくとも1種の存在下に行われ、 H)但し、この場合成分A)はグループD)〜G)の1
    つから選ばれた少なくとも1種の成分で共重合される、
    ことを特徴とする、上記剤。
  • 【請求項2】コモノマーB)が、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の塩、不飽和カルボン酸の無水物、炭素原子数1〜22の脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族アルコールと不飽和カルボン酸のエステル、開放鎖N−ビニルアミド、3〜9員成の環状N−
    ビニルアミド、アクリル酸のアミド、メタクリル酸のアミド、置換されたアクリル酸のアミド、置換されたメタクリル酸のアミド、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、酢酸ビニル、スチレン、アクリルニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、
    ビニルリン酸又はそのエステル又は塩、ビニルスルホン酸又はそのエステル又は塩、アリルリン酸又はそのエステル又は塩及び( 又は) メタアリルスルホン酸又はそのエステル又は塩である、請求項1記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項3】2つのコモノマーC)が、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)、[2−
    (メタアクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド(MAPTAC)、[2−(アクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド、[2−メタアクリルアミドエチル]トリメチルアンモニウムクロライド[2−(アクリルアミド)エチル]
    トリメチルアンモニウムクロライド、N−メチル−2−
    ビニルピリジニウムクロライド N−メチル−4−ビニルピリジニウムクロライド ジメチルアミノエチルメタクリレート ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、メタクリロイルエチル−N−オキシド及び( 又は)メタクリロイルエチル−ベタインである、請求項1又は2記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項4】ケイ素含有成分D)が式(I) R 1 - Z-[( Si( R 3 R 4 )-O-) w -(Si(R 5 R 6 )-O) x ]- R 2 (I) (式中、 R 1はビニル−、アリル−、メタアリル−、メチルビニル−、アクリル−、メタクリル−、クロトニル−、セネシオニル−、イタコニル−、マレイニル−、フマリル−
    又はスチリル基であり、 Zは化学架橋基であり、これは好ましくは−O−、−
    ((C 1 −C 50 )アルキレン)−、−((C 6 −C 30
    アリーレン)−、−((C 5 −C 8 )シクロアルキレン)−、−((C 1 −C 50 )アルケニレン)−、−(ポリプロピレンオキシド)n−、−(ポリエチレンオキシド)o−,−(ポリプロピレンオキシド)n(ポリエチレンオキシド)o−(式中、n及びoは相互に無関係に0〜200の数を示し、EO/PO単位の分布は統計学的に又はブロック状であってよい。)、 −((C 1 −C 10 )アルキル)−(Si(OC
    32 )−及び−(Si(OCH 32 )−から選ばれた化学架橋であり、 R 3 ,R 4 ,R 5及びR 6は相互に無関係に−CH 3
    −O−CH 3 、−C 65又は−O−C 65を示し、 w、xは0〜500の数を示し、この際wもxも0より大きくなければならなず、そしてR 2はそれぞれ炭素原子数1〜50の飽和又は不飽和の、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族残基又は式−OH、−NH 2 、−N
    (CH 3 )、−R 7又は基−Z−R 1 (式中、Z及びR
    1は上述に意味を有し、R 7は式−O−Si(CH 3
    3 、−O−Si(フェニル) 3 、−O−Si(O−Si
    (CH 332 CH 3 )及び−O−Si(O−Si
    (Ph) 32 Ph)を示す。 )を示す。 )で表わされる化合物である、請求項1ないし3のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項5】 フッ素含有成分E)が式(II) R 1 −Y−C r2rs2s CF 3 (II) [式中、 R 1はビニル系不飽和化合物の群、好ましくはビニル−、アリル−、メタアリル−、メチルビニル−、アクリル−、メタアクリル−、クロトニル−、セネシオニル−、イタコニル−、マレイニル−、フマリル−又はスチリル基からの重合可能な官能基であり、 Yは化学架橋基、好ましくは特に−O−、−C(O)
    −、−C(O)−O−、−S −、−O−CH 2 −CH
    (O−)−CH 2 OH、−O−CH 2 −CH(OH)−
    CH 2 −O−、−O−SO 2 −O−、−O−S(O)−
    O−、−PH−、−P(CH 3 )−、−PO 3 −,−N
    H−、−N(CH 3 )−、−O−(C 1 〜C 50 )アルキル−O−、−O−フェニル−O−、−O−ベンジル−O
    −、−O−(C 5 〜C 8 )シクロアルキル−O−、−O
    −(C 1 〜C 50 )アルケニル−O−、−O−(CH(C
    3 )−CH 2 −O) n −、−O−(CH 2 −CH 2
    O) n −及び−O−[CH−CH 2 −O] n −[CH 2
    −CH 2 −O] mo − ( 式中、n、m及びoは相互に無関係に0〜200の数を示す。)であり、 r、sは相互に無関係に0〜200であってよい化学量論係数である。 ]で表わされる化合物である、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項6】マクロモノマーF)が式(III) R 1 −Y−[(A) v −(B) w −(C) x −(D) z ]−R 2 (III) (式中、 R 1はビニル系不飽和化合物の群、好ましくはビニル−、アリル−、メタアリル−、メチルビニル−、アクリル−、メタクリル−、クロトニル−、セネシオニル−、
    イタコニル−、マレイニル−、フマリル−又はスチリル基からの重合可能な官能基であり、 Yは化学架橋基、好ましくは−O−、−S−、−C
    (O)−、−C(O)−O−、−O−CH 2 −CH(O
    −)−CH 2 OH、−O−CH 2 −CH(OH)−CH
    2 O−、−O−SO 2 −O−、−O−SO−O−、−P
    H−、−P(CH 3 )−、−PO 3 −,−NH−及び−
    N(CH 3 )−でありA,B,C及びDは相互に無関係に個別の化学繰り返し単位群、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、AMPS、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタクリレート、アクリルニトリル、マレイン酸、酢酸ビニル、スチレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、イソブテン、ジエチルアクリルアミド及びジイソプロピルアクリルアミド、特に好ましくはエチレンオキシド、プロピレンオキシドに由来するものであり、 v、w、x及びzは相互に無関係に0〜500、好ましくは1〜30であり、 この際v、w、x及びzの合計は平均≧1であり、そしてR 2は線状又は分枝状脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族(C 150 )炭化水素残基又は−OH、−NH 2又は−N(CH 3 )であるか又は[−Y−R 1 ]である。 )で表わされる化合物である、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項7】ポリマー添加物G)が、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、アクリロイルジメチルタウリン酸、N−ビニルカプロラクタム、
    N−ビニルメチルアセトアミド、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、N−ビニルモルホリド、ヒドロキシメチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)及び( 又は) [2−
    (メタアクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド(MAPTAC);ポリアルキレングリコール及び( 又は) アルキルポリグリコールからのホモ−又はコポリマーである、請求項1ないし6のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項8】共重合が少なくとも1種のポリマー添加物G)の存在下に行われる、請求項1ないし7のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項9】 コポリマーが架橋されている、請求項1
    ないし8のいずれかに記載された脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項10】コポリマーをt−ブタノール中での沈殿重合によって製造する、請求項1ないし9のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項11】 コポリマーが水溶性又は水膨潤性である、請求項請求項1ないし10のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項12】 完成された剤に対してコポリマー0.
    01〜10重量%を含有する、請求項1〜11のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項13】 水を0.01〜89重量%まで含有する、請求項1〜12のいずれかに記載の剤。
  • 【請求項14】 グリセリン10重量%まで含有する、
    請求項1〜13のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項15】 抗菌性有効物質を含有する、請求項1
    〜14のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項16】 収斂剤を含有する、請求項1〜15記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 【請求項17】 ローション、クリーム、スチック、多層スチック、スプレー、ロール−オン式調合物又はパウダーである、請求項1〜16のいずれかに記載の脱臭剤及び制汗剤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、アクロイルジメチルタウリン酸を主体とするくし形コポリマーを含有する脱臭剤及び制汗剤に関する。

    【0002】

    【従来の技術】脱臭剤及び制汗剤は種々の形で、たとえばジェル、スチック、クリーム、スプレー又は粉末の形で提供される。 化粧用脱臭剤は、無臭の汗が生物によって分解された時に生じる体臭を消すために使用される。 慣用の化粧用脱臭剤は種々の作用原則に基づく。

    【0003】いわゆる制汗剤は収斂剤(たとえばアルミニウム塩、たとえばアルミニウムヒドロキシクロライド)によって汗の形成を減少させることができる。 化粧用脱臭剤中に抗菌物質を使用することによって皮膚上での細菌繁殖を減少させることができる。 その際理想的には原因となる微生物の臭いのみを有効に減少させねばならない。 収斂剤と抗菌性有効物質との組み合わせもよく用いられている。

    【0004】特に収斂有効物質はしばしば脱臭性化粧用及び医薬用調合物の慣用の成分と相容れない。 したがって脱臭スチックは一般に石鹸−グリコール−ジェルから形成される。 というのは低級グリコール及びグリセリンがステアリン酸ナトリウムの存在下で澄明で、透明なジェルを形成することができ、更にこれがアルコール及びを吸収することができるからである。 石鹸のアルカリ度に基づき、酸性有効物質、たとえばアルミニウムヒドロキシクロライドはこのようなキャリヤー中に添加することができない。

    【0005】これらの欠点の故に、たとえば液状油(たとえばパラフィン油、ヒマシ油、イソプロピルパルミタート)をベースとする、半固形成分(たとえばワセリン、ラノリン)、固形成分(たとえばミツロウ、セレシン、微晶質ロウ又はオゾケリト)及び(又は)高融解性ロウ(たとえばカルナウバロウ、キャンデリルロウ)で増粘された石鹸不含の脱臭剤及び制汗剤も開発された。
    水溶性有効物質はしばしば十分な脂肪可溶性ではなく、
    それ故に化粧料ベース中で不十分にしか組み入れることができないことが欠点である。 他方で、この剤と皮膚との相容性又は塩含有内容物質の溶解性を改善するために、一定の水分含量があくまでも望まれる。 液状油としては、剤の極めて快い皮膚感覚をもたらすシリコーン油か適当である。 しかしこの油は極めて高価であり、水溶性有効物質を安定に添加する場合に害となり、比較的高い水分含量を有する剤の形で調製するのが困難である。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】驚くべきことに、本発明者は、アクロイルジメチルタウリン酸(AMPS)を主体とする新しい種類のコポリマー─────これは同様に増粘剤、コンシステンシー付与剤、乳化剤、可溶化剤、分散剤、滑剤、付着剤、コンディショナー及び( 又は) 安定剤として使用することができる────が脱臭剤及び制汗剤の調製に良好に適することを見出した。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】したがって、本発明の対象は脱臭剤及び制汗剤において、 A)アクロイルジメチルタウリン酸及びアクロイルジメチルタウレート、 B)場合により1種以上のその他のオレフィン系不飽和の非カチオン性の場合により架橋するコモノマー───
    これは少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、かつ500g/モルより小さい分子量を有する──────、 C)場合により1種以上のその他のオレフィン系不飽和のカチオン性コモノマー───これは少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、
    かつ500g/モルより小さい分子量を有する────
    ──、 D)場合により1種以上の少なくとも単官能性の、ラジカル重合が可能であるケイ素含有成分、 E)場合により1種以上の少なくとも単官能性の、ラジカル重合が可能であるフッ素含有成分、 F)場合により1種以上の1回又は多数回オレフィン系不飽和の場合により架橋するマクロモノマー───これはそれぞれ少なくとも1個の酸素原子、窒素原子、イオウ原子又はリン原子を有し、200g/モル以上の数平均分子量を示し、この際マクロモノマーはケイ素含有成分D)又はフッ素含有成分E)ではない────、のラジカル共重合によって得られるコポリマー少なくとも1
    種を含有し、 G)この際上記共重合は場合により200g/モル〜1
    9 g/モルの数平均分子量を有するポリマー添加物少なくとも1種の存在下に行われ、 H)但し、この場合成分A)はグループD)〜G)の1
    つから選ばれた少なくとも1種の成分で共重合される、
    ことを特徴とする、上記剤である。

    【0008】本発明のコポリマーは10 3 g/モル〜1
    9 g/モル、特に好ましくは10 4 〜10 7 g/モル、特に好ましくは5×10 4 〜5×10 6 g/モルの分子量を有するのが好ましい。

    【0009】アクリロイルジメチルタウラートは、アクリロイルジメチルタウリン酸(アクリルアミドプロピル−2−メチル−2−スルホン酸)の無機又は有機塩であることができる。 そのLi + −、Na + −,K + −,M
    ++ −,Ca ++ −,Al +++ −及び( 又は) NH 4 +
    塩が好ましい。 同様にそのモノアルキルアンモニウム−,ジアルキルアンモニウム−、トリアルキルアンモニウム−及び( 又は) テトラアルキルアンモニウム塩が好ましく、この際アミンのアルキル置換基は相互に無関係に(C 1 −C 22 )アルキル基又は(C 2 −C 10 )ヒドロキシアルキル基である。 更に、種々のエトキシル化度を有する1〜3ヶ所エトキシル化されたアンモニウム化合物も好ましい。 上記代表物の2種以上の混合物も本発明の範囲内であることを明記しなければならない。

    【0010】アクリロイルジメチルタウリン酸の中和度は0〜100%であることができ、80%以上の中和度が特に好ましい。

    【0011】コポリマーの全量に対して、アクリロイルジメチルタウリン酸又はアクリロイルジメチルタウラートの含有量は少なくとも0.1重量%、好ましくは20
    〜99.5重量%、特に好ましくは50〜98重量%である。

    【0012】コモノマーB)として、すべてのオレフィン不飽和、非カチオンモノマーを使用することができ、
    その反応パラメーターはアクリロイルジメチルタウリン酸及び( 又は) アクリロイルジメチルタウラートとの共重合をそれぞれの反応媒体中で可能にする。

    【0013】コモノマーB)として、不飽和カルボン酸及びその無水物及び塩、並びに炭素数1〜30の脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族アルコールとのエステルが好ましい。

    【0014】不飽和カルボン酸として、アクリル酸、メタクリル酸、スチロールスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸及びセネシオ酸が特に好ましい。

    【0015】対イオンとして、Li + 、Na + ,K +
    Mg ++ ,Ca ++ ,Al +++ 、NH 4 + 、モノアルキルアンモニウム−,ジアルキルアンモニウム−、トリアルキルアンモニウム−及び( 又は) テトラアルキルアンモニウム基が好ましく、この際アミンのアルキル置換基は相互に無関係に(C 1 −C 22 )アルキル基又は3個の(C
    2 −C 10 )ヒドロキシアルキル基であることができる。
    更に、種々のエトキシル化度を有する1〜3ヶ所エトキシル化されたアンモニウム化合物を使用することができる。 カルボン酸の中和度は0〜100%であることができる。

    【0016】コモノマーB)として、更に開放鎖N−ビニルアミド、好ましくはN−ビニルホルムアミド(VI
    FA)、N−ビニルメチルホルムアミド、N−ビニルメチルアセトアミド(VIMA)及びN−ビニルアセトアミド;3〜9員成の環状N−ビニルアミド(N−ビニルアクタム)、好ましくはN−ビニルピロリドン(NV
    P)及びN−ビニルカプロラクタム;アクリル酸のアミド、メタクリル酸のアミド、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチル−アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド及びN,N−ジイソプロピルアクリルアミド;アルコキシル化されたアクリル−及びメタクリルアミド、好ましくはヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチル−メタクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリルアミド、ヒドロキシプロピル−メタクリルアミド及びコハク酸モノ−[2
    −(メタクリロイルオキシ)−エチルエステル];N、
    N−ジメチルアミノメタクリレート;ジエチルアミノ−
    メチルメタクリレート;アクリル−及びメタクリルアミドグリコール酸;2−及び4−ビニルピリジン;酢酸ビニル;メタクリル酸グリシドエステル;スチレン;アクリルニトリル;塩化ビニル;ステアリルアクリレート;
    ラウリルメタクリレート;塩化ビニリデン;及び( 又は) テトラフルオロエチレンが好ましい。

    【0017】コモノマーB)として、同様に無機酸及びその塩及びエステルが適当である。 好ましい酸はビニルホスホン酸、ビニルスルホン酸、アリルホスホン酸及びメタアリルホスホン酸である。

    【0018】コポリマーの全量に対して、コモノマーB)の含有量は0〜99.8重量%であり、好ましくは0.5〜80重量%、特に好ましくは2〜50重量%である。

    【0019】コモノマーC)として、カチオン電荷を有するすべてのオレフィン不飽和モノマーが挙げられ、これは選択された反応媒体中でアクリロイルジメチルタウリン酸又はその塩を用いてコポリマーを生成することができる。 この際鎖上に生じるカチオン電荷の分布はランダム、交互、ブロック−及び傾斜状であることができる。 カチオンコモンマーC)はカチオン電荷がベタイン構造、両性イオン構造又は無定形構造の形であるものを意味することを示す。

    【0020】本発明の範囲のコモノマーC)は、またアミノ官能化された前駆体であり、これはポリマー様反応によってその対応する四級化誘導体(たとえば硫酸ジメチル、塩化メチレンとの反応)、両性イオン誘導体(たとえば過酸化水素との反応)、ベタイン誘導体(たとえばクロロ酢酸との反応)又は無定形誘導体に変えることができる。

    【0021】コモノマーC)として、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)、[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド(MAPTAC)、[2−(アクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド、
    [2−メタクリルアミドエチル]トリメチルアンモニウムクロライド [2−(アクリルアミド)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド、N−メチル−2−ビニルピリジニウムクロライド N−メチル−4−ビニルピリジニウムクロライド ジメチルアミノエチルメタクリレート ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、メタクリロイルエチル−N−オキシド及び( 又は)メタクリロイルエチル−ベタインであるのが好ましい。

    【0022】コポリマーの全量に対して、コモノマーC)の含有量は0.1〜99.8重量%、好ましくは0.5〜30重量%、特に好ましくは1〜20重量%である。

    【0023】重合可能なケイ素含有成分D)として、すべての少なくとも1回オレフィン系不飽和化合物が適当であり、この化合物はそれぞれ選択された反応条件下でラジカル共重合ができる。 この場合、生じるポリマー鎖上での個々のケイ素含有モノマーの分布は、必ずランダム行われてはならない。 たとえばブロック−(マルチブロック−)又は傾斜状構造の形成も本発明の範囲内である。 2種以上の種々のケイ素含有代表物の組み合わせも可能である。 2種以上の重合活性基を有するケイ素含有成分の使用は分枝状又は架橋された構造の形成を生じる。

    【0024】好ましいケイ素含有成分D)は、式(I) R 1 - Z-[( Si( R 3 R 4 )-O-) w -(Si(R 5 R 6 )-O) x ]- R 2 (I) で表わされる成分である。 この際R 1はビニル系、不飽和化合物の群からの重合可能な官能基であり、この化合物はラジカル重合法でポリマー構造の形成に適する。 R
    1はビニル−、アリル−、メタアリル−、メチルビニル−、アクリル−、メタクリル−、クロトニル−、セネシオニル−、イタコニル−、マレイニル−、フマリル−又はスチリル基であるのが好ましい。 反応性末端基R 1にケイ素含有ポリマー鎖を結合させるために、適当な化学架橋Zが必要である。 好ましい架橋Zは−O−、−
    ((C 1 −C 50 )アルキレン)−、−((C 6 −C 30
    アリーレン)−、−((C 5 −C 8 )シクロアルキレン)−、−((C 1 −C 50 )アルケニレン)−、−(ポリプロピレンオキシド)n−、−(ポリエチレンオキシド)o−,−(ポリプロピレンオキシド)n(ポリエチレンオキシド)o−(式中、n及びoは相互に無関係に0〜200の数を示し、EO/PO単位の分布はランダム又はブロック状であってよい。)である。 更に架橋基Zとして−((C 1 −C 10 )アルキル)−(Si(OC
    32 )−及び−(Si(OCH 32 )−が適当である。 ポリマー中心部はケイ素含有繰り返し単位群によって表わされる。

    【0025】R 3 ,R 4 ,R 5及びR 6は相互に無関係に−CH 3 、−O−CH 3 、−C 65又は−O−C 6
    5を示す。

    【0026】指標w及びxは化学量論係数を表わし、これは相互に無関係に0〜500、好ましくは10〜25
    0である。

    【0027】鎖上の繰り返し単位群の分布はランダム又はブロック状、交互に又は傾斜状であってよい。

    【0028】R 2は一方で脂肪族、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族(C 1 −C 50 )炭化水素残基(線状又は分枝状)を意味するか又は式−OH、−NH 2 、−N(CH
    3 )、−R 7又は構造単位[−Z−R 1 ]を意味する。
    2つの変化可能なZ及びR 1はすでに説明した。 R 7はその他のSi含有基を示す。 好ましいR 7は式−O−S
    i(CH 33 、−O−Si(フェニル) 3 、−O−S
    i(O−Si(CH 332 CH 3 )及び−O−Si
    (O−Si(Ph) 32 Ph)である。

    【0029】R 2が基[−Z−R 1 ]の要件である場合、これは生じるポリマー構造を架橋するために使用することができる二官能性モノマーである。

    【0030】式(I)はポリマー型分布を有するビニル系官能化れた、ケイ素含有ポリマー類を示すばかりか、
    個別の分子量を有する特定された化合物も示す。

    【0031】特に好ましいケイ素含有成分は次のアクリル又はメタクリル変性されたケイ素含有成分である:

    【0032】

    【化1】

    メタクリルオキシプロピルジメチルシリル末端ブロックされたポリジメチルシロキサン(f=2〜500)。

    【0033】

    【化2】

    メタクリルオキシプロピル末端ブロックされたポリジメチルシロキサン(f=2〜500)。

    【0034】

    【化3】

    ビニルジメチルシリル末端ブロックされたポリジメチルシロキサン(f=2〜500)。

    【0035】コポリマーの全量に対して、ケイ素含有成分の含有量は99.8重量%まで、好ましくは0.5〜
    30重量%、特に好ましくは1〜20重量%であることができる。

    【0036】重合可能なフッ素含有成分E)として、すべての少なくとも1回オレフィン不飽和化合物が適当であり、この化合物はそれぞれ選択された反応条件下でラジカル共重合ができる。 この場合、生じるポリマー鎖上での個々のケイ素含有モノマーの分布は、当然ランダムに行われてはならない。 たとえばブロック−(マルチブロック−)又は傾斜状構造の形成も本発明の範囲内である。 2種以上の種々のフッ素含有成分E)の組み合わせも可能である。 この際当業者は、単官能性代表物がくし形構造の形成を生じ、これに対して二、三又は多官能性成分E)は少なくとも部分架橋された構造を生じる。

    【0037】好ましいフッ素含有成分E)は式II R 1 −Y−C r2rs2s CF 3 (II) で表わされるものである。 この際R 1はビニル系不飽和化合物の群からの重合可能な官能基であり、ラジカル重合法でポリマー構造の構成に適する。 R 1は好ましくはビニル−、アリル−、メタアリル−、メチルビニル−、
    アクリル−、メタクリル−、クロトニル−、セネシオニル−、イタコニル−、マレイニル−、フマリル−又はスチリル基、特に好ましくはアクリル−及びメタクリル基である。

    【0038】フッ素含有基を反応性末端基R 1に結合させるために、適する化学架橋基Yが必要である。 好ましい化学架橋基Yは、−O−、−C(O)−、−C(O)
    −O−、−S −、−O−CH 2 −CH(O−)−CH
    2 OH、−O−CH 2 −CH(OH)−CH 2 −O−、
    −O−SO 2 −O−、−O−S(O)−O−、−PH
    −、−P(CH 3 )−、−PO 3 −,−NH−、−N
    (CH 3 )−、−O−(C 1 〜C 50 )アルキル−O−、
    −O−フェニル−O−、−O−ベンジル−O−、−O−
    (C 5 〜C 8 )シクロアルキル−O−、−O−(C 1
    50 )アルケニル−O−、−O−(CH(CH 3 )−C
    2 −O) n −、−O−(CH 2 −CH 2 −O) n −及び−O−[CH−CH 2 −O] n −[CH 2 −CH 2
    O] mo −( 式中、n、m及びoは相互に無関係に0
    〜200の数を示し、EO/PO単位の分布はランダム又はブロック状であってよい。 )である。

    【0039】r、sは相互に無関係に0〜200であってよい化学量論係数である。

    【0040】式(II)で表わされる好ましいフッ素含有成分E)は、パーフルオロヘキシルエタノール−メタクリレート、パーフルオロヘキソイルプロパノール−メタクリレート、パーフルオロオクチルエタノール−メタクリレート、パーフルオロオクチルプロパノール−メタクリレート、パーフルオロヘキシルエタノリルポリグリコールエーテル−メタクリレート、パーフルオロヘキソイル−プロパノリル−ポリ[エチレングリコール−コ−
    プロピレングリコールエーテル]−アクリレート、パーフルオロオクチエタノリル−ポリ−[エチルグリコール−ブロックコ−プロピレングリコールエーテル]−メタクリレート、パーフルオロオクチルプロパノリル−ポリプロピレン−グリコールエーテル−メタクリレートがある。

    【0041】フッ素含有成分の重量割合はコポリマーの全量に対して99.9重量%まで、好ましくは0.5〜
    30重量%、特に好ましくは1〜20重量%である。

    【0042】マクロモノマーF)は1個以上の個別の繰り返し単位群群および200g/mol以上の数平均分子量を有するを少なくとも1回オレフィン系の官能化されたポリマーである。 共重合の際に化学的に異なるマクロモノマーF)の混合物も使用することができる。 マクロモノマーは1個以上の繰り返し単位群で構成され、そしてポリマーに特徴的な分子量分布を示すポリマー構造である。

    【0043】マクロモノマーF)は式(III) R 1 −Y−[(A) v −(B) w −(C) x −(D) z ]−R 2 (III) で表される化合物であることが好ましい。 この際R 1はラジカル重合法でポリマー構造を形成するのに適する、
    ビニル系不飽和化合物の群からの重合性官能基である。
    1はビニル、アリル、メタリル、メチルビニル、アクリル(CH 2 =CH−CO−)、メタクリル(CH 2
    C[CH 3 ]−CO−)、クロトニル、セネチニル、イタコニル、マレイニル、フマリルまたはスチリル基であるのが好ましい。 反応性末端基にポリマー鎖を結合させるために適当な架橋基Yが必要である。 好ましい架橋基Yには、−O−、−C(O)−、−C(O)−O−、−
    S−、−O−CH 2 −CH(O−)−CH 2 OH、−O
    −CH 2 −CH(OH)−CH 2 O−、−O−SO 2
    O−、−O−S(O)−O−、−PH−、−P(C
    3 )−、−PO 3 −,−NH−及び−N(CH 3
    −、特に−O−である。

    【0044】マクロモノマーのポリマー中心部分は個別の繰り返し単位群群A、B、C及びDによって表される。 好ましい繰り返し単位群A、B、C及びDはアクリルアミド、メタクリルアミド、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、AMPS、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタクリレート、アクリルニトリル、マレイン酸、醋酸ビニル、スチレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、イソブテン、ジエチルアクリルアミドおよびジイソプロピルアクリルアミドに由来する。

    【0045】式(III)中の指数v、w、xおよびz
    は、繰り返し単位群に関する化学量論係数を表わす。
    v、w、xおよびzは相互に無関係に0〜500、好ましくは1〜30であり、これら4つの係数の合計は平均して≧1でなければならない。

    【0046】マクロモノマー鎖上の繰り返し単位群の分布は統計的でも、ブロック状でも、交互でもまたは傾斜状でもよい。

    【0047】R 2は直鎖状または分枝状脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族または芳香族の(C 1 −C
    50 )炭化水素残基、OH、−NH 2または−N(C
    32又は構造単位[−Y−R 1 ]である。

    【0048】R 2が[−Y−R 1 ]である場合、コポリマーの架橋に適する二官能性マクロモノマーが重要である。

    【0049】マクロモノマーF)としては特に式(IV)

    【0050】

    【化4】

    [式中、R

    3 、R

    4 、R

    5およびR

    6は相互に無関係に水素又はn−脂肪族、イソ−脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族または芳香族(C

    1 −C

    30 )炭化水素残基である。 ]で表されるアクリル性またはメタクリル性単官能化されたアルキルエトキシレートが特に好ましい。

    【0051】R 3およびR 4がHまたは−CH 3 、特に好ましくはHである。 R 5はHまたは−CH 3であり、
    6はn−脂肪族、イソ−脂肪族、オレフィン系、脂環式、芳香脂肪族または芳香族(C 1 −C 30 )炭化水素残基である。

    【0052】vおよびwはエチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)に関する化学量論指数である。 vおよびwは相互に無関係に0〜500、好ましくは1〜30であり、その際にvおよびwの合計は平均して≧1でなければならない。 マクロモノマー鎖上のE
    O−およびPO−単位の分布は統計的でも、ブロック状でも、交互でもまたは傾斜状でもよい。 Yは上述の架橋である。

    【0053】更に、特に好ましいマクロモノマーF)
    は、式(IV)にしたがって以下の構造を有する:

    更に、マクロモノマーF)として(メタ)アクリル酸と 8EO単位を有する(C

    10 −C

    18 )脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) C−080) 8EO単位を有するC

    11 -オキソアルコールポログリコールエーテル(Genapol

    (R

    ) UD−080) 7EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) LA−070) 11EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) LA−110) 8EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) T−080) 15EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) T−150) 11EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) T−110) 20EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) T−220) 25EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル(Genapol

    (R) T−250) 25EO単位を有する(C

    18 -C

    22 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテル及び(又は)25EO単位を有するイソ(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコールエーテルとのエステルが適当である。

    【0054】Genapol (R) −タイプはClariant
    社製の生成物である。

    【0055】マクロモノマーF)の分子量は200〜1
    6 g/mol、好ましくは150〜10 4 g/mo
    l、特に好ましくは200〜5000g/molである。

    【0056】コポリマーの全量に対して適するマクロモノマーを99.9重量%までで使用することができる。
    0.5〜30重量%及び70〜99.5重量%の範囲で使用されるのが好ましい。 特に好ましくは5〜20重量%及び70〜95重量%の割合である。

    【0057】コポリマーとしては少なくとも成分A)、
    C)及びD)を共重合することによって得られるものが好ましい。

    【0058】更にコポリマーとしては少なくとも成分A)、C)及びE)を共重合することによって得られるものが好ましい。

    【0059】更にコポリマーとしては少なくとも成分A)、D)及びF)を共重合することによって得られるものが好ましい。

    【0060】更にコポリマーとしては少なくとも成分A)及びF)を共重合することによって得られるものが好ましい。

    【0061】更にコポリマーとしては少なくとも成分A)及びD)を共重合することによって得られるものが好ましい。

    【0062】特に好ましい実施態様においては共重合を少なくとも1種類のポリマー性添加物G)の存在下で実施し、その際に添加物G)は本来の共重合の前に重合媒体に全部または一部を溶解して添加する。 数種の添加物G)も同様に本発明に従って使用できる。 架橋した添加物G)も同様に使用することができる。 添加物G)あるいはそれらの混合物も選択された重合媒体に全部または一部だけ溶解しなければならない。 本来の重合段階の間に添加物G)は沢山の機能を示す。 一方では本来の重合段階の間に、生じるコポリマー中に過剰架橋したポリマー成分が生成されるのを回避し、他方ではグラフト重合の一般的に公知のメカニズムに従って添加物G)はランダムに活性な遊離基によって影響を受ける。 このことが、添加物G)次第で多かれ少なかれその大部分をコポリマー中に組み入れさせる。 更に適する添加物G)は、
    ラジカル重合反応の間に生成するコポリマーの溶液パラメータを、平均分子量を高い値にずらせる程に変えるという性質を有している。 添加物G)を添加せずに製造された類似のコポリマーと比較して、添加物G)の添加下に製造されたものは有利にも水溶液状態で著しく高い粘度を示す。

    【0063】添加物G)としては水および/またはアルコール、好ましくはt−ブタノールに可溶なホモ−およびコポリマーが好ましい。 この場合、コポリマーは2種類より多い色々な種類のモノマーよりなるものも適する。

    【0064】特に有利な添加物G)は、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、Nービニルピロリドン、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、アクリロイルジメチルタウリン酸、N−ビニルカプロラクタム、Nービニルメチルアセトアミド、アクリルアミド、
    アクリル酸、メタクリル酸、Nービニルモルホリド、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)および/または[2
    −(メタクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライド(MAPTAC)のホモ−またはコポリマー;ポリアルキレングリコールおよび/またはアルキルポリグリコールである。

    【0065】添加物G)としてはポリビニルピロリドン(例えばK15 (R) 、K20 (R)およびK30 (R) :製造元BASF)、ポリ(N−ビニルホルムアミド)、ポリ(N−ビニルカプロラクタム)およびN−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミドおよび/またはアクリル酸よりなり部分的にまたは完全に鹸化されていてもよいコポリマーが特に好ましい。

    【0066】添加物G)の分子量は10 2 〜10 7 g/
    mol、特に0.5×10 4 〜10 6 g/molであるのが好ましい。

    【0067】ポリマー添加物G)の使用量は、共重合の際に使用すべきモノマーの全量に対して0.1〜90重量%、好ましくは1〜20重量%、特に好ましくは1.
    5〜10重量%である。

    【0068】他の好ましい実施態様においては本発明のコポリマーは架橋されている。 即ち、このコポリマーは少なくとも2個の重合性ビニル基を持つコモノマーを含有する。

    【0069】架橋剤はメチレンビスアクリルアミド;メチレンビスメタクリルアミド;不飽和モノーおよびポリカルボン酸とポリオールとのエステル、特にジアクリレートおよびトリアクリレートあるいは−メタクリレート、特にブタンジオール−およびエチレングリコールジアクリレートあるいは−メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)およびトリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTM
    A);アリル化合物、特にアリル(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、マレイン酸ジアリルエステル、ポリアリルエステル、テトラアリルオキシエタン、トリアリルアミン、テトラアリルエチレンジアミン;リン酸のアリルエステル;および/またはビニルホスホン酸誘導体が好ましい。 特に有利な架橋剤はトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)である。

    【0070】架橋するコモノマーの重量割合はコポリマーの全量に対して20重量%まで、特に0.05〜10
    重量%、中でも0.1〜7重量%である。

    【0071】重合媒体としては、ラジカル重合反応の関係では不活性の挙動を示しそして中程度又は大きい分子量を生ずるのを有利に容認するすべての有機及び無機溶剤を使用することができる。 水;低級アルコール、特にメタノール、エタノール、プロパノール、イソ−、s−
    およびt−ブタノール、特にt−ブタノール;炭素原子数1〜30の炭化水素および上記の化合物の混合物を使用するのが好ましい。

    【0072】重合反応は常圧あるいは高圧または減圧下で0〜150℃、特に10〜100℃の温度範囲で行なうのが好ましい。 場合によっては重合は保護ガス雰囲気で、好ましくは窒素雰囲気でも実施することができる。

    【0073】重合を開始するためにエネルギーの豊富な電磁線、機械エネルギーまたは通例の化学的重合開始剤、例えば有機系過酸化物、例えばベンゾイルパーオキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、クモールヒドロパーオキシド、ジラウロイルパーオキシドまたはアゾ系開始剤、例えばアゾジイソブチロニトリル(AIBN)を使用することができる。

    【0074】同様に無機系過酸化化合物、例えば(NH
    4228 、K 228またはH 22 、場合によってはそれらと還元剤(例えばヒドロ亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、硫酸鉄(II)等) 、または還元性成分として脂肪族または芳香族スルホン酸(例えばベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等)を含有するレドッス系との組合せが適する。

    【0075】重合媒体として、ラジカル重合反応の関係では不活性の挙動を示し、そして大きい分子量の生成を有利に容認するすべての有機及び無機溶剤を使用することができる。 水及び低級、第三アルコール又は炭素原子数3〜30の炭化水素を使用するのが好ましい。 特に好ましい実施態様において、反応媒体としてt−ブタノールを使用する。 上記の有効な溶剤の代表物1種以上から成る混合物も当然のことながら本発明の範囲である。 これらは相互に混和され得ない溶剤のエマルションも含む(たとえば水/ 炭化水素)。 原則的に本発明のポリマー構造を生じるすべての反応処理法(溶液重合、乳化法、
    沈殿法、高圧法、懸濁法、物質重合、、ゲル重合等)が適当である。

    【0076】沈殿重合が好ましく、特にt−ブタノール中での沈殿重合が最適である。

    【0077】次に本発明の剤の調製に特に適する67個のコポリマーを列挙する。 種々のコポリマーNo. 1〜
    No. 67は次の製造法1,2,3及び4にしたがって得られる。

    【0078】方法1:これらのポリマーをt−ブタノール中で沈殿重合にしたがって製造することができる。 その際、モノマーをt−ブタノール中に予め加え、反応混合物を不活性化し、ついで60℃に加熱した後に対応するt−ブタノール可溶性開始剤(好ましくは過酸化ジラウロイル)の添加によって反応を開始する。 ポリマーゲルを反応終了(2時間)後溶剤の吸引濾過によって、ついで減圧乾燥によって単離する。

    【0079】方法2:これらのポリマーを水中でゲル重合法にしたがって製造することができる。 その際、モノマーを水に溶解させ、反応混合物を不活性化し、ついで65℃に加熱した後に適する開始剤(好ましくはNa 2
    28 )1種以上の添加によって反応を開始する。 ついでポリマーゲルを粉砕し、乾燥後ポリマーを単離する。

    【0080】方法3:これらのポリマーを水中で乳化重合法にしたがって製造することができる。 その際モノマーを水/有機溶剤(好ましくはシクロヘキサン)から成る混合物中で乳化剤の存在下に乳化し、反応混合物をN
    2を用いて不活性化し、ついで80℃に加熱した後に適する開始剤(好ましくはNa 228 )1種以上の添加によって反応を開始する。 ついでポリマーエマルションを蒸発濃縮し(シクロヘキサンが水の共沸剤として働く)、それによってポリマーを単離する。

    【0081】方法4:これらのポリマーを有機溶剤(好ましくはトルエン、たとえばt−アルコール)中で溶液法にしたがって製造することができる。 その際モノマーを溶剤中に予め添加し、反応混合物を不活性化し、ついで70℃に加熱した後に適する開始剤(好ましくは過酸化ジラウロイル)1種以上の添加によって反応を開始する。 ついでポリマーを溶剤の蒸発によって、ついで減圧乾燥によってポリマーを単離する。

    【0082】架橋していない、疎水性側鎖を有するポリマー:

    【0083】

    【外1】

    架橋した、疎水性側鎖を有するポリマー:

    【0084】

    【外2】

    架橋した、疎水性側鎖を有するグラフトポリマー:

    【0085】

    【外3】

    架橋していない、ケイ素含有基を有するポリマー:

    【0086】

    【外4】

    架橋した、ケイ素含有基を有するポリマー:

    【0087】

    【外5】

    架橋していない、疎水性側鎖を有し及びカチオン性基を有するポリマー:

    【0088】

    【外6】

    架橋した、疎水性側鎖を有し及びカチオン性基を有するポリマー:

    【0089】

    【外7】

    フッ基含有基を有するポリマー:

    【0090】

    【外8】

    フッ基含有基を有するグラフトポリマー:

    【0091】

    【外9】

    多官能性ポリマー

    【0092】

    【外10】

    反応成分の化学表示: AMPS アクリロイルジメチルタウラート、選択的にNa塩又はNH

    4塩。 Genapol

    (R) T-080 8EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコ ールエーテル Genapol

    (R) T-110 11EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪アルコールポリグリ コールエーテル Genapol

    (R) T-250 25EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪アルコールポリグリコ ールエーテル Genapol

    (R) LA-040 4 EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪アルコールポリグリ コールエーテル Genapol

    (R) LA-070 7EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪アルコールポリグリ コールエーテル Genapol

    (R) O -150メタクリレート 15 EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪 アルコールポリグリコールエーテル メ タクリレート Genapol

    (R) LA -250 クロトナート 25 EO単位を有する(C

    12 -C

    14 ) 脂肪 アルコールポリグリコールエーテル クロ トナート Genapol

    (R) T -250メタクリレート 25 EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪 アルコールポリグリコールエーテル メ タクリレート Genapol

    (R) T -250アクリレート 25 EO単位を有する(C

    16 -C

    18 ) 脂肪 アルコールポリグリコールエーテル メ タクリレート BB10

    (R)ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル TMPTA トリメチロールプロパントリアクリレート ポリ-NVP ポリ−N−ビニルピロリドン Silvet

    (R) 867 シロキサンポリアルキレンオキシドコポリマー MBA メチレン−ビス−アクリルアミド AMA アリルメタクリレート

    (R) Y-12867 シロキサンポリアルキレンオキシドコポリマー Silvet

    (R) 7608 ポリアルキレンオキシド- 変性されたヘプタメチ ルトリシロキサン Silvet

    (R) 7280 ポリアルキレンオキシド- 変性されたヘプタメチ ルトリシロキサン DADMAC ジアリルジメチル−アンモニウムクロライド HEMA 2-ヒドロキシエチルメタクリレート Quat 2-(メタクリロイルオキシ)エチルメチルアンモ ニウムクロライド Fluowet

    (R) AC600 パーフルオロアルキルエチルアクリレート Span

    (R) 80 ソルビタンエステル 好ましい実施態様において、コポリマーは水溶性又は水膨潤性である。

    【0093】コポリマーを他のポリマーで上述の任意に実施可能なグラフト化することは、水性系で視覚的に透明なゲルをもたらす特別なポリマー形態の生成物を生じる。 グラフトのないコポリマーの潜在的欠点は水溶液状態で多かれ少なかれ著しく白濁していることである。 これは、合成の間に生じそして水中に不十分にしか膨潤しないで存在する、従来には避けることができない未架橋ポリマー成分に起因している。 これによって、その大きさが可視光線の波長より明らかに大きくそしてそれ故に白濁の原因になる、光を散乱する粒子が発生する。 上記の任意に実施可能なグラフト反応によって過剰架橋したポリマー成分の発生が慣用の技術に比較して明らかに低減されるかまたは完全に回避される。

    【0094】上述の任意に実施可能なカチオン電荷並びにケイ素−、フッ素またはリン原子をコポリマー中への組み入れが、化粧料において特に感覚的性質および流動性を有するポリマーをもたらす。 感覚的性質および流動性の改善は洗い流す(リンスオフ)製品で使用する場合に望まれる。

    【0095】ケイ素変性されたコポリマーは、シリコーン油の機能を部分的に又は全体的に担うことができる。
    シリコーンの使用はコポリマーによって減少されるか又は回避することができる。

    【0096】本発明の脱臭剤及び制汗剤は、好ましくは0.01〜10重量%、とくに好ましくは0.1〜5重量%、更に好ましくは0.5〜3重量%のコポリマーを含有する。

    【0097】本発明の剤は水0.01〜89重量%, 特に好ましくは5〜50重量%、特に好ましくは10〜3
    0重量%を含有するのが好ましい。

    【0098】本発明の剤はグリセリン10重量%まで、
    好ましくは1〜6重量%を含有するのが好ましい。

    【0099】本発明の剤は汗を分解する微生物又は汗を分解するエステラーゼ酵素を阻害する抗菌剤を含有するのが好ましい。

    【0100】抗菌性有効物質として、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ベンズエソニウムクロライド、ジイソブチルエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ナトリウムN−ラウリルサルコシナート、ナトリウム−N
    −パルメチルサルコシナート、ラウロイルサルコシン、
    N−ミリストイルグリシン、カリウム−N−ラウリルサルコシン、トリメチルアンモニウムクロライド、ナトリウムアルミニウムクロロヒドロキシルアクタート、トリエチルシトラート、トリセチルメチルアンモニウムクロライド、2,4,4'−トリクロロ−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル(Triclosan)、フェノキシエタノール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3,4,4'−トリクロロカルバニリド(Triclocarban)、ジアミノアルキルアミド、たとえばL−リジンヘキサデシルアミド、シトラート重金属塩、サリチラート、ピロクトース、特に亜鉛塩、ピリチオン及びこれらの重金属塩、特に亜鉛ピリチオン、亜鉛フェノールスルファ、ファルネゾール及びこれらの有効物質の組み合わせが最適である。

    【0101】本発明の剤は抗菌剤を好ましくは50重量%までの量で、特に好ましくは0.01〜10重量%、
    更に好ましくは0.1〜10重量%の量で含有する。

    【0102】本発明の剤は収斂剤を含有するのが好ましい。

    【0103】好ましい収斂剤は、酸化物、好ましくは酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化亜鉛及び酸化亜鉛、オキシドヒドラート、好ましくは酸化アルミニウム水和物(Boehmit)及び水酸化物、好ましくは水酸化カルシウム、−マグネシウム、
    −アルミニウム、−チタン、−ジルコン又は−亜鉛である。

    【0104】本発明の剤は収斂剤を好ましくは0〜50
    重量%の量で、特に好ましくは0.01〜10重量%、
    更に好ましくは0.1〜10重量%の量で含有する。

    【0105】更に好ましくは本発明の剤はゲル化剤を含有する。

    【0106】ゲル化剤として、液相中で溶解されて網状構造を形成し、液相を固化するすべての界面活性物質が適当である。 適するゲル化剤は国際特許出願公開第WO
    98/58625号明細書に記載されている。

    【0107】好ましいゲル化剤は、炭素原子数12〜2
    2の脂肪酸の金属塩、たとえばステアリン酸ナトリウム、パリミチン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、
    アルキドン酸ナトリウム、ベヘン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、パリミチン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、アルミニウムモノステアラート、ヒドロキシ脂肪酸、たとえば12−ヒドロキシステアリン酸、−
    ラウリル−、16−ヒドロキシへキサデカノイル酸;脂肪酸アミド;脂肪酸アルカノールアミド;ジベンザルソルビト及びアルコール性ポリアミド及びポリアクリルアミド及びこれらの混合物である。

    【0108】本発明の剤はゲル化剤を好ましくは0.0
    1〜20重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%、
    特に好ましくは1〜8重量%、更に好ましくは 3〜7重量%を含有する。

    【0109】その他の好ましい実施態様において、本発明の剤は更にアルコールを含有する。

    【0110】好ましいアルコールはアルコキシ基、好ましくは1〜80個、特に好ましくは3〜20個のアルコキシ基及び少なくとも1個の遊離ヒドロキシル基を有するアルコキシル化されたアルコールである。 特に好ましくは、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
    n−ブタノール、i−ブタノール、t−ブタノール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、液状ポリプロピレンポリエチレングリコールーコポリマー、テトラプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジブチレングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
    PEG−8、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、グリセロールプロポキシレート、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,2,6−
    トリヒドロキシヘキサン及び1,2,3−トリヒドロキシヘキサンである。 その他の好ましいアルコールは、相対分子量2000以下のポリエチレングリコールである。 特に相対分子量200〜600のポリエチレングリコールを45重量%までの量で及び相対分子量400〜
    600のポリエチレングリコールを5〜25重量%の量で使用するのが好ましい。

    【0111】本発明の剤はアルコール1〜90重量%,
    特に好ましくは5〜80重量%、特に好ましくは20〜
    60重量%を含有するのが好ましい。

    【0112】芳香物質及び香油として、個々の香料化合物、たとえばエステル類、エーテル類、アルデヒド類、
    ケトン類、アルコール類及び炭化水素類の合成生成物を使用することができる。 エステル類の香料化合物はたとえば酢酸ベンジル、フェノキシエチルイソブチラート、
    p−t−ブチルシクロヘキシルアセタート、リナリルアセタート、ジメチルベンジルカルビニルアセタート、フェニルエチルアセタート、安息香酸リナリル、ベンンルホルミアート、エチル−メチルフェニルグリシナート、
    アリルシクロヘキシルプロピオナート、スチルアリルプロピオナート及びサリチル酸ベンジルである。 エーテル類に、たとえばベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒド類にたとえば炭素原子数8〜18の線状アルカナル、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアル及びブルゲオナール(Bourgeo
    nal)が含まれ、ケトン類にたとえばロノン、アルファ−
    イソメチルイオン及びメチル−セドリルケトンが含まれ、アルコール類にアネトール、シトロネロール、オウゲノール、ゲラニオン、リナロオール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールが含まれ、炭化水素類に主にテルペン及びバルサムが属する。 共通に快い芳香特徴を生じる種々の香料の混合物を使用するのが好ましい。

    【0113】香油は天然の香料混合物も含有することができる。 たとえばこれは植物性又は動物性起源から入手することができ、たとえばピネン油、シトラス油、ジャスミン油、リリエン油、ローズ油、又はイランイラン油である。 ほとんど芳香成分として使用される、香油よりも僅かに揮発性のエーテル油はたとえばサルビア油、カムツレ油、チョウジ油、メリッサ油、ハッカ油、桂皮油、バダイ樹油、杜松油、ベタバー油(Vetiveroel) 、
    オリバーン油(Olibanoel)、ガルバヌム油及びラダナム油が適当である。

    【0114】本発明の剤はその他の助剤及び添加物質として油物質、乳化剤及び共乳化剤、加脂剤、水分付与剤、安定剤、発育有効物質(局所麻酔、抗生物質、消炎薬、抗アレルギー薬、コルチコスレロイド、皮脂調節剤)、ビタミン、ファンセノール、アラントイン、植物抽出物、たとえばアロエベラ及び蛋白質、グリセリン、
    保存剤、真珠光沢剤、芳香物質、着色剤、芳香物質、溶剤、ヒドロトロープ、酵素、キャリヤー物質、たとえば積層ケイ酸塩、熱分解法ケイ酸、電解物質塩、たとえばKCl、NaCl、複合体形成剤、酸化防止剤及びUV
    保護フィルターを含有することができる。

    【0115】油物質は室温(25℃)で液状であるすべての脂肪物質を示す。

    【0116】したがって油相は、好ましくは次の油類から選ばれた油1種以上を包含する: a)揮発性又は非揮発性、線状、分枝状又は環状、場合により有機的に変性されたシリコーン油;フェニルシリコーン;シリコーン−樹脂及びゴム;これらは室温で固体又は液状である: b)鉱物油、たとえばパラフィン油又はワセリン油; c)動物性油、たとえばパーヒドロスクワレン、ラノリン; d)植物性油、たとえば液状トリグリセリド、たとえばひまわり油、トウモロコシ油、大豆油、米油、ホホバ油、バブースク(Babusscu)油、ヒョウタン油、ブドウ種子油、ごま油、ウオールナッツ油、杏油、マカデミア油、アボガト油、甘扁桃油、はなたねつけばな油、ヒマシ油、カプリル/カプリン酸のトリグリセリド、オリーブ油、落花生油、菜種油、及びやし油; e)合成油、たとえばパーセリン油、イソパラフィン、
    線状及び (又は) 分枝状脂肪アルコール及び脂肪酸エステル、有利には炭素原子数6〜18、好ましくは8〜1
    0のゲルベアルコール;線状及び分枝状(C 6 −C 13
    脂肪酸と線状(C 6 −C 20 )脂肪アルコールとのエステル;線状及び分枝状(C 6 −C 13 )カルボン酸と線状(C 6 −C 20 )脂肪アルコールとのエステル;線状(C
    6 −C 18 )脂肪酸と分枝状アルコール、好ましくは2−
    エチルヘキサノールとのエステル、線状及び分枝状脂肪酸と多価アルコール(たとえばジメルジオール及びトリメルジオール)及び(又は)ゲルベアルコールとのエステル;(C 6 −C 10 )脂肪酸を主体とするトリグリセリド; f)エステル、たとえばジオクチルアジペート、ジイソプロピル ダイマー ジリネロアート;プロピレングリコール/−ジカプリラート又はロウ、たとえばミツロウ、パラフィンロウ又はミクロロウ、場合により親水性ロウ、たとえばセチルステアリルアルコールとの組み合わせ物; g)フッ素化及び過フッ素化油; h)フッ素化シリコーン油; i)上記化合物の混合物。

    【0117】非イオン化O/W共乳化剤として、好ましくはエチレンオキシド0〜30モル及び(又は)プロピレンオキシイド0〜5モルと炭素原子数8〜22の線状脂肪アルコールとの、炭素原子数12〜22の脂肪酸との、アルキル基が炭素原子数8〜15のアルキルフェノールとの及びソルビタンエステル又はソルビトールエステルとの付加生成物;エテレンオキシド0〜30モルとグリセリンとの付加生成物の(C 12 −C 18 )脂肪酸モノ−及びジエステル;炭素原子数6〜22の飽和及び不飽和脂肪酸のグリセリンモノ−及びジエステル及びソルビタンモノ−及びジエステル及び場合によりそのエチレンオキシド付加生成物;エチレンオキシド15〜60モルとヒマシ油及び(又は)硬化されたヒマシ油との付加生成物;ポリオール−,特にポリグリセリンエステル、たとえばポリグリセリンポリリシノール酸エステル及びポリグリセリンポリ−12−ヒドロキシステアリン酸エステルが適当である。 同様にこれらの種類の物質から成る化合物の混合物も適当である。

    【0118】イオン化共乳化剤としてたとえばアニオン乳化剤、たとえばモノ−、ジ−又はトリ−リン酸エステル、しかもまたカチオン乳化剤、たとえばモノ−、ジ−
    又はトリ−アルキルクオート(alkylquat)及びこれらのポリマー誘導体が適する。

    【0119】加脂剤として好ましくはポリエトキシル化されたラノリン誘導体、レシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド及び脂肪酸アルカノールアミドを使用する。 この場合、後者は同時に泡安定剤として使用される。 水分付与物質として、たとえばイソプロピルパルミタート、グリセリン及び (又は) ソルビトールを使用することができる。

    【0120】安定剤として脂肪酸の金属塩、たとえばステアリン酸マグネシウム、−アルミニウム及び(又は)
    −亜鉛を使用することができる。

    【0121】発育有効物質はたとえば植物抽出物及びビタミン複合体を意味する。

    【0122】本発明の剤は、手入れ添加物として通常のセラミド、擬似セラミド、脂肪酸−N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミド、コレステリン、コレステリン脂肪酸エステル、脂肪酸、トリグリセリド、セレブロシド、ホスホリピド及び同様な物質と混合することができる。

    【0123】水性又は溶剤含有エマルション又は懸濁液の流動性を調節するために、公知文献に多数の種々の系が記載されている。 たとえばセルロースエーテル及びそのたのセルロース誘導体(たとえばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース)、ゼラチン、
    デンプン及びデンプン誘導体、アルギン酸ナトリウム、
    脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、寒天−寒天、
    トラガント又はデキストリンが公知である。 合成ポリマーとして種々の材料、たとえばポリビニルアルコール、
    ポリアクリルアミド、ポリビニルアミド、ポリスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、無水マレイン酸とビニルメチルエーテルからのコポリマー、ならびに上記化合物からの種々の混合物及びコポリマーが、その種々の塩及びエステルも含めて使用される。 これらのポリマーは随意に架橋されていているか又は架橋されていなくてよい。

    【0124】UVフィルターとして、たとえば4−アミノ安息香酸、3−(4'−トリメチルアンモニウム)ベンジリデン−ボラン−2−オン−メチルスルファート、
    3,3,5−トリメチル−シクロヘキシルサリチラ−
    ト、2−ヒドロキシ−4−メトキシバンゾフェノン;2
    −フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸及びそのカリウム−、ナトリウム−及びトリエタノールアミン塩;3,3'−(1,4−フェニレンジメチン)−ビス−(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.
    1]−ヘプタン−1−メタンスルホン酸及びその塩;1
    −(4−t.−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン;3−(4'−スルホ)−ベンジリデン−ボラン−2−オン及びその塩;
    2−シアン−3,3−ジフェニル−アクリル酸−(2−
    エチルヘキシルエステル);N−「2(及び4)−(2
    −オキソボラン−3−イリデンメチル)ベンジル]−アクリルアミド;4−メトキシ−ケイヒ酸−2−エチル−
    ヘキシルエステル;エトキシル化されたエチル4−アミノ−ベンゾアート;4−メトキシ−ケイヒ酸−イソアミルエステル;2,4,6−トリス−[p−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−
    トリアジン;2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,
    3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)−ジシロオキサニル)プロピル)フェノール;4,
    4'−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)−
    アミノ−カルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−
    トリアジン−2,4−イル)ジイミノ]ビス−(安息香酸−2−エチルヘキシルエステル);3−(4'−メチルバンジリデン)−D,L−カンファー;3−ベンジリデン−カンファー;サリチル酸−2−エチルヘキシルエステル;4−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル;ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンソフェノン−5−スルホン酸(スルイソベンゾヌム)(Sulisob
    enzonum)並びにそのナトリウム塩及び(又は)4−イソプロピルベンジルサリチラートが適当である。

    【0125】酸化防止剤としてたとえばスーパーオキシドジムスターゼ、トコフェロール(ビタミンE)及びアスコルビン酸(ビタミンC)が適当である。

    【0126】保存剤としてたとえばフェノキシエタノール、パラベン、ペンタンジオール又はソルビン酸が適当である。

    【0127】着色剤として化粧料目的に適する、許可された物質を使用することができる。

    【0128】脱臭剤及び制汗剤はローション、クリーム、スティック(さらに多層スティック)、スプレー、
    ロールオン式調合物及びパウダーであるのが好ましい。

    【0129】本発明の剤は好ましくは2〜12の範囲のpH値、特に好ましくはpH3〜8を有する。

    【0130】次の例及び使用例は、本発明を詳細に説明するものであって、本発明はこれによって限定されるものではない(すべてのパーセント記載は重量%である)。 例中で使用されるコポリマーは上記の特に好ましいコポリマーNo. 1〜67の代表物である。 その製造は、それぞれの好ましい開始剤及び溶剤の使用下に例中に記載した方法1,2,3又は4にしたがって行われる。

    【0131】 例1:制汗クリーム A Cithrol GMS A/S 15.0% グリセリルスレアラート/PEG−100ステアラート Grodacol C90 EP 5.0% セチルアルコール コポリマー No. 61 2.0% B 水 全量100% ソルビト(70%) 3.0% ソルビトール Reach 501 Lsg 44.5% アルミニウムクロロヒドラート C 香油 適宜 着色剤 適宜 芳香物質 適宜 製造: I A及びReach 501 のないBを70〜75℃に加熱する。 II 攪拌下冷却する。 III Reach 501 を50〜55℃で添加する。 IV 香油を40〜45℃で添加する。 V 30〜35℃で均質化する。

    【0132】 例2:澄明な制汗ジェル A Abil EM 97 2.3% ジメチコン コポリル/シクロペンタシロキサン Abil B8839 6.9% シクロペンタシロキサン/シクロヘキサシロキサン Abil K4 6.9% シクロテトラシロキサン/シクロペンタシロキサン コポリマー No. 28 1.5% B Aloxicoll L 40.00% アルミニウム クロロヒドラート プロピレングリコール 25.0% 蒸留水 全量 100% 香油 適宜 製造: I A及びBを別々に混合する。 II 相Bを攪拌下に室温で相Aに徐々に添加する。 III 均質化する。

    【0133】 例3: W/O型制汗クリーム A Abil EM 90 2.0% セチルジメチコン/コポリオール Abil B8839 20.0% シクロペンタシロキサン/シクロヘキサシロキサン コポリマー No. 65 2.0% B Aloxicoll L 17.0% アルミニウム クロロヒドラート 蒸留水 全量 100% 香油 適宜 保存剤 適宜 製造: I 相Bを攪拌下に室温で相Aに徐々に添加する。 II 均質化する。

    【0134】 例4:O/W型デオドラントローション A Teginacid H 3.0% グリセリルステアラート/Ceteth-20 Tegosoft, fl. 3.0% セテアリルオクタノアート Tegosoft CT 3.0% カプリル−/カプリン−トリグリセリド コポリマー No. 30 0.75% B グリセリン 3.0% 蒸留水 全量 100% C クエン酸 0.15% 保存剤 適宜 香油 適宜 製造: I 相A及びBを別々に約80℃に加熱する。 II 相A及び相Bを一緒にする。 III 均質化する。 IV 弱い攪拌下で30℃に冷却する。 V 相Cを40℃以下で添加する。

    【0135】 例5:アルコール不含デオドラントロールオン(不透明) A Tagodeo CW90 2.0% 亜鉛シノレアート/テトラヒドロキシプロピル− エチレンジアミン/Laureth-3 /プロピレングリコール ポリエチレングリコール(3)ラウリルエーテル 1.0% トリエタノールアミン 1.0% B コポリマー No. 18 1.2% 蒸留水 全量 100% C Tagat R40 3.0% PEG−40水素添加されたカスター油 香油 適宜 保存剤 適宜 D クエン酸(50%水溶液) 0.2% 製造: I 相A及びBを別々に約80℃に加熱する。 II 相Bを相Aに混入攪拌し、均質化する。 III 徐々の攪拌下に冷却する。 IV 30℃で相Cを添加する。 V pH値を相Dを用いて調整する。

    【0136】 例6:デオ−ロール−オン A コポリマー No. 27 1.0% 蒸留水 全量 100% B Hydagen DCMF 0.1% キトサン グリコール酸 1.5% グリセリン (86%) 2.0% 製造: I コポリマー No. 27を、澄明な粘性膨潤が生じるまで強い攪拌下に徐々に水中に加える。 II 相Bの成分を徐々の攪拌下に溶解する。 pH4〜
    5。 III 相Bを相Aに添加し、均質に攪拌する。

    【0137】 例7: デオ−エマルション A エマルション B2 フレークス 1.0% Ceteareth-20 コポリマー No. 25 1.0% セチオール 5 5.0% ジオクチルシクロヘキサン セチオール OE 5.0% ジカプリルエーテル Hydagen CAT 2.0% トリエチルシタラート B Hydagen DCMF 0.1% キトサン グリコール酸 0.04% 蒸留水 全量 100% 保存剤 2.0% 製造: I 相Aの成分を80℃で融解し、均質化する。 II 相Bの成分を攪拌下に溶解し、攪拌下で徐々にA
    に添加する。 III 攪拌下に冷却する。 IV 30℃で保存剤を添加する。

    【0138】 例8: 澄みきったアルコール不含ジェル A DC3225C 10.00% シクロメチコン/ジメチコン コポリオール DC245 液体 3.40% シクロメチコン ポリジメチルシロキサン 3.9% ジメチコン コポリマー No. 53 0.75% 香料 52847 適宜 B Rezal 36G 44.0% アルミニウム ジルコニウム テトラクロロハイドレックス GLY ジプロピレングリコール 20% 蒸留水 全量 100% 製造: I 成分A及びBを別々に十分に混合する。 II BをAに添加する。 III 均質化する。

    【0139】 例9: O/W型制汗クリーム A コポリマー No. 63 2.0% Arlamol ISML 2.0% イソソルビトラウラート Dow corning 245 Fluid 2.0% シクロメチコン B 蒸留水 全量100% Locron P (50%) 40.0% アルミニウム クロロヒドラート 保存剤 適宜 香料 適宜 製造: I Aの成分を混合する。 II 攪拌下にBをAに添加する。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロマン・モルシユホイザー ドイツ連邦共和国、マインツ、ヤコブ− ニッコラウス− ヴエーク、4 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AB222 AC012 AC072 AC121 AC122 AC132 AC172 AC182 AC302 AC352 AC422 AC542 AD042 AD091 AD161 AD162 AD172 AD322 BB48 BB51 CC17 DD01 DD05 DD08 DD11 DD17 DD23 DD31 DD32 DD33 DD41 DD50 EE12 EE18

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