Method of processing carrots

申请号 JP2003557302 申请日 2003-01-02 公开(公告)号 JP4133829B2 公开(公告)日 2008-08-13
申请人 ミョン ファン パク; ロッテ コンフェクショナリー カンパニー リミテッド; 发明人 ミョン ファン パク;
摘要
权利要求
  • 人参を主材として加熱抽出する人参の加工方法において、
    1)人参100重量%と、五味子、山査子 、山茱萸 、木瓜、梅実、柚子 、枳実、りんご、石榴及びオレンジの中から選ばれた1種または2種以上の混合物10〜1000重量%とに、4〜10倍量の水を加えて 沸点で1〜6時間加熱する段階;
    2)室温に冷却した後、濾過する段階;及び
    3)濾液を濃縮させてエキスや粉末に製造する段階;
    を含 み、前記で製造されたエキスや粉末中のジンセノサイド (Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd) の比率が10〜45であることを特徴する、人参の加工方法。
  • 前記1)段階の後、水を蒸発させてエタノールまたはメタノールで1〜3時間加熱抽出する段階を追加に行うことを特徴とする、請求項 に記載の人参の加工方法。
  • 前記人参は、白参、水参、尾参、紅参、人参葉、花旗参、田七人参または竹節人参であることを特徴とする、請求項 または に記載の人参の加工方法。
  • 说明书全文

    本発明は、人参の加工方法及び加工人参抽出物の用途に関するものであって、さらに詳細には、人参と、五味子、山査子 、山茱萸 、木瓜、梅実、柚子、枳実、りんご、石榴及びオレンジの中から選ばれた1種または2種以上の生薬材とを混合処方することにより、お互い上昇作用を起こし、ジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率を10〜45に増強させる加工人参抽出物または加工人参のサポニン分画抽出物、及び人参と前記生薬材を混合して70〜120℃で加熱処理する人参の加工方法に関するものである。

    人参は、東・西洋に限らず一番よく知られている滋養強壮剤として、それに対しての薬理生理学的研究が続けられてきて、現在はその神秘な薬効が科学的方法により説明されている。 人参の効能は、老化抑制、動脈硬化予防、高脂血症改善、糖尿病改善、高血圧改善、肝機能強化、抗酸化効果、抗ストレス効果、免疫増強、血栓改善、脳機能改善、脳細胞保護、抗癌効果など多様であり、人体の恒常性を維持し全ての病理状態を正常状態にすることができる。 最近には、紅参だけが極微量含有しているジンセノサイドRg3が血管弛緩作用(非特許文献1参照)、血小板凝集抑制作用(非特許文献2参照)、脳神経細胞保護作用(非特許文献3参照)を有し、ジンセノサイドRg3、Rg5、Rh2、Rh1は抗癌作用を有すると報告された(非特許文献4参照)。

    参は長期間保管できるように、白参、紅参に加工して使用している。 紅参は、水参を加熱処理して製造されるものであって、白参に比べ優れた薬効を奏すると広く知られている。 特に、紅参には、水参、白参に含有されていないジンセノサイドRg3、Rg5、Rk1、Rh2、Rh1、マルトール(maltol)などの微量成分が含まれており、薬効が増加すると知られている。 家庭で水参または白参から紅参エキスを製造することのできる方法が考案されて、その製造のための機械も既に開示されている(特許文献1参照)。 前述のように、紅参に微量含有されている成分を強化して薬効を増強させる方法に対しての研究が続けられている。

    特にその中でも、最近は所謂仙参といって、人参を少量の水の存在下で紅参の製造温度よりかなり高い温度の120〜180℃で加熱処理すると、紅参に微量含有されていた成分の含量が著しく増加すると共に新しい成分が生成されて、薬効が非常に増強されるということも知られている(非特許文献5,特許文献2参照)。 しかし、この方法は、製造時間が長く、高圧加熱器などの特殊装備も必要となり、特に、通常の加工温度より高温で加熱処理しなければならないため、大量製造する際人参が炭化されてしまう虞があるなど、製造工程の運営上に不具合がある。
    J. Nat. Prod. 63, 1702(2000) Biol. Pharm. Bull. 21, 79(1998), Korean J. Ginseng Sci. 21, 132(1997) J. Neuroscience Res. 53, 426(1998), Neuro Report 9, 226(1998) Jpn. J. cancer Res. 87, 357(1996), J. cancer Res. Clin. Oncol. 120, 24(1993), Anticancer Res. 17, 1067(1997), Cancer Letters 150, 41(2000), Dietary Anticarcinogenesis and Antimutagenesis 274(2000) J. Natural Products 63, 1702, 2000

    大韓民国特許公開番号第10−2001−19628号公報

    大韓民国特許登録第192678号

    従って、本発明者は、人参の薬効を増強させるために鋭意研究した結果、高温で人参を加熱処理して蒸かす加工方法とは違って、70〜120℃で人参に特定生薬材を混合処方して加熱湯薬を抽出することにより、ジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率を10〜45、大抵は20〜45に増強させて、既存人参に比べ血管弛緩作用が65〜97倍増強するなど、驚くべき薬効を発揮する加工人参抽出物を開発して本発明を完成した。

    従って、本発明は、既存人参に比べ著しく薬効の増加された、ジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率が10〜45である加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物を提供することにその目的がある。

    また、本発明は、人参に、五味子、山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実、りんご、石榴及びオレンジのような酸味を有する生薬材を混合し70〜120℃で加熱処理することにより、protopanaxadiol系サポニンが変化されジンセノサイドRg3、Rg5、Rk1が多量生成されると共に、protopanaxatriol系サポニンはジンセノサイドRg2、F4、Rh1などに変化される、人参の新しい加工方法を提供することに他の目的がある。

    また本発明は、本発明による加工人参抽出物またはサポニン分画抽出物をそのまま濃縮液、希釈液または飲料組成物に応用するか、またはこれを粉末化して錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、またはお菓子類に添加した形態の健康食品または医薬品を提供することにまた他の目的がある。

    本発明は、ジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率が10〜45である加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物をその特徴とする。

    また、本発明は、人参に、五味子、 山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実 、りんご、石榴及びオレンジの中から選ばれた1種または2種以上の生薬材を混合し、70〜120℃で加熱処理する新しい人参の加工方法を他の特徴とする。

    また、本発明は、前記加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物が心血管疾患、勃起不全、脳神経細胞関連疾患予防及び改善、そして抗癌効果などの優秀な機能性効能を有するため、これを有効成分として含有する多様な製形の医薬品及び健康食品を含む。

    まず、本発明による人参の加工方法を詳細に説明する。

    本発明は、人参100重量%に対し、五味子、 山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実 、りんご、石榴、オレンジなどの酸味を有する生薬材10〜1000重量%を混合して使用する。 前記混合物を水4〜10倍量で1〜6時間加熱した後、室温に冷却して濾過し、濾液を濃縮させてエキスや粉末に製造することができる。 この際、使用する水の量は、抽出初期には多い量(例えば、7〜10倍量)を入れて抽出後期には4〜5倍量になるように加熱することにより、抽出装置内の温度が高くなって反応が促進される。

    また、前記混合物の加熱温度は70〜120℃、望ましくは内容物が沸く温度で湯薬抽出しても充分であり、産業現場で通常的に使用されている抽出装置である加圧溶出器を使用すると複雑な追加の設備をしなくとも容易に、商業的に大量に製造することができる。

    加熱時間は1〜6時間、望ましくは3〜5時間行うが、この範囲を外れると収得率にあまり変動はないながら、却ってジンセノサイドRg3、Rg5が分解されてしまう虞がある。

    このように得られた加工人参抽出物をそのまま使用しても本発明の目的は達成されるが、前記抽出物を、水を蒸発させてエタノールまたはメタノールで1〜3時間加熱抽出する段階をさらに行ってもよい。 このような過程は、特に、サポニン溶出効率を高める工程に適用すると望ましい結果が得られる。

    また、前記のように抽出した加工人参抽出物は、比較的人参と混合処方された生薬材からの非薬効性不純物などが含有されているため、これをさらに精製するためには、例えばジクロロメタンなどで抽出して、水層を水飽和ブタノールなどで数回抽出し合わせて、水で洗滌し、ブタノール抽出液を減圧濃縮してメタノールに溶かす過程をさらに行うことにより、不必要な抽出不純物などを適切に除去し純度の増強されたサポニン抽出物を得ることができるが、このようなサポニン分画抽出物を使用するとさらに高い純度の製品を得ることができる。

    一方、本発明に使用する人参は、水参、白参、尾参、紅参、人参葉、花旗参、三七人参または竹節人参が望ましい。

    また、本発明で人参加工時共に使用される生薬材は酸味を有するものであって、五味子、 山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実 、りんご、石榴、オレンジの中から選ばれた1種または2種以上を人参と共に混合処方して使用する。

    本発明で使用される五味子は、各種リグナン(lignans)成分を含有しており、肝の損傷を予防し肝損傷の回復を促進して、肝機能正常化、胆汁分泌亢進効果があり、抗バクテリア、抗酸化剤、消化促進剤として、肝、腎臓のために使用されている。 疲労回復、ストレス抵抗力増強、視力疲労、認識能力増加にも有効である。

    山査子は、胃液分泌促進、抗菌作用、持続性血圧降下作用があって健胃、消化、整腸薬として使用されており、最近は、冠状動脈拡張作用、コレステロール降下効果が確認され血液循環改善剤として広く使用されている。

    山茱萸は、利尿作用、一時的血圧降下作用、抗菌作用、抗ヒスタミン作用があり滋養強壮、収斂、止血の目的で使用されている。

    柚子は香辛料として、枳実は芳香性健胃剤として、食品及び漢薬材に使用されると共に、これらの果肉にはクエン酸などの植物有機酸が多量含有されており、酢の代用または魚料理の生臭いにおいを除去する香辛料として使用されている。

    梅実は、抗菌、消化液分泌促進、清涼止渇の効果があり清涼性収斂薬、鎮咳去痰、解熱、駆虫作用をする。

    木瓜は、新陳代謝を円滑にして、また消化酵素の分泌を促進させる効果を発揮する。

    りんごは、ビタミンとミネラルが豊富であり、特に繊維質が多くて整腸効果と鎮静作用に優れている。

    石榴は、昔から強壮剤として知られており、特に、高血圧と動脈硬化予防に優れた効果を奏する。 また、下痢、疫痢、腹痛、下り物などに効果があり、駆虫剤の作用もする。

    オレンジは、ビタミンCの含有量が多くて疲労回復、皮膚美容に効果がある。

    前述のように本発明では、人参と、五味子、 山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実 、りんご、石榴、オレンジなどの生薬材とを混合処方して加熱抽出することにより、既存の人参単一成分を高温処理した場合とは違って、複合薬材がお互い上昇作用を起こしジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率が10〜45に大いに増強され、高血圧、動脈硬化、血栓、勃起不全、脳卒中、記憶力障害などの予防及び治療、抗癌効果及び抗癌剤副作用を軽減させるなどの優れた薬効を有するということが確認できた。

    一方、本発明は、本発明による加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物を有効成分とする医薬品または健康食品を含むが、加工人参抽出物の医薬品、健康食品または食品添加剤への適用は、通常の製形化や添加方法により多様に適用することができる。

    例えば、医薬品として製造する時には、経口投与製剤に通常的に使用される添加剤の乳化剤、潤滑剤、粘着剤、甘味剤、芳香剤などを利用して錠剤、硬質カプセル剤、軟質カプセル剤、丸剤、顆粒剤、液剤のような経口投与製剤、注射剤などに製造することができる。

    本発明の加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物は、使用される原料生薬が医薬品または健康食品として使用でき、共に加熱処理しても無毒性で安全に摂取することができる。

    本発明による加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物は、成人を基準として100〜1000mgずつ一日2〜4回服用することが望ましい。

    一方、食品添加剤として製造する時には、飲料、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、ガム、お菓子類などの食品素材に、本発明の加工人参抽出物またはサポニン分画抽出物を含ませて製造することができる。

    このような本発明による加工人参抽出物を、前記例示した各種製形に製造し多様な方法で服用する場合、勃起不全改善、血液循環改善、疲労回復、高血圧、動脈硬化、抗血栓、脳卒中及び脳機能改善などに効果を奏して、また抗癌効果だけではなく抗癌剤の副作用を軽減させる効能も発揮する。

    以上説明したように、本発明は、人参を、五味子、山査子、山茱萸、木瓜、梅実、柚子、枳実、りんご、石榴及びオレンジの中から選ばれた1種または2種以上の生薬材と共に水で加熱加工することにより、人参単独または五味子などの生薬材を各々抽出し合わせて使用することに比べ、遥かに増強された効果を発揮する。 これは、白参にはなく紅参だけが微量含有しているジンセノサイドRg3、Rg5、Rk1などが、本発明の加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物には高濃度に含有されていることから起因すると考えられ、そのジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率は10〜45である。

    このような加工人参抽出物は、勃起不全改善、血液循環改善、疲労回復、高血圧、動脈硬化、抗血栓、脳卒中及び脳機能改善、抗癌補助剤などの目的で医薬品及び健康食品として利用することができる。 本発明による加工人参抽出物またはこれのサポニン分画抽出物は、液剤、錠剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤、軟質カプセル剤、注射剤などに製造されて誰でも容易に服用することができる。

    以下、実施例を通じて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。

    実施例1
    白参2.5Kgと五味子1.5Kgに水40lを入れて加圧抽出装置で4時間加熱し煮た後(内部温度120℃)、水20lを蒸留して除去し、エタノール48lを入れて2時間加熱して抽出し、室温に冷却した後濾過した(1次濾液)。 残渣に水16lとエタノール48lを入れて3時間加熱抽出し冷却して濾過した濾液と1次濾液とを合わせて、抽出物の容量が1/3になるまで濃縮して噴霧乾燥し、加工人参抽出物を得た。

    実施例2
    白参2.5Kgと山査子1.5Kgを前記実施例1と同様に処理して加工人参抽出物を得た。

    実施例3
    尾参50gと五味子30gに水700mlを入れて4時間加熱して煮た後、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を得た。

    実施例4
    紅参20gと五味子15gに水300mlを入れて3時間煮た後、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を得た。

    実施例5
    尾参25gを細切りにして山査子20gと混合し、水200mlを入れて4時間加熱して煮た後、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を得た。

    実施例6
    白参20gと木瓜25gに水400mlを入れて、前記実施例3と同様に処理して加工人参抽出物を製造した。

    実施例7
    白参20gと梅実果肉乾燥品15gに水300mlを入れて、前記実施例3と同様に処理して加工人参抽出物を製造した。

    実施例8
    白参15gと柚子の果肉15gに水200mlを入れて、前記実施例3と同様に処理して加工人参抽出物を製造した。

    実施例9
    紅参15gと枳実20gに水300mlを入れて、前記実施例3と同様に処理して加工人参抽出物を製造した。

    実施例10
    花旗参20gと山茱萸20g、竹節人参20gと山査子20g、三七人参15g、乾燥した人参葉20gと五味子15gに水350mlを各々入れて、4時間加熱して煮た後、水を蒸留して除去し、エタノール400mlを入れて2時間加熱還流させて、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を製造した。

    実施例11
    白参10gと山査子10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例12
    白参10gと五味子10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例13
    白参10gと山茱萸10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却して濾過し加工人参抽出物を得た。

    実施例14
    白参10gと木瓜10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例15
    白参10gと梅実果肉10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例16
    白参10gと柚子果肉10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例17
    白参10gと枳実10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例18
    紅参10gと五味子10gに水200mlを入れて1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    実施例19
    前記実施例1から得た加工人参抽出物50gを水350mlに溶かして、ジクロロメタン350mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール350mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水350mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例20
    前記実施例2から得た加工人参抽出物50gを水350mlに溶かして、ジクロロメタン350mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール350mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水350mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例21
    前記実施例11から得た加工人参抽出物5.1gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例22
    前記実施例12から得た加工人参抽出物5.4gを水50mlに溶かして、ジクロロメタンを50mlずつ使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例23
    前記実施例13から得た加工人参抽出物5gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例24
    前記実施例14から得た加工人参抽出物5.5gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例25
    前記実施例15から得た加工人参抽出物4.8gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例26
    前記実施例16から得た加工人参抽出物4.9gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例27
    前記実施例17から得た加工人参抽出物5.1gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例28
    前記実施例18から得た加工人参抽出物5.2gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    実施例29
    白参15g、山査子5g及び五味子5gに水200mlを入れて5時間加熱して煮た後、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を得た。

    実施例30
    白参15g、五味子3g、山査子3g及び山茱萸4gに水250mlを入れて5時間加熱して煮た後、室温に冷却して濾過し、濾液を減圧濃縮して加工人参抽出物を得た。

    参考実施例1:錠剤製造 前記実施例1で製造した加工人参抽出物粉末500gと結晶性セルロース196g、ステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により打錠して700mg錠剤を製造した。

    参考実施例2:錠剤製造 前記実施例2で製造した加工人参抽出物500g、結晶性セルロース196g、ステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により打錠して700mg錠剤を製造した。

    参考実施例3:硬質カプセル剤製造 前記実施例1で製造した加工人参抽出物粉末100g、結晶性セルロース95g、酸化ケイ素5gをよく混合し、通常の方法により400mg硬質カプセル剤を製造した。

    参考実施例4:軟質カプセル剤製造 前記実施例1で製造した加工人参抽出物粉末200g、大豆油280g、レシチン15g、黄蝋5gを均質に混合し、通常の方法により500mg軟質カプセル剤を製造した。

    参考実施例5:顆粒剤製造 前記実施例2で製造した加工人参抽出物500g、とうもろこし澱粉196g、ステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により顆粒剤を製造した。

    参考実施例6:丸剤製造 前記実施例2で製造した加工人参抽出物300g、とうもろこし澱粉100g、結晶性セルロース50g、蜂蜜150gをよく混合し、通常の方法により100mg丸剤を製造した。

    参考実施例7:液剤製造 前記実施例1で製造した加工人参抽出物100g、紅参抽出物濃縮液(人参サポニン140mg/g)20g、冬虫夏草抽出物粉末(2.5:1に濃縮したもの)100g、ナツメ濃縮液(55ブリックス)50g、ビタミンB1塩酸塩2g、ビタミンB2 1g、ビタミンB6塩酸塩2g及び砂糖200gに精製水を加え溶解させて、2lの液剤を製造した。

    参考実施例8:飲料製品製造 前記実施例1で製造した加工人参抽出物10g、クエン酸1g、アラビアゴム1g及び砂糖5gを水に希釈して通常の方法により飲料を製造するが、95℃で15秒間殺菌、冷却して、総100mlのドリンクタイプの飲料製品を製造した。

    比較例1
    紅参2Kg、白参5Kg、五味子5Kg、山査子5Kgを各々別途に、前記実施例3と同様に行って抽出物粉末を製造した。

    比較例2
    白参10gに水200mlを加え1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    比較例3
    紅参10gに水200mlを加え1時間加熱して煮た後水100mlを蒸発させて、蓋をして3時間加熱した後、水を蒸発させて除去した。 これにメタノール400mlを加え1時間加熱抽出して、冷却し濾過して加工人参抽出物を得た。

    比較例4
    前記比較例2から得た加工人参抽出物3.4gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    比較例5
    前記比較例3から得た加工人参抽出物3.4gを水50mlに溶かして、ジクロロメタン50mlずつを使用し2回抽出して、水層を水飽和ブタノール50mlずつを使用して3回抽出し合わせて、水50mlで洗滌した後、ブタノール抽出液を減圧濃縮して人参サポニン分画抽出物を得た。

    比較例6:仙参の製造(大韓民国特許登録第192678号)
    40mlステンレス容器に白参5gと水5mlを加えた後、加圧滅菌器に入れて密閉し120℃で2時間加熱した。 加熱の終わった加工人参5gを取って、メタノール100mlずつを使用し3回抽出して濃縮させた後水に懸濁させて、エーテル100mlずつを使用し3回抽出した。 残りの水層をブタノール100mlずつを使用し3回抽出した後、ブタノール分画を濃縮させて人参サポニン分画抽出物を得た。

    比較例7:仙参の製造(大韓民国特許登録第192678号)
    40mlステンレス容器に白参5gと水5mlを加えた後、加圧滅菌器に入れて密閉し130℃で2時間加熱した。 加熱の終わった加工人参5gを取って、メタノール100mlずつを使用し3回抽出して濃縮させた後水に懸濁させて、エーテル100mlずつを使用し3回抽出した。 残りの水層をブタノール100mlずつを使用し3回抽出した後、ブタノール分画を濃縮させて人参サポニン分画抽出物を得た。

    比較例8
    紅参5gをメタノール100mlずつを使用し3回、3時間加熱抽出して濃縮した後水100mlに懸濁させて、エーテル100mlずつを使用し3回抽出した。 水層をブタノール100mlずつを使用し3回抽出して合わせた後、濃縮させて紅参サポニン分画抽出物を得た。

    参考比較例1
    前記比較例1で製造した白参抽出物350g、五味子抽出物210g、結晶性セルロース136g及びステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により打錠して700mg錠剤を製造した。

    参考比較例2
    前記比較例1で製造した白参抽出物350g、山査子抽出物210g、結晶性セルロース136g及びステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により打錠して700mg錠剤を製造した。

    参考比較例3
    前記比較例1で製造した紅参抽出物350g、結晶性セルロース246g、とうもろこし澱粉100g及びステアリン酸マグネシウム4gをよく混合し、通常の方法により打錠して700mg錠剤を製造した。

    実験例1
    前記実施例21〜28及び比較例4〜5から得たサポニン分画抽出物を薄層クロマトグラフィー法により分析した(展開溶媒;クロロホルム:メタノール:水=15:10:2.5、発色剤;10%硫酸を噴霧した後加熱)[図1及び図2]。 また、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)はCapcell pak MG C18(4.6×250 mm)、検出203nm、溶出溶媒は、(A)10%アセトニトリル/水、(B)90%アセトニトリル/水を時間帯別に比率を異にして実施し、その結果を図3に示した。

    図1と図2から分かるように、比較例4及び5はジンセノサイドの変化が観察されなかった。 しかし、実施例21乃至28では、ジンセノサイドが大部分変化し、極性の少ないジンセノサイドがたくさん生成されたことが確認された。

    図3から分かるように、比較例4のジンセノサイドは(PG−Qで表示)大部分変化して(GS−1表示は実施例22、GC−1表示は実施例21)、ジンセノサイドRg3、Rg5、Rk1、Rg2、Rh1、F4に転換されたことが確認された。 ピーク1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13は各々ジンセノサイドRg1,Re,Rb1,Rc,Rb2,Rd,Rg2,Rh1,F4,(20S)−Rg3,(20R)−Rg3,Rk1,Rg5を表す。

    前記実施例19〜29及び比較例4〜7から得たサポニン分画抽出物を高速液体クロマトグラフィーで分析して、ジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率を各成分の相対ピーク面積を基準として分析し、その結果を次の表1に示した。

    前記表1に示したように、本発明による加工人参抽出物のジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率は10〜45であって、先行技術(大韓民国特許登録番号第192678号)の比較例6と比較例7での1.03〜2.43に比べ遥かに優秀である。 また、実施例19及び20の場合は、実施例21及び22と同一な生薬材で加工された人参であるが、大量加工することによりジンセノサイド(Rg3 + Rg5)/(Rb1 + Rb2 + Rc + Rd)の比率が非常に増加されたことが分かる。

    実験例2:勃起不全症改善効能の比較 勃起不全症を有している45〜60歳の男性40名を8名ずつ5群に分けて、前記参考実施例1、参考実施例2、参考比較例1、参考比較例2及び参考比較例3で製造した錠剤を1回2錠ずつ一日3回、30日間服用させて、勃起不全症改善効果を自覚症状と問診により評価して、その結果を次の表2に示した。

    前記表2に示したように、本発明による加工人参抽出物の参考実施例1及び2は87.5%の勃起不全改善効果を示したが、参考比較例1及び2の勃起不全改善効果は微々たるものであった。 文献上、紅参も勃起不全改善効果があると報告されているが、本発明の加工人参抽出物が紅参(参考比較例3)より遥かに優れた効果を示した。

    実験例3:末梢血液循環改善作用 軽微な神経障害を有している49〜60歳の男性糖尿病患者40名を、8名ずつ5群に分けて、前記参考実施例1、参考実施例2、参考比較例1及び参考比較例2で製造した錠剤を6錠ずつ服用させて、服用前、服用後45分、服用後90分にLaser Doppler Flowmetry装置を用いて患者らの右足に対し血流を測定した。 偽薬群は同じ量のとうもろこし澱粉で製造した錠剤を服用させた。 その結果を次の表3に示した。

    前記表3に示したように、服用後90分での参考実施例1、参考実施例2は、各々51.2%、68.2%の血流増加を示した反面、参考比較例1、参考比較例2のように人参抽出物に五味子抽出物や山査子抽出物を単純混合して投与した群は、15%、19%の血流増加を示したことから、本発明による加工人参抽出物が血流障害を有する糖尿病患者の足の血流を著しく増強させるということが分かった。

    実験例4:血管弛緩作用の比較 体重260〜280gのSprague-Dawley系ラットの胸部大動脈を摘出して、内皮細胞を損傷させないようにして2〜3mmの長さの大動脈環を用意した。 クレブス炭酸緩衝液(Krebs' bicarbonate buffer;mM: NaCl 118,KCl 4.7,CaCl 2 2.5,NaHCO 3 25,MgSO 4 1.2,KH 2 PO 4 1.2, ブドウ糖11.0,95% O 2 +5% CO 2 ,37 ℃)20mlが入っている臓器チャンバーに懸垂して等尺性張力の記録装置に連結した。 大動脈環を2g休止張力で60分間平衡させた。 フェニレフリン30μMを加え安定した収縮が現れたことを確認して、アセチルコリン1μMを加え内皮細胞が存在することを確認した。 大動脈環を45分間3回洗滌して、再びフェニレフリンで収縮させて、試料を累積的に加えて血管弛緩作用を観測した[図4]。 使用した試料は、前記実施例21、実施例22及び比較例4から得たサポニン分画抽出物を使用した。

    図4に示したように、本発明による加工人参サポニン分画抽出物の血管弛緩作用は、比較例4のサポニン分画抽出物(−▲−)に比べ、実施例21のサポニン分画抽出物(−●−)が65倍、実施例22のサポニン分画抽出物(−○−)が97倍強力な効果を示した。 また、本発明による加工人参は、先行技術[大韓民国特許登録第192678号及びJ. Natural Products 63, 1702, 2000]による加工人参(32倍薬効増加)より遥かに優秀であることが分かった。

    実験例5:高血圧に対する効果 45〜60歳の男性高血圧患者21名を11名、10名の2群に分けて、一群には前記参考実施例2で製造した錠剤を、他群には前記参考比較例2で製造した錠剤を、一日3回、1回2錠ずつ30日間服用させて、血圧の変化を測定して次の表4に示した。

    前記表4に示したように、本発明による加工人参抽出物を1ヶ月間服用した場合、高血圧患者の収縮期血圧を降下させる比率は90.9%であり、変化された血圧は−14〜−36mmHgであって、既存人参抽出物に山査子抽出物を混合したものを服用した群は、10名の中で2名(20%)だけが血圧が下がり、80%はほとんど変化がなかった。 本発明による加工人参抽出物は、高血圧患者の収縮期血圧を降下させる効果が優秀であった。

    実験例6:血小板凝集抑制効果 健康な男性の上膊静脈から採血して(抗凝固剤は15% citric aicd‐citrate‐dextroseを使用)、120gで15分間遠心分離し得られた血小板の豊富な血漿を、500gで10分間遠心分離して血小板を得た。 2億個血小板/mlに懸濁させてwashed plateletを得た。 文献[高麗人参学会誌 21, 132(1997)]に記載の方法により、コラーゲンにより誘導される血小板凝集反応に対しての加工人参抽出物の効果を測定して、次の表5に示した。

    前記表5に示したように、50%阻害濃度を比較してみると、本発明による加工人参抽出物は、既存人参抽出物より52倍、42倍強力な血小板凝集反応抑制効果を奏するため、高血圧、動脈硬化、脳卒中などの血液循環関連疾患に対する予防及び治療効果が期待できる。

    実験例7:抗癌剤副作用の軽減効果 抗癌剤であるシスプラチンの投与により発生する副作用の中で、腎臓機能阻害に対しての本発明による加工人参のサポニン分画抽出物の効果を測定した。 体重200g前後のSprag Dowry系ラットを6匹ずつ五個群に分けて、対照群(食塩水投与)を除いた全ての群にシスプラチン5mg/kg/5ml溶液を腹腔投与した。 前記実施例22から得たサポニン分画抽出物300mg/kg、比較例4から得たサポニン分画抽出物300mg/kgを、各々シスプラチン投与72、48、24、12時間前に腹腔投与して(事前投与群)、シスプラチン投与12、24、48、72時間後に腹腔投与した(事後投与群)。 四日目に実験動物から血液を採取して血清を製造した。

    BUN(Blood urea nitrogen)測定用キットを使用して腎臓毒性指標であるBUNを測定した。 ウレアーゼ酵素原液0.1mlを緩衝液20mlに混合したもの0.02mlに、実験動物から採取した血液から製造した血清とウレア基準液0.02mlを添加して、37℃で15分間保温した後、発色試薬2mlずつを各々添加して37℃で5分間保温した後、570nmで吸光度を測定した。

    クレアチニン測定キットを使用して腎臓毒性指標であるクレアチニンを測定した。

    実験動物の血液から製造した血清0.5mlに4mlタングステン溶液を加え強く振とうして、10分後、1500gで10分間遠心分離した。 遠心分離した上清液に、クレアチニン標準薬3ml(対照群は蒸留水3ml)、ピクリン酸液1ml、1.4 M NaOH 0.5mlを加えてよく混合し、15分後515nmで吸光度を測定した。

    前記表6に示したように、シスプラチンの投与後、実施例22のサポニン分画抽出物を投与した事後投与群では、BUN、クレアチニン値が正常値に近く回復することが分かった。

    実験例8:脳神経細胞保護効果の測定 脳卒中の治療及び予防に対しての効果を調べるために、脳細胞がグルタメート過多露出により死滅することに対する加工人参サポニン分画抽出物の効果を文献[J. Neurosci. Res. 53, 426 (1998)]に基づいて測定し、次の表7に示した。

    前記表7に示したように、前記実施例20から得たサポニン分画抽出物は、比較例4から得たサポニン分画抽出物より優れたグルタメート神経毒に対しての防御効果を奏した。

    実験例9:抗癌作用 仔血清培養液に人間癌細胞株を接種し48時間培養した後、96−ウェル培養容器で一日間継代培養した。 その後、加工人参抽出物を処理して48時間後MTT溶液を加え不溶性ホルマジンを生成させた。 遠心分離後、沈殿層にジメチルスルホキシドを加えホルマジン沈殿を溶解させて、570nmで吸光度を自動平板読取り機(automatic flat reader)により測定し50%細胞が生存する濃度を算出して、その結果を次の表8に示した。

    前記表8に示したように、加工人参抽出物のサポニン分画抽出物は、白参抽出物のサポニン分画抽出物に比べ強力な癌細胞成長抑制効果を奏した。

    実験例10:脳機能改善効果の比較 記憶力障害症状を有する61〜74歳の老人20名(男性10名、女性10名)を男女各々五人ずつ二つの群に分けて、実施例2、参考実施例2で製造した錠剤を一日2回、1回2錠ずつ3ヶ月間服用させて、問診により記憶力障害症状の改善程度を観察して、その結果を次の表9に示した。

    次の表9から分かるように、'改善された'と'顕著に改善された'とを合わせて'有効'と判断する時、本発明の実施例2の加工人参抽出物は有効率80%であって、既存人参抽出物の有効率30%に比べ著しく高い有効率を示し、本発明の人参抽出物は、記憶力障害改善による脳機能改善効果が非常に優秀であるということが確認できた。

    実験例11:毒性実験 本発明による加工人参抽出物に対して毒性実験を次のように行った。 具体的に前記実施例1、実施例2の加工人参抽出物を0.2%ツイーン80水溶液に溶かして、これを体重20gのICR系マウス(群当り20匹)に各々5g/kgずつ経口投与して7日間観察したが、死亡したマウスはいなかった。

    本発明による加工人参、既存人参のサポニン分画抽出物の薄層クロマトグラムを示した図である[PG:比較例4、GC:実施例21、GS:実施例22、RG:比較例5、RGS:実施例28]。

    本発明による加工人参、既存人参のサポニン分画抽出物の薄層クロマトグラムを示した図である[1:比較例4、2:実施例22、3:実施例21、4:実施例23、5:実施例24、6:実施例25、7:実施例26、8:実施例27、9:比較例5、10:実施例28]。

    白参と五味子または白参と山査子により加工された人参のサポニン分画抽出物を高速液体クロマトグラフィーで分析した図である[PG−Q:比較例4、GC−1:実施例21、GS−1:実施例22]。

    本発明による加工人参、既存人参のサポニン分画抽出物及びジンセノサイドRg3の血管弛緩作用を比較したグラフ図である。

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