蓮からの抽出エキスを含有してなる組成物 |
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申请号 | JP2006548709 | 申请日 | 2005-10-12 | 公开(公告)号 | JPWO2006067906A1 | 公开(公告)日 | 2008-06-12 |
申请人 | 有限会社 コンノインターナショナル; 有限会社 コンノインターナショナル; | 发明人 | 蘇萍 江; 蘇萍 江; | ||||
摘要 | 要約今まで廃棄されていたこれら蓮の花弁、花托、茎、葉、殻を有効利用すべく、アントシアニジン、各種ミネラル、ビタミン類を多く含む蓮の花弁、花托、茎、葉、殻の少なくとも一つから抽出したエキスを含有させてなる組成物とする。同組成物を各種加工食品に添加することで、目の健康維持に有用な加工食品となり、各種化粧品に添加することによって血行促進、細胞活性化に有用な化粧品となる。 | ||||||
权利要求 | 蓮の花弁、花托、茎、葉、殻の少なくとも一つから抽出したエキスを所要量含有することを特徴とする組成物。 抽出エキスは、粉末状または液状であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 請求項1または2に記載の組成物を含有してなる加工食品。 抽出エキスの含有量は、食材の100重量部に対して0.1〜5.0重量部の範囲で含有してなる請求項3に記載の加工食品。 加工食品が、食パン等の各種パン類、和菓子洋菓子等の菓子類、味噌・醤油・焼き肉のたれ・ソース・カレールウ等の調味料、ラーメン・うどん・そば等の麺類のいずれかである請求項3に記載の加工食品。 請求項1または2に記載の組成物を含有してなる化粧品。 化粧品が、乳液類、クリーム類、またはパウダー類である請求項6に記載の化粧品。 |
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说明书全文 | 本発明は、池沼または水田で栽培し蓮根及び蓮の実を収穫する「蓮」(スイレン科の多年草)からの抽出エキスを含有してなる組成物に関するものである。 蓮は漢方薬として古くから利用されており、特に、葉の部分は「お茶」として飲用され血糖値・血圧を下げる作用を有するとしている。 また、蓮根及び蓮の実は食材として使用されていることは広く知られている。 しかしながら、蓮の栽培において蓮根及び蓮の実は収穫されるが、それ以外の部分はほとんど全て廃棄されていた。 ところが、蓮のその他の部分、例えば、蓮の花弁、花托、茎(花茎及び葉茎を含む)、葉、実を被っている皮(以下「殻」という)等には、目の栄養成分である「アントシアニジン」が多く含まれていること、また、食用としている蓮の実および蓮根には多くのミネラル成分とビタミンCとが多量に含まれていることが解ったのである。 更に、「蓮」と名の付く植物も多数知られており、その中の幾つかの植物から抽出されたエキスには、例えば、血糖値を降下させる作用とかコラーゲンの産生を促進する作用などを有することが知られており、薬品、化粧品または医療若しくは美容用飲食品の材料として使用されている。 しかしながら、「蓮」と名の付く植物といっても様々な種類があって、その称呼も分類(属)も異なり、必然的に含有成分も違ったものとなっているのである。 また、その種類が同種であっても、実、根、茎、葉及び花などの部位によって含有成分が異なる場合もある。 食材として利用されている蓮の実については、特開2000−66936公報に開示されたものが公知になっている。 この公知の食材としては、黒豆、黒胡麻、黒米などの黒色食物粉末を主成分とする健康食品に対して、蓮の実を粉末にして第3の成分として全体が漢方医学理論における陰陽のバランスがとれた中性状を示すように配合するものであり、これを服用することで血圧上昇、体温上昇、発汗といった副作用が生じるのが抑制されるというものである。 また、スイレン科の蓮とは種類が異なるが、特開2000−128797公報に開示されているように、血糖値降下作用を有するとされる「石蓮」及び「鈍叶石蓮」の抽出物を用いた血糖値硬化剤とその血糖値硬化剤を使用した血糖値降下食品が知られている。 更に薬効として、清熱解毒作用、止血・止瀉作用を有しており、咽喉腫瘍、細菌性下痢、子宮出血、血便の治療に使用されている。 そして、特に、花部及び葉部を用いるのが最も好ましいとしている。 更に、スイレン科の蓮とは種類が異なるが、特開2003−212748公報に開示されているように、コラーゲンの産生促進作用を有するとされる「黄花倒水蓮」及び「蓮子草」の抽出物を用いたコラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品が知られている。 これら植物から得られる抽出物とは、抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られた乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれかであり、これらを有効成分として含むとしている。 そして、黄花倒水蓮については特に枝部とし、蓮子草については特に葉部を抽出原料として用いることが好ましいとしている。 しかしながら、前記特開2000−66936公報は、蓮の実を粉末にして使用するものであって、あくまでも主成分である黒色食物粉末に対して副成分として配合され、漢方医学理論における陰陽のバランスを考慮した中性化のために使用するものであり、蓮の実自体の成分による効能は、それ程期待されるものではない。 また、前記特開2000−128797公報の公知技術における「石蓮」及び「鈍叶石蓮」は、景天科(ベンケイソウ科)に属する越年生の草木植物で、低山から高山にかけて、岩の上に生育しているものであって、いわゆる池沼または水田で栽培する「蓮」(スイレン科の多年草)とは実質的に異なる植物であると認められ、その利用部位においても花部及び葉部を用いることが好ましいとしており、その成分・薬効も蓮とは明らかに異なっている。 さらに、前記特開2003−212748公報の公知技術における黄花倒水蓮は、ヒメハギ科に属する低木であり、蓮子草はヒユ科に属する1年生の草木であって、これらはいずれも、いわゆる池沼または水田で栽培する「蓮」(スイレン科の多年草)とは実質的に異なる植物であると認められ、その利用部位においては、黄花倒水蓮は特に枝部を、蓮子草は特に葉部を抽出原料として用いるとしているが、その成分・薬効も蓮とは明らかに異なっている。 従って、今まで廃棄されていたこれら蓮の花弁、花托、茎、葉、殻を有効利用できるようにすることに解決課題を有する。 本発明者は、蓮の花弁、花托、茎、葉、殻に目の栄養成分であるアントシアニジンや、細胞の活性化に寄与する各種ミネラル成分とビタミン類等の有用成分が含まれていることを見出し、鋭意研究を重ねて本発明をするに到った。 すなわち、蓮の花弁、花托、茎、葉、殻の少なくとも一つから抽出したエキスを所要量含有する組成物を創出した。 該抽出エキスは、粉末状でもよく、また液状であってもよい。 また、上記組成物の用途としては、各種食材に含有させて日常食する加工食品とすることによって、目の機能回復に役立たせることができる。 この場合の抽出エキスの含有量は、食材の100重量部に対して0.1〜5.0重量部の範囲とするのが好ましい。 加工食品としては、食パン等の各種パン類、和菓子洋菓子等の菓子類、味噌・醤油・焼き肉のたれ・ソース・カレールウ等の調味料、ラーメン・うどん・そば等の麺類とすることができる。 さらには、該組成物を含有してなる化粧品とすれば、各種ミネラル成分やビタミン類によって細胞が活性化される。 かかる化粧品としては、乳液類、クリーム類、またはパウダー類とするのが好ましい。 本発明に係る組成物は、蓮の花弁、花托、茎、葉、殻の少なくとも一つから抽出したエキスを所要量含有させたものであって、該エキスは目の栄養成分であるアントシアニジンを多く含んでいることから、日頃多く食する食パン等の各種パン類、和菓子洋菓子等の菓子類、味噌・醤油・焼き肉のたれ・ソース・カレールウ等の調味料、ラーメン・うどん・そば等の麺類等の加工食品に配合することによって、少量づつではあるが毎日目の栄養成分を摂取することができると共に、適宜のビタミン摂取用の錠剤、または、カルシウムとかマグネシウム摂取用の栄養剤等に少量含有させることにより、各種健康食品として大きく寄与できるという優れた効果を奏する。 また、本発明に係る組成物には、アントシアニジンの他にカリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル成分とビタミンCも含まれ、細胞の活性化に寄与するものであることから、化粧品に含有させて使用することによって、美肌形成に寄与できるという優れた効果を奏する。 次に、本発明を具体的な実施の形態に基づいて詳しく説明する。 蓮の葉、茎(葉茎及び花茎を含む)と実を外した花托、実を被覆している殻は細かく粉砕して水に入れ、数(3〜5)時間後に水と共に粉砕物を絞って固形物を除去する。 この場合に、粉砕物を水に入れるのは、抽出しようとするアントシアニジン、ミネラル成分、ビタミンC等の栄養成分が水溶性であり、粉砕後に水に入れることによって、これら栄養成分を水中に溶出させ効率よく短時間で抽出できるからである。 そして、固形物を除去した溶液を静置することにより更に細かい固形物を沈殿させ、上澄みの部分だけを適宜の手段によって水分を除去して、エキスを粉末状態で、または大半の水分を除去した液状として残るようにする。 この水分除去手段としては、例えば、加熱によって水分を蒸発させても良いし、また、フリージングにて水分を除去しても良い。 その他の抽出手段として、アルコールなどの抽出用溶媒を用いることもできる。 この場合でも、葉、茎(葉茎及び花茎を含む)、花托、および殻は粉砕するかまたは細かいチップ状に切断した方が効率よく抽出できる。 なお、アルコール等の抽出用溶媒を用いた場合には、抽出時間が例えば1〜2時間程度でも効率よく抽出でき、また、抽出成分と抽出用溶媒とを分離する手段も容易になる。 要するに、抽出手段については、従来公知の手段を採用すれば良いのである。 得られたエキスは粉末状であっても液状であっても良いのであり、得られたエキスは全体として略茶褐色であって苦味がある。 蓮の部位毎に抽出成分であるアントシアニジン、ミネラル成分、ビタミンCの含有量について、吸光光度法にて1%デルフィニジン(塩酸:メタノール=2:98溶液)、モル吸光係数1020、を用いて算出した結果、下記表1に示す通りであった。
次に、上述のようにして得られた抽出エキス粉末を配合した食パンを製造した。 パン生地用粉末100重量部に対して概ね0.1〜5.0重量部の抽出エキス粉末を配合してパン生地を作成した。 このとき、パン生地を練るために加えられる水または温水に抽出エキス粉末を溶かしてパン生地を練る前のパン生地用粉末に混合させるのが全体として均等に混合されるので好ましい。 また、液状のエキスを、水または温水に溶かして全体に薄めて使用してもよい。 パン生地用粉末100重量部に対して本抽出エキス(粉末状または液状)の配合量を5.0重量部より多くすると、やや苦味を感じるようになった。 抽出エキスが0.1重量部より少なくすると栄養成分の効果が薄くなり、健康食品として意義が薄れる。 そこで、パン生地用粉末100重量部に対して概ね0.1〜5.0重量部の範囲で抽出エキス粉末を配合することが好ましい。 アントシアニジンはビタミンと違って熱に強いので加熱または焼成してもその効能は変わることがないので、和菓子、洋菓子、ビスケットまたは煎餅等のスナック菓子等の菓子類においても、同様の方法、配合比にて製造することが可能であることがわかった。 また、加熱または焼成等の加工によって変質し難いので、他の例えば、味噌・醤油・焼き肉のたれ・ソース・カレールウ等の調味料、ラーメン・うどん・そば等の麺類やその他の種々の加工食品に添加することができる。 いずれの場合も、本抽出エキスの配合量は上記範囲で配合させることが好ましい。 その他、ペット用食材に利用できることは勿論である。 なお、あまり着色されない方が好まれる食品の場合、例えば、食パンやうどん等においては、本抽出エキス配合量を少なくし全体としてあまり変色しないように調整すれば良い。 一方、味噌・醤油等の調味料については、変色や苦味をあまり気にすることなく添加することができるので、その配合量を多少増やしても(10重量部程度)差し支えがなく、調味料としての使用量も少ないので食材の味が変わることもない。 しかも、水溶性であることから、製品にする工程の中で含有させても良いし、製品になった後で添加混合させても良い。 また、抽出エキスの中にアントシアニジンと共に存在するミネラル成分とビタミンCは血行促進作用による細胞の活性作用も有するものであり、各種化粧品に適当量(0.1〜1.0%程度)添加または配合することによって、皮膚からの吸収により化粧品としての肌に対する機能を向上させることができると共に、エステ等の美容室において使用されている肌の若返りのための塗布材(剤)に所要量(1〜10%程度)添加または配合して使用することによって、更に血行を促進して細胞を活性化することができる。 このように蓮の花弁、花托、茎、葉、殻から抽出した抽出エキス(粉末状または液状)を含有する組成物には、目の栄養成分であるアントシアニジンを多く含んでいることから、体内への摂取手段である飲料や食品への添加物として有用である。 従って、毎日摂取することで、目の健康維持に大きく貢献でき、各種加工食品やサプリメントとして利用することができる。 また、抽出エキスの中にアントシアニジンと共に存在するミネラル成分とビタミンCは血行促進作用による細胞の活性作用も有することから、各種化粧品として利用することもできる。 |