Pharmaceutical compositions and their preparation for the treatment of bronchitis |
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申请号 | JP2012517995 | 申请日 | 2009-06-30 | 公开(公告)号 | JP5502197B2 | 公开(公告)日 | 2014-05-28 |
申请人 | フーベイ イーリン メディシン リサーチ インスティテュート カンパニー リミテッド; | 发明人 | イーリン ウー; ヨンフェン チャン; ホンフイ シュー; シャオヤン リ; シュエリ ジ; シャオリ ウー; チャオ ワン; ユンペン リ; メン ワン; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 気管支炎を治療するための医薬組成物であって、薬効物質から以下の質量部で生成されることを特徴とする医薬組成物。 薬効物質から、以下の質量部で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 薬効物質から、以下の質量部で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 薬効物質から、以下の質量部で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 薬効物質から、以下の質量部で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 薬効物質から、以下の質量部で生成されることを特徴とする、請求項1に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 半夏が清半夏であり、白朮が炒白朮であり、苦杏仁が炒苦杏仁であり、黄岑がスライスの形態であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の医薬組成物。 以下のステップで調製される医薬組成物であって、 (1)選択したきれいな黄岑を処方に記載の割合に従って秤量し、後で使用するためにこれを微細な粉末へと微粉砕するステップ、 (2)選択したきれいな陳皮および桂枝を処方に記載の割合に従って秤量し、薬効物質の質量の8〜12倍v/w(ml/g)の水を添加し、前記混合物に3〜7時間蒸留を施すことによって精油を抽出し、後で使用するために前記精油を収集するステップ、 (3)ステップ(2)の蒸留後に得た前記水溶液を容器に収集し、ステップ(2)からの前記薬草残渣を白朮、茯苓、甘草、款冬花および連翹と一緒に、1回目は薬効物質の質量の7〜11倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、2回目は5〜9倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、それぞれ1〜3時間にわたり、水で2回抽出し、次いで、前記水性抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液を蒸留後に得た上記の水溶液と合わせ、後で使用するために透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.15〜1.20)へと濃縮するステップ、 (4)選択したきれいな半夏、紫蘇子、芥子、来服子、紫苑、十薬、および苦杏仁を処方に記載の割合に従って秤量し、これを薬効物質の質量の5〜7倍v/w(ml/g)の40〜70%エタノール溶液中で2回、1回目は1〜3時間および2回目は1〜2時間の抽出を行い、前記抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液のエタノールを回収し、前記残渣を透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.15〜1.20)へと濃縮し、後で使用するために前記透明ペーストをステップ(3)で得た透明ペーストと合わせるステップ、 ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストが、その活性成分を構成することを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の医薬組成物。 硬カプセル剤、錠剤、散剤、経口用液剤、軟カプセル剤、丸剤、チンキ剤、シロップ剤、坐剤、ゲル剤、スプレー剤または注射剤であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の医薬組成物。 その錠剤が、以下のステップで配合されることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物(1)選択したきれいな黄岑を処方に記載の割合に従って秤量し、後で使用するために黄岑を微細な粉末へと微粉砕するステップ、 (2)選択したきれいな陳皮および桂枝を処方に記載の割合に従って秤量し、薬効物質の質量の8〜12倍v/w(ml/g)の水を添加し、前記混合物に4〜6時間蒸留を施すことによって精油を抽出し、後で使用するために前記精油を収集するステップ、 (3)ステップ(2)の蒸留後に得た前記水溶液を容器に収集し、ステップ(2)からの前記薬草残渣を白朮、茯苓、甘草、款冬花および連翹と一緒に、1回目は薬効物質の質量の7〜11倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、2回目は5〜9倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、それぞれ1〜3時間にわたり、水で2回抽出し、次いで、前記水性抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液を蒸留後に得た上記の水溶液と合わせ、後で使用するために透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.15〜1.20)へと濃縮するステップ、 (4)選択したきれいな半夏、紫蘇子、芥子、来服子、紫苑、十薬、および苦杏仁を処方に記載の割合に従って秤量し、これを薬効物質の質量の5〜7倍v/w(ml/g)の40〜70%エタノール溶液中で2回、1回目は1〜3時間および2回目は1〜2時間の抽出を行い、前記抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液のエタノールを回収し、前記残渣を透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.15〜1.20である)へと濃縮し、後で使用するために前記透明ペーストをステップ(3)で得た透明ペーストと合わせるステップ、 (5)基本物質として、ステップ(1)で得た微細な粉末を用いて、ステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを顆粒状にし、後で使用するために、得た前記顆粒剤に仕上げ処理を行うステップ、 (6)以下の質量部に従い、錠剤用の物質を提供するステップ: ステップ(5)で得た顆粒剤 360〜600 コロイド状二酸化ケイ素 1.8〜3.2 ステアリン酸マグネシウム 1.8〜3.2、 (7)従来の製剤方法で錠剤化することによって、医薬組成物の錠剤を得るステップ。 その錠剤が、以下のステップで配合されることを特徴とする、請求項10に記載の医薬組成物(1)選択したきれいな黄岑を処方に記載の割合に従って秤量し、後で使用するために黄岑を微細な粉末へと微粉砕するステップ、 (2)選択したきれいな陳皮および桂枝を処方に記載の割合に従って秤量し、薬効物質の質量の9倍v/w(ml/g)の水を添加し、前記混合物に5時間蒸留を施すことによって精油を抽出し、後で使用するために前記精油を収集するステップ、 (3)ステップ(2)の蒸留後に得た前記水溶液を容器に収集し、ステップ(2)からの前記薬草残渣を白朮、茯苓、甘草、款冬花および連翹と一緒に、1回目は薬効物質の質量の10倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、2回目は7倍v/w(ml/g)の量の水を用いて、それぞれ4時間にわたり、水で2回抽出し、次いで、前記水性抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液を蒸留後に得た上記の水溶液と合わせ、後で使用するために透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.17)へと濃縮するステップ、 (4)選択したきれいな半夏、紫蘇子、芥子、来服子、紫苑、十薬、および苦杏仁を処方に記載の割合に従って秤量し、これを薬効物質の質量の6倍v/w(ml/g)の60%エタノール溶液中で2回、1回目は2時間および2回目は1時間の抽出を行い、前記抽出物をプールし、前記混合物を濾過し、前記濾液のエタノールを回収し、前記残渣を透明ペースト(60℃で熱的に測定された相対密度が1.17である)へと濃縮し、後で使用するために前記透明ペーストをステップ(3)で得た透明ペーストと合わせるステップ、 (5)基本物質として、ステップ(1)で得た微細な粉末を用いて、ステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを顆粒状にし、後で使用するために、得た前記顆粒剤に仕上げ処理を行うステップ、 (6)以下の質量部に従い、錠剤用の物質を提供するステップ: ステップ(5)で得た顆粒剤 470 コロイド状二酸化ケイ素 2.4 ステアリン酸マグネシウム 2.4、 (7)ステップ(2)で得た前記精油を前記コロイド状二酸化ケイ素に添加し、従来の製剤方法で錠剤化することによって、医薬組成物の錠剤を得るステップ。 気管支炎が慢性気管支炎であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の気管支炎を治療するための医薬組成物。 |
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说明书全文 | 本発明は、伝統的な漢方医学の分野、特に気管支炎の治療のための医薬組成物およびその調製方法に属する。 気管支炎は、細菌およびウイルスの感染症、または物理的および化学的要因による刺激作用が原因で起こる気管および気管支粘膜の炎症である。 典型的に、気管支炎は、主に咳、喀痰、胸骨下の倦怠感または疼痛、息切れ、および付随する風邪と共通の症状を特徴とする。 持続する期間によって、気管支炎は、2つの種類に分類することができる:急性気管気管支炎および慢性気管支炎である。 慢性気管支炎は、一般的に2カ月より長く持続し、2年連続して発病するか、または1年以内で3カ月連続して持続するもので、その粘膜および末梢組織上に炎症を引き起こす気管支炎である。 殆どの患者は成人であり、春および冬に発病する場合が多い。 気管支炎は、伝統的な漢方医学において、「咳」、「粘液性流体の滞留」、「喘息症候群」の種類に属する。 慢性気管支炎の原因は、かなり複雑である。 例えば環境、気候、遺伝学、喫煙などの要因に加えて、ウイルスおよび細菌感染が非常に重要な要因である。 上記病因学的要因に加えて、慢性気管支炎には、副交感神経の機能亢進をもたらし得る自律神経の機能不全などの身体の内部要因が関与しており、これは、そのような人の気道の反応は、普通の人間より敏感であるためである。 したがって、普通の人には影響のない弱い刺激が、気管支の収縮およびれん縮、分泌の増加を引き起こし、咳、喀痰、息切れなどの症状を発生させる可能性がある。 現在では、西洋医学に基づく治療は、感染を制御し、痰を消散し、咳を止めることに主に焦点を置いており、内部要因の機能不全を調整することは効果的ではない。 数日にわたり急性期を耐えた後、多くの患者は、発熱の緩和、風邪の回避、および粘着性の黄色の痰をしばしば経験する。 しかし、咳、喀痰および息切れなどの症状は軽減せず、痰の量はかなり増加する。 さらに、広範囲の抗生物質をグルココルチコイドと合わせて長期間および大量に使用することはまた、院内の二次感染のさらなる原因ともなる。 伝統的漢方医学を適切な割合で、異なるステージで用いて慢性気管支炎を治療することは、効力および経済性の点で最適であることを示す調査がある。 疾患の治療は、伝統的漢方医学では非常に長い歴史である。 伝統的漢方医学による咳の治療のため、原理、方法、処方および薬物についての継続した審査が、何世代もの医師に引き継がれて行われてきた。 伝統的漢方医学の治療は、付随的なものと、根本的なものを同時に治療する原理を強調している。 症候群の分化および治療が、異なるステージにおいて実施され、これらのステージは、疾患の進行に従い、例えば、外因性病原体が肺を攻撃するステージ、濁った痰が肺をふさぐステージ、気(qi)が低迷し、血液がうっ血するステージ、および病原菌が元気(vital-qi)を上回り優勢となるステージなどに分類することができる。 伝統的漢方医学を用いた慢性気管支炎の治療は、様々な効果、例えば咳を止めること、痰を消滅させること、呼吸困難を緩和すること、および炎症を食い止めることなどを具現化することが薬理学的調査により示された。 臨床上の調査において、伝統的漢方医学を用いた治療は、咳、喀痰、呼吸困難などの症状をかなり緩和することができる一方で、西洋医学と比較して有害反応がより少ないことが実証された。 大部分の患者は、治療中に慢性気管支炎の寛解ステージに入ることが可能なので、抗生物質の使用回数を減らすことができ、これによって、患者の体質を強化し、急性発症の間隔を長くすることができ、したがって、患者の生活の質を改善することができる。 したがって、気管支炎、特に慢性気管支炎を治療するための新規な伝統的漢方医学を開発する必要性が依然として存在する。 上記必要性を満たすため、本発明は、気管支炎を治療するための医薬組成物およびその調製方法を提供する。 本発明の医薬組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成される: 好ましくは、本発明の医薬組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成される: より好ましくは、本発明の医薬組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成される: 代替として、組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成することができる: 代替として、組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成することができる: 代替として、組成物は、薬効物質から、以下の質量部で生成することができる:
本発明の医薬組成物中の紫苑、款冬花、白朮、茯苓、および苦杏仁は、臣薬(minister drug)である。 紫苑は、性質は暖性および湿性であり、味は苦味であり、浄化作用がある。 紫苑は、痰を消滅させ、咳を緩和するという優れた作用を発揮する。 Shen Nong's Herbalにおいて紫苑は、「主に呼吸困難を伴う咳ならびに風邪および熱により胸内に停滞する気を対象とする」ことを記載している。 款冬花は、肺に湿気を与え、気を下向きに方向づけ、咳を緩和し、および痰を消滅させることができる。 Ben Jing Feng Yuanにおいて、款冬花は、「肺に湿気を与え、痰を消滅させ、咳を止め、および喘息を緩和する」という働きがあることが要約されている。 紫苑および款冬花は、これらの相互強化により利用され、慢性咳嗽および遅延性呼吸困難を治療するのに優れた薬物である。 これら両方には、「暖性にして、乾燥せず、湿性にして、脂っこくない」という特性があり、肺の気を温め、湿気を与えること、咳を止めること、および痰を消滅させるという特別な働きがあり、したがって肺の気は潤い、浄化および下降という肺機能は回復し、これによって痰が肺の中に蓄積できなくなる。 一方、2つの薬物の暖性、湿性の特性は、処方において暖性および乾性という特性を有する薬物が過剰なことから、陰を傷つけるという不都合を排除することができる。 白朮は、味は甘味および苦味であり、性質は暖性である。 白朮は、気を補充し、脾臓を活気づけ、ならびに乾燥により湿気を排除するために使用することができ、その一方で利尿を誘発する。 Zhen Zhu Nangにおいて、白朮は、「湿気を除去し、気に有利に働き、痰を分散し、利尿を促進する」ことに優れていることが記載されている。 茯苓は、脾臓を活気づけ、利尿を誘発し、湿気を除去する効果があり、したがって、Shi Bu Zhai Yi Shuにおいて、「単一の薬物として、茯苓は、痰を治療する主要な薬物である。痰の性質は水なので、茯苓は水の滞留を軽減でき、また痰の移動は湿気なので、湿気の滞留を軽減することもできる」と記載されているように、湿性の痰咳を専門としている。 白朮と茯苓を組み合わせることによって、脾臓を活気づけ、乾燥により湿気を排除し、痰を消散させることになり、したがって、疾患に付随するもの、および疾患の原理を同時に治療することによって、湿気が排除され、脾臓が活性化され、これによって、痰が生成できなくなる。 苦杏仁は、味は苦味であり、性質は微暖性であり、苦味により浄化し、気を下に向け、咳を止め、呼吸困難を緩和するという作用がある。 撹拌加熱後(すなわち炒苦杏仁)、苦杏仁は、その毒性が減少するばかりでなく、腸に湿気を与えることによって便秘を緩和するその働きが強化される。 Ben Cao Bian Duには、「すべての小堅果は下向きの作用を有する一方、杏仁の種は、気を下向きにすることを専門とし、その結果として、痰を分散させ、咳を止め、さらに大腸に湿気を与えることになる……」と記載されている。 Yao Xing Lunには、苦杏仁は、「主に呼吸困難を伴う咳を対象とする」とも記載されている。 上述の薬物は、一緒に作用することによって、臣薬は、君薬が脾臓を活性化させ、湿気を排除し、逆に作用する気の流れを下向きにすることを促し、これによって痰を消滅させ、咳および喘息を緩和する。 本発明の医薬組成物の紫蘇子、来服子、芥子、桂枝、黄岑、連翹、および十薬は、佐薬(assistant drug)である。 紫蘇子は、味は辛味であり、性質は暖性で、気を下向きにし、痰を分散し、咳および喘息を緩和する働きがある。 Ri Hua Zi Ben Caoにおいて、紫蘇子は、「咳を緩和し、心臓および肺に湿気を与え、および痰の気を排除する」ことができると記載されている。 来服子は、味は辛味および甘味であり、性質は平性であり、脾臓、胃、および肺の経脈に入り、気を下向きにする働きがあり、痰を分散し、痰の蓄積および閉塞、ならびに咳による息切れを治す。 Compendium of Materia Medicaにおいて、来服子は、「気を下向きに方向づけることによって、呼吸困難を緩和し、痰を治す」ことができると記載されている。 芥子は、味は辛味であり、性質は暖性であり、肺経脈に入る。 芥子は、辛味で気を調整し、肺を温め、痰を消散し、さらにまた経脈および絡脈(collateral)内の痰を排除することができる働きを有する。 痰の蓄積および気の低迷に対して、芥子を紫蘇子および来服子と一緒に使用して、気を分散させ、絡脈を円滑に動かすことによって痰を分解し、上向きに逆行する気の流れを下向きにし、痰を排除するように半夏を補助する。 桂枝は、味は辛味および甘味であり、性質は暖性である。 一方で、桂枝は、分散に有効な辛味および経脈の通過に有効な暖性の特性を利用することによって、体の表面に作用して、外部の症候群を緩和することができ、これによって発病の要因を退散させ、絡脈を滑らかにすることができる。 他方では、桂枝は、その暖性の特性により、胸内の陽の気が経脈を通過することを可能にし、したがってうっ血の水分および湿気を温め、消滅させることができる。 桂枝は、茯苓および白朮と一緒になって、脾臓の陽を温め、促進させることができ、したがって湿気を除去し、利尿を誘発する。 黄岑は、味は苦味であり、性質は寒性であり、肺の経脈に入り、熱を除去し、乾燥により湿気を排除し、解毒のために炎症を取り除く働きがある。 黄岑は、肺の熱を除去することを専門とし、これに関してDan Xiは、「黄岑は、痰を下向きにする役目を果たすので、炎症を散らすために使用することができる」と述べていた。 連翹は、味は苦味で、性質は寒性である。 連翹は、外面的に筋肉および表面を緩和し、内面的に停滞気味の熱を除去でき、「持ち上げる、浮かせる、ならびに消散させる……などの能力を持ち、筋肉を介して外部の症候群を緩和し、熱を除去し、風を追い払うことができるので、風の熱の病原菌による疾患を治療するための主要な薬物である」(Yi Xue Zhong Zhong Can Xi Lu)。 連翹の熱除去作用および解毒作用を処方に使用することによって、絡脈内に停滞した熱の毒素を除去する。 十薬は、味は辛味であり、性質は微涼性であり、肺経脈に入り、熱を除去し、解毒し、膿を追い払う働きがある。 十薬は、肺経脈における病原性の熱を除去することを専門とし、肺の熱を治療するための主要薬物である。 黄岑、連翹および十薬を処方で一緒に使用することによって、肺の熱および絡脈内に停滞した熱毒素を除去し、痰の混濁物が熱をおびるのを阻止することができる。 本発明の医薬組成物において甘草は、使薬(guide drug)である。 甘草は、2つの目的のために使用され、2つの理由のため自然のままの形態で使用される。 第1の目的は、甘草が、佐薬として使用されることによって、脾臓を活性化させ、気を補充し、ならびに肺に湿気を与え、咳を緩和することである。 第2の目的は、甘草を使薬として使用することによって、処方の薬物の加減を行い、したがって薬物の性質を穏やかにすることである。 上記を考慮して、本発明の医薬組成物の処方全体は、疾患の表面的なものおよび疾患の原因を同時に治療し、浄化および強化を同時に適用し、ならびに乾燥の性質であることなく暖性であるという特徴を有し、気を調整し、脾臓を活気づけ、湿気を消散し、痰を消滅させ、気を下向きにし、咳を緩和し、喘息を解毒するなどの作用を合わせる。 脾臓の活性化は、痰の生成を不可能にすることになり、痰を消散することは、肺の気を自然に通気させることになるので、咳および呼吸困難が緩和する。 本発明の処方のすべての薬物は、一緒になって、気を調整し、湿気を排除し、痰を消滅させ、咳を緩和する効果を果たす。 本発明を考慮して、および本分野の常識と組み合わせて、本分野の当業者であれば、本発明の医薬組成物中の個々の成分と、同じまたは同様の効力を有する他の漢方の薬効物質を医薬組成物において置き換えられた成分として、置き換えることができる。 本発明の医薬組成物は、好ましくは以下の方法で調製することができる: 本発明による医薬組成物の剤形として、これらに限らないが、硬カプセル剤、錠剤、散剤、経口用液剤、軟カプセル剤、丸剤、チンキ剤、シロップ剤、坐剤、ゲル剤、スプレー剤、または注射剤が挙げられる。 本発明の様々な医薬品を配合する上で、当業者であれば、本発明の医薬品の異なる剤形に応じておよび当技術分野の常識と組み合わせて、例えば、これだけに限らないが充填剤、崩壊剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、甘味剤、香味剤、保存剤、マトリックス、またはこれら混合物のいずれかを含めた様々な薬学的に許容される補助物質を添加することができる。 充填剤として、これらに限らないが、デンプン、アルファ化でんぷん、ラクトース、マンニトール、キチン、微結晶性セルロース、ショ糖、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 崩壊剤として、これらに限らないが、デンプン、アルファ化でんぷん、微結晶性セルロース、カルボキシメチルナトリウムデンプン、架橋結合したポリビニルピロリドン、低置換のヒドロキシプロピルセルロース、架橋したカルボキシメチルセルロースナトリウム、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 潤滑剤として、これらに限らないが、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、シリカ、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 懸濁剤として、これらに限らないが、ポリビニルピロリドン、微結晶性セルロース、ショ糖、寒天、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 結合剤として、これらに限らないが、デンプンスラリー、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 甘味剤として、これらに限らないが、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ショ糖、ナトリウムシクラメート、グリチルレチン酸、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 香味剤として、これらに限らないが、甘味剤および様々なエッセンス、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 保存剤として、これらに限らないが、パラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸およびその塩、ベンザルコニウム臭化物、酢酸クロルヘキシジン、ユーカリ油、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 マトリックスとして、これらに限らないが、PEG6000、PEG4000、昆虫ろう、またはこれら混合物のいずれかが挙げられる。 伝統的漢方医学の調剤学に従い、上に記載の剤形を調製するために、薬学的に許容される他の補助物質(例えばPharmaceutics of Chinese Medicine、Fan Biting(編集者)、1997年12月(第1版)、Shanghai Scientific & Technical Publishersに記載の様々な剤形のための補助物質)をこれら剤形を調製する際にさらに添加することができる。 好ましい実施形態として、以下の方法を用いて本発明の医薬組成物を調製する: さらに好ましい実施形態として、以下の方法を用いて本発明の医薬組成物を調製する: 本発明の医薬組成物は、伝統的漢方医学からの併存疾患理論に基づき、これを気管支炎の原因および病因についての現代の医学的調査、ならびに何年もの臨床診療と組み合わせることで達成された。 この医薬組成物は、気を調整し、乾燥により湿気を排除し、痰を消滅させ、咳を緩和する効果があり、気管支炎を治療することにおいて優れた効力を発揮し、特に慢性気管支炎を治療することにおいて優良な効力を発揮する。 本発明の医薬組成物が、咳を止め、痰を消散し、喘息を緩和し、炎症を食い止めるという効果を持ち、特に慢性気管支炎を治療する優良な効力を示すことが実験的に示された。 さらに、本発明の医薬組成物は、副作用を起こさず、安全であることが実験的に示された。 本発明は、以下の例および試験例によりさらに例示されることになるが、これらは本発明の範囲を限定することを決して意図していない。 (例1) 調製方法: (例2) 調製方法: (例3) 調製方法: (例4) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法により経口アルコール飲料へと配合した。 (例5) 調製方法: (例6) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法により丸剤へと配合した。 (例7) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法によりチンキ剤へと配合した。 (例8) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法によりシロップ剤へと配合した。 (例9) 調製方法: (例10) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法によりゲル剤へと配合した。 (例11) 調製方法: (例12) 調製方法: ステップ(1)で得た微細な粉末、ステップ(2)で得た精油、およびステップ(4)で得た合わせた透明ペーストを従来の製剤方法により注射剤へと配合した。 試験例1 本発明の薬物の咳止め効果についての実験1. マウスにおけるアンモニア水誘発性の咳に対する咳止め効果1.1 実験材料1.1.1 薬物: 1.1.2 動物: 1.1.4 動物の飼育条件: 1.2 実験方法 60匹の健常なマウスを以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水(25ml/kg)を投与するブランクの対照グループ;(2)CHTグループ(12mg/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬2g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬3g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬6g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬12g/kg)。 マウスには、3日連続して25ml/kgの量をq. d. で胃内に投与した。 最終投与から30分後、止血栓を含有する500mlビーカー内に各マウスを配置した。 0.2mlのアンモニア水を1mlシリンジに吸い込み、止血栓へと射出した。 次いで、ビーカーを急速に反転した。 マウスを観測して、咳の潜伏期および3分間の咳の数を記録した。 グループ間の比較をt−試験により実施した。 1.3. 試験結果 結果を表1に示す。 * P<0.05、 ** P<0.01、 *** P<0.001。
1.4. 総括 上の結果は、本発明の薬物が、マウスにおいて、アンモニア水誘発性の咳の潜伏期を有意に長引かせ、咳の数を減少させる効果があることを示している。 2. マウスにおけるクエン酸誘発性の咳に対する咳止め効果2.1 実験物質2.1.1 薬物: 2.1.2 動物: 2.3. 試験結果 結果を表2に示す。 * P<0.05、 ** P<0.01、 *** P<0.001。
2.4. 総括 上に記載の結果は、本発明の薬物が、咳の潜伏期を有意に長引かせ、咳の数を減少させる効果があることを示している。 試験例2 本発明の薬物の痰の消散効果についての実験1 フェノールレッドで測定したマウスの痰の量に対する効果1.1 実験材料1.1.1 薬物: 1.1.2 試薬: 1.1.3 動物: 1.1.4 装置: 1.2 実験方法 60匹の健常なマウスを以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水(25ml/kg)を投与するブランク対照グループ;(2)Mucosolvanグループ(16mg/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬2g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬3g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬6g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬12g/kg)。 各マウスには、3日連続して25ml/kgの量をq. d. で胃内に投与した。 実験前、マウスは絶食させたが、水は自由に飲ませた。 最終投与の後、各マウスに5%フェノールレッドを含有する生理的食塩水500mg/kgを注射した。 30分後、マウスを屠殺し、背側の位置で固定した。 頸部の皮膚の中央に切り込みを入れ、気管を分離した。 分離した気管上に極めて小さな開口を切り込み、開口を介して、7ゲージの鈍角シリンジニードルを気管内へ約0.3cm挿入し、次いで絹縫合糸で堅く結合した。 1mlシリンジに吸い取った生理的食塩水0.5mlで、気道を3回洗浄し、フラッシュ液を試験チューブに吸引した。 このステップを3回反復した。 0.1mlの1モル/LのNaOHをチューブ内のフラッシュ液に添加し、液体を塩基性にした。 フラッシュ液の光学密度(OD)値をUV−可視分光光度計UV−120−02で、波長546nmにおいて測定し、フラッシュ液中のフェノールレッドのレベル(μg/ml)をフェノールレッド検量線に基づいて計算した。 グループ間の比較をt−試験により実施した。 1.3. 試験結果 結果を表3に示す。 * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001。
1.4. 総括 上に記載の結果は、本発明の薬物には、フェノールレッドで測定した、マウスの痰の排泄量を有意に増加させる効果があることを示唆している。 2 キャピラリーで測定したラットにおける痰の量に対する効果2.1 実験材料2.1.1 薬物: 2.2 実験方法 60匹の健常なラットを以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水を投与するブランク対照グループ(10ml/kg);(2)Mucosolvanグループ(11mg/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬1.5g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬2g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬4g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬8g/kg)。 実験では、3.5%抱水クロラール(10ml/kg)を用いて、各ラットに腹腔内から麻酔をかけ、仰向けで水平に寝かせ、固定した。 頸部の皮膚に切り込みを入れ、気管を分離し、2つの軟骨の間の甲状腺軟骨の下縁の中央部位に、シリンジニードルを用いて開口部の穴を開けた。 長さ5cmおよび内径0.8mmの1本のガラスキャピラリーをガラスキャピラリーが管の内壁にちょうど接触するように、開口部を介して挿入した。 ガラスキャピラリーが痰で一杯になった時点で、すぐに別のものと取り換えた。 キャピラリーの痰の量を投与から1時間前に測定した、1時間後、十二指腸に10ml/kgの量の薬物を実験グループの動物に投与し、その一方で対照グループの動物には同量の生理的食塩水を投与した。 投与後1または2時間にわたり、すべての動物について、毎時排泄される痰の平均量を観測した。 投与1時間前の平均分泌量を正常値として用いて、グループ間の比較をt−試験により実施した。 2.3. 試験結果 結果表4に示す。 * P<0.05、 ** P<0.01、 *** P<0.001。 本発明の薬物の高用量、中間用量、および低用量ならびに陽性対照薬物は、ラット呼吸器からの分泌量を有意に増加させ、対照グループと比較して有意な差を示す(P<0.05、P<0.01、P<0.001)ことが表4からわかる。 2.4. 総括 上に記載の結果は、本発明の薬物には、ラットの呼吸器からの分泌量を有意に増加させる効果があることを示唆している。 試験例3 本発明の薬物の呼吸困難緩和効果についての実験1 モルモットにおけるヒスタミンプラスアセチルコリン誘発による息切れに対する、本発明の薬物の呼吸困難緩和効果1.1 実験材料1.1.1. 薬物: 1.1.2. 動物: 1.1.3 試薬: 1.1.4 装置: 1.3. 試験結果 結果を表5に示す。 * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001。
1.4. 総括 本発明の薬物は、アセチルコリンクロリドプラスリン酸ヒスタミンにより誘発されるモルモットの喘息に対して、有意な呼吸困難緩和効果を有することを上記の実験の結果が示している。 2. モルモットにおけるオボアルブミン誘発性アレルギー性気管支れん縮に対する効果2.1 実験材料2.1.1. 薬物: 2.1.2. 動物: 2.1.3 試薬: 2.2 実験方法 実験は2つのステージで実施した。 第一に、モルモットを感作した。 60匹の白色の、健常なおよび純血種のモルモットを選択し、これらそれぞれに対して、オボアルブミン4mg(4%オボアルブミンを含有する生理的食塩水0.1ml)を後肢に筋肉内注射し、同時に、感作のため、2×10 10細菌の百日咳ワクチンを腹腔内注射した。 注射から14日後、感作した動物を実験に使用した。 第二に、感作から10日目、動物10匹を1グループとして、動物を以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水を投与するブランク対照グループ(5ml/kg);(2)アミノフィリングループ(0.05g/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬1.2g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬1.75g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬3.5g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬7g/kg)。 試験グループの動物には、5日連続して5ml/kgの量をq. d. で胃内に投与し、その一方でブランクグループ動物には、同じ量の生理的食塩水を投与した。 最終の投与から30分後、モルモットを密閉した4L円錐形容器内に個々に配置し、5%オボアルブミン溶液を400mmHgの一定圧力で30秒間スプレーした。 スプレーしたモルモットを観測することによって、喘息痙攣の潜伏期および6分の間(360秒)に呼吸困難、痙攣および卒倒ならびに死亡を示す動物の数を記録した。 6分の間に、呼吸困難を起こさない、ならびに痙攣および卒倒を起こさない動物については、その潜伏期を360秒としてカウントした。 実験の結果をt−試験によりグループ間で比較した。 死亡した動物の数をChi−square−試験で調べた。 2.3. 試験結果 結果を表6に示す * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001。
2.4. 総括 本発明の薬物の低用量、中間用量および高用量は、アレルギー性気管支れん縮の潜伏期を長引かせ、呼吸困難、痙攣および卒倒の発生を引き延ばし、また死亡動物の数も減少させることができるので、したがって、オボアルブミン−誘発性アレルギーの気管支れん縮を有意に改善することを実験の結果が示している。 3 結論: 試験例4 本発明の薬物の抗炎症実験1. マウスにおけるキシレン誘発性耳腫脹に対する効果1.1. 実験材料1.1.1. 動物: 1.2. 実験方法 60匹の健常なマウスを動物10匹を1グループとして、以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)生理的食塩水(25ml/kg)を投与した対照グループ;(2)アスピリングループ(0.2g/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬2g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬3g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬6g/kg);(6)本発明の薬物の高い用量グループ(H−用量グループ、生薬12g/kg)。 試験グループの動物には、3日連続して25ml/kgの量をq. d. で胃内に投与し、その一方でブランクグループの動物には、同じ量の生理的食塩水を投与した。 3日目、投与から30分後、キシレン0.1mlを各マウスの右耳に滴下した。 15分後、動物を脱臼により屠殺した。 右と左の耳介の同じ部位にパンチャーで6mmの穴を開けた。 右耳および左耳からの小片をそれぞれ電子てんびんで秤量した。 右の小片の質量から左の小片の質量を引き算することによって、各マウスに対して耳腫脹の程度を計算した。 グループ間の耳腫脹の程度の比較をt−試験により実施した。 1.3. 試験結果 結果を表7に示す。 * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001。 表7に示した通り、対照グループのマウスの右耳は、厚さが増加して有意に膨張し、右耳および左耳からの小片の差は、明らかである。 本発明の薬物の高用量および中間用量ならびに陽性対照薬物では、マウスの右耳の腫脹は有意に減少し、対照グループと比較して有意な差を示しているので(P<0.05、P<0.01)、マウスのキシレン誘発性耳炎症を有意に阻害することができるが、本発明の薬物の低用量では、明らかな腫脹抑制効果を示さず、対照グループと比較して、有意な差を示さない。 実験の結果は、本発明の薬物の中間用量および高用量には、キシレン誘発性耳腫脹マウスモデルに対してより良い抗炎症効果があることを示している。 1.4. 総括 実験の結果は、本発明の薬物の中間用量および高用量が、キシレン誘発性耳腫脹マウスモデルについて有意な抗炎症効果を発揮することを示している。 2. ラット足底のカラゲナン誘発性腫脹に対する効果2.1. 実験材料2.1.1. 薬物: 2.1.2. 動物: 2.2 実験方法 60匹の健常なラットを以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水(10ml/kg)を投与するブランク対照グループ;(2)アスピリングループ(150mg/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬1.5g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬2g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬4g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬8g/kg)。 キャピラリー増幅方法で測定した各動物の左後足の容積を投与前の値として使用した。 試験グループの動物には、3日連続して10ml/mgの量をq. d. で胃内に投与し、その一方で、対照グループの動物には、同じ量の生理的食塩水を胃内に投与した。 最終の投与から30分後、ラット左足底に1%カラゲナン0.05mlを皮下注射することによって、各ラットに炎症を起こした。 炎症から0.5、1、2、4、および6時間後、ラット左後足の容積(ml)を測定した。 炎症前後の左足の容積の差について、グループ間の比較をt−試験により実施した。 2.3. 試験結果 結果を表8に示す。 * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001 表8に示した通り、本発明の薬物の低用量、中間用量および高用量ならびに陽性対照薬物は、炎症後0.5、1、2、4、および6時間の各時間点において、ラット足の腫脹の阻害に有意な効果があり、対照グループと比較して有意な差を示している(P<0.05、P<0.01、P<0.001)。 2.4. 総括 結果は、本発明の薬物の低用量、中間用量および高用量は、ラット足底のカラゲナン誘発性腫脹炎症を有意に阻害する効果を発揮することを示唆している。 3. ラットにおける、小止血栓誘発性肉芽腫に対する効果3.1. 実験材料3.1.1. 動物 グレードIIのWistarマウス60匹、平均体重132.37±6.31gのオスとメスで均等に構成、Institute of Laboratory Animal Science、Chinese Acadamy of Medical Sciencesの飼育場より提供、ライセンス番号:SCXK(Jing)2000−0006。 3.2 実験方法 60匹の健常なラットを動物10匹を1グループとして、以下の6つのグループにランダムに振り分けた:(1)蒸留水(10ml/kg)を投与するブランク対照グループ;(2)アスピリングループ(150mg/kg);(3)GLKCNCグループ(生薬1.5g/kg);(4)本発明の薬物の低用量グループ(L−用量グループ、生薬2g/kg);(5)本発明の薬物の中間用量グループ(M−用量グループ、生薬4g/kg);(6)本発明の薬物の高用量グループ(H−用量グループ、生薬8g/kg)。 実験では、3.5%抱水クロラールをラットに腹腔内投与し、腋の下の毛を剪毛し、背側の位置で固定した。 腋の皮膚を定期的に消毒し、次いで切り込みを入れて、切り込みを形成した。 この切り込みを介して、秤量した小さい止血栓(それぞれ約30mgの綿ボール)(オートクレーブで処理し、アンピシリンナトリウム1mg/0.1mlを添加し、次いで50℃でオーブン乾燥したもの)を左および右の腋にそれぞれ皮下移植した。 手術から2時間後投与を実施した。 試験グループの動物には、7日間連続して10ml/kgの量をq. d. で胃内に投与し、その一方で、対照グループの動物には、同じ量の生理的食塩水を投与した。 投与から7日後、頸部脱臼により動物を屠殺した。 止血栓を取り除き、これらの湿式質量を電子てんびんで秤量し、次いでオーブン内に60℃で12時間置き、続いてその乾燥質量を秤量した。 炎症後の肉芽腫の平均の湿質量および乾燥質量をグループのそれぞれについて計算し、これから、綿ボールの元の質量を引き、t−試験により、グループ間の比較を行った。 3.3. 試験結果 結果を表9に示す。 * P<0.05; ** P<0.01; *** P<0.001。
4 結論: 試験例5 慢性気管支炎動物モデルに対する本発明の薬物の効果1 実験材料1.1. 薬物: 1.2. 動物: 1.4. 試薬: 2 実験方法 動物モデルの複製:実験前、マウスをプラスチックボックス(40×30×22cm)内に均等に配置した。 各ボックスは換気孔を備え、三方管が接続されており、この管は、50mlシリンジの付いた一方の末端と、火のついた煙草の付いた他方の末端(煙草は、Qian Menの、先端にフィルターのない煙草、Shanghai Cigarette Factory製造)に通じていた。 この三方管を介して、煙草のガスをシリンジによりボックス内へと持続的にポンプで送り込んだ。 動物を1日2回、それぞれ午前と午後に毎回30分間2本の煙草で燻した。 実験を6週間行った後、数匹のマウスをランダムに選択し、屠殺した。 屠殺したマウスの肺をすぐに取り除き、10%ホルマリン中に固定し、HE−染色した。 第8週目に、炎症の気管支への浸潤、上皮細胞の解離などの病変を顕微鏡を用いた病理学的観察を介して発見した後、煙で燻したマウスを動物15匹を1グループとして、6つのグループにランダムに振り分けた:(1)正常な対照グループ(蒸留水25ml/kg);(2)モデルグループ(蒸留水25ml/kg+煙で燻した);(3)GLKCNC(生薬2g/kg)陽性薬物+煙で燻したグループ;(4)本発明の薬物(生薬3g/kg)+煙で燻したグループ;(5)本発明の薬物(生薬6g/kg)+煙で燻したグループ;(6)本発明の薬物(生薬12g/kg)+煙で燻したグループ。 薬物グループの動物には、連続して4週間25ml/kgの量をq. d. で胃内に投与した。 対照グループおよびモデルグループの動物には、同じ量の生理的食塩水を胃内に投与した。 投与中、薬物グループの動物は、合計11週の間煙で燻した(上と同じ手順に従う)。 この期間の経過中、外見、栄養および死亡について動物を毎日観測した。 11週後、グループの動物に眼窩静脈叢からの採血を施した。 各試料の血清を単離し、3000rpmで5分間遠心分離した。 上清を収集して、インターロイキン−6を測定した。 インターロイキン−6のレベルを求めることで、マウス体内の炎症反応および抗感染の生体防御の働きを観測した。 次いで、動物を屠殺した。 肺をすぐに取り出し、10%ホルマリン中に固定し、組織学的にスライスし、HE−染色し、病理学的変化について観測した。 (1)肺の中の気管支および細気管支の様々な部分の末梢へ、炎症細胞がどの程度浸潤したかについて、各スライスを観測し、3つの段階にランク付けした:スライス全体にわたり、炎症細胞が浸潤した気管支および細気管支の様々な部分の領域の割合および炎症細胞のカウントに従い、+、++および+++のランクに分けた。 (2)各スライスをすべての気管支の粘液膜からの上皮細胞の解離の程度について観察することによって評価し、−、+および++の3段階にランク付けした。 (3)各スライス上の10の細気管支をランダムに観測し、各細気管支の管腔内の分泌および粘膜性上皮細胞の乳頭状過形成について、それぞれ−、+、++および+++に4段階評価した。 (4)粘膜性の壁の領域と、細気管支の総領域との比:マルチメディアカラー病理学イメージ解析システム(MPIAS−500)を用いて、固定した画像距離、同じ倍率で、各動物から採取した10の細気管支を観察し、各細気管支の総領域および内腔の領域を描写し、細気管支の粘膜性の壁の領域を計算した。 したがって、細気管支の粘膜性上皮細胞の過形成の程度は、粘膜性の壁の領域と、細気管支の総領域との比の平均値により反映される。 3 病理学的変化および統計的治療の採点法(1)慢性気管支炎モデルに対して、炎症の気管支粘膜への浸潤、気管支の分泌、気管支の上皮細胞の解離および粘膜性上皮細胞の過形成の指標について、病理学的観察を実施し、各指標を以下の通り半定量的に採点した:「−」は0点;「+」は1点;「++」は2点;「+++」は3点として採点した。 4. 試験結果: 4.2. インターロイキン−6のレベルに対する効果 結果を表10に示す。 ΔΔΔ P<0.001;モデルグループと比較して、 ** P<0.01; *** P<0.001。
4.3 病理形態学的変化光学顕微鏡による観察: △△△ P<0.001;モデルグループと比較して、 ** P<0.05、 *** P<0.001;「+」は、肺において炎症細胞により浸潤された気管支および細気管支の様々な部分の領域が、スライスの総領域の1/3未満であり、炎症細胞はより少ないことを表す;「++」は、肺において炎症細胞により浸潤された気管支および細気管支の様々な部分の領域が、スライスの総領域の1/3〜2/3の範囲であり、炎症細胞がより多いことを表す;「+++」は、炎症細胞により浸潤された気管支および細気管支の様々な部分の領域が、スライスの総領域の2/3より上であり、極めてより多くの炎症細胞が存在することを表す。 モデルグループにおける気管支粘膜への炎症細胞の浸潤の増加は、正常な対照グループと比較して有意な差を有する(P<0.01)ことが表11からわかる。 個々の薬物グループへの炎症細胞の浸潤は、正常な対照グループと比較して有意に軽減され、有意な差を有する(P<0.05、P<0.01)。 △△△ P<0.001;モデルグループと比較して、 ** P<0.05、 ** P<0.01、 *** P<0.001;「−」は、正常な状態を表す;「+」は、1/3未満の気管支の粘膜性上皮組織が気管支の管腔内で脱離し、全部で気管支の半分未満が解離していると判明したことを表す;「++」は、1/3よりも多くの気管支の粘膜性上皮組織が気管支の管腔内で解離し、全部で気管支の半分を上回る組織が解離していると判明したことを表す。 モデルグループにおける気管支の上皮細胞の解離は、正常な対照グループのものよりも有意に重症であり(P<0.001);個々の薬物グループにおける気管支の上皮細胞の解離は、モデルグループと比較して、有意に軽減している(P<0.001、P<0.01、P<0.05)ことが表12からわかる。 △△ P<0.01;モデルグループと比較して、 *** P<0.001;「−」は、正常な状態を表す;「+」は、気管支の管腔内の分泌量が、気管支の管腔の容積の1/3未満を占めることを表す;「++」は、細気管支管腔内の分泌量が、気管支の管腔の容積の1/3〜2/3を占めることを表す;「+++」は、細気管支の管腔内の分泌量が、気管支の管腔の容積の2/3よりも上を占めることを表す。 モデルグループにおける気管支の管腔内の分泌量および出血量は、有意な差をもって(P<0.001)、正常な対照グループのものより多く、本発明の薬物の個々の用量グループにおける気管支の管腔内の分泌量は、モデルグループと比較して、有意な差をもって(P<0.001、P<0.01、P<0.05)、有意に減少していることが表13からわかる。 ΔΔ Δ P<0.01;モデルグループと比較して、 ** P<0.01、 *** P<0.001;「−」は、正常な状態を表す;「+」は、気管支内の粘膜性上皮組織の乳頭状過形成の領域が、気管支の総領域の1/3未満であり、低い程度であることを表す;「++」は、気管支内の粘膜性上皮組織の乳頭状過形成の領域が、気管支の管腔の総領域の1/3および2/3に達し、より高い程度であることを表し、細気管支の管腔内の分泌量が、気管支の管腔の総領域の1/3〜2/3の間に達することを表す;「+++」は、気管支内の粘膜性上皮組織の乳頭状過形成の領域が、気管支の管腔の総領域の2/3を超え、非常に高い程度であることを表す。 モデルグループにおける気管支の粘膜性上皮組織の乳頭状過形成は、有意な差をもって(P<0.001)、正常な対照グループより高く、本発明の個々の薬物グループの気管支の粘膜性上皮組織の乳頭状過形成は、モデルグループと比較して、モデルグループのものより有意に低い(P<0.01、P<0.001)ことが表14からわかる。 △△△ P<0.001;モデルグループと比較して、 *** P<0.001。 モデルグループにおいて細気管支粘膜の壁領域は、有意な差をもって(P<0.001)、対照グループのものより大きい;個々の薬物グループの細気管支粘膜の壁領域は、モデルグループのものより有意に少ない(P<0.001)ことが表15からわかる。 これは、個々の用量グループにおける本発明の薬物のすべての用量が、細気管支の上皮細胞の過形成を軽減し、細気管支の管腔の領域を広げ、通気量を増加させることができることを示している。 5 結論: 本発明の薬物は、マウスにおいて受動的喫煙により誘発された慢性気管支炎の様々な病理学的変化を改善できることが実験的に示され、これは、慢性気管支炎の治療における本発明の薬物の優れた効果を示唆している。 試験例6 本発明の薬物の毒性についての調査1. 急性毒性試験(最大用量実験) 2. 長期間毒性試験 120匹のWistarラットを実験に使用し、ラットを対照グループと本発明の薬物の試験グループに振り分け、生薬8g、16g/kg、および32g/kgの用量、すなわちそれぞれ、臨床用量(生薬45g/人/日)の12.5倍、25倍および50倍を連続して24週間胃内に投与した。 本発明の薬物の影響に関して、動物の様々な徴候を観測した。 本発明の薬物の用量は、体重、飼料消費、末梢血液像、心電図、および器官指標について明らかな影響はないこと、投与から12週間後の低用量グループのラットのPT、ならびに投与から24週間後の高用量、中間用量および低用量のグループのPTは、対照グループのものより低いが、これは、測定値の低い標準偏差による統計的な差であり、生理学的に無意味であること、回復期間中(4週間の薬物の使用中止)、試験グループのPTおよびAPTTは、対照グループのものと比較して、有意な差はないことを実験結果は示している。 血液生化学の12の指標に対して測定した値の中で、投与から12週間後の低用量グループのGLU値は、対照グループ(P<0.05)のものより高いが、依然として、生理学的指標に対して正常値の範囲内に入る。 投与から12週間後の、低用量グループのAST、TPおよびCRE値ならびに中間用量グループのALPおよびTP値は、対照グループのものより低いが(P<0.05)、これらの指標は、依然として、それぞれの正常値の範囲内に入る。 投与から24週間後、中間用量および高用量グループのAST、TPおよびCRE値は、対照グループのものより低く(P<0.05、P<0.01)、高用量グループのALBおよびBUN値は、対照グループのものより低いが(P<0.05、P<0.01)、これら指標は、依然として、それぞれの正常値の範囲内に入る。 回復期間中、低用量グループのBiLi値は、対照グループのものより高く(P<0.05)、低用量グループのCREおよびBUN値は、対照グループのものより低いが(P<0.05、P<0.01)、これら指標は、依然としてそれぞれの正常値の範囲内に入る。 他の指標については、対照グループと比較して有意な差はない。 病理学的検査において、本発明の薬物に起因する器官の明らかな病理学的変化は発見されていない。 3. 総括 急性毒性試験(最大用量実験)および長期毒性試験において、試験グループの様々な指標は、対照グループと比較して有意な差を示していない。 病理学的検査において、本発明の薬物に起因する器官の明らかな病理学的変化は発見されていない。 上記を考慮して、本発明の薬物は、咳を止め、痰を消散し、呼吸困難を緩和し、および炎症を食い止める効果があり、ならびに気管支炎に対して優れた治療上の効力があり、特に慢性気管支炎に対して優良な効力がある。 |