加齢黄斑疾患の治療のためのハーブ組成物 |
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申请号 | JP2018506285 | 申请日 | 2016-08-24 | 公开(公告)号 | JP2018528183A | 公开(公告)日 | 2018-09-27 |
申请人 | パラチュル,ヴィヴェク アナンド; | 发明人 | パラチュル,ヴィヴェク アナンド; ニルバナシェッティ,ソマシェカラ; ラヴィチャンドラン,スリパシー; パンダ,サンジブ クマール; | ||||
摘要 | 本発明は、加齢黄斑変性(AMD)の治療のための抗AMDハーブ組成物を開示する。より具体的には、本発明は、血管新生型またはウェット型AMDの予防、管理および治療のためのハーブ組成物に関する。 【選択図】なし | ||||||
权利要求 | 抗AMDハーブ組成物であって、 (a)本組成物の40%〜50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択される1種以上の標準化されたハーブ抽出物と、 (b)本ハーブ組成物の30%〜40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択される1種以上の標準化されたハーブ抽出物と、 (c)本ハーブ組成物の1%〜10%を占めるピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)の標準化された抽出物と を含む抗AMDハーブ組成物。前記抽出物が標準化されて、シナモン・ベラム(Cinnamomum verum)由来のプロシアニジン2〜8%、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)から得られたケブラジン酸8〜25%およびケブリン酸15〜30%、アカシア・カテチュ(Acacia catechu)由来のカテキン>3%、シリバム・マリアナム(Silybum marianum)由来のシリマリン95%まで、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)由来のクルクミンおよび/またはクルクミノイド35〜100%、ならびにピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来のエラグ酸1〜25%を含む、請求項1に記載のハーブ組成物。ポリマー、希釈剤、潤滑剤、緩衝剤、キレート剤、湿潤剤、界面活性剤、防腐剤および希釈剤からなる群から選択される1種以上の薬学的に許容される賦形剤を含む、請求項1に記載のハーブ組成物。投与される前記組成物が、経口用および眼科用製剤から選択される、請求項3に記載のハーブ組成物。経口用製剤のための前記賦形剤が、 (a)微結晶セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースからなる群から選択される希釈剤、(b)クロスカルメロースおよびポビドンからなる群から選択される分散剤、ならびに(c)二酸化ケイ素およびステアリン酸マグネシウムからなる群から選択される潤滑剤、 から選択される、請求項4に記載のハーブ組成物。前記眼科用製剤のための賦形剤が、 (a)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群から選択されポリマー、(b)ホウ酸(ホウ砂)、クエン酸塩、塩化ナトリウムまたはリン酸緩衝剤からなる群から選択される緩衝剤、(d)エデト酸二ナトリウムから選択されるキレート剤、(e)レシチン、大豆レシチンから選択される湿潤剤または溶解性増強剤、(f)Tween 80およびD−α−トコフェロールポリエチレングリコールスクシネート(TPGS)から選択される界面活性剤、ならびに(g)塩化ベンジルアルコニウムから選択される防腐剤、 からなる群から選択される、請求項4に記載のハーブ組成物。請求項1に記載の抗AMDハーブ組成物の治療有効濃度を、それを必要とする被験体に投与することを含む、病人における加齢黄斑疾患を予防/管理/治療する方法。ドライ型AMDからウェット型AMDへの変換の予防、管理、および加齢黄斑病の治療において使用するための、請求項1に記載のハーブ組成物。単独で、または、既存の薬物、生物学的製剤、バイオシミラー、バイオベター、サプリメント、予防手段、治療手段に対する補助療法として、抗VEGF、siRNA、抗VEGF生物学的製剤/薬物、抗PDGF生物学的製剤/薬物、および、例えばスクアラミンのようなアミノステロール、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、ARED製剤、ルテイン製剤、ゼアキサンチン製剤、メソゼアキサンチン製剤、アスタキサンチン製剤、並びにそれらの混合物のために使用するための請求項1に記載のハーブ組成物。ラニビズマブ、アフリベルセプト、ペガプタニブナトリウムおよびパゾパニブから選択されるところの、薬物、生物学的製剤およびサプリメントを含む既存の予防療法および治療療法の治療有効性を増大させること、投与量および投与頻度を減少させることに使用するための、請求項9に記載のハーブ組成物。 |
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说明书全文 | [本発明の技術分野] 本発明は、加齢黄斑疾患(age related macular disease)(AMD)の治療のためのハーブ/植物化学組成物に関する。より具体的には、本発明は、血管新生型またはウェット(滲出)型AMDの予防および治療のためのハーブ/植物化学組成物に関する。さらに、本発明は、既存の予防療法および治療療法の有効性を増大させるおよび/または投与量を減少させるおよび/または投与の頻度/回数を減少させるためのアジュバントとしての本組成物に関する。 [本発明の背景および先行技術] 加齢黄斑変性(age related macular degeneration)(ARMDまたはAMD)は、50歳を超える人の失明を招く障害を引き起こすことになり得る慢性的な眼疾患であり、先進国に居住する人に共通して観察される。黄斑変性症は、中央視力の調節に重要な役割を果たし、かつ眼球の裏側の膜内に位置する黄斑と呼ばれる、光と画像を電気信号に変換して脳に送る網膜の中央領域における劣化を含む。AMDは一方または両方の眼に起こり得る。中心視力をぼやけさせる状態は、それが老化と関連していることに起因して、加齢黄斑変性とも呼ばれる。AMDは、その初期段階における網膜色素上皮(RPE)細胞の損傷によって特徴付けられる炎症性慢性進行性眼疾患である一方で、後期段階は、性質を異にする2つの形態を有する:萎縮型またはドライ型AMDとも呼ばれる、緩徐に進行する非血管性AMDと、急速に進行する血管新生型AMD、すなわちウェット型AMD(J. Z. Nowak, Pharmacological Reports, 58, 3, 353−63, 2006.)とである。ウェット型または血管新生型AMDは、加齢黄斑変性を有する人の約10〜15%に影響を及ぼすが、この疾患による重度の視力喪失の総症例の約90%を占める。 ウェット型加齢黄斑変性は、網膜下の異常な血管が黄斑に向かって増殖することによって特徴付けられる。これらの血管は異常であることから、破裂し、出血し、液体を漏出させ、それによって黄斑を損傷し、それを持ち上げてその基部から引き離す傾向がある。この結果、急速かつ重度の中心視力の喪失がもたらされる可能性がある。AMDの疫学は知られていないものの、ウェット型加齢黄斑変性にはいくつかの新規の治療が利用可能である。 変性疾患を標的とする従来の治療法は、根底にある生物学的原因に対処することなく、疾患の症状を主に緩和および制御する緩和型の治療に大いに重点を置いてきた。現在、AMDに対して利用可能な治療法はなく、それどころか緩和治療も希である。治療の選択肢には、熱レーザー光凝固、外科的アプローチおよび脈絡膜血管新生(CNV)成分およびその病原性カスケードを標的とする新規の治療、例えばベルテポルフィンを用いた光線力学療法(vPDT)およびごく最近では抗血管内皮増殖因子(VEGF)治療(P. FernandezRobredo et al Journal of Ophthalmology Volume 2014)をはじめとする、広範な治療アプローチが含まれる。 血管内皮増殖因子(VEGF)は、血管新生の強力な刺激因子であり、血管新生型AMDの病因におけるその役割は十分に解明されている。血管新生型AMDと診断された患者への治療は、血管AMDの進行を防ぐのに有効であるいくつかの公知のVEGF阻害剤を用いた対症療法に限ってのみ可能である。ラニビズマブまたはベバシズマブの月1回の注射は、血管新生型AMDを管理する現在の標準的な治療法である。しかしながら、ベバシズマブは、途方もなく高価な薬物ではないにもかかわらず、網膜色素上皮細胞内でのその蓄積が、長期的な副作用を誘発する可能性があることが指摘されている。さらに、ラニビズマブは、1回の注射につき約2000USドルの費用が掛かるために高価である。 米国特許第8163312号明細書は、糖尿病および関連する合併症の予防および治療のための、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa/和名:ウコン)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula/和名:ミロバラン)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu/和名:アセンヤクノキ)を、いくつかの他のハーブ成分の中から含むハーブ製剤に関する。この組成物は、網膜損傷、白内障および通常は糖尿病に関連する視力低下を防ぐと言われている。しかしながら、そこに特色を示す組成物は、血管新生型AMDのいかなる治療手段にもならない。さらに、そこに開示されるハーブ組成物は、VEGFに対するいかなる阻害活性も明示しない。そこに使用されるハーブ成分の相乗効果を説明する試みは、米国特許第8163312号明細書ではなされていない。 米国特許第8163312号明細書
本発明者らは、安全性ならびに治療および予防手段を開発するための費用対効果を考慮する必要があることを踏まえて、血管新生型AMDの予防および治療のためのハーブ組成物を発明した。 [発明の概要] ある態様では、本発明は、抗AMD(加齢黄斑疾患)ハーブ組成物であって、 (a)本組成物の約30%〜約50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum/和名:セイロンニッケイ)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択される1種以上の標準化されたハーブ抽出物と、 (b)本ハーブ組成物の約20%〜約40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum/和名:マリアアザミ)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択される1種以上の標準化されたハーブ抽出物と、 (c)本ハーブ組成物の約1%〜約10%を占めるピューニカ・グラネイタム(Punica granatum/和名:ザクロ)の標準化された抽出物と を含む抗AMD(加齢黄斑疾患)ハーブ組成物を提供する。 したがって、ハーブ組成物は、シナモン・ベラム(Cinnamomum verum)由来のプロシアニジン2〜8%、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)から得られたケブラジン酸8〜25%およびケブリン酸15〜30%、アカシア・カテチュ(Acacia catechu)由来のカテキン0.2〜3%、シリバム・マリアナム(Silybum marianum)由来のシリマリン60〜80%、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)由来のクルクミンおよび/またはクルクミノイド35〜100%、ならびにピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来のエラグ酸1〜25%の濃度を有する植物化学物質の標準化された濃度を含む抽出物を含む。一般的に、これらの抽出物は、これらの有効成分に加えて、より多量の総ポリフェノール含有量を含み得る。 別の態様では、本発明は、加齢黄斑変性(AMD)、具体的にはウェット型AMDに起因する視力喪失の予防および/または安定化、管理ならびに治療のためのハーブ組成物を提供する。 さらに、本ハーブ組成物は、糖尿病黄斑浮腫(DME)および網膜静脈閉塞症(RVO)の予防および/または安定化、管理ならびに治療にも用いられる。 さらに、本組成物は、硝子体内抗VEGF注射、眼科用もしくは局所用および経口用剤形の補助療法ならびに/または併用療法のいずれかにおいて使用することができる。したがって、本発明のもう1つの態様は、経口用および眼科用製剤における使用のための1種以上の薬学的に許容される賦形剤と併せた本ハーブ組成物に関する。 1つの態様では、本発明は、本抗AMDハーブ組成物の治療有効濃度を、それを必要とする被験体に投与することを含む、病人における加齢黄斑疾患を治療する方法を提供する。 本組成物は、VFGF阻害剤、例えばベバシズマブ、ラニビズマブ、および血小板由来増殖因子に対するアプタマー/抗体を単独でまたは組み合わせて含有する硝子体内注射液の頻度および/または投与量を減少させるために使用することができる。 さらに、本組成物は、VFGF阻害剤、例えばベバシズマブ、ラニビズマブおよび血小板由来増殖因子に対するアプタマー/抗体を単独でまたは組み合わせて含有する硝子体内注射液の治療有効性を増強/増大させるために使用することができる。 さらに別の態様では、本発明は、血液および網膜関門を横切る生物有効成分の通過を促進するために、より高いバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を有する抗AMDハーブ組成物を提供する。 ヒト網膜色素上皮(ARPE)細胞における種々の経口用製剤のVEGFダウンレギュレーション効果を示す図である。 ARPE細胞における種々の眼科用製剤のVEGFダウンレギュレーション効果を示す図である。 ARPE細胞における種々の経口用製剤のVEGF結合効果を示す図である。 ARPE細胞における種々の眼科用製剤のVEGF結合効果を示す図である。 ARPE細胞における種々の経口用製剤の相乗的なVEGFダウンレギュレーションおよび結合効果を示す図である。 ARPE細胞における種々の眼科用製剤の相乗的なVEGFダウンレギュレーションおよび結合効果を示す図である。 対照およびルセンティス治療と比較した、HUVEC細胞の血管新生に及ぼす種々の眼科用製剤の治療の効果を示す図である。 対照およびルセンティス治療と比較した、HUVEC細胞の血管新生に及ぼす種々の経口用製剤の治療の効果を示す図である。 ルセンティス単独と比較したときのOF−AM−8とルセンティス(ラニビズマブ)との相乗活性/OF−AM−08によるルセンティスの有効性の増強を示す図である。
生物学的材料源: 本発明で使用される生物学的材料は、以下の地理的位置から収集した: シナモン・ベラム(Cinnamomum verum)は、ケーララ州から収集した。 ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)は、ケーララ州から収集した。 アカシア・カテチュ(Acacia catechu)は、ケーララ州から収集した。 シリバム・マリアナム(Silybum marianum)は、ケーララ州から収集した。 クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)は、ケーララ州から収集した。 ピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)は、ケーララ州から収集した。 [本発明の詳細な説明] 本明細書で使用される「約」という用語は、本発明のハーブ組成物中の対象成分の±2%の濃度の僅かな増大を指す。 本明細書で使用される「標準化された抽出物」という用語は、治療活性を発揮するように特定の濃度の植物化学成分を含む抽出物を指す。 これから、本発明を、特定の好ましいおよび任意の実施形態に関連して詳細に記載することから、その様々な態様を、より完全に理解および把握することができるようになる。 本発明は、加齢黄斑疾患(AMD)の治療のためのハーブ/植物化学組成物を提供する。より具体的には、本発明は、ウェット型AMDの予防、管理および治療、ならびにドライ型AMDからウェット型AMDへの変換を予防するためのハーブ/植物化学組成物を提供する。 好ましい実施形態では、本発明は、抗AMDハーブ組成物であって、 (a)本組成物の約30%〜約50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択される標準化されたハーブ抽出物と、 (b)本ハーブ組成物の約20%〜約40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択される標準化されたハーブ抽出物と、 (c)本ハーブ組成物の約1%〜約10%を占めるピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来の標準化された抽出物と を含む抗AMDハーブ組成物を提供する。 一般的な実施形態では、本発明は、ハーブ組成物であって、 (a)本組成物の0.1〜50%を占める濃度のシナモン種(Cinnamon species)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択されるハーブ抽出物と、 (b)本ハーブ組成物の0.1〜40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択されるハーブ抽出物と、 (c)本ハーブ組成物の0.1〜10%を占めるピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来の抽出物と を含むハーブ組成物を提供する。 したがって、前記組成物は、本組成物の約30%〜約50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択されるハーブに主に由来する抽出物を含む。 さらに、本組成物は、本ハーブ組成物の約20%〜約40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択されるハーブに由来する抽出物を含む。 最後に、本ハーブ組成物は、組成物の約1%〜約10%を占めるピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来の抽出物を含む。 それぞれのハーブ抽出物の活性は、ハーブ成分/抽出物の有効成分によって付与される。シナモンバーク抽出物由来のプロシアニジン、T.チェブラ(T. chebula)由来のケブリン酸およびケブラジン酸、A.カテチュ(A. catechu)由来のカテキン、S.マリアナム(S. marianum)由来のシリマリン、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)由来のクルクミンおよび他のクルクミノイド、ならびにピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来のエラグ酸が与えられる。前記有効成分/植物化学物質は、ポリフェノール、フラボノイドおよび糖タンパク質の群に属する。 1つのより好ましい実施形態では、本発明は、シナモンバーク抽出物に由来したプロシアニジン2〜8%、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)から得られたケブラジン酸8〜25%およびケブリン酸15〜30%、アカシア・カテチュ(Acacia catechu)由来のカテキン0.2〜3%、S.マリアナム由来のシリマリン60〜80%、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)由来のクルクミンおよび/またはクルクミノイド35〜100%、ならびにピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来のエラグ酸1〜25%を含むハーブ組成物を提供する。 別の好ましい実施形態では、抽出物由来の有効成分を単離、精製または合成し、AMDの予防/管理/治療のために単独でまたは組み合わせてさらに開発し、それに既存療法の有効性を増強させ、頻度および投与量も減少させることができる。したがって、本組成物中に含まれる有効成分は、ケブラジン酸、ケブリン酸、カテキン、アントシアニン、シリマリン、クルクミンおよび/またはクルクミノイド、レクチン、エラグ酸、プロシアニジン、バイカリンならびにオウゴニンから選択される。 シナモン・ベラム(Cinnamomum verum)からなる標準化されたハーブ抽出物は、C.ベラムから抽出されたプロシアニジン2〜8%を含む。 ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)からなる標準化されたハーブ抽出物は、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)から得られたケブラジン酸8〜25%およびケブリン酸15〜30%を含む。 アカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる標準化されたハーブ抽出物は、アカシア・カテチュ(Acacia catechu)から抽出されたカテキン>3%を含む。 シリバム・マリアナム(Silybum marianum)からなる標準化されたハーブ抽出物は、S.マリアナム(S. marianum)から抽出されたシリマリン95%までを含む。 クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる標準化されたハーブ抽出物は、C.ロンガ(C. longa)から抽出されたクルクミン35%〜100%を含む。 ピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)からなる標準化されたハーブ抽出物は、P.グラネイタム(P. granatum)から抽出されたエラグ酸1〜25%を含む。 前述の標準化された抽出物は、従来の方法によって調製される。 任意の実施形態では、本発明は、ハーブ組成物であって、 (a)本組成物の約30%〜約50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択されるハーブ抽出物と、 (b)任意に、本ハーブ組成物の約20%〜約40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択されるハーブ抽出物と、 (c)任意に、本ハーブ組成物の約1%〜約10%を占める濃度のピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)の抽出物と を含むハーブ組成物を提供する。 ある実施形態では、本ハーブ組成物は、本発明の化合物を、適切な薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせることによって調製することができ、かつ固体、半固体、液体または気体形態の製剤、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、点眼剤、液剤、懸濁剤、注射剤、ゲル剤およびマイクロスフェアに調剤することができる。 さらに、本組成物は、栄養補助食品製剤、アーユルヴェーダ製剤、フードサプリメントまたは医薬品として開発することもできる。 したがって、薬学的に許容される賦形剤は、ポリマー、潤滑剤、緩衝剤、キレート剤、湿潤剤、界面活性剤、防腐剤および希釈剤からなる群から選択される。 上記に従って、経口用製剤の場合、(a)使用される希釈剤は、微結晶セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースであり、(b)使用される任意の分散剤は、クロスカルメロースおよびポビドンであり、かつ(c)使用される潤滑剤は、二酸化ケイ素およびステアリン酸マグネシウムである。 上記に従って、眼科用製剤において、(a)本組成物中で使用されるポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選択され、(b)緩衝剤は、ホウ酸(ホウ砂)、クエン酸塩、塩化ナトリウムまたはリン酸緩衝剤であり、(d)キレート剤は、エデト酸二ナトリウムであり、(e)湿潤剤または溶解性増強剤は、レシチン、大豆レシチンから選択され、(f)使用される界面活性剤は、Tween 80およびD−α−トコフェロールポリエチレングリコールスクシネート(TPGS)から選択され、かつ(g)使用される防腐剤は、塩化ベンジルアルコニウムである。 より重要なことには、本組成物は、錠剤、カプセル剤、懸濁剤、サッシェ剤等の形態の経口用剤形、または眼用ゲル、点眼剤、ステント剤、硝子体内注射剤、硝子体内ステント剤の形態の局所眼科用剤形、および他の関連する剤形として調剤することができる。 1つの好ましい実施形態では、本発明は、抗AMDハーブ製剤であって、 (i)本組成物の約30%〜約50%を占める濃度のシナモン・ベラム(Cinnamomum verum)、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)およびアカシア・カテチュ(Acacia catechu)からなる群から選択される標準化されたハーブ抽出物と、 (ii)本ハーブ組成物の約20%〜約40%を占める濃度のシリバム・マリアナム(Silybum marianum)およびクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)からなる群から選択される標準化されたハーブ抽出物と、 (iii)本ハーブ組成物の約1%〜約10%を占める濃度のピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来の標準化された抽出物と、 (iv)ポリマー、潤滑剤、緩衝剤、キレート剤、界面活性剤、防腐剤、湿潤剤および希釈剤から選択される1種以上の薬学的に許容される賦形剤と を含む抗AMDハーブ製剤を提供する。 本ハーブ組成物は、組成物が患者に投与されると、該組成物中に含まれる有効成分がバイオアベイラビリティとなるように調剤される。ヒト被験体または患者に投与されることになる組成物は、1つ以上の投与単位の形態をとり得る。剤形は、持続型、制御型、改変型および即時型の剤形として調製することもできる。 別の好ましい実施形態では、本発明は、加齢黄斑変性(AMD)、具体的にはウェット型AMDの予防および/または安定化、管理ならびに治療のためのハーブ組成物を提供する。 さらに、本ハーブ組成物は、糖尿病黄斑浮腫(DME)および網膜静脈閉塞症(RVO)の予防および/または安定化、管理ならびに治療にも用いられる。 したがって、前記組成物は、新たに診断された/早期加齢黄斑変性、より具体的にはウェット型AMDを有する人における視力喪失の治療、予防、安定化、それに補助/アジュバント療法でも用いられる。具体的には、前記組成物は、ドライ型AMDからウェット型AMDへの変換を予防するために使用することができる。 1つのより好ましい実施形態では、本発明は、病人における加齢黄斑疾患を治療する方法であって、本抗AMDハーブ組成物の治療有効濃度を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法を提供する。 AMDの原因物質であるVEGFの発現のダウンレギュレーションは、本発明の経口用製剤と同じように眼科用製剤も投与することによって調べた。各経口用ハーブ製剤は、ARPE細胞株におけるVEGFのダウンレギュレーションを明示した。VEGFのダウンレギュレーション率は、経口用製剤で処理すると、19.33%の最小VEGF阻害率および65.23%の最大VEGF阻害率で得られた(図1)。VEGFのダウンレギュレーション率は、眼科用製剤で処理すると、19.12%の最小VEGF阻害率および59.38%の最大VEGF阻害率で観察された(図2)。本発明の各眼科用ハーブ製剤は、ARPE細胞株におけるVEGFのダウンレギュレーションを明示した。 VEGFの阻害/結合も、ARPE細胞株を使用して、本発明の経口用および眼科用製剤について調べた。VEGFの結合率は、経口用製剤で処理すると、64.4%の最小VEGF阻害率および83.98%の最大阻害率で観察された(図3)。VEGFの結合率は、ARPE細胞株を本発明の眼科用製剤で処理すると、57%〜75%の範囲にあることが観察された(図4)。 さらに、可能な相乗的活性をリアルタイムで確認するために、VEGFのダウンレギュレーションとそれに続くVEGFの結合を調べるための試験を実施した。本組成物を使用して、>90%のVEGFの変化が達成され、すなわち、経口用および眼科用製剤の両方が、>90%の阻害活性を明示した。 本ハーブ組成物を含む眼科用製剤が血管新生に及ぼす効果が図7に示される。実験は、ARPE細胞株およびHUVEC細胞を使用して行った。HUVEC細胞の増殖のために使用した培地の半分を、1μg/mlの濃度でそれぞれの製剤の存在下に増殖した誘導ARPE細胞から得られた培地と置き換えた。本発明の眼科用ハーブ組成物で処理されたHUVEC細胞における血管新生は、眼科用組成物8および10ではより一層阻害され(実施例4)、かつ実験条件下でルセンティス(ラニビズマブ)処理細胞に匹敵していた。前記組成物の阻害活性は、図7ではっきりと観察することができる。 本ハーブ組成物を含む経口用製剤が血管新生に及ぼす効果が図8に示される。本発明の経口用ハーブ組成物で処理されたHUVEC細胞における血管新生は阻害され、かつ実験条件下でルセンティス(ラニビズマブ)処理細胞に匹敵する。 別の実施形態では、本発明は、単独でまたは、既存の薬物/生物学的製剤/バイオシミラー/バイオベター/サプリメント/予防手段/治療手段に対する補助療法として使用することができる。前記組成物は、抗VEGF、siRNA、抗VEGF生物学的製剤/薬物、抗PDGF生物学的製剤/薬物、およびアミノステロール、例えばスクアラミン、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(matrix metalloproteinase inhibitors)、ARED製剤、ルテイン製剤、ゼアキサンチン製剤、メソゼアキサンチン製剤、アスタキサンチン製剤およびそれらの混合物のための補助療法/併用療法に使用することができる。 前記組成物は、薬物、生物学的製剤およびサプリメントを含む既存の予防療法および治療療法の有効性を増大させるために、投与量および頻度を減少させるために使用することができる。 任意の実施形態では、本ハーブ組成物は、ラニビズマブ、アフリベルセプト、ペガプタニブナトリウムおよびパゾパニブから選択される生物学的製剤と同時投与される場合、前記生物学的製剤の有効性を増強させる。 したがって、前記組成物は、硝子体内注射の有効性を増大させるならびに/もしくは投与量および頻度を減少させるために、または生物学製剤、例えばラニビズマブ、アフリベルセプト、ペガプタニブナトリウム、パゾパニブ等の治療有効性を増強させるために使用することができる。アカシア・カテチュ(Acacia catechu)抽出物、シリバム・マリアナム(Silybum marianum)抽出物およびピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)抽出物を含む本眼科用ハーブ組成物は、ラニビズマブ(ルセンティス)と一緒に投与される場合、前記生物学的製剤の有効性の増大を示した。図9で利用可能な比較分析は、本ハーブ組成物と一緒に投与される場合、ラニビズマブのVEGF結合能を10%増強させる有効性を示す。 前記組成物は、治療後管理療法として、それにレーザー光凝固治療、薬物、生物学的製剤、サプリメントおよび他の治療を含む治療後の再発を予防するために使用することができる。 前記組成物は、硝子体内注射、眼科局所用剤形および経口用剤形のための補助療法および/または併用療法のいずれかとして使用することができる。 1つのより好ましい実施形態では、本発明は、血液および網膜関門の通過を促進するために、より高いバイオアベイラビリティを有するハーブ組成物を提供する。 本組成物の利点: ・ 早期加齢黄斑変性(AMD)を有する患者の視力喪失の予防、安定化および/または治療; ・ 薬物、生物学的製剤、サプリメントを含む既存の予防療法および治療療法の有効性を増大させ、投与量および頻度を減少させる; ・ ウェット型AMDの治療および/または予防のためのスタンドアロン製品として; ・ ドライ型AMDからウェット型AMDへの変換の予防 ・ さらに、糖尿病黄斑浮腫(DME)および網膜静脈閉塞症(RVO)を有する人の視力喪失の治療に使用される。 好ましい実施形態を含む以下の実施例は、本発明のプラクティスを説明するのに役立つが、示される詳細は、例示的なものであり、かつ本発明の好ましい実施形態を例証するものであると理解されたい。 [実施例1]:ハーブ組成物の調製 活性物質およびハーブは、地元の資源から調達した。活性物質を、標準化し、配合することで本ハーブ組成物を得た。シナモンバーク抽出物に由来したプロシアニジン2〜8%、ポリフェノール>30%、ターミナリア・チェブラ(Terminalia chebula)から得られたケブラジン酸8〜25%およびケブリン酸15〜30%、アカシア・カテチュ(Acacia catechu)由来のカテキン0.2〜3%、S.マリアナム(S. marianum)由来のシリマリン80%まで、クルクマ・ロンガ(Curcuma longa)由来のクルクミンおよび/またはクルクミノイド35〜100%、ならびにピューニカ・グラネイタム(Punica granatum)由来のエラグ酸95%までを含むハーブ組成物を調製した。本調製物のハーブ成分を、前述の濃度の植物化学成分が得られるように標準化した。
[実施例2]:合成または精製された植物化学物質の調製 本発明のハーブ組成物中で用いられる植物化学物質は、以下の表に含まれる。ハーブ抽出物から得られた抽出物を、特定の濃度の植物化学物質を含有するように標準化する。 表2:組成物は、下の表に示される1種以上の植物化学物質を含有することができる。
[実施例3]:経口用AMD製剤の組成 ここで下記に提供される組成物は、経口投与のための許容される賦形剤と一緒にハーブ成分の抽出物を含んでいた。経口用製剤を製造するのに用いた方法は、従来のプラクティスに従った。表3〜8における以下の経口用製剤を調製する方法は、以下の工程を含む: a)成分1〜3を秤量し、均質な混合物が得られるまで適切なミキサー中で混合した(約15分)。 b)秤量した量の脱油レシチンを混合した後、工程(a)で得た均質な混合物にMCCおよびステアリン酸マグネシウムを1つずつ導入し、各成分の添加後に約5分間さらに混合した。 c)工程(b)で得られた粉末混合物を、40ミクロンメッシュを使用して篩分した。 d)篩分した粉末混合物を、適切なカプセル充填装置を使用してカプセル充填した。
[実施例4]:眼科用AMD製剤の組成 以下の眼科用製剤は、実施例3に記載の対応する経口用組成物に記載のハーブ成分を含む。ここで下記の各表は、賦形剤と併せた前記ハーブ成分の抽出物を含む眼科用製剤を提供する。
[実施例5]:VEGFダウンレギュレーション VEGF産生のダウンレギュレーションにおけるこれらの製剤の効果を、ヒト網膜色素上皮(ARPE)細胞株を使用して評価した。ARPE細胞を、これらの製剤を使用して1μg/mlの濃度で処理し、インキュベーション後、培地を収集し、ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してVEGF発現について調べた。結果から、試験したすべての製剤がVEGFダウンレギュレーション活性を有することを確認した(図1および図2)。図1で観察されるように、VEGFのダウンレギュレーション率は、経口用製剤で処理すると、19.33%の最小VEGF阻害率および65.23%の最大VEGF阻害率で観察された(図3)。実施例3で明示される各経口用ハーブ製剤は、ARPE細胞株におけるVEGFダウンレギュレーションを明示した。図2で観察されるように、VEGFのダウンレギュレーション率は、眼科用製剤で処理すると、19.12%の最小VEGF阻害率および59.38%の最大VEGF阻害率で観察された(図3)。実施例4で明示される各眼科用ハーブ製剤は、ARPE細胞株におけるVEGFダウンレギュレーションを明示した。 [実施例6]:VEGF結合有効性 VEGFを結合するこれらの製剤の効果を、ARPE細胞株を使用して評価した。ARPE細胞を培養して、誘導因子でVEGFを産生した。インキュベーション後、培地を収集し、被験物質で1μg/mlの濃度にて処理し、ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してVEGFについて評価した。結果から、試験したすべての製剤がVEGF結合活性を有することを確認した(図3および図4)。VEGFの結合率は、経口用製剤で処理すると、64.4%の最小VEGF結合率および83.98%の最大結合率で観察された。VEGFの結合率は、本発明の眼科用製剤でVEGFを含有する誘導ARPE細胞株培地を処理すると、最小57.24%および最大71.76%で観察された。 [実施例7]:相乗的なVEGFダウンレギュレーションおよび結合 放出されたVEGFを相乗的にダウンレギュレーションして結合するこれらの製剤の効果を、ARPE細胞株を使用することによって評価した。誘導ARPE細胞を、実施例3および4で明示される本製剤を使用して1μg/mlの濃度で処理し、インキュベーション後、(VEGFダウンレギュレーション効果を確認するために)培地を収集し、(VEGF結合効果を確認するために)被験物質で1μg/mlの濃度にて再び処理し、ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してVEGF発現について評価した。結果から、試験したすべての製剤が相乗的にVEGFをダウンレギュレーションおよび結合するように作用することを確認した(図5および図6)。VEGFの減少率は、経口用製剤で処理すると、最小91.08%および最大93.09%で観察された。VEGFの減少率は、眼科用製剤で処理すると、最小91.88%および最大93.41%で観察された。 [実施例8]:血管新生の阻害 血管新生の阻害についてのこれらの製剤の効果を、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を使用して評価した。HUVEC細胞の増殖のために使用した培地の半分を、1μg/mlの濃度でそれぞれの製剤の存在下に増殖した誘導ARPE細胞から得られた培地と置き換えた。誘導ARPE細胞から得られた培地を、HUVEC細胞群を制御するために加えた。ルセンティスを、培地の50%を形成する(誘導ARPE細胞株から得られた)誘導ARPE培地に1ng/mlの濃度で加えた。インキュベーション後、顕微鏡下で各群のすべての細胞を血管新生の存在について観察した(図7および図8)。すべての処置群において、血管新生の阻害が観察された。眼科用製剤(OF)OF−AM−8、OF−AM−10、および経口用製剤AM−8およびAM−10は、有意な血管新生阻害活性を有することが見出され、ルセンティスと比較して血管新生において同等の減少を有することが観察された。 [実施例9]:OF−AM−08によるルセンティスの有効性の増強を示す、OF−AM−8とルセンティス(ラニビズマブ)との相乗活性 OF−AM−8とルセンティス(ラニビズマブ)との相乗的な有効性またはOF−AM−8によるルセンティスの有効性増強を、誘導ARPE細胞株において評価し、それに続けてVEGF分析を行った。 誘導ARPE細胞を、OF−AM−8製剤(実施例4の表12)を使用して100ng/ml濃度で処理し、インキュベーション後、培地を収集し、ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してVEGFについて評価した。ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してインキュベートした後、収集した培地をルセンティスで0.5ng/mlの濃度にて再び処理し、VEGFについて評価した。同様に、ヒトVEGF ELISAキット(Merck、Millipore)を使用してインキュベートした後、未処理の誘導ARPE細胞由来の培地を収集し、ルセンティスで処理し、VEGFについて評価した。誘導ARPE細胞由来の培地も、VEGF濃度について試験した。結果から、OF−AM−8がルセンティスと相乗的に作用し、ルセンティスの有効性を増強させることを確認した(図9)。ルセンティス単独と比較した場合、OF−AM−8の存在下でルセンティスの有効性が約10%増大した。 図7及び図8の写真中、「Control」は、対照、「Lucentis」は、ルセンティス。 |