口腔用組成物

申请号 JP2016128016 申请日 2016-06-28 公开(公告)号 JP2018002614A 公开(公告)日 2018-01-11
申请人 日本ゼトック株式会社; 发明人 稲垣 みずき; 坪川 理美;
摘要 【課題】複数の生薬が配合され、単独の生薬を用いるよりも低薬量で効果が得られる口臭予防効果を有する 口腔 用組成物を提供すること。 【解決手段】本発明の口腔用組成物は、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを含有することを特徴とする。口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をX A [質量%]、口腔用組成物中における前記ケイヒの含有率をX B [質量%]としたとき、0.00005≦X B /X A ≦20000の関係を満足することが好ましい。口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をX A [質量%]、口腔用組成物中における前記ブクリョウの含有率をX C [質量%]としたとき、0.000025≦X C /X A ≦40000の関係を満足することが好ましい。 【選択図】なし
权利要求

オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを含有することを特徴とする口腔用組成物。口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中における前記ケイヒの含有率をXB[質量%]としたとき、0.00005≦XB/XA≦20000の関係を満足する請求項1に記載の口腔用組成物。口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中における前記ブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XA≦40000の関係を満足する請求項1または2に記載の口腔用組成物。口腔用組成物中における前記ケイヒの含有率をXB[質量%]、口腔用組成物中における前記ブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XB≦40000の関係を満足する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。前記オウゴン、前記ケイヒおよび前記ブクリョウのうち少なくとも1つを、抽出物として含むものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。

说明书全文

本発明は、口腔用組成物に関する。

口腔用組成物としては、単に、歯牙に付着した汚れを物理的に除去するものから、各種の薬効を期待して、薬効成分が配合されたものまで、種々のものがある。

特に、天然物由来の成分である植物成分(特に、長い歴史を有する生薬成分)を含む口腔用組成物は、生理活性を持ち、さらに非天然物由来の成分より安全性の面で優れているため、当該技術分野において特に求められている。(特許文献1〜3参照)。 近年、口腔用組成物には、口臭予防効果のさらなる向上が求められている。

特開2015−54847号公報

特開平6−25000号公報

特開2011−256136号公報

本発明の目的は、複数の生薬が配合され、単独の生薬を用いるよりも低薬量で効果が得られる口臭予防効果を有する口腔用組成物を提供することにある。

このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。 (1) オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを含有することを特徴とする口腔用組成物。

(2) 口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中における前記ケイヒの含有率をXB[質量%]としたとき、0.00005≦XB/XA≦20000の関係を満足する上記(1)に記載の口腔用組成物。

(3) 口腔用組成物中における前記オウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中における前記ブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XA≦40000の関係を満足する上記(1)または(2)に記載の口腔用組成物。

(4) 口腔用組成物中における前記ケイヒの含有率をXB[質量%]、口腔用組成物中における前記ブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XB≦40000の関係を満足する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の口腔用組成物。

(5) 前記オウゴン、前記ケイヒおよび前記ブクリョウのうち少なくとも1つを、抽出物として含むものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の口腔用組成物。

本発明によれば、複数の生薬が配合され、単独の生薬を用いるよりも低薬量で効果が得られる口臭予防効果を有する口腔用組成物を提供することができる。

以下、本発明の好適な実施形態について詳細な説明をする。 《口腔用組成物》

口腔用組成物としては、単に、歯牙に付着した汚れを物理的に除去するものから、各種の薬効を期待して、薬効成分が配合されたものまで、種々のものがある。

特に、天然物由来の成分である植物成分(特に、長い歴史を有する生薬成分)を含む口腔用組成物は、生理活性を持ち、さらに非天然物由来の成分より安全性の面で優れているため、当該技術分野において特に求められている。

近年、口腔用組成物には、口臭予防効果のさらなる向上が求められている。 そこで、本発明者は、鋭意研究を行った結果、口腔用組成物において、各種生薬の中でも、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを組み合わせて用いることにより、これらが相乗的に作用し、優れた効果が得られることを見出した。

すなわち、本発明の口腔用組成物は、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを含有するものであり、これらをともに含むことにより、優れた口臭予防効果が得られる。特に、単独の生薬を用いた場合には、全く効果が得られないような低い含有率の場合であっても、十分に優れた口臭予防効果が得られる。

なお、前述した文献には、各種生薬についての説明はあるものの、具体的にオウゴン、ケイヒおよびブクリョウを組み合わせて用いた口腔用組成物についての開示はない。

本発明において、口腔用組成物は、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウを、例えば、乾燥した状態の植物を粉砕してそのまま含むものであってもよいし、や有機溶媒等の抽出溶媒や超臨界流体等の抽出媒体を用いて抽出された抽出エキスや抽出エキスから抽出媒体を除去して得られた成分(以下、これらを総称して抽出物ともいう)として含むものであってもよい。

特に、口腔用組成物は、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウのうち少なくとも1つを、抽出物として含むものであるのが好ましく、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウのすべてを、抽出物として含むものであるのがより好ましい。

これにより、製造ロット間での品質のばらつきを抑制することができ、安定した品質を得ることができる。

また、口腔用組成物中に、天然物由来成分のうち好ましい成分を比較的高い含有率で含ませることができ、好ましくない成分の含有率を低く抑えることができる。その結果、例えば、口腔用組成物の色調、風味等が低下するのを防止しつつ、期待する効果をより確実に発揮させることができる。また、口腔用組成物中における有効成分の安定性をより優れたものとすることができ、口腔用組成物全体としての保存安定性が向上し、口腔用組成物の使用期限をより長いものとしたり、保存条件の緩和等を図ることができる。

オウゴン、ケイヒおよびブクリョウの抽出物を得るための抽出溶媒としては、例えば、各種無機溶媒、各種有機溶媒を用いることができ、より具体的には、水;メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール、オクタノール、フェノール等の単価アルコール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,3,5−ペンタントリオール、グリセリン、ポリエチレングリコール(分子量100〜10万)等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類;ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;アセトニトリル等のニトリル類;クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化物;ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;キシレン、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、抽出溶媒としては、適宜規定度を調製した酸(例えば、塩酸、硫酸硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸等)やアルカリ(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア等)を用いてもよい。

中でも、オウゴンの抽出物を得るための抽出溶媒としては、エタノール水溶液を用いるのが好ましい。 これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。

特に、オウゴンの抽出物を得るための抽出溶媒のエタノール水溶液の濃度(エタノールの含有率)は、30体積%以上95体積%以下であるのが好ましく、40体積%以上70体積%以下であるのがより好ましい。 これにより、前述したような効果がさらに顕著に発揮される。

また、ケイヒの抽出物を得るための抽出溶媒としては、水を含むものを用いるのが好ましい。 これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。

特に、ケイヒの抽出物を得るための抽出溶媒中に含まれる水の含有率は、90質量%以上であるのが好ましく、95質量%以上であるのがより好ましい。 これにより、前述したような効果がさらに顕著に発揮される。

また、ブクリョウの抽出物を得るための抽出溶媒としては、エタノール水溶液を用いるのが好ましい。 これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。

特に、ブクリョウの抽出物を得るための抽出溶媒のエタノール水溶液の濃度(エタノールの含有率)は、30体積%以上95体積%以下であるのが好ましく、45体積%以上85体積%以下であるのがより好ましい。 これにより、前述したような効果がさらに顕著に発揮される。

口腔用組成物中において、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウは、いかなる形態で含まれるものであってもよく、例えば、粉末、粒体状で含まれるものであってもよいし、油状成分として含まれるものであってもよいし、他の成分に溶解した状態で含まれるものであってもよい。

口腔用組成物中におけるオウゴンの含有率(乾燥状態のオウゴンの含有率)は、特に限定されないが、0.00001質量%以上10質量%以下であるのが好ましく、0.0001質量%以上2.0質量%以下であるのがより好ましく、0.0005質量%以上0.05質量%以下であるのがさらに好ましい。

オウゴンの含有率が前記下限値未満であると、ケイヒ、ブクリョウの含有率等によっては、本発明による効果が十分に発揮されない可能性がある。

また、オウゴンの含有率が前記上限値を超えると、着色の問題や、苦味等の異味等による使用感の低下等の問題がより顕著に発生する場合がある。

口腔用組成物中におけるケイヒの含有率(乾燥状態のケイヒの含有率)は、特に限定されないが、0.00001質量%以上10質量%以下であるのが好ましく、0.0001質量%以上2.0質量%以下であるのがより好ましく、0.0008質量%以上0.1質量%以下であるのがさらに好ましい。

ケイヒの含有率が前記下限値未満であると、オウゴン、ブクリョウの含有率等によっては、本発明による効果が十分に発揮されない可能性がある。

また、ケイヒの含有率が前記上限値を超えると、着色の問題や、苦味等の異味等による使用感の低下等の問題がより顕著に発生する場合がある。

口腔用組成物中におけるブクリョウの含有率(乾燥状態のブクリョウの含有率)は、特に限定されないが、0.00001質量%以上10質量%以下であるのが好ましく、0.00005質量%以上4.0質量%以下であるのがより好ましく、0.002質量%以上1.0質量%以下であるのがさらに好ましい。

ブクリョウの含有率が前記下限値未満であると、オウゴン、ケイヒの含有率等によっては、本発明による効果が十分に発揮されない可能性がある。

また、ブクリョウの含有率が前記上限値を超えると、着色の問題や、苦味等の異味等による使用感の低下等の問題がより顕著に発生する場合がある。

口腔用組成物中におけるオウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中におけるケイヒの含有率をXB[質量%]としたとき、0.00005≦XB/XA≦20000の関係を満足するのが好ましく、0.015≦XB/XA≦200の関係を満足するのがより好ましく、0.03≦XB/XA≦100の関係を満足するのがさらに好ましい。

これにより、口臭予防効果をより優れたものとすることができるとともに、口腔用組成物の保存安定性等をより優れたものとすることができる。

口腔用組成物中におけるオウゴンの含有率をXA[質量%]、口腔用組成物中におけるブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XA≦40000の関係を満足するのが好ましく、0.04≦XC/XA≦2000の関係を満足するのがより好ましく、0.1≦XC/XA≦1000の関係を満足するのがさらに好ましい。

これにより、口臭予防効果をさらに優れたものとすることができるとともに、口腔用組成物の保存安定性等をさらに優れたものとすることができる。

口腔用組成物中におけるケイヒの含有率をXB[質量%]、口腔用組成物中におけるブクリョウの含有率をXC[質量%]としたとき、0.000025≦XC/XB≦40000の関係を満足するのが好ましく、0.02≦XC/XB≦1250の関係を満足するのがより好ましく、0.05≦XC/XB≦700の関係を満足するのがさらに好ましい。

これにより、口臭予防効果をさらに優れたものとすることができるとともに、口腔用組成物の保存安定性等をさらに優れたものとすることができる。 本発明の口腔用組成物は、上記以外の成分を含むものであってもよい。

このような成分(その他の成分)としては、例えば、研磨剤、湿潤剤、溶剤、粘結剤、香料、賦形剤、甘味剤、pH調整剤、防腐剤、乳化剤、可溶化剤、発泡剤、滑沢剤、油、界面活性剤、着色剤、酸化防止剤、キレート剤、矯味剤、保湿剤、抗菌剤、抗炎症剤、フッ化物、ビタミン剤、前述した以外の生薬等が挙げられる。

研磨剤としては、例えば、シリカゲル、沈降性シリカ、火成性シリカ、含水ケイ酸、無水ケイ酸、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤;第二リン酸カルシウム二水和物、第二リン酸カルシウム無水和物等の歯磨用リン酸水素カルシウム;軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム;リン酸カルシウム、第2リン酸カルシウム、第3リン酸マグネシウム、第3リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、二酸化チタン、合成樹脂系研磨剤、ゼオライト等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。 特に、口腔用組成物は、多孔質体で構成された研磨剤を含むものであるのが好ましい。

これにより、前述した生薬成分(特に、オウゴンの抽出物、ケイヒの抽出物、ブクリョウの抽出物)を研磨剤(多孔質体)の空孔内に担持し、生薬の苦味を軽減させることができる。 前述した各種研磨剤の中でも、特に、ゼオライトを用いるのが好ましい。

ゼオライトを用いることにより、生薬成分(特に、オウゴンの抽出物、ケイヒの抽出物、ブクリョウの抽出物)を研磨剤(多孔質体)の空孔内に、より好適に担持することができ、生薬の苦味を軽減することができる。

湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の多価アルコール等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

溶剤としては、例えば、アルコール等の有機溶剤や水が好ましく、例えば、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にエタノールが好ましい。

粘結剤として、例えば、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体;アルギン酸ナトリウム等のアルカリ金属アルギネート;キサンタンガム、トラガカントガム、アラビアガム等のガム類;ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成粘結剤等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

香料としては、例えば、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等の公知の香料素材等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

賦形剤としては、例えば、ショ糖、乳糖、デンプン、ブドウ糖、結晶性セルロース、マンニット、ソルビット、キシリトール、エリスリトール、パラチニット、パラチノース、マルチトール、トレハロース、ラクチトール、ラクチュロース、還元澱粉糖、還元イソマルトオリゴ糖、カップリングシュガー、ガムベース、アラビアガム、ゼラチン、セチルメチルセルロース、軽質無水ケイ酸、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

甘味剤としては、例えば、パラチニット、アスパルテーム、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルミン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、ρ−メトキシシンナミックアルデヒド等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、パントテン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、または、リン酸水素二ナトリウム等のこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウム等が挙げられ、これらは、組成物のpHが適切な範囲となるよう、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸およびその塩、サリチル酸およびその塩、ソルビン酸およびその塩、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ステアロイル乳酸ナトリウム、大豆リン脂質、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

可溶化剤としては、例えば、エステル類、ポリエチレングリコール誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタンの脂肪酸エステル類、硫酸化脂肪アルコール類等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

発泡剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート等のN−アシルアミノ酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、マルチトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、タルク、硬化油等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

油としては、例えば、ココナッツ油、オリーブ油、ごま油、落花生油、パセリ油、パセリ種子オイル、紅花油等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、アルキルグリコシド類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルエタノールアマイド、ココイルサルコシン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム液等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

着色剤としては、例えば、青色1号等の色素、二酸化チタン等の顔料や、各種染料等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、d−α−トコフェロール、ビタミンC、ビタミンE、エデト酸二ナトリウム、グルコン酸カルシウム等が挙げられる。

キレート剤としては、例えば、エデト酸塩等が挙げられる。 矯味剤としては、例えば、チャエキス、チャ乾留液、グルタミン酸ナトリウム等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

保湿剤としては、例えば、アミノ酸またはその塩、ピロリドンカルボン酸、ムチン、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類、乳酸ナトリウム、尿素、パンテノール、アロエエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、チャエキス(チャ乾留エキス)等の天然エキス成分、コラーゲン、エラスチン等のいわゆる細胞外マトリックス等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

抗菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、チモール等のフェノール系抗菌剤;塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、クロルヘキシジン塩酸塩、クロルヘキシジングルコン酸ナトリウム、ビサボロールクロルヘキシジン、ラクトフェリン、パラベン、ブチルパラベン等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

抗炎症剤としては、例えば、塩化リゾチーム、ε−アミノカプロン酸、アルミニウムヒドロキシルアラントイン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸塩類、グァイアズレンスルホン酸、酢酸dl−α−トコフェロール等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

また、フッ化物としては、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第1スズ等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

ビタミン剤としては、例えば、レチノイン酸、β−カロテン等のビタミンA類、パントテン酸またはその塩類、ナイアシン、ビオチン等のビタミンB類、アスコルビン酸またはその塩類、誘導体等のビタミンC類、α−トコフェロール等のビタミンE類、葉酸等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

前述した以外の生薬としては、例えば、カミツレ、カノコソウ、ナツメ、ホップ、ラメンダー、リンデン、カリン、キンギンカ、クマザサ、グミ、チョウジ、デンシチニンジン、サルビア、ムクロジ、キキョウ、ジオウ、シャクヤク、サンザシ、トウキ、チャ、ウラジロガシ、オオバク、シラカバ、ニンジン、アセンヤク、ウコン、ローズマリー等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。

口腔用組成物が上記のような生薬を含むものである場合、口腔用組成物は、上記のような生薬を、例えば、乾燥した状態の植物を粉砕してそのまま含むものであってもよいし、水や有機溶媒等の抽出溶媒や超臨界流体等の抽出媒体を用いて抽出された抽出エキスや抽出エキスから抽出媒体を除去して得られた成分(抽出物)として含むであってもよい。

口腔用組成物形態は、特に限定されず、例えば、液体(乳化形、可溶化形)、液状、ゲル状、ペースト状、錠剤、発泡錠、粉末状、顆粒状等が挙げられる。

口腔用組成物の用途としては、例えば、練歯磨剤、粉歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤等の歯磨剤類;トローチ剤;錠剤(発泡錠等を含む);クリーム剤;軟膏剤;貼付剤;口腔湿潤剤;洗口剤;チューインガム等が挙げられる。

《口腔用組成物の製造方法》 本発明の口腔用組成物は、前述したような各成分を混合することにより得ることができる。

特に、口腔用組成物が多孔質体を含むものである場合、前述したようなオウゴン、ケイヒ、ブクリョウを予め多孔質体と混合した後に、その他の成分と混合するのが好ましい。 これにより、多孔質体の空孔内に生薬をより好適に担持させることができる。

以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記のものに限定されるものではない。

以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

《1》液状組成物の製造 各実施例および各比較例に係る液状組成物を以下のようにして製造した。

(実施例1) オウゴン抽出物としてのオウゴン抽出液−J(丸善製薬社製)の凍結乾燥粉末、ケイヒ抽出物としてのケイヒ抽出W−LA(丸善製薬社製)、および、ブクリョウ抽出物としてのブクリョウ抽出液(丸善製薬社製)の凍結乾燥粉末を所定量だけ水に溶解させて液状組成物を得た。

(実施例2〜10) 原料となる各成分の配合比を表1に示すようにした以外は、前記実施例1と同様にして液状組成物を製造した。

(比較例1) 原料としてオウゴン、ケイヒおよびブクリョウを用いなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。

(比較例2) 原料としてケイヒおよびブクリョウを用いなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。

(比較例3) 原料としてオウゴンおよびブクリョウを用いなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。

(比較例4) 原料としてオウゴンおよびケイヒを用いなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。

(比較例5) 原料としてオウゴンを用いなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。

(比較例6) ケイヒおよび水の使用量を変更した以外は、前記比較例3と同様にして口腔用組成物を製造した。

前述した各実施例および各比較例に係る液状組成物の組成等を表1にまとめて示す。なお、表1中、液状組成物中におけるオウゴンの含有率をXA[質量%]、液状組成物中におけるケイヒの含有率をXB[質量%]、液状組成物中におけるブクリョウの含有率をXC[質量%]で示した。

《2》評価 前記各実施例および各比較例の口腔用組成物を用いて以下の評価を行った。

《2−1》消臭効果の評価 バイアル瓶中に、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に懸濁したポルフィロモナス ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis JCM12257)(O.D.0.3):4.25mLと、被験試料としての口腔用組成物:0.5mLと、100mMのL−メチオニン水溶液:0.25mLとを投入、混合し、密栓した状態で37℃3時間、嫌気培養を行った。

また、被験試料として蒸留水を用いた以外は前記と同様にして嫌気培養を行ったものをコントロールとした。

これらについて、3時間の嫌気培養の後に、ガスクロマトグラフィーにて菌が発生したメチルメルカプタン量を測定した。

コントロールについてのメチルメルカプタンメルカプタンを100としたとき、各実施例および各比較例での残留メチルメルカプタンメルカプタン量を100から引いた値を消臭率(%)として求め、以下の基準に従い評価した。

A:消臭率が55%以上。 B:消臭率が40%以上55%未満。 C:消臭率が30%以上40%未満。 D:消臭率が20%以上30%未満。 E:消臭率が20%未満。

《2−2》色調 前記実施例および前記比較例に係る液状組成物について、波長286nmの光の吸光度を測定し、以下の基準に従い評価した。吸光度が小さいと外観により優れているといえる。

A:吸光度が25.0未満。 B:吸光度が25.0以上。

これらの結果を表2に示す。また、表2には、上記の試験時における各成分の濃度(含有率)も併せて示した。

表2から明らかなように、本発明では、優れた結果が得られたのに対し、比較例では、満足のいく結果が得られなかった。より具体的には、表2の実施例1と比較例2〜4から明らかなように、オウゴン単独、ケイヒ単独、ブクリョウ単独では全く効果がない濃度でも、これらを併用することにより顕著な効果が得られた。また、実施例1と比較例5から明らかなように、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウのうち2種のみを用いた場合では全く効果がない濃度でも、オウゴン、ケイヒおよびブクリョウの3種を併用することにより顕著な効果が得られた。

また、以下のようにして、前記実施例2に係る液状組成物を用いて、口腔用組成物としての練歯磨剤を製造し、使用感についての評価を行った。

<処方A> まず、前記実施例1に係る液状組成物を、所定量の多孔質体としてのゼオライトに加えた。

その後、以下の処方(単位:質量%)に従って、常法により口腔用組成物としての練歯磨剤を製造した。

オウゴン : 0.001 ケイヒ : 0.0015 ブクリョウ : 0.005 炭酸カルシウム :30.0 無水ケイ酸 : 5.0 ゼオライト : 5.0 ソルビット液 :15.0 濃グリセリン :10.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム : 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム : 0.5 サッカリンナトリウム : 0.05 香料 : 1.0 水 :残部

<処方B> まず、前記実施例1に係る液状組成物を、以下の各成分と混合して、以下の処方(単位:質量%)に従って、常法により口腔用組成物としての練歯磨剤を製造した。

オウゴン : 0.001 ケイヒ : 0.0015 ブクリョウ : 0.005 炭酸カルシウム :30.0 無水ケイ酸 : 5.0 ソルビット液 :15.0 濃グリセリン :10.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム : 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム : 0.5 サッカリンナトリウム : 0.05 香料 : 1.0 水 :残部

すなわち、処方Bの練歯磨剤は、多孔質体としてのゼオライトを含まず、その分だけ水の含有率を多くした点で、処方Aの練歯磨剤と異なる。

上記のようにして得られた2種の練歯磨剤(口腔用組成物)を、成人15名に、市販歯ブラシに適量(約1g)乗せて使用してもらい、その際の使用感を評価してもらった。

その結果、15名全員が、処方Aの練歯磨剤(口腔用組成物)は処方Bの練歯磨剤(口腔用組成物)使用時と比較し、苦み等の不快感がより少ないと回答した。

また、前記実施例および比較例に係る液状組成物(水を含む組成物)を用いて、以下の処方(単位:質量%)に従って、常法により口腔用組成物としての洗口液(洗口剤)、義歯洗浄剤および義歯安定剤を製造した。

<洗口液> オウゴン : 0.001 ケイヒ : 0.0015 ブクリョウ : 0.005 変性アルコール56号 : 5.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 : 0.5 濃グリセリン : 5.0 キシリトール : 5.0 塩化セチルピリジニウム : 0.05 グリチルリチン酸ジカリウム : 0.05 パラオキシ安息香酸エチル : 0.05 パラオキシ安息香酸プロピル : 0.05 クエン酸 : 0.03 クエン酸ナトリウム : 0.12 香料 : 1.0 水 :残部

<義歯洗浄剤> オウゴン : 0.001 ケイヒ : 0.0015 ブクリョウ : 0.005 無水ケイ酸 : 3.0 含水ケイ酸 :10.0 ポリエチレングリコール400 : 5.0 濃グリセリン :35.0 60質量%ソルビット液 :30.0 ラウリル硫酸ナトリウム : 2.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム : 1.5 香料 : 1.0 炭酸ナトリウム :適量 水 :残部

<義歯安定剤> オウゴン : 0.001 ケイヒ : 0.0015 ブクリョウ : 0.005 ゼオライト : 5.0 濃グリセリン :30.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム : 3.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 : 1.0 塩化セチルピリジニウム : 0.05 香料 : 1.0 炭酸ナトリウム :適量 水 :残部

これらについて、前記と同様の評価を行ったところ、前記と同様の結果が得られた。

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