Methods and compositions for enhancing the drug with an amino acid-based medical food

申请号 JP2009501565 申请日 2007-03-22 公开(公告)号 JP2009530394A 公开(公告)日 2009-08-27
申请人 ウィリアム イー. シェル,; エリザベス チャルバストラ,; 发明人 ウィリアム イー. シェル,; エリザベス チャルバストラ,;
摘要 アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する方法および組成物は、認知機能の改善;睡眠の誘発および持続; 疼痛 、 炎症 、血圧、不安、喘息の抑制、ウイルス感染期間の短縮、インスリン耐性、および食欲の抑制;および鬱病の治療を提供する。 少なくとも一つの選ばれた薬剤と共に 包装 される、このアミノ酸系医用食品は、タキフィラキシーを回避し、薬理学的耐性を阻止するために、神経伝達物質前駆体を、該神経伝達物質前駆体の摂取を刺激し、神経伝達物質の放出をもたらし、ニューロンブレーキの脱抑制をもたらし、アデニル酸シクラーゼを活性化する、天然の 植物 および動物物質と共に経口投与することによって、神経伝達物質の生産を強化し、それによって前記薬剤を強化する。
权利要求
  • 哺乳動物において神経伝達物質の活性を強化するための方法であって:
    少なくとも一つの神経伝達物質前駆体、該神経伝達物質前駆体の摂取を刺激する、少なくとも一つの天然食品、ニューロンブレーキを排除する、少なくとも一つの天然食品、神経伝達物質の放出を刺激する、少なくとも一つの天然食品、アデニル酸シクラーゼを活性化する、少なくとも一つの天然食品の混合物を含む医用食品を投与すること;および、
    該神経伝達物質の活性を強化するための、少なくとも一つの薬剤を投与すること、
    を含む方法。
  • 前記一つ以上の神経伝達物質前駆体が、コリン、グルタミン酸塩、アルギニン、トリプトファン、5−ヒドロキシトリプトファン、チロシン、コリン、およびヒスチジンからなる群より選択され、1mgと1,000mgとの間の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
  • 前駆体摂取を刺激するために使用される、前記一つ以上の天然食品が、イチョウ、ニンジン、桂皮、ニクズク、グルタミン、ヒスタジン、およびオトギリ草からなる群より選択され、1mgと200mgとの間の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
  • アデノシンニューロンブレーキを排除するために使用される、前記一つ以上の天然食品が、ココア、カフェイン、テオフィリン、エフェドリン、シュードエフェドリン、およびシネフリンからなる群より選択され、1mgと200mgとの間の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
  • 神経伝達物質を放出するために使用される、前記一つ以上の天然食品が、ニンジン、オトギリ草、アミノ酪酸塩、グルタミン酸塩、およびアスパラギン酸塩を含む、神経興奮性アミノ酸からなる群より選択され、1mgと200mgとの間の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
  • 減退および耐性を回避するためにアデニル酸シクラーゼを活性化するために使用される、前記一つ以上の天然食品が、ホーソーンベリー、ブドウ種子抽出物、テオフィリン、およびカフェインからなる群より選択され、1mgと200mgとの間の用量で投与される、請求項1に記載の方法。
  • 副交感自律神経系強化、交感自律神経系強化、心拍数変化、全身血圧低下、肺動脈圧低下、血流増加、皮膚血流増加、食欲低下、脂肪燃焼増大、減量、鎮痛、および免疫機能からなる群より選択される、生理作用または薬理作用を生成するために、処方物が投与される、請求項1に記載の方法。
  • 高血圧、肺高血圧、睡眠障害、記憶障害、認知障害、真性糖尿病、糖尿病ニューロパシー、食欲障害、肥満症、皮膚血管収縮、線維筋肉痛、慢性疲労症候群、心的外傷後ストレス症候群急性疼痛、慢性疼痛、およびウイルス疾患からなる群より選択される疾患の緩和または治療のために、処方物が投与される、請求項1に記載の方法。
  • 前記少なくとも一つの薬剤が、タマゼパム、アマンタジン、Valtrex(登録商標)、メトホルミン、Glucophage(登録商標)、Provigil(登録商標)、ピラセタム、トラザドン、Viagra(登録商標)、ゾルジペム(zoldipem)酒石酸塩、ニトログリセリン、トラマドール、Vioxx(登録商標)、Celebrex(登録商標)、モルフィン、テオフィリン、ナプロキシン、トラマドール、ロフェコキシブ、ナプロキシンセレコキシブ、モルフィン、アセトフェナミン、アスピリン、プロポキシフェン、コデインヒドロコドン、コデインヒドロモルフォン、メペリジン、ジアゼパム、クロルジアゼポキシドHCl、およびアルプラゾラム、ベンゾジアゼピン、ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、クロールアゼペート、クルテチミド、エトクロールビノール、メタクワロン、エスタゾラム、ガバペンチン、ゾルピデム酒石酸塩、ザレプロン、エスゾピクロン、アンフェタミン、Dexedrine(登録商標)、Phentermine(商標)、メチルフェニデート、リジノプリル、クロルタリドン、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、メトラゾン、塩酸アミロライド、スピロノラクトン、トリアメテレン、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロールフマル酸塩、カルテオロール塩酸塩、メトプロロール酒石酸塩、メトプロロールコハク酸塩、ナドロール、プロプラノロール塩酸塩、ベナゼプリル塩酸塩、カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、フォシノプリルナトリウム、モエキシプリル、キナプリル塩酸塩、ラミプリル、トランドラプリル、ジリチアゼム塩酸塩、アムロジピンベシレート、バルサルタン、ロサルチンカリウム、イルベサルテン、カンデサルテン、アムロジピンベシレート、フェロジピン、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、レセルピン、ヒドララジン塩酸塩、アルファメチルドーパ、ラベトロール塩酸塩、カルベジロール、プラゾシン塩酸塩、ドキサゾシンメシレート、テラゾシン塩酸塩、アルプラゾラム、トラザドン、シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセルトラリン、エシタロプラム、ドゥロキセチン、セコバルビタール、ペントバルビタール、ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、クロールアゼペート、メタクワロン、エトクロービノール、抱水クロラール、メブロバメート、グルテチミド、メタクワロン、テオフィリン、およびピラセタムからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  • 睡眠潜時の短縮、早期目覚めの阻止、および鬱病の緩和のために、アセチルコリンおよびセロトニンを生成するための共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約20%から約65%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.7%から約2.1%のアセチルカルニチン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.8%から約5.3%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.8%から約5.3%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3.5%から約10.5%のグルタミン酸塩;
    該第1部分の総重量に基づいて、約14%から約42%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約21%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約25mgから約75mgのトラザドンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 喘息および肺高血圧の治療のために、一酸化窒素およびアセチルコリンを生成するための共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約11%から約34%のアルギニン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約11%から約34%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2.3%から約6.8%のグルタミン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4.6%から約13.6%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2.2%から約6.8%のホーソーンベリー;
    該第1部分の総重量に基づいて、約6.1%から約18.3%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4.6%から約13.6%の桂皮;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.2%から約3.5%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.5%から約1.6%のカフェイン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約6.1%から約18.3%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約25mgから約75mgのテオフィリン、10mgから400mgのシルデナフィル(sildenofil)クエン酸塩を含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 早期目覚めの阻止、および鬱病の緩和のために、アセチルコリンおよびセロトニンを生成するための共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約20%から約65%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.7%から約2.5%のアセチルカルニチン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3%から約15%のグルタミン酸塩;
    該第1部分の総重量に基づいて、約14%から約45%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約25%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約25mgから約75mgのトラザドンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 喘息および肺高血圧の治療のために、一酸化窒素およびアセチルコリンを生成するための共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約20%から約65%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.7%から約2.5%のアセチルカルニチン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3%から約15%のグルタミン酸塩;
    該第1部分の総重量に基づいて、約14%から約45%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約25%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約0.5mgから約15mgのトラザドンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 睡眠の誘発および維持のためにアセチルコリンおよびセロトニンを生成するための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約20%から約65%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.7%から約2.5%のアセチルカルニチン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.7%から約5.5%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3%から約15%のグルタミン酸塩;
    該第1部分の総重量に基づいて、約14%から約45%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約25%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約0.5mgから約15mgのタマゼパムを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 全身性高血圧の治療のために、一酸化窒素およびアセチルコリンを増加させるための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約25%のニンジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のアルギニン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約6%のグルタミン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約6%のホーソーンベリー;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約15%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%の桂皮;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.8%から約3%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.5%から約1.5%のカフェイン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約15%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約1mgから約30mgのリジノプリルを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 単純ヘルペスの影響の緩和のために、一酸化窒素およびアセチルコリンを増加させるための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約25%のエキナセア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のアルギニン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約6%のグルタミン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約6%のホーソーンベリー;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約15%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%の桂皮;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.8%から約3%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約0.5%から約1.5%のカフェイン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約15%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約1mgから約30mgのアマンダチンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 食欲の抑制および代謝症候群の緩和のための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約1.5%から約5%のチロシン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約15%から約60%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約22%のトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3%から約10%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約3%から約12%のイチョウ;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約20%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約7%のカフェイン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約20%のデキストロース;
    を含む、第1部分、および、
    約100mgから約350mgのメトホルミンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 急性および慢性疼痛の治療のための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のGABA;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%のアルギニン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約22%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のグルタミン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1%から約5%のブドウ種子抽出物;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%の桂皮;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1%から約5%のセリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約30%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%の加水分解した乳漿タンパク;
    を含む、第1部分、および、
    約100mgから約350mgのナプロキシンを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 慢性疼痛の治療のための、共に包装された医用食品の組み合わせであって:
    第1部分であって、
    該第1部分の総重量に基づいて、約10%から約30%のGABA;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%のアルギニン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約7%から約22%のコリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のグルタミン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1%から約5%のブドウ種子抽出物;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のココア;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%の桂皮;
    該第1部分の総重量に基づいて、約2%から約10%のヒスチジン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約1%から約5%のセリン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約5%から約30%の5−ヒドロキシトリプトファン;
    該第1部分の総重量に基づいて、約4%から約12%の加水分解した乳漿タンパク;
    を含む、第1部分、および、
    約100mgから約350mgのトラマドールを含む第2部分、
    を含む、組み合わせ。
  • 说明书全文

    発明の分野 本発明は、一般に、神経伝達物質前駆体、前駆体摂取刺激因子、神経伝達物質放出因子、アデノシンニューロンブレーキ(neuron brake)の脱抑制因子(disinhibitor)、および、タキフィラキシーを阻止するアデニル酸シクラーゼ活性化因子の、同時経口投与によって神経伝達物質生産を増強する医用食品に関する。 この医用食品は、これらの必要神経伝達物質を介して機能する薬品と一緒に組み合わされるか、共に包装される。 この、組み合わされるか、または共に包装される医用食品は、薬剤を強化するために、低用量のアミノ酸を使用する。

    (課題)
    健康および疾患の様々な局面における神経伝達物質および神経修飾因子の役割に対する関心が次第に高まってきている。 神経伝達物質とは、あるニューロンが、第2のニューロン、またはエフェクター器官のいずれかと通信することを可能にする化学的メッセンジャーである。 古典的神経伝達物質の例をいくつか挙げると、自律神経系において機能するアセチルコリンおよびノルエピネフィリンがある。 その神経伝達物質を通じて動作する、自律神経系は、重要な生体機能、例えば、心拍数、呼吸数、消化器機能、食欲、睡眠、精、血圧、および気分などの機能を調節する。 さらに、神経伝達物質および神経修飾因子は、循環系、生殖系、筋骨格系、免疫系、呼吸器系、および記憶システムにおいて決定的役割を果たす。

    これまでに、これらの神経伝達物質または神経修飾因子システムの一つ以上に干渉することによってその作用を及ぼす、多くの薬剤が開発されている。 一つの重要な薬剤機構は、神経接合部のシナプス間隙における、神経伝達物質再吸収抑制機構である。 薬剤フルオキセチンおよびフェンフラミンは、神経伝達物質再吸収阻害剤の例である。

    既知の神経伝達物質は全て、ニューロンの内部においてその必要な前駆体分子から合成される。 さらに、被験体に、神経伝達物質および神経修飾因子を投与すると、初回の投与時には、生理的反応が誘発されることが以前から知られていた。 例えば、トリプトファン−神経伝達物質セロトニンの前駆体である−の投与は、セロトニンの生産をもたらし、コリンの投与は、アセチルコリンの産生をもたらし、チロシンの投与は、エピネフィリンの生産をもたらし、アルギニンの投与は、一酸化窒素の生産をもたらす。 これらの前駆体分子は、一般に、アミノ酸であり、肝臓で生産されるか、または食事から得られる。

    神経伝達物質前駆体の投与は、生理的反応によって確かめられるように、急性に神経伝達物質を生産することが知られるが、前駆体の投与によって誘発される、神経伝達物質への生理的反応は、多くの場合、一定せず、大きさが弱く、急速に減弱し、そのため、前駆体投与はほとんど無効となる。 神経伝達物質機能の生理的欠損は、しばしば、異常な生理状態およびヒトの疾患を招く。 さらに、生理的反応を誘発するために投与しなければならない神経伝達物質前駆体の量は、通常、数グラムであり、これは、神経伝達物質前駆体投与を非現実的なものとする。

    前駆体投与によって誘発される生理的反応のある例として、特許文献1を挙げると、これは、セロトニンを生産するトリプトファンを炭化物と同時に投与して、炭水化物に対する欲求を下げることによって、被験体において炭水化物に対する食欲を選択的に抑制する組成物および方法を記載する。 この方法のその後の応用は、被験体に対し、1日当たり最大2300mgの用量で多くの日数投与することを含むが、一定した食欲抑制は見られなかった。 なぜなら、被験体の多くが、耐性による反応の減退を経験したからである。 特許文献2は、セロトニン生産を増すための前駆体投与の使用を止め、セロトニン再吸収阻害剤d−フェンフルラミンを用い、脳のセロトニンレベルを上げ、そうすることによって炭水化物に対する欲求を下げる方法を記載する。 その後、d−フェンフルラミン、および関連分子フェンフルラミンは、数百万の人々に投与されたが、この実施は、再吸収阻害が、心臓弁傷害および高血圧症を含む副作用を引き起こすという理由で中絶された。

    さらに、特許文献3は、メラトニン投与と組み合わせたトリプトファン食餌が、脳のセロトニンレベルを急性に上げ、炭水化物に対する欲求を下げることを開示する。 しかしながら、この開示では、減退も耐性も調べていない。 特許文献4は、トリプトファンを、アセチルサリチル酸と同時投与することによってセロトニン生産を増すための方法および組成物を開示する。 しかしながら、これも、前駆体投与の耐性または減退を開示しておらず、減退問題に対する解決策も提示していない。 さらに、Weintraubは、ヒトにおいて、フェンテルミンおよびフェンフルラミンを一緒に使用すると、減量、食欲低下、および炭水化物欲求低下を招くことを観察したが、減量は、仮に得られたとしても、約3ヵ月後に達成可能となるに過ぎず、その後、作用は減退し、体重プラトーに達する。 患者は、最初の減量をかろうじて維持することができるに過ぎず、該薬剤の使用を続けることによって、または実際には、該薬剤の用量を増すことによってもさらに体重を減らすことはできなかった。 フェンテルミン/フェンフルラミン併用は、生理的耐性を誘発した。 患者が該薬剤の使用を止めると、リバウンド、または過剰リバウンド増量が起こり、そのため、多くの場合、患者は、元の体重に戻るか、または元より重い体重になる。

    さらに、特許文献5は、交感神経作用剤、例えば、フェニルプロパノールアミン、エフェドリン、およびシュードエフェドリンを強化するための、チロシンの使用法を開示する。 記載される作用は急性であり、耐性は評価されていない。 チロシンと交感神経作用剤との併用は、商業的には実施されておらず、これは、減退が重要因子であることを示唆する。 交感神経作用剤のこのような耐性は、交感神経作用剤の使用における周知の作用である。 さらに、交感神経作用剤の連続投与後、反応の消失が見られる耐性は、薬理学の標準的教科書に記載されている。 この開示において、交感神経作用剤を強化するために必要とされるチロシンの用量はグラム量であった。

    特許文献6は、脳のアセチルコリン産生を増強する薬剤と同時投与されるコリンの投与を開示する。 数グラム用量のコリンに対し反応率は約50%と不安定な結果を示した。 特許文献7は、減量のプラトー相を緩和するために、5−ヒドロキシトリプトファンおよびチロシンの補充と合わせた、セロトニン再吸収阻害剤と、モノアミンオキシダーゼ阻害剤との同時投与を開示する。 特許文献8は、チロシンおよび5−ヒドロキシトリプトファンと合わせた、フェンテルミンおよびシタロプラム(citalopram)の使用を開示する。 アミノ酸の使用が大きかった。 この参考文献も、アミノ酸または薬剤のどちらについても低用量の使用を教示しなかった。

    特許文献9は、二つのキサンチン含有成分を、キサンチン成分の作用を増強する、神経伝達物質前駆体、ミネラル、向神経性(nootropic)ハーブ、およびアミノ酸と一緒に摂る使用を開示する。 この特許文書は、減量、刺激因子の作用、短期記憶、および抜け毛に影響を及ぼすいくつかの調製物を開示する。 提示される各処方物において、観察される作用は、各投与について数グラムのキサンチンおよび補因子の摂取を要求した。 この文書は、前駆体の摂取を減退するという既知の課題に対する解決策を開示しなかった。 この文書は、キサンチンの作用を増強する補因子の使用を開示するが、補因子を特定するための手段、および、キサンチンおよび補因子の割合を見出す方法を開示しなかった。

    Wurtmanは、アミノ酸を、アミノ酸神経伝達物質前駆体を含む薬剤と、該薬剤を強化するために同時投与することを開示した。 しかしながら、このアミノ酸の用量は、1日当たり250mgから、大量のグラム数の範囲に亘っており、薬剤の用量は下げられなかった。 さらに、特許文献5は、交感神経作用剤と一緒に使用されるチロシンは、該交感神経作用剤のタキフィラキシーを阻止することが可能であることを開示する。 チロシンの1日当たり用量は140mgを超えるが、好ましくは1日当たり700mgから7,000mgであった。 他の開示としては、特許文献10の、有害作用を回避するための他の薬剤と組み合わせたチロシンの使用;特許文献11および特許文献12の不整脈治療剤としての薬剤作用の強化;特許文献13の、タキフィラキシーの防止;および、特許文献14の、血圧上昇の防止が挙げられる。 これらの開示は全て、アミノ酸として高用量のチロシンの使用を記載する。

    さらに、薬剤は、タキフィラキシーを受け、一般に、用量の増加と共に増す、重大な副作用を有する。 例えば、ロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))の循環器の事象、アスピリンの消化器への影響、およびシサプリド(Propulsid(登録商標))の突然死および不整脈は、用量関連性である。 Fen Phenによる心臓弁損傷は、用量および時間関連性である。 単独で投与される場合、薬剤は、通常、高く、かつ、漸増する用量を必要とする。 漸増用量を要求する薬剤クラスをいくつか挙げると、鎮痛剤、SSRI、抗鬱剤、血管退行剤(angiolytic)、NSAID、キサンチン、食欲抑制剤、睡眠剤、抗生物質、抗ウイルス剤、インスリン耐性、抗高血圧剤、および抗喘息薬がある。 用量が増すにつれ、薬剤は、急速にその効力を失い、薬理学的耐性を受け、死亡を含む副作用が増加する。 さらに、低用量で投与されても効力を持たない。

    Shellは、1987年に遡る研究において、神経伝達物質前駆体を含む処方の初期作用は、急速に減退することを観察した。 チロシンによる食欲の抑制は急性に起こるが、約7日で失われる。 キサンチンと組み合わせて投与されたコリンは、心拍の低下および心拍変動の変化を招くが、併用作用は、約7日で減退した。 これらの所見は、投与7日以内に減退を示す、既知のキサンチンの作用と一致する。 カフェイン減退作用も、特に、コーヒー中断症候群および心拍数変化は広く知られる。 さらに、喘息治療におけるテオフィリンの減退は詳細に記録され、そのため、喘息治療におけるその使用は減衰している。

    米国特許第4,210,637号明細書

    米国特許第4,309,445号明細書

    米国特許第4,687,763号明細書

    米国特許第4,650,789号明細書

    米国特許第4,673,689号明細書

    米国特許第4,636,494号明細書

    米国特許第6,403,657号明細書

    米国特許第6,384,008号明細書

    米国特許第6,436,946号明細書

    米国特許第4,224,343号明細書

    米国特許第4,271,192号明細書

    米国特許第4,470,987号明細書

    米国特許第4,885,312号明細書

    米国特許第4,327,112号明細書

    したがって、受容可能な用量において前駆体を投与することによって、他方では、このような前駆体投与において頻繁に見られる減退を回避しながら、神経伝達物質および神経修飾因子の生産を促進するための効果的な手段が求められている。

    (解決策)
    前述の問題は解決され、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化するための、本発明の方法および組成物によって技術的進歩が達成される。 薬剤強化のための本発明の方法および組成物は、相乗的でもあり、驚異的でもある結果を産み出す組成物を提供する。 結果は、薬剤と組み合わせた、この医用食品の五つの要素の併用が、個々の医用食品が単独に作用する場合に優る結果をもたらすことを示す。 さらに、作用は持続し、減退しない。 作用は、これまで実現されたものよりもはるかに低い、神経伝達物質前駆体濃度において出現した。 薬剤強化のための、本発明の方法および組成物は、神経伝達物質前駆体を供給することによって特定の神経伝達物質の生産を増すだけでなく、前駆体摂取に対する刺激因子、神経抑制ブレーキの解除、神経伝達物質放出の刺激因子、および、神経伝達物質前駆体の経口投与と従来関連する減退を回避する成分を供給することによって、該神経伝達物質の生産を増す。 神経伝達物質前駆体成分は、薬剤と組み合わせて、該薬剤の用量を下げ、副作用を回避するように使用される。 薬剤および前駆体併用は、神経伝達物質の合成を増すか、神経伝達物質の再吸収を変えるか、神経伝達物質の分解を阻止するか、または、神経伝達物質と薬剤との相乗効果を増強するか、そのいずれかによって機能する。

    本発明は、さらに、薬剤と組み合わせるか、または共に包装されて使用される、特定の神経伝達物質および神経修飾因子の活性を増す、医用食品および食事サプリメントを処方するための方法および組成物を提供する。 本発明は、相乗的な成分を含む、ある種の神経伝達物質前駆体は、ある種の薬剤とさらに相乗して作用するという発見に基づく。 本発明は、アミノ酸および神経伝達物質依存性薬剤のタキフィラキシーを回避しながら、神経伝達物質の生産を実現するための、適切な組み合わせおよび濃度の範囲を定めるための方法を記載する。

    神経伝達物質前駆体成分と、低用量の薬剤の組み合わせは、生理的反応の特異的測定によって評価すると、驚くべき相乗効果を実現する。 例えば、ガンマアミノ酪酸(GABA)およびセロトニン前駆体5−HTPと組み合わせて鎮痛剤であるトラマドールを使用すると、本発明において記載されるように、鎮痛に必要な通常用量の25%未満の濃度で、難治性疼痛が抑えられる。 本発明の別の局面では、前駆体処方物は、必要な薬剤と共に、神経伝達物質、アセチルコリン、エピネフィリン、ノルエピネフィリン、ドーパミン、GABA、グルタミン酸塩、セロトニン、および一酸化窒素を提供する。

    (要旨)
    本発明は、タキフィラキシーを回避し、薬理学的耐性を阻止するために、神経伝達物質前駆体の摂取を刺激し、神経伝達物質の放出を招き、ニューロンブレーキの脱抑制を招き、アデニル酸シクラーゼを活性化する、天然の植物および動物物質と共に、神経伝達物質前駆体を経口投与し、それを通じて神経伝達物質の生産を増強することによって薬剤を強化する方法および組成物を記載する。 本発明は、認識機能の改善、睡眠の誘発と維持、鎮痛、炎症の緩和、鬱病の改善、不安の改善、血圧の低下、喘息の緩和、ウイルス感染期間の短縮、細菌感染期間の短縮、インスリン耐性の低下、および食欲の抑制をもたらすように設計される、併用で、または共に包装することによって使用される医用食品および薬剤のための組成物を記載する。 組成物は、アミノ酸、例えば、コリン、チロシン、ヒスチジン、アルギニン、トリプトファン、5−ヒドロキシトリプトファン、およびGABAを含む。 組成物は、薬剤、例えば、トラマドール、テオフィリン、タマゼパム(tamazepam)、ナプロキシン(naproxyn)、メトホルミン、フルオキセチン、トラザドン(trazadone)、およびアマンダチン(amandatine)を含む。

    (発明の詳細な説明)
    アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化するための、本発明の方法および組成物(「薬剤を強化するための方法および組成物」)にしたがって、本発明は、タキフィラキシーを回避し、薬理学的耐性を阻止するために、神経伝達物質前駆体の摂取を刺激し、神経伝達物質の放出を招き、ニューロンブレーキの脱抑制を招き、アデニル酸シクラーゼを活性化する、天然の植物および動物物質と共に、神経伝達物質前駆体を経口投与し、それを通じて神経伝達物質の生産を増強することを含む。 薬剤という用語は、処方剤と非処方剤の両方を含む。 医用食品という用語は、一般に、特定の疾患の栄養管理に関して、標準的食品よりも優れた効力を発揮し、特別な、医学的に決定された栄養要求を持つ被験体のために意図される、特別な食事上の使用のための食品を意味する。 医用食品は、医学的管理の継続が要求される。 医用食品は、医師が処方することが可能である。

    図1は、本発明の薬剤を強化するための方法および組成物の薬剤と組み合わせて使用することが可能な、医用食品の組成の要素を示す。 これらの要素としては、少なくとも一つの、神経伝達物質の前駆体、再吸収刺激因子、神経のアデノシンブレーキ(adenosine brake)を脱抑制する成分、選ばれた神経伝達物質の放出を促進する成分、および、神経伝達物質生産の減退を回避するため、アデニル酸シクラーゼを刺激するように選ばれた成分が挙げられる。

    薬剤強化組成物のためにこれらの要素をどのように選択するかは、薬剤の機能と相互作用する神経伝達物質または神経修飾因子によって支配される(図2〜5を参照)。 これらの要素が適正な比率で投与されること、および、前駆体が適正に選ばれることが重要である。 前駆体の選択は、合成される神経伝達物質、および、惹起される、その後の生理的作用を決める。 例えば、前駆体コリンの選択は、神経伝達物質アセチルコリンの産生をもたらし、これは、適正な要素および比率が投与された場合、心拍数の減少を招く(図2参照)。

    図2は、24時間救急ECG分析によって測定した被験体における、実施例1(下記参照)の処方の、副交感自律神経系に及ぼす相乗効果を示す。 この方法では、24時間期間が、254個の、5分のエポック(epoch)に分割される。 各5分のエポックにおいて、ECG記録のRR間隔に対し高速フーリエ変換分析を行った。 各5分のエポックにおいて、高周波バンド(HFバンド)を、好ましくは0.37Hzと0.47Hzとの間において求めた。 HFバンド内の面積を求め、振動数スペクトル(spectral power)(sec )として測定した。 次に、254個全てのHFバンドを合計し、24時間合計HFバンドを生成した。 このHFバンドは、副交換機能の直接的尺度である。 図2において、被験体には、24時間ECG監視を4回行った:ベースライン、6週、6ヶ月、および18ヶ月である。 ベースラインと6週の間で、副交感機能は改善し、18ヶ月安定に持続した。

    別の実施例で、前駆体トリプトファン、または5−ヒドロキシトリプトファンの選択は、神経伝達物質セロトニンの生産を招き、これは、食欲を抑えるか、または、睡眠を誘発し、持続する。 さらに、前駆体アルギニンの選択は、神経伝達物質一酸化窒素の生産を招き、これは、血管拡張を増し、皮膚温を上昇させる(図3参照)。 前駆体の選択は、反応の特異性を定める。

    図3は、実施例4(下記参照)の処方物の、被験体の皮膚血管による一酸化窒素生産におよぼす相乗効果を示す。 該生産は、血管拡張を招き、皮膚温の上昇をもたらす。 したがって、被験体の皮膚温の測定は、一酸化窒素生産のための、好適なアッセイツールとなる。 図3において、本発明の五つの要素全てを含む処方物(ダイアモンド)は、180分に亘って皮膚温をほぼ3度上昇させた。 一酸化窒素の前駆体であるアルギニンだけを投与した場合、皮膚温の上昇は観察されなかった。 さらに、第2コントロールとしてコリンを投与した場合にも、皮膚温の上昇は観察されなかった。

    一つを超える生理反応を誘発するために、一つを超える前駆体を、望ましくは、それら前駆体同士が、同じ受容体部位を求めて競合しない限り、組み合わせることが可能である(図4および5参照)。 例えば、コリンを、5−ヒドロキシトリプトファンと組み合わせて、アセチルコリンおよびセロトニンの両反応を誘発するようにすることが可能である。 さらに、コリンはアルギニンと組み合わせて、アセチルコリンおよび一酸化窒素の両反応を誘発するようにすることが可能である。 神経系およびエフェクター器官において活性を持つ神経伝達物質の、いくつかの例示の前駆体を挙げると、コリン、グルタミン酸、トリプトファン、5−ヒドロキシトリプトファン、アルギニン、およびグルタミンが挙げられる。 薬剤強化組成物における前駆体の量は、5〜300mgであることが好ましい。

    図4は、被験体の心拍数のパーセント変化に及ぼす、実施例10の処方物の相乗効果を示す。 この実施例では、処方物の各種成分の作用を評価するのに心拍数を用いた。 成分、コリン、ヒスタジン、チロシン、イチョウ(ginkgo Baloba)、およびカフェインが全て含まれる場合、摂取30分後、心拍数に26%の増加が見られた。 個別の薬剤を投与した場合、心拍数に変化は無かった。 併用が、相乗効果を提供した。

    図5は、被験体の心拍数のパーセント変化に及ぼす、実施例10の処方物の持続作用を示す。 この実施例では、実施例10の処方物の各種成分の作用を評価するのに心拍数の変化を用いた。 図5では、「ダイアモンド」線が、実施例2の処方物を表し、被験体に対する該処方物の投与30分後において、心拍数の26パーセントの増加を示す。 それと対照的に、「三」線は、イチョウ(ginkgo biloba)、コリン、およびチロシンを含む処方物を表すが、これは、被験体に対する該処方物の投与30分後において0パーセントの心拍数変化を示す。 さらに、「四角」線は、カフェインを表すが、これも、被験体に対する該処方物の投与30分後において0パーセントの心拍数変化を示す。 さらに、カフェイン単独は、該カフェインの被験体に対する投与5分後において心拍数を4パーセント上昇させた。 同様に、チロシンおよびコリンは、一緒に投与されると、5分間心拍数を上げた。 これらの要素の併用は、被験体に対する処方物の投与30分後において心拍数を26%上昇させた。 併用は減退を示さず、一方、個々の成分は急速に減退した。

    摂取刺激因子の選択は、選ばれた前駆体の摂取を促進するように選ばれるのが好ましい。 摂取刺激因子は、神経伝達物質の前駆物質の摂取を刺激する、薬剤、ハーブ、または他の天然供給源から選択することが可能である。 該刺激因子は、例えば、ハーブまたはその他の供給源を含む物質、例えば、ただしこれらに限定されないが、コリンの摂取を刺激することが可能なイチョウ、または、アルギニンの摂取を刺激することが可能な桂皮などのポリフェノール含有物質から選ぶことが可能である。 前駆体の摂取を増進するための、他の、いくつかの例示の摂取刺激因子としては、グルタミンおよびヒスタジンが挙げられる。 さらに、薬剤も、摂取刺激因子として使用することが可能である。 薬剤強化組成物における摂取刺激因子の量は、1−100mgであることが好ましい。

    組成物はさらに、ニューロンのアデノシンブレーキを脱抑制する成分を含む。 これらの成分は、キサンチン類および交感神経作用剤のクラスから選ばれることが好ましい。 キサンチン類は、近似するが、同一ではない作用を有する薬剤のクラスである。 キサンチン類は、エフェドリン、カフェイン、およびテオブロミンを含むが、それらの効力は、一般に、エフェドリン、カフェイン、およびテオブロミンの系列にしたがって序列化される。 個々のキサンチンの作用は同一ではない。 選択することが可能な、いくつかの例示のキサンチン類としては、テオブロミン、カフェイン、およびテオフィリンが挙げられる。 いくつかの例示の交感神経作用剤としては、テオフィリン、エフェドリン、シュードエフェドリン、およびシネフリンが挙げられる。 選ばれた神経伝達物質に対するニューロンのアデノシンブレーキを脱抑制する成分の、薬剤強化組成物における量は、1−200mgであることが好ましい。

    組成物は、選ばれた神経伝達物質の放出を促進する成分を含む。 神経伝達物質の放出を刺激する成分は、種々のハーブ、アミノ酸、天然供給源、および薬剤の中から選ぶことが可能である。 神経伝達物質の放出を刺激する例示の成分をいくつか挙げると、ニンジン、西洋オトギリソウ、およびグルタミン酸塩が挙げられる。 グルタミン酸およびグルタミンは共にグルタミン酸塩となるが、これは、神経伝達物質の放出を招く、神経興奮剤として作用する、強力な、神経興奮性アミノ酸である。 いくつかの例示のアミノ酸としては、γ−アミノブチレート、別名4−アミノブチレート、さらにGABAとも呼ばれるものが挙げられる。 さらに、神経伝達物質を放出するために薬剤を使用することも可能である。 選ばれた神経伝達物質の放出を促進する成分の、薬剤強化組成物における量は、20−100mgであることが好ましい。

    薬剤強化組成物は、アデニル酸シクラーゼを活性化し、神経伝達物質生産の減退を阻止する物質の添加によってさらに強化される。 この成分は、アデニル酸シクラーゼを活性化することによって減退を回避するが、これは、ハーブ、植物供給源、または薬剤から選んでもよい。 いくつかの例示の物質として、ポリフェノール含有ハーブ、例えば、ホーソーンベリー、およびブドウ種子抽出物が挙げられる。 さらに、植物供給源は、グリコシド類を含んでもよいし、薬剤はキサンチン類:テオフィリン、カフェイン、およびエフェドリンを含んでもよい。 薬剤強化組成物におけるアデニル酸シクラーゼを活性化する成分の量は、1−200mgであることが好ましい。

    薬剤強化組成物は、医用食品処方物と共に薬剤を含む。 いくつかの例示の薬剤として、タマゼパム、リジノプリル、アマンタジン、Valtrex(登録商標)、メトホルミン(Glucophage(登録商標))、モダフィニル(modafinil)(Provigil(登録商標))、ピラセタム(piracetam)、アルプラゾラム(Xanax(登録商標))、トラザドン、シルデナフィルクエン酸塩(Viagra(登録商標))、ニトログリセリン、トラマドール、ロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))、セレコキシブ(Celebrex(登録商標))、モルフィン、ヒドロコドン、アセトアミノフェン、オキシコドン、コデイン、Vicodin(登録商標)、テオフィリン、およびナプロキシンが挙げられる。 薬剤強化組成物における薬剤の量は、組成物において使用される個々の薬剤によって決められる。

    薬剤強化組成物は、混ぜ合わせて単一カプセルとすることも可能であるし、あるいは、薬剤と、医用食品処方とが別々のカプセルに納まるように共に包装することも可能である。 薬剤と医用食品とを、別々のカプセルに共に包装することは、薬剤と、医用食品に供給される神経伝達物質前駆体の滴定を可能とする。

    一実施態様では、薬剤を強化するための方法および組成物は、自律神経系の副交感成分の機能を強化するように特異的に設計された、五つの成分の組み合わせであり、これらは、テオフィリン、またはその他のキサンチン薬剤と組み合わされてアセチルコリンの合成および放出を刺激する。 キサンチン剤は、アデノシンブレーキを解除することによって神経伝達物質の生産を増強する。 この組み合わせは、感覚の鋭敏、認識機能、およびエネルギーレベルを向上させるように設計される。 この成分は、コリン、ココア、イチョウ、グルタミン酸、および、ホーソーンベリー(hawthorn berry)またはブドウ種子抽出物を含む。 コリンは、20−100mgの範囲で投与される。 イチョウは、50−100mgの範囲で投与される。 グルタミン酸は、20−100mgの範囲で投与される。 ホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物は、10−40mgの範囲で投与される。 ココアは、カフェインおよびテオブロミンの供給源として使用され、100−200mgの範囲で投与される。 テオフィリンは、1−50mgの範囲で与えられる。

    別の実施態様では、薬剤を強化するための方法および組成物は、セロトニンとアセチルコリン両方の放出を増強するように設計された複数成分の組み合わせである。 本実施態様の生理的終末点は、睡眠の誘発、および深い睡眠の維持である。 深いデルタ睡眠の誘発は、脳の、副交感神経系の活動によって活性化される。 この実施態様の成分の組み合わせは、セロトニン前駆体、コリン、または他のコリン基質、イチョウ、ココア、グルタミン酸、および、ホーソーンベリーまたはブドウ種子を含む。 セロトニン前駆体は、トリプトファンか、5−ヒドドキシトリプトファンのいずれかであり、それぞれ、10−100mg範囲で投与され得る。 コリンは、20−100mgの範囲で、イチョウは、50−100mgの範囲で、グルタミン酸は、20−100mgの範囲で、およびホーソーンベリーまたはブドウ種子は、10−40mgの範囲で投与される。 ココアは、カフェインおよびテオブロミンの供給源として使用され、100−200mgの範囲で投与される。 相対的比率が維持されないと、十分なセロトニン生産は起こらない。 ホーソーンベリー、またはブドウ種子抽出物などの類似の成分が無いと、前駆体投与によって活性化される睡眠誘発は、通常数日以内に起こる急速な減退に会う。 本実施態様で使用される薬剤は、タマゼパムであり、1−15mgの用量範囲で投与される。 タマゼパムは、GABA神経伝達物質と相乗的に作用する。 睡眠誘発、睡眠ポリグラフ計による睡眠段階の測定、および、睡眠の質に関する他の測定値を評価することによって生理的作用を測定する。

    さらに別の実施態様では、薬剤を強化するための方法および組成物は、一酸化窒素およびアセチルコリン産生を増強するように設計された成分の組み合わせである。 本実施態様の生理的終末点は、一酸化窒素生産の増加、心拍数の増加、体温の増加、または血圧の低下である。 成分の組み合わせは、アルギニン、コリン、イチョウ、グルタミン酸、および、ホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物を含む。 この実施態様では、アルギニンは、20−100mgの範囲で、コリンは、20−100mgの範囲で、イチョウは、50−100mgの範囲で、グルタミン酸は、20−100mgの範囲で、およびホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物は、10−40mgの範囲で投与される。 ココアは、カフェインおよびテオブロミンの供給源として使用され、100−200mgの範囲で投与される。 この組成物は、薬剤リジノプリルを含み、血圧を下げるために1−20mgの用量で投与される。 この実施態様では、一酸化窒素およびリジノプリルは相乗的に作用する。 さらに、別の組成物は、喘息を抑えるためにテオフィリンを含む。 テオフィリンは、1−50mgの用量で投与される。 テオフィリンは、アデノシンブレーキを解除することによって一酸化窒素を増すように活動する。 この実施態様では、一酸化窒素およびテオフィリンは相乗的に活動する。

    さらに別の実施態様では、薬剤を強化するための方法および組成物は、ウイルスおよび細菌感染と戦うために、白血球の一酸化窒素を増し、同時に白血球の放出を増大するように設計された成分の組み合わせである。 この実施態様の生理作用は、白血球濃度の増加、および、ウイルスまたは細菌感染症状の抑制である。 成分の組み合わせは、エキナセア(echinacea)、アルギニン、コリン、ココア、イチョウ、グルタミン酸、および、ホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物を含む。 エキナセアは、50−100mgの範囲で、アルギニンは、20−100mgの範囲で、コリンは、20−100mgの範囲で、イチョウは、50−100mgの範囲で、グルタミン酸は、20−100mgの範囲で、およびホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物は、10−40mgの範囲で投与される。 ココアは、カフェインおよびテオブロミンの供給源として使用され、100−200mgの範囲で投与される。 組み合わされるまたは共に包装される薬剤は、1−100mg用量のアマンタジンまたはValtrex(登録商標)である。 これらの薬剤は、一酸化窒素と相乗的に作用する。

    さらに別の実施態様では、薬剤を強化するための方法および組成物は、ノルエピネフィリン、エピネフィリン、ドーパミン、ヒスタミン、セロトニン、およびアセチルコリンを増大するように設計された複数成分の組み合わせである。 この実施態様の生理作用は、食欲の抑制、炭水化物欲求の抑制、脂肪燃焼、および心拍数の増加である。 成分の組み合わせは、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、コリン、イチョウ、グルタミン酸、およびホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物を含む。 チロシンは、50−100mgの範囲で、ヒスチジンは、20−100mgの範囲で、コリンは、20−100mgの範囲で、イチョウは、50−100mgの範囲で、グルタミン酸は、20−100mgの範囲で、およびホーソーンベリーまたはブドウ種子抽出物は、10−40mgの範囲で投与される。 ココアは、カフェインおよびテオブロミンの供給源として使用され、100−200mgの範囲で投与される。 インスリン耐性を抑えるために、組み合わされるまたは共に包装される薬剤はMetformin TMであり、1−500mgの用量で投与される。 それとは別に、食欲抑制を強化するためには、組み合わされるまたは共に包装される薬剤はテオフィリンであり、1−50mgの用量で投与される。 これらの薬剤は、神経伝達物質の合成を増すように活動する。

    神経伝達物質の前駆体、摂取刺激因子、ニューロンのアデノシンブレーキを脱抑制する成分、選ばれた神経伝達物資の放出を促進する成分、神経伝達物質の産生の減退を回避するためにアデニル酸シクラーゼを刺激する成分、および薬剤の組み合わせは、経口的、または静脈内に投与してよい。 好ましくは、所望の作用を確保するために、組み合わせおよび比率が維持される。 剤形は、カプセル、縣濁液カプレット、噛み砕くことが可能なオブラート、錠剤、または散剤であってもよい。

    アセチルコリン欠乏は、アルツハイマー病、真性糖尿病、慢性疲労症候群、線維筋肉痛、トキシン誘発性器質性脳疾患、末梢性ニューロパシー、自律神経失調、および老人性認知障害などの疾患に関与する。 これらの欠乏症は、記憶障害、筋肉疲労、および末梢性ニューロパシーと関連する。 薬剤を強化するための方法および組成物は、低用量の薬剤でアセチルコリン欠乏症を治す利点を有する。 薬剤として、テオフィリン、Provigil(登録商標)、ピラセタム、およびアマンタジンが挙げられる。

    セロトニン欠乏は、睡眠障害、不安障害、パニック障害、鬱病、摂食障害、および慢性痛症候群などの疾患に関与する。 薬剤を強化するための方法および組成物は、低用量の薬剤で、セロトニン欠乏症、またはセロトニン機能不全のいずれかを治す利点を有する。 薬剤として、アルプラゾラム、トラザドン、シタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセルトラリン、エシタロプラム、ドゥロキセチン、セコバルビタール(Seconal(登録商標))およびペントバルビタール(Nembutal(登録商標))、ジアゼパム(Valium(登録商標))、クロルジアゼポキシド(Librium(登録商標))およびクロラゼペート(Tranxene(登録商標))、メタクワロン(Quaalude(登録商標))、エトクロールビノール(Placidyl(登録商標))、抱水クロラール(Noctec(登録商標))およびメブロバメート(mebrobamate)(Miltown(登録商標))、グルテチミド(Doriden(登録商標))およびメタクワロン(Sopor,Quaalude))が挙げられる。

    一酸化窒素欠乏は、アテローム硬化症、高血圧、肺高血圧症、性機能不全、免疫障害、感染性疾患、末梢性血管疾患、虚血性心疾患、喘息、気管支収縮障害、および糖尿病などの疾患に関与する。 薬剤を強化するための方法および組成物は、低用量の薬剤で、一酸化窒素欠乏症または機能不全のいずれかを治す利点を有する。 薬剤として、リジノプリル、シルデナフィルクエン酸塩(Viagra(登録商標))、ニトログリセリン、クロルタリドン、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、メトラゾン、塩酸アミロライド、スピロノラクトン、トリアムテレン、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール(bisoprolol)フマル酸塩、カテオロール(carteolol)塩酸塩、メトプロロール酒石酸塩、メトプロロールコハク酸塩、ナドロール、プロプラノロール塩酸塩、ベナゼプリル(benazepril)塩酸塩、カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、フォシノプリル(fosinopril)ナトリウム、リジノプリル、モエキシプリル(moexipril)、キナプリル(quinapril)塩酸塩、ラミプリル(ramipril)、トランドラプリル(trandolapril)、ジルチアゼム塩酸塩、アムロジピンベシレート、バルサルタン(valsartan)、ロサルチン(losartin)カリウム、イルベサルテン(irbesartan)、カンデサルタン(candesartan)、アムロジピンベシレート、フェロジピン、イスラジピン(isradipine)、ニカルジピン、ニフェジピン、レセルピン、ヒドララジン塩酸塩、アルファメチルドーパ、ラベトロール(labetolol)塩酸塩、カルベジロール、プラゾシン塩酸塩、ドキサゾシンメシレート、およびテラゾシン塩酸塩が挙げられる。

    チロシン欠乏は、食欲調節、気分障害、およびパーキンソン病に関与する。 薬剤としては、アマンダチン、アンフェタミン、デキストロアンフェタミン(Dexedrine(登録商標))、フェンテルミン、およびメチルフェニデートが挙げられる。

    グルタミン酸塩およびGABAの欠乏は、疼痛障害、記憶障害、嗜癖、不安障害、睡眠障害、および鬱病に関与する。 薬剤を強化するための方法および組成物は、低用量の薬剤で、グルタミン酸塩欠乏症または機能不全のいずれかを治す利点を有する。 薬剤として、トラマドール、ロフェコキシブ、ナプロキシン、セレコキシブ、モルフィン、アセトフェナミン、アスピリン、プロポキシフェン(Darvon(登録商標))、コデイン、ヒドロコドン(Vicodin(登録商標))、コデインヒドロモルフォン(Dilaudid(登録商標))、メペリジンDemerol(登録商標))、ジアゼパム(Valium(登録商標))、クロルジアゼポキシドHCl(Librium(登録商標))、およびアルプラゾラム(Xanax(登録商標))が挙げられる。 他の、鎮痛−催眠剤をいくつか挙げると、ベンゾジアゼピン、ジアゼパム(Valium(登録商標))、クロルジアゼポキシド(Librium(登録商標))およびクロールアゼペート(Tranxene(登録商標))、グルテチミド(Doriden(登録商標))、エトクロールビノール(Placidyl(登録商標))およびメタクワロン(Sopor,Quaalude)、エスタゾラム(ProSom)、ガバペンチン、ゾルピデム酒石酸塩、ザレプロン(zaleplon)、およびエスゾピクロン(eszopiclone)がある。

    複数の神経伝達物質前駆体の組み合わせは、一つを超える神経伝達物質欠乏症を標的とするのに使用することが可能である。 例えば、アセチルコリンと一酸化窒素の作用を、同時に標的にさせ得る。 本発明の、薬剤を強化するための方法および組成物の新規局面の一つは、効果的組み合わせと相対的比率の両方を処方する生理試験を用いて、二つ以上の神経伝達物質欠乏症を同時に標的とすることである。 複数神経伝達物質のこの組み合わせは、単一神経伝達物質のみに影響を及ぼすことが可能な薬剤同士を強化するのに好適である。

    下記の実施例は、低い量の薬剤によって所望の作用を実現する処方を具体的に示す。 下記の実施例は全て、個々の成分の相乗効果からその作用を導き出す。

    (実施例1)
    アセチルコリンの産生のための処方物 本実施例では、アセチルコリンおよびグルタミン酸塩を産生させるための医用食品処方物が調製される。 この処方物は、コリン、600mg;アセチルコリン、100mg;グルタミン酸塩、100mg;イチョウ、50mg;ホーソーンベリー、50mg;ココア、400mg;およびデキストロース、200mgを組み合わせて含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 好ましい用量は、朝に2カプセル、就寝時に2カプセルである。 医用食品は、アデノシンブレーキをさらに抑制するために、薬剤テオフィリンと組み合わされるか、共に包装される。 テオフィリンの好ましい用量は、1日当たり25mgである。 共に包装される医用食品は、認知上の自覚(cognitive awareness)および認知エネルギー(perceived energy)を増す。 例えば、線維筋肉痛の62歳の女性は、朝呆け(AM fog)および疲労を抱えていた。 25mgのテオフィリンとの共に包装された組み合わせの使用は、認知上の自覚を改善し、朝の疲労を解消した。 テオフィリンの通常用量は、100mg、1日当たり3から4回である。 共に包装された組み合わせにより、テオフィリンの少なくとも75%の減少が得られた。

    (実施例2)
    アセチルコリンおよびセロトニンの産生のための処方物 本実施例では、睡眠を誘発および維持するために、アセチルコリンおよびセロトニンを産生させるための医用食品処方物が調製される。 この処方物は、コリン、600mg;アセチルカルニチン、20mg;5−ヒドロキシトリプトファン、50mg;イチョウ、50mg;グルタミン酸塩、100mg;ココア、400mg;およびデキストロース、200mgを組み合わせて含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 睡眠の誘発、維持のために好ましい用量は、就寝時に2カプセルである。 医用食品は、睡眠潜時(sleep latency)を短縮するために薬剤タマゼパムと共に包装される。 63歳の男性において医用食品処方物単独の使用で、20分の睡眠潜時が得られた。 該処方物と、7.5mgのタマゼマパムとの共に包装された組み合わせでは、10分の睡眠潜時が得られ、これは50%の短縮である。 タマゼパムの通常用量は、1日当たり30mgである。 7.5mg用量のタマゼパムを含む、共に包装された組み合わせは、タマゼパムの75%の減少をもたらした。

    (実施例3)
    アセチルコリンおよびセロトニンの産生のための処方物 本実施例では、早朝目覚めを阻止し、鬱病を緩和するために、アセチルコリンおよびセロトニンを産生させるための医用食品処方が調製される。 この処方は、コリン、600mg;アセチルカルニチン、20mg;5−ヒドロキシトリプトファン、50mg;イチョウ、50mg;グルタミン酸塩、100mg;ココア、400mg;およびデキストロース、200mgを含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 睡眠の誘発、維持のために本医用食品の好ましい用量は、就寝時に2カプセルである。 早い目覚め(reawakeng)の後、再度の就眠を促進するために好ましい用量は、1カプセルである。 就寝時の、トラザドン50mgと、本医用食品との共に包装された組み合わせによって、早朝目覚めが抑制され、鬱病が緩和された。 就眠するが目覚め易い既往歴を有する20名の患者から成る群において、全く治療無しでは、途中目覚めの数は一晩当たり4.2回であり、医用食品だけでは2.3回であり、共に包装された組み合わせでは0.6回であった。 トラザドンの通常用量は、1日当たり100mg 2回である。 共に包装された組み合わせは、50mgのトラザドンを含み、75%のトラザドンの減少をもたらした。

    (実施例4)
    一酸化窒素およびアセチルコリンの産生のための処方物 本実施例では、喘息および肺高血圧を治療するために、一酸化窒素およびアセチルコリンを産生させるための医用食品処方物が調製される。 この処方物は、アルギニン、125mg;コリン、125mg;グルタミン、25mg;イチョウ、50mg;ホーソーンベリー、25mg;ココア、67.5mg;桂皮、50mg;ヒスチジン、12.5;カフェイン、6.25mg;およびデキストロース、67.5mgを含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 好ましい用量は、1日2カプセル2回である。 医用食品は、テオフィリン50mgと共に包装される。 喘息治療のためのテオフィリンの通常用量は、1日100mg数回である。 50mgのテオフィリンを含む共に包装された組み合わせによって、少なくとも75%のテオフィリン減少が得られた。 さらに、高用量のテオフィリンは、急速な減退と、興奮および心臓不整脈を含む重大な副作用をもたらす。 さらに別の実施例において、喘息およびFEV1低下を持つ18歳の女性が実施例4の処方物を摂取した;彼女のFEV1は、15分で50%上昇した。 FEV1は、空気流の尺度であり、喘息では低下する。

    (実施例5)
    アセチルコリンおよびセロトニンの産生のための処方物 本実施例では、線維筋肉痛を治療するために、アセチルコリン、セロトニン、およびグルタミン酸塩の組み合わせを産生させるための医用食品処方物が調製される。 線維筋肉痛とは、自律神経系の機能不全を含み、PET、機能的MRI、およびスペクトラルMRIによって見られるように、中脳、視床下部、および扁桃の異常と関連する状態である。 線維筋肉痛には、心拍変動の低下、副交感HFバンドの低下、夜間の、副交感日週活動の活性化不能が結びつけられる。 自律神経系の機能不全を評価する方法の一つに、24時間救急心電図において測定される心拍数変動、特に、副交感自律神経活動を反映するHFバンドがある。 58歳の女性は、線維筋肉痛の症状、例えば、自律神経機能不全として、点状圧痛、睡眠障害、朝の疲労、および認知機能不全を含む症状を抱えていた。 この自律神経機能不全は、RR−間隔の24時間ECG記録(心拍数変動性)で定められる、副交感神経系活動の低下として測定することが可能であった。 午前中、彼女は、テオフィリン50mgと共に、実施例1に記載される、アセチルコリン/グルタミン酸塩調製物の2カプセルを摂取した。 就寝時、彼女は、トラザドン50mgと共に、実施例2に記載される処方物の2カプセルを摂取した。 6週後、睡眠障害は抑えられ、朝の疲労は除かれ、認知機能は改善した。 最初、彼女の副交感神経系機能は、RR−間隔周波数分布の高速フーリエ変換の高周波成分(HF−バンド)による測定で20MHz/sec であった。 アセチルコリン/グルタミン酸塩調製物による6週間の試行後、副交感神経機能HFバンドは、48MHz/sec 、すなわち正常値に増大した。 治療前、彼女の副交感神経活動は夜間増大することがなかったが、6週間の治療後、改善した。 HFバンドは、50MHz/sec の時、6カ月間改善が続いた。 線維筋肉痛の治療のために、トラザドンの通常用量は、1日100mg 2回であり、テオフィリンの通常用量は、1日100mg 3回である。

    (実施例6)
    一酸化窒素およびアセチルコリンの産生のための処方物 高血圧の54歳の男性が、一酸化窒素およびアセチルコリンを増大するように設計された調製物を摂取した。 この調製物は、ニンジン、コリン、アルギニン、ホーソーンベリー、ココア、デキストロース、および桂皮を含んでいた。 これは、ニンジン、100mg;アルギニン、125mg;コリン、125mg;グルタミン、25mg;イチョウ、50mg;ホーソーンベリー、25mg;ココア、67.5mg;桂皮、50mg;ヒスチジン、12.5mg;カフェイン、6.25mg;およびデキストロース、67.5mgを含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 好ましい用量は、1日2カプセル2回である。 共に包装される組み合わせは、1日当たり10mgのリジノプリルを含む。 この被験体のベースライン血圧は、205/115 mmHgであり;その血圧を、毎日30日間測定した。 30日目、被験体の血圧は130/85 mmHgに低下した。 リジノプリルの通常用量は、1日当たり20から40mgである。 10mgのリジノプリルを含む共に包装された組み合わせによって、少なくとも50%のリジノプリル減少が得られた。

    (実施例7)
    一酸化窒素、アセチルコリンの産生、および白血球放出のための処方物 54歳の男性は、唇の上の、口辺単純ヘルペス(冷隆起病変(cold soar lesion))の作用を緩和するために、一酸化窒素、アセチルコリン、および白血球放出を増大するように設計された、医用食品調製物を摂取した。 この医用食品調製物は、100mgのエキナセアと組み合わせて、コリン、アルギニン、ホーソーンベリー、ココア、デキストロース、および桂皮を含んでいた。 これは、エキナセア、100mg;アルギニン、125mg;コリン、125mg;グルタミン、25mg;イチョウ、50mg;ホーソーンベリー、25mg;ココア、67.5mg;桂皮、50mg;ヒスチジン、12.5mg;カフェイン、6.25mg;およびデキストロース、67.5mgを含む。 全体用量を二つのカプセルに分割する。 好ましい用量は、1日2カプセル4回である。 本医用食品調製物は、1日当たり100mgのアマンダチンと共に包装される。 アマンダチンの通常用量は、1日当たり100mg 3回である。 口辺病変の初期症状の時点では、男性は、共に包装された調製物4カプセルを摂取し、この用量を、目覚めている間、4時間おきに48時間繰り返し使用した。 病変は、24時間で消えた。

    (実施例8)
    一酸化窒素、アセチルコリンの産生、および白血球放出のための処方物 54歳の男性は、インフルエンザの症状を緩和するために、一酸化窒素、アセチルコリン、および白血球放出を増大するように設計された、医用食品調製物を摂取した。 この医用食品調製物は、100mgのエキナセアと組み合わせて、コリン、アルギニン、ホーソーンベリー、ココア、デキストロース、および桂皮を含んでいた。 本医用食品調製物は、1日当たり100mgのアマンダチンと共に包装された。 咽喉痛および鼻詰まりの開始時、男性は、4カプセルを摂取した。 インフルエンザ治療のための、アマンダチンの通常用量は、1日当たり100mg 4回である。 この例では、インフルエンザは36時間続いた。 同じインフルエンザの流行期間において、未治療成人から成る比較群では(n=8)、インフルエンザは7−10日持続し、二次感染を治療するために抗生物質療法を必要とした。

    (実施例9)
    セロトニンおよびアセチルコリンの産生のための処方物 長年に亘って不眠を持つ26歳のアジア人男性が、セロトニンおよびアセチルコリンを増すために、実施例2に概説される医用食品調製物を摂取した。 不眠は、眠ろうと試みた後長時間に亘って就眠できないことで、1回に1時間を超える就眠不能によって特徴づけられる。 男性は、就寝時、毎晩2カプセルを摂取した。 2日以内に、男性は、カプセル摂取後、10分以内に就眠し、その後4時間を超える時間眠り始めた。 男性は、毎晩本調製物を摂取しながら、3ヶ月間この改善された睡眠パターンを維持した。 本調製物の摂取を止めた時点で、男性の不眠は3日以内に戻った。 調製物の使用を再開した時点で、彼の睡眠パターンの改善も戻った。 18名の不眠被験体から成る、二重盲検プラシーボコントロール治験において、治療患者では、就眠時間が、32分から14分短縮された。 プラシーボ治療患者では、就眠時間は4分しか短縮しなかった。 この2群の間の差は、有意に異なっていた(p<0.001)。 これらの患者集団において、共に包装された7.5mgタマゼパムでは、就眠時間は8分に短縮した。

    (実施例10)
    ノルエピネフィリン、エピネフィリン、ドーパミン、ヒスタミン、アセチルコリン、およびセロトニンの産生のための処方物 本実施例では、食欲を抑えるために、ノルエピネフィリン、エピネフィリン、ドーパミン、ヒスタミン、アセチルコリン、およびセロトニンの組み合わせを産生させるための医用食品処方物が調製される。 これは、チロシン、50mg;コリン、600mg;大豆タンパクをあらかじめ消化した形態のトリプトファン、220mg;ヒスチジン、100mg;イチョウ、120mg;ココア、200mg;カフェイン、75mg;およびデキストロース、200mgを含む。 好ましい用量は、1日3カプセル2回である。 本医用食品は、アミノ酸摂取に対するインスリン耐性を抑えるために、1日当たり250mgのメトホルミン、または50mgのテオフィリンと共に包装される。 メトホルミンの通常用量は、1日当たり500mg 4回である。 テオフィリンの通常用量は、1日当たり100mg 4回である。

    (実施例11)
    GABA、ACTH、セロトニン、一酸化窒素、およびアセチルコリンの産生のための処方物 本実施例では、炎症、および急性および慢性痛を抑えるために、GABA、ACTH、セロトニン、一酸化窒素、およびアセチルコリンを産生させるための医用食品処方物が調製される。 これは、GABA、200mg;アルギニン、75mg;コリン、125mg;グルタミン、50mg;ブドウ種子抽出物、25mg;ココア、50mg;桂皮、50mg;ヒスチジン、50mg;セリン、25mg;5−HTP、150mg;および、加水分解した乳漿タンパク、75mgを含む。 好ましい用量は、1日2カプセル4回である。 本処方物は、疼痛および炎症を抑えるために設計される。

    (実施例12)
    ナプロキシンの共に包装された処方物 本実施例では、関節炎、頭痛、筋肉痛、歯痛、および術後疼痛の治療のために、実施例11の医用食品処方物が、ナプロキシンと共に包装される。 好ましい用量は、1日2から4カプセルである。 ナプロキシンの通常用量は、1日当たり250mg 4回である。 42歳の女性は、線維筋肉痛と関連する点状圧痛について治療された。 痛みは、認知機能不全を伴うことなく、投与当たり4時間を上回って中絶した。 中等度の背痛および筋肉痛を有する40名の患者から成る群において、32名は、本処方物の摂取後30分以内に痛みの低下を経験した。

    (実施例13)
    トラマドールの共に包装された処方物 本実施例では、Vicodin(登録商標)にもモルフィンにも反応しない、難治性慢性疼痛の治療のために、実施例11の医用食品処方物が、トラマドールと共に包装され、1日当たり2から4回摂取される。 トラマドールの用量は、1日当たり250mgである。 トラマドールの通常用量は、1日250mg 4回であるが、難治性疼痛はほとんどコントロールできない。 癌(2)、関節炎(1)、および線維筋肉痛(3)による難治性疼痛を持つ6名の患者を、共に包装された組み合わせで治療した。 6名の患者の内5名は、各投与後6時間を上回って該疼痛をコントロールできた。

    (実施例14)
    カリソプロドールの共に包装された処方物 本実施例では、関節炎、頭痛、筋肉痛、歯痛、および、挫傷、捻挫、および他の筋傷害に関連する術後疼痛の治療のために、実施例11の医用食品処方物が、カリソプロドールと共に包装される。 実施例11の好ましい用量は、1日当たり2から4カプセルである。 カリポソドールの通常用量は、1日当たり350mg、1から4回である。 42歳の女性は、線維筋肉痛と関連する点状圧痛について治療された。 痛みは、認知機能不全を伴うことなく、投与当たり4時間を上回って中絶した。

    (実施例15)
    共に包装された処方物 ノルエピネフィリン、エピネフィリン、ドーパミン、ヒスタミン、アセチルコリン、およびセロトニンの産生のための処方物 本実施例では、食欲を抑えるために、ノルエピネフィリン、エピネフィリン、ドーパミン、ヒスタミン、アセチルコリン、およびセロトニンの組み合わせを産生させるための医用食品処方物が調製される。 これは、チロシン、50mg;コリン、600mg;大豆タンパクをあらかじめ消化した形態のトリプトファン、220mg;ヒスチジン、100mg;イチョウ、120mg;ココア、200mg;およびデキストロース、200mgを含む。 本処方物はカフェインを含まない。 好ましい用量は、1日3カプセル2回である。 本医用食品は、アミノ酸摂取に対するインスリン耐性を抑えるために、1日当たり250mgのメトホルミン、または50mgのテオフィリンと共に包装される。 メトホルミンの通常用量は、1日当たり500mg 4回である。 テオフィリンの通常用量は、1日当たり100mg 4回である。

    本薬剤を強化するための方法および組成物の、現在好ましい実施態様と考えられるものについて説明してきたわけであるが、この組成物は、その精神、または本質的特徴を逸脱することなく、他の、特定の形状に組み込むことが可能であることが理解されよう。 例えば、本明細書に記載されるものの外に、それよりも低いか、または高い量の薬剤または医用食品も使用が可能である。 したがって、本実施態様は、全ての局面において、例示的なものと見なすべきで、限定的なものと見なしてはならない。 本発明の範囲は、前述の説明ではなく、むしろ付属の特許請求項によって示される。

    図1は、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する本発明の方法の実施態様の概観を示す。

    図2は、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する本発明の方法において、コリンの副交感機能に及ぼす作用のグラフを示す。

    図3は、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する本発明の方法において、一酸化窒素の生産を上げる処方物の、被験体の体温に及ぼす作用のグラフを示す。

    図4は、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する本発明の方法の相乗効果のグラフを示す。

    図5は、アミノ酸系医用食品によって薬剤を強化する本発明の方法の持続作用のグラフを示す。

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