発明の詳細な説明 本発明は、特に化粧料用及び/又は皮膚科用の、より詳細には、敏感肌及び/又は乾燥肌と見なされる肌の予防及び治療向けの局所用組成物に本質的に関する。 一般に、敏感肌は、肌の特定の反応性によって定義される。 この皮膚反応性は、典型的に、対象と様々な起源を有し得る誘発要素との接触に応じた不快感の兆候の表れとなる。 この要素には、敏感肌の表面上の化粧品の塗布、摂食、急激な温度変化、大気汚染、及び/又は紫外線若しくは赤外線への露出があり得る。 肌の年齢及び質などの関連要因もある。 これにより、敏感肌は、普通肌よりも乾燥肌又は脂肪肌において頻発する。 対象と誘発要素との接触後の数分で表れる、これらの不快感の兆候の表れは、敏感肌の主要な特性の1つである。 これらは主として異常感覚である。 「異常感覚」は、刺痛感、蟻走感、痒み又は掻痒、熱傷、温熱感、不快感、牽引感などの、皮膚領域に感じられる、多かれ少なかれ有痛性の感覚を本質的に意味する。 これらの自覚的な兆候は、一般に、赤班及び剥脱などの、目に見える化学的兆候がなく存在する。 これらの過敏及び皮膚不耐性反応が、表皮及び真皮の神経終末部による神経ペプチドの放出に特に関連することが現在知られている。 アレルギー性と見なされる肌とは違って、敏感肌の反応性は、免疫過程に起因しない、即ち、アレルゲンの存在に反応して、既に感作された肌上に生じるだけではない。 この反応メカニズムは、「非特異性」として知られている。 このために、このメカニズムは、特定数の治療法が既に提案されてきた皮膚疾患、湿疹、及び/又は魚鱗癬といった種の炎症性及びアレルギー性反応を示す肌と区別する必要がある。 これに関して、国際公開第02/28402号パンフレットには、プロバイオティック微生物が、敏感肌の反応性ではなく免疫過程に起因する炎症性及びアレルギー性反応などの皮膚過敏反応の調節に有利な作用を有し得ることが記載されている。 このことは、例えばアトピー性皮膚炎などの、乳児の免疫系メカニズムに対するプロバイオティックの効果に関する研究である「Probiotics in the management of atopic eczema,Clinical and Experimental Allergy 2000」の第30巻、1604〜1610ページにも報告されている。 US5756088には、動物の皮膚疾患に対する予防及び治療効果を有する食事が記載されている。 この食事は、多価不飽和脂肪酸及び/又はビオチン、ビフィドバクテリウム属、乳酸バクテリウム属又はバチルス属を含む組成物の摂取を含む。 国際公開第01/17365号パンフレットに関しては、これには、プレバイオティック又はプロバイオティック剤を含む栄養剤を動物の肌及び毛皮に与えることにより、これらを改善し得る方法が記載されている。 国際公開第01/45721号パンフレットの文書に関しては、これには、局所塗布される化粧料用、医薬用、動物用組成物であって、より詳細には、皮膚系の病原体により誘発した障害の予防及び/又は軽減のための該組成物が提案されている。 これにより、これらの組成物は、一方では皮膚細胞に接着し、他方では皮膚病原体の付着を規制する、特定の乳酸菌の能力を利用する。 US5656268は、乳酸酵母を植物油と結合させた生物製品を提供する。 実際、これらの文書には、この敏感肌が乾燥肌と関連する場合において特に、とりわけ成人に見られる、敏感と見なされる肌の予防及び/又は治療に関するものはない。 乾燥肌は、牽引感及び/又は緊張感と共に主として現れる。 これは、皮膚水和率の減少、及び不感水分損失によって測定される、バリア機能の変性と関連する場合が多い。 意外にも、本発明者らは、微生物、特にプロバイオティック微生物が、少なくとも1種の不飽和脂肪酸の有効量と関連するという条件で、特に成人において、特に乾燥肌と関連する敏感肌の治療に効果的であることを証明できると認めた。 これにより、本発明者らは、このような組成物、即ち、肌への直接塗布による局所投与が、特に効果的であると証明されることがわかった。 第1の態様によれば、本発明の目的は、生理的に許容可能な媒体中に、少なくとも1種の多価不飽和脂肪酸及び/若しくは多価不飽和脂肪酸エステル並びに/又はこれらの塩若しくは誘導体の有効量と組み合わせて、少なくとも1種の、微生物、特にプロバイオティック微生物及び/又はこの断片若しくは代謝産物の有効量を少なくとも含む、敏感肌及び/又は乾燥肌の予防及び/又は治療に特に有用な、化粧料用及び/又は皮膚科用の局所用組成物である。 この態様の別法によれば、本発明の目的は、生理的に許容可能な媒体中に、少なくとも1種の不飽和脂肪酸及び/若しくは不飽和脂肪酸エステル並びに/又はこれらの塩及び/若しくは誘導体の有効量と組み合わせて、少なくとも1種の、微生物、特にプロバイオティック微生物及び/又はこの断片若しくは代謝産物の有効量を少なくとも含む局所用組成物の皮膚への塗布段階を少なくとも1回含む化粧方法である。 更にこの態様の別法によれば、本発明の目的は、乾燥肌との関連に関わらず、敏感肌障害を治療又は予防する化粧料用又は皮膚科用組成物を製造するための、少なくとも1種の不飽和脂肪酸及び/若しくは不飽和脂肪酸エステル並びに/又はこれらの塩若しくは誘導体の有効量と組み合わせた、少なくとも1種の、微生物、特にプロバイオティック微生物及び/又はこの断片若しくは代謝産物の有効量の使用である。 本発明による組合せを、経口用又は局所用組成物中に配合してもよい。 本発明によれば、「有効量」は、期待される効果を得るのに十分な量を意味する。 敏感及び/又は乾燥肌 上記に明示した通り、敏感肌は、アレルギー性肌とは異なる。 その反応性は、免疫過程に起因せず、一般に異常感覚となるだけである。 明白な理由により、目に見える兆候がないため敏感肌の診断は困難となる。 一般に、この診断では、患者への質問に頼る。 更にこの総体的兆候は、乾燥肌との関連に関わらず、敏感肌と、他方では目に見える炎症兆候がある、接触過敏又はアレルギーとの区別を可能にするために重要である。 結果として、「敏感肌」製品の開発には、肌感覚反応用評価手段を有する必要があった。 その設計段階から、第1の各手段は、敏感肌の本質的な特性、即ち、局所塗布により誘発される不快感の兆候の有無を考慮したものである。 それに関して、乳酸「スティンギング(stinging)試験」が、提案された第1の試験であった。 この試験は、10%乳酸溶液を鼻の両側に塗布後、志願者により報告される刺痛感覚を記録することによって行われる。 中度又は強度の刺痛感覚を報告する被検者は、「スティンガー(stinger)」と呼ばれ、敏感肌を有すると見なされる。 次いで、製品の局所塗布に対するこの皮膚敏感性のため、これらの被検者は、「敏感肌製品」として知られる製品を試験するために選択される。 より最近では、不快感に関与し、侵害受容器と称し、敏感肌に関与していることが最近確認された、末梢神経終末を特異的に活性化させるために、カプサイシンなどの他の不快感誘導因子を厳密に使用する新しい試験が提案された。 出願EP1374913に記載されている、この第2種の試験は、敏感肌の診断に特に有用な別の手段を構成する。 本発明によれば、敏感肌は、過敏肌及び不耐性肌を包含する。 不耐性肌は、化粧料用若しくは皮膚科用製品又は石鹸の塗布などの様々な因子に対して、温熱感、牽引感、蟻走感、及び/又は赤班感により反応する肌である。 一般に、これらの兆候は、疱疹様皮疹を伴う又は伴わない、紅斑及び超脂漏性又はニキビ肌と皮膚炎さえとも関連する。 過敏肌は、環境、感情、食物、風、摩擦、かみそり、高石灰石濃度の硬水、温度変化、湿気又は羊毛などの様々な因子に対して、掻痒、即ち、痒み又は刺痛感により反応する肌である。 一般に、これらの2種の肌質は、疱疹様皮疹を伴う若しくは伴わない皮膚の乾燥、又は紅斑を表す皮膚と関連し得る。 上記に明示した通り、皮膚乾燥は、角質水分測定(corneometry)により評価される、皮膚水和率の減少と、不感水分損失により測定される、バリア機能の劣化とに関連することがよくある。 乾燥肌は、牽引感及び/又は緊張感によって本質的に生じる。 この肌は、カサカサもしており、鱗屑で覆われているように見える。 肌がわずかに乾燥する際、これらの鱗屑は、十分あるが、裸眼ではあまり見えない。 これらは、この障害が悪化すると、次第に少なくなるが益々裸眼で見えてくる。 この皮膚乾燥の発生は、体質的又は後天的であり得る。 後天的な乾燥肌の場合では、化学薬品、悪天候条件、太陽光線、又は特定の治療処置(例:レチノイド)さえにも露出することなどの外部要因の干渉が、重大となる。 次いで、これらの外部の影響下では、肌は、一時的に且つ局部的に乾燥状態となり得る。 このことは、任意の質の肌に関係し得る。 体質的乾燥肌の場合では、2つの質:異常肌及び非異常肌に区分できる。 体質性異常乾燥肌は、主としてアトピー性皮膚炎及び魚鱗癬によって表される。 これらは、外部条件と殆ど無関係である。 アトピー性皮膚炎は、角質層の脂質、特にセラミドの代謝欠陥と関連があると説明される。 この病状は、板による炎症性及び掻痒刺激と関連する、大きい体表面に関する、多かれ少なかれ慢性の乾皮症の形態で現れる。 魚鱗癬は、様々な段階で角質化プロセスに影響する遺伝的欠陥を特徴とする病状である。 これは、板による大きな剥脱によって示される。 体質的非異常乾燥肌の場合では、乾燥状態の重症度は、既に述べた外部要因に依存し得る。 この質の肌は、老人肌(年齢に伴う皮膚代謝の一般的減少を特徴とする)、虚弱肌(外部要因に非常に敏感で、紅斑及び酒さをしばしば伴う)及び尋常性乾皮症(起こり得る遺伝的起源を有し、顔、肢体及び手の甲に、最初に前面に現れる)を包含する。 本発明による組成物、方法及び使用は、これらにより、敏感肌及び/又は乾燥肌、より詳細には、反応性、過敏性及び/又は不耐性として知られる肌、後天的乾燥肌及び/又は体質的乾燥肌の予防及び/又は治療に特に効果的であることがわかる。 微生物、特にプロバイオティック微生物 本発明に適切な微生物は、全く危険なく動物又はヒトに投与し得る微生物である。 特に、プロバイオティック型として知られる少なくとも1種の微生物は、本発明に使用される。 本発明によれば、「プロバイオティック微生物」は、十分な量で消費される場合、その宿主の健康に好ましい作用を有し「Joint FAO/WHO Expert Consultation on Evaluation of Health and Nutritional Properties of Probiotic in Food Including Powder Milk with Live Lactic Acid Bacteria,October 6,2001」、腸管微生物バランスを特に改善し得る生菌微生物を意味する。 本発明の別法によれば、この微生物は、分離形で提供され、即ち、その本来の環境にあるこの微生物と関連し得る1種又は複数種の化合物と混合されない。 本発明によれば、「代謝産物」は、本発明に従って考慮され、更に敏感肌及び/又は乾燥肌の治療効果を伴って付与される、微生物の代謝から産生する任意の物質を意味する。 本発明によれば、「断片」は、より詳細には、上記微生物全体を有する類似体により、敏感肌及び/又は乾燥肌の治療効果を伴って付与される、上記微生物の部分を意味する。 本発明に適切な微生物は、サッカロミセス属、ヤロウィア属(Yarrowia)、クルイベロミセス属(Kluyveromyces)、トルラスポラ属(Torulaspora)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)、デバロミセス属(Debaromyces)、カンジダ属、ピキア属、アスペルギルス属及びペニシリウム属などの子嚢菌、ビフィドバクテリウム属、バクテロイデス属、フソバクテリウム属、メリッソコッカス属(Melissococcus)、プロピオニバクテリウム属、エンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ブドウ球菌属、ペプトストレポコッカス属、バチルス属、ペディオコッカス属、ミクロコッカス属、ロイコノストック属、ウェイッセラ属(Weissella)、アエロコッカス属、オエノコッカス属(Oenococcus)、ラクトバチルス属型の細菌、及びこれらの混合物の中から特に選択できる。 本発明に特に適切な子嚢菌としては、ヤロウィア・リポリチカ(Yarrowia lipolitica)及びクルイベロミセス・ラクティス(Kluyveromyces lactis)は、サッカロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cereviseae)、トルラスポラ属、シゾサッカロミセス・ポンベ、カンジダ属及びピキア属と同様に特に挙げ得る。 プロバイオティック微生物に関しては、以下の細菌及び酵母型が一般に使用される: 乳酸菌(これは、糖の発酵により乳酸を生ずる。その形態に従って、これは2群に分類される) ・ラクトバチルス属の種:ラクトバチルス・アシドフィルス、アミロボラス、カゼイ、ラムノサス、ブレビス、クリスパタス、デルブルエッキイ(delbrueckii)(亜種ブルガリクス、ラクティス)、ファーメンタム(fermentum)、ヘルベチカス(helveticus)、ガリナラム(gallinarum)、ガセリ(gasseri)、ジョンソニイ(johnsonii)、パラカゼイ、プランタラム、ロイテリ、サリバリウス、アリメンタリウス、カルバタス(curvatus)、カゼイ亜種カゼイ、サケ ・球菌:エンテロコッカス属(フェカリス、フェシウム)、ラクトコッカス・ラクティス(亜種ラクティス又はクレモリス)、ロイコノストック・メセンテロイデス亜種デキストラニカム、ペディオコッカス・アシディラクティシ、スポロラクトバチルス・イヌリナス(Sporolactobacillus inulinus)、ストレプトコッカス・サリバリウス亜種サーモフィルス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、スタフィロコッカス・カルノサス、スタフィロコッカス・キシロサス ビフィズス菌又はビフィドバクテリウム属の種:ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、アニマリス、ビフィダム、ブレビ、ラクティス、ロンガム、インファンティス、シュードカテヌラタム(pseudocatenulatum) 酵母:サッカロミセス(セレビシアエ又はさらにはボウラディ(boulardii))、 他の芽胞形成菌:バチルス属(セレウスバールトヨ(cereus var toyo)又はスブチリス)、バチルス・コアグランス、バチルス・リケニフォルミス、大腸菌ニッスル株(nissle)、プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(freudenreichii)、 及びこれらの混合物 乳酸菌及びビフィズス菌は、より頻繁に使用されるプロバイオティックである。 プロバイオティック微生物の特定例は、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・アニマリス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ブレビ、ビフィドバクテリウム・ラクティス、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラタム、ラクトバチルス・アシドフィルス(NCFB1748);ラクトバチルス・アミロボラス、ラクトバチルス・カゼイ(Shirota)、ラクトバチルス・ラムノサス(GG菌株)、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・クリスパタス、ラクトバチルス・デルブルエッキイ(亜種ブルガリクス、ラクティス)、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルス・ヘルベチカス、ラクトバチルス・ガリナラム、ラクトバチルス・ガセリ、ラクトバチルス・ジョンソニイ(CNCMI−1225)、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・サリバリウス、ラクトバチルス・アリメンタリウス、ラクトバチルス・カルバタス、カゼイ亜種ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・サケ、ラクトコッカス・ラクティス、エンテロコッカス属(フェカリス、フェシウム)、ラクトコッカス・ラクティス(亜種ラクティス又はクレモリス)、ロイコノストック・メセンテロイデス亜種デキストラニカム、ペディオコッカス・アシディラクティシ、スポロラクトバチルス・イヌリナス、ストレプトコッカス・サリバリウス亜種サーモフィルス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、スタフィロコッカス・カルノサス、スタフィロコッカス・キシロサス、サッカロミセス(セレビシアエ又はボウラディさえも)、バチルス属(セレウスバールトヨ又はスブチリス)、バチルス・コアグランス、バチルス・リケニフォルミス、大腸菌ニッスル株、プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ、及びこれらの混合物である。 これらの微生物は、粉末状、即ち乾燥形態で、又は懸濁液若しくは溶液の形態で配合してもよい。 より詳細には、これらは、特にラクトバチルス属及び/又はビフィドバクテリウム属のような乳酸菌群由来のプロバイオティック微生物である。 これらの乳酸菌の例としては、より詳細には、ラクトバチルス・ジョンソニイ、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・ラムノサス、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・カゼイ又は、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ブレビ、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・アニマリス、ビフィドバクテリウム・ラクティス、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス若しくはビフィドバクテリウム・シュードカテヌラタム、及びこれらの混合物が挙げ得る。 特に適切な種は、ラクトバチルス・ジョンソニイ、ラクトバチルス・パラカゼイ、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・ロンガム及びビフィドバクテリウム・ラクティス(ブダペスト条約に従って、パスツール研究所(28 rue du Doctor Roux,F−75024 Paris cedex 15)によって、それぞれ06/30/92、01/12/99、04/15/99、04/15/99、06/07/05の日に以下の種別CNCM I−1225、CNCM I−2116、CNCM I−2168及びCNCM I−2170とCNCM I−3446で整理されたNCC 2818)とビフィドバクテリウム・ロンガム(BB536)種、並びにこれらの混合物である。 本発明の特定の実施形態によれば、組成物は、少なくとも2種の異なる微生物、特にプロバイオティック微生物並びに/又はこの代謝産物及び/若しくは断片を含む。 これらの微生物は、例えば、バクテリウム属及び真菌類、又は族、型、種、若しくは菌株単独でさえも実質的に異なる場合がある。 このため、本発明による組成物は、上述のものの中から選択される少なくとも1種の微生物を含み、これらの微生物の中から選択される又はそうでない第2の微生物も含み得る。 本発明の別法によれば、組成物は、少なくとも1種のラクトバチルス属種微生物及び少なくとも1種のビフィドバクテリウム属種微生物を、特に、それぞれ10 10 pfu/日の量での投与を保証するのに十分な量で含有する。 微生物並びに/又はこの断片及び/若しくは代謝産物は、少なくとも10 3 pfu/g媒体、に等しい量で、特に10 5 〜10 15 pfu/g媒体、より詳細には10 7 〜10 12 pfu/g媒体の範囲の用量で、適切な媒体中に配合してもよい。 本発明による局所塗布での組成物は、媒体1グラム当たり、10 3 〜10 12 pfu、特に10 5 〜10 10 pfu、より詳細には10 7 〜10 9 pfuの微生物、特にプロバイオティック微生物を一般に含む。 組成物が代謝産物を含む場合、組成物中の代謝産物含量は、媒体1グラム当たり10 3 〜10 15 pfu、特に10 5 〜10 15 pfu、より詳細には10 7 〜10 12 pfuの生菌微生物の、産生すると見込まれる含量に実質上相当する。 微生物(複数も)は、生菌、準活性体又は不活性体、死菌として本発明による組成物中に含めてもよい。 これ/これらは、細胞成分の断片の形態又は代謝産物の形態としても含んでもよい。 微生物(複数も)、代謝産物(複数も)又は断片(複数も)は、必要であれば、冷凍乾燥粉末、培養上澄及び/又は濃縮形態としても導入してもよい。 特定の実施形態によれば、微生物は、不活性体又は死菌としても、特に局所用組成物中に提供される。 不飽和脂肪酸 本発明によれば、「不飽和脂肪酸」は、少なくとも1つの二重結合を含む脂肪酸を意味する。 これは、より詳細には、長鎖を有する、即ち14個を超える炭素原子を有し得る脂肪酸である。 不飽和脂肪酸は、例えば、酸の形態で、又は、このカルシウム塩などの塩の形態で、若しくは誘導体、特に脂肪酸エステル(複数も)の形態であってもよい。 脂肪酸は、ペトロセリン酸(C 12の)、パルミトレイン酸(C 16の)若しくはオレイン酸(C 18の)のように、一価不飽和であってもよく、又は多価不飽和であってもよい、即ち少なくとも2つの二重結合を示してもよい。 脂肪酸の選択は、これを含む組成物の最終状態、即ち局所投与、又は経口投与又は経気道投与を意図した最終状態を考慮することにより行われることが理解される。 「気道」は、上気道(例えば鼻腔、副鼻腔、口、咽頭などの)及び肺気道を意味する。 多価不飽和脂肪酸は、末端メチル基に最も近い不飽和位により特徴付けられるω−3及びω−6脂肪酸とこれらの混合物を特に含む。 本発明では、特に18〜22個の炭素原子を含む不飽和脂肪酸、とりわけ多価不飽和脂肪酸、際立ってω−3及びω−6脂肪酸は好適である。 ω−6系列の多価不飽和脂肪酸の中から、特に、18個の炭素原子及び2個の不飽和結合を有するリノレン酸(18:2、ω−6)、18個の炭素原子及び3個の不飽和結合を有するγ−リノレン酸(18:3、ω−6)、20個の炭素原子及び3個の不飽和結合を有するジホモ−γ−リノレン酸(20:3、ω−6)、アラキドン酸、5,8,11,14−エイコサテトラエン酸(20:4、ω−6)とドコサテトラエン酸(22:4、ω−6)が挙げ得る。 ω−3系列の多価不飽和脂肪酸は、α−リノレン酸(18:3、ω−3)、ステアリドン酸(18:4、ω−3)、5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸、即ちEPA(20:5、ω−3)、及び4,7,10,13,16,19−ドコサヘキサエン酸、即ちDHA(22:6、ω−3)、ドコサペンタエン酸(22,5、ω−3)、n−ブチル−5,11,14−エイコサトリエン酸の中から特に選択し得る。 本発明では、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、これらの混合物、又はこれらを含む抽出物が特に好適である。 本発明の別法によれば、考慮される脂肪酸(複数も)は、単離形態で、即ち、この/これらの本来の源物質(複数も)を抽出した後に使用される。 本発明による組成物中の不飽和又は多価不飽和の、脂肪酸又は脂肪酸エステル含量は、組成物の全重量に対して0.0001重量%〜90重量%、特に0.01重量%〜50重量%、とりわけ0.1重量%〜10重量%の範囲であってもよい。 別の代替法によれば、不飽和脂肪酸は、不飽和脂肪酸に富む、即ち添加されるべき不飽和脂肪酸、特に一価及び/又は多価不飽和脂肪酸の有効量となり得る不飽和脂肪酸含量を有する、油又は油混合物の形態で組成物に添加される。 これらの油は、不飽和脂肪酸含量を、油中に存在する脂肪酸の全量に対して、約35重量%より多く、特に40重量%以上一般に有する。 本発明の態様によれば、多価不飽和脂肪酸に富むと見なされる、即ち、油中に存在する脂肪酸の全量に対して、約35%以上、約40%以上でさえの多価不飽和脂肪酸含量を有する油を使用することになろう。 これらの油中の多価不飽和脂肪酸/一価不飽和脂肪酸比率は、1より高く、特に1.5以上であることが好ましい。 このため、多価不飽和脂肪酸含量は、50%以上、60%以上でさえあってもよい。 本発明の別の態様によれば、一価不飽和脂肪酸に富む、即ち、油中に存在する脂肪酸の全量に対して、約35%以上、約40%以上さえもの一価不飽和脂肪酸含量を有する油を使用する。 これらの油中の一価不飽和脂肪酸/多価不飽和脂肪酸比率は、1より高く、特に1.5以上であることが好ましい。 このため、一価不飽和脂肪酸含量は、50%以上、60%以上でさえあってもよい。 しかしながら、本発明の幾つかの実施形態によれば、上記に定義した含量より低い不飽和脂肪酸含量を有するがある特定の不飽和脂肪酸に富む油を使用する場合がある。 指標として、例えば油状組成物中への脂肪酸の全量に対して15重量%以上である重要な不飽和脂肪酸含量を有する油を使用することになろう。 γ−リノレン酸源は、例えばマツヨイグサ、ルリジサ、ブラックカラント種、エキウム油及び大麻油と、スピルリナ藻類抽出物(スピルリナマキシマ(Spirulina maxima)及びスピルリナプラテンシス(Spirulina platensis))などの植物油中から選択してもよい。 例えば、ナッツ、ヘイゼルナッツ、アーモンド(カシグルミ(Juglans regia))、コリアンダー及び大豆(グリシナマックス(Glycina max))、ナタネ(ブラシカナプス(Brassica napus))、チア、亜麻、マスカットローズツリーの植物油並びに魚油は、ω−3系列の多価不飽和脂肪酸に富む。 ω−3多価不飽和脂肪酸は、動物プランクトン、甲殻類/軟体動物及び魚中にも存在し得る。 魚油は、EPA及びDHAの主な工業源を構成する。 微細藻類バイオマスも、ω−3不飽和脂肪酸を抽出する原材料を構成し得る。 このため、不飽和脂肪酸を、マツヨイグサ、ルリジサ、ブラックカラント種、ナッツ、大豆、魚、ヒマワリ、麦芽、大麻、コロハ種子、マスカットローズツリー、エキウム、アルガンツリー、バオバブツリー、糠、ゴマ、アーモンド、ヘイゼルナッツ、チア、亜麻、オリーブ、アボカド、サフラワー、コリアンダー及び/若しくは微細藻類抽出物(例えばスピルリナ)、又は動物プランクトン抽出物などの油の中から選択される少なくとも1種の油の形態で組成物中に提供してもよい。 本発明のある実施形態によれば、不飽和脂肪酸を、マツヨイグサ、ルリジサ、ブラックカラント種、ナッツ、大豆、魚、ヒマワリ、麦芽、大麻、コロハ種子、マスカットローズツリー、エキウム、アルガンツリー、バオバブツリー、糠、ゴマ、アーモンド、チア、亜麻、サフラワー油及び/若しくは微細藻類抽出物(例えばスピルリナ)、又は動物プランクトン抽出物の中から選択される少なくとも1種の油の形態で特に提供できる。 これらの油の中で、例えば、多価不飽和脂肪酸源として魚油及びゴマ油を使用できる。 より詳細には、ルリジサ、サフラワー、大麻、チア(サルビアヒスパニカ)、エキウム、コロハ種子、麦芽、亜麻、ナッツ、マツヨイグサ、ブラックカラント種、マスカットローズツリー、大豆又はヒマワリの油を多価不飽和脂肪酸源として選択できる。 本発明による組成物中の一価不飽和脂肪酸の寄与に特に適合する油は、アルガンツリー油、糠油、とりわけアーモンド油、アボカド油、コリアンダー油、ヘイゼルナッツ油及びオリーブ油の中から特に選択される。 しかしながら、特定の油を、一価及び/又は多価不飽和脂肪酸源として同時に使用してもよい。 この理由のため、例えばバオバブツリー油又は糠油だけでなくアルガンツリー油又はゴマ油も挙げられ得る。 本発明による組成物は、特に経口投与を意図する組成物の全重量に対して、5〜80重量%、特に10〜70重量%の含量で、これらの油及び/若しくは抽出物並びに/又はバイオマスを含んでもよい。 本発明による組成物は、これらが0.1g〜10g/日、特に0.2g〜5g/日の含量で投与されるように調整される濃度で、これらの油及び/若しくは抽出物並びに/又はバイオマスを含んでもよい。 当然、本発明による局所用組成物又は組合せは、幾つかの他の活性薬剤を更に含有してもよい。 有用な活性薬剤としては、ビタミンB3、B5、B6、B8、C、E、又はPP、ナイアシン、カロテノイド、ポリフェノール、及び亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどの鉱物が挙げられ得る。 特に、ビタミンC及びEと少なくとも1つのカロテノイド、とりわけβ−カロテン、リコペン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン及びルテインと、カテキン、ヘスペリジン、プロアントシアニジン及びアントシアニンなどのフラボノイド類の中から選択されるカロテノイドを含む抗酸化剤複合物を使用し得る。 これは、少なくとも1種のプレバイオティック又はプレバイオティックの混合物であってもよい。 より詳細には、これらのプレバイオティックは、例えば、グルコース、ガラクトース、キシロース、マルトース、白糖、乳糖、デンプン、キシラン、ヘミセルロース、イヌリン、アカシア種のゴムから製造されるオリゴ糖類、又はこれらの混合物の中から選択してもよい。 より詳細には、オリゴ糖類は、少なくとも1種のフラクトオリゴ糖を含む。 より詳細には、このプレバイオティックは、フラクトオリゴ糖及びイヌリンの混合物を含んでもよい。 本発明による組成物は、選択される投与方法に従って、普通使用される全ての生薬の形で生じ得る。 媒体は、考慮される組成物の種類に従って様々な性質となり得る。 局所投与用組成物に関してより詳細には、これらは、水性、水アルコール又は油性溶液、溶液型分散物若しくはローション又は血清型分散物、乳様の、液体又は半液体粘稠物であるエマルジョン、クリーム様懸濁液又はエマルジョン、水性又は無水ゲル、マイクロエマルジョン、マイクロカプセル、微粒子、或いはイオン性及び/又は非イオン性小胞分散物であってもよい。 これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。 これらの組成物は、顔、手、足、大きな解剖ヒダ又は体に対する、清浄用、予防用、治療用若しくはケア用のクリーム、(例えば、デイクリーム、ナイトクリーム、メイク落とし、基礎ファンデーションクリーム、日焼け止めクリーム)、液体ファンデーションのようなメイクアップ製品、メイク落とし乳液、保護若しくはケア用ボディーミルク、アフターサンミルク、洗浄若しくは殺菌ローション、日焼け止めローション、人為的日焼けローションのような、スキンケア用ローション、ゲル若しくは泡、入浴用組成物、殺菌薬含有脱臭組成物、ゲル若しくはアフターシェーブローション、脱毛クリーム、又は虫さされ防止用組成物を特に構成し得る。 本発明による組成物は、石鹸又はクレンジングバーを構成する固体調製物からなってもよい。 これらは、溶液、クリーム、ゲル、エマルジョン、泡の形態で、又は加圧噴射剤も含有するエアゾール組成物の形態でさえも、毛髪にも使用できる。 本発明の組成物がエマルジョンである場合、脂肪相の比率は、組成物の全重量に対して5〜80重量%、好ましくは5〜50重量%であり得る。 エマルジョンの形態で組成物中に使用される油、乳化剤及び乳化補助剤は、化粧料及び/又は皮膚科分野で典型的に使用されるものの中から選択される。 乳化剤及び乳化補助剤は、組成物の全重量に対して0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%の比率で組成物中に存在し得る。 本発明の組成物が油性溶液又はゲルである場合、脂肪相は、組成物の全重量の90%より高く示し得る。 公知のように、本発明の化粧料用及び/又は皮膚科用組成物は、親水性又は親油性ゲル化剤、親油性又は親水性活性薬剤、防腐剤、抗酸化剤、溶媒、香料、フィラー、フィルター、殺菌剤、臭気吸収剤、色素などの、化粧料、医薬品及び/又は皮膚科分野での従来の添加剤も含有し得る。 これらの様々な添加剤の量は、考慮される分野で典型的に使用される量であり、例えば組成物の全重量の0.01〜20%である。 これらの添加剤は、これらの性質に従って、脂肪相及び/又は水性相中に導入してもよい。 本発明に使用できる脂肪としては、不飽和脂肪酸の他に、例えば水素化ポリイソブテン油及び石油ゼリー油などの鉱油、例えばシアバター油、ヒマワリ油及びアプリコットアーモンド油の液体留分などの植物油、パーヒドロスクアレン(perhydrosqualene)などの動物油、合成油、例えば、特に、ピュアセリン、ミリスチン酸イソプロピル及びパルミチン酸エチルヘキシルの油と例えばパーフルオロポリエーテルなどのフッ素化油を挙げ得る。 脂肪アルコール、例えばステアリン酸などの脂肪酸及び例えば特にパラフィン、カルナウバ及び蜜ろうのワックスも使用できる。 例えばシリコーン油、シクロメチコン及びジメチコン、ワックス、樹脂とシリコーンガムのようなシリコーン化合物も使用できる。 本発明に使用できる乳化剤としては、ステアリン酸グリセロール、ポリソルベート60、例えば、HENKEL社によりSinnowax AO(登録商標)の名称で販売されている、エチレンオキシドを33モル含有するセチルステアリルアルコール/オキシエチレン化セチルステアリルアルコール混合物、GATTEFOSSE社によりTefose(登録商標)63の名称で販売されているPEG−6/PEG−32/ステアリン酸グリコール混合物、PPG−3ミリスチルエーテル、セチルジメチコンコポリオールなどのシリコーン乳化剤、及びソルビタンモノ又はトリステアレート、PEG−40ステアレート、オキシエチレン化ソルビタンモノステアレート(20OE)が挙げられ得る。 本発明に使用できる溶媒としては、低級アルコール、特にエタノール及びイソプロパノール、プロピレングリコールが挙げられ得る。 親水性ゲル化剤としては、カルボマーなどのカルボン酸ポリマー、アクリレート/アルキルアクリレートコポリマーなどのアクリルコポリマー、ポリアクリルアミド、特に、SEPPIC社によりSepigel 305(登録商標)の名称で販売されているポリアクリルアミドC 13〜14イソパラフィンLaureth−7混合物、ヒドロキシアルキルセルロース、特にヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体のような多糖類、グアール、イナゴマメ及びキサンタンなどの天然ゴム、並びにクレーが挙げられ得る。 親油性ゲル化剤としては、ベントーネなどの変性クレー、ステアリン酸アルミニウムのような脂肪酸の金属塩及び疎水性シリカ、又はエチルセルロース及びポリエチレンが挙げられ得る。 親水性活性薬剤としては、タンパク質又はタンパク質の加水分解物、アミノ酸、特に、グリセリン、ソルビトール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのC 2 〜C 10のポリオール、尿素、アラントイン、糖及び糖の誘導体、水溶性ビタミン、デンプン、細菌抽出物又はアロエベラの抽出物のような植物抽出物を使用できる。 親油性活性薬剤としては、レチノール(ビタミンA)及びこの誘導体、トコフェロール(ビタミンE)及びこの誘導体、セラミド、精油並びに不鹸化物(トコトリエノール、セサミン、ガンマオリザノール、植物ステロール、スクアレン、ワックス、テルペン)を使用できる。 更に、本発明に従って、活性薬剤を、特に肌の障害の予防及び/又は治療用の活性薬剤と関連させてもよい。 本発明の組成物は、ヴィッテル(Vittel)水、ヴィシー盆地及びロッシュポゼ(Roche Posay)水の中から特に選択される熱水及び/又は鉱水も含有し得ることが有利である。 本発明の化粧処置方法は、上記で定義した、化粧料用及び/若しくは皮膚科用組成物又は組合せを、これらの組成物を使用する従来技術に従って塗布することによって、特に実施できる。 例:肌若しくは乾いた髪への、クリーム、ゲル、血清、ローション、メイク落とし乳剤又はアフターサン組成物の塗布、濡れた髪へのヘアローションの塗布、シャンプーの塗布、又は歯肉への歯磨き剤の塗布。 本発明による化粧方法は、例えばゲル、ローション、エマルジョンの形態で処方し得る、本発明による組合せの、例えば局所投与、日常投与によって実施し得る。 本発明による方法は、単回投与を含み得る。 別の実施形態によれば、この投与は、例えば1日に2〜3回として、1日又は複数日間、一般に、少なくとも4週間、4〜15週間もの長期間、必要であれば1回又は複数回の中断期間を有して繰り返される。 本発明による使用は、上記で定義した組成物又は組合せが、局所使用を意図される製剤中に提供されるような使用であり得る。 本発明による組合せを経口で使用する場合では、摂取可能な媒体を使用することが好ましい。 乳剤、ヨーグルト、チーズ、発酵乳、乳剤ベースの発酵生成物、氷、発酵穀類含有品、乳剤ベース粉末、小児及び乳児用の処方物、糖菓食品、チョコレート、穀類、動物性食品、特に家畜、ピル、カプセル剤又は錠剤、乾燥形態の経口サプリメント及び液体形態の経口サプリメントは、食物又は医薬用媒体として特に好適である。 摂取の場合、経口組成物、特にサプリメント食品の多数の実施形態が可能である。 これらの製剤は、糖被覆錠剤、硬質ゼラチンカプセル、ゲル、エマルジョン、ピル、カプセルを作製する通常の方法を使用して行われる。 特に、本発明による活性薬剤(複数も)は、サプリメント食品若しくは濃厚食品、例えば棒状食品、又はぎっしり詰められているか若しくはそうでない粉末の任意の他の形態で組み込んでもよい。 この粉末は、水で希釈するか、ソーダ水、日常品若しくは大豆由来品中に含めるか、又は棒状食品中に組み込んでもよい。 特定の実施形態によれば、微生物は、これらの生存時間が著しく向上するように、カプセル形態で組成物中に配合し得る。 このような場合では、カプセルがあれば、特に、消化管中での微生物の劣化を遅らせるか又は避けることができる。 微生物が、経口投与を意図する組成物中に配合される場合、この組成物は、媒体1グラム当たり、10 3 〜10 15 pfu/gの生菌微生物、特に10 5 〜10 15 pfu/g、より特定すれば10 7 〜10 12 pfu/gの微生物、或いは不活性若しくは死菌微生物に関して又は微生物断片若しくは産生する代謝産物に関して算出される同用量の微生物を含んでもよい。 経口投与する組成物中に微生物(複数も)を配合する特定の場合では、微生物(複数も)濃度、特にプロバイオティック微生物は、5.10 5 〜10 13 pfu/d、特に10 7 〜10 11 pfu/dの用量(同等の微生物において表される)に相当するように調整し得る。 経口摂取の場合、毎日の用量は、ω−3脂肪酸の場合、0.5〜2500mg/d、特に5〜500mg/d、ω−6脂肪酸の場合、0.5〜5000mg/d、特に5〜2000mg/dであり得る。 本発明による組合せを気道によって使用する場合では、生理的に許容可能な媒体は、上気道又は肺気道を対象とするための、当業者により通常使用される媒体の中から選択される。 このために、上気道用組成物は、例として、点滴若しくは噴霧用液体、粉末又はポマードなどの含嗽剤、うがい剤、点鼻剤の形状で供給し得る。 肺気道を対象とするための組成物は、吸入又はエアゾールの形態で特に供給し得る。 このために、本発明による組成物は、噴霧による散布に適合するように製剤し得る。 気道用製剤中に実施すべき、本発明による、微生物の有効量は、使用される生薬形態及び対象とされる気道に従って適合されるべきである。 例えば、媒体1グラム当たりの有効量及び/又は1日当たりの投与されるべき有効量は、上記定義した通りであり得る。 気道により投与するための組成物の調製は、当業者に周知の任意の方法で行うことができる。 この説明及び以下の実施例では、特に指定されない限り、比率(%)は、重量での比率であり、「...〜...」として特定される値の範囲は、特定の上下限を含む。 各成分は、これらを成形する前に、当業者により容易に決定される順番で且つ条件下で混合される。 以下の実施例は、例として提示され、本発明の分野を限定しない。 組成物の実施例
実施例8 ビタミンC30mg、ビタミンE5mg及びルテイン2mgを含むビタミン複合体を、実施例7の製剤に添加する。 実施例9 ビタミンC30mg、ビタミンE5mg及びリコペン2mgをカプセルで含むビタミン複合体を、実施例7の製剤に添加する。
実施例11 ビタミンE5mg及びβ−カロテン又はルテイン2mgを含むビタミン複合体を、実施例10の製剤に添加する。 実施例12 ビタミンE5mg及びリコペン2mgをカプセルで含むビタミン複合体を、実施例10の製剤に添加する。 実施例13 乳酸マグネシウム200mg及び乳酸カルシウム400mg、ポリフェノール抽出物500mgを含む鉱物複合体を、実施例10の製剤に添加する。
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