Herb composition for digestive disease |
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申请号 | JP2005512718 | 申请日 | 2003-12-29 | 公开(公告)号 | JP2009502731A | 公开(公告)日 | 2009-01-29 |
申请人 | カウンシル オブ サイエンティフィク アンド インダストリアル リサーチ; | 发明人 | アムレシュ,.; クマール オジャ,サンジーブ; アジェイ クマール シン,ラワト; プシュパンガダン,パルプ; メーロトラ,シャンタ; ベンカテスワラ ラオ,チャンダナ; | ||||
摘要 | 本発明は、過敏性腸症候群および下痢などの機能的消化器疾患を治療するための、下痢止め作用を有する新規なハーブの剤形を提供する。 下痢止め作用を有するこのハーブ製剤は、シサンペロス・パレイラ、マンギフェラ・インディカ、シナモマム・スピーシーズおよびブチャナニア・ランザンの煎じ汁と共に、シロップ、錠剤、カプセルおよび懸濁液用に準備された粉末などの経口投与用の製剤を作製するための通常の添加物を含む。 | ||||||
权利要求 | 消化器疾患を治療するためのハーブ組成物であって、前記組成物は、5〜10重量%のマンギフェラ・インディカ(Mangifera indica)からの抽出物、5〜10重量%のシサンペロス・パレイラ(Cissampelos pareira)のものならびに5〜10重量%のシナモマム・スピーシーズ(Cinnamomum sp.)ブチャナニア・ランザン(Buchanania lanzan)のもの、任意で5〜10%のその他の薬理学的に許容される結合剤、希釈剤および潤滑剤を含む前記組成物。 消化器疾患が、下痢、赤痢、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腹痛、過敏性腸症候群および抗痙攣である、請求項1に記載のハーブ組成物。 前記組成物が、高酸化防止性、肝臓保護性、消化促進性、胆汁分泌促進性、鎮静性および免疫強化性を有する植物抽出物の相乗的混合物である、請求項1に記載のハーブ組成物。 植物抽出物が、根、種子および地上部から選択される植物の一部から得られる、請求項1に記載のハーブ組成物。 シサンペロス・パレイラの抽出物が根から得られる、請求項1に記載のハーブ組成物。 マンギフェラ・インディカの抽出物が種子仁から得られる、請求項1に記載のハーブ組成物。 シナモマム・スピーシーズの抽出物が葉および樹皮から得られる、請求項1に記載のハーブ組成物。 ブチャナニア・ランザンの抽出物が樹皮から得られる、請求項1に記載のハーブ組成物。 植物抽出物が50%のアルコール水溶液抽出物である、請求項1に記載のハーブ製剤。 前記結合剤が、デンプン、デンプン糊、アラビアゴムおよびカルボキシメチルセルロースからなる群より選択される、請求項1に記載のハーブ組成物。 用いる希釈剤がラクトースである、請求項1に記載のハーブ組成物。 用いる潤滑剤がデンプンおよびラクトース由来である、請求項1に記載のハーブ組成物。 66.7% w/wの砂糖シロップを媒体として用いる、請求項1に記載のハーブ組成物。 前記組成物が全製剤の約15〜50重量%を含む、請求項1に記載のハーブ組成物。 請求項1に記載のハーブ組成物を調製する方法であって、前記方法は、 a. 葉、樹皮、根および地上部を含む群からの、薬用植物の一部を得る工程; b. 工程(a)の植物の一部を乾燥させる工程; c. 工程(b)の乾燥した植物材料を粉末化して粗粉末を得る工程。 d. 乾燥した植物材料の粉末を25〜35℃の範囲の温度で抽出する工程; e. その植物材料を、1:8〜1:15の割合のアルコール水溶液で4〜7日間かけて抽出する工程; f. 得られた抽出物を、減圧下40〜60℃の範囲の温度で濃縮する工程、ならびに g. 溶媒を完全に除去するために、濃縮された抽出物を凍結乾燥することによって、抽出物を得る工程、 h. マンギフェラ・インディカ、シサンペロス・パレイラ、ブチャナニア・ランザンおよびシナモマム・スピーシーズの抽出物と、5〜15重量%のその他の薬理学的に許容される結合剤、希釈剤および潤滑剤とを混合して、その組成物を調製する工程、を含む方法。 工程(a)の薬用植物が、マンギフェラ・インディカ、シサンペロス・パレイラ、ブチャナニア・ランザンおよびシナモマム・スピーシーズを含む群より選択される、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 工程(b)において、40〜50%のエタノール水溶液を用いて抽出を実施する、請求項15に記載の方法。 マンギフェラ・インディカ、シサンペロス・パレイラおよびシナモマムの植物、ならびに根、種子および地上部から選択される植物の一部から植物抽出物を得る、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 シサンペロス・パレイラの抽出物が根である、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 マンギフェラ・インディカの抽出物が種子仁である、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 シナモマム・スピーシーズの抽出物が葉である、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 工程(f)において、植物抽出物が50%のアルコール水溶液の抽出物である、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 工程(h)において、前記結合剤がデンプン、デンプン糊、アラビアゴムおよびカルボキシメチルセルロースからなる群より選択される、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 工程(h)において、用いる希釈剤がラクトースである、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 工程(h)において、用いる潤滑剤がデンプンおよびラクトース由来である、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 前記組成物が全製剤の約25〜50重量%を含む、請求項15に記載のハーブ組成物を調製する方法。 薬学的に許容される量をそれが必要な対象に投与することによる消化器疾患の治療のための組成物の使用。 対象が哺乳動物である、請求項27に記載の組成物の使用。 前記組成物を、シロップ、錠剤、カプセルおよび粉末を含む群より選択される経口用の製剤として適用する、請求項27に記載の組成物の使用。 ヒマシ油で誘導される下痢における適用量が25〜100mg/kgであり、これにより16.92〜76.69の予防%を与える、請求項27に記載の組成物の使用。 ヒマシ油で促進される消化器の通過における適用量が25〜100mg/kgであり、これにより43.19〜66.70の治療比率%を与える、請求項27に記載の組成物の使用。 ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、その体液貯留が2.14±0.34〜1.12±0.10に減少する、請求項27に記載の組成物の使用。 ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、ナトリウムの濃度が151.6±9.6〜105.4±06.9に減少する、請求項27に記載の組成物の使用。 ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、カリウムの濃度が6.4±0.71〜5.6±0.31に減少する、請求項27に記載の組成物の使用。 インドメタシンで誘導される急性胃潰瘍における適用量を25〜100mg/kgとする結果、27.03〜75.38%の予防パーセントとなり、胃壁粘膜が顕著に肥厚する、請求項27に記載の組成物の使用。 システアミンで誘導される十二指腸潰瘍における適用量を25〜100mg/kgとすることにより、コントロールにおける潰瘍の80%の発生率と比べて41.7〜90.2の発生率(治療されたもの)が示される、請求項27に記載の組成物の使用。 過剰の酸を中和することによって、この組成物が即座に胃の酸性度を軽減させる、請求項27に記載の組成物の使用。 |
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说明书全文 | 本発明は、健康を保護する下痢止め作用を有するハーブ組成物の開発に関する。 下痢とは、消化管の一以上の機能の減退を原因とする状態である。 消化管は、広範囲で予測できない量の食物を受け取り、混合し、消化しそして極めて高い効率で吸収する。 消化管の末端で取り残される食物の混合物は、小さくて都合の良い量の大便として最後に排出される。 一以上の上記のプロセスが減退する結果、不便でかさばり、しかも液状の便が頻繁に通過することとなり、これは「下痢」と称される。 下痢は、軟便、液状便または水様便の通過としても定義される。 下痢は次のケースのいずれかによって生じる。 異常な運動、腸透過性の障害またはヒトの内臓における浸透圧的に活性な非吸収性物質の存在。 大まかには、急性の下痢と慢性の下痢とに分類される。 急性の下痢(胃腸炎)は主に感染性である;病理学的なメカニズムは、毒(予め生じた毒、エンテロトキシンおよびサイトトキシン)の生産、腸の癒着、粘膜の(軽微な、可変性のおよび深刻な)侵入ならびに全身感染症(ウイルス性肝炎)かもしれない。 その他の種々の感染性因子を、非日和見病原体(シゲラ(Shigella)、サルモネラ(Salmonella)、イー・ヒストリチカ(E.histolytica)、ジアルジア・ランブリア(Giardia lamblia)など)、日和見感染症(原虫およびウイルス)、ヒト免疫不全ウイルス(細菌)として分類してもよい。 慢性の下痢を、炎症性、浸透圧性、分泌性、改変された腸運動性および人為性として分類してもよい。 科学および医学における発展および達成は極めて大きいにも関わらず、いくつかの疾患は未だに人類に挑戦しており、それらを制圧するための努力がなされている。 我々は遺伝子治療の刺激的な期待と共に新しい世紀に足を踏み入れたのにも関わらず、ハーブ薬剤は依然として、世界人口が利用可能な治療の共通の形態の一つである。 現代の下痢止め剤はこの疾患を完全に治療するわけではないことと同時に、伝統的なシステムに由来する薬剤について一定の見込みが存在し、この薬剤は、この疾患の症状を治療するよりも、むしろこの病気を完全に治すことができる。 シサンペロス・パレイラ・リンネ・ヒルスタ(Cissampelos pareira(Linn.)Hirsuta) 科:ツヅラフジ科(Menispermaceae) 医療用の用途 :軽い傷には、樹液をジャガリーおよび卵と混ぜて体内に与える。 葉の湿布を、膿瘍、腫れ物、疥癬、痒み、にきび、おできおよびやけどに適用する。 レモンの液とニンニクの液と塩を混ぜた煎じ汁を、健胃薬として与える。 傷の治療剤、解毒剤およびクシュタグナ(kushthaghna)としては、葉および根のペーストを瘻孔、清潔さ、皮膚疾患およびヘビ毒において体外的に用いる。 体内的には、拒食症、消化不良、腹痛、下痢および赤痢において有用である。 血液を清浄にするものであり、抗炎症性を有する。 咳および呼吸困難にも用いられ、母乳を浄化することから、母乳の分泌の種々の障害において用いられる。 利尿剤としての可能性もある。 植物化学 :根および葉は、数種のアルカロイドおよびエッセンシャルオイル(0.2%)を含む。 ハヤチン(アルカロイド)のメチオジド誘導体およびメチクロリド誘導体が、強力な神経筋遮断薬であり、血圧を種々の程度に低下させることが報告された(Patnaik et al,Ind.J.Exp.Biol.11,1973,89−94)。 メチオジドは塩化ツボクラリンの強さの三分の一であり、ガラミンの強さの1.5倍であることが分かった。 ハヤチンメトクロリドは、単離された心筋に対する直接的な筋収縮効果を有する。 薬理学 :根は、収斂性、穏やかな強壮効果、利尿性、健胃性、抗結石性、鎮痛性、解熱性および月経促進性を有する。 これらは、咳、消化不良、浮腫、子宮脱、膀胱炎、出血および月経過多などの泌尿生殖器の異常、ならびにカルキュラー腎炎に対して頻繁に処方されている(Kirtikar and Basu,1933,Vol.3,2146−2147)。 下痢を治癒するために、この絞り汁をウシにも与える。 根のペーストは、乳幼児の体の発疹である(Bhatnagar et al,Ind.J.Med.Res.49,1961,799−807)。 シサンパレイン、ビス−ベンジル−イソキノリンアルカロイドは、細胞培養においてヒトの鼻咽頭の癌細胞に対して顕著で再現可能な阻害活性を示した。 根は、グラム陰性株に対してよりもグラム陽性生物に対して顕著な抗菌性を示す(Adesina,Fitoterapia.53,1982,147−162)。 茎および根のエタノール抽出物(50%)は、CNS抑制活性を示す。 この植物についての下痢止めの性質は民族植物学的に言及されている(Jain,1991)が、この植物のこの活性についての科学的な検証はなされていなかった。 マンギフェラ・インディカ(Mangifera indica) 科:ウルシ科(Anacardiaceae) 医療用の用途 :ジフテリアおよびリウマチに樹皮を用いる。 粘膜を収縮させる作用があると考えられている。 乾燥した花は収斂効果があり、下痢、慢性の赤痢および出血性疾患に用いられる。 乾燥した仁はウシおよび家禽の餌として用いられる。 植物化学 :新鮮なインドマンゴーの分析から、次のような平均値が得られた。 未成熟マンゴー−水分、90.0;タンパク質、0.7;脂質、0.1;炭水化物、8.8;ミネラル成分、0.4;カルシウム、0.01;およびリン、0.02%;鉄、4.5mg/100g;カロチン(ビタミンAとして)、150i. u. 、リボフラビン、30μg;ならびにアスコルビン酸、3mg/100g;熟したマンゴー−水分、86.1;タンパク質、0.6;脂質、0.1;炭水化物、11.8;繊維、1.1;ミネラル成分、0.3mg/100g. ;カロチン(ビタミンAとして)、4.800i. u. ;ニコチン酸、0.3mg;リボフラビン、50μg;ならびにアスコルビン酸、13mg/100g。 糖含量および酸含量は、品種および熟成の段階に伴って広い範囲で変動する9表4)。 表5では、いくつかの熟したマンゴーの果肉のpH、糖含量およびβ−カロチン含量が示されている(Hlth Bull.,No.23,1951,46;Cheema et.al.,Indian J Agric.Sci.,1950,20,259)。 未成熟な果実は熟成の間にデンプンが多くなり、そのデンプンが還元糖に加水分解して後者の一部がショ糖に合成される。 未成熟だが完全に成長したピクルス用の品種のマンゴーは、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸および二種の未同定の酸(おそらく二または三塩基酸)を含む;クエン酸が支配的な構成成分である。 果実が成熟するにつれて、酸性度が徐々に低下し、成熟段階では急激に低下する。 マンゴー果実の非タンパク質性窒素画分に存在するアミノ酸は次のものである。 アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、グリシン、メチオニン、ロイシンならびにおそらくはシスチンおよびγ−アミノ酪酸(Govindarajan and Sreenivasaya,Curr.Sci.,1950,19,234)。 カロチノイド色素の濃度は熟成の間に増加する。 β−カロチンの増加速度はその他のものの増加速度よりも大きく、平均的な大きさのマンゴーは一日あたり1,200μgものβ−カロチンを合成することができる。 この果実はカリウム源に富む。 果肉の灰分の分析(灰分含量、0.53%)から、次の値が得られた。 カリウム(K 2 O)、47.37;カルシウム(CaO)、6.38;マグネシウム(MgO)、1.62;リン(P 2 O 5 )、6.49;硫黄(SO 3 )、3.67;および塩素、3.88%、銅(1.9μg/g)およびヨウ素(16μg/kg)が熟した果実中に存在する。 薬理学 :葉、樹皮、茎および未成熟な果実の抽出物は、ムクロコッカス・ピヨゲンス var. アウレウス(Mcrocroccus pyogenes var.aureus)に対して穏やかな抗菌性を発揮する。 抗菌性の存在は既に報告されていた。 この種子仁は渋味を有する。 これらは、物の無い時代にインドの特定の地域でヒトの食物として用いられる。 これらを食べるために焼くかまたは茹でることが時々ある(Wealth of India,1992)。 シナモマム・スピーシーズ(Cinnamomum Sps.)(F.Hamilt.)・ニーズアンドエバーム(Nees and Eberm) 科:クスノキ科 医療用の用途 :葉は血糖低下性、刺激性、駆風性、サソリの針に対する解毒性を持つことが報告されており、疝痛、下痢およびリウマチに用いられる。 これらは辛く強心薬とみなされており、咳および風邪において、インドナガコショウおよびハチミツと共に用いられる。 小さじ2杯の粉末を、一日に4回一ヶ月間、糖尿病の患者に栄養制限食と共に与えると、血糖レベルが顕著に減少し、インスリンの放出または生産を促進する(Kirtikar and Basu,2nd ed.,1987,Vol.499−505)。 乾燥した葉は、油脂における酸化防止剤として機能する。 桂皮の木の新芽の樹皮の内部は、強力な局所刺激剤であり、胃を和らげ痙攣を軽減するように機能する;これは穏やかな収斂効果である。 葉は苦みと甘みがあり、芳香性、熱を生じさせ、アレゼトリックであり(alexeteric)、駆虫性、利尿性、刺激性、駆風性および強壮性がある。 これらは、心臓疾患、炎症、蠕虫病、消化不良、有痛性排尿困難、疝痛、唾液過多、眼炎、バタ(vata)が汚された状態、下痢、直腸炎、直腸痛、肝障害および脾臓障害に用いられる(Anonymous,1994)。 葉のエッセンシャルオイルは、リゾコトニア・バタチコラ(Rhizocotnia bataticola)、フサリウム・モニニフォルメ(Fusarium moniliforme)、リゾコトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、フィチム・ベクザンス(Pythium vexans)およびアルタナリア・ヘリアンチ(Alternaria helianthi)に対する抗真菌性があることが報告されている(Girjune et al,Indian drugs.16,1978,24−26)。 この植物は、高投与量ではサッカロミセス・セレビシエ(S.cerevesiae)に対する活性があったのに対して、バチルス・サブチリス(B.subtilis)および大腸菌(E.coli)に対しては不活性であった(Minakshi et al,J.of Spices and Aromatic Crops.8(2),1999,135−144)。 この植物の葉のオイルは、大腸菌、シュードモナス・アエルギノサ(P.aeruginosa)、エス・フェカリス(S.faecalis)およびエス・ピオゲネス(S.pyogenes)に対して活性があることが報告されている(Current Sci,1978,47(13),July5,454−455)。 葉のエッセンシャルオイルは、動物およびヒトに白癬疾患を生じさせるトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)およびミクロスポルム・アウドウニル(Microsporum audounil)に対して(1000ppmでは)もしかすると活性があるかもしれなかった(Yadav and Dubey,Ind.J.Pharm.Sci.6,1994,227−230)。 トリコフィトン・メンタグロフィテスおよびミクロスポルム・アウドウニルに対する活性のように、ハーブ製剤の形態で真菌性皮膚疾患の治療に有効であることも分かった(Yadav et al,J.Med.Aromatic Plant Sci.1999,347−351)。 植物化学 :葉からはエッセンシャルオイル(0.3〜0.6%)が生じる。 Kumaun hills(UP)およびJoginder Nagarからのオイルのサンプルから、それぞれ次の物理化学的特性が示される。 sp gr30 * 、0.9730〜0.9876、0.9349;エステル価、54.13、45.49;アセチル化後のエステル価、149.82、152.70;アルデヒド含量、49.5、38.4および痕跡量のフェノール含量、4.7〜5.2%(Sood et al,1979)。 nD28=1.4791、d28=0.9034および〔α〕D28=+6(Nath et al,1994)。 二種のオイルの化学組成はそれぞれ次の通りである;桂皮アルデヒド、41.2、12.8;リナロール、15.7、50.3;ユージノール、13.3、1.0;酢酸ユージノール、12.5、−;β−カリオフィレン、4.0、−;ベンズアルデヒド、4.1、1.1;カンフル、3.2、−;カジネン、3.1、−:およびα−テルピネオール、1.8、2.9%(Iijas,1978)。 シナモマム・スピーシーズのエッセンシャルオイルにおいて特定された種々の成分の中で、リナロールが、オイルの60.73%を構成する主な構成成分として報告されている(Nath et al,J.of Spices and Aromatic Crops.3(1)1994,33−35)。 しかしながら、アッサムからのオイルのサンプル(収率は2%)は、80〜85パーセントもの多量のユージノールを含むことが分かっている。 樹皮からのオイルは主要な構成成分として桂皮アルデヒド(70〜85%)を含む。 その葉も、3,4',5,7−テトラヒドロキシフラボン、3,3',4',5,7−ペンタヒドロキシフラボン、ケンフェロール−3−O−グルコピラノシド、ケンフェロール−3−O−ソフォロシド、ケンフェロール−3,7−ジ−O−ラムノピラノシドおよびケルセチン−3−O−ルチノシドを含む。 薬理学 :糖およびデンプンを含まない制限食(1800カロリー/日)を一ヶ月間継続する場合において、(インスリン非依存性の)糖尿病患者に粉末で投与している間は、血糖値が低下することが示された(Tripathi et al,J.Res.Indian.Med.Yoga H.19,1979,159−160;Chandola et al.,J.Res Ayur.Siddha.1,1980,275−281)。 シナモマム・スピーシーズ・ブルーメ(Blume)(中国名:ルーグイ(Rougui)、英名:チャイニーズシナモン)は、腹痛;下痢、ショック;風邪;多汗症;咳および喘鳴;体の下部およびひざの痛み;月経困難症、無月経、低血圧;凍傷において推奨されている。 ブチャナニア・ランザン(Buchanania lanzan)・リンネ 科:ウルシ科 医学的特性 :この葉については、強壮性と強心性が報告されており、これらの粉末は傷に対する一般的な薬剤である。 その茎からは淡い色の粘液が染み出し、この液は肋間の痛みに用いられる。 牛乳に溶かしたこの粘液は、リウマチの痛みにおいて体内に用いられる。 植物化学 :ブチャナニア・ランザンの種油のトリグリセリド組成物はSenguptaおよびRoychoudhuryによって研究され(J Sci Food Agric.28(5),2001,463−468)、葉のフラボノイドはAryaらによって研究されている(J.Ind.Chem.Soc.65,1988,882−883)のに対して、ミリセチン−3'−ラムノシド−3−ガラクトシドは、Aryaらによって同定された(Phytochemistry.31(7),1992,2569−2570)。 トリテルペノイド、サポニン、還元糖およびフラボノイドが存在することも報告されている。 この樹皮は、13.4%のタンニンおよび9.4%の非タンニン類を含む。 薬理学 :バッソラガムに似た透明な粘液が、ストレス時に傷から染み出す。 ブチャナニア・ランザン・リンネの樹皮の水抽出物が、淡水魚のラベオ・ロヒタ(Labeo rohita)の挙動および色素胞に与える効果を研究した。 (Chaudhary et al,J.Environ Biol.22(3),2001,229−31)。 出産後の母親または病人に与えた植物の生成物の免疫賦活活性について、マクロファージ遊走インデックス(MMI)をマクロファージの活性化および細胞性免疫反応のパラメータとして、ならびに赤血球凝集性抗体(HA)の力価およびプラーク形成細胞(PFC)の計数を体液性免疫反応のパラメータとして用いて研究した(Puri et al.J.Ethnopharmacol.71(1−2),2000,89−92)。 これまでに、我々は新規の相乗的なハーブ製剤を提示しており、このものは、伝統的に下痢の治療に用いられてきた植物を含む。 従って、下痢の治療に有効な新規な製剤を開発するために、伝統的に用いられた植物の相乗的な組み合わせを開発する研究を行った。 本発明の主な目的は、下痢止め作用を有する新規ハーブ製剤を提供することである。 本発明の別の目的は、本発明で用いる植物が、高酸化防止性、肝臓保護性、消化促進性、胆汁分泌促進性、鎮静性および有益な免疫強化性を有することである。 本発明のさらに別の目的は、下痢、腸の不快感に用いられる植物を組み合わせることによりハーブ製剤を調製することである。 従って本発明は、下痢の治療に有用なハーブ製剤である。 このハーブ製剤はシサンペロス・パレイラ、マンギフェラ・インディカ、シナモマム・スピーシーズおよびブチャナニア・ランザンを含み、高酸化防止性、肝臓保護性、消化促進性、胆汁分泌促進性、鎮静性および有益な免疫強化性を含む。 従って、本発明は、胃および十二指腸の急性潰瘍の治療に有用な下痢止め作用を有する新規のハーブの相乗的製剤を提供し、前記製剤は次のものを含む。 本発明の一つの実施形態においては、消化器疾患の治療に有用な相乗的医薬組成物であって、前記組成物は、植物のシサンペロス・パレイラ、マンギフェラ・インディカ、シナモマム・スピーシーズ、ブチャナニア・ランザンから得られる抽出物と、任意で薬学的に許容される添加物とを含む。 本発明のさらに別の実施形態においては、前記組成物は消化器疾患の治療に有用である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は下痢である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は赤痢である。 本発明の別の実施形態においては、消化器疾患は胃潰瘍である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は十二指腸潰瘍である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は腹痛である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は痙攣である。 本発明の別の実施形態においては、消化器疾患は過敏性腸症候群である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患は抗痙攣の形態である。 本発明のさらに別の実施形態においては、過剰の酸を中和することによって、ハーブ組成物は即座に胃の酸性度を軽減させる。 本発明のさらに別の実施形態においては、前記組成物は、高酸化防止性、肝臓保護性、消化促進性、胆汁分泌促進性、鎮静性および免疫強化性を有する植物抽出物の相乗的混合物である。 本発明のさらに別の実施形態においては、消化器疾患を治療するためのハーブ組成物であって、5〜10重量%のマンギフェラ・インディカからの抽出物、5〜10重量%のシサンペロス・パレイラのものならびに5〜10重量%のシナモマム・スピーシーズブチャナニア・ランザンのもの、任意で5〜10%のその他の薬理学的に許容される結合剤、希釈剤および潤滑剤を含む前記組成物。 本発明のさらに別の実施形態では、植物抽出物は、根、種子および地上部から選択される植物の一部から得られる。 本発明のさらに別の実施形態においては、シサンペロス・パレイラの抽出物は根から得られる。 本発明のさらに別の実施形態においては、マンギフェラ・インディカの抽出物は種子仁から得られる。 本発明のさらに別の実施形態においては、シナモマム・スピーシーズの抽出物は葉および樹皮から得られる。 本発明のさらに別の実施形態においては、ブチャナニア・ランザンの抽出物は樹皮から得られる。 本発明のさらに別の実施形態においては、植物抽出物は50%のアルコール水溶液抽出物である。 本発明の別の実施形態においては、ハーブ組成物に用いられる前記結合剤は、デンプン、デンプン糊、アラビアゴムおよびカルボキシメチルセルロースからなる群より選択される。 本発明のさらに別の実施形態においては、用いる希釈剤はラクトースである。 本発明のさらに別の実施形態においては、用いる潤滑剤はデンプンおよびラクトース由来である。 本発明の別の実施形態においては、66.7% w/wの砂糖シロップを媒体として用いる。 本発明のさらに別の実施形態においては、前記組成物は、全製剤の約15〜50重量%を含む。 本発明のさらに別の実施形態においては、ハーブ組成物を調製する方法であって、前記方法は、 本発明のさらに別の実施形態においては、40〜50%のエタノール水溶液を用いて抽出を実施する。 本発明の別の実施形態においては、前記組成物を、シロップ、錠剤、カプセルおよび粉末からなる群より選択される経口用の製剤として適用する。 本発明のさらに別の実施形態においては、ヒマシ油で誘導される下痢における適用量が25〜100mg/kgであり、これにより16.92〜76.69の予防%が与えられる。 本発明の別の実施形態においては、ヒマシ油で促進される消化器の通過における適用量が25〜100mg/kgであり、これにより43.19〜66.70の治療比率%が与えられる。 本発明の別の実施形態においては、ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、その体液貯留が2.14±0.34〜1.12±0.10に減少する。 本発明の別の実施形態においては、ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、ナトリウムの濃度が151.6±9.6〜105.4±06.9に減少する。 本発明の別の実施形態においては、ヒマシ油で誘導される体液貯留における適用量が25〜100mg/kgであり、カリウムの濃度が6.4±0.71〜5.6±0.31に減少する。 本発明のさらに別の実施形態においては、インドメタシンで誘導される急性胃潰瘍における適用量を25〜100mg/kgとする結果、27.03〜75.38%の予防パーセントとなり、胃壁粘膜が顕著に肥厚する。 本発明のさらに別の実施形態においては、システアミンで誘導される十二指腸潰瘍における適用量を25〜100mg/kgとすることにより、コントロールにおける潰瘍の80%の発生率と比べて41.7〜90.2の発生率(治療されたもの)が示される。 本発明の別の実施形態においては、過剰の酸を中和することによって、この組成物が即座に胃の酸性度を軽減させる。 本発明のさらに別の実施形態においては、これらの製剤の調製における第一工程は、錠剤、カプセルおよび液体の投与形態に製剤化することに適した植物材料を加工するプロセスを含む。 植物の特定された部分を集め、暗黒条件下の室温(25〜35℃)で、72時間かまたは乾燥した材料が得られるまで乾燥させる。 次いで、この材料を粉末化して微粉末にする。 次いで、この乾燥した材料(1Kg)を粉末化して、50%アルコール水溶液(3L)で5日間かけて抽出する。 この最後の時点で、溶媒のデカンテーションを行って、必要があれば植物の破片を除くためにろ過する。 次いで、抽出物を減圧下、50℃未満で濃縮する。 次いで、この抽出物を凍結乾燥し、粉末状態の抽出物を得る。 15gのデンプンを水と混合し、加熱して糊を作る。 次いで、植物抽出物の重量を測定したものをデンプン糊と混合し、次いでラクトースを量的に100gとなるように十分に添加する。 次いで、これらの成分をデンプン糊と適切に混合して塊を得る。 次いでこの塊を造粒機で造粒し、次いで104°Fで乾燥させて16メッシュの篩で篩い分けする。 タルクを乾燥した顆粒に添加し、次いでこれらを打錠機で打錠して均一の錠剤を作製する。 抽出物を適切な割合で添加してシロップを調製した。 インド国薬局方1966年に従って、このシロップを調製した。 本新規性は、製剤成分を個別に投与した場合では、消化器疾患に対する顕著な効果が示されないという事実の中に存在する。 いくつかの成分は、以前には下痢の治療には決して用いられてこなかった。 しかしながら、全ての成分を組成物として一緒に投与すると、消化管における問題の管理において顕著な結果が示される。 いくつかの場合においては、この組成物は、標準的な合成薬よりも優れた役割を果たし、さらに驚くべきことに、標準的な合成薬とは異なり、この組成物にはいかなる副作用をも存在しない。 表の簡単な説明 本発明を、次の実施例によって例証するが、次のサンプルは本発明を例証する目的で与えられたものであり、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。 実施例1 製剤(F1) 実施例2 製剤(F2) 実施例3 製剤(F3) 実施例4 製剤(F4) 実施例5 製剤(F5) 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 表5は、十二指腸潰瘍に対する製剤F5の効果を示す。 この効果は、それを治療するための公知の標準的な合成薬ラニチジンに匹敵する。 表5から、製剤F5が90.2%の予防を示すのに対して、標準的な合成薬の場合は同じく77%であることは明白である。 ここで製剤F5としては、シサンペロス・パレイラ、マンギフェラ・インディカ、シナモマム・スピーシーズおよびブチャナニア・ランザンを含む。 実施例11 実施例12 引用文献 |