Behavior-improving perfume intended for elderly people suffering from dementia |
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申请号 | JP2003391964 | 申请日 | 2003-11-21 | 公开(公告)号 | JP2005154490A | 公开(公告)日 | 2005-06-16 |
申请人 | Kanazawa Inst Of Technology; Takasago Internatl Corp; 学校法人金沢工業大学; 高砂香料工業株式会社; | 发明人 | KUNIEDA SATOMI; JINGU HIDEO; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a means for easily and safely improving emotion, consciousness, motivation and behavior of elderly people suffering from dementia. SOLUTION: The problem is solved by using a behavior-improving perfume intended for the elderly people suffering from dementia. The perfume contains at least one essential oil derived from a plant chosen from the group consisting of Cinnamomum zeylanicum, Citrus Paradisi, Jasminum officinale var. grandiflorum and Mentha piperita var. vulgaris. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI |
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权利要求 | 植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動改善用香料。 前記植物が、シナモン〔 Cinnamomum zeylanicum 〕、グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕及びペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物である、請求項1記載の痴呆高齢者向け行動改善用香料。 植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動活性化用香料。 前記植物が、グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕及びジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物である、請求項3記載の痴呆高齢者向け行動活性化用香料。 植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動抑制用香料。 前記植物がシナモンである、請求項5記載の痴呆高齢者向け行動抑制用香料。 痴呆高齢者向け行動改善のための、植物由来の精油を含む香料の使用方法。 |
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说明书全文 | 本発明は痴呆高齢者向け行動改善用香料に関する。 さらに詳しくは、痴呆高齢者向け行動活性化用及び痴呆高齢者向け行動抑制用香料に関する。 従来から、高齢者、痴呆者、知的障害者などに対して、意識の向上、意欲の増大化などが図られていた。 これは、高齢者、痴呆者、知的障害者などがより好ましい状態になれば結構なことであるし、少なくとも現状を維持することにより、本人あるいは周囲の者への負担が増大することを妨げるものである。 ここで、痴呆性高年齢者(以下「痴呆高齢者」という)とは、高齢化に伴う生理的精神老化とは別に、何らかの病気で精神機能が低下する「痴呆」の状態がある高齢者のことをいう。 「痴呆」とは、一旦発達した知能が、何らかの原因により脳が破壊され、再び持続的に低下した状態であり、器質変化を伴う後天性の症状が固定的或いは不可逆的な慢性状態にあることをいう。 脳に何らかの破壊が生じる器質性脳疾患の場合と、仮性痴呆と呼ばれる単なる機能の変化により生じる機能性疾患がある。 また、痴呆としては、例えば、脳卒中後の痴呆や多発梗塞性痴呆、慢性硬膜下出血による痴呆症状など脳血管性痴呆、脳の神経細胞が変性・死滅し、脳が萎縮して痴呆が生じてくる、初老期アルツハイマー病、アルツハイマー型老年痴呆、ピック病、クロイツフェルド・ヤコブ病など脳萎縮性、変性による痴呆、脳脊髄液循環障害による痴呆、また、進行麻痺、アルコール痴呆、身体疾患に伴う痴呆、感染症や外傷に伴う痴呆などが知られている。 一方、ある種の香料は、正常な精神機能あるいは正常な知能を持つ健常者に対して、薬理的、心理的、生理的効果があることが知られている。 例えば、「特許庁公報 周知・慣用技術集(香料)第I部香料一般(特許庁、1999年)」222〜225頁には上記のような効果があるとされる香料が列記されている。 しかしながら、精神機能が低下した痴呆の状態にある高齢者、すなわち、脳が破壊され、あるいはその機能が変化した痴呆高齢者の情意(感情、意思)にも影響を及ぼすことができる香料については未だ知られていない。 そこで、痴呆高齢者の情意に影響を及ぼすのみならず、その情意にかかわる行動を後押し、その行動を改善できる香料を提供することができれば、本人あるいは周囲の者への負担を減らすことができると考えられ、その産業上の利用可能性は甚大である。 そこで、本発明の課題は、より簡便かつ安全に痴呆高齢者の感情や意識、意欲を向上させ、その行動を改善させる手法として、香りを利用した手法を提供することにある。 また、痴呆高齢者の意識を高めると共に意識を高めるよう促進すること、あるいはそれらを持続させること、また周囲の物事に興味や関心を持たせ、それらを長く持続させる方法を提供することにある。 さらには、徘徊をする等のケアが必要な行動が見られる痴呆高齢者には、その行動を抑制させる方法を提供することにある。 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねる中で、様々な香料を賦課させた製品を高齢者の動作(イベント)に供することによって痴呆高齢者の行動に変化が見られることを見出し、さらに賦課する香料の種類によって、その行動が活性化される場合と抑制される場合があることを見出し、本発明を完成させた。 さらに、製品に賦課する香料の種類や強さを痴呆高齢者が判別できない程度であっても、その効果が顕著になることを見出した。 即ち、本発明では、植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動改善用香料が提供される。 本発明にかかる行動改善用香料において、前記植物が、シナモン〔 Cinnamomum zeylanicum 〕、グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕及びペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物であることが好ましい。 また、本発明では、植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動活性化用香料が提供され、この場合、前記植物が、グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕及びジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物であることが好ましい。 また、本発明では、植物由来の精油を含む痴呆高齢者向け行動抑制用香料が提供され、この場合、前記植物がシナモン〔 Cinnamomum zeylanicum 〕であることが好ましい。 また、本発明では、痴呆高齢者向け行動改善のための、植物由来の精油を含む香料の使用方法が提供される。 本発明により、簡便かつ安全に痴呆高齢者の意識や意欲を向上させ、その行動を改善させることができる。 しかも、痴呆高齢者の症状に合わせて、その行動を活性化させ、あるいは抑制させることができる。 以下に本発明を詳しく説明する。 本明細書において、「痴呆高齢者」とは、高齢化に伴う生理的精神老化とは別に、何らかの病気で精神機能が低下する「痴呆」の状態がある高齢者のことである。 痴呆の原因については既に説明したものが挙げられるが、本明細書において「痴呆高齢者」とは、これらの要因を限定せずに包括的に捕らえ、広く痴呆症状を呈する高齢者のことを指す。 本明細書において、「痴呆高齢者向け行動改善用香料」とは、痴呆高齢者の行動を改善させる用途に用いられる香料のことをいい、たとえば、意欲の減退した痴呆高齢者の行動を活性化させる香料、あるいは行動にケアが必要な痴呆高齢者の行動を抑制する香料を挙げることができる。 まず、本発明において、植物原料としては、たとえば、シナモン〔 Cinnamomum zeylanicum 〕、グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕及びペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物を用いることができる。 本発明で用いられる植物由来の精油は、公知の方法、たとえば、「特許庁公報 周知・慣用技術集(香料)第II部食品用香料(特許庁、2000年)」7〜8頁に記載されている方法や、「精油(エッセンシャルオイル)の化学(フレグランスジャーナル社、第1版、2000年)」76〜86頁に記載されている方法を参照して得ることができる。 具体的には、各種植物原料を乾燥し、適宜の大きさに裁断したものを圧搾、溶媒抽出、水蒸気蒸留等の公知の操作を経ることによって得ることができる。 たとえば、原料がシナモン〔 Cinnamomum zeylanicum (くすのき科)〕の場合は、シナモンの樹皮を砕き、水蒸気蒸留するによって精油を得ることができる。 シナモンの主産地はスリランカおよびインドネシアであり、 Cinnamomum zeylanicumのものが最も上品で優れているとされている。 この精油は、シナモンセイロンバークオイル(セイロン桂皮油)と称し、 Cinnamomum cassiaより採ったカッシャオイルとは香味を若干異にし、区別して使用される。 前者はアルデヒド含量が55〜78%、後者は80%以上含む。 このようして得られたシナモン精油は甘味な芳香とやや収れん性のある刺激味があり、この成分として、主にシンナミックアルデヒド、オイゲノール、ピネンなどが知られている。 また、原料がグレープフルーツ〔 Citrus Paradisi (みかん科)〕の場合には、その精油のほとんどが、果汁製造と同時に得ることができる。 平均650g程度のオイルが1tの生果より取ることができる。 また、グレープフルーツの果皮を圧搾したり、果皮のみを蒸留してオイルを取ることもできる。 その他果汁を濃縮する際、副次的に得られる回収香(油層:グレープフルーツエッセンシャルオイル、水層:グレープフルーツアロマ)もある。 また、原料がジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum (もくせい科)〕の場合には、ジャスミンの花を石油エーテル、主にヘキサン等の溶媒で抽出し、得られたコンクリート(収率0.28-0.33%)をエタノール等のアルコールで脱ワックスし、アブソリュート(収率50-54%)の形でジャスミン油(そけい油、ジャスミン・アブソリュート)を得ることができる。 また、原料がペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris (しそ科)〕の場合には、葉または全草を水蒸気蒸留することによってペパーミント油を得ることができる。 開花すると収油率の低下、オイル成分の変化を伴うために、8〜9月のつぼみを付ける程度のところで晴天の日を選んで刈り取り、2〜3日地干しをした後に半乾燥状態で蒸留する。 最大の生産地アメリカでは、葉を収納した車両を野外工場(Field distillery)に運び込み、それに直接水蒸気を吹き込んで車両まるごと蒸留釜としている。 本明細書において、溶媒抽出をする際には、溶媒として水、低級アルコール、含水低級アルコール、ヘキサン等を用いることができる。 抽出操作はとくに限定されるものではなく、上記植物や用いる溶媒により異なるが、通常、上記溶媒に植物原料の破砕物を4℃〜100℃の温度で浸漬または穏やかに撹拌して抽出する事により行う。 さらに本出願前周知のソックスレー抽出器などの装置を用いると効率よく抽出操作を行うことができる。 抽出に要する時間は、通常30分〜12時間程度である。 なお、本出願前から知られている多段抽出法を採用してもよい。 本発明において、植物原料としてグレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕、ペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕、ジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕からなる群より選ばれる1種以上の植物を用いる場合、当該精油を含む行動改善用香料は、行動活性化用香料として用いることができる。 また、本発明において、植物原料としてシナモン〔 Cinnamomum zeylanicum 〕を用いる場合、当該精油を含む行動改善用香料は、行動抑制用香料として用いることができる。 本発明にかかる痴呆高齢者向け行動改善用香料は、植物由来の精油に含まれる各種成分を物理、化学的に処理して分離した成分、あるいは化学合成などによって得られた成分を1種以上含むものであってもよい。 また、当該各種成分と植物由来の精油とを併用してもよい。 本発明において、d−リモネン、ヌートカトン、オクチルアルデヒド、デシルアルデヒド、シトラール、ゲラニオールとその酢酸エステル、l−メントール、メンチルエステル、メントン、メントフラン、ジャスモン、酢酸ベンジル、d−リナロール、酢酸リナリル、ベンジルアルコール、ジャスモン、インドール、アンスラニル酸メチル、ファルネソール、ジャスモン酸メチル、ジャスミンラクトン、安息香酸ベンジル、フィトール類、シスジャスモン及びジャスモノイドからなる群より選ばれる1種以上の成分を含む場合、当該成分を含む行動改善用香料は、行動活性化用香料として用いることができる。 本発明において、シンナミックアルデヒド、オイゲノール及びピネンからなる群より選ばれる1種以上の成分を含む場合、当該成分を含む行動改善用香料は、行動抑制用香料として用いることができる。 本発明にかかる行動改善用香料は、それ自体単独で使用しても良く、あるいは、痴呆高齢者が何かの動作(イベント)をする度に芳香するように、製品に賦香させて使用してもよい。 本発明にかかる行動改善用香料を賦香させる製品としては、賦香させることで痴呆高齢者が何らかのイベントをする際に芳香するものであれば、その種類、形態に制限はない。 たとえば、 それらの中でも楽器が好ましく、中でもオルガンやピアノなどの鍵盤楽器、木琴、タンバリン、カスタネット、鈴、マラカス、フルーツシェイカーなどの打楽器が好ましい。 楽器を利用する者が手を動かすことなどにより音が生まれること、すなわち意識と行動とが影響しあうと共に音を出すために複雑な技術を必要としないことが1つの理由である。 これら製品に本発明にかかる行動改善用香料を用いて賦香、すなわち香り付けする。 賦香する方法は特に限定されないが、例えば、本発明にかかる行動改善用香料を紙、不織布、綿、シリカゲル、木、軽石、貝殻、焼結金属、ケイ酸カルシウムなどの多孔質体などに染み込ませ製品内部に収納する方法、本発明にかかる行動改善用香料をマイクロカプセル化したり、溶媒に溶かしたりしたのち、インク状あるいは溶液状にして製品表面あるいは製品内部に塗布する方法、本発明にかかる行動改善用香料をエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂やポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂に混入させてフィルム状あるいはシート状に成形し、このフィルムあるいはシートを製品表面あるいは内部に配置する方法、本発明にかかる行動改善用香料を製品内あるいは製品周辺部の一定の部位あるいは付置した容器に保持しておき、外部からの刺激に応じて初めて一定部位あるいは容器に保持された本発明にかかる行動改善用香料を放出させる方法、本発明にかかる行動改善用香料を直接楽器表面に吹きつける方法などを例示することができる。 特に楽器について、具体的な賦香方法について例示すると、例えばオルガンやピアノの鍵盤楽器では、鍵盤下あるいは楽器前面に設置した容器内に本発明にかかる行動改善用香料を保持させておき、鍵盤が指で叩かれることから生じる空気圧や振動や電気信号により芳香させる方法が挙げられる。 太鼓などの打楽器には、マイクロカプセル化した本発明にかかる行動改善用香料を含む溶液、分散液、インクなどで楽器の叩かれる表面やバチなどの叩く部分の表面をコーティングしたり、本発明にかかる行動改善用香料を含むフィルムあるいはシートを楽器の叩かれる表面やバチなどの叩く部分の表面に配置させ、バチなどを叩くことにより芳香させる方法が挙げられる。 弦楽器では、弦に本発明にかかる行動改善用香料含有液を染み込ませ、摩擦や振動により芳香させる方法が挙げられる。 電子楽器では、電子制御するマイクロチップ部位に埋め込んだ本発明にかかる行動改善用香料を電子信号によって本発明にかかる行動改善用香料含有部位を刺激し、芳香させる方法が挙げられる。 マラカスの場合では、マラカス内部に収容させる粒子の表面に本発明にかかる行動改善用香料あるいは本発明にかかる行動改善用香料のマイクロカプセルを含む液を吹きつけ、その後に該賦香された粒子をマラカス内部に収める方法が挙げられる。 また他の方法として、本発明にかかる行動改善用香料を比較的硬い多孔質体粒子に染み込ませ、その後に該賦香された粒子をマラカス内部に収める方法が挙げられる。 このときマラカスに粒子径よりも短い細長い窓あるいは細かな孔を多数空けておくと、粒子はマラカスの外部にこぼれることなく、粒子表面あるいは粒子内部の本発明にかかる行動改善用香料が揮散されやすくなるので、より好都合である。 ここで、本発明にかかる行動改善用香料を製品に賦課するに際して、その賦香率は、一般的な製品賦香率がよく、特定の香りであることがわからない強さ、即ち香りの種類は判別できない程度の賦香率であることが好ましい。 かくして、得られた賦香された製品は広い使い道があるが、具体的に例示すると日用品、教習具、とくに高齢者の意識や意欲向上と持続など精神的な面での改善のための用具として使用でき、痴呆化予防のための用具としても使用できる。 また、痴呆高齢者の意識・意欲向上のための用具などとして使用することができる。 すなわち、本発明は、 以下に実施例および応用例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 [実施例1] (2) グレープフルーツ精油の調製 グレープフルーツ〔 Citrus Paradisi 〕の果皮を圧搾し、採油することによってグレープフルーツコールドプレスオイルを得た。 (3) ジャスミン精油の調製 ジャスミン〔 Jasminum officinale var. grandiflorum 〕の花をヘキサンで抽出して採油し、得られたコンクリートをエタノール処理し、アブソリュートとしてジャスミン油(ジャスミン・アブソリュート)を得た。 (4) ペパーミント精油の調製 ペパーミント〔 Mentha piperita var. vulgaris 〕の全草を水蒸気蒸留して採油することによって、ペパーミントオイルを得た。 (5) 賦香された楽器の調製 木製のマラカスを購入し、内部の小さな粒子を取り出した。 次に、(1)で得られたシナモン精油を中鎖トリグリセライド(middle chain triglyceride:MCT)にて20重量%に調整し、直径約2mmのフローライト(ケイ酸カルシウム)粒子に1:1の重量比になるよう染み込ませた。 このフローライト1gをマラカス内に収納させて、シナモン精油が賦香された楽器を調製した。 フローライト粒子の量は取り出した小さな粒子と同体積となるように調整した。 また、キリでマラカス表面に多数の孔を開けた。 (6) 賦香されていない楽器の調製 [応用例1:回数評価] マラカスを振っている様子を撮影したビデオを再生して、痴呆高齢者(A・B)が手にした賦香されたマラカスを振った回数、および賦香されていないマラカスを振った回数を、30秒ごとに数えた。 得られた結果を図1A、図1Bに示した。 以上の実験を、日を置いて、実施例1で調製したグレープフルーツ精油を賦香したマラカス(但し、曲は『ラジオ体操』1分間(ただし振った回数を10秒ごとに数えた))、実施例1で調製したジャスミン精油を賦香したマラカス(但し、曲は『施設の歌』3分間)、実施例1で調製したペパーミント精油を賦香したマラカス(但し、曲は『糸巻き』3.5分間)についても行い、得られた結果を図2〜4に示した。 回数評価の結果、ペパーミント、グレープフルーツ及びジャスミンについては、賦香された楽器を用いた場合のほうが振る回数が増えており、行動活性化効果のある香料であることがわかった。 一方、シナモンについては、賦香された楽器を用いた場合のほうが振る回数が減っており、行動抑制効果のある香料であることがわかった。 [応用例2:印象評定] 表情の評価項目は下記の通りである。 図5から、シナモンには感情面においても抑制効果があることがわかった。 他方、ジャスミン、ペパーミント、グレープフルーツには感情面においても活性化効果があることがわかった。 |