Bullet recovery system

申请号 JP2003313689 申请日 2003-09-05 公开(公告)号 JP4740527B2 公开(公告)日 2011-08-03
申请人 シバタ工業株式会社; 发明人 信康 生駒;
摘要
权利要求
  • 標的後部に、収納体内にゲル材を収納した受衝体を設け、この受衝体を、銃弾が通過することによってその勢いが十分に減衰されて貫通後にはほとんどその勢いがなくなる状態となる厚さとし、その受衝体の後方に空間を介して回収用シートもしくは回収壁を配置したことを特徴とする銃弾回収装置。
  • 说明书全文

    本発明は、ピストル射撃、ライフル射撃等の射撃場における銃弾回収装置に関する。

    従来の各種射撃に用いられる銃弾の標的の後方や標的を直接取り付ける着弾場所(標的後部という。)は、砂や土で築山を構築したり地山を利用したりして銃弾の飛散を防ぐようにしている。
    また、このような射撃訓練や射撃練習に使用される銃弾の量は非常に大量である。

    このような従来技術によると、銃弾は、標的後部の築山等に食い込んだり周囲に飛散したりして原形を止めないほど変形してしまい、原形のままの形状で回収することは困難であり、そのまま再使用することができるような回収を行うことができず、金属くずとして処理される。 しかも、飛散した金属くずは、散失してしまう量が多く、使用した銃弾すべての回収が困難であった。

    さらに、散乱した銃弾は鉛の蒸散現象が発生することになり、健康上の問題も無視することができない。
    本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、射撃訓練や射撃練習に用いられた銃弾をそのまま再利用できるように回収する手段を提供すると共に鉛の蒸散現象を抑制することを目的とする。

    本発明は、上記課題を解決するために、標的後部に、収納体内にゲル材としての未加硫ゴム(ゴムゲルという。)を収納した受衝体を設け、その受衝体の後方に空間を介して回収用シートを配置したことを特徴とし、受衝体を通過して勢いの落ちた銃弾が貫通後に直ちに落下するかもしくは回収用シートに当たって落下するようにしたものである。
    ここで使用するゴムゲルは、天然ゴムを溶媒抽出したときに残存する不溶性の超高分子の物質に沸点の高い油性剤、難燃材、補強材さらに必要に応じて、補強用の繊維チップ等を混入して三次元的に網目状の分子構造をもつ物質等であり、分子量が大きく、かつ、ゲル状体性質であり、上記物質の混入具合によっては塑性変形が可能なものとすることができる。

    ゴムゲルは、上記の如く、天然ゴムが望ましいが、使用条件に応じて架橋反応していない合成ゴムでもよい。
    このようにこれらのゴムゲルを含めてゲル材とは、常温で高粘度のゲル体であり、分子間引等により、非流動化した材料であればどのような材料でもよく、合成樹脂やそれらとゴムとの複合材等でもよい。

    そのために、銃弾が貫通した場合に、自己修復性を有し、貫通孔を消失させ、常に充実した状態を保つことができる。
    さらに、回収した銃弾は変形せずにしかも傷も付かず原形のままであり、再使用が可能な状態に保たれる。
    また、鉛の蒸散現象を防止することができる。

    つぎに、上記ゲル材を収納する収納体は袋状体や箱状体であり、天然繊維や合成繊維製の布体製、合成樹脂シート製、ゴムシート製等である。
    つぎに、受衝体の後方に空間を介して配置する回収用シートは、ゴムシートやゴムを合成繊維、金属繊維、天然繊維もしくはこれらの混合繊維等で補強したシート材もしくは木材等の板材であり、受衝体を貫通して勢いの弱った銃弾がぶつかってもその銃弾が変形せずしかもそれ自身が破損しない材料であればどのような材質でもよい。

    これにより、銃弾は、受衝体によって十分にその勢いは減衰され、しかも受衝体はゲル体であるために銃弾は傷ついたり変形したりすることなく空間の底部に再使用可能な状態で回収されることになると共に銃弾の鉛の蒸散を防止するという効果が得られる。

    以下に、図面を参照して本発明の実施例について説明する。

    図1は本発明の実施例を示す説明図ある。
    図において、1は受衝体であり、所定形状の収納体2内に、上記の如く、弾性がほとんどないかもしくは非常に小さく塑性変形する材料であるゲル材3を収納して構成されている。
    この受衝体1は、銃弾が貫通することによってその勢いを十分に弱めることができる厚さ(奥行き)を有している。 これは、銃弾はその質量およびその使用する火薬量が決まっているために、使用するゲル材3とその厚さによって銃弾の減衰量は予め計算できるものであり、それによってゲル材の厚さは決定される。

    上記ゲル材3はゲル性質を有するために、長時間にわたって一定形状を保つことができない。 そのために、例えば六面体等の所定形状を形成する袋状や箱状の収納体2内に収納して所定の形状とするものである。 この収納体2は天然繊維や合成繊維の布体製、合成樹脂シート製、ゴムシート製等である。
    なお、収納体2の両側を、木材やゴム板等によって補強してもよい。 この場合、銃弾がその部分に衝突することも考えられるために、跳弾を防止する材料とする必要がある。

    また、ゲル材3は、全一体のものでもよいが、多層に積層させた構造としてもよい。 この多層構造の場合、銃弾が貫通しないである層、例えば最終層で止まる場合も想定される。 その場合にはその層を分離可能にしておくことにより、その層内の銃弾を取り出して除去することが可能である。 さらには、層の損傷度に応じて、部分的にその層を交換することもできる。 また、硬いゲル層を介在させたり、加硫したゴム板、ベニヤ板もしくは合成樹脂板等を介在させてもよく、このように組み合わせることによって受衝体1の厚さを調節することができる。

    4は回収用シートであり、受衝体1の後方に配置し、空間5をあけるようにして設けてある。 この回収用シート4は、ゴムシートやゴムシート中に合成繊維、金属繊維、天然繊維もしくはこれらの混合繊維等による織布や不織布等の布状体や網状体を埋設させて補強したシート材もしくは木材や鋼板等に十分な厚さのゴム板を張り付けた板材であり、受衝体1を貫通して勢いの弱った銃弾がぶつかってもその銃弾が変形せず、しかもそれ自身が勢いの弱った銃弾が当たっても破損しない材料であればどのような材料でもよい。

    この回収用シート4は、図1に示す如く、受衝体1の後方に空間5をあけて受衝体1の上部から例えば末広がりに下ろし、下端を支持具6で支持してある。 また、図2に示す如く、受衝体1の後方に空間5をあけて設けた回収用シート4の下部に開閉可能な扉を有する回収口7を設けておくとよい。
    上記の如く、銃弾の重量、速度および受衝体1内での減衰量は、使用する火薬量と受衝体の物性等から予め計算できる。 よって、銃弾は受衝体1を貫通した後、そのまま直ちに落下するか回収用シート4に当たって落下し、変形せずに再使用可能な状態で回収され、しかも回収用シート4も銃弾がぶつかっても破損することがないように上記の如く材質および設置度等が設計される。

    また、図3に示す如く、回収用シート4の代わりに、受衝体1の後方に空間5をあけて回収壁8を設けた構造も同様の概念である。 この回収壁8は、その壁体の全体もしくは少なくともその表面(銃弾の当たり側面)をゴム板、合成樹脂板もしくは木製板等の比較的柔らかい材料としておくことにより、当たった銃弾が変形しないで再使用が可能な状態を保つことができるようにした構造とすることにより上記と同様の作用となる。 回収口も設けることができる。

    また、以上のような受衝体1は、標的後部に設けるもので、一つの受衝体1の大きさで構成できるようにしてもよいが、より広い範囲を保護したり小型の受衝体1を複数用いて構成することもある。 そのような場合には、受衝体1の端面を当接させて上下左右に必要数だけ連続させて構成すればよい。 また、複数層にする場合には、図4に示す如く、層毎にその当接目地が重ならないようにずらして配置するとよく、さらに、各層毎の間隔をあけて配置してもよい。

    上述した構成によると、標的を通過した銃弾は、その後部に配置した受衝体1を通過させることにより勢い(エネルギー)を減衰させ、通過し終わって貫通した直後にそのままもしくは後方の回収用シート4に当たって空間5内に落下する。
    このとき、銃弾は、受衝体1によって十分にその勢いは減衰され、しかも受衝体1はゲル体であるために銃弾は傷ついたり変形したりすることなく空間5の底部に再使用可能な状態で回収されることになる。

    実施例を示す側面説明図

    実施例の他の形態を示す側面説明図

    実施例の他の形態を示す側面説明図

    複数の受衝体を連続して積層させた形態の平面説明図

    符号の説明

    1 受衝体 2 収納体 3 ゲル材 4 回収用シート 5 空間 6 支持具 7 回収口 8 回収壁

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