Heat pump equipment |
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申请号 | JP2008320704 | 申请日 | 2008-12-17 | 公开(公告)号 | JP5150472B2 | 公开(公告)日 | 2013-02-20 |
申请人 | 日立アプライアンス株式会社; | 发明人 | 和広 遠藤; 厚 大塚; 勉 井本; 崇 福田; | ||||
摘要 | Provided is a heat pump device which can assure a high energy efficiency even when secondary coolant connection pipes have different lengths. The heat pump device (100) includes: a primary coolant circuit (3); a secondary coolant circuit (4); and a control device (51). The heat pump device (100) further includes an intermediate heat exchanger (15) having a primary coolant heat transfer tube (15a) through which a primary coolant flows and a secondary coolant heat transfer tube (15b) through which a secondary coolant flows, so that heat exchange is performed between the primary coolant and the secondary coolant. The secondary coolant circuit (4) is formed by: a circulation pump (31); the secondary coolant heat transfer pipe (15b); use side heat exchanger (33); and a secondary coolant connection pipe (21). The control device (51) controls the flow rate of the circulation pump (31) in accordance with a target flow rate set according to a parameter relating to the length of the secondary coolant connection pipe (21). | ||||||
权利要求 | 一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、 前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、一次冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で接続して構成され、 前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、前記循環ポンプ及び前記二次冷媒側伝熱管と前記利用側熱交換器との間に接続される二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で接続して構成され、 制御装置は前記一次冷媒回路の機器及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されているヒートポンプ装置において、 前記圧縮機は回転速度可変の圧縮機が用いられ、 前記制御装置は、前記循環ポンプの流量目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基いて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定した流量目標値に基づいて前記循環ポンプの流量を制御する ことを特徴とするヒートポンプ装置。 一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、 前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する回転速度可変の圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で順に接続して構成され、 前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、第1の二次冷媒接続配管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、第2の二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で順に接続して構成され、 前記制御装置は前記一次冷媒回路及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されたヒートポンプ装置において、 前記制御装置は、前記圧縮機の回転速度に対応する前記循環ポンプの流量目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基づいて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定した流量目標値に基づいて前記循環ポンプの流量を制御する ことを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項1または2において、前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記減圧装置、前記中間熱交換器及び循環ポンプは熱源側ユニット内に設置され、前記利用側熱交換器は利用側ユニット内に設置され、前記二次冷媒接続配管は前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する往復の二次冷媒接続配管で構成されていることを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項3において、前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータを前記二次冷媒接続配管の長さとすることを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項3において、前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータを前記循環ポンプの所定の回転速度におけるポンプ流量とすることを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項3において、前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータを前記循環ポンプの所定の回転速度におけるポンプ揚程とすることを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項1または2において、前記制御装置は、前記二次冷媒接続配管の長さを据付施行者が直接入力可能な配管長さ入力手段を備え、前記配管長さ入力手段で入力された二次冷媒接続配管の長さに基づいて前記流量目標値を設定し、この設定した流量目標値に基づいて前記循環ポンプの流量を制御することを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項1または2において、前記制御装置は、前記二次冷媒接続配管の長さが長いほど、前記循環ポンプの流量目標値を小さく設定することを特徴とするヒートポンプ装置。 一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、 前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、一次冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で接続して構成され、 前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、前記循環ポンプ及び前記二次冷媒側伝熱管と前記利用側熱交換器との間に接続される二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で接続して構成され、 制御装置は前記一次冷媒回路の機器及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されているヒートポンプ装置において、 前記圧縮機は回転速度可変の圧縮機が用いられ、 前記制御装置は、前記循環ポンプのポンプ回転速度目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基づいて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定したポンプ回転速度目標値に基づいて前記循環ポンプの回転速度を制御する ことを特徴とするヒートポンプ装置。 請求項1、2、9の何れかにおいて、前記一次冷媒は可燃性冷媒であり、前記二次冷媒は不燃性冷媒であることを特徴とするヒートポンプ装置。 |
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说明书全文 | 本発明は、ヒートポンプ装置に係り、特に、一次冷媒回路と二次冷媒回路とを備えるヒートポンプ装置に好適なものである。 この種のヒートポンプ装置としては、特開2006−266587号公報(特許文献1)及び特開2000−274789号公報(特許文献2)に示されたものがある。 上記特許文献1には、ヒートポンプ冷媒回路と温水暖房回路とを備え、水冷媒熱交換器でヒートポンプ冷媒回路の冷媒と温水暖房回路の温水とを熱交換するように構成したものにおいて、床暖房パネルの畳数毎にCOP(暖房能力/入力)が最高となる温水循環量に循環ポンプを制御するヒートポンプ式暖房装置が記載されている。 また、上記特許文献2には、一次側サイクルと二次側サイクルとを備え、中間熱交換器で一次側熱伝達媒体と二次側熱伝達媒体とを熱交換するように構成したものにおいて、二次側熱伝達媒体を循環させる循環ポンプの回転数を可変とし、少なくとも圧縮機と循環ポンプとの電気入力の合計が最小となるように循環ポンプの回転数を制御する制御手段を備えた冷凍空調装置が記載されている。 この特許文献2では、室内側の暖房負荷を室内温度設定値と室内温度の差などで検知して、室内暖房負荷に応じた暖房能力が発揮できるように、圧縮機の回転数を制御する。 そして、ポンプ回転数制御の処理手順は、まず、循環ポンプを初期設定の回転数で運転し、その時の合計電気入力を検知する。 次に、循環ポンプの回転数を下げて、その運転が安定するまで一定時間運転後、再度、合計電気入力を検知する。 合計電気入力が前回より低下した場合には、さらに循環ポンプの回転数を下げ、合計電気入力が低下している間はその処理を繰り返す。 一方、合計電気入力が前回より上昇した場合には、前回のポンプ回転数の状態が合計電気入力の最小値となっており、その状態に戻す。 特許文献1に記載のヒートポンプ式暖房装置では、熱源ユニットと床暖房パネルとを接続する接続配管の長さが異なる場合の温水循環量とCOPとの関係は考慮されていないので、接続配管の長さによっては高いエネルギ効率が得られないという課題がある。 また、特許文献2に記載の冷凍空調装置の合計電気入力が最小となるように循環ポンプの回転数を制御する処理手順には以下のような課題がある。 循環ポンプの回転数を下げると、二次側熱伝達媒体の循環流量が減少するため、暖房能力が低下する。 これによって、必要な室内暖房負荷に対して能力が小さくなるため、室内温度が低下し、室内温度設定値と室内温度との差が大きくなり、必要暖房負荷が増加する。 それに応じて暖房能力を増加させる必要があるため、圧縮機の回転数を増加する制御が行なわれる。 この時、一次側サイクルの中間熱交換器の二次側熱伝達媒体の循環流量が減少することと、一次側サイクルの圧縮機の回転数が増加することとにより、一次側サイクルが非定常状態となり、安定するまでに時間を要し、合計電気入力の最小値を探索するまでに多大な時間を要する。 また、室内への人の出入りや外気温の変化等の外乱により、通常、暖房負荷は常に変化しており、それに伴って圧縮機回転数も変化しており、サイクルが安定し電気入力が一定となる状態は少ない。 したがって、ポンプ回転数制御の処理手順で合計電気入力の最小値を探索する方法は困難な場合が多く、合計電気入力が最小となるようにポンプの回転数を制御できない場合が多い。 本発明の目的は、二次冷媒接続配管の長さが異なっても高いエネルギ効率を確保できるヒートポンプ装置を得ることにある。 前述の目的を達成するための本発明の第1の態様では、一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、一次冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で接続して構成され、前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、前記循環ポンプ及び前記二次冷媒側伝熱管と前記利用側熱交換器との間に接続される二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で接続して構成され、制御装置は前記一次冷媒回路の機器及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されているヒートポンプ装置において、 前記圧縮機は回転速度可変の圧縮機が用いられ、前記制御装置は、前記循環ポンプの流量目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基いて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定した流量目標値に基づいて前記循環ポンプの流量を制御することにある。 また、本発明の第2の態様では、一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する回転速度可変の圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で順に接続して構成され、前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、第1の二次冷媒接続配管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、第2の二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で順に接続して構成され、前記制御装置は前記一次冷媒回路及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されたヒートポンプ装置において、前記制御装置は、前記圧縮機の回転速度に対応する前記循環ポンプの流量目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基づいて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定した流量目標値に基づいて前記循環ポンプの流量を制御することにある。 係る本発明の第1の態様または第2の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。 (6)前記制御装置は、前記二次冷媒接続配管の長さが長いほど、前記循環ポンプの流量目標値を小さく設定することにある。 また、本発明の第3の態様では、一次冷媒回路と二次冷媒回路と制御装置とを備え、前記一次冷媒回路は、一次冷媒を圧縮する圧縮機と、一次冷媒と熱源側空気との熱交換を行なう熱源側熱交換器と、一次冷媒を減圧する減圧装置と、一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器の一次冷媒側伝熱管と、を一次冷媒管路で接続して構成され、前記二次冷媒回路は、二次冷媒を循環する循環ポンプと、前記中間熱交換器の二次冷媒側伝熱管と、前記中間熱交換器で熱交換された二次冷媒と利用側媒体との熱交換を行なう利用側熱交換器と、前記循環ポンプ及び前記二次冷媒側伝熱管と前記利用側熱交換器との間に接続される二次冷媒接続配管と、を二次冷媒管路で接続して構成され、制御装置は前記一次冷媒回路の機器及び前記二次冷媒回路の機器を制御するように構成されているヒートポンプ装置において、 前記圧縮機は回転速度可変の圧縮機が用いられ、前記制御装置は、前記循環ポンプのポンプ回転速度目標値を前記二次冷媒接続配管の長さに関係するパラメータに基づいて前記圧縮機及び前記循環ポンプの合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定したポンプ回転速度目標値に基づいて前記循環ポンプの回転速度を制御することにある。 係る本発明のヒートポンプ装置によれば、二次冷媒接続配管の長さが異なっても高いエネルギ効率を確保できる。 以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。 各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。 (第1実施形態) 図1は空気調和装置100の系統図である。 空気調和装置100は、熱源側ユニットを構成し室外側に配置される室外側ユニット1と、室内側配置される利用側ユニット2と、二次冷媒接続配管21(21a、21b)とを備える。 また、空気調和装置100は、一次冷媒回路3、二次冷媒回路4、熱源側ファン16、利用側ファン34及び制御装置51を備える。 一次冷媒回路3は、一次冷媒を圧縮して高温の冷媒とする圧縮機11と、暖房運転と冷房運転とで一次冷媒の流れ方向を切替える切換え弁の一例である四方弁12と、熱源側ファン16により送られてくる熱源側媒体である室外空気と一次冷媒との熱交換を行なう熱源側熱交換器13と、一次冷媒を減圧する減圧装置の一例である膨張弁14と、二次冷媒回路4の二次冷媒と一次冷媒との熱交換を行なう中間熱交換器15の一次冷媒側伝熱管15aと、を環状に一次冷媒管路で接続して構成されている。 この一次冷媒回路3は室外側ユニット1内に設置されている。 一次冷媒として、可燃性であるが、地球温暖化係数が極めて小さい、例えば、自然冷媒R290(プロパン)や新冷媒HFO1234yfなどが用いられる。 この可燃性の一次冷媒は、室外側ユニット1内に設置された一次冷媒回路3に封入され、利用側ユニット2内にも配置される二次冷媒回路4には封入されない。 このことにより、室内側での安全性が確保される。 圧縮機11は、インバータ制御により容量制御が可能で、低速から高速まで回転速度が可変である。 中間熱交換器15は、一次冷媒側伝熱管15aと二次冷媒側伝熱管15bとを有している。 一次冷媒側伝熱管15aと二次冷媒側伝熱管15bとは、暖房運転時に一次冷媒及び二次冷媒の流れが対向流となり、冷房運転時に一次冷媒及び二次冷媒の流れが並行流となっている。 二次冷媒回路4は、中間熱交換器15と、室外二次冷媒往き管25と、室外二次冷媒往き接続口22aと、二次冷媒往き接続配管21aと、室内二次冷媒往き接続口23aと、室内二次冷媒往き管26と、利用側ファン34により送られてくる利用側媒体である室内空気と二次冷媒との熱交換を行なう利用側熱交換器である利用側熱交換器33と、室内二次冷媒戻り管27と、室内二次冷媒戻り接続口23bと、二次冷媒戻り接続配管21bと、室外二次冷媒戻り接続口22bと、二次冷媒タンク35、循環ポンプ31及び流量センサ32を含む室外二次冷媒戻り管24とを環状に接続して構成されている。 二次冷媒往き接続配管21aと二次冷媒戻り接続配管21bとは、室外側ユニット1と利用側ユニット2とを接続する往復の二次冷媒接続配管を構成するものである。 二次冷媒として、不燃性である、例えば水やブラインなどの冷媒が用いられ、室外側ユニット1及び利用側ユニット2にまたがって設置された二次冷媒回路4に封入されている。 ここでは、水が封入されているとする。 二次冷媒タンク35は、二次冷媒の温度変化による体積変化を調節する。 循環ポンプ31は、二次冷媒回路4内の二次冷媒を循環させるポンプであり、インバータ制御により容量制御が可能で、低速から高速まで回転速度が可変である。 流量センサ32は二次冷媒の循環流量を検知する。 二次冷媒接続配管21a、21bの長さは、空気調和装置100が設置される住宅での室外側ユニット1と利用側ユニット2との位置関係により、個体毎に異なる。 空気調和装置100には、圧縮機11の出口側の冷媒管に設けられた圧縮機吐出温度センサ41と、熱源側熱交換器13の空気入口側に設けられた室外温度センサ42と、室外二次冷媒往き管25に設けられ中間熱交換器水出口温度センサ43と、室外二次冷媒戻り管24に設けられ中間熱交換器水入口温度センサ44と、利用側熱交換器33の空気入口側に設けられた室内温度センサ45と、二次冷媒回路4に設けられた流量センサ32と、が備えられている。 これらのセンサで検知された温度または流量の信号は制御装置51に入力される。 制御装置51は、入力されたこれらの信号などに基づいて、圧縮機11、膨張弁14、循環ポンプ31などの制御を行なう。 暖房運転時及び冷房運転時の動作について説明する。 図1において、暖房運転時の一次冷媒及び二次冷媒の流れ方向を実線矢印で示し、冷房運転時の一次冷媒及び二次冷媒の流れ方向を破線矢印で示す。 まず、暖房運転時の動作について説明する。 暖房運転時の一次冷媒回路3では、圧縮機11で圧縮され高温高圧となったガス冷媒は、四方弁12を通って、中間熱交換器15の一次冷媒側伝熱管15aに流入する。 一次冷媒側伝熱管15a内を流れる高温高圧のガス冷媒は、二次冷媒側伝熱管15b内を流れ且つ一次冷媒より温度の低い水により冷却され、凝縮して液化する。 この高圧の液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、熱源側熱交換器13において、熱源側ファン16により送られてくる室外空気により加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となる。 この低圧のガス冷媒は、四方弁12を通って、再び圧縮機11に戻る。 暖房運転時の二次冷媒回路4では、循環ポンプ31によって吐出された二次冷媒である水は、中間熱交換器15の二次冷媒側伝熱管15bに流入する。 二次冷媒側伝熱管15b内を流れる水は、一次冷媒側伝熱管15a内を流れる高温の冷媒により加熱され昇温する。 温度の上昇した水は、二次往き接続配管21aを通って利用側熱交換器33に至り、この利用側熱交換器33において、利用側ファン34により送られてくる室内空気により冷却され、温度低下する。 この時、室内空気を加熱することにより室内の暖房を行なう。 温度の低下した水は、二次冷媒戻り接続配管21b、二次冷媒タンク35を通って、再び循環ポンプ31に戻る。 次に冷房運転時の動作について説明する。 冷房運転時の一次冷媒回路3では、圧縮機11で圧縮され高温高圧となったガス冷媒は、四方弁12を通って、熱源側熱交換器13に流入する。 高温高圧のガス冷媒は、熱源側熱交換器13において、熱源側ファン16により送られてくる熱源側熱交換器13により冷却され、凝縮して液化する。 この高圧の液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となり、中間熱交換器15の一次冷媒側伝熱管15aに流入する。 一次冷媒側伝熱管15a内を流れる気液二相冷媒は、二次冷媒側伝熱管15b内を流れ且つ一次冷媒より温度の高い水により加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となる。 この低圧のガス冷媒は、四方弁12を通って、再び圧縮機11に戻る。 冷房運転時の二次冷媒回路4では、循環ポンプ31によって吐出された二次冷媒である水は、中間熱交換器15の二次冷媒側伝熱管15bに流入する。 二次冷媒側伝熱管15b内を流れる水は、一次冷媒側伝熱管15a内を流れる低温の冷媒により冷却され温度低下する。 温度の低下した水は、往き接続配管21aを通って、利用側熱交換器33において、利用側ファン34により送られてくる室内空気により加熱され、温度上昇する。 この時、室内空気を冷却することにより冷房を行なう。 温度の上昇した水は、二次冷媒戻り接続配管21b、二次冷媒タンク35を通って、再び循環ポンプ31に戻る。 次に一次冷媒回路3の圧縮機11及び膨張弁14の制御について説明する。 制御装置51は中間熱交換器15の水出口温度センサ43で検知した水出口温度が後述する目標値となるように圧縮機11の回転速度制御を行なう。 圧縮機11の回転速度を増加させるほど、暖房運転では中間熱交換器15の水出口温度は上昇し、冷房運転では中間熱交換器15の水出口温度は低下する。 中間熱交換器15の水出口温度の目標値は、例えば、暖房運転では25℃〜55℃の範囲で、図2に示すフローチャートで設定される。 このフローチャートの基本的な動作は、リモコン(図示せず)で設定された室内設定温度と室内温度との差に基づいて、中間熱交換器15の水出口温度目標値を変更するものである。 なお、室内温度が室内設定温度の±0.5℃以内ならば、水出口温度目標値の変更は行なわない。 図2において、暖房運転が開始されて一定時間が経過するのを待ち(ステップS1)、これが経過すると、利用側ユニット2に設けられた室内温度センサ45で検知した室内温度とリモコンで設定された室内設定温度+0.5℃とを比較する(ステップS2)。 この比較で、室内温度が室内設定温度+0.5℃より大きい場合、利用側熱交換器15の水出口温度の旧目標値からΔTを引いたものを新目標値として設定する(ステップS3)。 この時のΔTは室内温度と室内設定温度との差の絶対値に係数kを掛けたものであり、室内温度と室内設定温度との差に比例した分だけ、水出口温度の目標値が下げられる。 次いで、水出口温度の新目標値と下限設定値25℃とを比較する(ステップS4)。 この比較で、新目標値が下限設定値25℃未満の場合、新目標値を下限設定値の25℃と設定して(ステップS5)、ステップS1に戻る。 ステップS4で、新目標値が25℃未満でない場合、そのままステップS1に戻る。 上記ステップS2において、室内温度が室内設定温度+0.5℃以下の場合、室内温度センサ45で検知した室内温度とリモコンで設定された室内設定温度−0.5℃とを比較する(ステップS6)。 この比較で、室内温度が室内設定温度−0.5℃未満の場合、中間熱交換器15の水出口温度の旧目標値からΔTを足したものを新目標値として設定する(ステップS7)。 この時のΔTは、上述したΔTと同じように室内温度と室内設定温度との差の絶対値に係数kを掛けたものであり、室内設定温度と室内温度との差に比例した分だけ、水出口温度の目標値が上げられる。 次いで、水出口温度の新目標値と上限設定値55℃とを比較する(ステップS8)。 この比較で、新目標値が上限設定値55℃を超えた場合、新目標値を上限設定値の55℃として(ステップS9)、ステップS1に戻る。 ステップS8で、新目標値が上限設定値の55℃を超えない場合、そのままステップS1に戻る。 上記ステップS6において、室内温度が室内設定温度−0.5℃以上の場合、すなわち、ステップS2とステップS6とを合わせて、室内温度が設定温度の±0.5℃以内の場合、中間熱交換器15の水出口温度目標値の変更を行なわず、ステップS1に戻る。 以上のフローに従って、室内温度が室内設定温度となるように、中間熱交換器15の水出口温度の目標値が設定され、水出口温度センサ43で検知された水出口温度がこの目標値となるように圧縮機11の回転速度制御が行なわれる。 図2は暖房運転時のフローチャートを示したが、冷房運転時では、例えば7℃〜20℃の範囲に水出口温度の目標値が設定され、水出口温度センサ43で検知された水出口温度がこの目標値となるように圧縮機11の回転速度制御が行なわれる。 また、制御装置51は圧縮機吐出温度センサ41で検知した吐出温度が所定の目標値となるように膨張弁14の開度制御を行なう。 図3は、定格暖房能力運転時の二次冷媒回路4のポンプ流量と空気調和装置100の消費電力との関係を示すものである。 図3では、二次冷媒接続配管21(21a、21b)自身の長さをパラメータ(L1(短)、L2(長))としたものであり、パラメータL1(短)が二次冷媒接続配管21a、21bの合計長さが短い場合であり、パラメータL2(長)が二次冷媒接続配管21a、21bの合計長さが長い場合である。 二次冷媒接続配管21の長さにより、空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量が異なる。 以下にこの理由を説明する。 空気調和装置100の消費電力は一次冷媒回路3の消費電力と二次冷媒回路4の消費電力とからなる。 一次冷媒回路3の消費電力は圧縮機11の消費電力と熱源側ファン16の消費電力との合計であり、二次冷媒回路4の消費電力は循環ポンプ31の消費電力と利用側ファン34の消費電力との合計である。 熱源側ファン16及び利用側ファン34の回転速度を一定とすると、ポンプ流量に関わらず、熱源側ファン16及び利用側ファン34の消費電力は一定である。 したがって、熱源側ファン16及び利用側ファン34の回転速度を一定とすると、ポンプ流量に対する一次冷媒回路3の消費電力の変化は、圧縮機11の消費電力の変化によるものであり、また、ポンプ流量に対する二次冷媒回路4の消費電力の変化は、循環ポンプ31の消費電力の変化によるものである。 ポンプ流量が大きいほど、循環ポンプ31の消費電力が増加するため、二次冷媒回路4の消費電力は増加するが、一次冷媒回路3の消費電力は減少する。 以下に、この理由を説明する。 利用側熱交換器33の暖房能力は水比熱と水密度と水流量と水の入口出口温度差との積で表される。 このため、暖房能力が一定の時、ポンプ流量を大きくすると、利用側熱交換器33における水の入口出口温度差は小さくなり、よって、中間熱交換器15の水出口温度の目標値を低く設定できる。 また、ポンプ流量を大きくすることにより、中間熱交換器15の二次冷媒側伝熱管15bの伝熱性能が向上する。 これらは、二次冷媒回路3の中間熱交換器15の凝縮温度を低下させるため、圧縮機11の消費電力が低下する。 したがって、ポンプ流量を大きくすると、二次冷媒回路4の消費電力は増加し、一次冷媒回路3の消費電力は減少するため、空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量が存在する。 次に、二次冷媒接続配管21の長さにより、空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量が異なる理由を説明する。 二次冷媒接続配管21の長さが長いほど、接続配管21の流路抵抗が大きいため、同一流量を流すための循環ポンプ31の必要揚程が増加し、消費電力も増加する。 よって、配管長さL1(短)と配管長さL2(長)とでは、ポンプ流量に対する消費電力の変化も異なる。 したがって、二次冷媒接続配管21の長さにより空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量が異なる。 二次冷媒接続配管21が長い長さL2を備える空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量は、二次冷媒接続配管21が短い長さL1を備える空気調和装置100の消費電力が最小となるポンプ流量よりも小さい。 二次冷媒接続配管21の長さに応じて、二次冷媒の循環ポンプ31を最適な流量で制御することにより、空気調和装置100のエネルギ効率を高く維持することができる。 換言すれば、循環ポンプ31の流量目標値を二次冷媒接続配管21の長さに関係するパラメータに基づいて圧縮機11及び循環ポンプ31の合計消費電力が実質的に最小となるように設定し、この設定した流量目標値に基づいて循環ポンプ31の流量を制御することにより、空気調和装置100のエネルギ効率を高く確保することができる。 次に上記制御を実現する循環ポンプ31の回転速度制御を図4から図6を参照しながら説明する。 図4は図1の空気調和装置100のポンプ回転速度制御のフローチャート図、図5は循環ポンプ31の性能曲線と二次冷媒回路4の抵抗曲線を示した図、図6は接続配管長さL1(短)及びL2(長)の時の圧縮機回転速度Ncとポンプ流量目標値Q0との関係を示す図である。 まず、循環ポンプ31の回転速度を初期値Npsに設定し、ポンプ31を回転速度Npsで運転する(ステップS11)。 次に、流量センサ32で流量を検知し(ステップS12)、二次冷媒接続配管21の長さの算出を行なう(ステップS13)。 その詳細を以下に説明する。 図5において、曲線Cは循環ポンプ31の回転速度Npsの時の流量と揚程との関係を示す性能曲線である。 また、曲線R(R1,R2)は二次冷媒回路4の圧力損失を示す抵抗曲線であり、R1は二次冷媒接続配管21の長さがL1の時の抵抗曲線、R2は二次冷媒接続配管21の長さがL2の時の抵抗曲線である(ここで、L1<L2)。 抵抗曲線Rと性能曲線Cとの交点P(P1,P2)がポンプの作動点となる。 二次冷媒接続配管21の長さが長くなると、二次冷媒接続配管21の圧力損失が増加し、抵抗曲線はR1からR2に変化し、動作点はP1からP2に移動する。 この時、作動点P1のポンプ流量はQ1、揚程はH1となり、作動点P2のポンプ流量はQ2、揚程はH2となる。 ここで、循環ポンプ31の回転速度Npsの時、ポンプ流量Qと二次冷媒接続配管21の長さLとの間には、一対一の関係があり、接続配管長さLはポンプ流量Qの関数fで、以下の式(1)で表される。 L=f(Q)………(1) 次に二次冷媒接続配管21の長さLに基づいたポンプ流量目標値Q0の設定を、ステップS14〜S16で行なう。 図3では定格暖房能力の場合を述べたが、その他の能力でも同様に、二次冷媒接続配管21の長さLが一定の時、空気調和装置100の能力により、空気調和装置100の消費電力が最小となる水流量が存在する。 したがって、空気調和装置100の能力とほぼ比例関係にある圧縮機11の回転速度Ncの時のポンプ流量の目標値Q0を、前述の消費電力が最小となる水流量に設定することにより、循環ポンプ31を最適なポンプ流量で制御可能である。 図6に示すように、同じ圧縮機回転速度Ncでは、二次冷媒接続配管21の長さが長いほど、ポンプ流量目標値Q0を小さく設定する。 前述のように空気調和装置100の能力は、圧縮機回転速度Ncと比例関係にあるので、これは、図3で述べたように空気調和装置100の同一能力において、その消費電力を最小とするため、二次冷媒接続配管21の長さが長いほど、ポンプ流量目標値Q0を小さく設定することと同じである。 ステップS14において、圧縮機11の回転速度Ncのデータを受信する。 次に、ステップS15において、図6に示した接続配管長さLの時の圧縮機回転速度Ncとポンプ流量目標値Q0との関係を表す以下の関数gの式(2)を用いて、ポンプ流量目標値Q0を設定する。 Q0=g(L,Nc)………(2) 以上、二次冷媒接続配管21の長さに応じて、二次冷媒の循環ポンプ31を最適なポンプ流量で制御し、さらに二次冷媒接続配管21の長さが長いほど、循環ポンプ31のポンプ流量目標値を小さく設定したので、空気調和装置100のエネルギ効率を高く維持することができる。 本実施形態では、ポンプ流量目標値を接続配管長さに基づいて設定したが、接続配管長さに関係するパラメータであれば、何でも良く、例えば、循環ポンプ31の所定の回転速度におけるポンプ流量や、循環ポンプ31の所定の回転速度におけるポンプ揚程でも良い。 また、本実施形態では、ポンプ流量目標値を接続配管長さと、空気調和装置の能力に関係する圧縮機11の回転速度とに基づいて設定したが、さらに、例えば、空気調和装置100の能力に関係する外気温度や室内温度などを加えて設定しても良い。 (第2実施形態) この第2実施形態の空気調和装置100は、制御装置51に二次冷媒接続配管21の長さを直接入力する配管長さ入力手段51aを備えたものである。 据付施工者は、空気調和装置100の施工終了後、二次冷媒接続配管21の長さを配管長さ入力手段51aに入力する。 制御装置51は、二次冷媒接続配管長さ入力手段51aに入力された接続配管長さLのデータを受信する(ステップS21)。 その後、第1実施形態と同様に、圧縮機11の回転速度Ncのデータを受信する(ステップS14)。 次に、接続配管長さLと圧縮機回転速度Ncとから、ポンプ流量目標値Q0を設定する(ステップS15)。 この時、制御装置51は、水流量センサ32で検知した水流量が目標値Q0となるように循環ポンプ31の回転速度制御を行なう。 そして、一定時間の経過をまって(ステップS16)、再び、ステップS14に戻り、以後これを繰り返す。 この第2実施形態では、据付施工者が入力した二次冷媒接続配管長さに応じて、二次冷媒の循環ポンプ31を最適なポンプ流量で制御することにより、簡単な制御で、空気調和装置100のエネルギ効率を高く維持することができる。 換言すれば、二次冷媒接続配管21の長さLを直接入力する手段51aを備えたので、より精度良く二次冷媒の循環ポンプ31を制御できる。 また、この第2実施形態において、ポンプ流量目標値Q0を与えているが、この代わりに、ポンプ流量目標値Q0となるポンプ回転速度目標値を与えても良い。 これにより、水流量センサ32を不要とすることができ、コスト低減を図ることができる。 (第3実施形態) この第3実施形態のヒートポンプ装置100はヒートポンプ式の給湯装置の例であり、この第3実施形態の説明ではヒートポンプ装置を給湯装置100として説明する。 給湯装置100の一次冷媒回路3は、四方弁12を備えておらず、圧縮機11、熱源側熱交換器13、膨張弁14、中間熱交換器15の一次冷媒側伝熱管15aを環状に一次冷媒管路で接続して構成されている。 従って、一次冷媒は、一次冷媒回路3の中を実線矢印のように一方向に流れる。 利用側ユニット2は、室内側だけでなく、屋外側及びその他の適宜場所に設置され、給湯タンク60を内蔵している。 給湯タンク60内には、利用側媒体である給湯用水が貯留されている。 この給湯用水は、給湯用配管61を通して風呂、台所、洗面所などに供給される。 二次冷媒回路4の利用側熱交換器33は、給湯タンク60の給湯用水と熱交換するように、給湯タンク60に内蔵して設置されている。 この第3実施形態では、利用側媒体が給湯用水に変更されているが、給湯装置100の制御方法は第2実施形態の暖房運転時の制御と基本的に同じである。 従って、第3実施形態でも、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。 1…室外側ユニット、2…利用側ユニット、3…一次冷媒回路、4…二次冷媒回路、11…圧縮機、13…熱源側熱交換器、14…膨張弁(減圧装置)、15…中間熱交換器、16…熱源側ファン、21、21a、21b…二次冷媒接続配管、31…循環ポンプ、32…流量センサ、33…利用側熱交換器、34…利用側ファン、43…水出口温度センサ、44…水入口温度センサ、45…室内温度センサ、51…制御装置、51a…配管長さ入力手段、60…給湯タンク、100…ヒートポンプ装置(空気調和装置、給湯装置)。 |