Orthodontic implant |
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申请号 | JP2005137988 | 申请日 | 2005-05-11 | 公开(公告)号 | JP4706037B2 | 公开(公告)日 | 2011-06-22 |
申请人 | 学校法人日本大学; | 发明人 | 成 進 吉 岩; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 口蓋を横断する様に配置される歯科矯正用インプラントのプレートにおいて、全体が板状に形成されており、口蓋の正中線に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも口蓋の前後方向へ偏奇した位置に貫通孔が形成され、該貫通孔には雌ネジが形成され、長手方向両端部は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンドと接続可能に構成されていることを特徴とする歯科矯正用インプラントのプレート。 左右の歯列と接続される様に上顎側或いは下顎側で配置される歯科矯正用インプラントのプレートにおいて、全体がU字状に形成されており、正中線に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも上顎或いは下顎の前後方向へ偏奇した位置に貫通孔が形成され、該貫通孔には雌ネジが形成され、U字状の両端部は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンドと接続可能に構成されていることを特徴とする歯科矯正用インプラントのプレート。 歯科矯正用インプラントのプレート固定用スクリューにおいて、上顎骨或いは下顎骨に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨或いは下顎骨中で固定可能な材質で形成されており、先端側は尖っており且つスレッドが形成されており、ヘッド部分にも雄ネジが形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジは歯科矯正用インプラントのプレートに形成された貫通孔の雌ネジと螺合可能に構成されていることを特徴とする歯科矯正用インプラントのプレート固定用スクリュー。 前記スレッドと雄ネジとの間の領域に、ネジ山或いはスレッドの何れもが形成されていない非ネジ部分を設け、該非ネジ部分の軸線方向長さは口内の粘膜の厚さ以上に設定されている請求項3の歯科矯正用インプラントのプレート固定用スクリュー。 口蓋を横断する様に配置されるプレートと、該プレートを固定するためのスクリューとを有しており、前記プレートは全体が板状に形成されており、口蓋の正中線に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも口蓋の前後方向へ偏奇した位置に貫通孔が形成され、該貫通孔には雌ネジが形成され、長手方向両端部は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンドと接続可能に構成されており、前記スクリューは上顎骨に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨中で固定可能な材質で形成されており、先端側は尖っており且つスレッドが形成されており、ヘッド部分にも雄ネジが形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジは前記プレートの貫通孔に形成された雌ネジと螺合可能であり、プレートの貫通孔にスクリューを回転しつつ挿入することによりプレートが口蓋内で固定される様に構成されていることを特徴とする歯科矯正用インプラント。 上顎側或いは下顎側に配置されるプレートと、該プレートを固定するためのスクリューとを有しており、前記プレートは全体がU字状に形成されており、正中線に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも上顎或いは下顎の前後方向へ偏奇した位置に貫通孔が形成され、該貫通孔には雌ネジが形成され、U字状の両端部は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンドと接続可能に構成されており、前記スクリューは上顎骨或いは下顎骨に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨或いは下顎骨中で固定可能な材質で形成されており、先端側は尖っており且つスレッドが形成されており、ヘッド部分にも雄ネジが形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジは前記プレートの貫通孔に形成された雌ネジと螺合可能であり、プレートの貫通孔にスクリューを回転しつつ挿入することによりプレートが上顎側或いは下顎側で固定される様に構成されていることを特徴とする歯科矯正用インプラント。 |
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说明书全文 | 本発明は、例えば、口蓋を横断する様に配置されるプレート状の部材をネジにより上顎に固定するタイプの歯科矯正用インプラントに関する。 歯科矯正にあたっては、特定の歯を固定して、固定された歯によって、矯正に必要な荷重を負荷する必要がある。 その様なインプラントを固定源に利用する矯正治療の一例として、インプラント本体、キャップ、ネジより構成されるオルソインプラントを上顎に埋入し、オルソインプラントにスクエアワイヤー或いはプレートを取付け、固定するべき歯に固着したバンドを当該プレートにロー着する治療法が存在する(非特許文献1参照)。 しかし、上述した治療法においては、以下、(A)〜(F)に列挙するような問題が存在する。 その他の従来技術として、ネジを用いた歯科矯正用のインプラントであって、プレート状の部材を有するタイプのものが種々存在する(例えば、特許文献1〜特許文献4)。 しかし、特許文献1は歯根部に固定具を埋め込むタイプのインプラントであり、特許文献2〜特許文献4は何れも、「アンカープレート」と呼ばれるタイプのインプラントであり、上顎を横断する様に配置されるプレート状の部材をネジを用いて上顎に固定するタイプのインプラントとは異なるタイプである。 そのため、特許文献1〜特許文献4に係る従来技術では、上述した(A)〜(F)の問題点を解消することは出来ない。 『THE NIPPON Dental Review(日本歯科評論)』2001年8月号(Vol.61(8)/通刊第706号)別冊第47頁〜第54頁 本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、施術された患者が違和感を覚えることがなく、プレート型インプラントを固定した箇所の粘膜が壊死してしまうことを防止出来て、プレートが口腔中で回転してしまうことが無く、施術後、即時荷重を負荷することが出来る様な歯科矯正用インプラントの提供を目的としている。 本発明の歯科矯正用インプラントで用いられるプレート(1)は、口蓋(上顎4)を横断する様に配置される歯科矯正用インプラントのプレート(1)において、全体が板状に形成されており、口蓋の正中線(上顎骨で骨に十分な厚さ寸法がある箇所)に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも口蓋の前後方向へ偏奇した位置(例えば、口蓋における前歯側、或いはいわゆる「1番」の歯側へずれた位置、但し、後方或いは後歯側へずれた位置でも良い)に貫通孔(12)が形成され(図示の例では、合計で2個形成されている)、該貫通孔(12)には雌ネジ(12at、12bt)が形成され、長手方向両端部(接合部D)は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンド(7)と接続可能に構成されていることを特徴としている(請求項1:図1〜図9)。 また、本発明の歯科矯正用インプラントで用いられるプレート(1)は、左右の歯列(5)と接続される様に上顎側或いは下顎側で配置される歯科矯正用インプラントのプレート(1C)において、全体がU字状に形成されており、正中線(上顎骨或いは下顎骨で骨に十分な厚さ寸法がある箇所)に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも上顎或いは下顎の前後方向へ偏奇した位置(例えば、口蓋における前歯側、或いはいわゆる「1番」の歯側へずれた位置、但し、後方或いは後歯側へずれた位置でも良い)に貫通孔(12)が形成され(図28、図29の例では、合計で2個形成されている)、該貫通孔(12)には雌ネジ(12at、12bt)が形成され、U字状の両端部(接合部D)は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンド(7)と接続可能に構成されていることを特徴としている(請求項2:図28、図29)。 ここで、前記プレート(1〜1C)は、当該プレート(1〜1C)を固定するべき口蓋(上顎4)に沿った湾曲した形状に成形することが出来る材質(例えば、チタン若しくはチタン合金やステンレスのような金属、樹脂等)で構成されることが好ましい。 本発明の歯科矯正用インプラントで用いられるスクリュー(2)は、歯科矯正用インプラントのプレート固定用スクリューにおいて、上顎骨(42)或いは下顎骨に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨(42)或いは下顎骨中で固定可能な材質(例えばチタン若しくはチタン合金)で形成されており、先端側は尖っており且つスレッド(ネジ山:条列24)が形成されており、ヘッド部分にも雄ネジ(23)が形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジ(23)は歯科矯正用インプラントのプレート(1)に形成された貫通孔の雌ネジ(12at、12bt)と螺合可能に構成されていることを特徴としている(請求項3:図10)。 本発明の歯科矯正用インプラントで用いられるスクリュー(2A、2F、2H)において、前記スレッド(24、240)と雄ネジ(23)との間の領域に、ネジ山或いはスレッド(24、240)の何れもが形成されていない非ネジ部分(25、250)を設け、該非ネジ部分(25、250)の軸線方向長さは口内の粘膜(41)の厚さ以上に設定されているのが好ましい(請求項4:図11)。 本発明の歯科矯正用インプラントは、口蓋(上顎4)を横断する様に配置されるプレート(1)と、該プレート(1)を固定するためのスクリュー(2)とを有しており、前記プレート(1)は全体が板状に形成されており、口蓋の正中線(上顎骨において、骨に十分な厚さ寸法がある箇所)に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも口蓋の前後方向へ偏奇した位置(例えば、口蓋における前歯側、或いはいわゆる「1番」の歯側へずれた位置、但し、後方或いは後歯側へずれた位置でも良い)に貫通孔(12)が形成され(図示の例では、合計で2個形成されている)、該貫通孔(12)には雌ネジ(12at、12bt)が形成され、長手方向両端部(接合部D)は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンド(7)と接続可能に構成されており、前記スクリュー(2)は上顎骨(42)に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨(42)中で固定可能な材質(例えばチタン若しくはチタン合金)で形成されており、先端側は尖っており且つスレッド(ネジ山:条列24)が形成されており、ヘッド部分にも雄ネジ(23)が形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジ(23)は前記プレート(1)の貫通孔(12)に形成された雌ネジ(12at、12bt)と螺合可能であり、プレート(1)の貫通孔(12)にスクリュー(2)を回転しつつ挿入することによりプレート(1)が口蓋内(上顎4側)で固定される様に構成されていることを特徴としている(請求項5:図23、図24)。 或いは、本発明の歯科矯正用インプラントは、上顎側或いは下顎側(例えば、上顎4)に配置されるプレート(1C)と、該プレート(1C)を固定するためのスクリュー(2)とを有しており、前記プレート(1C)は全体がU字状に形成されており、正中線(上顎骨或いは下顎骨において、骨に十分な厚さ寸法がある箇所)に対応する箇所及び/又は当該箇所よりも上顎或いは下顎の前後方向へ偏奇した位置(例えば、前歯側、或いはいわゆる「1番」の歯側へずれた位置、但し、後方或いは後歯側へずれた位置でも良い)に貫通孔(12)が形成され(図28、図29の例では、合計で2個形成されている)、該貫通孔(12)には雌ネジ(12at、12bt)が形成され、U字状の両端部(D)は切断可能に構成され且つ歯を固定するためのバンド(7)と接続可能に構成されており、前記スクリュー(2)は上顎骨(42)或いは下顎骨に侵入可能な程度に硬く且つ上顎骨或いは下顎骨中で固定可能な材質(例えばチタン若しくはチタン合金)で形成されており、先端側は尖っており且つスレッド(ネジ山:条列24)が形成されており、ヘッド部分にも雄ネジ(23)が形成されており、ヘッド部分に形成された雄ネジ(23)は前記プレート(1C)の貫通孔(12)に形成された雌ネジ(12at、12bt)と螺合可能であり、プレート(1C)の貫通孔(12)にスクリューを回転しつつ挿入することによりプレート(1C)が上顎側或いは下顎側(例えば上顎4側)で固定される様に構成されていることを特徴としている(請求項6:図29)。 本発明の歯科矯正用インプラントにおいて、前記スクリュー(2A、2F、2H)は、スレッド(24、240)と雄ネジ(23)との間の領域に、ネジ山或いはスレッドの何れもが形成されていない非ネジ部分(25、250)を設けており、該非ネジ部分(25、250)の軸線方向長さは口内の粘膜(41)の厚さ以上に設定されているのが好ましい(図25)。 スクリュー(2、2A、2E〜2H)の材質としては上顎骨及び/又は下顎骨との「なじみ」が良好なチタン若しくはチタン合金が望ましい。 チタン若しくはチタン合金でプレート(1〜1C)を構成した場合には、上述した電位差の問題は生じないが、歯を固定するためのバンド(7)とプレート(1〜1C)とをロー着することが出来なくなるので、例えば、樹脂(3)等で接続する必要がある。 その場合、プレートの長手方向端部(1e)は、樹脂(3)が良く馴染む様な形状となっているのが好ましい。 係る「樹脂が良く馴染む様な形状」としては、例えば、凹凸(111)が多数形成されている、樹脂(3)が回り込む様な貫通孔(16)が形成されている等が好適である。 プレートの材質を樹脂にすることが可能である。 ここで、全体が板状に形成されているプレートを用いる場合において、スクリューを上顎骨に埋め込む位置として、口蓋の正中線に対応する箇所としたのは、係る位置であれば上顎骨において十分な厚さ寸法があり、且つ、埋め込まれたスクリューが神経や血管を損傷しない位置だからである。 換言すれば、スクリューを上顎骨に埋め込む位置は、医学的或いは解剖学的に安全な位置に設定されているのである。 上述する構成を具備する本発明によれば、プレート(1〜1C)をスクリュー(2、2A、2E〜2H)に固定する際に、スクリュー(2、2A)頭部のネジ山(23)が貫通孔(12)の雌ネジ(12at、12bt)と螺合するので、スクリュー(2、2A、2E〜2H)はプレート(1〜1C)表面から口腔内に突出しない。 口腔内に突出するのは、当該プレート(1〜1C)のみであるため、施術された患者が感じる違和感が減少する。 プレート(1〜1C)は上顎(4)に押圧されて固定される訳ではなく、スクリュー頭部の雄ネジ(23)と貫通孔の雌ネジ(12at、12bt)との螺合により固定される。 そのため、プレート(1〜1C)で粘膜(41)を押圧する必要がなくなり、粘膜(41)の壊死が防止できる。 プレート(1〜1C)は、2箇所の貫通孔でスクリュー(2、2A、2E〜2H)と螺合するので、口腔中で回転することはない。 プレート(1〜1C)の1つの貫通孔を形成した部分(第2の取付け座14)は、プレート(1〜1C)の他の部分から容易に除去出来るので、1本のスクリュー(2、2A)のみで口腔中を回転しない様に取付けることが可能な場合には、プレート(1〜1C)を上顎(4)に取付ける際に、貫通孔(12)を形成した部分(14)をプレート(1〜1C)から取り外せば良い。 スクリュー(2、2A、2E〜2H)は、上顎骨(42)に埋入する部分と、プレート(1〜1C)の貫通孔の雌ネジ(12at、12bt)と螺合する部分との間の領域に、ネジ山を形成していない部分(25)を設けたので、当該ネジ山を形成していない部分(25)に汚物が混入してしまう恐れがない。 プレート(1〜1C)の端部(D)は、樹脂が良く馴染む様な形状となっているので、プレート(1〜1C)とバンド(7)がロー着出来ない場合でも、樹脂(3)により、両者を確実に接合できる。 スクリュー(2、2A、2E〜2H)が上顎骨(42)に埋入する部分は尖った形状となっているので、スクリュー(2、2A)と骨(42)との初期固定が強固に得られるので、即時荷重が可能となる。 従って、馴染むための期間が、従来のインプラントに比較して遥かに短縮される。 プレート(1〜1C)の材質に樹脂を選択すれば、スクリュー(金属製)が螺合した際に、金属同士が接合することによる電位差の発生が防止できる。 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。 先ず、図1〜図3を参照して、本発明のプレートの第1実施形態の一実施例を説明する。 図1は全体を符号1で示すプレートの平面図を、図2は図1におけるX1‐X1断面図を、図3は図1におけるX2‐X2断面図を示す。 図1〜図3において、プレート1は全体が左右対称であり、断面が矩形の細い板状の軸部11と、その軸部11の中央(口蓋の正中線に対応する箇所:上顎骨において、骨に十分な厚さ寸法がある箇所に対応する箇所)に位置する中央取付け部Cと、軸部11の左右両端部に位置するバンド接合部Dとから構成されている。 前記中央取付け部Cには貫通孔12を有する第1の取付け座13と、前記軸部11の長手方向に直交する方向(口蓋の前後方向)で第1の取付け座13に隣接して設けられ貫通孔12を有する第2の取付け座14が形成されている。 前記第1及び第2の取付け座13、14の輪郭は、図示の例では円形を成し、従って第1及び第2の取付け座13、14の互いに隣接する位置には括れ部15が2箇所形成されている。 第1及び第2の取付け座13、14に形成された前記貫通穴12は、図2に示すように人体頭部の口蓋表面に接する側のストレート孔12aと、口蓋表面から離反する側のテーパ孔12bとから構成され、ストレート孔12aにはストレートの雌ねじ12atが、テーパ孔12bにはテーパ雌ねじ12btが夫々形成されている。 プレート固定用スクリュー(後述)によって当該プレートの口蓋内への取付けの様態については後述する。 軸部11の左右両端の前記バンド接合部Dには、図示の例では輪郭が円形で中央に貫通孔16を穿孔し、左右の片側に1対の接合部材17、18が前記軸部11の長手方向に沿って形成されている。 その左右片側の1対の接合部17と接合部18との間には、図示の例では軸部11と同じ断面の括れ部19が形成されており、プレート1と後述するバンド7及び接合部材である樹脂3から構成される歯科矯正用プラント全体を短く構成したい場合は、その括れ部19で矢印Y方向に両端を切断する様に構成されている。 図3に断面を示すように、バンド接合部D(17、18)の前記孔16には、後述する歯を固定するバンド(図20、図21の符号7を参照)をプレート1に、例えば樹脂等によって接合する際(図7、図8の符号3を参照)に、接合用樹脂が矢印Rの様に孔16に入り込むので、両者の接合が強固となり、プレート1がバンドに対して外れてしまうことが防止される。 図1〜図3の第1実施形態のプレートの一実施例では、第1の取付け座13の中心が軸部の中心に一致し、第2の取付け座は前歯側に配置されている。 第2の取付け座を奥歯側に配置した以外は第1実施形態の一実施例と同様である。 尚、図31では両端部を省略して描いている。 第1実施形態の一実施例(図1)及び第1実施形態の他の実施例(図31)は共に第2の取付け座14が軸部の中心線に対して前歯側か、奥歯側の何れかに偏奇して配置されている。 第1及び第2の取付け座13、14を軸部11に対して対称となる位置に配置して構成した以外は第1実施形態の一実施例と同様である。 尚、図32でも両端部を省略して描いている。 次に図4を参照してプレートの第2実施形態を説明する。 次に図5を参照してプレートの第3実施形態を説明する。 次に図6を参照してプレートの第4実施形態を説明する。 次に図7を参照してプレートの第5実施形態を説明する。 次に図8を参照してプレートの第6実施形態を説明する。 微小な凹凸112を形成するに際しては、例えばローレット加工で形成すればよい。 その様に構成することにより、プレートとバンドとを接合用樹脂3で接合する場合に、多数の微小凹凸112により接合用樹脂3がプレート端部1eに対して強固に固定され、プレートと図示しないバンドとの接合が強固となる。 図1〜図8で示す第1実施形態〜第6実施形態は、例えばチタン若しくはチタン合金のように、歯を固定するためのバンドとの溶着が困難な材質を用いてプレートを構成した場合において、バンドとプレート端部とを樹脂を用いて接合することを前提としている。 図9で示す第7実施形態は、その様に、樹脂とプレート端部とのなじみを考慮する必要が無い場合に適用される。 なお、図1、図7、図8、図9において、矢印Yは、プレートの長さを調節するために端部を切断する(詳細は後述)際の切断箇所を例示している。 図10〜図14及び図33〜図38は、図1〜図9で説明したプレート1、1Aを口蓋に固定するためのスクリューを示している。 図10は、係るスクリューの第1実施形態を示す。 スクリュー2において、後端から符号L(図1〜図9で説明したプレート1、1Aの板厚と同一寸法)で示す領域には、図1、図2で示す雌ネジ12at、12btと螺合する雄ネジ23が形成されている。 即ち、雄ねじ23は、軸部21の一部(テーパ状頭部22に隣接した領域)に形成されたストレート雄ねじ23aと、テーパ状頭部22に形成されたテーパ雄ねじ23bとによって連続する雄ねじに形成されている。 雄ネジ23が形成されたヘッド部(符号Lの領域)は、図2で示すテーパ孔12bとストレート孔12aとを有し且つ雌ネジ12bt、12atが形成された貫通孔12に螺合する様に形成されている。 換言すれば、雄ネジ23と、図2で示すテーパ孔12bとストレート孔12aの雌ネジ12bt、12atとが螺合することにより、図10のスクリュー2は、図1、図2で示す様なプレート1に固定されて、一体化するのである。 雄ネジ23が形成されたヘッド部以外の領域では、上顎骨に固定するための条列部分(雄ねじ)24が形成されている。 条列部分24により、スクリュー2は図示しない上顎骨に食い込み、且つ、固定されるのである。 図11はスクリューの第2実施形態(スクリュー2A)の側面を示す図である。 なお、図10、図11で説明したスクリューについて、図37、図38で示す様に構成することも可能である。 図12はスクリューの第3実施形態(スクリュー2B)の側面を示す図である。 図13はスクリューの第4実施形態(スクリュー2C)の側面を示す図である。 図14はスクリューの第5実施形態(スクリュー2D)の側面を示す図である。 スクリューの第1実施形態から第5実施形態までは、軸部21がストレート、即ち円柱状である。 軸部が円柱状であると、スクリューを上顎骨に捻じ込む際に、最初から大きな捻じ込みトルクを要する。 医療器具の能力及び患者の負荷を考慮すると、捻じ込み始めは小さなトルクとしたい。 図33において、スクリュー2Eの軸部210は、いわゆる、木ネジ状の円錐形状である。 軸部210の周囲に形成された条列部分である雄ねじ240のネジ山頂部は軸部210の周囲から突出して形成されている。 次に図34を参照して、スクリューの第7実施形態(スクリュー2F)について説明する。 図33のスクリューの第6実施形態(スクリュー2E)では、条列部分である雄ねじ240は軸部210全体に亙って形成されている。 それに対して図34のスクリューの第7実施形態は、軸部210に雄ねじ240が形成されない不完全ネジ部250を有している。 不完全ネジ部250を有すること以外は図33のスクリューの第6実施形態と同様である。 図33の第6実施形態及び図34の第7実施形態は、共に条列部分である雄ねじ240のネジ山頂部が軸部210の周囲から突出して形成されている。 図35のスクリューの第8実施形態(スクリュー2G)は、図33の第6実施形態(スクリュー2E)と同様軸部211(軸部の符号は異なる)に不完全ネジ部がない。 雄ねじ240のネジ山頂部が軸部211の周囲から突出しないように形成されたこと以外は、図33のスクリューの第6実施形態と同様である。 図36のスクリューの第9実施形態(スクリュー2H)は、図34の第7実施形態(スクリュー2F)と同様軸部211(軸部の符号は異なる)に不完全ネジ部250を有している。 雄ねじ240のネジ山頂部が軸部211の周囲から突出しないように形成されたこと以外は、図34のスクリューの第7実施形態と同様である。 図12〜図14において、ヘッド部分(符号Lで示す領域)以外の部分の図示は省略しているが、図10で示す様に構成することも、図11で示す様に構成することも、或いは、図33〜図36で示すように構成することも可能である。 次に、図15以下を参照して、所定の歯を固定するために、図1〜図9を参照して説明したプレート1、1Aと、図10〜図14を参照して説明したスクリュー2〜2Dを使用する態様について説明する。 尚、図33〜図36を参照して説明したスクリュー2E〜2Hを使用する様態については、図10及び図11のスクリュー2、2Aを使用した場合に準ずるため、図を用いての説明は省略する。 図15は、上顎4における歯列5を下顎側から見た状態を示している。 図1〜図9を参照して説明したプレート1、1Aと、図10〜図14を参照して説明したスクリュー2〜2Dは、主として、図15で示す上顎4側で用いられる。 図16は、図1〜図3で説明したプレート(プレートの第1実施形態)を、図1の矢印A16方向から見た状態を示している。 歯科矯正を行う場合には、図17に示すように、図15で示した歯列5を含む模型6を形成して、インプラント(プレートとバンドを接合用樹脂で接続した歯科矯正用の集合体)の寸法、形状を調節する。 図17は、歯列5を含む模型6を用いて、上顎4に沿ってプレート1を湾曲させた状態を示している。 図18、図19は、プレート1の長さを調節するために、プレート1の端部を切断する工程を示している。 プレート1の長さを調節したならば、図20、図21で示す様に、接合部Jにおいて、プレート1端部と固定用のバンド7とを接合する。 プレート1の端部は、樹脂が良く馴染む様な形状(接合部17、18及びその中央に形成された貫通穴12(図1、図3)や、プレート端部表面に形成された複数の突起や凹凸形状111、112(図7、図8))となっているので、この場合の様に、プレート1とバンド7がロー着出来ない場合でも、樹脂により、両者を確実に接合できる。 図19で示す様に、プレート1の端部は2つの貫通孔16の中間で切断されている。 従って、プレート1端部には図3で示す様な貫通孔16が1箇所は残されている。 図3で説明したように、樹脂は貫通孔16内部に流れ込み(図3の矢印R)、固化した際にはプレート1端部と一体化する。 図16〜図24では例示されていないが、プレート1及び固定用バンド7が共にステンレス製の場合は、プレート1の端部に樹脂と馴染ませるための構造を設けることは不要であり(図9参照)、接合部Jは単にロー着で構成すれば良い。 図20は、バンド7とプレート1とを接合した状態を、図16で示す方向(図1の矢印A16方向)からの矢視で示している。 図20、図21で示す状態で、プレート1及びバンド7を、歯科矯正を行うべき患者の口腔内の上顎4側に設置する。 そして、図33〜図36で示す様なスクリュー2E〜2H(或いは、図10で示す様なスクリュー2)を2本、各々、プレート1中央部の貫通孔(雌ネジを形成した貫通孔)12に回転させながら挿入する。 図23において、スクリュー2E〜2Hとプレート1とを固定する際に、スクリュー2E〜2Hのヘッド部分の雄ネジ23aが貫通孔12の雌ネジ12at、12btと螺合し、スクリュー2E〜2H(のヘッド)はプレート1表面から口腔内(図示の上方)に突出しない。 口腔内に突出するのは、プレート1の厚さtのみであるため、施術された患者が感じる違和感(口腔内に人工的な突起が存在する違和感)が減少する。 また、図23で示す様に、プレート1は上顎4に押圧されて固定される訳ではなく、スクリュー2E〜2Hのヘッド部分における雄ネジ23aとプレート1の貫通孔12の雌ネジ12at、12btとの螺合により固定される。 そのため、プレート1で上顎4の表面を形成する粘膜41を押圧することがなく、粘膜の壊死が防止できる。 図23において符号42は上顎4を形成する上顎骨を示す。 さらに、スクリュー2E〜2Hが上顎骨42に埋入する部分は尖った形状となっているので、スクリュー2E〜2Hと上顎骨42との初期固定が強固に得られ、即時荷重が可能となる。 従って、インプラントが上顎骨42に対して馴染むための期間が、従来に比較して遥かに短縮される。 図24で示す様に、プレート1は、2箇所の貫通孔12でスクリューと螺合して固定される。 従って、プレート1に対して図24の符号Mで示す様なモーメントが作用しても、2箇所で固定されたプレート1が口腔中で回転してしまうことは無くなる。 再び図23において、図33、図35で示す様な木ねじタイプのスクリュー2E、2G(或いは、図10で示すタイプのスクリュー2)では、上顎骨42に埋入する部分とプレート1の貫通孔12の雌ネジ12at、12btと螺合する部分との間の領域Hにも条列部分240(或いは24)が形成されているので、当該条列部分240に異物が混入した場合に、異物が粘膜41内に侵入して化膿等の原因となってしまう可能性が有る。 ここで、図26で示す様に、雌ネジ12at、12btを形成した貫通孔12を形成した第1及び第2の取付け座13、14は、矢印Y1で示す部分(括れ部15)で剪断することにより、プレート1の他の部分から容易に除去出来る。 図16〜図27で例示したプレートの取付け態様においては、バンド7を装着して固定するべき歯は、いわゆる「5番」、「6番」の様に奥の方に位置する歯5T、6T(図27の例では、歯T6)である。 しかし、矯正の態様においては、いわゆる「3番」、「4番」(3T、4T)の様に前方に位置する歯を固定することが望ましい場合が存在する。 図28は、図1と同方向から見た状態を示している。 図28において、プレート1C全体はU字状に湾曲した状態で構成されている。 図28のプレート1Cは、図1〜図4の第1実施形態の軸部11をU字状に湾曲したのみであって、中央の取付け座C及び左右端部の接合部Dの構成は第1実施形態と同じ構成である。 ここで、全体がU字状に形成されたプレート1Cを用いる場合には、図29で示す様に口蓋側に装着するのみならず、図39で示す様に下顎4Uにも取り付けることが可能である。 その場合、プレート1Cの貫通孔12を下顎4Uの前歯(いわゆる「1番」の歯:符号T1で示す)近傍の位置に設け、貫通孔12に挿入されるスクリューは、前歯(いわゆる「1番」の歯)T1、T1近傍の歯槽骨に埋め込まれる。 図30は、図14で示すスクリュー2Dを用いてプレート1Dを固定した状態を示している。 この場合においては、スクリュー2Dのヘッド26がプレート1Dの表面から突出するが、ヘッド26の厚さ寸法δを十分に小さくすることが可能であるため、患者が感じる違和感を可能な限り少なくすることが出来る。 図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。 1・・・プレート2・・・スクリュー3・・・樹脂4・・・上顎5・・・歯列6・・・模型7・・・バンド11・・・軸部12・・・貫通孔13・・・第1の取付け座14・・・第2の取付け座15・・・括れ部16・・・貫通孔17、18・・・接合部21・・・軸部22・・・テーパ状頭部23・・・雄ねじ24・・・条列部分25・・・非ねじ部分26・・・ヘッド |