Differential transformer type magnetic sensor |
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申请号 | JP2012222001 | 申请日 | 2012-10-04 | 公开(公告)号 | JP2014074638A | 公开(公告)日 | 2014-04-24 |
申请人 | Kyocera Document Solutions Inc; 京セラドキュメントソリューションズ株式会社; | 发明人 | AIKAWA YUKIHIRO; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress variation in magnitude of outputs from respective sensors even when misalignment occurs between formation positions of a detection coil, a reference coil, and a driving coil, which comprise planar coils.SOLUTION: A differential transformer type magnetic sensor 3a includes a first coil layer 21, a second coil layer 23, and an insulation layer 25 formed between the first coil layer 21 and the second coil layer 23. The first coil layer 21 has a whorl pattern where a first wire and a second wire are wound in parallel in a same direction on a same plane. The first wire forms a detection coil 4. The second wire forms a first driving coil 5. The second coil layer 23 has a whorl pattern where a third wire and a fourth wire are wound in parallel in a same direction on a same plane. The third wire forms a reference coil 6. The fourth wire forms a second driving coil 7. | ||||||
权利要求 | 同一平面上に位置する第1の線材と第2の線材とが並行して同じ方向に巻かれたパターンで構成されるコイル層であり、前記第1の線材によって構成される平面状の検知コイルと、前記第2の線材によって構成される平面状の第1の駆動コイルと、を含む第1のコイル層と、 同一平面上に位置する第3の線材と第4の線材とが並行して同じ方向に巻かれたパターンで構成されるコイル層であり、前記第3の線材によって構成される平面状の基準コイルと、前記第4の線材によって構成される平面状の第2の駆動コイルと、を含む第2のコイル層と、 前記第1のコイル層と前記第2のコイル層との間に配置された第1の絶縁層と、を備え、 前記第1の駆動コイルを流れる駆動電流の向きと前記第2の駆動コイルを流れる駆動電流の向きとが同じになるように、前記第1の駆動コイルと前記第2の駆動コイルとが電気的に接続されており、 前記検知コイルを流れる誘導電流の向きと前記基準コイルを流れる誘導電流の向きとが逆になるように、前記検知コイルと前記基準コイルとが電気的に接続されている差動トランス式磁気センサー。 前記第1のコイル層の数と前記第2のコイル層の数とは、2以上の同じ数であり、 前記第1の絶縁層の一方の面側に前記第1のコイル層と交互に積層された第2の絶縁層と、 前記第1の絶縁層の他方の面側に前記第2のコイル層と交互に積層された第3の絶縁層と、を備え、 各前記第1のコイル層の前記第1の駆動コイルを流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各前記第1のコイル層の前記第1の駆動コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、 各前記第2のコイル層の前記第2の駆動コイルを流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各前記第2のコイル層の前記第2の駆動コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、 各前記第1のコイル層の前記検知コイルを流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各前記第1のコイル層の前記検知コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、 各前記第2のコイル層の前記基準コイルを流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各前記第2のコイル層の前記基準コイル同士が一筆書き状に電気的に接続されている請求項1に記載の差動トランス式磁気センサー。 前記第1のコイル層の数と前記第2のコイル層の数は、それぞれ2つであり、 一方の前記第1のコイル層、前記第2の絶縁層、他方の前記第1のコイル層、前記第1の絶縁層、一方の前記第2のコイル層、前記第3の絶縁層、他方の前記第2のコイル層の順に積層されている請求項2に記載の差動トランス式磁気センサー。 |
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说明书全文 | 本発明は、平面コイルを用いた差動トランス式磁気センサーに関する。 現像剤としてトナーを用いる画像形成装置では、トナーの残量や濃度の検知に磁気センサーが利用される。 磁気センサーには各種方式があり、差動トランス方式の磁気センサーは、駆動コイル、検知コイル及び基準コイルを同一のコアに配置した構成を有する。 コイルを平面コイルにすることにより、差動トランス式磁気センサーを小型化することができる。 平面コイルを用いた差動トランス式磁気センサーの一例として、第1層に第1のコイル(駆動コイル)、第2層に第2のコイル(基準コイル)、第3層に第3のコイル(検知コイル)、第4層に第4のコイル(駆動コイル)を配置し、各層の間に絶縁性の基板を配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 平面コイルを用いた差動トランス式磁気センサーの場合、センサーの製造工程での誤差等が原因で、駆動コイル、検知コイル、基準コイルの形成位置にズレを生じることがある。 これにより、検知対象となる磁性体が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量とを同じにできないので、測定精度が低下する。 特に、センサー毎にズレの大きさが異なると、検知対象となる磁性体が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量との差が、センサー毎に異なることになる。 よって、センサー毎に、出力の大きさにバラツキが生じ、測定精度が低下する。 本発明は、平面コイルからなる検知コイル、基準コイル及び駆動コイルの形成位置にズレが生じてもセンサー毎の出力の大きさのバラツキを抑制できる差動トランス式磁気センサーを提供することを目的とする。 上記目的を達成する本発明に係る差動トランス式磁気センサーは、同一平面上に位置する第1の線材と第2の線材とが並行して同じ方向に巻かれたパターンで構成されるコイル層であり、前記第1の線材によって構成される平面状の検知コイルと、前記第2の線材によって構成される平面状の第1の駆動コイルと、を含む第1のコイル層と、同一平面上に位置する第3の線材と第4の線材とが並行して同じ方向に巻かれたパターンで構成されるコイル層であり、前記第3の線材によって構成される平面状の基準コイルと、前記第4の線材によって構成される平面状の第2の駆動コイルと、を含む第2のコイル層と、前記第1のコイル層と前記第2のコイル層との間に配置された第1の絶縁層と、を備え、前記第1の駆動コイルを流れる駆動電流の向きと前記第2の駆動コイルを流れる駆動電流の向きとが同じになるように、前記第1の駆動コイルと前記第2の駆動コイルとが電気的に接続されており、前記検知コイルを流れる誘導電流の向きと前記基準コイルを流れる誘導電流の向きとが逆になるように、前記検知コイルと前記基準コイルとが電気的に接続されている。 本発明において、検知コイルと第1の駆動コイルとは第1のコイル層に含まれ、同じ層に形成されている。 このため、検知コイルの形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ第1の駆動コイルの形成位置にズレが生じることになり、第1の駆動コイルの形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ検知コイルの形成位置にズレが生じる。 従って、検知コイルと第1の駆動コイルとの相対的な位置関係は変化しない。 よって、検知コイル及び第1の駆動コイルの形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量は変化しない。 同様に、基準コイルと第2の駆動コイルとは第2のコイル層に含まれ、同じ層に形成されている。 このため、基準コイルの形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ第2の駆動コイルの形成位置にズレが生じることになり、第2の駆動コイルの形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ基準コイルの形成位置にズレが生じる。 従って、基準コイルと第2の駆動コイルとの相対的な位置関係は変化しない。 よって、基準コイル及び第2の駆動コイルの形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、基準コイルを通る磁束の量は変化しない。 以上のように、本発明によれば、平面コイルからなる検知コイル、第1の駆動コイル、基準コイル、第2の駆動コイルの形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量が変化したり、基準コイルを通る磁束の量が変化したりすることがない。 従って、検知対象が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量との差が、差動トランス式磁気センサー毎に異なることを防止できるので、差動トランス式磁気センサー毎の出力の大きさのばらつきを抑制することができる。 上記構成において、前記第1のコイル層の数と前記第2のコイル層の数とは、2以上の同じ数であり、前記第1の絶縁層の一方の面側に前記第1のコイル層と交互に積層された第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層の他方の面側に前記第2のコイル層と交互に積層された第3の絶縁層と、を備え、各前記第1のコイル層の前記第1の駆動コイルを流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各前記第1のコイル層の前記第1の駆動コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、各前記第2のコイル層の前記第2の駆動コイルを流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各前記第2のコイル層の前記第2の駆動コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、各前記第1のコイル層の前記検知コイルを流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各前記第1のコイル層の前記検知コイル同士が一筆書き状に電気的に接続され、各前記第2のコイル層の前記基準コイルを流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各前記第2のコイル層の前記基準コイル同士が一筆書き状に電気的に接続されている。 この構成によれば、第1のコイル層、第2のコイル層がそれぞれ複数あるので、差動トランス式センサーの面積を大きくすることなく、差動トランス式磁気センサーの出力を大きくすることができる。 また、この構成によれば、以下の理由により、差動トランス式磁気センサー毎の出力の大きさのばらつきを小さくすることができる。 この構成において、検知コイルには、同じ第1のコイル層の第1の駆動コイル及び別の第1のコイル層の第1の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る。 形成位置にズレが生じている第1のコイル層の検知コイルにおいて、形成位置にズレが生じていない第1のコイル層の第1の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は低下する。 しかしながら、上述したように、形成位置にズレが生じている第1のコイル層の検知コイルにおいて、同じ第1のコイル層の第1の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は変わらない。 従って、検知コイルや第1の駆動コイルの形成位置のみにズレが生じた場合と比較して、検知対象物が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量との差を小さくできる。 基準コイルも検知コイルと同様のことが言える。 基準コイルには、同じ第2のコイル層の第2の駆動コイル及び別の第2のコイル層の第2の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る。 形成位置にズレが生じている第2のコイル層の基準コイルにおいて、形成位置にズレが生じていない第2のコイル層の第2の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は低下する。 しかしながら、上述したように、形成位置にズレが生じている第2のコイル層の基準コイルにおいて、同じ第2のコイル層の第2の駆動コイルを流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は変わらない。 従って、基準コイルや第2の駆動コイルの形成位置のみにズレが生じた場合と比較して、検知対象物が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量との差を小さくできる。 以上のように、この構成によれば、平面コイルからなる検知コイル、第1の駆動コイル、基準コイル、第2の駆動コイルの形成位置にズレが生じている場合に、検知対象物が存在しない状態で、検知コイルを通る磁束の量と基準コイルを通る磁束の量との差を小さくできる。 よって、差動トランス式磁気センサー毎の出力の大きさのばらつきを小さくすることができる。 上記構成において、前記第1のコイル層の数と前記第2のコイル層の数は、それぞれ2つであり、一方の前記第1のコイル層、前記第2の絶縁層、他方の前記第1のコイル層、前記第1の絶縁層、一方の前記第2のコイル層、前記第3の絶縁層、他方の前記第2のコイル層の順に積層されている。 この構成は、第1のコイル層、第2のコイル層の数がそれぞれ二つの場合の形態である。 本発明によれば、平面コイルからなる検知コイル、基準コイル及び駆動コイルの形成位置にズレが生じても、差動トランス式磁気センサー毎の出力の大きさのバラツキを抑制できる。 以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。 図1は、本発明の一実施形態に係る差動トランス式磁気センサーを適用することができる画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。 画像形成装置1は例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。 画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。 原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200で読み取ることができるように送ることができる。 原稿読取部200は露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。 原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。 これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。 CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。 装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。 用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。 用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。 用紙は用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。 画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。 画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。 露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。 これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。 この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。 このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。 トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。 定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像は用紙に定着される。 用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。 以上のようにして、画像形成装置1はモノクロ画像を印刷する。 操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。 表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。 ユーザーは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。 操作キー部401にはハードキーからなる操作キーが設けられている。 具体的にはスタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。 スタートキー405はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。 テンキー407はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。 ストップキー409はコピー動作等を途中で中止させるキーである。 リセットキー411は設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。 機能切換キー413はコピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。 コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。 送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。 図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。 画像形成装置1は装置本体100、差動トランス式磁気センサー3、トナー用コンテナー127、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。 装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。 トナー用コンテナー127にはトナー(磁性の1成分現像剤)が収容されており、トナー用コンテナー127から現像部117にトナーが補給される。 差動トランス式磁気センサー3は、現像部117内のトナーの高さの変化を検知し、これを基にして現像部117内のトナー残量が計測される。 差動トランス式磁気センサー3については、後で詳細に説明する。 制御部500はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。 CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。 ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。 RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。 画像メモリは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。 通信部600はファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。 ファクシミリ通信部601は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。 ファクシミリ通信部601は電話回線605に接続される。 ネットワークI/F部603はLAN(Local Area Network)607に接続される。 ネットワークI/F部603はLAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。 図3は、差動トランス式磁気センサー3(以下、磁気センサー3と記載する場合もある)の回路図の一例を示す図である。 差動トランス式磁気センサー3は、検知コイル4、第1の駆動コイル5、基準コイル6、第2の駆動コイル7、発振回路11、増幅回路12、抵抗13及びコンデンサー14を備える。 発振回路11は、第1の駆動コイル5及び第2の駆動コイル7を駆動させる高周波の駆動電流を生成する。 第1の駆動コイル5と第2の駆動コイル7とは、直列に接続されている。 第1の駆動コイル5及び第2の駆動コイル7に駆動電流が流れた際に、第1の駆動コイル5で生成される磁束と第2の駆動コイル7で生成される磁束とが同じ向きになるように(言い換えれば、第1の駆動コイル5及び第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きが、互いに同じ向きになるように)、第1の駆動コイル5の一端と第2の駆動コイル7の一端とが接続されている。 これにより、第1の駆動コイル5で生成される磁束と第2の駆動コイル7で生成される磁束とが打ち消し合わないようにしている。 第1の駆動コイル5の他端及び第2の駆動コイル7の他端は、発振回路11に接続されている。 検知コイル4は、第1の駆動コイル5と磁気的に結合される。 基準コイル6は、第2の駆動コイル7と磁気的に結合される。 検知コイル4と基準コイル6とは、直列に差動接続されている。 言い換えれば、検知コイル4及び基準コイル6を流れる誘導電流の向きが、互いに逆向きになるように、検知コイル4と基準コイル6とが電気的に接続されている。 これにより、差動電圧V0(=基準コイル6の起電圧V1−検知コイル4の起電圧V2)が増幅回路12に入力される。 検知コイル4の他端はコンデンサー14を介して、基準コイル6の他端は抵抗13を介して、増幅回路12に接続されている。 抵抗13は増幅回路12内のバイポーラトランジスタのベースに接続されており、増幅回路12の増幅率の設定に用いられる。 コンデンサー14は差動電圧V0のうち、直流成分をカットする機能を有する。 これにより、増幅回路12には差動電圧V0の交流成分だけが入力される。 磁気センサー3の動作を簡単に説明する。 発振回路11で生成された駆動電流が、第1の駆動コイル5及び第2の駆動コイル7に流れると、基準コイル6に起電圧V1、検知コイル4に起電圧V2が生じる。 検知コイル4の付近にトナーが存在すると、起電圧V2は起電圧V1よりも大きくなるので、差動電圧V0は0Vにならない。 差動電圧V0を増幅回路12で増幅し、増幅回路12から出力された信号を用いてトナー残量が検出される。 次に、磁気センサー3として適用できる本発明の第1実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3a(以下、磁気センサー3aと記載する場合もある)について説明する。 図4は、磁気センサー3aの構成を示す斜視図である。 図5は、磁気センサー3aの断面図である。 磁気センサー3aは、第1のコイル層21、第2のコイル層23、及び、第1の絶縁層25を備える。 第1のコイル層21は、第1の線材4a及び第2の線材5aによって構成される。 第1の線材4aと第2の線材5aとは同一平面上(上絶縁膜25aの表面上)に位置し、並行して同じ方向に渦巻き状に巻かれている。 すなわち、第1の線材4aと第2の線材5aとが2重渦巻き状に巻かれている。 第1の線材4aは、端子4bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第1の線材4aによって、平面状のコイルである検知コイル4が構成される。 第2の線材5aは、端子5bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第2の線材5aによって、平面状のコイルである第1の駆動コイル5が構成される。 第2のコイル層23は、第3の線材6a及び第4の線材7aによって構成される。 第3の線材6aと第4の線材7aとは同一平面上(下絶縁膜25cの表面上)に位置し、並行して同じ方向に渦巻き状に巻かれている。 すなわち、第3の線材6aと第4の線材7aとが2重渦巻き状に巻かれている。 第3の線材6aは、端子6bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第3の線材6aによって、平面状のコイルである基準コイル6が構成される。 第4の線材7aは、端子7bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされて、終点である端子7cに至る。 第4の線材7aによって、平面状のコイルである第2の駆動コイル7が構成される。 絶縁層25は、第1のコイル層21と第2のコイル層23との間に配置されている。 絶縁層25は、上絶縁膜25a、中間絶縁膜25b及び下絶縁膜25cを備える。 上絶縁膜25aの表面に第1のコイル層21が形成されている。 下絶縁膜25cの表面に第2のコイル層23が形成されている。 中間絶縁膜25bは、上絶縁膜25aと下絶縁膜25cとの間に形成されている。 第1の実施形態では、絶縁層25が第1の絶縁層として機能する。 第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとが同じになるように、第1の駆動コイル5と第2の駆動コイル7とが電気的に接続されている。 これを実現するために、第1の駆動コイル5の端子5bと第2の駆動コイル7の端子7cとを電気的に接続している。 詳しく説明すると、接続プラグ27aは、上絶縁膜25aを貫通して形成されている。 接続プラグ27bは、中間絶縁膜25b及び下絶縁膜25cを貫通して形成されている。 接続プラグ27cは、下絶縁膜25cを貫通して形成される。 第1の駆動コイル5の端子5bは、接続プラグ27aと電気的に接続されている。 第2の駆動コイル7の端子7cは、接続プラグ27bと電気的に接続されている。 接続プラグ27aは、第1の駆動コイル5の内側に位置する端子5bと接続されており、接続プラグ27bは、第2の駆動コイル7の外側に位置する端子7cと接続されている。 従って、接続プラグ27aと接続プラグ27bとを直接接続することができない。 そこで、接続プラグ27aと接続プラグ27bとは、中間絶縁膜25b上に形成された配線29aによって電気的に接続される。 第2の駆動コイル7の端子7bは、第2の駆動コイル7の内側に位置するので、端子7bと接続する配線を第2のコイル層23に設けることができない。 そこで、配線29bを下絶縁膜25cの上に形成し、配線29bと端子7bとを接続プラグ27cによって電気的に接続している。 検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとが逆になるように、検知コイル4と基準コイル6とが電気的に接続されている。 これを実現するために、検知コイル4の端子4bと基準コイル6の端子6bとを、絶縁層25に貫通して形成された接続プラグ27dによって電気的に接続している。 図5に示すように、検知コイル4、第1の駆動コイル5、基準コイル6、第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じていない場合、第1の駆動コイル5及び第2の駆動コイル7に駆動電流が流れることによって生じる磁束の中心C1上に、検知コイル4の中心C2及び基準コイル6の中心C3が位置する。 第1の実施形態に係る磁気センサー3aは、第1の線材4a、第2の線材5a、第3の線材6a及び第4の線材7aが、同じ向きに渦巻き状に巻かれている。 しかしながら、第3の線材6a及び第4の線材7aが巻かれている向きを、第1の線材4a及び第2の線材5aが巻かれている向きと逆の態様も可能である。 なぜならば、この態様であっても、第1の駆動コイル5と第2の駆動コイル7との接続の仕方を変えることによって、第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとを同じにすることができ、検知コイル4と基準コイル6との接続の仕方を変えることによって、検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとを逆にすることができるからである。 第1実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3aの効果を、比較例と比較して説明する。 比較例に係る差動トランス式磁気センサー2を構成する要素のうち、第1実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3aを構成する要素と同じ要素については、同一符号を付している。 図6は、比較例に係る差動トランス式磁気センサー2の構成を示す斜視図である。 比較例において、第1の駆動コイル5は、上絶縁膜25aと中間絶縁膜25bとの間に形成されている。 第2の駆動コイル7は、中間絶縁膜25bと下絶縁膜25cとの間に形成されている。 すなわち、第1の駆動コイル5は、検知コイル4と別の層に形成されている。 第2の駆動コイル7は、基準コイル6と別の層に形成されている。 第1の駆動コイル5の端子5bと第2の駆動コイル7の端子7bとは、中間絶縁膜25bに貫通して形成された接続プラグ27eによって電気的に接続されている。 これにより、第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとを同じにしている。 検知コイル4の端子4bと基準コイル6の端子6bとは、絶縁層25に貫通して形成された接続プラグ27fによって電気的に接続されている。 これにより、検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとを逆にしている。 図7は、コイルの形成位置にズレが発生した状態の図6に示す比較例に係る差動トランス式磁気センサー2の断面の例を示す図である。 図7の(A)は、検知コイル4の形成位置にズレを生じている例であり、図7の(B)は、第1の駆動コイル5の形成位置にズレを生じている例である。 検知コイル4又は第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じると、検知対象となるトナー(磁性体)が存在しない状態において、検知コイル4を通る磁束の量が基準コイル6を通る磁束の量より小さくなり、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量とが等しくならない。 言い換えれば、検知対象となるトナーが存在しない状態において、検知コイル4を流れる誘導電流が基準コイル6を流れる誘導電流より小さくなり、検知コイル4を流れる誘導電流と基準コイル6を流れる誘導電流とが等しくならない。 磁気センサー2毎にコイルの形成位置のズレの大きさが異なると、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量との差にばらつきが生じ、磁気センサー2毎に出力が異なることになる。 このため、測定精度が低下する。 図8は、コイルの形成位置にズレが発生した状態の第1実施形態に係る磁気センサー3aの断面の例を示す図である。 図5は、既に説明したように、コイルの形成位置にズレが発生していない状態の第1実施形態に係る磁気センサー3aの断面の例を示す図である。 図5と図8とを比較すれば分かるように、図8では、検知コイル4及び第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じている。 第1実施形態において、検知コイル4と第1の駆動コイル5とは第1のコイル層21に含まれ、同じ層に形成されている。 このため、検知コイル4の形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じることになり、第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ検知コイル4の形成位置にズレが生じることになる。 従って、検知コイル4と第1の駆動コイル5との相対的な位置関係は変化しない。 よって、検知コイル4及び第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量は変化しない。 同様に、基準コイル6と第2の駆動コイル7とは第2のコイル層23に含まれ、同じ層に形成されている。 このため、基準コイル6の形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じることになり、第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じた場合、同じ量だけ基準コイル6の形成位置にズレが生じることになる。 従って、基準コイル6と第2の駆動コイル7との相対的な位置関係は変化しない。 よって、基準コイル6及び第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、基準コイル6を通る磁束の量は変化しない。 以上のように、第1実施形態によれば、平面コイルからなる検知コイル4、第1の駆動コイル5、基準コイル6、第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じても、検知対象物が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量が変化したり、基準コイル6を通る磁束の量が変化したりすることがない。 従って、検知対象が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量との差が、差動トランス式磁気センサー3a毎に異なることを防止できるので、差動トランス式磁気センサー3a毎の出力の大きさのばらつきを抑制することができる。 次に、第2実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3b(以下、磁気センサー3bと記載する場合もある)について、第1実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3aとの相違点を中心に説明する。 第1実施形態では、第1のコイル層21、第2のコイル層23がそれぞれ1つであったが、第2の実施形態では、第1のコイル層21、第2のコイル層23がそれぞれ2つある。 第1のコイル層21、第2のコイル層23の数がそれぞれ、2つを例に説明するが、これらの数が2より大きい整数でも第2実施形態を適用することができる。 第2実施形態に係る磁気センサー3bを構成する要素のうち、第1実施形態に係る磁気センサー3aを構成する要素と同じ要素については、同一符号を付している。 図9は、磁気センサー3bの構成を示す斜視図である。 第1のコイル層21a及び第1のコイル層21bは、いずれも、検知コイル4と第1の駆動コイル5とを含む。 第2のコイル層23a及び第2のコイル層23bは、いずれも、基準コイル6と第2の駆動コイル7とを含む。 第1のコイル層21aは、上絶縁膜25aの上面に形成されている。 第1のコイル層21bは、上絶縁膜25aと中間絶縁膜25bとの間に形成されている。 第2のコイル層23bは、中間絶縁膜25bと下絶縁膜25cとの間に形成されている。 第2のコイル層23aは、下絶縁膜25cの下面(すなわち、下絶縁膜25cの面のうち、第2のコイル層23bが形成されている面と反対側の面)に形成されている。 上絶縁膜25a、下絶縁膜25cの観点から説明すると、上絶縁膜25aは、第1のコイル層21aと第1のコイル層21bとの間に形成されている(上絶縁膜25aは、中間絶縁膜25bの一方の面側に第1のコイル層と交互に積層されている)。 下絶縁膜25cは、第2のコイル層23aと第2のコイル層23bとの間に形成されている(下絶縁膜25cは、中間絶縁膜25bの他方の面側に第2のコイル層と交互に積層されている)。 第2の実施形態では、中間絶縁膜25bが第1の絶縁層として機能し、上絶縁膜25aが第2の絶縁層として機能し、下絶縁膜25cが第3の絶縁層として機能する。 第1のコイル層21a、上絶縁膜25a、第1のコイル層21b、中間絶縁膜25b、第2のコイル層23b、下絶縁膜25c、第2のコイル層23aの順に積層されている。 第1のコイル層21aと第1のコイル層21bとの違いは、線材が巻かれている向きである。 第1のコイル層21aにおいて、第1の線材4aは、端子4bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第1の線材4aによって、平面状のコイルである検知コイル4が構成される。 第2の線材5aは、端子5bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第2の線材5aによって、平面状のコイルである第1の駆動コイル5が構成される。 一方、第1のコイル層21bにおいて、第1の線材4aは、端子4bを始点として、時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第1の線材4aによって、平面状のコイルである検知コイル4が構成される。 第2の線材5aは、端子5bを始点として、時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第2の線材5aによって、平面状のコイルである第1の駆動コイル5が構成される。 第2のコイル層23aと第2のコイル層23bとの違いは、線材が巻かれている向きである。 第2のコイル層23aにおいて、第3の線材6aは、端子6bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第3の線材6aによって、平面状のコイルである基準コイル6が構成される。 第4の線材7aは、端子7bを始点として、反時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第4の線材7aによって、平面状のコイルである第2の駆動コイル7が構成される。 一方、第2のコイル層23bにおいて、第3の線材6aは、端子6bを始点として、時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第3の線材6aによって、平面状のコイルである基準コイル6が構成される。 第4の線材7aは、端子7bを始点として、時計回りに渦巻きの半径が大きくなるようにパターニングされている。 第4の線材7aによって、平面状のコイルである第2の駆動コイル7が構成される。 第1のコイル層21a,21bにおいて、各第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各第1の駆動コイル5が一筆書き状に電気的に接続されている。 これを実現するために、第1のコイル層21aの第1の駆動コイル5の端子5bと第1のコイル層21bの第1の駆動コイル5の端子5bとが、上絶縁膜25aを貫通して形成されている接続プラグ27gによって電気的に接続されている。 第1のコイル層21a,21bにおいて、各検知コイル4を流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各検知コイル4が一筆書き状に電気的に接続されている。 これを実現するために、第1のコイル層21aの検知コイル4の端子4bと第1のコイル層21bの検知コイル4の端子4bとが、上絶縁膜25aを貫通して形成されている接続プラグ27hによって電気的に接続されている。 第2のコイル層23a,23bにおいて、各第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きが互いに同じになるように、各第2の駆動コイル7が一筆書き状に電気的に接続されている。 これを実現するために、第2のコイル層23aの第2の駆動コイル7の端子7bと第2のコイル層23bの第2の駆動コイル7の端子7bとが、下絶縁膜25cを貫通して形成されている接続プラグ27iによって電気的に接続されている。 第2のコイル層23a,23bにおいて、各基準コイル6を流れる誘導電流の向きが互いに同じになるように、各基準コイル6が一筆書き状に電気的に接続されている。 これを実現するために、第2のコイル層23aの基準コイル6の端子6bと第2のコイル層23bの基準コイル6の端子6bとが、下絶縁膜25cを貫通して形成されている接続プラグ27jによって電気的に接続されている。 第1のコイル層21bの第1の駆動コイル5の端子5cは、第1の駆動コイル5の外側に位置する。 第2のコイル層23aの第2の駆動コイル7の端子7cは、第2の駆動コイル7の外側に位置する。 端子5cと端子7cとが、中間絶縁膜25b及び下絶縁膜25cを貫通して形成されている接続プラグ27kによって電気的に接続されている。 これによって、第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとを同じにしている。 第1のコイル層21bの検知コイル4の端子4cは、検知コイル4の外側に位置する。 第2のコイル層23bの基準コイル6の外側の端子6cは、基準コイル6の外側に位置する。 端子4cと端子6cとが、中間絶縁膜25bを貫通して形成されている接続プラグ27lによって電気的に接続されている。 これによって、検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとを逆にしている。 第2実施形態によれば、第1のコイル層、第2のコイル層がそれぞれ2つあるので(第1のコイル層21a,21b、第2のコイル層23a,23b)、磁気センサー3bの面積を大きくすることなく、磁気センサー3bの出力を大きくすることができる。 また、第2実施形態によれば、磁気センサー3b毎の出力の大きさのばらつきを小さくすることができる。 この効果について、詳細に説明する。 図10は、コイルの形成位置にズレが発生した状態の第2実施形態に係る差動トランス式磁気センサー3bの断面の例を示す図である。 図10の(A)は、第1のコイル層21aの検知コイル4及び第1の駆動コイル5の形成位置にズレを生じている例であり、図10の(B)は、第1のコイル層21bの検知コイル4及び第1の駆動コイル5の形成位置にズレを生じている例である。 第2実施形態において、検知コイル4には、同じ層の第1の駆動コイル5及び別の層の第1の駆動コイル5を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る。 図10の(A)の場合、形成位置にズレが生じている第1のコイル層21aの検知コイル4において、形成位置にズレが生じていない第1のコイル層21bの第1の駆動コイル5を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は低下する。 しかしながら、第1実施形態で説明したように、形成位置にズレが生じている第1のコイル層21aの検知コイル4において、同じ層(第1のコイル層21a)の第1の駆動コイル5を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は変わらない。 従って、図7に示す比較例のように検知コイル4や第1の駆動コイル5の形成位置のみにズレが生じた場合と比較して、検知対象物が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量との差を小さくできる。 図10の(B)に示す第1のコイル層21bの検知コイル4及び第1の駆動コイル5の形成位置にズレが生じている場合についても、同じことが言える。 基準コイル6も検知コイル4と同様のことが言える。 基準コイル6には、同じ層の第2の駆動コイル7及び別の層の第2の駆動コイル7を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る。 図示はしていないが、例えば、第2のコイル層23aの基準コイル6及び第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じている場合で説明する。 第2のコイル層23aの基準コイル6において、形成位置にズレが生じていない第2のコイル層23bの第2の駆動コイル7を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は低下する。 しかしながら、第1実施形態で説明したように、第2のコイル層23aの基準コイル6において、同じ層(第2のコイル層23a)の第2の駆動コイル7を流れる駆動電流によって生じる磁束が通る量は変わらない。 従って、基準コイル6や第2の駆動コイル7の形成位置のみにズレが生じた場合と比較して、検知対象物が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量との差を小さくできる。 以上のように、第2実施形態によれば、平面コイルからなる検知コイル4、第1の駆動コイル5、基準コイル6、第2の駆動コイル7の形成位置にズレが生じている場合に、検知対象物が存在しない状態で、検知コイル4を通る磁束の量と基準コイル6を通る磁束の量との差を小さくできる。 よって、差動トランス式磁気センサー3b毎の出力の大きさのばらつきを小さくすることができる。 第2実施形態の変形例について説明する。 図11は、第2実施形態の変形例に係る差動トランス式磁気センサー3cの構成を示す斜視図である。 磁気センサー3cが、図9に示す第2実施形態に係る磁気センサー3bと相違するのは、第2のコイル層23aと第2のコイル層23bとの位置が逆である点である。 第1のコイル層21bの第1の駆動コイル5の端子5cと、第2のコイル層23aの第2の駆動コイル7の端子7cとは、中間絶縁膜25bを貫通して形成されている接続プラグ27mによって電気的に接続されている。 これによって、第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとを同じにしている。 第1のコイル層21bの検知コイル4の端子4cと、第2のコイル層23bの基準コイル6の端子6cとは、中間絶縁膜25b及び下絶縁膜25cを貫通して形成されている接続プラグ27nによって電気的に接続されている。 これによって、検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとを逆にしている。 このように、変形例では、第2実施形態に係る磁気センサー3bに対して、第1の駆動コイル5と第2の駆動コイル7との接続の仕方を変えることによって、第1の駆動コイル5を流れる駆動電流の向きと第2の駆動コイル7を流れる駆動電流の向きとを同じにしている。 同様に、変形例では、第2実施形態に係る磁気センサー3bに対して、検知コイル4と基準コイル6との接続の仕方を変えることによって、検知コイル4を流れる誘導電流の向きと基準コイル6を流れる誘導電流の向きとを逆にしている。 変形例に係る磁気センサー3cは、第2実施形態に係る磁気センサー3bと同じ効果を有する。 1 画像形成装置3,3a,3b,3c 差動トランス式磁気センサー4 検知コイル4a 第1の線材5 第1の駆動コイル5a 第2の線材6 基準コイル6a 第3の線材7 第2の駆動コイル7a 第4の線材21,21a,21b 第1のコイル層23,23a,23b 第2のコイル層25 絶縁層25a 上絶縁膜(第2の絶縁層) |