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ホグリング装填装置およびホグリング装填方法

阅读:682发布:2020-10-29

专利汇可以提供ホグリング装填装置およびホグリング装填方法专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】通常の取付工具のマガジンに装填されたホグリングの残数が減ったことを検知し、ホグリングをマガジンに自動的または半自動的に装填することが可能なホグリング装填装置を提供する。 【解決手段】ホグリング装填装置100は、工具セット部200と、供給部400とを備えている。工具セット部200は、取付工具Tが第1 位置 にある保持部16に保持された状態で取付工具TのマガジンMに装填されたホグリング束BのホグリングHの残数が所定の個数以下になったときにクランパーCを検知する検知部11と、検知部11がクランパーCを検知したときに保持部16の第1位置から第2位置への移動の規制を解除する規制部18とを有する。供給部400は、保持部16が第2位置へ移動したときには貯留部44に貯留されたホグリング束Bをマガジンへ払い出す払出部46を有する。 【選択図】図10,下面是ホグリング装填装置およびホグリング装填方法专利的具体信息内容。

受入側端部と払出側端部とを有し、複数のホグリングが一列に連結されたホグリング束がホグリングの配列方向に沿って前記受入側端部から前記払出側端部へ向けて移動自在な状態で装填されるマガジンと、 前記マガジンに装填された前記ホグリング束を最後尾のホグリングに当接した状態で前記払出側端部へ向けて押圧しながらホグリングの消費に伴い前記マガジンに沿って移動するクランパーと を有するホグリングの取付工具における前記マガジンに、追加のホグリング束を装填するホグリング装填装置であって、 前記取付工具がセットされる工具セット部と、 前記工具セット部にセットされた前記取付工具の前記マガジンにホグリング束を供給する供給部と を備え、 前記工具セット部は、 前記取付工具を着脱可能に保持する保持部と、 前記取付工具が着脱可能な第1位置と、当該保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンが所定の装填位置に配置される第2位置との間で、前記保持部を移動自在に支持する支持部と、 前記保持部が前記第1位置にある状態において、前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときに前記クランパーを検知する検知部と、 前記検知部が前記クランパーを検知しない状態では、前記保持部が前記第1位置から前記第2位置へ移動することを規制し、一方、前記検知部が前記クランパーを検知した状態では、前記規制を解除する規制部と、 を有し、 前記供給部は、 装填用のホグリング束を貯留する貯留部と、 前記保持部が前記取付工具を保持した状態で前記第2位置に移動したときには、前記貯留部に貯留されたホグリング束を前記装填位置に配置された前記マガジンの前記受入側端部へ払い出す払出部と を有する、 ことを特徴とするホグリング装填装置。前記貯留部は、前記装填位置に配置された前記マガジンへ前記ホグリング束を案内する供給レールを備えており、 前記供給レールは、入口側端部および出口側端部を有し、前記出口側端部が前記入口側端部よりも下方に位置するように傾斜しており、 前記払出部は、前記保持部が前記第1位置にあるときには前記供給レールの前記出口側端部を閉じ、前記保持部が前記第2位置に移動したときには前記出口側端部を開ける出口側開閉部を有する、 請求項1に記載のホグリング装填装置。前記払出部は、前記保持部が前記第1位置にあるときには前記供給レールの前記入口側端部を開け、前記保持部が前記第2位置に移動したときには前記入口側端部を閉じる入口側開閉部をさらに有する、 請求項2に記載のホグリング装填装置。前記払出部は、前記供給レールに沿って延在し、前記保持部の移動に同期して揺動する揺動部材を備えており、 前記揺動部材の延在方向における前記出口側端部に近い一方の端部に、前記出口側開閉部が設けられ、前記入口側端部に近い他方の端部に、前記入口側開閉部が設けられている、 請求項3に記載のホグリング装填装置。前記出口側開閉部は、前記揺動部材の一方の端部が前記出口側端部に接近したときに前記出口側端部を閉じることが可能な向きに、前記揺動部材の一方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成され、 前記入口側開閉部は、前記揺動部材の他方の端部が前記入口側端部に接近したときに前記入口側端部を閉じることが可能な向きに、前記揺動部材の他方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されている 請求項4に記載のホグリング装填装置。前記供給部は、前記ホグリング束を前記供給レールの前記入口側端部へ案内する供給ガイドをさらに備える、 請求項2〜5のいずれか1項に記載のホグリング装填装置。前記供給部は、前記ホグリング束を平状態で受け、受けた前記ホグリング束とともに下方へ傾斜するバランスリンクをさらに備え、 前記供給ガイドは、下方へ傾斜する前記ホグリング束を前記供給レールの前記入口側端部へ案内する、 請求項6に記載のホグリング装填装置。前記保持部の移動に同期して前記貯留部へホグリング束を補充する補充部をさらに備える、 請求項1〜7のいずれか1項に記載のホグリング装填装置。前記補充部は、 複数のホグリング束を貯留し、ホグリング束を個別に供給可能な供給シュートと、 前記保持部の移動に同期して、前記供給シュートから前記貯留部へホグリング束を1個ずつ送り出す送出部と を有する 請求項8に記載のホグリング装填装置。前記保持部が前記第1位置と前記第2位置との間を移動するときに当該保持部の移動に連動して、当該払出部にホグリング束の払出動作を実行させる動を、前記保持部から前記払出部へ付与する動力伝達部をさらに備える、 請求項1〜9のいずれか1項に記載のホグリング装填装置。前記動力伝達部は、直線的に往復移動可能なシャフトと、前記保持部と前記シャフトとの間をリンク結合するリンク部とを備える、 請求項10に記載のホグリング装填装置。前記支持部は、前記保持部を水平方向に延びる回転軸回りに揺動自在に案内する水平軸部を備えており、 前記第1位置および前記第2位置は、当該第2位置にある前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンが、当該第1位置にある前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンよりも水平面に近づいて傾斜するように、設定されている、 請求項1〜11のいずれか1項に記載のホグリング装填装置。前記検知部は、前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときの前記クランパーに接触して当該クランパーを検知する接触部を有する、 請求項1〜12のいずれか1項に記載のホグリング装填装置。前記規制部は、前記ホグリング装填装置の本体に固定されたロックプレートと、当該ロックプレートに接触可能な位置と接触しない位置との間で移動可能なロックピンとを有し、 前記検知部は、前記保持部に揺動自在に取り付けられたアーム部をさらに有し、 前記アーム部の一端には、前記接触部が取り付けられ、他端には前記ロックピンが取り付けられ、 前記ロックピンは、前記接触部が前記クランパーに接触したときには前記ロックプレートと接触しない位置にあり、前記接触部が前記クランパーに接触していないときには前記ロックプレートと接触する位置になるように配置され、 前記ロックピンは、前記ロックプレートに接触することにより、前記保持部が前記第1位置から前記第2位置へ移動することを規制する、 請求項13に記載のホグリング装填装置。前記工具セット部は、前記接触部が前記クランパーに近づくとともに前記ロックピンが前記ロックプレートに接触するような回転方向に前記アーム部に対して付勢する付勢部材をさらに有する、 請求項14に記載のホグリング装填装置。受入側端部と払出側端部とを有し、複数のホグリングが一列に連結されたホグリング束がホグリングの配列方向に沿って前記受入側端部から前記払出側端部へ向けて移動自在な状態で装填されるマガジンと、 前記マガジンに装填された前記ホグリング束を最後尾のホグリングに当接した状態で前記払出側端部へ向けて押圧しながらホグリングの消費に伴い前記マガジンに沿って移動するクランパーと を有するホグリングの取付工具における前記マガジンに、追加のホグリング束を装填するホグリング装填方法であって、 前記取付工具を所定のセット位置にセットするセット工程と、 前記取付工具の前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときに前記クランパーを検知部で検知する検知工程と、 検知部がクランパーを検知したときに、供給部が前記追加のホグリング束を前記マガジンに装填する装填工程と、 を含むことを特徴とするホグリング装填方法。

说明书全文

本発明は、ホグリングの取付工具にホグリングを装填するホグリング装填装置に関する。

従来、自動車シートおよび内装部品の結束、ポケットコイルスプリングや各種スプリングと枠線の結束、あるいはウレタンフォーム等の各種構成部材の留め付けなどを行うために、特許文献1記載のように、ホグリング(いわゆるCリング)と呼ばれるC字状のリングを所定の結束場所に取り付けるための取付工具(いわゆるホグリンガ)が用いられている。

ホグリングを取付工具のマガジンに装填する際には、多数のホグリングを一括して装填できるように、80〜150個のホグリングがテープ等の接着材で1列に連結されたホグリング束がマガジンに装填される。

特開平6−31554号公報

作業者がホグリング束を取付工具のマガジンに手作業で装填する際には、ホグリング束への衝撃の付加や引っ掛かり等が生じる場合があり、ホグリング束を破損せずにマガジンに安定して装填すること困難である。そのため、ホグリングの装填作業の作業性を著しく低下させるおそれがある。また、装填時に、欠落したホグリングが自動車シート等の製品に混入して製品品質が低下するおそれもある。

また、作業者がホグリング束を取付工具のマガジンに手作業で装填する場合には、作業者はマガジン内のホグリングがある程度減ったことを目視により検知し、ホグリング束を装填する必要がある。そのため、装填のタイミングを正確に知ることが難しく、マガジン内のホグリング数量の管理が難しい。

特許文献1には、ロボット用のホグリンガの構成として、マガジン内のホグリングを光電スイッチで検知し、エアシュート等を採用して自動的にホグリングをマガジンに装填する構成が開示されている。しかし、光電スイッチをもたない通常の取付工具(ホグリンガ)のマガジンに装填されたホグリングの残数が減ったことを検知し、ホグリングをマガジンに自動的または半自動的に装填する技術については、特許文献1には開示されていない。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、通常の取付工具のマガジンに装填されたホグリングの残数が減ったことを検知し、ホグリングをマガジンに自動的または半自動的に装填することが可能なホグリング装填装置を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明のホグリング装填装置は、受入側端部と払出側端部とを有し、複数のホグリングが一列に連結されたホグリング束がホグリングの配列方向に沿って前記受入側端部から前記払出側端部へ向けて移動自在な状態で装填されるマガジンと、前記マガジンに装填された前記ホグリング束を最後尾のホグリングに当接した状態で前記払出側端部へ向けて押圧しながらホグリングの消費に伴い前記マガジンに沿って移動するクランパーとを有するホグリングの取付工具における前記マガジンに、追加のホグリング束を装填するホグリング装填装置であって、前記取付工具がセットされる工具セット部と、前記工具セット部にセットされた前記取付工具の前記マガジンにホグリング束を供給する供給部とを備え、前記工具セット部は、前記取付工具を着脱可能に保持する保持部と、前記取付工具が着脱可能な第1位置と、当該保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンが所定の装填位置に配置される第2位置との間で、前記保持部を移動自在に支持する支持部と、前記保持部が前記第1位置にある状態において、前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときに前記クランパーを検知する検知部と、前記検知部が前記クランパーを検知しない状態では、前記保持部が前記第1位置から前記第2位置へ移動することを規制し、一方、前記検知部が前記クランパーを検知した状態では、前記規制を解除する規制部と、を有し、前記供給部は、装填用のホグリング束を貯留する貯留部と、前記保持部が前記取付工具を保持した状態で前記第2位置に移動したときには、前記貯留部に貯留されたホグリング束を前記装填位置に配置された前記マガジンの前記受入側端部へ払い出す払出部とを有することを特徴とする。

かかる構成により、取付工具のマガジンに装填されているホグリングの残数が所定数以下に減っているときには、追加のホグリング束をマガジンに自動的または半自動的に装填することが可能となる。

具体的には、マガジンに装填されているホグリング束のホグリングの残数が所定数以下になっているときには、取付工具を第1位置にある保持部に保持させると、検知部がクランパーを検知し、規制部が保持部の移動規制を解除する。これにより、保持部を取付工具と共に第1位置から第2位置へ移動させると、取付工具のマガジンが装填位置にセットされ、払出部が、貯留部に貯留されたホグリング束を装填位置にセットされたマガジンの受入側端部へ払い出す。その結果、追加のホグリング束がマガジンに装填される。一方、マガジンに装填されているホグリング束のホグリングの残数が所定数より多いときには、規制部によって保持部の移動が規制されるので、マガジンへのホグリングの過剰供給が防止される。このように、本発明によれば、光電スイッチを有しない通常の取付工具についてマガジンに装填されたホグリングの残数が減ったことを検知し、ホグリングをマガジンに自動的または半自動的に装填することが可能になる。

上記のホグリング装填装置において、前記貯留部は、前記装填位置に配置された前記マガジンへ前記ホグリング束を案内する供給レールを備えており、前記供給レールは、入口側端部および出口側端部を有し、前記出口側端部が前記入口側端部よりも下方に位置するように傾斜しており、前記払出部は、前記保持部が前記第1位置にあるときには前記供給レールの前記出口側端部を閉じ、前記保持部が前記第2位置に移動したときには前記出口側端部を開ける、出口側開閉部を有するのが好ましい。

かかる構成により、保持部が第2位置に移動したときには、払出部の出口側開閉部が供給レールの出口側端部を開け、供給レールに貯留された追加のホグリング束を自重を利用して出口側端部へ移動させる。そのため、装填位置にあるマガジンへホグリング束を自動的に装填することが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記払出部は、前記保持部が前記第1位置にあるときには前記供給レールの前記入口側端部を開け、前記保持部が前記第2位置に移動したときには前記入口側端部を閉じる入口側開閉部をさらに有するのが好ましい。

かかる構成により、保持部が第1位置にあるときには、払出部の入口側開閉部は、供給レールの入口側端部を開けて、追加のホグリング束を供給レールへ供給することを可能にする。一方、保持部が第2位置に移動したときには、入口側開閉部が前記入口側端部を閉じて追加のホグリング束の供給レールへの供給を禁止することにより、追加のホグリング束が供給レールの出口側端部からマガジンへ個別に移動することを妨害しないようにすることが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記払出部は、前記供給レールに沿って延在し、前記保持部の移動に同期して揺動する揺動部材を備えており、前記揺動部材の延在方向における前記出口側端部に近い一方の端部に、前記出口側開閉部が設けられ、前記入口側端部に近い他方の端部に、前記入口側開閉部が設けられているのが好ましい。

かかる構成により、払出部を構成する揺動部材が揺動することによって、出口側開閉部および入口側開閉部の開閉を互い違いに行うことが可能であり、払出部の構成が簡単になる。

上記のホグリング装填装置において、前記出口側開閉部は、前記揺動部材の一方の端部が前記出口側端部に接近したときに前記出口側端部を閉じることが可能な向きに、前記揺動部材の一方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成され、前記入口側開閉部は、前記揺動部材の他方の端部が前記入口側端部に接近したときに前記入口側端部を閉じることが可能な向きに、前記揺動部材の他方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されているのが好ましい。

かかる構成により、出口側開閉部および入口側開閉部は、それぞれかぎ状の部分によって構成されているので、揺動部材が両端部のうちのいずれかの端部を供給レールの出口側端部または入口側端部に近づける回転方向に揺動するだけで、当該かぎ状の部分によって供給レールの出口側端部および入口側端部のいずれか1つを確実に閉じることが可能である。また、払出部は、揺動部材の両端にかぎ状の部分を備えた構成になるので、払出部の構成が簡単になる。

上記のホグリング装填装置において、前記供給部は、前記ホグリング束を前記供給レールの前記入口側端部へ案内する供給ガイドをさらに備えるのが好ましい。

かかる構成により、供給ガイドによって、ホグリング束を供給レールの入口側端部へ確実に案内することが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記供給部は、前記ホグリング束を平状態で受け、受けた前記ホグリング束とともに下方へ傾斜するバランスリンクをさらに備え、前記供給ガイドは、下方へ傾斜する前記ホグリング束を前記供給レールの前記入口側端部へ案内するのが好ましい。

かかる構成により、バランスリンクは、ホグリング束を水平状態で受け、受けたホグリング束とともに下方へ傾斜することにより、ホグリング束を受け取る際の衝撃を緩和し、ホグリング束の分解を防ぐことが可能になる。また、供給ガイドは、下方へ傾斜するホグリング束を供給レールの前記入口側端部へ確実に案内することが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記ホグリング装填装置は、前記保持部の移動に同期して前記貯留部へホグリング束を補充する補充部をさらに備えるのが好ましい。

かかる構成により、貯留部へのホグリング束の補充を自動的に行うことが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記補充部は、複数のホグリング束を貯留し、ホグリング束を個別に供給可能な供給シュートと、前記保持部の移動に同期して、前記供給シュートから前記貯留部へホグリング束を1個ずつ送り出す送出部とを有するのが好ましい。

かかる構成により、保持部の移動に同期して供給シュートから貯留部へホグリング束を1個ずつ送り出すことが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記ホグリング装填装置は、前記保持部が前記第1位置と前記第2位置との間を移動するときに当該保持部の移動に連動して、当該払出部にホグリング束の払出動作を実行させる動を、前記保持部から前記払出部へ付与する動力伝達部をさらに備えるのが好ましい。

かかる構成により、払出部がホグリング束の払出動作を実行するための動力を動力伝達部を介して保持部から受けることが可能であり、払出部の動作のためにモータなどの駆動源が不要になる。とくに、保持部を作業者が手で動かした場合には手動で保持部および払出部の動作を実行することが可能になる。

上記のホグリング装填装置において、前記動力伝達部は、直線的に往復移動可能なシャフトと、前記保持部と前記シャフトとの間をリンク結合するリンク部とを備えるのが好ましい。

かかる構成により、保持部とシャフト部とがリンク部によってリンク結合されているので、払出部にホグリング束の払出動作を実行させる動力を、リンク部およびシャフトを介して、前記保持部から前記払出部へ確実に伝達することが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記支持部は、前記保持部を水平方向に延びる回転軸回りに揺動自在に案内する水平軸部を備えており、前記第1位置および前記第2位置は、当該第2位置にある前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンが、当該第1位置にある前記保持部に保持された前記取付工具の前記マガジンよりも水平面に近づいて傾斜するように、設定されているのが好ましい。

かかる構成により、保持部およびそれに保持された取付工具の第1位置から第2位置への移動は、取付工具の自重によって支持部の水平軸部の周りに揺動することによって可能になる。したがって、作業者は取付工具を第1位置の保持部へ取り付けるだけで、検知部がクランパーを検知したときには、取付工具をその自重によって水平面に近い第2位置へ自動的に傾かせることが可能であり、作業者にとって装填作業の作業負担の軽減になる。

上記のホグリング装填装置において、前記検知部は、前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときの前記クランパーに接触して当該クランパーを検知する接触部を有するのが好ましい。

かかる構成により、検知部の接触部がクランパーに接触することにより当該クランパーを確実に検知することが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記規制部は、前記ホグリング装填装置の本体に固定されたロックプレートと、当該ロックプレートに接触可能な位置と接触しない位置との間で移動可能なロックピンとを有し、前記検知部は、前記保持部に揺動自在に取り付けられたアーム部をさらに有し、前記アーム部の一端には、前記接触部が取り付けられ、他端には前記ロックピンが取り付けられ、前記ロックピンは、前記接触部が前記クランパーに接触したときには前記ロックプレートと接触しない位置にあり、前記接触部が前記クランパーに接触していないときには前記ロックプレートと接触する位置になるように配置され、前記ロックピンは、前記ロックプレートに接触することにより、前記保持部が前記第1位置から前記第2位置へ移動することを規制するのが好ましい。

かかる構成により、接触部がクランパーに接触する力を利用して、規制部のロックピンをロックプレートに接触しない位置へ離脱して、保持部に対する移動の規制を解除することが可能であり、モータなどの駆動源なしで規制部の規制解除動作を行うことが可能である。

上記のホグリング装填装置において、前記工具セット部は、前記接触部が前記クランパーに近づくとともに前記ロックピンが前記ロックプレートに接触するような回転方向に前記アーム部に対して付勢する付勢部材をさらに有するのが好ましい。

かかる構成により、付勢部材によって、前記接触部が前記クランパーに近づくとともに前記ロックピンが前記ロックプレートに接触するような回転方向にアーム部が付勢されるので、接触部がクランパーに接触していないときには、検知部の接触部はクランパーに接触可能な位置に保持されるとともに、規制部のロックピンはロックプレートに接触して、保持部の第2位置への移動を確実に規制することが可能である。

本発明のホグリング装填方法は、受入側端部と払出側端部とを有し、複数のホグリングが一列に連結されたホグリング束がホグリングの配列方向に沿って前記受入側端部から前記払出側端部へ向けて移動自在な状態で装填されるマガジンと、前記マガジンに装填された前記ホグリング束を最後尾のホグリングに当接した状態で前記払出側端部へ向けて押圧しながらホグリングの消費に伴い前記マガジンに沿って移動するクランパーとを有するホグリングの取付工具における前記マガジンに、追加のホグリング束を装填するホグリング装填方法であって、前記取付工具を所定のセット位置にセットするセット工程と、前記取付工具の前記マガジンに装填されている前記ホグリング束におけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときに前記クランパーを検知部で検知する検知工程と、検知部がクランパーを検知したときに、供給部が前記追加のホグリング束を前記マガジンに装填する装填工程と、を含むことを特徴とする。

かかる特徴により、取付工具のマガジンに装填されているホグリングの残数が所定数以下に減っているときには、クランパーを検知部で検知することによって、追加のホグリング束をマガジンに自動的または半自動的に装填することが可能となる。

具体的には、取付工具のマガジンに装填されたホグリング束のホグリングの残数が所定数以下になっているときには、検知部がクランパーを検知し、供給部が追加のホグリング束をマガジンに装填することを自動的にまたは半自動的に行うこと可能になる。

本発明のホグリング装填装置によれば、光電スイッチを有しない通常の取付工具のマガジンに装填されたホグリングの残数が減ったことを検知し、ホグリングをマガジンに自動的または半自動的に装填することができる。

本発明の実施形態に係るホグリング装填装置の正面図である。

図1のホグリング装填装置の右側面図である。

図1のホグリング装填装置の背面図である。

図1のホグリング装填装置の平面図である。

通常の取付工具の基本構成を示す図であって、(a)はホグリングの残量が多い状態、(b)は残量が少ない状態を示す図である。

複数のホグリングが一列に連結されたホグリング束の斜視図である。

図1の工具セット部を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。

図1のホグリング装填装置の背面側における昇降ユニット部およびその周辺を説明するための説明図である。

図1のホグリング装填装置の右側面側における昇降ユニット部およびその周辺を説明するための説明図である。

図1のホグリング装填装置の正面側における供給部およびその周辺を説明するための説明図である。

図1のホグリング装填装置の上面側におけるセパレート部を説明するための説明図である。

図1のホグリング装填装置の右側面側における切出し部およびその周辺を説明するための説明図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作1:原点・仮置き>として工具セット部の待機状態を示す説明図であって、(a)背面図、(b)は上部の左側面図、(c)は正面図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作2:工具セット>として取付工具が装着された状態を示す説明図であって、(a)背面図、(b)は正面図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作3:装填開始>としてマガジンが装填位置へ移動した状態を示す説明図であって、(a)背面図、(b)の(i)、(ii)は上部の左側面図であって、ホグリング束が1個送られる動作を示す図、(c)は正面図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作4:装填完了>としてホグリング束が装填位置のマガジンへ移動するとともにバランスリンクがホグリング束を載せた状態で揺動しながら下降する状態を示す説明図であって、(a)背面図、(b)は上部の左側面図、(c)は正面図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作5:工具引起こし>として工具セット部を待機状態へ戻す動作を示す説明図であって、(a)背面図、(b)は上部の左側面図、(c)は正面図である。

図1のホグリング装填装置を用いた装填方法における<動作6:工具取出し>として取付工具を工具セット部から取り出した状態を示す図であって、(a)背面図、(b)は正面図である。

以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。

図1〜4に示されるホグリング装填装置100は、ホグリングの取付工具T(ホグリンガ)(図5参照)におけるマガジンMに、追加のホグリング束Bを装填する構成を有する。

ホグリング束Bは、図6に示されるように、それぞれ略C字状の金属製リングである複数のホグリングHが接着テープなどの接着材によって一列に連結されて構成されている。

ホグリング装填装置100は、主要な構成として、図1〜4に示されるように、取付工具Tがセットされる工具セット部200と、昇降ユニット部(動力伝達部)300と、ホグリング束BをマガジンMに供給する供給部400と、ホグリング束Bを供給部400へ補充するセパレート部(補充部の主要部分)500と、補充部の一部としてセパレート部500の可動部分に動力を伝達する切出し部600とを備えている。これら工具セット部200、昇降ユニット部300、供給部400、セパレート部500、および切出し部600は、ホグリング装填装置100の外枠を構成する本体フレーム101、および当該本体フレーム101の前面側に固定された前面プレート102(図8参照)によって一体になるように保持されている。

工具セット部200は、作業者が取付工具Tをセットしやすく、かつ、ホグリング束Bをその自重を利用してマガジンMに装填しやすいように、ホグリング装填装置100の最下端において本体フレーム101の側面から側方に突出した位置に配置されている。

また、セパレート部500、供給部400、および工具セット部200は、高い方から順に配置されている。そのため、セパレート部500、供給部400、および工具セット部200への一連のホグリング束Bの搬送をホグリング束Bの自重を利用して行うことを可能にし、ホグリング束Bの搬送ためのモータなどの駆動源が不要になる。

供給部400、セパレート部500、および切出し部600は、昇降ユニット部(動力伝達部)300を介して、工具セット部200からの操作力が伝達されることにより、各部400、500、600の動作を行うことが可能になっており、各部ごとに専用の駆動源を必要としない。

(取付工具Tの説明) ここで、上記のホグリング装填装置100によってホグリング束Bが装填される取付工具Tについて説明する。

本実施形態のホグリング装填装置100によってホグリング束Bが装填される取付工具Tは、図5(a)、(b)に示されるように、市販されている通常の取付工具(いわゆる、ホグリンガ)の主要な構成要素であるマガジンMとクランパーCとを備え、さらに、追加の部品としてセットステーSとを備える。

マガジンMは、受入側端部M1と払出側端部M2とを有する。マガジンMは、ホグリング束BがホグリングHの配列方向に沿って受入側端部M1から払出側端部M2へ向けて移動自在な状態で装填されるように構成される。マガジンMは、例えば、C字状断面のホグリング束Bを内側から支持して、受入側端部M1から払出側端部M2へ向けて移動できるように、ホグリング束Bの内側空間に挿入可能な形状、例えば略矩形断面を有する棒状の部材によって構成されている。

マガジンMの払出側端部M2は、取付工具Tの加工部先端(図5(a)、(b)の取付工具Tの左側端部)付近に配置され、受入側端部M1は、取付工具Tの後端(図5(a)、(b)の取付工具Tの右側端部)に配置されている。

クランパーCは、マガジンMに装填されたホグリング束Bをクランプ(把持)する構成、すなわち、マガジンMに装填されたホグリング束Bを最後尾のホグリングH1に当接した状態で払出側端部M2へ向けて押圧しながらホグリングHの消費に伴いマガジンMに沿って移動することが可能な構成を有する。クランパーCは、図示しないスプリングなどの付勢手段によってマガジンMに沿って受入側端部M1から払出側端部M2へ向かう方向に常時付勢されている。そのため、図5(a)、(b)に示されるように、マガジンM内部のホグリングHの残量が少なくなるにしたがってホグリング束Bが短くなれば、クランパーCは最後尾のホグリングH1に追随して受入側端部M1から払出側端部M2へ移動する。つまり、クランパーCの位置は、マガジンM内部のホグリングHの残数と対応関係にある。

セットステーSは、取付工具Tの本体の外面に設けられたL字状に曲げられた部材であり、後述の工具セット部200のセットプレート1に係合することが可能な形状を有する。セットステーSの先端は、マガジンMの受入側端部M1から払出側端部M2へ向かう方向を向いている。

上記のように構成された取付工具Tでは、加工部先端(マガジンMの払出側端部M2の近傍の部分)にホグリング束Bを確実に供給するためにマガジンMに装填されたホグリング束Bの後端をクランパーCでロックする。

クランパーCは、図示しないスプリングなどの付勢手段から付与される力によりマガジンMに沿ってホグリング束Bを押し続ける。ホグリングHの残数の減少とともに、クランパーCは工具後端(マガジンMの受入側端部M1の近傍の部分)から先端に向けて移動する。

取付工具TはセットステーSを備えているので、後述するように工具セット部200のセットプレート1(図7(a)参照)に置いた際の位置決めができるとともに、ホグリング束Bの装填を行わない場合は、そのまま作動することなく取付工具Tをセットプレート1に置くことができる。

また、上記のホグリング装填装置100では、後述するようにクランパーCを検知することによって、マガジンM内のホグリングHの残数が所定の数以下になった状態で取付工具Tへの装填動作が行われる。したがって、ホグリングHの残数が所定の数以下になるまでは、装填は行われない。これにより、ホグリング取付作業の合間には、取付工具Tを工具セット部200に常に置くだけでよく、装填時に別の動作を行う必要がないため、安定した作業を行うことができる。

また、マガジンMへのホグリング束Bの装填を作業者が手で行う場合には、ホグリング束Bの崩れや落下により製品への異物混入や不安定作業の要因となるが、本実施形態のホグリング装填装置100では、これらのホグリング束Bの崩れや落下についても防止することが可能である。

以下、ホグリング装填装置100の各部についてさらに具体的に説明する。

(工具セット部200の説明) 工具セット部200は、図7(a)、(b)に示されるように、取付工具Tがセットされることが可能な構成を有する部分(ユニット)である。具体的には、工具セット部200は、ホルダー2を有する保持部16と、水平軸部3を有する支持部17と、トリガー(検知部)11と、規制部18と、ロックスプリング(付勢部材)6とを有する。

保持部16は、取付工具Tを着脱可能に保持する構成を有し、具体的には、ホルダー2と、ホルダー2に取り付けられたセットプレート1、トリガー支点部5、および第1ベアリング10とを有する。

セットプレート1は、ホルダー2に対して上方へ突出するように固定されている。セットプレート1は、取付工具TのセットステーSが上方から係合可能な形状および厚さを有する。例えば、セットプレート1の上端には、セットステーSを確実に受けることができるように上方に開いた凹部が形成されている。

セットプレート1は、保持部16が図7および図13の待機状態の第1位置に位置するときには、垂直またはそれに近い方向に立てられた位置にある。取付工具Tをセットプレート1へ向けて下降させることにより、取付工具TのセットステーSがセットプレート1に係合し、その結果、取付工具Tをセットプレート1に沿う所定位置に簡単にセットすることが可能である。取付工具Tのセット状態では、マガジンMは、セットプレート1と平行に配置されている。

第1ベアリング10は、ホルダー2の先端側端部(図7(a)の右側の端部)に回転自在に取り付けられている。なお、ホルダー2の根元側端部(図7(b)の左側端部)は、後述の支持部17の水平軸部3に固定されている。

支持部17は、取付工具Tが着脱可能な第1位置(図7および図13〜14参照)と、当該保持部16に保持された取付工具TのマガジンMが所定の装填位置に配置される第2位置(図15〜16参照)との間で、保持部16を移動自在に支持することが可能な構成を有する。

支持部17は、水平軸部3と、水平軸部3を回転自在に支持するベースブロック13とを有する。ベースブロック13は、ホグリング装填装置100の本体フレーム101に固定されており、常時静止している。

水平軸部3は、略水平方向に延びる金属丸棒によって構成され、保持部16(ホルダー2等)を略水平方向に延びる回転軸回りに揺動自在に案内する。水平軸部3は、その一端がベースブロック13に回転自在に支持された状態で、他端がホルダー2に固定されている。本実施形態では、図7(b)および図8に示されるように、本体フレーム101に固定されたベースブロック13は、本体フレーム101の側方(図8の背面図において左側)に突出している部分13aを有する。水平軸部3は、その部分13aに回転自在に支持されている。これにより、水平軸部3は、本体フレーム101の側方において、図7(b)および図8における紙面垂直方向(すなわち、本体フレーム101の前後方向)に延びるように配置されている。

第1位置(図7および図13〜14参照)および第2位置(図15〜16参照)は、当該第2位置にある保持部16のセットプレート1に保持された取付工具TのマガジンMが、当該第1位置にある保持部16に保持された取付工具TのマガジンMよりも略水平面に近づいて傾斜するように、設定されている。第2位置は、マガジンMの傾斜度(および当該マガジンMと平行に延びるセットプレート1の傾斜角度)がホグリング束BがマガジンMに円滑に挿入されることが可能な角度範囲になるように、設定される。

トリガー11は、保持部16(ホルダー2等)が図7および図13〜14に示される待機状態の第1位置にあるときには、保持部16に保持された取付工具TのマガジンMに装填されているホグリング束BにおけるホグリングHの残数が所定の数以下にあるときにクランパーCを検知する検知部として機能するように構成されている。

トリガー11は、具体的には、接触部11aと、アーム部11bとを有する。

接触部11aは、マガジンMに装填されているホグリング束BにおけるホグリングHの残数が所定の数以下にあるときのクランパーCに接触して当該クランパーCを検知するように構成されている。本実施形態の接触部11aは、上下方向に延びる金属板であり、上下両端は水平軸部3から遠ざかる方向に曲がっている。接触部11aおよび上記セットプレート1は、水平軸部3に沿うとともに互いに平行に配置されている。

アーム部11bは、保持部16のトリガー支点部5に揺動自在に取り付けられている。アーム部11bの上端には、接触部11aが取り付けられ、下端には後述のロックピン8が取り付けられている。トリガー支点部5は、略水平方向でかつ水平軸部3と平行になるように延びている。

規制部18は、トリガー11がクランパーCを検知しない状態では、保持部16が第1位置から第2位置へ移動することを規制し、一方、トリガー11がクランパーCを検知した状態では、規制を解除する構成を有する。

規制部18は、具体的には、ホグリング装填装置100の本体フレーム101に固定されたロックプレート7と、ロックピン8とを有する。

ロックプレート7は、金属板などからなり、略水平方向に延びる水平部分7aと、傾斜部分7bとを有する。水平部分7aの一端は傾斜部分7bにつながり、他端は本体フレーム101にボルトなどで固定されている。傾斜部分7bは、水平軸部3に近づくにつれて下降する方向に傾斜している。

ロックピン8は、トリガー11のアーム部11bの下端に取り付けられている。そのため、トリガー11のアーム部11bが揺動することによって、ロックプレート7に接触可能な位置と接触しない位置との間で移動可能である。

上記のロックピン8は、接触部11aがクランパーCに接触したとき(図14参照)には、トリガー11とともに矢印A方向に旋回し、ロックプレート7と全く接触しない位置(図7の水平軸部3に近づいた位置)にあり、接触部11aがクランパーCに接触していないとき(図13参照)にはロックプレート7の水平部分7aと接触する位置(図7の水平軸部3から遠ざかった位置)になるように配置されている。

ロックピン8は、ロックプレート7の水平部分7aに接触することにより、保持部16が第1位置から第2位置へ移動することを規制する。

ロックスプリング6は、引張コイルバネなどの付勢部材である。図7(a)に示されるように、ロックスプリング6の一端は、トリガー11のアーム部11bの下端に設けられたロックピン8に固定されている。ロックスプリング6の他端は、保持部16のホルダー2に固定された固定ピン14に固定されている。ロックスプリング6は、接触部11aがクランパーCに近づくとともにロックピン8がロックプレート7に接触するような回転方向(図7の矢印Aの向きと反対の方向)にトリガー11のアーム部11bに対して常時付勢する。

上記のように構成された工具セット部200では、取付工具Tに設置したセットステーSをセットプレート1に挿入して取付工具Tのセットを容易に行うことが可能である。そのため、ホグリング取付作業の合間には、セットプレート1を仮置き部として常時使用することが可能である。マガジンM内のホグリングHの残数が所定の数よりも多い場合、セットプレート1に挿入された取付工具Tはセット状態で待機する。

トリガー支点部5を回転中心としたトリガー11は、ホルダー2上の固定ピン14とロックピン8の間に設けられたロックスプリング6によりトリガーストッパー9側に付勢されている。これによりロックピン8がロックプレート7上にロックされており水平軸部3を回転中心とするホルダー2およびホルダー搭載部分15(すなわち、セットプレート1、トリガー支点部5、ロックスプリング6、ロックピン8、第1ベアリング10、トリガー11)(図7参照)は、仮置きストッパー12側にロックされ、ホグリング束Bの装填のための機構は作動しない。

マガジンMにおけるホグリングHの残数が少なくなり、設定された数以下になった場合、セットプレート1に取付工具Tを挿入することにより、クランパーCがトリガー11に接触する。このとき、トリガー11は、トリガー支点部5を回転中心に矢印A方向へ回転する。それにより、トリガー11に取り付けられたロックピン8がロックプレート7の水平部分7aの上から傾斜部分7bの方向へ外れる。

ロックピン8がロックプレート7から外れると、ホルダー2を含む保持部16のロックが解除される。したがって、ホルダー2およびホルダー搭載部分15がセットされた取付工具Tと共に水平軸部3を回転中心に図7の矢印B方向の装填側ストッパー4に接触するまで回転する。

ホルダー2およびホルダー搭載部分15は、水平軸部3を回転軸として、装填側ストッパー4側に回転するように重量バランスが取られている。したがって、クランパーCによるトリガー11のロック解除動作をしたときには、ホルダー2およびホルダー搭載部分15は、これらの自重(およびセットプレート1に取り付けられる取付工具Tの自重)により、装填側ストッパー4側へ容易に回転することが可能である。

取付工具Tへのホグリング束Bの装填が完了した後には、取付工具Tの取出し動作は、作業者が手作業で引き込む動作(具体的には、図16に示される装填完了した取付工具Tを図17に示されるように垂直に立てる動作)によって行われる。

作業者の手による引き込み動作により、ホルダー2およびホルダー搭載部分15には、水平軸部3を軸とした仮置きストッパー12側への回転力が発生し、仮置き姿勢への復帰動作を行うことが可能である。

ホルダー2が仮置きストッパー12に接触すると、取付工具Tはセットプレート1から取り出し方向へと作業者の手作業によって取り出される。

取付工具Tが取り出されることにより、トリガー11がロックスプリング6の付勢力によりトリガー支点部5を回転中心とした回転を始め、トリガーストッパー9に接触しロックプレート7上へロックピン8が作動前の位置に復帰する。

(昇降ユニット部300の説明) 図8〜9に示されるように、昇降ユニット部300は、工具セット部200から、供給部400、セパレート部500、および切出し部600の各部へ動力伝達を行う動力伝達部として機能する部分である。

昇降ユニット部300は、図8〜9に示されるように、保持部16が第1位置(図7および図13〜14参照)と第2位置(図15〜16参照)との間を移動するときに当該保持部16の移動に連動して、セパレートリンク46にホグリング束Bの払出動作を実行させる動力を、保持部16からセパレートリンク46へ付与する構成を有する。

昇降ユニット部300は、具体的には、上下方向に直線的に往復移動可能な連結シャフト(シャフト)25と、連結シャフト25に異なる高さで固定された第1〜第3昇降ドグ23、28、31と、保持部16と連結シャフト25との間をリンク結合するリンク部26とを備える。

リンク部26は、昇降リンク21と、昇降リンク21を揺動自在に支持する昇降リンク支点部22と、第2ベアリング24とを有する。

昇降リンク21は、左右の長さが異なるように中間位置からずれた位置で昇降リンク支点部22によって揺動自在に支持されている。昇降リンク21の長い側の端部(図8における昇降リンク支点部22に対する左側の端部)は、保持部16の第1ベアリング10に下方から当接している。昇降リンク21の短い側の端部(図8における昇降リンク支点部22に対する右側の端部)には、第2ベアリング24が回転自在に取り付けられている。

第1昇降ドグ23は、連結シャフト25の下端に固定されている。第1昇降ドグ23は、第2ベアリング24に上方から当接している。

このリンク部26では、保持部16の第1ベアリング10が下降すれば、昇降リンク21の長い側の端部が下降し、昇降リンク21が昇降リンク支点部22を回転中心として図8において反時計方向に回転し、昇降リンク21の短い側の端部が上昇する。これに伴って、第2ベアリング24および第1昇降ドグ23が上昇することにより、連結シャフト25を上昇させることが可能である。このように、保持部16と連結シャフト25との間はリンク部26によってリンク結合されているので、保持部16から連結シャフト25への動力伝達を円滑に行うことが可能である。

上記のように構成された昇降ユニット部300では、取付工具Tを第1位置の工具セット部200にセットし、工具セット部200および取付工具Tを第1位置から第2位置へ移動することで、昇降リンク支点部22を回転中心とした昇降リンク21による倍力機構で連結シャフト25を介して第1〜第3昇降ドグ23、28、31により、工具セット部200から供給部400、セパレート部500、および切出し部600へ動力を伝達する。

連結シャフト25および第1〜第3昇降ドグ23、28、31は、前面プレート102に固定されたシャフトガイド30で保持された状態で滑らかに上下動作を行うことが可能であり、工具セット部200が第1位置にあるときには自重により最下端の初期位置に保持される。

また、連結シャフト25および昇降ドグ23、28、31の自重により、昇降リンク支点部22を回転中心とした昇降リンク21は、リンク比により倍ストローク化し、保持力を半減した状態で工具セット部200のロック状態を保持する。

例えば、昇降リンク21における昇降リンク支点部22から連結シャフト25側の第2ベアリング24の回転中心までの距離は、昇降リンク支点部22から工具セット部200の第1ベアリング10に当接する位置までの距離の半分に設定される。この場合、連結シャフト25等の自重が第2ベアリング24に作用したときには、昇降リンク21を利用したてこの原理により、第1ベアリング10に対しては連結シャフト25等の自重の1/2の力が上向きに作用する。しかも、第1ベアリング10は、第2ベアリング24の下方への変位量の2倍の変位量で上向きに変位する。

工具セット部200のロック解除により、第1ベアリング10が下降することにより、昇降リンク支点部22を回転中心として、昇降リンク21を介して上向きの力を受けた第2ベアリング24が第1昇降ドグ23を上昇させる。

第1昇降ドグ23の上昇により、第2昇降ドグ28および第3昇降ドグ31は、第1昇降ドグ23からの上向きの力を連結シャフト25を介して受ける。これにより、第2昇降ドグ28が供給部400の後述の第3ベアリング47を上昇させ、それとともに、第3昇降ドグ31が切出し部600の後述の第4ベアリング73を上昇させる。

第3ベアリング47の上昇により、後述の(供給部400の説明)で詳述されるように、セパレートリンク支点部45を回転中心としてセパレートリンク46が回転し、供給レール44上に待機していたホグリング束Bが自重でスライドして、装填が開始される。それとともに、バランスリンク42からの連続供給を防止する。

また、第4ベアリング73の上昇により、後述の(セパレート部500の説明)および(切出し部600の説明)で詳述されるように、切出しプレート74上に配置されたセパレートピン62と連結ボルト61により支持プレート64に配置されたセパレートカバー63とが共に上昇する。これにより、供給シュート66上で待機している複数のホグリング束Bのうちの先頭のホグリング束Bはセパレートカバー63によるロックが解除され、バランスリンク42に供給される。また、先頭以外のホグリング束Bは、セパレートピン62の上昇によりロックされ連続供給防止のため保持される。

(供給部400の説明) 図10に示されるように、供給部400は、セパレート部500から供給されたホグリング束Bを、供給レール44を介して、取付工具Tに確実に1個ずつ供給する部分である。

すなわち、図10に示される供給部400は、上記の工具セット部200にセットされた取付工具TのマガジンMにホグリング束Bを供給することが可能な構成を有し、具体的には、供給レール(貯留部)44と、セパレートリンク(払出部)46と、バランスリンク42と、供給ガイド43とを有する。

供給レール44は、装填用のホグリング束Bを貯留する貯留部の一形態である。なお、本発明の貯留部には、ホグリング束Bを貯留可能な構成であれば供給レール以外のものも含まれる。

本実施形態の供給レール44は、図15〜16に示される装填位置に配置されたマガジンMへホグリング束Bを案内することが可能な構成を有し、具体的には、ホグリング束Bの内周面に当接してホグリング束Bを案内可能な帯状の金属板などによって構成されている。

供給レール44は、図10に示されるように、入口側端部44aおよび出口側端部44bを有している。供給レール44は、出口側端部44bが入口側端部44aよりも下方に位置するように傾斜している。

セパレートリンク46は、保持部16が取付工具Tを保持した状態で第2位置(図15参照)に移動したときには、供給レール44に貯留されたホグリング束Bを装填位置に配置されたマガジンMの受入側端部M1へ払い出す払出部として機能する構成を有する。

本実施形態のセパレートリンク46は、供給レール44に沿って延在し、保持部16の移動に同期して揺動する揺動部材の構成を有しており、例えば金属の厚板の帯状の部材などによって構成されている。セパレートリンク46は、ホグリング装填装置100の前面プレート102にセパレートリンク支点部45を回転中心として揺動自在に取り付けられている。

セパレートリンク46の延在方向における供給レール44の出口側端部44bに近い一方の端部には出口側開閉部46bが設けられ、供給レール44の入口側端部44aに近い他方の端部に、入口側開閉部46aが設けられている。

出口側開閉部46bは、セパレートリンク46の一方の端部が出口側端部44bに接近したときに出口側端部44bを閉じることが可能な向きに、セパレートリンク46の一方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されている。

出口側開閉部46bは、保持部16(ホルダー2等)が第1位置(図7および図13〜14参照)にあるときには供給レール44の出口側端部44bを閉じ、保持部16(ホルダー2等)が第2位置(図15参照)に移動したときには出口側端部44bを開ける。

入口側開閉部46aは、セパレートリンク46の他方の端部が入口側端部44aに接近したときに入口側端部44aを閉じることが可能な向きに、セパレートリンク46の他方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されている。

入口側開閉部46aは、保持部16が第1位置にあるときには供給レール44の入口側端部44aを開け、保持部16が第2位置に移動したときには入口側端部44aを閉じる。

また、図8〜10に示されるように、セパレートリンク46におけるセパレートリンク支点部45と入口側開閉部46aとの間の位置には、第3ベアリング47が回転自在に取り付けられている。第3ベアリング47は、前面プレート102の開口102aを通して、前面プレート102の後方側に位置する昇降ユニット部300の第2昇降ドグ28の上面に当接している。

バランスリンク42は、バランスリンク支点部41で両側の辺が異なる長さになるように揺動自在に保持される。バランスリンク42の短辺には錘としてのカウンターバランス49が設置されている。バランスリンク42は、カウンターバランス49の自重により第1リンクストッパー50へ当接して水平位置に保持され、ホグリング束Bがセパレート部500から供給されるまで略水平状態を維持する。なお、バランスリンク支点部41、ならびに第1〜第2リンクストッパー50、51は、前面プレート102に固定されている。

バランスリンク42の姿勢を、ホグリング束Bの受け取り時は略水平状態にし、供給時に傾斜させることにより、セパレート部500からホグリング束Bを受け取る際の衝撃を緩和し、ホグリング束Bの分解を防ぐことが可能になる。

なお、図9〜10に示されるように、バランスリンク42の前面側には、供給部カバー48が設けられている。すなわち、供給部カバー48は、前面プレート102から前方に離間して配置されている。例えば、供給部カバー48は、アクリル板などの透明または半透明な板状部材からなる。これにより、供給部カバー48内(すなわち、供給部カバー48と前面プレート102との隙間)のバランスリンク42およびホグリング束Bを作業者が目で確認することができる。

上記の供給部カバー48内では、バランスリンク42上にホグリング束Bが自重落下により供給される。これによりバランスリンク42のバランスが変化し、バランスリンク支点部41を回転中心としてバランスリンク42が旋回(図10において時計回り)を始め、供給レール44に向けて回転する。バランスリンク42は、その後に第2リンクストッパー51に接触して停止する。

また、本実施形態では、下方へ傾斜していくバランスリンク42に載置されるホグリング束Bを供給レール44の入口側端部44aへ案内するために、供給ガイド43が設置されている。この供給ガイド43により、バランスリンク42が傾斜している間、ホグリング束Bをバランスリンク42上で供給ガイド43の傾斜に沿ってカウンターバランス49側に移動しながら傾斜させ、供給レール44の入口側端部44aへ案内することができる。この動きにより、機器幅(すなわち、図10に示されるホグリング装填装置100の全体の左右方向の幅)を抑えると共に、長さの異なるホグリング束Bに対応させるために、バランスリンク42の長さやカウンターバランス49の重量等を調整することが不要になる。

供給レール44、およびセパレートリンク46は、想定される最長のホグリング束Bの長さにあわせて設定すれば、短いホグリング束Bでも対応可能である。

上記のように構成された供給部400では、ホグリング束Bの供給時は昇降ユニット部300(図8参照)の上昇動作により、第2昇降ドグ28が上昇し、それとともに第2昇降ドグ28の上面に当接する第3ベアリング47も上昇する。

セパレートリンク46は、セパレートリンク支点部45を回転中心として、第3ベアリング47の上昇により図10の時計方向に回転する。これにより、セパレートリンク46の入口側開閉部46aが供給レール44の入口側端部44aを閉じ、バランスリンク42上のホグリング束Bを供給レール44に供給することを防止する。それと同時に、セパレートリンク46の出口側開閉部46bが供給レール44の出口側端部44bから離れ、供給レール44上に待機していたホグリング束Bが自重落下によりレールに沿って取付工具Tに装填を開始する。

なお、供給レール44上に待機していたホグリング束Bは、装填動作における一連の工程の1サイクル前の本装填装置100の作動により供給されていたものである。

また、ホグリング束Bが供給レール44から取付工具Tへ移動する間、バランスリンク42はホグリング束Bを載せた状態で第2リンクストッパー51に接触した状態で保持される。

供給レール44から取付工具Tへのホグリング束Bの装填が完了し、取付工具Tの取り出し動作が行われると、工具セット部200は水平軸部3を回転中心として仮置き姿勢に復帰する。これにより昇降ユニット部300が自重により下降を始め、合わせて昇降リンク21も自重により回転する。それに伴い、第2昇降ドグ28が下降し、第3ベアリング47との接触状態が解除され、セパレートリンク46が自重によりセパレートリンク支点部45を回転中心として図10の反時計方向に回転する。この回転によって、セパレートリンク46の入口側開閉部46aが供給レール44の入口側端部44aから離間し、バランスリンク42上で待機していたホグリング束Bの供給レール44への供給が可能となる。それと同時に、セパレートリンク46の出口側開閉部46bが供給レール44の出口側端部44bに近接して当該出口側端部44bを閉じ、供給レール44へ供給されたホグリング束Bを供給レール44上で保持し、待機状態とする。

バランスリンク42は、ホグリング束Bが供給レール44に移動後、カウンターバランス49の自重によりバランスリンク支点部41を回転中心として図10の反時計方向に回転し、略水平状態へ復帰する。

(セパレート部500の説明) 図8および図10〜12に示されるセパレート部500は、供給シュート66上の送りガイド65内に備蓄されたホグリング束Bを一個ずつ供給部400に送るための部分である。セパレート部500は、本発明の補充部の主要部を構成する。

このセパレート部500は、図8および図10〜12に示されるように、保持部16の移動に同期して供給レール44へホグリング束Bを補充する補充部の主要部分を構成している。

セパレート部500は、具体的には、2本の連結ボルト61と、2本のセパレートピン62と、2本の連結ボルト61に連結されたセパレートカバー63と、支持プレート64と、一対の送りガイド65と、供給シュート66とを有する。

供給シュート66は、複数のホグリング束Bを貯留し、ホグリング束Bを個別に供給可能な構成を有する。供給シュート66は、例えば、図10〜12に示されるように、ホグリング装填装置100の前方側(図10における紙面手前側、図11〜12における左側)において、出口部分66aを有し、出口部分66aからホグリング装填装置100の後方側へ向けて複数のホグリング束Bを互いに幅方向に並べて連続的に載置可能な傾斜した板状部材などによって構成されている。

2本のセパレートピン62は、後述の切出し部600の切出しプレート74(図8〜9、図12参照)上に配置されている。切出しプレート74の上下動にともなって供給シュート66上に出没することによって、ホグリング束Bをロックおよびロック解除する。

2本の連結ボルト61は、切出しプレート74の上に配置され、供給シュート66上に突出している。2本の連結ボルト61の上端は、供給シュート66の上方において、支持プレート64によって連結されている。支持プレート64には、セパレートカバー63が固定されている。

セパレートカバー63は、L字状の断面形状を有する細長い板状の部材であり、供給シュート66の出口部分66aを開閉可能な構成を有する。具体的には、セパレートカバー63は、供給シュート66と平行に延びて支持プレート64に固定される固定部63aと、固定部63aにおける出口部分66aに近い側の端部から供給シュート66へ向けて略下方に突出する下方突出部63bとを有する。セパレートカバー63は、出口部分66aの幅方向(図10の左右方向)に延びるように設けられている。セパレートカバー63が下方位置にあるときには、図12に示されるように、セパレートカバー63の下方突出部63bが供給シュート66の出口部分66aを閉じて供給シュート66に貯留された複数のホグリング束Bの払出しを停止し、セパレートカバー63が上方位置にあるとき(図15(b)の(i)、(ii)参照)には、下方突出部63bが出口部分66aを開放して先頭のセパレート束B1を1個だけバランスリンク42へ払い出す。

切出しプレート74の上下動にともなって、2本の連結ボルト61、支持プレート64、およびセパレートカバー63は、上記の2本のセパレートピン62の出没動作に同期して上下動する。したがって、セパレートカバー63の上昇により、先頭のホグリング束B1が供給部400に自重落下する際、2個目以降のホグリング束Bをセパレートピン62でロックし、ホグリング束Bの1個送りを行うことが可能となる。

上記セパレートピン62およびセパレートカバー63は、保持部16(ホルダー2等)の移動に同期して、供給シュート66から供給レール44へホグリング束Bを1個ずつ送り出す送出部67を構成している。

本実施形態では、一対の送りガイド65の幅をホグリング束Bの長さに合わせて調整することが可能であり、任意の長さのホグリング束Bに対応してホグリング束Bを一対の送りガイド65の間にセットするが可能である。

セパレート部500の一対の送りガイド65は、ホグリング束Bの供給位置が供給シュート66の幅方向における中心位置に合うように配置されている。また、昇降ユニット部300についても、機器中心(具体的には、図8の本体フレーム101の幅方向における中心位置)に位置するように、配置されている。

(切出し部600の説明) 切出し部600は、図2〜3に示される昇降ユニット部300からの動力をセパレート部500へ伝達する部分である。切出し部600も、本発明の補充部の一部を構成する。

切出し部600は、具体的には、図8および図12に示されるように、ピンガイド71と、ステー72と、第4ベアリング73と、切出しプレート74とを有する。ピンガイド71は、図8および図11に示される一対のセパレートピン62をそれぞれ上下移動自在に支持するために、図8の左右方向(装置の幅方向)に離間して2個設けられている。

ピンガイド71は、供給シュート66の下面に設けられたプレート(図示せず)に固定されている。このプレートは、本体フレーム101(図8参照)に固定されている。ピンガイド71は、セパレートピン62の滑らかな上下運動を補助する。

また、第4ベアリング73は、昇降ユニット部300の第3昇降ドグ31の上方に配置されている。第4ベアリング73は、第3昇降ドグ31が上昇したときには、第3昇降ドグ31の上面に当接し、第3昇降ドグ31とともに上昇することが可能であり、第3昇降ドグ31が上昇しないときには第3昇降ドグ31から離間している。

第3昇降ドグ31からの押し上げによる第4ベアリング73の回転により、昇降ユニット部300の上方向への動力を斜め方向(すなわち、供給シュート66の面の法線方向と同一の方向)に変換し、動力の伝達ロスを低減することが可能である。

なお、セパレート部500が昇降ユニット部300に対して傾斜して配置されているため、第4ベアリング73がないと、セパレート部500の動きがぎこちなくなる。セパレート部500の円滑な動きのためには、第4ベアリング73が設けられているのが好ましい。

上記の構成では、補充部を構成するセパレート部500および切出し部600は、切出しプレート74によって互いに連結する一方、セパレート部500および切出し部600への駆動入力部である昇降ユニット部300とは切り離し可能に設置されている。すなわち、第4ベアリング73と第3昇降ドグ31とが当接と分離とを切換え可能になっている。これにより、工具仮置き時(具体的には、工具セット部200のロックがかかった状態で、工具セット部200および昇降ユニット部300が作動しない時)には、セパレート部500および切出し部600の自重によりセパレートカバー63を下降側で保持することができる。

また、セパレート部500および切出し部600におけるセパレートリンク46との作動タイミングの調整は、第2〜第3昇降ドグ28、31の位置調整により可能になっている。

(ホグリング装填方法についての説明) 上記のように構成されたホグリング装填装置100を用いて、取付工具TのマガジンMにホグリング束Bを装填する場合、以下のような手順で行われる。

本実施形態の装填方法は、大きく分けて、以下の3つの工程が含まれる。

すなわち、取付工具TのマガジンMにホグリング束Bを装填するホグリング装填方法は、 (工程1)取付工具Tを所定のセット位置(具体的にはセットプレート1)にセットするセット工程と、 (工程2)取付工具TのマガジンMに装填されているホグリング束Bにおけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときにクランパーCをトリガー11で検知する検知工程と、 (工程3)トリガー11がクランパーCを検知したときに、供給部400が追加のホグリング束BをマガジンMに装填する装填工程と、 が含まれる。

以下、本実施形態の装填方法を、図面を参照しながらさらに具体的に説明する。

(装填方法の説明) <動作1:原点・仮置き> 図13(a)〜(c)には、取付工具Tが工具セット部200に仮置き可能な状態が示されている。この図13には、供給シュート66上にホグリング束Bが補充された状態で、供給レール44上のホグリング束Bがセパレートリンク46によりロックされている状態が示されている。図13に示されるこの状態を作業原点(初期状態)とする。

取付工具Tに取り付けられたセットステーS(図7参照)をセットプレート1に挿入することにより、ホグリング取付作業の合間の工具仮置き場として工具セット部200を利用することが可能である。

この時、マガジンM内のホグリングHの残数が所定の数よりも多く、取付工具Tにホグリング束Bを装填する必要が無い場合は、クランパーCがトリガー11に接触することがなく、工具セット部200はロック状態で取付工具Tの仮置きを行っても、この状態を維持する(ホグリング束Bの充填を作動させない)。

通常、トリガー支点部5を回転中心としたトリガー11は、ホルダー2上の固定ピン14とロックピン8の間に取り付けられたロックスプリング6によりトリガーストッパー9(図7参照)側に引き込まれている。これによりロックピン8がロックプレート7(具体的には水平部分7a)上にロックされており、水平軸部3を回転中心とするホルダー2およびホルダー搭載部分15(すなわち、セットプレート1、トリガー支点部5、ロックスプリング6、ロックピン8、第1ベアリング10、トリガー11)(図7参照)は、仮置きストッパー12側にロックされ、その結果、工具セット部200のホルダー2およびホルダー搭載部分15を仮置き状態(非作動状態)に保持することが可能である。

<動作2:工具セット> つぎに、図14(a)〜(b)に示されるように、作業者は取付工具Tを下降させてセットステーSをセットプレート1に挿入させ、取付工具Tを所定位置にセットさせる。図14には、マガジンM内のホグリング束Bに含まれるホグリングHの残数が所定の数以下となり、取付工具T内のクランパーCの位置も合わせて設定位置(設定高さの位置)に達した状態が示されている。

この状態では、クランパーCがトリガー11に接触する(言い換えれば、クランパーCは、トリガー11との接触により検知される)。これにより、トリガー11はトリガー支点部5を回転中心に矢印A方向へ回転する。それとともにトリガー11に取り付けられたロックピン8も矢印A方向へ旋回することにより、ロックプレート7の水平部分7a上から傾斜部分7bの方向へ移動する。これによりロックプレート7上でロックピン8により支えられていた工具セット部200のロックが解除される。

<動作3:装填開始> 図15(a)〜(c)に示されるように、ロックプレート7上でロックピン8により支えられていた工具セット部200のロック状態が解除され、ホルダー2およびホルダー搭載部分15(図7参照)が、これらの自重(およびセットプレート1に取り付けられる取付工具Tの自重)により、セットプレート1にセットされた取付工具Tと共に水平軸部3を回転中心として矢印D方向へ旋回し、ホルダー2が装填側ストッパー4に接触するまで移動する。これにより取付工具TのマガジンMを装填位置に位置決めすることが完了する。装填位置に配置されたマガジンMは、供給レール44と同一直線状に並ぶ(具体的にはマガジンMおよび供給レール44のそれぞれの上方を向く面が一直線上に並ぶ)。

ホルダー2の矢印D方向への回転により、第1ベアリング10が下降することにより、昇降リンク支点部22を回転中心として昇降リンク21を回転させる。これにより、昇降ユニット部300が駆動する。

昇降リンク21の作動により連結シャフト25を介して第1〜第3昇降ドグ23、28、31が、供給部400、セパレート部500、および切出し部600のそれぞれへの動力伝達を行う。

工具セット部200のロック解除によって第1ベアリング10が下降することにより、昇降リンク支点部22を回転中心として昇降リンク21を介して第2ベアリング24が第1昇降ドグ23を上昇させる。第1昇降ドグ23の上昇により、連結シャフト25を介して第2昇降ドグ28が第3ベアリング47を上昇させ、第3昇降ドグ31により第4ベアリング73をそれぞれ上昇させる。

第3ベアリング47の上昇により、セパレートリンク支点部45を回転中心としてセパレートリンク46が回転し、セパレートリンク46の出口側開閉部46bが開き、供給レール44の出口側端部44bが開放される。これにより、供給レール44上に待機していたホグリング束Bのロックが解除され、取付工具Tに向けてホグリング束Bが自重でスライドし、マガジンMへの装填を開始する。それとともに、セパレートリンク46の供給ガイド43側は、ホグリング束Bの連続供給防止のためにセパレートリンク46の回転動作により閉口する。具体的には、セパレートリンク46の入口側開閉部46aが閉じ、供給レール44の入口側端部44aへのホグリング束Bの供給が防止される。

また、第4ベアリング73の上昇により、切出しプレート74上に配置されたセパレートピン62と連結ボルト61により支持プレート64に設けられたセパレートカバー63とが共に上昇する(図15(b)の(i)、(ii)参照)。これにより供給シュート66上で待機している先頭のホグリング束B1はセパレートカバー63によるロックが解除され供給部カバー48内でバランスリンク42上に供給される。

また、先頭以外のホグリング束Bは、セパレートピン62の上昇動作によりロックされ、連続供給が防止される。

<動作4:装填完了> 図16には、供給レール44に沿って取付工具Tに向けてホグリング束Bが自重でスライド落下し、クランパーCの後端に到着することによりホグリング束B装填完了した状態が示されている。

このとき、セパレート部500から供給されたホグリング束Bは、供給部カバー48内でバランスリンク42上に自重落下により供給される。これによりバランスリンク42の重心バランスが変化し、バランスリンク支点部41を回転中心としたバランスリンク42が回転を始め、供給レール44に向けて回転し、第2リンクストッパー51に接触するまで傾斜動作を行う。

バランスリンク42の傾斜動作時、供給ガイド43により、ホグリング束Bはバランスリンク42上で供給ガイド43の傾斜に沿ってカウンターバランス49側に戻されるように移動する。

セパレートリンク46の入口側開閉部46aは、図15の状態から引き続き、供給レール44の入口側端部44aを閉じた状態を維持している。これによりホグリング束Bを送給出来ないまま第2リンクストッパー51にバランスリンク42が接触した状態で待機する。

<動作5:工具引起こし> 供給レール44から取付工具Tへのホグリング束Bの装填が完了したとき、図17に示されるように、作業者の手作業によって、マガジンMが垂直方向を向くまで取付工具Tおよび工具セット部200を引き起こす工具引起こし動作を行う。この工具引起こしの動作に合わせて工具セット部200は水平軸部3を回転中心として仮置き姿勢(すなわち、図14の状態)に復帰する。

工具セット部200の原点復帰動作は、作業者側が取付工具Tを手で引き起こす動作によって行われるが、セットプレート1にセットステーSが挿入されているため、取付工具Tを含めたホルダー2およびホルダー搭載部分15が水平軸部3を回転中心として回転し、仮置きストッパー12に接触するまで取付工具Tと共に回転して復帰する。

これに合わせて昇降ユニット部300は自重により下降を始め、合わせて昇降リンク21も自重により仮置き姿勢(図14の状態)に復帰する。

昇降ユニット部300の下降により、第2昇降ドグ28が下降し、セパレートリンク46は自重により復帰方向(図17(a)において時計方向、図17(c)において反時計方向)に回転を始める。これにより、バランスリンク42側の入口側開閉部46aを開き、取付工具T側の出口側開閉部46bを閉じる。これにより、供給レール44は、入口側端部44aを通してホグリング束Bを受け入れることができることができる一方、出口側端部44bからのホグリング束Bの払い出しができなくなる。

したがって、セパレートリンク46のバランスリンク42側の入口側開閉部46aを開くことにより、傾斜状態で待機していたバランスリンク42上のホグリング束Bが供給レール44に沿って自重により下方へ送られ、閉じられた取付工具T側の出口側開閉部46bまでスライドし、待機状態となる。

あわせて、第3昇降ドグ31が下降することにより切出し部600に連結されたセパレート部500が自重により下降する。このとき、セパレートピン62が下降してホグリング束Bのロックを解除するとともに、セパレートカバー63が下降して供給シュート66の最下端の出口を閉じる。これにより、セパレートピン62でロックされていたホグリング束Bは、閉じた直後のセパレートカバー63に向けて自重によりスライドして待機状態となる。

<動作6:工具取出し> 作業者が取付工具Tを引き起こす動作を続けると、水平軸部3を回転中心とした回転で、ホルダー2およびホルダー搭載部分15は、仮置きストッパー12に接触して停止する。これにより、作業者による引き起こし動作のための手動操作力が取付工具Tにのみ工具セット部200から取り出す力として加わる。その結果、図18に示されるように、セットプレート1からセットステーSが外れ、取付工具Tの取り出しが行われる。

作業者によって取付工具Tを上方へ引き上げて工具セット部200から取り出すことにより、トリガー11がロックスプリング6の付勢力によりトリガー支点部5を回転中心とした回転を始め、トリガーストッパー9に接触し、ロックピン8がロックプレート7の水平部分7a上に接触して復帰する。これによりホグリング装填装置100の装填作業における原点復帰が完了となる。

作業者は、取付工具Tを工具セット部200から取り出した後に、クランパーCを以前から装填されていた短くなったホグリング束B0の後端からマガジンMに新たに装填されたホグリング束Bの後端へ移動させ、クランパーCによってホグリング束Bの後端を把持すれば、取付工具Tへの一連の装填作業が完了する。その後、ホグリング取付作業を再開することが可能である。

(本実施形態の特徴) (1) 本実施形態のホグリング装填装置100は、取付工具Tがセットされる工具セット部200と、工具セット部200にセットされた取付工具TのマガジンMにホグリング束Bを供給する供給部400とを備えている。工具セット部200は、取付工具Tを着脱可能に保持する保持部16(ホルダー2、および当該ホルダー2に取り付けられたセットプレート1、トリガー支点部5、および第1ベアリング10)と、取付工具Tが着脱可能な第1位置(図7および図13〜14参照)と、当該保持部16(ホルダー2等)に保持された取付工具TのマガジンMが所定の装填位置に配置される第2位置(図15〜16参照)との間で、保持部16を移動自在に支持する水平軸部3を有する支持部17と、保持部16が第1位置にある状態において、保持部16に保持された取付工具TのマガジンMに装填されているホグリング束BにおけるホグリングHの残数が所定の数以下にあるときにクランパーCを検知する検知部としてのトリガー11と、トリガー11がクランパーCを検知しない状態では、保持部16が第1位置から第2位置へ移動することを規制し、一方、トリガー11がクランパーCを検知した状態では、規制を解除するロックピン8を有する規制部18とを有する。供給部400は、装填用のホグリング束Bを貯留する貯留部としての供給レール44と、保持部16が取付工具Tを保持した状態で第2位置に移動したときには、供給レール44に貯留されたホグリング束Bを装填位置に配置されたマガジンMの受入側端部M1へ払い出す払出部としてのセパレートリンク46とを有する。

かかる構成により、取付工具TのマガジンMに装填されているホグリングHの残数が所定数以下に減っているときには、追加のホグリング束BをマガジンMに自動的または半自動的に装填することが可能となる。

具体的には、マガジンMに装填されているホグリング束BのホグリングHの残数が所定数以下になっているときには、取付工具Tを第1位置にある保持部16に保持させると、トリガー11がクランパーCを検知し、規制部18が保持部16の移動規制を解除する。これにより、保持部16を取付工具Tと共に第1位置から第2位置へ移動させると、取付工具TのマガジンMが装填位置にセットされ、セパレートリンク46が、供給レール44に貯留された追加のホグリング束Bを装填位置にセットされたマガジンMの受入側端部M1へ払い出す、その結果、追加のホグリング束BがマガジンMに装填される。一方、マガジンMに装填されているホグリング束BのホグリングHの残数が所定数より多いときには、規制部18によって保持部16の移動が規制されるので、マガジンMへのホグリングHの過剰供給が防止される。このように、本実施形態のホグリング装填装置100によれば、光電スイッチを有しない通常の取付工具TについてマガジンMに装填されたホグリング束BのホグリングHの残数が減ったことを検知し、ホグリング束BをマガジンMに自動的または半自動的に装填することが可能になる。

例えば、本実施形態では、工具セット部200および取付工具Tの第1位置と第2位置との間の移動を作業者が手動で行うことにより、その手動操作力を、昇降ユニット部200を介して供給部400のセパレートリンク400へ伝達して揺動させ、さらに、昇降ユニット部200および切出し部600を介してセパレート部500のセパレートピン62およびセパレートカバー63へ伝達して昇降させることが可能である。その結果、作業者の手動操作力のみを用いて、工具セット部200、供給部400、およびセパレート部500のすべての可動部分を連動させて動作させることにより、モータなどの駆動源を一切用いず、ホグリング束BをマガジンMに半自動的に装填することが可能になる。

しかも上記のようにホグリング束Bを取付工具Tに自動または半自動で装填することができるので、作業者は装填作業を楽に行うことが可能である。

また、上記実施形態のホグリング装填装置100は、マガジンMの装填タイミングをクランパーCの検知によって自動で判断することができるので、作業者の目視による検知に比べてばらつきが生じないという利点を有する。

さらに、上記実施形態のホグリング装填装置100を用いてホグリング束Bの装填を行えば、玉切れを避けるために取付工具TのマガジンMに必要以上の数のホグリングHを装填しておく必要が無くなる。その結果、ホグリングHを含む取付工具Tの総重量の増加を抑えることが可能になり、作業負担を軽減することが可能になる。

さらに、上記実施形態のホグリング装填装置100を用いてホグリングHの自動装填が可能であるので、装填時にホグリングHがばらばらになるおそれがなくなり、ホグリングHの落下やホグリング取付対象である自動車シート等の製品への混入などのおそれがなくなる。

(2) 本実施形態のホグリング装填装置100では、供給レール44は、装填位置に配置されたマガジンMへホグリング束Bを案内する供給レール44を備えている。供給レール44は、入口側端部44aおよび出口側端部44bを有し、出口側端部44bが入口側端部44aよりも下方に位置するように傾斜している。セパレートリンク46は、保持部16が第1位置にあるときには供給レール44の出口側端部44bを閉じ、保持部16が第2位置に移動したときには出口側端部44bを開ける、出口側開閉部46bを有する。

かかる構成により、保持部16が第2位置に移動したときには、セパレートリンク46の出口側開閉部46bが供給レール44の出口側端部44bを開け、供給レール44に貯留された追加のホグリング束Bを自重を利用して出口側端部44bへ移動させる。そのため、装填位置にあるマガジンMへホグリング束Bを自動的に装填することが可能である。

(3) 本実施形態のホグリング装填装置100では、セパレートリンク46は、保持部16が第1位置にあるときには供給レール44の入口側端部44aを開け、保持部16が第2位置に移動したときには入口側端部44aを閉じる入口側開閉部46aをさらに有する。

かかる構成により、保持部16が第1位置にあるときには、セパレートリンク46の入口側開閉部46aは、供給レール44の入口側端部44aを開けて、追加のホグリング束Bを供給レール44へ供給することを可能にする。一方、保持部16が第2位置に移動したときには、入口側開閉部46aが入口側端部44aを閉じて追加のホグリング束Bの供給レール44への供給を禁止することにより、追加のホグリング束Bが供給レール44の出口側端部44bからマガジンMへ個別に移動することを妨害しないようにすることが可能である。

(4) 本実施形態のホグリング装填装置100では、払出部として、供給レール44に沿って延在し、保持部16の移動に同期して揺動する搖動部材の構成を有するセパレートリンク46を備えている。セパレートリンク46の延在方向における出口側端部44bに近い一方の端部に、出口側開閉部46bが設けられ、入口側端部44aに近い他方の端部に、入口側開閉部46aが設けられている。

かかる構成により、搖動部材の構成を有するセパレートリンク46が揺動することによって、出口側開閉部46bおよび入口側開閉部46aの開閉を互い違いに行うことが可能であり、セパレートリンク46の構成が簡単になる。

(5) 本実施形態のホグリング装填装置100では、出口側開閉部46bは、セパレートリンク46の一方の端部(図10の下側の端部)が出口側端部44bに接近したときに出口側端部44bを閉じることが可能な向きに、セパレートリンク46の一方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されている。入口側開閉部46aは、セパレートリンク46の他方の端部(図10の上側の端部)が入口側端部44aに接近したときに入口側端部44aを閉じることが可能な向きに、セパレートリンク46の他方の端部から突出したかぎ状の部分によって構成されている。

かかる構成により、出口側開閉部46bおよび入口側開閉部46aは、それぞれかぎ状の部分によって構成されているので、セパレートリンク46が両端部のうちのいずれかの端部を供給レール44の出口側端部44bまたは入口側端部44aに近づける回転方向に揺動するだけで、当該かぎ状の部分によって供給レール44の出口側端部44bおよび入口側端部44aのいずれか1つを確実に閉じることが可能である。また、セパレートリンク46は、セパレートリンク46の両端にかぎ状の部分を備えた構成になるので、セパレートリンク46の構成が簡単になる。

(6) 本実施形態のホグリング装填装置100では、供給部400は、ホグリング束Bを供給レール44の入口側端部44aへ案内する供給ガイド43をさらに備えている。

かかる構成により、供給ガイド43によって、ホグリング束Bを供給レール44の入口側端部44aへ確実に案内することが可能である。

(7) 本実施形態のホグリング装置100では、供給部400は、ホグリング束Bを略水平状態で受け、受けたホグリング束Bとともに下方へ傾斜するバランスリンク42をさらに備える。供給ガイド43は、下方へ傾斜するホグリング束Bを供給レール44の入口側端部44aへ案内する。

かかる構成により、バランスリンク42は、ホグリング束Bを略水平状態で受け、受けたホグリング束Bとともに下方へ傾斜することにより、ホグリング束Bを受け取る際の衝撃を緩和し、ホグリング束Bの分解を防ぐことが可能になる。また、供給ガイド43によって、下方へ傾斜するホグリング束Bを供給レール44の入口側端部44aへ確実に案内することが可能である。

(8) 本実施形態のホグリング装填装置100では、ホグリング装填装置100は、保持部16の移動に同期して供給レール44へホグリング束Bを補充する補充部として、セパレート部500および当該セパレート部500に動力を伝達する切出し部600を、さらに備える。かかる構成により、供給レール44へのホグリング束Bの補充を自動的に行うことが可能である。

(9) 本実施形態のホグリング装填装置100では、補充部の一部を構成するセパレート部500は、複数のホグリング束Bを貯留し、ホグリング束Bを個別に供給可能な供給シュート66と、保持部16の移動に同期して、供給シュート66から供給レール44へホグリング束Bを1個ずつ送り出す送出部67(セパレートピン62およびセパレートカバー63を含む可動部分)とを有する。かかる構成により、保持部16の移動に同期して供給シュート66から供給レール44へホグリング束Bを1個ずつ送り出すことが可能である。

(10) 本実施形態のホグリング装填装置100は、保持部16が第1位置と第2位置との間を移動するときに当該保持部16の移動に連動して、当該セパレートリンク(払出部)46にホグリング束Bの払出動作を実行させる動力を、保持部16からセパレートリンク46へ付与する昇降ユニット部(動力伝達部)300をさらに備える。

かかる構成により、セパレートリンク46がホグリング束Bの払出動作を実行するための動力を昇降ユニット部300を介して保持部16から受けることが可能であり、セパレートリンク46の動作のためにモータなどの駆動源が不要になる。とくに、取付工具Tを介して保持部16を作業者が手で動かした場合には手動で保持部16およびセパレートリンク46の動作を実行することが可能になる。

さらに、本実施形態では、昇降ユニット部300は、保持部16の移動に連動して、セパレートリンク(払出部)46だけでなく、補充部(セパレート部500および切出し部600)への動力伝達も可能であり、具体的には、切出し部600の切出しプレート74を介して、セパレート部500の送出部67(セパレートピン62およびセパレートカバー63を含む可動部分)への動力伝達を行うことが可能である。

(11) 本実施形態のホグリング装填装置100では、昇降ユニット部300は、直線的に往復移動可能な連結シャフト25と、保持部16と連結シャフト25との間をリンク結合するリンク部26とを備える。

かかる構成により、保持部16と連結シャフト25とがリンク部26によってリンク結合されているので、連結シャフト25を介して、当該セパレートリンク46にホグリング束Bの払出動作を実行させる動力を、リンク部26および連結シャフト25を介して、保持部16からセパレートリンク46へ確実に伝達することが可能である。

(12) 本実施形態のホグリング装填装置100では、支持部17は、保持部16を略水平方向に延びる回転軸回りに揺動自在に案内する水平軸部3を備えている。第1位置および第2位置は、当該第2位置にある保持部16に保持された取付工具TのマガジンMが、当該第1位置にある保持部16に保持された取付工具TのマガジンMよりも略水平面に近づいて傾斜するように、設定されている。

かかる構成により、保持部16およびそれに保持された取付工具Tの第1位置から第2位置への移動は、取付工具Tの自重によって水平軸部3の水平軸部の周りに揺動することによって可能になる。したがって、作業者は取付工具Tを第1位置の保持部16へ取り付けるだけで、トリガー11がクランパーCを検知したときには、取付工具Tをその自重によって略水平面に近い第2位置へ自動的に傾かせることが可能であり、作業者にとって装填作業の作業負担の軽減になる。

(13) 本実施形態のホグリング装填装置100では、トリガー11は、マガジンMに装填されているホグリング束Bにおけるホグリングの残数が所定の数以下にあるときのクランパーCに接触して当該クランパーCを検知する接触部11aを有する。

かかる構成により、トリガー11の接触部11aがクランパーCに接触することにより当該クランパーCを確実に検知することが可能である。

(14) 本実施形態のホグリング装填装置100では、規制部18は、ホグリング装填装置100の本体に固定されたロックプレート7と、当該ロックプレート7に接触可能な位置と接触しない位置との間で移動可能なロックピン8とを有する。トリガー11は、保持部16のホルダー2に揺動自在に取り付けられたアーム部11bをさらに有する。アーム部11bの一端には、接触部11aが取り付けられ、他端にはロックピン8が取り付けられている。ロックピン8は、接触部11aがクランパーCに接触したときにはロックプレート7と接触しない位置にあり、接触部11aがクランパーCに接触していないときにはロックプレート7と接触する位置になるように配置されている。ロックピン8は、ロックプレート7に接触することにより、保持部16が第1位置から第2位置へ移動することを規制する。

かかる構成により、接触部11aがクランパーCに接触する力を利用して、規制部18のロックピン8をロックプレート7に接触しない位置へ離脱して、保持部16に対する移動の規制を解除することが可能であり、モータなどの駆動源なしで規制部18の規制解除動作を行うことが可能である。

(15) 本実施形態のホグリング装填装置100では、工具セット部200は、接触部11aがクランパーCに近づくとともにロックピン8がロックプレート7に接触するような回転方向にアーム部11bに対して付勢する付勢部材としてロックスプリング6をさらに有する。

かかる構成により、ロックスプリング6によって、接触部11aがクランパーCに近づくとともにロックピン8がロックプレート7に接触するような回転方向にアーム部11bが付勢されるので、接触部11aがクランパーCに接触していないときには、トリガー11の接触部11aはクランパーCに接触可能な位置に保持されるとともに、規制部18のロックピン8はロックプレート7に接触して、保持部16の第2位置への移動を確実に規制することが可能である。

(16) 本実施形態のホグリング装填方法は、取付工具Tを所定のセット位置にセットするセット工程と、取付工具TのマガジンMに装填されているホグリング束BにおけるホグリングHの残数が所定の数以下にあるときにクランパーCをトリガー11で検知する検知工程と、検知部であるトリガー11がクランパーCを検知したときに、供給部400が追加のホグリング束BをマガジンMに装填する装填工程とを含む。

かかる特徴により、取付工具TのマガジンMに装填されたホグリングHの残数が所定数以下に減っているときには、クランパーCをトリガー11で検知することによって、追加のホグリング束BをマガジンMに自動的または半自動的に装填することが可能となる。具体的には、取付工具TのマガジンMに装填されたホグリング束BのホグリングHの残数が所定数以下になっているときには、トリガー11がクランパーCを検知し、供給部400がセパレートリンク46の出口側開閉部46bの開動作を行うことにより追加のホグリング束BをマガジンMに装填することを自動的にまたは半自動的に行うことが可能になる。

(変形例) なお、本発明は、上記実施形態のような昇降ユニット部300などの動力伝達部が無い構成を含む。具体的には、本発明では、保持部16における第1位置と第2位置との間の移動に連動して、例えばこの保持部16の移動をセンサなどで検知して、セパレートリンク46などの払出部、セパレート部500のセパレートピン62およびセパレートカバー63などの可動部分を、電動モータまたは空気圧や油圧コンプレッサなどの駆動源を用いて自動的に駆動させるようにしてもよい。

さらに、ホグリングHの残数の少ない取付工具Tを第1位置にある保持部16にセットしたときに、保持部16および取付工具Tの第1位置からマガジンMに装填可能な第2位置への移動は、上記実施形態ではホルダー2等の自重を用いて水平軸部3を回転中心とする回転を行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。保持部16および取付工具Tの第1位置から第2位置への移動も、電動モータまたは空気圧や油圧コンプレッサなどの駆動源を用いて自動的に移動させてもよい。さらに、本発明では支持部17は保持部16を第1位置と第2位置との間で移動可能に支持していればよく、第1位置と第2位置との間の移動は、回転移動だけでなく、直線移動であってもよい。

このように、工具セット部200、供給部400、およびセパレート部500のすべての可動部分を電動モータなどの駆動源を用いて動作させることにより、ホグリング束BをマガジンMに自動的に装填することも可能になる。

1 セットプレート 2 ホルダー 3 水平軸部 4 装填側ストッパー 5 トリガー支点部 6 ロックスプリング 7 ロックプレート 8 ロックピン 9 トリガーストッパー 10 第1ベアリング 11 トリガー 11a 接触部分 11b アーム部分 16 保持部 17 支持部 18 規制部 25 連結シャフト(シャフト) 26 リンク部 44 供給レール(貯留部) 44a 入口側端部 44b 出口側端部 46 セパレートリンク(払出部) 46a 入口側開閉部 46b 出口側開閉部 66 供給シュート 67 送出部 100 ホグリング装填装置 200 工具セット部 300 昇降ユニット部(動力伝達部) 400 供給部 500 セパレート部(補充部) 600 切出し部(補充部) B ホグリング束 C クランパー M マガジン H ホグリング T 取付工具

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