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ロータリドレッサ

阅读:171发布:2020-10-29

专利汇可以提供ロータリドレッサ专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】ドレス工具の旋回中心に対する 位置 調整の作業時間を短縮できるドレス工具の位置調整構造を提供すること。 【解決手段】回転軸CLを中心として回転可能な主回転軸部材30と、該主回転軸部材の前記回転軸方向の一端面30aに取付けられ、前記主回転軸部材とともに回転する保持部材49と、該保持部材に回転可能に保持されたドレス工具20と、前記保持部材に設けられ、前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を調整可能な位置調整手段59と、を備えたロータリドレッサ10。ロータリドレッサ10は、前記主回転軸部材に着脱可能に取付けられる位置調整用治具60を備え、該位置調整用治具は、取付け状態で、前記回転軸から所定の距離dsの位置に、前記ドレス工具が当接する当接部を備え、該当接部は、前記位置調整手段による前記ドレス工具の移動経路上に位置する。 【選択図】図2,下面是ロータリドレッサ专利的具体信息内容。

回転軸を中心として回転可能な主回転軸部材と、 該主回転軸部材の前記回転軸方向の一端面に取付けられ、前記主回転軸部材とともに回転する保持部材と、 該保持部材に回転可能に保持されたドレス工具と、 前記保持部材に設けられ、前記回転軸に対して前記ドレス工具を移動させて前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を調整可能な位置調整手段と、を備えたロータリドレッサにおいて、 前記主回転軸部材に着脱可能に取付けられる位置調整用治具を備え、 該位置調整用治具は、取付け状態で、前記回転軸から所定の距離の位置に、前記ドレス工具が当接する当接部を備え、 該当接部は、前記位置調整手段による前記ドレス工具の移動経路上に位置することを特徴とするロータリドレッサ。前記主回転軸部材は、前記一端面の前記回転軸上に凹部を有し、 前記保持部材は、前記主回転軸部材に対する取付部において前記凹部と対応する位置に貫通孔を有し、 前記位置調整用治具は、前記貫通孔及び前記凹部に挿入されて取付けられる位置決め部を有することを特徴とする請求項1に記載のロータリドレッサ。前記位置調整用治具は、前記位置決め部に着脱可能に取付けられ、取付け状態で、前記位置決め部から前記ドレス工具の移動経路上に向かって伸びる棒状部を有し、 前記当接部は、前記棒状部の外周面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリドレッサ。前記位置調整手段は、前記保持部材の前記貫通孔に回転可能に嵌装される偏心カラーと、該偏心カラーの回転位置を固定する固定部材とを備え、前記位置調整用治具の前記位置決め部を前記偏心カラーの中空部に挿入した状態で前記偏心カラーを回転させることにより、前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載のロータリドレッサ。前記保持部材は、前記主回転軸部材に取付けられ、前記回転軸と直交する方向に伸びるアリ溝を有する旋回アームと、前記アリ溝内を摺動可能なアリを有するとともに、前記ドレス工具を回転可能に保持する工具ホルダとを備え、 前記位置調整手段は、前記アリ溝、前記アリ、及び前記アリ溝内の前記アリの位置を固定する固定用螺子により構成される第1の移動調整手段と、前記偏心カラー及び前記固定部材により構成される第2の移動調整手段とを含むことを特徴とする請求項4に記載のロータリドレッサ。

回転軸を中心として回転可能な主回転軸部材と、 該主回転軸部材の前記回転軸方向の一端面に取付けられ、前記主回転軸部材とともに回転する保持部材と、 該保持部材に回転可能に保持されたドレス工具と、 前記保持部材に設けられ、前記回転軸に対して前記ドレス工具を移動させて前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を調整可能な位置調整手段と、を備えたロータリドレッサにおいて、 前記主回転軸部材に着脱可能に取付けられる位置調整用治具を備え、 該位置調整用治具は、取付け状態で、前記回転軸から所定の距離の位置に、前記ドレス工具が当接する当接部を備え、 該当接部は、前記位置調整手段による前記ドレス工具の移動経路上に位置し、 前記主回転軸部材は、前記一端面の前記回転軸状に凹部を有し、 前記保持部材は、前記主回転軸部材に対する取付部において前記凹部と対応する位置に貫通孔を有し、 前記位置調整用治具は、前記貫通孔及び前記凹部に挿入されて取付けられる位置決め部を有することを特徴とするロータリドレッサ。前記位置調整用治具は、前記位置決め部に着脱可能に取付けられ、取付け状態で、前記位置決め部から前記ドレス工具の移動経路上に向かって伸びる棒状部を有し、 前記当接部は、前記棒状部の外周面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリドレッサ。前記位置調整手段は、前記保持部材の前記貫通孔に回転可能に嵌装される偏心カラーと、該偏心カラーの回転位置を固定する固定部材とを備え、前記位置調整用治具の前記位置決め部を前記偏心カラーの中空部に挿入した状態で前記偏心カラーを回転させることにより、前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリドレッサ。前記保持部材は、前記主回転軸部材に取付けられ、前記回転軸と直交する方向に伸びるアリ溝を有する旋回アームと、前記アリ溝内を摺動可能なアリを有するとともに、前記ドレス工具を回転可能に保持する工具ホルダとを備え、 前記位置調整手段は、前記アリ溝、前記アリ、及び前記アリ溝内の前記アリの位置を固定する固定用螺子により構成される第1の移動調整手段と、前記偏心カラー及び前記固定部材により構成される第2の移動調整手段とを含むことを特徴とする請求項3に記載のロータリドレッサ。

说明书全文

本発明は、研削用砥石をドレスするドレス工具が装着されたロータリドレッサに関する。

従来、ワークを研削する研削用砥石の表面形状を整えるために、研削用砥石の表面をドレスするロータリドレッサが使用されている。ロータリドレッサは、例えば、円弧状の表面を有する研削用砥石(一例として、ワークであるボールベアリングの外輪の丸溝を研削する研削用砥石)の表面形状を整えるために用いられ、研削用砥石の表面と接触して、この表面を所定の円弧状にドレスするドレス工具を備えている。

ロータリドレッサとしては、特許文献1に記載された総型ドレッサや、特許文献2に記載された旋回型ドレッサが知られている。

総型ドレッサは、研削用砥石が固定される砥石軸と、この砥石軸と平行なドレス工具軸とを備えている。ドレス加工は、砥石軸に固定された研削用砥石の外周面にドレス工具軸に固定されたドレス工具の外周面を対向させ、研削用砥石とドレス工具とをそれぞれ軸まわりに回転させながら、ドレス工具を研削用砥石に押付けることで行われる。これにより、研削用砥石の外周面は、ドレス工具の外周面に対応した形状に整えられる。

図12に示すように、旋回型ドレッサ100は、上下方向に伸びる円柱状であって中心軸CLまわりに往復回転可能な主回転軸部材130と、主回転軸部材130の中心軸CL方向の一端面に取付けられ、ドレス工具120を回転可能に保持する保持部材149とを備える。

ドレス工具120は、回転軸となる軸部材122と、軸部材122の一端部に設けられたドレスヘッド124とを有している。ドレス工具120は、図12において矢印で示すように、駆動用のベルト155及びプーリ126を介して駆動が伝達されると、主回転軸部材130の中心軸CLと直交する回転軸まわりに回転する。この状態で主回転軸部材130を往復回転させることにより、中心軸CLを旋回中心としてドレス工具120が旋回移動しつつ研削用砥石の表面をドレスする。

総型ドレッサでは、研削用砥石の種類や形状に合わせて、その都度、形状の異なる新たなドレス工具が必要となる。一方、旋回型ドレッサ100では、ドレスヘッド124と主回転軸部材130の中心軸CLとの距離を変えて、ドレスヘッド124の旋回軌跡を変えることにより、形状の異なる研削用砥石を一つのドレス工具120でドレスすることができる。

近年では、ワークの生産が少品種大量生産から多品種少量生産へ変化してきており、同一のドレス工具で多種の研削用砥石をドレスできる旋回型ドレッサの需要が高まっている。

特開2002−103224号公報

特開平4−244376号公報

旋回型ドレッサ100において、ドレス工具120の旋回軌跡を変更する場合、保持部材149に設けられたアリ溝144及びアリ154からなる位置調整手段によってドレス工具120と中心軸CLとの距離を変える必要がある。この中心軸CLに対するドレス工具120の位置調整は、まず、主回転軸部材130に取付けられたドレス工具120により研削用砥石をドレスした後、この研削用砥石によってワークの加工を行い、ワークの加工結果からドレス工具20の旋回半径を求めて、所望の旋回半径となるようにアリ溝144内のアリ154の位置を調整することによって行われる。

しかしながら、高いドレス精度を得るためには、加工結果に基づく位置調整とを何度も繰り返す必要があり、ドレス工具120の位置調整作業に多大な時間がかかるという問題があった。

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、研削用砥石をドレスするドレス工具の旋回中心に対する位置調整の作業時間を短縮できるロータリドレッサを提供することにある。

上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、回転軸を中心として回転可能な主回転軸部材と、該主回転軸部材の前記回転軸方向の一端面に取付けられ、前記主回転軸部材とともに回転する保持部材と、該保持部材に回転可能に保持されたドレス工具と、前記保持部材に設けられ、前記回転軸に対して前記ドレス工具を移動させて前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を調整可能な位置調整手段と、を備えたロータリドレッサにおいて、前記主回転軸部材に着脱可能に取付けられる位置調整用治具を備え、該位置調整用治具は、取付け状態で、前記回転軸から所定の距離の位置に、前記ドレス工具が当接する当接部を備え、該当接部は、前記位置調整手段による前記ドレス工具の移動経路上に位置することを特徴とする。

この構成によれば、位置調整用治具を主回転軸部材に取付けた状態で、位置調整手段によってドレス工具を移動させて、位置調整用治具の当接部に当接させることにより、回転軸とドレス工具との距離を所定の距離に調整することができる。これにより、ドレス工具の位置調整を何度も繰り返す手間を省くことができ、ドレス工具の位置調整時間を短縮することができる。

また、本発明は、請求項1に記載のロータリドレッサにおいて、前記主回転軸部材は、前記一端面の前記回転軸上に凹部を有し、前記保持部材は、前記主回転軸部材に対する取付部において前記凹部と対応する位置に貫通孔を有し、前記位置調整用治具は、前記貫通孔及び前記凹部に挿入されて取付けられる位置決め部を有することを特徴とする。

この構成によれば、位置調整用治具の位置決め部を保持部材の貫通孔及び主回転軸部材の凹部に挿入し、取付けることで、主回転軸部材に対する保持部材の位置決めを行うことができるとともに、位置調整用治具の当接部が主回転軸部材の中心軸に対して所定の距離となるように、位置調整用治具を主回転軸部材に取付けることができる。

また、本発明は、請求項2に記載のロータリドレッサにおいて、前記位置調整用治具は、前記位置決め部に着脱可能に取付けられ、取付け状態で、前記位置決め部から前記ドレス工具の移動経路上に向かって伸びる棒状部を有し、前記当接部は、前記棒状部の外周面に形成されていることを特徴とする。

この構成によれば、位置調整用治具の棒状部にドレス工具を当接させて、ドレス工具の旋回中心に対する位置決めを行った後、棒状部を位置決め部から取外してドレス加工を行うことができる。

また、本発明は、請求項2又は3に記載のロータリドレッサにおいて、前記位置調整手段は、前記保持部材の前記貫通孔に回転可能に嵌装される偏心カラーと、該偏心カラーの回転位置を固定する固定部材とを備え、前記位置調整用治具の前記位置決め部を前記偏心カラーの中空部に挿入した状態で前記偏心カラーを回転させることにより、前記回転軸と前記ドレス工具との間の距離を変更することを特徴とする。

この構成によれば、偏心カラーの回転に伴ってドレス工具を連続的に変位させることができるので、ドレス工具の位置の微調整を容易に行うことができる。

また、本発明は、請求項4に記載のロータリドレッサにおいて、前記保持部材は、前記主回転軸部材に取付けられ、前記回転軸と直交する方向に伸びるアリ溝を有する旋回アームと、前記アリ溝内を摺動可能なアリを有するとともに、前記ドレス工具を回転可能に保持する工具ホルダとを備え、前記位置調整手段は、前記アリ溝、前記アリ、及び前記アリ溝内の前記アリの位置を固定する固定用螺子により構成される第1の移動調整手段と、前記偏心カラー及び前記固定部材により構成される第2の移動調整手段とを含むことを特徴とする。

この構成によれば、第1の移動調整手段によって、ドレス工具の移動量を大きく変えることができるとともに、第2の移動調整手段によって、ドレス工具の位置の微調整を容易に行うことができる。

本発明に係るドレス工具の位置調整構造によれば、ドレス工具の旋回中心に対する位置調整の作業時間を短縮することができる。

本発明の第1の実施形態であるドレス工具の位置調整構造を有するロータリドレッサの斜視図。

ロータリドレッサの要部を拡大した一部断面図。

ドレス工具による研削用砥石のドレス作業を説明する図。

図2に示すロータリドレッサの要部を下方から見た図。

図2の矢印C方向から位置調整用治具とドレス工具を見た一部断面側面図

図5に示す位置調整用治具の分解図。

位置調整用治具の変形例を示す図であって、(a)は図5と同様の一部断面側面図、(b)は(a)に示す位置調整用治具の棒状部の断面図。

ロータリドレッサの要部側面図。

(a)は本発明の第2の実施形態であるドレス工具の位置調整構造を有するロータリドレッサの要部を拡大した一部断面図、(b)は(a)の要部拡大図。

図9に示すドレッサを矢印B方向から見た一部断面図。

(a)は偏心カラーの回転状態を示す図、(b)は偏心カラーの回転に伴うドレス工具の移動量の変化を示すグラフ。

は従来のロータリドレッサの要部拡大一部断面図。

(第1の実施形態) 図1は本発明の第1の実施形態であるドレス工具の位置調整構造を有するロータリドレッサの斜視図であり、図2はロータリドレッサの要部を拡大した一部断面図である。本実施形態の位置調整構造を有するロータリドレッサ10(以下、単に「ドレッサ10」と称する)は、図3(a)(b)に示すように、研削用砥石90,90´の表面をドレスするドレス工具20が、研削用砥石90,90´に対して旋回移動する旋回型ドレッサである。

ドレッサ10は、固定用基台11と、固定用基台11に設けられた支持軸12と、支持軸12に支持されたドレッサアーム13と、ドレッサアーム13の先端部13aに取付けられたホルダ14と、ホルダ14に回転可能に保持された主回転軸部材30と、ホルダ14の上面を覆う蓋型プーリ15Aと、蓋型プーリ15Aを介して主回転軸部材30に動力を付与する第1の駆動手段16とを備える。また、ドレッサ10は、主回転軸部材30の回転軸方向の一端面である下端面30aに取付けられる旋回アーム40及び旋回アーム40にセットされる工具ホルダ50からなる保持部材49と、工具ホルダ50に保持されるドレス工具20と、ドレス工具20に回転力を付与する駆動手段18とを備えるとともに、旋回アーム40を介して主回転軸部材30の下端面30aに着脱可能に取付けられる位置調整用治具60を備える。また、保持部材49には、主回転軸部材30の回転軸である中心軸CLとドレス工具20との間の距離d(図4参照)を変更可能な位置調整手段59が設けられている。

固定用基台11は図示していない台座に固定される。支持軸12は円柱状に形成されており、軸方向が台座の表面と平行に配置される。支持軸12の周面には、ドレッサアーム13の基端部13bが支持軸12の軸まわりに回動可能に支持されている。

ドレッサアーム13の先端部13aには、円筒状のホルダ14が一体的に取付けられている。ホルダ14の筒軸方向は、ドレッサアーム13の延在方向と直交している。図示例では、筒状のホルダ14が上下方向に伸びており、蓋型プーリ15Aがホルダ14の上端側を覆っている。ドレッサアーム13の基端部13b側には、第1の駆動手段16であるモータのモータ軸(図示せず)に連結されたプーリ15Bが設けられている。

主回転軸部材30は図2に示すように、ベアリング38を介してホルダ14の内部に回転可能に保持されている。本実施形態の主回転軸部材30は上下方向に伸びる円柱状であって、中心軸CLを回転軸として回転する。主回転軸部材30の上端は、図示していないケレ(回し金)を介して蓋型プーリ15Aに取付けられている。

蓋型プーリ15Aとプーリ15Bとには無端状のベルト17が巻き掛けられており、第1の駆動手段16を作動すると、プーリ15B及びベルト17を介して蓋型プーリ15Aが回転する。主回転軸部材30は、蓋型プーリ15の回転に連動して中心軸CLまわりに回転する。本実施形態では、図1において双頭矢印で示すように、第1の駆動手段16の駆動力により主回転軸部材30が中心軸CLまわりに往復回転する。

主回転軸部材30の下端面30aには、螺子36を用いて旋回アーム40が着脱可能に取付けられる。下端面30aは、凸部が存在しない面として形成され、複数の凹部32,33を有している。本実施形態では、中心軸CLが通る下端面30aの中心軸上に位置決め用の凹部である軸上凹部32が形成されており、その周囲に、軸上凹部32よりも凹部径が小さい複数の周辺凹部33が形成されている。軸上凹部32及び周辺凹部33の断面は円形状であって、軸上凹部32の円形中心は中心軸CLと一致している。

旋回アーム40は、主回転軸部材30に取付けられた状態で、中心軸CLと直交する方向に伸びるアーム状の部材である。旋回アーム40の基端側は板状に形成され、主回転軸部材30に対する取付部を構成しており、この取付部には下端面30aと当接する取付面40aが形成されている。取付面40aは、凸部が存在しない面として形成され、主回転軸部材30の凹部32,33と対応する位置に貫通孔42,43が形成されている。本実施形態では、軸上凹部32に対応する軸上貫通孔42と、複数の周辺凹部33に対応する複数の周辺貫通孔43とが形成されている。軸上貫通孔42の内径は軸上凹部32の内径よりも大きくなっている。周辺凹部33及び周辺貫通孔43には螺子36が挿入・締結される。

また、図2に示すように、主回転軸部材30の下端面30a及び旋回アーム40の取付面40aには窪み部が形成されており、この窪み部に、主回転軸部材30に対する旋回アーム40の相対的な回転を止めるためのピン39を挿入している。

軸上凹部32及び軸上貫通孔42には位置調整用治具60が挿入・取付けられる。図5及び図6に示すように、位置調整用治具60は、位置決め部材(位置決め部)35と、治具部材66と、これらを連結する連結部材65とを備えており、これらは互いに分離可能に構成されている。なお、図5は、図2の矢印C方向から位置調整用治具60とドレス工具20とを見た図であって、治具部材66にドレス工具20のドレスヘッド24を当接させた状態を示している。

位置決め部材35は、主回転軸部材30の軸上凹部32に挿入される小径部64と、旋回アーム40の軸上貫通孔42に挿入される大径部63と、旋回アーム40の下面に当接するフランジ部61と、フランジ部61から突出する頭部62とを有する。小径部64及び大径部63は円柱状に形成されており、取付け状態で円形中心が中心軸CLと一致する。なお、本実施形態において位置決め部材35は、小径部64及び/又は大径部63に螺子溝が形成されており、取付け状態で主回転軸部材30及び旋回アームを結合・固定する螺子部材である。

連結部材65は、位置決め部材35の頭部62と嵌合する第1嵌合部65aと、治具部材66の頭部66aと嵌合する第2嵌合部65bとを有する。

治具部材66は、連結部材65に嵌装される頭部66aと、頭部66aよりも拡径したフランジ部66bと、フランジ部66bから突出して直線状に伸びる棒状部67とを有する。

棒状部67の外周面は、図5に示すように、ドレス工具20のドレス部24aが当接する当接部を構成しており、この当接部は、主回転軸部材30に取付けられた状態で、位置調整手段59によるドレス工具20の移動経路上に位置する。本実施形態の棒状部67は、主回転軸部材30に取付けられた状態で、中心軸PLと一致する規定軸Lを有し、この規定軸Lからドレス工具20が当接される外周面(当接部)までの距離dsが、予め設定されている。以下、この予め設定された距離dsを所定距離dsと称する。所定距離dsは、ドレッサ10がドレスする研削用砥石90,90´(図3参照)の表面のR形状に応じて適宜設定される。

本実施形態において、棒状部67は、長さ方向で一定の円形断面を有する棒状体であり、規定軸Lは棒状体の中心軸と一致し、棒状体の半径が所定距離dsとなっている。

図7は、位置調整用治具60の棒状部67の変形例を示す図であって、図7(a)は図5と同様の一部断面側面図、図7(b)は棒状部67においてドレス工具20が当接する部位の断面図であって、理解しやすいように拡大して示している。棒状部67は、円柱状の棒状体の一部を長さ方向に切断した形状であって、ドレス工具20が当接する外周面67a(当接部)が平面状に形成されており、規定軸Lから外周面67aまでの距離が所定距離dsに設定されている。

図2に示すように、旋回アーム40の先端側には、ドレス工具20を回転可能に保持する工具ホルダ50が装着される。工具ホルダ50には、旋回アーム40に形成されたアリ溝44と嵌合するアリ54が形成されているとともに、アリ溝44内のアリ54の位置を調整するための調整螺子56が設けられている。図8は、ドレッサ10の要部側面図であって、図2に示す要部の一部を図2の矢印A方向から見た図である。工具ホルダ50は、アリ54をアリ溝44に嵌合させた状態で、これらを固定する固定用螺子57を締結することにより旋回アーム40に固定される。アリ溝44とアリ54との間の隙間部分には、この隙間を埋めてアリ溝44の遊びを無くす薄板状のジブ58が挿入される。

旋回アーム40を主回転軸部材30に装着した状態で、アリ溝44は、中心軸CLと直交する方向に伸びており、工具ホルダ50は、ドレッサ10に取付けられた状態で、アリ54及びアリ溝44を介して、中心軸CLと直交する方向(図4の矢印Xの方向)に移動させることが可能である。なお、図4は、位置調整用治具60の連結部材65及び治具部材66を取外した状態を記載している。アリ溝44、アリ54及びこれらの位置を固定する固定用螺子57は、中心軸CLとドレス工具20との間の距離dを変更する位置調整手段59を構成している。

工具ホルダ50は、図2に示すように、ドレッサ10に装着された状態で、ドレス工具20を主回転軸部材30の中心軸CLと直交する工具回転軸RLまわりに回転可能に保持する。ドレス工具20は、円柱状の軸部材22と、軸部材22の一端部に設けられ、円盤状のドレス部24aを有するドレスヘッド24とを有する。また、軸部材22の他端部側はプーリ26に連結・固定されている。プーリ26は、円中心が軸部材22の工具回転軸RLと一致した状態で、工具ホルダ50に回転可能に支持されている。ドレスヘッド24は、円形中心が軸部材22の中心軸(すなわち、工具回転軸RL)に一致するように設けられている。ドレスヘッド24のドレス部24aの円形の外周縁部には、ドレス部材である複数のダイヤモンド粒が取付けられている。

第2の駆動手段18はドレス工具20に回転力を付与するものであり、本実施形態ではモータであって、モータ軸の端部にプーリ19が連結されている。このプーリ19と、ドレス工具24のプーリ26とには無端状のベルト55が中心軸CLの方向に伸長した状態で巻き掛けられ、モータの回転に伴ってプーリ19が回転すると、ベルト55を介してプーリ26が回転し、プーリ26に連結されたドレス工具24が工具回転軸RLまわりに回転する。

上述したドレッサ10では、位置調整用治具60の連結部材65及び治具部材66を取外した状態で、研削用砥石90をドレスする。ドレス工程では、まず、第1の駆動手段16及び第2の駆動手段18を作動させる。すると、図2及び図4において双頭矢印で示すように主回転軸部材30の中心軸CLまわりに往復回転に伴ってドレス工具20が中心軸CLまわりに往復旋回移動し、さらに、ドレス工具20が工具回転軸RLまわりに回転する。これにより、ドレッサ10は、図3(a)に示すように、研削用砥石90の円弧形状の表面を往復旋回移動しながらドレスする。また、位置調整手段59により中心軸CLからドレスヘッド24までの距離d(図4参照)を変更することにより、図3(b)に示すように、表面の円弧形状の大きさ(Rの大きさ)の異なる研削用砥石90´を適切にドレスすることができる。

次に、上述したドレッサ10において、中心軸CLに対するドレス工具20の位置調整を行う場合の手順を説明する。

まず、図2に示すように、ドレッサ10に位置調整用治具60を取り付ける。本実施形態では、主回転軸部材30に旋回アーム40を取り付ける際に、位置決め部材35を用いて旋回アーム40の位置決めを行い、ドレッサ10にドレス工具20をセットした後に、連結部材65及び治具部材66を後付けできるようにしている。ドレス工具20は中心軸PLから十分に離れた位置にセットされ、位置調整用治具60とドレス工具20とは離間している。

次に、位置調整手段59を用いてドレス工具20を中心軸PLに接近するように、図4の矢印X方向に移動させ、図5に示すように、ドレスヘッド24を位置調整用治具60の棒状部67の外周面に当接させる。これにより、中心軸PLとドレスヘッド24の間の距離を所定距離dsに設定することができる。設定完了後、連結部材65及び治具部材66は、ドレッサ10から取外される。

上述したように、本実施形態の位置調整構造を有するドレッサ10では、位置調整用治具60を主回転軸部材30に取付け、ドレス工具20を移動させてドレスヘッド24を棒状部67の外周面に当接させることにより、旋回中心となる中心軸CLからドレスヘッド24までの距離を所定距離dsに簡単に調整することができる。これにより、従来行っていた位置調整を何度も繰り返す手間を省くことができ、ドレス工具20の位置調整時間を短縮することができる。

また、位置調整用治具60は、位置決め部材35を軸上貫通孔42及び軸上凹部32に挿入する簡易な構造で、棒状部67の規定軸Lが中心軸CLと一致するように、主回転軸部材30に取付けることができる。さらに、位置決め部材35は、単品で用いることができ、主回転軸部材30に旋回アーム40を取り付ける際の位置決め用の部材として利用することができる。なお、ドレス作業の際に、位置決め部材35ごと位置調整用治具60を取外すことも可能であるが、位置決め部材35を取り付けた状態とすることで、主回転軸部材30と旋回アーム40との位置決め状態を適切に保持することができる。

(第2の実施形態) 次に、図9−図11を用いて本発明の第2の実施形態の位置調整構造を説明する。なお、各図において、上述した第1の実施形態と同様の要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。

本実施形態のドレッサ10では、第1の実施形態に記載した位置調整手段59に代えて、中心軸CLとドレス工具20との間の距離dを変更する位置調整手段89が、保持部材49である旋回アーム40の軸上貫通孔42に設けられた偏心カラー80と、偏心カラー80の回転位置を固定するカラー固定螺子(固定部材)85とによって構成されている。なお、位置調整手段89以外の構成は、第1の実施形態に記載されたものと同様であるため、ここでは説明を省略する。

図9及び図10に示すように、偏心カラー80は、筒状の本体部82と、本体部82の一端部に一体的に形成されたフランジ部83とを有する。なお、図10では、位置調整用治具60の連結部材65及び治具部材66の記載を省略している。設置状態で、本体部82は軸上貫通孔42に回転可能に嵌装されており、フランジ部83と旋回アーム40の下面との間にはバネワッシャ88が介在されている。位置調整用治具60は、位置決め部材35を偏心カラー80の中空部に挿入した状態で主回転軸部材30に取り付けられる。

本体部82は、図11(a)に示すように、外径の軸線Cと内径の軸線とにズレを有し、周方向で肉厚が変化しており、内径の軸線は、設置状態で主回転軸部材30の中止軸CLと一致する。なお、図11(a)は偏心カラー80の回転状態を示す図であって、設置状態における偏心カラー80と、位置決めピン39との位置関係を示しており、位置決めピン39と、偏心カラー80の内径軸線との距離が最も遠くなる位置を位置P1とし、位置P1から時計まわりに60度、120度及び180度回転させた位置をそれぞれ位置P2、位置P3及び位置P4としている。

次に、偏心カラー80とカラー固定螺子85と位置調整用治具60とを用いたドレス工具20の位置の調整方法について説明する。

まず、図9(a)に示すドレッサ10において、旋回アーム40を固定する螺子36を緩めるとともに、カラー固定螺子85を緩めて、主回転軸部材30に対して旋回アーム40を位置ずれ可能な状態にする。この状態で、偏心カラー80を回転させてドレス工具20を中心軸CLに接近させ、ドレスヘッド24を棒状部67に当接させる。その後、カラー固定螺子85を締結して偏心カラー80の回転位置を固定し、螺子36を締結して旋回アーム40と主回転軸部材30とを固定する。これにより、中心軸CLとドレスヘッド24の間の距離を所定距離dsに設定することができる。設定完了後、連結部材65及び治具部材66は、ドレッサ10から取外される。

図11(b)は偏心カラー80の回転に伴うドレス工具20の移動量の変化を示すグラフである。図11(a)の偏心カラー80の回転位置P1、P2、P3及びP4は、それぞれ、図11(b)の度の0度、60度、120度、180度の位置を示している。位置P2から位置P3までの間は、移動量が直線的に変化するため、この領域を位置調整に用いることが好ましい。

本実施形態の位置調整手段89では、偏心カラー80の回転に伴ってドレス工具20を連続的に変位させることができるので、ドレス工具20の細かな調整を容易に行うことができる。例えば、第1の実施形態に示したアリ溝44のアリ54を調整螺子56で移動させる位置調整手段59では、調整螺子56に遊びがあることから、調整螺子56の正転・逆転の際にバックラッシュが生じ、細かな調整が難しくなるが、本実施形態の位置調整手段89では、偏心カラー80を回転させることでバックラッシュを生じることなくドレス工具20の位置を連続的に変化させることができるので、位置の微調整を容易に行うことができる。

また、位置調整用治具60と偏心カラー80との間に介在させたバネワッシャ88により、カラー固定螺子85を緩めた際に各部材間に完全な隙間が生じることを防止することができるので、位置調整の安定性を確保することができる。

なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

例えば、本発明の位置調整構造は、位置調整手段として、第1の実施形態に記載したアリ溝44とアリ54によって構成される第1の位置調整手段59と、第2の実施形態に記載した偏心カラー80によって構成される第2の位置調整手段89との両方を備えた構成であってもよい。この場合、第1の移動調整手段59によって、ドレス工具の移動量を大きく変えることができるとともに、第2の移動調整手段89によって、ドレス工具の位置の微調整を容易に行うことができる。

また、位置調整用治具の位置決め部材の形状・構造は、取付け対象となる主回転軸部材や旋回アームの形状・構造に応じて、適宜変更することが可能である。

10 ロータリドレッサ 16 第1の駆動手段 17 ベルト 18 第2の駆動手段 19 プーリ 20 ドレス工具 24 ドレスヘッド 26 プーリ 30 主回転軸部材 30a 下端面(主回転軸部材の一端面) 32 軸上凹部(凹部) 35 位置決め部材(位置調整用治具の位置決め部) 36 螺子 40 旋回アーム(保持部材) 42 軸上貫通孔(貫通孔) 44 アリ溝 50 工具ホルダ(保持部材) 54 アリ 55 ベルト 57 固定用螺子 59 位置調整手段 60 位置調整用治具 65 連結部材 66 治具部材 67 棒状部 80 偏心カラー 85 カラー固定螺子(固定部材) 89 位置調節手段 CL 中心軸(回転軸)

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