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切削インサート、切削インサート群および切削インサートの製造方法

阅读:348发布:2020-10-29

专利汇可以提供切削インサート、切削インサート群および切削インサートの製造方法专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】樹脂層により切れ刃の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃 位置 の 精度 を確保できる切削インサートを提供する。 【解決手段】多 角 形板状であり、表裏反転対称形状とされる切削インサート1であって、すくい面5と、逃げ面6と、すくい面5と逃げ面6との交差稜線に形成される切れ刃7と、逃げ面6の色と異なる色を有し、逃げ面6上にのみ配置され、または、逃げ面6上および切れ刃7上にのみ配置される樹脂層8と、を備え、切れ刃7は、凸曲線状のコーナ刃部7aを有し、逃げ面6は、コーナ刃部7aに接続する凸曲面状の第1逃げ面部6aを有し、樹脂層8は、第1逃げ面部6a上に位置する第1樹脂層部8aを有する。 【選択図】図2,下面是切削インサート、切削インサート群および切削インサートの製造方法专利的具体信息内容。

形板状であり、表裏反転対称形状とされる切削インサートであって、 すくい面と、 逃げ面と、 前記すくい面と前記逃げ面との交差稜線に形成される切れ刃と、 前記逃げ面の色と異なる色を有し、前記逃げ面上にのみ配置され、または、前記逃げ面上および前記切れ刃上にのみ配置される樹脂層と、を備え、 前記切れ刃は、凸曲線状のコーナ刃部を有し、 前記逃げ面は、前記コーナ刃部に接続する凸曲面状の第1逃げ面部を有し、 前記樹脂層は、前記第1逃げ面部上に位置する第1樹脂層部を有する、切削インサート。請求項1に記載の切削インサートであって、 多角形状であり、インサート中心軸の軸方向を向く一対の板面と、 前記一対の板面と接続され、径方向外側を向く外周面と、を備え、 前記第1逃げ面部は、軸方向において前記外周面の全長にわたって配置され、 前記第1樹脂層部は、軸方向において前記第1逃げ面部の全長にわたって配置される、切削インサート。請求項1または2に記載の切削インサートであって、 前記第1樹脂層部は、前記第1逃げ面部の全域を覆う、切削インサート。請求項1〜3のいずれか一項に記載の切削インサートであって、 前記第1樹脂層部は、前記コーナ刃部上にも位置する、切削インサート。請求項1〜4のいずれか一項に記載の切削インサートであって、 前記切れ刃は、前記コーナ刃部に繋がる直線状の直線刃部を有し、 前記逃げ面は、前記直線刃部に接続する平面状の第2逃げ面部を有し、 前記樹脂層は、前記第2逃げ面部上に位置する第2樹脂層部を有する、切削インサート。請求項5に記載の切削インサートであって、 前記直線刃部の刃長方向に沿う前記第2樹脂層部の長さが、5mm以下である、切削インサート。請求項5または6に記載の切削インサートであって、 前記第2樹脂層部は、前記直線刃部上にも位置する、切削インサート。請求項1〜7のいずれか一項に記載の切削インサートであって、 前記樹脂層は、耐熱塗料である、切削インサート。複数種類の被削材の切削に個別に用いられる複数種類の請求項1〜8のいずれか一項に記載の切削インサートを備える切削インサート群であって、 複数種類の前記切削インサートの前記樹脂層の色が、互いに異なる、切削インサート群。多角形板状であり、表裏反転対称形状とされる複数の切削インサートを、インサート中心軸の軸方向に配列する配列工程と、 前記切削インサートの切れ刃のうち凸曲線状のコーナ刃部に接続する、凸曲面状の第1逃げ面部に、塗料を塗布して第1樹脂層部を設ける塗布工程と、を含み、 前記塗布工程では、軸方向に配列する複数の前記第1逃げ面部に、軸方向に連続的に塗料を塗布して各前記第1樹脂層部を設ける、切削インサートの製造方法。

说明书全文

本発明は、切削インサート、切削インサート群および切削インサートの製造方法に関する。

従来、各種の切削加工に用いられる多形板状の切削インサートが知られている。切削インサートは、すくい面と、逃げ面と、すくい面と逃げ面との交差稜線に形成される切れ刃と、を備える。切削インサートは、ホルダのインサート取付座に着脱可能に装着される。

特許文献1のインサートは、基体上に位置する樹脂層を備える。樹脂層は、逃げ面領域を有する第2面の上には位置せず、すくい面領域を有する第1面の上に位置している。樹脂層が剥離されることで、インサートの使用の有無が判断される。

国際公開第2017/188266号

ところで、表裏反転対称形状とされる両面タイプの切削インサートが知られている。特許文献1のインサートを両面タイプに適用した場合、樹脂層は、インサートの一対の板面(表面および裏面)にそれぞれ配置される。この場合、ホルダのインサート取付座に、インサート裏面の樹脂層が接触して、インサート表面の切れ刃位置の精度に影響するおそれがある。すなわち、インサート裏面の樹脂層の膜厚に応じて、インサート表面の切れ刃位置(高さ)が変位したり、切削熱や劣化等により樹脂層がインサート取付座に付着して、次にインサート取付座にインサートを取り付けたときに切れ刃位置が不安定になったりする可能性がある。

切れ刃位置の精度を確保するために、例えば、すくい面のブレーカ底部にのみ樹脂層を設けて、樹脂層とインサート取付座との接触を抑えることが考えられる。しかしながらこの場合、樹脂層をブレーカ底部に精度よく塗布するためのインクジェットプリンタやUVプリンタ等の高価な設備(装置)を用いなければならず、また製造工程も複雑になる。

上記事情に鑑み、本発明は、樹脂層により切れ刃の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃位置の精度を確保できる切削インサートを提供することを目的の一つとする。 また本発明は、複数種類の上記切削インサートの中から、被削材の種類に適した切削インサートを容易に選別可能な切削インサート群を提供することを目的の一つとする。 また本発明は、高価な設備を用いることなく上記切削インサートを効率よく容易に製造できる切削インサートの製造方法を提供することを目的の一つとする。

本発明の一つの態様は、多角形板状であり、表裏反転対称形状とされる切削インサートであって、すくい面と、逃げ面と、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜線に形成される切れ刃と、前記逃げ面の色と異なる色を有し、前記逃げ面上にのみ配置され、または、前記逃げ面上および前記切れ刃上にのみ配置される樹脂層と、を備え、前記切れ刃は、凸曲線状のコーナ刃部を有し、前記逃げ面は、前記コーナ刃部に接続する凸曲面状の第1逃げ面部を有し、前記樹脂層は、前記第1逃げ面部上に位置する第1樹脂層部を有する。

本発明によれば、逃げ面の色と異なる色の樹脂層が、逃げ面上に設けられることで、樹脂層が剥離したときに容易に判別しやすい。つまり、切削インサートの切れ刃が使用されたか否かを目視により容易に判断できる。なお、本発明において「色」とは、例えば、JIS Z8721の「色の表示方法−三属性による表示」に定義される色相、明度および彩度にて表され、上記「逃げ面の色と異なる色を有(する)…樹脂層」とは、逃げ面の色相、明度および彩度のうち少なくとも1つの値に対して、樹脂層の色相、明度および彩度のうち少なくとも1つの値が、所定値以上の差であることを意味する。なお、上記「所定値以上の差」とは、例えば3以上の差であり、より好ましくは5以上の差である。

そして、樹脂層はすくい面上には配置されず、樹脂層の第1樹脂層部は、逃げ面のうちコーナ刃部に接続する第1逃げ面部上に配置される。このため、樹脂層が、ホルダのインサート取付座の底壁と接触することは抑制される。また第1逃げ面部は、インサート取付座の一対の側壁同士の間に設けられる凹状のぬすみ部に配置されるため、第1樹脂層部が、インサート取付座の側壁と接触することも抑制される。つまり本発明によれば、第1樹脂層部がインサート取付座と接触しないため、樹脂層により切れ刃の使用、未使用の判別を可能としつつ、樹脂層が切れ刃位置の精度に影響することを抑えられる。 したがって本発明によれば、樹脂層により切れ刃の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃位置の精度を確保できる。

また、上記切削インサートは、多角形状であり、インサート中心軸の軸方向を向く一対の板面と、前記一対の板面と接続され、径方向外側を向く外周面と、を備え、前記第1逃げ面部は、軸方向において前記外周面の全長にわたって配置され、前記第1樹脂層部は、軸方向において前記第1逃げ面部の全長にわたって配置されることが好ましい。

この場合、第1樹脂層部が、切削インサートの外周面上に軸方向の全長にわたって配置されるので、切削インサートの一対の板面のうち、一方の板面(表面)の切れ刃の使用の有無と、他方の板面(裏面)の切れ刃の使用の有無とが、これらの切れ刃間に位置する1つの第1樹脂層部により判別可能となる。このため、樹脂層をより簡単な構成としつつ、上述の作用効果が得られる。

また、上記切削インサートにおいて、前記第1樹脂層部は、前記第1逃げ面部の全域を覆うことが好ましい。

例えば、第1樹脂層部が第1逃げ面部上に部分的に設けられる場合と比べて、上記構成によれば、第1樹脂層部を第1逃げ面部上に容易に設けることができる。

また、上記切削インサートにおいて、前記第1樹脂層部は、前記コーナ刃部上にも位置することが好ましい。

この場合、コーナ刃部上に位置する第1樹脂層部が、切削加工時により剥離しやすくなり、切れ刃の使用の有無をより判別しやすい。

また、上記切削インサートにおいて、前記切れ刃は、前記コーナ刃部に繋がる直線状の直線刃部を有し、前記逃げ面は、前記直線刃部に接続する平面状の第2逃げ面部を有し、前記樹脂層は、前記第2逃げ面部上に位置する第2樹脂層部を有することが好ましい。

この場合、樹脂層が第2樹脂層部を有するので、樹脂層の配置領域(面積)が増え、切れ刃の使用の有無をより安定して判別しやすい。また、切削インサートの切れ刃が、例えば切り込み量の大きい切削加工や、仕上げ加工等に用いられたか否かが判別可能となる。すなわち、樹脂層が広範囲に配置されるので、樹脂層の剥離状態等に基づいて、切削インサートが過去に用いられた切削加工の種類や切削経緯等を判別しやすい。

また、上記切削インサートにおいて、前記直線刃部の刃長方向に沿う前記第2樹脂層部の長さが、5mm以下であることが好ましい。

この場合、第2樹脂層部が、インサート取付座のぬすみ部内に安定して配置されやすくなる。このため、第2樹脂層部がインサート取付座の側壁に接触することがより安定して抑えられる。なお、第2樹脂層部の長さが5mmに近いほど視認性が向上し、前記長さが小さくなるほど、第2樹脂層部がぬすみ部内により安定して配置されやすくなる。

また、上記切削インサートにおいて、前記第2樹脂層部は、前記直線刃部上にも位置することが好ましい。

この場合、直線刃部上に位置する第2樹脂層部が、切削加工時により剥離しやすくなり、切れ刃の使用の有無をより判別しやすい。

また、上記切削インサートにおいて、前記樹脂層は、耐熱塗料であることが好ましい。

この場合、未使用の切れ刃の樹脂層が、使用中の切れ刃で生じた切削熱の熱伝導等により、溶けたり変色したりすることを抑制できる。

また、本発明の一つの態様は、複数種類の被削材の切削に個別に用いられる複数種類の上述の切削インサートを備える切削インサート群であって、複数種類の前記切削インサートの前記樹脂層の色が、互いに異なる。

本発明によれば、複数種類の切削インサートの各樹脂層の色によって、切削インサートの切削対象(被削材の種類)が判別できる。具体的に、複数種類の被削材が、例えば、鋼材、ステンレス材および鋳鉄材である場合、複数種類の切削インサートのうち、鋼材加工用の切削インサートの樹脂層の色と、ステンレス材加工用の切削インサートの樹脂層の色と、鋳鉄材加工用の切削インサートの樹脂層の色とが、互いに異なる。このため、切削インサート群の中から、各被削材に適した切削インサートを、容易にかつ正確に選ぶことができる。 したがって本発明によれば、複数種類の上記切削インサートの中から、被削材の種類に適した切削インサートを容易に選別可能である。

また、本発明の切削インサートの製造方法の一つの態様は、多角形板状であり、表裏反転対称形状とされる複数の切削インサートを、インサート中心軸の軸方向に配列する配列工程と、前記切削インサートの切れ刃のうち凸曲線状のコーナ刃部に接続する、凸曲面状の第1逃げ面部に、塗料を塗布して第1樹脂層部を設ける塗布工程と、を含み、前記塗布工程では、軸方向に配列する複数の前記第1逃げ面部に、軸方向に連続的に塗料を塗布して各前記第1樹脂層部を設ける。

本発明によれば、軸方向に配列する複数の切削インサートの各第1逃げ面部に対して、例えば塗布ローラー等を用いて、軸方向に沿って連続的に塗料を塗布する。これにより、複数の切削インサートに、連続的に各第1樹脂層部が形成される。本発明とは異なり、例えばインクジェットプリンタやUVプリンタ等を用いて第1樹脂層部を設ける場合と比べて、本発明では安価かつ簡単に第1樹脂層部を設けることができる。 したがって本発明によれば、高価な設備を用いることなく上記切削インサートを効率よく容易に製造できる。

本発明の一つの態様の切削インサートによれば、樹脂層により切れ刃の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃位置の精度を確保できる。 また、本発明の一つの態様の切削インサート群によれば、複数種類の上記切削インサートの中から、被削材の種類に適した切削インサートを容易に選別可能である。 また、本発明の一つの態様の切削インサートの製造方法によれば、高価な設備を用いることなく上記切削インサートを効率よく容易に製造できる。

図1は、本発明の一実施形態の切削インサートを示す平面図であり、刃先交換式切削工具の先端部を模式的に表している。

図2は、本発明の一実施形態の切削インサートの一部を拡大して示す斜視図である。

図3は、本発明の一実施形態の切削インサートの製造方法を説明する斜視図である。

以下、本発明の一実施形態の切削インサート1、切削インサート1群および切削インサート1の製造方法について、図面を参照して説明する。

〔刃先交換式切削工具および切削インサートの概略構成〕 図1に示すように、切削インサート1は、金属材料等の被削材を切削加工する刃先交換式切削工具10に用いられる。切削インサート1は、多角形板状である。切削インサート1は、表裏反転対称形状である。本実施形態の切削インサート1は、いわゆる両面ネガインサートであり、つまり両面タイプである。

刃先交換式切削工具10は、ホルダ20と、切削インサート1と、を備える。なお、図1においては、ホルダ20を2点鎖線で示し、切削インサート1を実線で示している。本実施形態では、刃先交換式切削工具10が、例えば被削材を旋削加工する刃先交換式バイト等の刃先交換式旋削工具であり、切削インサート1は、ターニング用インサートである。ただしこれに限らず、刃先交換式切削工具10が、例えば被削材を転削加工する刃先交換式フライスや刃先交換式エンドミル等の刃先交換式転削工具であり、切削インサート1が、ミーリング用インサートであってもよい。また、刃先交換式切削工具10が、例えば被削材を穴あけ加工する刃先交換式ドリル等であり、切削インサート1が、ドリリング用インサートであってもよい。また切削インサート1は、上記以外の各種の切削加工を行う刃先交換式切削工具10に用いられてもよい。

〔本実施形態で用いる方向の定義〕 本実施形態では、切削インサート1のインサート中心軸Cに沿う方向(インサート中心軸Cが延びる方向)を、軸方向と呼ぶ。切削インサート1の平面視において、インサート中心軸Cは、切削インサート1の中心に位置する。インサート中心軸Cは、切削インサート1の厚さ方向に沿って延びる。 インサート中心軸Cに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、インサート中心軸Cに近づく向きを径方向内側と呼び、インサート中心軸Cから離れる向きを径方向外側と呼ぶ。 インサート中心軸C回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。

〔ホルダおよびインサート取付座〕 ホルダ20は、例えば鋼材製である。ホルダ20は、インサート取付座21を有する。インサート取付座21には、切削インサート1が着脱可能に装着される。インサート取付座21は、ホルダ20の先端部に配置される。インサート取付座21は、ホルダ20の外面から窪む凹状である。インサート取付座21には、切削インサート1の少なくとも一部が配置される。インサート取付座21は、底壁22と、一対の側壁23,24と、ぬすみ部25と、を有する。

底壁22は、インサート中心軸Cに垂直な平面状である。つまり底壁22は、軸方向を向く。底壁22は、切削インサート1の軸方向を向く板面(裏面)2bと接触する。底壁22は、軸方向から見て、切削インサート1の板面2bと略同じ形状とされた多角形状である。底壁22は、図示しないクランプネジ穴を有する。クランプネジ穴は、クランプネジ穴の内周面に雌ネジ部を有する。なお、底壁22は、クランプネジ穴を有していなくてもよい。この場合、切削インサート1は、図示しないクランプ機構等によりインサート取付座21に固定される。

一対の側壁23,24は、インサート中心軸Cに直交する方向を向く平面状である。一対の側壁23,24は、例えば四角形状である。一対の側壁23,24は、軸方向から見て、底壁22の外周部と重なって配置される。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、側壁23および側壁24は、それぞれ直線状であり、互いに異なる向きに延びる。側壁23および側壁24は、切削インサート1の径方向外側を向く外周面3に沿ってそれぞれ延びる。側壁23および側壁24は、外周面3とそれぞれ接触する。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、側壁23と側壁24との間に形成される角度は、180°未満であり、本実施形態では例えば120°以下である。

ぬすみ部25は、一対の側壁23,24間に配置される。ぬすみ部25は、側壁23の周方向の端部および側壁24の周方向の端部と接続される。ぬすみ部25は、側壁23,24から窪む凹状である。ぬすみ部25は、軸方向に延びる溝状である。軸方向から見て、ぬすみ部25は、インサート中心軸Cから離れる向きに窪む。軸方向から見て、ぬすみ部25は、インサート中心軸Cに向けて開口する。ぬすみ部25には、切削インサート1のコーナ部が配置される。ぬすみ部25は、インサート取付座21のうち、切削インサート1と接触しない部分である。

〔切削インサート〕 切削インサート1は、切削インサート1の全体が例えば超硬合金製である。ただしこれに限らず、切削インサート1は、切削インサート1の全体が例えばサーメット製やセラミック製等であってもよい。また切削インサート1は、例えば、超硬合金製の台金部と、台金部よりも硬度が高いダイヤモンド焼結体やcBN焼結体等の超高圧焼結体製の刃部と、を有していてもよい。この場合、刃部は、台金部の凹部に接合されて、切削インサート1のコーナ部に配置される。また切削インサート1は、切削インサート1の外面の一部または全体にコーティング膜が設けられていてもよい。

本実施形態の切削インサート1は、四角形板状である。ただしこれに限らず、切削インサート1は、四角形板状以外の多角形板状であってもよい。切削インサート1は、一対の板面2a,2b(表面2aおよび裏面2b)と、外周面3と、貫通孔4と、を備える。また切削インサート1は、すくい面5と、逃げ面6と、切れ刃7と、樹脂層8と、を備える。すくい面5、逃げ面6および切れ刃7は、切削インサート1の少なくともコーナ部に配置される。樹脂層8は、切削インサート1のコーナ部のみに配置される。

一対の板面2a,2bは、多角形状であり、インサート中心軸Cの軸方向を向く。本実施形態では、一対の板面2a,2bがそれぞれ四角形状である。一対の板面2a,2bのうち、一方の板面(表面)2aは、板面2aの少なくとも一部(コーナ部等)が切削加工時に図示しない被削材と対向する。他方の板面(裏面)2bは、インサート取付座21の底壁22と接触する。

本実施形態の例では、一対の板面2a,2bがそれぞれ平面状であるが、これに限定されない。特に図示しないが、一対の板面2a,2bはそれぞれ、平面部分と、凹状部分と、を有していてもよい。平面部分は、例えばインサート取付座21の底壁22と接触する着座面等であり、凹状部分は、例えばブレーカ部等である。

外周面3は、一対の板面2a,2bと接続され、径方向外側を向く。外周面3は、複数の平面部3aと、複数の凸曲面部3bと、を有する。平面部3aと凸曲面部3bとは、外周面3において周方向に交互に並んで配置される。 平面部3aは、径方向に直交する平面状である。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、平面部3aは、直線状である。平面部3aは、インサート中心軸Cに直交する方向を向く。平面部3aのうち周方向の両端部以外の部分は、側壁23,24と接触する。

凸曲面部3bは、切削インサート1のコーナ部に配置される。凸曲面部3bは、径方向外側に向けて凸となる曲面状である。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、凸曲面部3bは、径方向外側に向けて凸となる曲線状である。切削インサート1がインサート取付座21に装着されたときに、複数の凸曲面部3bのうち1つは、ぬすみ部25に配置される。

貫通孔4は、切削インサート1を軸方向に貫通する。貫通孔4は、一対の板面2a,2bに開口し、軸方向に延びる。貫通孔4の中心軸は、インサート中心軸Cと同軸に配置される。図示の例では、貫通孔4が円孔状である。貫通孔4には、図示しないクランプネジが挿入される。クランプネジは、クランプネジの外周面に雄ネジ部を有する。クランプネジの雄ネジ部が、底壁22のクランプネジ穴の雌ネジ部にねじ込まれることにより、切削インサート1がインサート取付座21に固定される。

図2に示すように、すくい面5は、一対の板面2a,2bにそれぞれ配置される。すくい面5は、板面2a,2bの少なくとも一部を構成する。つまり板面2a,2bは、すくい面5を有する。すくい面5は、板面2a,2bの少なくともコーナ部に配置される。すくい面5は、板面2a,2bの複数のコーナ部にそれぞれ配置される。

逃げ面6は、外周面3に配置される。逃げ面6は、外周面3の少なくとも一部を構成する。つまり外周面3は、逃げ面6を有する。逃げ面6は、外周面3の少なくとも凸曲面部3bに配置される。本実施形態では、逃げ面6が、外周面3の凸曲面部3bおよび平面部3aに配置される。逃げ面6の色は、外周面3の色と同じである。逃げ面6(外周面3)の色は、例えば、黒色、黄色(金色を含む)、茶色(銅色を含む)、灰色(銀色を含む)等である。逃げ面6は、第1逃げ面部6aと、第2逃げ面部6bと、を有する。第1逃げ面部6aおよび第2逃げ面部6bの説明については、切れ刃7の説明の後で別途述べる。

切れ刃7は、すくい面5と逃げ面6との交差稜線に形成される。切れ刃7は、コーナ刃部7aと、直線刃部7bと、を有する。コーナ刃部7aは、径方向外側に向けて凸となる曲線状である。つまりコーナ刃部7aは、凸曲線状である。直線刃部7bは、コーナ刃部7aに繋がる直線状である。本実施形態では、コーナ刃部7aの刃長方向の両端部に、一対の直線刃部7bが接続する。コーナ刃部7aおよび一対の直線刃部7bの組は、全体として略V字状である。

第1逃げ面部6aは、外周面3の凸曲面部3bの少なくとも一部を構成する。つまり凸曲面部3bは、第1逃げ面部6aを有する。第1逃げ面部6aは、径方向外側に向けて凸となる曲面状である。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、第1逃げ面部6aは、径方向外側に向けて凸となる曲線状である。第1逃げ面部6aは、凸曲面状であり、コーナ刃部7aに軸方向から接続する。つまり第1逃げ面部6aは、コーナ刃部7aに接続する。本実施形態では、第1逃げ面部6aが、軸方向において外周面3の全長(全高と言い換えてもよい。以下同様)にわたって配置される。すなわち、第1逃げ面部6aは、軸方向において凸曲面部3bの全長にわたって配置される。

第2逃げ面部6bは、外周面3の平面部3aの少なくとも一部を構成する。つまり平面部3aは、第2逃げ面部6bを有する。第2逃げ面部6bは、径方向に直交する平面状である。インサート中心軸Cに垂直な断面視において、第2逃げ面部6bは、直線状である。第2逃げ面部6bは、インサート中心軸Cに直交する方向を向く。第2逃げ面部6bは、平面状であり、直線刃部7bに軸方向から接続する。つまり第2逃げ面部6bは、直線刃部7bに接続する。本実施形態では、コーナ刃部7aの刃長方向の両端部に一対の直線刃部7bが繋がっており、一対の直線刃部7bに、一対の第2逃げ面部6bが接続する。すなわち、切削インサート1の1つのコーナ部には、1つの第1逃げ面部6aと、2つの第2逃げ面部6bと、が配置される。本実施形態では、第2逃げ面部6bが、軸方向において外周面3の全長にわたって配置される。すなわち、第2逃げ面部6bは、軸方向において平面部3aの全長にわたって配置される。

樹脂層8は、逃げ面6の色と異なる色を有し、逃げ面6上にのみ配置され、または、逃げ面6上および切れ刃7上にのみ配置される。すなわち、樹脂層8は、逃げ面6上に配置され、すくい面5上には配置されない。なお、本実施形態において「色」とは、例えば、JIS Z8721の「色の表示方法−三属性による表示」に定義される色相、明度および彩度にて表され、上記「樹脂層8は、逃げ面6の色と異なる色を有(する)」とは、逃げ面6の色相、明度および彩度のうち少なくとも1つの値に対して、樹脂層8の色相、明度および彩度のうち少なくとも1つの値が、所定値以上の差であることを意味する。なお、上記「所定値以上の差」とは、例えば3以上の差であり、より好ましくは5以上の差である。

本実施形態では、樹脂層8の色が、例えば、灰色(銀色を含む)、白色、赤色、黄色、青色、緑色、茶色等である。樹脂層8は、固化した塗料であり、少なくとも樹脂および顔料を有する。樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂およびフッ素樹脂等である。顔料は、無機顔料および有機顔料等である。 本実施形態では、樹脂層8が、耐熱塗料である。樹脂層8は、樹脂と、顔料と、溶剤と、添加剤と、を有する。この場合、樹脂は、耐熱性の高いシリコーン樹脂等である。顔料は、無機顔料等の着色顔料と、雲母粉末等の体質顔料と、防錆顔料と、を含む。溶剤は、粘度調整等に用いられる。添加剤は、レベリング性(樹脂層8表面の平滑性)を高める目的等で用いられる。

樹脂層8は、切削インサート1の複数のコーナ部にそれぞれ配置される。つまり樹脂層8は、切削インサート1に複数設けられる。なお、切削インサート1の複数のコーナ部のうち、切れ刃7が形成されていないコーナ部には、樹脂層8が配置されなくてもよい。樹脂層8は、切削インサート1の複数のコーナ部のうち、切れ刃7が形成されたコーナ部に配置される。 切削インサート1がインサート取付座21に装着されたときに、複数の樹脂層8のうち1つは、ぬすみ部25に配置される。樹脂層8は、ぬすみ部25と接触しない。樹脂層8は、インサート取付座21の底壁22および一対の側壁23,24とも接触しない。

樹脂層8は、第1樹脂層部8aと、第2樹脂層部8bと、を有する。 第1樹脂層部8aは、第1逃げ面部6a上に位置する。本実施形態では、第1樹脂層部8aが、軸方向において第1逃げ面部6aの全長にわたって配置される。第1樹脂層部8aは、第1逃げ面部6aの全域を覆う。また第1樹脂層部8aは、コーナ刃部7a上にも位置する。

第2樹脂層部8bは、第2逃げ面部6b上に位置する。本実施形態では、第2樹脂層部8bが、軸方向において第2逃げ面部6bの全長にわたって配置される。第2樹脂層部8bは、第2逃げ面部6bの少なくとも周方向の端部に位置する。本実施形態では、直線刃部7bの刃長方向に沿う第2樹脂層部8bの長さLが、直線刃部7bの刃長方向に沿う長さ、および、第2逃げ面部6bの刃長方向に沿う長さよりも小さい。直線刃部7bの刃長方向に沿う第2樹脂層部8bの長さLは、5mm以下である。長さLは、好ましくは4mm以下であり、より望ましくは3mm以下である。また長さLは、2mm以下であってもよい。また第2樹脂層部8bは、直線刃部7b上にも位置する。

本実施形態では、切削インサート1の1つのコーナ部に、1つの第1逃げ面部6aと、2つの第2逃げ面部6bと、が配置されており、1つのコーナ部の樹脂層8は、1つの第1樹脂層部8aと、2つの第2樹脂層部8bと、を有する。第1樹脂層部8aおよび一対の第2樹脂層部8bは、単一の部材である樹脂層8の部分(一部)をそれぞれ構成しており、互いに一体に形成される。

〔切削インサート群〕 次に、切削インサート1群について説明する。 特に図示しないが、本実施形態の切削インサート1群は、複数種類の上記切削インサート1を備える。複数種類の切削インサート1は、複数種類の被削材の切削に個別に用いられる。複数種類の被削材とは、例えば、鋼材、ステンレス材、鋳鉄材等であり、切削インサート1群が備える複数種類の切削インサート1には、鋼材加工用の切削インサート1、ステンレス材加工用の切削インサート1、鋳鉄材加工用の切削インサート1等が含まれる。

そして、複数種類の切削インサート1の樹脂層8の色は、互いに異なる。具体的に、複数種類の被削材が、例えば、鋼材、ステンレス材および鋳鉄材である場合、複数種類の切削インサート1のうち、鋼材加工用の切削インサート1の樹脂層8の色と、ステンレス材加工用の切削インサート1の樹脂層8の色と、鋳鉄材加工用の切削インサート1の樹脂層8の色とは、互いに異なる。

〔切削インサートの製造方法〕 次に、切削インサート1の製造方法について説明する。 本実施形態の切削インサート1の製造方法は、配列工程と、塗布工程と、を含む。

図3に示すように、配列工程では、複数の切削インサート1を、インサート中心軸Cの軸方向に配列する。具体的には、例えば、複数の切削インサート1の貫通孔4に図示しない軸部材を挿入することにより、複数の切削インサート1を軸方向に配列させる。図示の例では、複数の切削インサート1が、互いの板面2a,2b同士を接触させて配列している。複数の切削インサート1は、軸方向から見て、切れ刃7が形成された1つのコーナ部同士を互いに重ねるように配置される。

塗布工程では、切れ刃7に接続する逃げ面6に、塗料を塗布して樹脂層8を設ける。すなわち、塗布工程では、凸曲線状のコーナ刃部7aに接続する凸曲面状の第1逃げ面部6aに、塗料を塗布して第1樹脂層部8aを設ける。また、直線状の直線刃部7bに接続する平面状の第2逃げ面部6bに、塗料を塗布して第2樹脂層部8bを設ける。

具体的に、塗布工程では、図示しない塗布ローラー等を用いて、軸方向と平行な塗布方向Dに沿って、軸方向に配列する複数の切削インサート1の各逃げ面6に、軸方向に連続的に塗料を塗布して各樹脂層8を設ける。すなわち、塗布工程では、軸方向に配列する複数の第1逃げ面部6aに、軸方向に連続的に塗料を塗布して各第1樹脂層部8aを設ける。また、軸方向に配列する複数の第2逃げ面部6bに、軸方向に連続的に塗料を塗布して各第2樹脂層部8bを設ける。

〔本実施形態による作用効果〕 以上説明した本実施形態の切削インサート1によれば、逃げ面6の色と異なる色の樹脂層8が、逃げ面6上に設けられることで、樹脂層8が剥離したときに容易に判別しやすい。つまり、切削インサート1の切れ刃7が使用されたか否かを目視により容易に判断できる。

そして、樹脂層8はすくい面5上には配置されず、樹脂層8の第1樹脂層部8aは、逃げ面6のうちコーナ刃部7aに接続する第1逃げ面部6a上に配置される。このため、樹脂層8が、インサート取付座21の底壁22と接触することは抑制される。また第1逃げ面部6aは、インサート取付座21の一対の側壁23,24同士の間に設けられる凹状のぬすみ部25に配置されるため、第1樹脂層部8aが、インサート取付座21の側壁23,24と接触することも抑制される。つまり本実施形態によれば、第1樹脂層部8aがインサート取付座21と接触しないため、樹脂層8により切れ刃7の使用、未使用の判別を可能としつつ、樹脂層8が切れ刃7位置の精度に影響することを抑えられる。 したがって本実施形態によれば、樹脂層8により切れ刃7の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃7位置の精度を確保できる。

また本実施形態では、第1逃げ面部6aが、軸方向において外周面3の全長にわたって配置され、第1樹脂層部8aが、軸方向において第1逃げ面部6aの全長にわたって配置される。 すなわちこの場合、第1樹脂層部8aが、切削インサート1の外周面3上に軸方向の全長にわたって配置されるので、切削インサート1の一対の板面2a,2bのうち、一方の板面(表面)2aの切れ刃7の使用の有無と、他方の板面(裏面)2bの切れ刃7の使用の有無とが、これらの切れ刃7,7間に位置する1つの第1樹脂層部8aにより判別可能となる。このため、樹脂層8をより簡単な構成としつつ、上述の作用効果が得られる。

また本実施形態では、第1樹脂層部8aが、第1逃げ面部6aの全域を覆う。このため、例えば、第1樹脂層部8aが第1逃げ面部6a上に部分的に設けられる場合と比べて、上記構成によれば、第1樹脂層部8aを第1逃げ面部6a上に容易に設けることができる。

また本実施形態では、第1樹脂層部8aが、コーナ刃部7a上にも位置する。このため、コーナ刃部7a上に位置する第1樹脂層部8aが、切削加工時により剥離しやすくなり、切れ刃7の使用の有無をより判別しやすい。

また本実施形態では、樹脂層8が、第2逃げ面部6b上に位置する第2樹脂層部8bを有するので、樹脂層8の配置領域(面積)が増え、切れ刃7の使用の有無をより安定して判別しやすい。また、切削インサート1の切れ刃7が、例えば切り込み量の大きい切削加工や、仕上げ加工等に用いられたか否かが判別可能となる。すなわち、樹脂層8が広範囲に配置されるので、樹脂層8の剥離状態等に基づいて、切削インサート1が過去に用いられた切削加工の種類や切削経緯等を判別しやすい。

また本実施形態では、直線刃部7bの刃長方向に沿う第2樹脂層部8bの長さLが、5mm以下であるので、第2樹脂層部8bが、インサート取付座21のぬすみ部25内に安定して配置されやすくなる。このため、第2樹脂層部8bがインサート取付座21の側壁23,24に接触することがより安定して抑えられる。なお、第2樹脂層部8bの長さLが5mmに近いほど視認性が向上し、長さLが小さくなるほど、第2樹脂層部8bがぬすみ部25内により安定して配置されやすくなる。

また本実施形態では、第2樹脂層部8bが、直線刃部7b上にも位置する。このため、直線刃部7b上に位置する第2樹脂層部8bが、切削加工時により剥離しやすくなり、切れ刃7の使用の有無をより判別しやすい。

また本実施形態では、樹脂層8が、耐熱塗料である。このため、未使用の切れ刃7の樹脂層8が、使用中の切れ刃7で生じた切削熱の熱伝導等により、溶けたり変色したりすることを抑制できる。

また、本実施形態の切削インサート1群によれば、複数種類の切削インサート1の樹脂層8の色同士が互いに異なるので、各切削インサート1の樹脂層8の色によって、切削インサート1の切削対象(被削材の種類)が判別できる。このため、切削インサート1群の中から、各被削材に適した切削インサート1を、容易にかつ正確に選ぶことができる。 したがって本実施形態によれば、複数種類の上記切削インサート1の中から、被削材の種類に適した切削インサート1を容易に選別可能である。

また、本実施形態の切削インサート1の製造方法によれば、例えば塗布ローラー等を用いて、軸方向に配列する複数の切削インサート1の各逃げ面6に対して、塗布方向Dに沿って連続的に塗料を塗布することにより樹脂層8を形成できる。具体的には、複数の切削インサート1に、連続的に各第1樹脂層部8aおよび各第2樹脂層部8bを形成できる。本実施形態と異なり、例えばインクジェットプリンタやUVプリンタ等を用いて第1樹脂層部8aおよび第2樹脂層部8bを設ける場合と比べて、本実施形態によれば、安価かつ簡単に第1樹脂層部8aおよび第2樹脂層部8bを設けることができる。 したがって本実施形態によれば、高価な設備を用いることなく上記切削インサート1を効率よく容易に製造できる。

〔本発明に含まれるその他の構成〕 なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。

前述の実施形態では、切削インサート1がいわゆる横刃インサートであり、切削インサート1の軸方向を向く板面2a,2bにすくい面5が配置され、径方向外側を向く外周面3に逃げ面6および樹脂層8が配置される例を挙げて説明したが、これに限定されない。切削インサート1は、刃先交換式転削工具に用いられるいわゆる縦刃インサート等であってもよい。この場合、すくい面5は、切削インサート1の外周面3に配置され、逃げ面6および樹脂層8は、板面2a,2bと外周面3との接続部分等に配置される。

逃げ面6の色および樹脂層8の色は、前述の実施形態で説明した色に限定されない。逃げ面6の色および樹脂層8の色は、前述の実施形態で説明した色以外の色であってもよい。また、樹脂層8の材料や組成等については、前述の実施形態で説明したもの以外の周知の構成を用いてもよい。

その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。

本発明の切削インサートによれば、樹脂層により切れ刃の使用の有無を判断でき、かつ、切れ刃位置の精度を確保できる。また、本発明の切削インサート群によれば、複数種類の上記切削インサートの中から、被削材の種類に適した切削インサートを容易に選別可能である。また、本発明の切削インサートの製造方法によれば、高価な設備を用いることなく上記切削インサートを効率よく容易に製造できる。したがって、産業上の利用可能性を有する。

1…切削インサート 2a,2b…板面 3…外周面 5…すくい面 6…逃げ面 6a…第1逃げ面部 6b…第2逃げ面部 7…切れ刃 7a…コーナ刃部 7b…直線刃部 8…樹脂層 8a…第1樹脂層部 8b…第2樹脂層部 25…ぬすみ部 C…インサート中心軸 L…直線刃部の刃長方向に沿う第2樹脂層部の長さ

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