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Image encoding method, image decoding method, image encoder, image decoder, and image encoding program, image decoding program, and computer-readable recording medium recording the programs

阅读:676发布:2022-11-29

专利汇可以提供Image encoding method, image decoding method, image encoder, image decoder, and image encoding program, image decoding program, and computer-readable recording medium recording the programs专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce computational complexity in block distortion reduction processing to a decoded signal generated based on block based in-frame, inter-frame prediction and orthogonal transformation.
SOLUTION: Focusing on characteristics that block distortion becomes inconspicuous when a block to be subjected to block distortion reduction processing is smaller than the size of an image and a visual distance, a ratio of the size of the block to be subjected to block distortion reduction processing to that of the image and the visual distance is calculated. When the ratio is small, strength in block distortion suppression is set weakly so that the block distortion reduction processing is not executed more than when the ratio is large. According to the configuration, when block distortion cannot be detected easily, the block distortion reduction processing is not executed more, thereby reducing computational complexity.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT,下面是Image encoding method, image decoding method, image encoder, image decoder, and image encoding program, image decoding program, and computer-readable recording medium recording the programs专利的具体信息内容。

  • ブロックベースの予測を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を符号化する画像符号化方法において、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する過程と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する過程とを備えることを、
    特徴とする画像符号化方法。
  • 請求項1に記載の画像符号化方法において、
    前記設定する過程では、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし画像サイズを分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定することを、
    特徴とする画像符号化方法。
  • ブロックベースの予測を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を符号化する画像符号化方法において、
    前記予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する過程と、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび前記取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する過程と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する過程とを備えることを、
    特徴とする画像符号化方法。
  • 請求項3に記載の画像符号化方法において、
    前記設定する過程では、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし前記取得した視距離を分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定することを、
    特徴とする画像符号化方法。
  • ブロックベースの予測を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を復号する画像復号方法において、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する過程と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する過程とを備えることを、
    特徴とする画像復号方法。
  • 請求項5に記載の画像復号方法において、
    前記設定する過程では、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし画像サイズを分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定することを、
    特徴とする画像復号方法。
  • ブロックベースの予測を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を復号する画像復号方法において、
    前記予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する過程と、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび前記取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する過程と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する過程とを備えることを、
    特徴とする画像復号方法。
  • 請求項7に記載の画像復号方法において、
    前記設定する過程では、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし前記取得した視距離を分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定することを、
    特徴とする画像復号方法。
  • ブロックベースの予測を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を符号化する画像符号化装置において、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する手段と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する手段とを備えることを、
    特徴とする画像符号化装置。
  • ブロックベースの予測を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を符号化する画像符号化装置において、
    前記予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する手段と、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび前記取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する手段と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する手段とを備えることを、
    特徴とする画像符号化装置。
  • ブロックベースの予測を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を復号する画像復号装置において、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する手段と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する手段とを備えることを、
    特徴とする画像復号装置。
  • ブロックベースの予測を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像を復号する画像復号装置において、
    前記予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する手段と、
    ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび前記取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する手段と、
    前記設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、前記予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行する手段とを備えることを、
    特徴とする画像復号装置。
  • 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像符号化方法をコンピュータに実行させるための画像符号化プログラム。
  • 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像符号化方法をコンピュータに実行させるための画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  • 請求項5ないし8のいずれか1項に記載の画像復号方法をコンピュータに実行させるための画像復号プログラム。
  • 請求項5ないし8のいずれか1項に記載の画像復号方法をコンピュータに実行させるための画像復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  • 说明书全文

    本発明は、ブロックベースの予測を行うことで画像を符号化する場合に、演算量を削減するブロック歪み低減処理を実現する画像符号化方法およびその装置と、その画像符号化技術により生成された符号化情報を復号する場合に、演算量を削減するブロック歪み低減処理を実現する画像復号方法およびその装置と、その画像符号化方法の実現に用いられる画像符号化プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、その画像復号方法の実現に用いられる画像復号プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。

    H. 264に代表される動画像符号化方式では、ブロックベースの動き補償と離散コサイン変換(DCT)の組合せによる符号化手法が用いられている。 これは、動き補償により時間方向の冗長性を除去し、DCTにより空間方向の冗長性を除去する狙いがある。

    しかしながら、ブロックベースの方式であるため、原理上、ブロック歪みの発生を内在する。 つまり、低レートにおいて、量子化ステップ幅が大きくなると、隣接ブロックとの不連続性が大きくなり、ブロック境界においてブロック歪みが顕在化する。 このため、ブロック歪みの低減が復号画像の画質向上には不可欠となる。

    そこで、ブロック境界におけるブロック歪みを低減するためにデブロッキングフィルタが利用される。

    H. 264のデブロッキング処理(例えば、非特許文献1参照)では、まず、空間的な位置(マクロブロック境界か否か)、符号化モード(イントラ符号化されたか否か)、直交変換係数の有無、参照フレームの枚数・動きベクトルの差異等により、フィルタの強度を5通りに設定する。 この強度を表すのはBs値と呼ばれるパラメータであり、0,1,2,3,4のいずれかの値をとる。 さらに、量子化パラメータの大小に応じて、デブロッキングフィルタの形状が設定される。

    デブロッキングフィルタ処理は、4×4のブロック単位で行われる。 処理の対象となる画素は、ブロック境界に位置する12画素であり、各画素位置に応じてフィルタリング処理が行われる。 例えば、図9に示す網掛けで示した四の位置の画素値を変数p k ,q k (k=0,1,2,3)に格納した場合、以下の処理となる。

    (1)Bs=1,2,3の場合 (1−1)p 0 ,q 0に対して、4タップフィルタに基づくフィルタリングが施される。

    0 '=p 0 +Δ 0・・・ 式(1)
    0 '=q 0 −Δ 0・・・ 式(2)
    ここで、Δ 0は以下の通りである。

    Δ 0 =Clip[−tc,tc,
    {(q 0 −p 0 )×4+(p 1 −q 1 )+4}/8]・・・ 式(3)
    なお、Clip[a,b,c]は、cの範囲がa≦c≦bとなるように次式のクリップ処理を行うことを意味する。

    Clip[a,b,c]=c (a≦c≦b)
    Clip[a,b,c]=a (c<a)
    Clip[a,b,c]=b (b<c) ・・・ 式(4)
    また、tcは、|p 2 −p 0 |、|q 2 −q 0 |、および閾値βから定められる。

    (1−2)p 1 ,q 1に対して、以下のフィルタリングが施される。

    (1−2−a1)|p 2 −p 0 |<βの場合:
    1 '=p 1 +Δ 1 (p)・・・ 式(5)
    ここで、Δ 1 (p)は以下の通りである。 また、tc 0はBs値、量子化パラメータQPにより定まる。

    Δ 1 (p) =Clip[−tc 0 ,tc 0
    2 +{(p 0 +q 0 +1)−2p 1 }/2] ・・・ 式(6)
    (1−2−a2)それ以外の場合:
    1 '=p 1
    (1−2−b1)|q 2 −q 0 |<βの場合:
    1 '=q 1 +Δ 1 (q)・・・ 式(7)
    ここで、Δ 1 (q)は以下の通りである。

    Δ 1 (q) =Clip[−tc 0 ,tc 0
    2 +{(p 0 +q 0 +1)−2q 1 }/2]・・・ 式(8)
    (1−2−b2)それ以外の場合:
    1 '=q 1
    (2)Bs=4の場合 輝度成分に対して、以下のフィルタリングが施される。 なお、a p =|p 2 −p 0 |とする。

    (2−1)a p <β、かつ、|p 0 −q 0 |<α/4+2の場合:
    0 '=(p 2 +2p 1 +2p 0 +2q 0 +q 1 +4)/8
    1 '=(p 2 +p 1 +p 0 +q 0 +2)/4
    2 '=(2p 3 +3p 2 +p 1 +p 0 +q 0 +4)/8 ・・・ 式(9)
    (2−2)それ以外の場合:
    0 '=(2p 1 +p 0 +q 1 +2)/4
    1 '=p 1
    2 '=p 2・・・ 式(10)
    Adaptive deblocking filter, P.List,et.al., IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology, Volume 13, Issue 7, July 2003, pp.614-619

    前述したように、H. 264において用いられるデブロックキングフィルタは、画像サイズによらず、一定サイズのブロック内の各画素に対しては一様な処理を施している。 つまり、ブロック歪みによる主観的な画質劣化が画像サイズおよびブロックサイズによらず一定であることを想定して設計されたフィルタである。

    このため、H. 264において用いられるデブロックキングフィルタでは、ブロック歪みが検知されにくく、デブロッキング処理が不要な場合にも同一のデブロッキング処理を実施することから、符号化器・復号器の演算負荷を増大させるという問題がある。

    本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ブロックベースのフレーム内・フレーム間予測および直交変換に基づき生成される復号信号に対してのブロック歪み低減処理において、演算量を削減できるようにする新たなブロック歪み低減処理技術を確立することを目的とする。

    [1]ブロックサイズ比に応じた適応処理 [1−1]本発明の画像符号化装置 前記の目的を達成するために、本発明の画像符号化装置は、ブロックベースの予測(フレーム内予測やフレーム間予測)を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像(動画像や静止画像)を符号化するという構成を採るときに、(1)ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する設定手段と、(2)設定手段の設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するフィルタ手段とを備える。

    以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の画像符号化方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。

    [1−2]本発明の画像復号装置 前記の目的を達成するために、本発明の画像復号装置は、ブロックベースの予測(フレーム内予測やフレーム間予測)を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報(動きベクトルや符号化モードの情報)を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像(動画像や静止画像)を復号するという構成を採るときに、(1)ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび画像サイズに応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する設定手段と、(2)設定手段の設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するフィルタ手段とを備える。

    以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の画像復号方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。

    [1−3]本発明の処理 このように構成される本発明では、画像サイズに比較して、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズが小さい場合には、ブロック歪みが目立たなくなり、大きい場合には、ブロック歪みが目立つようになるという特性があることに着目して、例えば、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし画像サイズを分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定して、その設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するようにする(ブロック歪み低減処理を実行しないようにすることも含む)。

    [2]視距離サイズ比に応じた適応処理 [2−1]本発明の画像符号化装置 前記の目的を達成するために、本発明の画像符号化装置は、ブロックベースの予測(フレーム内予測やフレーム間予測)を行うことで予測信号を生成して、その予測信号との予測誤差を符号化するとともに、その符号化した予測誤差の復号信号を生成して、その生成した予測信号にその生成した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像(動画像や静止画像)を符号化するという構成を採るときに、(1)予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する取得手段と、(2)ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび取得手段の取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する設定手段と、(3)設定手段の設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するフィルタ手段とを備える。

    以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の画像符号化方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。

    [2−2]本発明の画像復号装置 前記の目的を達成するために、本発明の画像復号装置は、ブロックベースの予測(フレーム内予測やフレーム間予測)を行うことで生成された予測信号との予測誤差の符号化情報を復号するとともに、予測信号を特定可能にする符号化情報(動きベクトルや符号化モードの情報)を復号して、それに基づいて予測信号を生成して、その生成した予測信号にその復号した予測誤差の復号信号を加算することにより、予測信号の生成に用いる復号信号を生成することで画像(動画像や静止画像)を復号するという構成を採るときに、(1)予測信号の生成に用いる復号信号の観視環境としての視距離の情報を取得する取得手段と、(2)ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズおよび取得手段の取得した視距離に応じて、ブロック歪み低減処理におけるブロック歪み抑圧の強度を適応的に変化させる形で、そのブロックに対してのブロック歪み抑圧の強度を設定する設定手段と、(3)設定手段の設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するフィルタ手段とを備える。

    以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の画像復号方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。

    [2−3]本発明の処理 このように構成される本発明では、視距離(画像とそれを見るユーザとの間の距離)に比較して、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズが小さい場合には、ブロック歪みが目立たなくなり、大きい場合には、ブロック歪みが目立つようになるという特性があることに着目して、例えば、ブロック歪み低減処理の対象となるブロックのサイズを分子とし視距離を分母とする比を算出して、その比が小さい場合には、大きい場合に比べて、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定して、その設定したブロック歪み抑圧の強度に基づいて、予測信号の生成に用いる復号信号に対してブロック歪み低減処理を実行するようにする(ブロック歪み低減処理を実行しないようにすることも含む)。

    本発明では、ブロックベースのフレーム内・フレーム間予測および直交変換に基づき生成される復号信号に対してのブロック歪み低減処理において、ブロック歪みが検知されにくい場合には、ブロック歪み低減処理がより実行されなくなるようにと、ブロック歪み抑圧の強度を弱く設定してブロック歪み低減処理を実行することから、ブロック歪みが検知されにくく、ブロック歪み低減処理が不要な場合には、ブロック歪み低減処理を行わないように制御できるようになる。

    これにより、本発明によれば、ブロック歪み低減処理の実現にあたって要求される符号化器・復号器の演算負荷を大幅に削減することができるようになる。

    以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。

    前述したように、本発明では、ブロックベースのフレーム内・フレーム間予測および直交変換に基づき生成される復号信号に対してのデブロッキング処理(ブロック歪み低減処理)において、デブロッキング処理の対象となるブロックのサイズを画像サイズや視距離と比較して、その比較結果に基づいて適応的なデブロッキング処理を実行するように制御する。

    [1]縦・横方向ブロックサイズ比に応じたデブロッキング適応処理 最初に、縦・横方向ブロックサイズ比に応じたデブロッキングの適応処理について詳細に説明する。

    画像サイズをW×H[画素]、デブロッキングフィルタの処理対象となるブロックのサイズをb×b[画素]とする。 以下、bをデブロッキングブロックサイズと呼ぶ。

    デブロッキングブロックサイズは外部から与えられるものとする。 例えば、フレーム内予測、フレーム間予測、直交変換符号化で用いるブロックサイズの中で、最も小さい値として、bが設定される。

    H. 264の場合、b=4と固定された値が用られるが、本発明では、デブロッキング処理の対象となるブロックを単位にしてデブロッキングフィルタの強度を設定することが可能であるので、一つの画像内に異なるデブロッキングブロックサイズbを持つブロックが混在していてもよい。

    さらに、画像サイズW,Hとデブロッキングブロックサイズbの比として、
    w =b/W,r h =b/H
    を定義する。 r wを横方向ブロックサイズ比と呼び、r hを縦方向ブロックサイズ比と呼ぶ。

    本発明では、横方向ブロックサイズ比あるいは、縦方向ブロックサイズ比に応じて、デブロッキングフィルタの強度を適応的に変化させる。 例えば、横方向ブロックサイズ比あるいは、縦方向ブロックサイズ比を閾値th i (0≦i≦M−1)に応じて、クラスに分類し、クラス毎に強度を変化させる。 例えば、横方向ブロックサイズ比を用いる場合、th i-1 ≦r w <th iとなれば、第iクラスに分類される。

    なお、th 0 =0,th i-1 ≦th iを満たすものとする。 この閾値処理に用いるパラメータの集合を閾値パラメータセットと呼ぶ。 クラス毎の強度調整の例については、以下に示す。

    [1−1]第一の発明 第一の発明では、横方向ブロックサイズ比あるいは、縦方向ブロックサイズ比のいずれかを用いる。

    第一の発明では、横方向ブロックサイズ比あるいは、縦方向ブロックサイズ比が小さい場合、それが大きい場合に比べて、デブロッキングフィルタの強度を弱く設定する。 ブロックサイズ比が小さいということは、画像サイズW,Hに比べてデブロッキングブロックサイズbが相対的に小さいことを意味し、ブロック歪みが目立たなくなることから、デブロッキングフィルタの強度を弱く設定するのである。

    使用するデブロッキングフィルタ、および、その具体的な強度調整方法については、外部から別途与えられるものとする。

    例えば、H. 264のデブロッキングフィルタを用いる場合は、横方向ブロックサイズ比(あるいは、縦方向ブロックサイズ比)を閾値を使ってM個のクラスに分類し、デブロッキング処理の対象となるブロックについての横方向ブロックサイズ比r wの大きさに応じて、同デブロッキングフィルタにおけるパラメータα,βの値を設定する。 例えば、th i ≦r w <th i+1の場合、
    α=α[i] ・・・ 式(11)
    β=β[i] ・・・ 式(12)
    というように設定するのである。

    ここで、α[i],β[i]は、次式で定まる値である。

    α[i]=α[i−1]+δα[i] (1≦i≦M−1)
    α[i]=α 0 (i=0) ・・・ 式(13)
    β[i]=β[i−1]+δβ[i] (1≦i≦M−1)
    β[i]=β 0 (i=0) ・・・ 式(14)
    また、th i ,δα[i],δβ[i](0≦i≦M−1),α 0 ,β 0というパラメータについては、外部から与えられるものとする。 ただし、th i ≦th i+1 ,δα[i]≧0,δβ[i]≧0(0≦i≦M−1)の条件を満たすものとする。

    この式(11)〜式(14)から分かるように、横方向ブロックサイズ比(あるいは、縦方向ブロックサイズ比)が小さくなるほど、デブロッキングフィルタにおけるパラメータα,βの値が小さな値になるようにと、パラメータα,βの値を設定するようにしている。

    パラメータβの値が小さなものになると、前述した式(5)〜式(8)から分かるように、デブロッキング処理の実行回数が減少することになる。 また、パラメータα,βの値が小さなものになると、前述した式(9)〜式(10)から分かるように、デブロッキング処理の演算が簡単なものになる回数が増加することになる。

    このように、第一の発明では、横方向ブロックサイズ比(あるいは、縦方向ブロックサイズ比)が小さい場合、それが大きい場合に比べて、デブロッキング処理を適用するのか否かを決定する条件に記述されるパラメータの値がより適用不可を示す値となるようにとデブロッキングフィルタの強度を弱く設定し、これにより、デブロッキング処理がより実行されなくなることで、デブロッキング処理の実現にあたって要求される演算負荷を大幅に削減することができるようになる。

    [1−2]第二の発明 第二の発明では、横方向ブロックサイズ比と縦方向ブロックサイズ比のうち、小さな値を選択する。 そして、選択した値が、与えられた閾値より小さい場合、デブロッキングフィルタの処理を施さないようにする。

    この第二の発明は、第一の発明の実行する特定の処理に相当する発明である。

    [1−3]第三の発明 第三の発明では、横方向ブロックサイズ比と縦方向ブロックサイズ比のうち、大きな値を選択する。 そして、選択した値が、与えられた閾値より小さい場合、デブロッキングフィルタの処理を施さないようにする。

    この第三の発明は、第一の発明の実行する特定の処理に相当する発明である。

    〔1−4〕縦・横方向ブロックサイズ比を用いることの利点 以上に説明した第一の発明〜第三の発明では、縦・横方向ブロックサイズ比に応じたデブロッキングの適応処理を実現している。

    画像サイズとデブロッキングブロックサイズは、符号化情報として組み込まれているため、第一の発明〜第三の発明を実現するために、新たな付加情報を符号化する必要はない。 つまり、横方向ブロックサイズ比および縦方向ブロックサイズ比は、追加の付加情報なしに、符号化器・復号器で共有することができるという利点がある。

    [2]視距離サイズ比に応じたデブロッキング適応処理 次に、視距離サイズ比に応じたデブロッキングの適応処理について詳細に説明する。

    復号側での視距離をLとし、この値が付加情報として伝送される場合、この視距離Lとデブロッキングブロックサイズbの比として、r l =b/Lを定義する。 r lを視距離サイズ比と呼ぶ。 この視距離サイズ比に応じて、デブロッキングフィルタの強度を適応的に変化させる。

    ここで、視距離サイズ比に応じたデブロッキングの適応処理は、復号側に限られることなく、符号化側でも実行可能であり、符号化側で実行する場合には、視距離Lは外部から与えられるものとする。

    また、デブロッキングブロックサイズは外部から与えられるものとする。 例えば、フレーム内H. 264の場合、b=4と固定された値が用られるが、本発明では、デブロッキング処理の対象となるブロックを単位にしてデブロッキングフィルタの強度を設定することが可能であるので、一つの画像内に異なるデブロッキングブロックサイズbを持つブロックが混在していてもよい。

    [2−1]第四の発明 第四の発明では、視距離サイズ比が小さい場合、それが大きい場合に比べて、デブロッキングフィルタの強度を弱く設定する。 視距離サイズ比が小さいということは、視距離Lに比べてデブロッキングブロックサイズbが相対的に小さいことを意味し、ブロック歪みが目立たなくなることから、デブロッキングフィルタの強度を弱く設定するのである。

    使用するデブロッキングフィルタ、および、その具体的な強度調整方法については、外部から別途与えられるものとする。

    例えば、H. 264のデブロッキングフィルタを用いる場合は、視距離サイズ比を閾値を使ってM個のクラスに分類し、デブロッキング処理の対象となるブロックについての視距離サイズ比r lの大きさに応じて、同デブロッキングフィルタにおけるパラメータα,βの値を設定する。 閾値パラメータセットとして、th i ' (0≦i≦M−1)が与えられたとすると、例えば、th i-1 '≦r l <th i ' の場合、
    α=α[i] ・・・ 式(15)
    β=β[i] ・・・ 式(16)
    というように設定するのである。

    ここで、α[i],β[i]は、各々、式(13)、式(14)で定まる値である。 また、パラメータth i ' は外部から与えられるものとする。 ただし、th 0 '=0,th i-1 '≦th i ' の条件を満たすものとする。

    このように、第四の発明では、視距離サイズ比が小さい場合、それが大きい場合に比べて、デブロッキング処理を適用するのか否かを決定する条件に記述されるパラメータの値がより適用不可を示す値となるようにとデブロッキングフィルタの強度を弱く設定し、これにより、デブロッキング処理がより実行されなくなることで、デブロッキング処理の実現にあたって要求される演算負荷を大幅に削減することができるようになる。

    [2−2]第五の発明 第五の発明では、視距離サイズ比が、与えられた閾値より小さい場合、デブロッキングフィルタの処理を施さないようにする。

    この第五の発明は、第四の発明の実行する特定の処理に相当する発明である。

    以下、実施例に従って本発明を詳細に説明する。

    図1に、第一の発明を具備する画像符号化装置の装置構成を図示し、図2に、第一の発明を具備する画像復号装置の装置構成を図示する。

    図1に示すように、第一の発明を具備する画像符号化装置は、フレームサイズを記憶するフレームサイズ記憶部101と、入画像と予測信号との差分信号をDCT変換する変換部102と、変換部102の算出した変換係数を記憶する変換係数記憶部103と、変換係数記憶部103の記憶する変換係数を量子化する量子化部104と、量子化部104の算出した量子化値を記憶する量子化値記憶部105と、量子化値記憶部105の記憶する量子化値を逆量子化する逆量子化部106と、逆量子化部106の算出した逆量子化値(変換係数)を記憶する逆量子化値記憶部107と、逆量子化値記憶部107の記憶する逆量子化値を逆DCT変換する逆変換部108と、逆変換部108の算出した予測誤差の復号信号を記憶する予測誤差復号信号記憶部109と、フレームサイズを使って、予測誤差復号信号記憶部109の記憶する予測誤差の復号信号と予測信号との和(加算器が算出する)で表される復号信号に対して、適応的なデブロッキング処理を施す適応デブロッキング処理部110と、適応デブロッキング処理部110の処理した復号信号を記憶するローカル復号信号記憶部111と、ローカル復号信号記憶部111の記憶する復号信号を使って予測処理を行う予測処理部112と、予測処理部112の生成した予測信号を記憶する予測信号記憶部113と、予測信号記憶部113の記憶する予測信号を遅延させて加算器に与える遅延部114と、予測処理部112の求めた動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶部115と、量子化値記憶部105の記憶する量子化値を符号化するとともに、動きベクトル記憶部115の記憶する動きベクトルを符号化するエントロピ符号化部116と、エントロピ符号化部116の生成した符号化ストリームを記憶する符号化ストリーム記憶部117とを備える。

    このように構成される本発明の画像符号化装置では、一定サイズの画像領域を単位として、復号画素値を参照してブロックベースの予測を行うことで予測信号を得て、その予測信号との予測誤差をDCT変換により変換し、その変換係数の量子化したものを逆量子化、逆DCT変換して予測誤差の復号信号を生成することで画像を符号化するという構成を採るときに、適応デブロッキング処理部110が本発明に特徴的な適応的なデブロッキング処理を実行することになる。

    また、図2に示すように、第一の発明を具備する画像復号装置は、画像符号化装置から送られてくる符号化ストリームを記憶する符号化ストリーム記憶部201と、符号化ストリーム記憶部201の記憶する符号化ストリームを復号するエントロピ復号部202と、エントロピ復号部202の復号した量子化値を記憶する量子化値記憶部203と、量子化値記憶部203の記憶する量子化値を逆量子化する逆量子化部204と、逆量子化部204の算出した変換係数(逆量子化値)を記憶する変換係数記憶部205と、変換係数記憶部205の記憶する変換係数を逆DCT変換する逆変換部206と、逆変換部206の算出した予測誤差の復号信号を記憶する予測誤差復号信号記憶部207と、エントロピ復号部202の復号した動きベクトルを記憶する動きベクトル記憶部208と、動きベクトル記憶部208の記憶する動きベクトルに基づいて予測信号を生成する予測処理部209と、予測処理部209の生成した予測信号を記憶する予測信号記憶部210と、フレームサイズを使って、予測誤差復号信号記憶部207の記憶する予測誤差の復号信号と予測信号記憶部210の記憶する予測信号との和で表される復号信号に対して、適応的なデブロッキング処理を施す適応デブロッキング処理部211と、適応デブロッキング処理部211の処理した復号信号を記憶する復号信号記憶部212と、復号信号記憶部212の記憶する復号信号を遅延させて予測処理部209に与える遅延器213と、エントロピ復号部202の復号したフレームサイズを記憶して適応デブロッキング処理部211に与えるフレームサイズ記憶部214とを備える。

    このように構成される本発明の画像復号装置では、図1に示す画像符号化装置の生成した符号化ストリームを復号することで画像を復号するという構成を採るときに、適応デブロッキング処理部211が本発明に特徴的な適応的なデブロッキング処理を実行することになる。

    図3に、適応デブロッキング処理部110,211が第一の発明を実現すべく実行するフローチャートの一例を図示する。

    次に、このフローチャートに従って、適応デブロッキング処理部110,211の実行する処理について詳細に説明する。

    適応デブロッキング処理部110,211は、デブロッキング処理の実行に入ると、図3のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS101で、フレームサイズ(前述した画像サイズW)を読み込む。

    続いて、ステップS102で、デブロッキングブロックサイズ(前述したb)を設定する。 ここで、1つの画像内に異なるデブロッキングブロックサイズが混在していてもよいので、1つの画像の中で異なるデブロッキングブロックサイズを用いる場合には、それに応じてデブロッキングブロックサイズを設定することになる。

    続いて、ステップS103で、r w =b/Wという算出式に従って、横方向ブロックサイズ比r wを算出する。

    続いて、ステップS104で、閾値パラメータセットを読み込む。 前述したように、横方向ブロックサイズ比r wをM個のクラスに分類するための閾値処理に用いるパラメータとして、閾値th i (0≦i≦M−1)という閾値パラメータセットを用意しているので、この閾値パラメータセットを読み込むのである。

    続いて、ステップS105で、変数iに“1”をセットする。 続いて、ステップS106で、横方向ブロックサイズ比r wが第i閾値パラメータ以下の値であるのか否かを判断して、第i閾値パラメータ以下の値でないことを判断するときには、ステップS107に進んで、変数iの値を1つインクリメントしてから、ステップS106の処理に戻る。

    一方、ステップS106の判断処理で、横方向ブロックサイズ比r wが第i閾値パラメータ以下の値であることを判断するときには、横方向ブロックサイズ比r wが第iクラスに属することを判断して、ステップS108に進んで、第iクラスに対応するデブロッキング処理の強度パラメータを読み込む。

    続いて、ステップS109で、ステップS108で読み込んだ強度パラメータに基づいて、デブロッキング処理を行う。

    このようにして、適応デブロッキング処理部110,211は、図3のフローチャートに従って、第一の発明の処理を実行するのである。

    図4に、図3のフローチャートを実行すべく構成される適応デブロッキング処理部110の装置構成の一例を図示する。

    図4に示すように、適応デブロッキング処理部110は、図3のフローチャートを実行する場合には、DCT変換で用いられているブロックサイズを記憶する変換ブロックサイズ記憶部301と、予測処理で用いられているブロックサイズを記憶する予測ブロックサイズ記憶部302と、変換ブロックサイズ記憶部301の記憶するブロックサイズと予測ブロックサイズ記憶部302の記憶するブロックサイズとに基づいて、例えば最も小さいブロックサイズを選択することによりデブロッキングブロックサイズを設定するデブロッキングブロックサイズ設定部303と、デブロッキングブロックサイズ設定部303の設定したデブロッキングブロックサイズを記憶するデブロッキングブロックサイズ記憶部304と、閾値パラメータセットを記憶する閾値パラメータセット記憶部305と、デブロッキング処理の強度パラメータを記憶するデブロッキングパラメータセット記憶部306と、デブロッキング処理の対象となる復号信号を記憶する復号信号記憶部307と、フレームサイズ記憶部101の記憶するフレームサイズとデブロッキングブロックサイズ記憶部304の記憶するデブロッキングブロックサイズとに基づいて横方向ブロックサイズ比を算出する横方向ブロックサイズ比算出部308と、横方向ブロックサイズ比算出部308の算出した横方向ブロックサイズ比を記憶する横方向ブロックサイズ比記憶部309と、横方向ブロックサイズ比記憶部309の記憶する横方向ブロックサイズ比を閾値パラメータセット記憶部305の記憶する閾値パラメータセットに基づいて分類するクラス分類処理部310と、デブロッキングパラメータセット記憶部306からクラス分類処理部310の分類したクラスに対応付けられる強度パラメータを読み込んで、復号信号記憶部307の記憶する復号信号に対してデブロッキング処理を施すデブロッキング処理部311とを備える。

    この構成に従って、適応デブロッキング処理部110は、図3のフローチャートの処理を実行するのである。

    図5に、第四の発明を具備する画像符号化装置の装置構成を図示し、図6に、第四の発明を具備する画像復号装置の装置構成を図示する。

    図5に示すように、第四の発明を実現する場合には、画像符号化装置は、図1に示すフレームサイズ記憶部101に代えて視距離記憶部101αを備えることになる。 また、6に示すように、第四の発明を実現する場合には、画像復号装置は、フレームサイズ記憶部214に代えて視距離記憶部214αを備えることになる。

    図7に、適応デブロッキング処理部110,211が第四の発明を実現すべく実行するフローチャートの一例を図示する。

    次に、このフローチャートに従って、適応デブロッキング処理部110,211の実行する処理について詳細に説明する。

    適応デブロッキング処理部110,211は、デブロッキング処理の実行に入ると、図7のフローチャートに示すように、まず最初に、ステップS201で、視距離(前述したL)を読み込む。

    続いて、ステップS202で、デブロッキングブロックサイズ(前述したb)を設定する。 ここで、1つの画像内に異なるデブロッキングブロックサイズが混在していてもよいので、1つの画像の中で異なるデブロッキングブロックサイズを用いる場合には、それに応じてデブロッキングブロックサイズを設定することになる。

    続いて、ステップS203で、r l =b/Lという算出式に従って、視距離サイズ比r lを算出する。

    続いて、ステップS204で、閾値パラメータセットを読み込む。 前述したように、視距離サイズ比r lをM個のクラスに分類するための閾値処理に用いるパラメータとして、閾値th i ' (0≦i≦M−1)という閾値パラメータセットを用意しているので、この閾値パラメータセットを読み込むのである。

    続いて、ステップS205で、変数iに“1”をセットする。 続いて、ステップS206で、視距離サイズ比r lが第i閾値パラメータ以下の値であるのか否かを判断して、第i閾値パラメータ以下の値でないことを判断するときには、ステップS207に進んで、変数iの値を1つインクリメントしてから、ステップS206の処理に戻る。

    一方、ステップS206の判断処理で、視距離サイズ比r lが第i閾値パラメータ以下の値であることを判断するときには、視距離サイズ比r lが第iクラスに属することを判断して、ステップS208に進んで、第iクラスに対応するデブロッキング処理の強度パラメータを読み込む。

    続いて、ステップS209で、ステップS208で読み込んだ強度パラメータに基づいて、デブロッキング処理を行う。

    このようにして、適応デブロッキング処理部110,211は、図7のフローチャートに従って、第四の発明の処理を実行するのである。

    図8に、図7のフローチャートを実行すべく構成される適応デブロッキング処理部110の装置構成の一例を図示する。

    図8に示すように、第四の発明を実現する場合には、適応デブロッキング処理部110は、図4に示す横方向ブロックサイズ比算出部308に代えて、視距離記憶部101αの記憶する視距離とデブロッキングブロックサイズ記憶部304の記憶するデブロッキングブロックサイズとに基づいて視距離サイズ比を算出する視距離サイズ比算出部308αを備え、さらに、図4に示す横方向ブロックサイズ比記憶部309に代えて、視距離サイズ比算出部308αの算出した視距離サイズ比を記憶する視距離サイズ比記憶部309αを備える。

    そして、この構成を採る場合には、クラス分類処理部310は、視距離サイズ比記憶部309αの記憶する視距離サイズ比を閾値パラメータセット記憶部305の記憶する閾値パラメータセットに基づいて分類するようにする。

    この構成に従って、適応デブロッキング処理部110は、図7のフローチャートの処理を実行するのである。

    図1、図2、図5および図6では、フレーム間予測を用いる場合の装置構成を図示したが、本発明はフレーム内予測を用いる場合にも、同様に適用できるものである。 ただし、フレーム内予測を用いる場合は、予測処理部112,209においてフレーム内予測を行いフレーム内予測モードを符号化情報とするため、動きベクトル記憶部115,208の代わりにフレーム内予測モードの情報を記憶する記憶部を備えることになる。

    本発明は、ブロックベースのフレーム内・フレーム間予測および直交変換に基づき生成される復号信号に対してのブロック歪み低減処理に適用できるものであり、本発明を適用することで、ブロック歪み低減処理の実現にあたって要求される符号化器・復号器の演算負荷を大幅に削減することができるようになる。

    第一の発明を具備する画像符号化装置の装置構成図である。

    第一の発明を具備する画像復号装置の装置構成図である。

    適応デブロッキング処理部の実行するフローチャートである。

    適応デブロッキング処理部の装置構成である。

    第四の発明を具備する画像符号化装置の装置構成図である。

    第四の発明を具備する画像復号装置の装置構成図である。

    適応デブロッキング処理部の実行するフローチャートである。

    適応デブロッキング処理部の装置構成である。

    デブロッキングフィルタ処理の説明図である。

    符号の説明

    101 フレームサイズ記憶部 110 適応デブロッキング処理部 111 ローカル復号信号記憶部 301 変換ブロックサイズ記憶部 302 予測ブロックサイズ記憶部 303 デブロッキングブロックサイズ設定部 304 デブロッキングブロックサイズ記憶部 305 閾値パラメータセット記憶部 306 デブロッキングパラメータセット記憶部 307 復号信号記憶部 308 横方向ブロックサイズ比算出部 309 横方向ブロックサイズ比記憶部 310 クラス分類処理部 311 デブロッキング処理部

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