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Growth box for plant culture

阅读:523发布:2021-01-18

专利汇可以提供Growth box for plant culture专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a growth box for plant culture making it possible to uniformly and effectively utilize light energy, and manage and control fruits and vegetables a minimum necessary space and supply of energy of by establishing a stable growth atmosphere in a space-saving manner, capable of easily eliminating disease and insect damage, and given at a low cost.
SOLUTION: This growth box for plant culture 1 is used for growing crops 10, including the fruits and vegetables, in a specified space by supplying the crops with introduced light, a nutrient solution, and necessary gas, wherein the growth box 1 is so structured as to form a closed space, and the inner surfaces of the growth box 1 facing at least the front and the back surfaces of leaves of the crops 10 are made to be mirror-finished so that the crops are repeatedly irradiated by the light. The growth box can breed the crops, including the fruits and vegetables, to have uniform quality with a high growth rate by completely controlling various conditions required for breeding the crops in the growth atmosphere composing the closed space of the necessity minimum at the low cost with stability, and further can stably cultivate the crops without using agrochemicals throughout the year. Further, the growth box can easily realize development of a plant factory, to say nothing of its introduction into protected horticulture and its application to private growth equipment.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO,下面是Growth box for plant culture专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 採り入れた照明、養液および必要気体の供給により所定の空間内にて果菜等の作物を生長させる植物栽培用グロースボックスにおいて、該グロースボックスを閉じられた空間に形成するとともに、前記作物の少なくとも葉表から葉裏に対応させてグロースボックスの内面を鏡面仕上げとし、繰り返し作物を照射するように構成したことを特徴とする植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項2】 前記グロースボックスの内面を鏡面仕上げによる全面内装としたことを特徴とする請求項1に記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項3】 前記照明として太陽光を光ファイバーによって導入するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項4】 前記照明をグロースボックスの内部に設置した人工照明としたことを特徴とする請求項1または2に記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項5】 前記グロースボックスを断熱材にて構成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項6】 前記照明の照度、養液および必要気体の給排量を外部から制御可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項7】 前記制御を自動化するとともに、夜間電力を通電可能に構成したことを特徴とする請求項6に記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項8】 前記グロースボックスを多段積重ね可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項9】 前記グロースボックスの所定数をモジュール化して独立した栽培空間を形成させたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 【請求項10】 前記グロースボックスに設置した送排気用送風機等により受粉を可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の植物栽培用グロースボックス。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、孤立空間での容器栽培に適した植物栽培用グロースボックスに関するもので、寒冷地や極地等の栽培適地以外での希少植物栽培を可能にし、さらには、将来の有人宇宙基地等での新鮮野菜の供給手段としても有望である。

    【0002】

    【従来の技術】従来、果菜等の作物を温室栽培やハウス栽培によって生長させるには、温室やハウス内における地面に直接果菜の苗を植え付けるか、室内に設置された数段の棚に果菜の苗が植え付けられた多数のポットを載置し、室内全体の温度、通気、光等を制御して行われていた。 このため、栽培空間としての温室やハウスは比較的広大であり、光エネルギーが各果菜に充分かつ均等に届かず、しかも熱エネルギーの室外への漏洩損失も大きいこともあって、制御エネルギーの浪費は避け難いものであった。

    【0003】そのようなことから、図12に示すような特開平11−75546号公報に開示されたものが提案された。 これは、箱枠状のベンチ102内に形成した苗棚103に苗を載置し、該苗棚103の上部に照明灯1
    06と反射板105を設け、該照明灯106の光線を反射板105で反射させて苗を育成する育成装置において、前記反射板105を下向きの状の湾曲面に形成して苗棚103に設けるとともに、該反射板105の中央部に沿って照明灯106のランプ部160を、反射間隔K
    を持ってランプ台162側を下方にして取り付けたものである。 このような構成によって、ランプ部160の光線が苗棚103上の苗に直接的に照射されることを防止するとともに、ランプ部160の光線を反射板105で略均等に反射させて単一の照明灯106によって育成装置内の昇温を抑制しながら、均一苗の育成を良好に行えるようにした。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来例のものでは、照明灯106におけるランプ部160
    から照射される照明のむらを反射板105によって軽減するとともに、苗育成の位置的な不均一性を改善することを目的としているものの、開放空間において単に下向き状の湾曲面を有する反射板105を照明灯106の上方に設置したに過ぎず、依然として、光エネルギーが各果菜に充分かつ均等に届くものとは言い難く、特に果菜の葉裏にまで光を到達させることはできないものであった。 しかも熱エネルギーの室外への漏洩損失も大きいこともあって、依然として、制御エネルギーの浪費が避け難いものであった。 その上、苗棚103が開放空間を形成して栽培空間が大きく、栽培効率を低下させるとともに、病害虫が発生した場合には、箱枠状のベンチ102
    が設置されている温室やハウス内の全ての果菜に波及する虞れがあり、温室やハウス内全体の消毒を必要として不経済であった。

    【0005】そこで、本発明では、省スペースで安定した栽培雰囲気の造成により、光エネルギーの均一で効率的な利用と必要最小限の空間とエネルギー供給による果菜の管理、制御を可能にし、病害虫の駆除も容易で、低コストな植物栽培用グロースボックスを提供することを目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】このため本発明は、採り入れた照明、養液および必要気体の供給により所定の空間内にて果菜等の作物を生長させる植物栽培用グロースボックスにおいて、該グロースボックスを閉じられた空間に形成するとともに、前記作物の少なくとも葉表から葉裏に対応させてグロースボックスの内面を鏡面仕上げとし、繰り返し作物を照射するように構成したことを特徴とする。 また本発明は、前記グロースボックスの内面を鏡面仕上げによる全面内装としたことを特徴とする。
    また本発明は、前記照明として太陽光を光ファイバーによって導入するように構成したことを特徴とする。 また本発明は、前記照明をグロースボックスの内部に設置した人工照明としたことを特徴とする。 また本発明は、前記グロースボックスを断熱材にて構成したことを特徴とする。 また本発明は、前記照明の照度、養液および必要気体の給排量を外部から制御可能に構成したことを特徴とする。 また本発明は、前記制御を自動化するとともに、夜間電を通電可能に構成したことを特徴とする。
    また本発明は、前記グロースボックスを多段積重ね可能に構成したことを特徴とする。 また本発明は、前記グロースボックスの所定数をモジュール化して独立した栽培空間を形成させたことを特徴とする。 また本発明は、前記グロースボックスに設置した送排気用送風機等により受粉を可能に構成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。

    【0007】

    【実施の形態】以下、本発明の植物栽培用グロースボックスの実施の形態を図面に基づいて詳述する。 図1は本発明の植物栽培用グロースボックスの1実施の形態を示す側断面である。 本発明は、採り入れた照明、養液および必要気体の供給により所定の空間内にて果菜等の作物を生長させる植物栽培用グロースボックスにおいて、該グロースボックスを閉じられた空間に形成するとともに、前記作物の少なくとも葉表から葉裏に対応させてグロースボックスの内面を鏡面仕上げとし、繰り返し作物を照射するように構成したことを特徴とする。 つまり、
    作物に照射されなかった光を鏡等で反射させ、連続して繰り返し作物を照射することで光の利用効率を高めるものである。

    【0008】前記グロースボックス1は適宜の形状の密閉筐型を呈する所定の閉じられた空間を形成する容器からなり、その壁部材は発泡スチロールや塩化ビニール等の断熱材にて構成される。 グロースボックス1の内面は、前記作物10の少なくとも葉表から葉裏に対応させて鏡面仕上げとされる。 好適には、全面内装を鏡面仕上げされるとよい。 グロースボックス1内に照明を採り入れる手段としては、グロースボックス1の内部(図示の例では天井部)に設置したデイライト25Wの小型蛍光灯である投光器2が人工照明装置として採用されているが、照明としてはレーザー光、LED等の人工照明の他、太陽光を光ファイバー等によって各グロースボックス1に分岐して導入するように構成することもできる。

    【0009】グロースボックス1の底部には養液槽3が配設され、該養液槽3には外部から必要量の酸素や空気等の必要気体、肥料等の養分を含む養液を、給気ポンプ4や給液管5によって供給し、かつ、不要となった廃棄物は図示省略の循環路等を介して適宜排出される。 それらの給排量は、果菜等の作物10の生長具合に応じて制御コンピュータ8により制御される。 グロースボックス1の側壁内面には温度センサ9が配設されており、該温度センサ9における検出値に応じて、前記制御コンピュータ8により駆動され天井部に配設された温度増幅器7
    および排気機能を有する送風機6により、グロースボックス1の室内の温度が最適に維持されると同時に二酸化炭素等のガス濃度が制御される。 また、送風機6あるいは図示省略の専用の空気噴霧器によってグロースボックス1の作物の受粉を可能に構成することもできる。 一方、照明装置としての前記投光器2の点灯時間は栽培作物10の適正な生長に叶うように制御コンピュータ8により制御される。 しかも、これらの制御は完全自動化され、好適には、制御装置の駆動電力も含めて前記各エネルギー源には低廉な夜間電力を通電可能に構成される。

    【0010】以下、本発明の植物栽培用グロースボックスをなすに至った最適なデータが得られた実験結果について詳述する。 図1に示す構造のグロースボックス1として比較例を含めて3機試作した。 内装全面を黒塗りした後に白塗りとした第1比較例の白塗りのもの(Ch.
    1)、アルミマット張りとした第2比較例のもの(C
    h. 2)、そして本発明の実施例となる鏡面仕上げしたもの(Ch.3)が準備された。 内部照射光にデイライト25W小型蛍光灯を用い、点灯時間を制御コンピュータ8で制御した。 グロースボックス1内に設置した温度センサ9により1分毎に計測記録を行い、養液としてハイポネックス500倍液を底部の養液槽3に貯蓄し、常に初期設定に補給した。 また電動による給気ポンプ4で必要気体の充分な供給を行うとともに、送風機6の排気により恒温室と同じ温度および二酸化炭素ガス濃度を維持するようにした。

    【0011】以上の3機のグロースボックス1を恒温室に併置し、上部筐体を取り除いた状態を示したものが図2の実験配置写真である。 図2の写真では、第2比較例Ch. 2のみの筐体を取り除いた移植苗の状態が示され、栽培試料植物としてサニーレタスを用い、育苗後にプラグ苗をマットに埋め込んだものである。 マットは約30mmの厚みを有して養液表面に浮いた状態に維持される。 実験後に根張りの殆どは養液内で観測された。 投光器2の照射時間は1日15時間とし、温度調節は特に行わなかった。 グロースボックス1には視認上同規格のものを選択してそれぞれ3株を移植し、このうち2個体について栽培後の計測を行った。 比較例1であるCh.
    1の内装を黒塗り、次に白塗りとした場合をそれぞれ実験1、および実験2とし、前者で3週間、後者で4週間栽培を行った。

    【0012】<実験結果および考察>図3は、グロースボックス内における床上の照度をルックス計で計測した結果を示すもので、デイライト内部照射光25Wの小型蛍光灯による照度は、白塗り内装の比較例1であるC
    h. 1のものでは約3824Lxであるのに対して、アルミマット内装の比較例2であるCh. 2のものでは7
    020Lx、鏡面内装の本発明の実施例のCh. 3のものでは11440Lxに達した。 図示はしていないが、
    前記比較例1であるCh. 1の中、内装を黒塗りとしたものでは僅かに803Lxに過ぎず、鏡面内装の本発明の実施例のものとの逆比率は約14であった。

    【0013】図4および図5は、内装を黒塗りとしたC
    h. 1を比較例1とした実験1(栽培期間3週間)による栽培後の移植植物の生長例および葉重(生重−根重)
    例を示すもので、図4において、Ch. 1では殆ど生長が見られなかったが、Ch. 3では充分な生長が見られ、鏡面内装の有効性が確認された。 図5は、前記図3
    の各実験例Ch. 1、Ch. 2およびCh. 3のグロースボックス内照度と移植植物の葉重の生長結果を示すもので、Ch. 1の803Lxでは実験前葉重が1gのものも2gのものも殆ど生長が見られず、Ch. 2の70
    20Lxでは実験前葉重が1g、2gのいずれのものも10g以下であるのに対して、実施例のCh. 3の11
    440Lxでは実験前葉重が1g、2gのいずれも20
    g前後の顕著な生長が見られた。

    【0014】図6および図7は、内装を白塗りとしたC
    h. 1を比較例1とした実験2(栽培期間4週間)による栽培後の移植植物の生長例および葉重(生重−根重)
    例を示すもので、内装を白塗りとしたCh. 1におけるグロースボックス内照度は3824Lxであった。 床面積0.123m 2に25Wの光量のもと、図7に示すように、実験前葉重が1g、2gのいずれのものも4週間を経て、図5の3週間の生長結果のものに比較して差は小さくなっているものの、Ch. 1のものよりはCh.
    2のものの方が葉重が大きく生長し、さらにCh. 3のものの方がさらに生長していることが理解される。 図6
    の写真では明瞭でないが、実施例であるCh. 3の11
    440Lxのものでは、節間長4cmに32枚の葉を付ける効果があり、他のCh. 1およびCh. 2の比較例のものに比較して鏡面内装による有効性が認められた。

    【0015】図8は、前記グロースボックス1を多段積重ね可能に構成したシュミレーション用密閉式完全制御型植物工場の形態例で、積重ねを可能とする形状、形式に構成された軽量な略同一規格のグロースボックス1を多段に積み重ねることによって、必要最小限の栽培スペースで最大限の植物を栽培することが可能となり、前記グロースボックス1の所定数をモジュール化して独立した栽培空間を形成させれば、病害虫が発生した場合にはモジュール化されたグロースボックス1のみを容易に駆除あるいは取り除くことで解決することができる。 植物工場の内部全体の空調は空調器により無菌状態で制御され、前記制御コンピュータ8が設置される制御調整室も設けられている。

    【0016】図9〜図11は、前記実験1および2における植物の生長結果の詳細比較を示したものである。 図9の「3週間後の生長比較」より、3週間までは明らかに鏡面内装の実施例のものが黒塗りおよびアルミマット内装の比較例のものより全ての点において生長が進んでいることが分かる。 また、図10の「4週間後の生長比較(1)」より、葉長を除いた全ての点で生長が進んでいることが分かる。 葉長については、図11の「4週間後の生長比較(2)」の結果と照合することにより、3
    週間目から4週間目の間では、茎径や葉数(節間長/葉数の比率については、小さい値ほど節間単位長に対する葉数が多い)が生長する期間となり、この期間でも鏡面内装の実施例のものが他の比較例に対して高い生長を遂げることが分かる。 したがって、前記図10の結果の葉長についても、この期間では葉幅が生長するために葉長の生長が減殺されるものと考えられる。

    【0017】以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、照明の種類(蛍光灯、白熱灯、レーザー光、LED等の人工照明の種類、
    太陽光)および取入れ形態(グロースボックス外部に設置した人工照明を内部に採り入れるようにしてもよいし、太陽光等の自然光を光ファイバー等によって各グロースボックス内部に導入するように構成してもよい。)、養液および必要気体の成分・種類およびその供給、排出等の循環形態、送風機の形式(吸込み排出タイプの他、送風による排出タイプでもよい。)、苗床等の設置形態を含む養液槽の形状、形式、グロースボックスの形状(モジュール化や段重ねのためには好適には四形箱型が採用されるが、外界と隔絶された閉じた空間を形成するなら、球形、錐形等適宜の形状が採用され得る。)、材質(断熱性の壁部として発泡スチロール、塩化ビニールの他、適宜の材質のものが採用され得るし、
    鏡面内装についても適宜の形態が採用され得る。 )、照明の照度、養液および必要気体の給排量の制御形態(コンピュータ制御の他、通常の電気的制御でもよい。)、
    グロースボックスのモジュール化形態(1つのグロースボックスを1モジュールとしてもよいし、複数のグロースボックスを接続して1モジュールとしてもよい。)、
    多段積重ね形態(段重ねによる制御用配線や給排気管等の接続形態を含む)等は適宜選定できる。

    【0018】

    【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、採り入れた照明、養液および必要気体の供給により所定の空間内にて果菜等の作物を生長させる植物栽培用グロースボックスにおいて、該グロースボックスを閉じられた空間に形成するとともに、前記作物の少なくとも葉表から葉裏に対応させてグロースボックスの内面を鏡面仕上げとし、繰り返し作物を照射するように構成したことにより、必要最小限の密閉空間を構成する育成雰囲気中にて育成に必要な諸条件を低コストかつ安定して完全に制御して、果菜等の作物を等品質で高い生長率にて育成することができる他、通年安定した無農薬栽培が可能になる。 さらには施設園芸への導入や、個人向けの栽培装置は言うに及ばず、植物工場の開発も容易となる。

    【0019】また、前記グロースボックスの内面を鏡面仕上げによる全面内装とした場合は、採り入れられた照明がグロースボックス内の全面内装の鏡面により高い反射率にて、全空間が直接照明に近い照明条件となって、
    果菜等の作物の全ての部分で高い生長を得ることができる。 さらに、前記照明として太陽光を光ファイバーによって導入するように構成した場合は、天候の影響は受けるものの、格別な人工照明用のエネルギーを必要とせず経済的である。 さらにまた、前記照明をグロースボックスの内部に設置した人工照明とした場合は、天候の影響を受けず安定した光エネルギーを必要な時に作物に与えることができる他、その照度や照射時間等の制御も電気的に行えて、作物の生長の制御がより緻密に行えることとなる。

    【0020】また、前記グロースボックスを断熱材にて構成した場合は、もともと必要最小限の密閉空間を構成する育成雰囲気であるグロースボックスに対するエネルギーの出入れがさらに小さくて済み、より低コストな作物の育成が可能となる。 さらに、前記照明の照度、養液および必要気体の給排量を外部から制御可能に構成した場合は、排気機能を有する送風機等との併用により、グロースボックス毎に、育成する作物の種類や成熟季節等の要望に応じて自在に諸条件を制御することおよびそれらの諸条件の維持が容易となり、安定した作物の生育を行うことができる。 さらにまた、前記制御を自動化するとともに、夜間電力を通電可能に構成した場合は、監視労力の削減が可能となる他、経済的な夜間電力を使用してさらにコストを削減することができる。

    【0021】また、前記グロースボックスを多段積重ね可能に構成した場合は、同一規格のグロースボックスの採用が可能となって低コストとなる上、作物育成のための要スペースを格段にコンパクトにできる他、段重ね構成を通じて制御用配線や給排気管等の接続構成も容易に採用することもできる。 さらに、前記グロースボックスの所定数をモジュール化して独立した栽培空間を形成させた場合は、モジュール化された1つの育成単位における作物を同一条件にて育成することが可能となる他、病害虫が発生した場合にはモジュール化された育成単位のみを容易に駆除あるいは取り除くことで解決することが可能となる。 さらにまた、前記グロースボックスに設置した送排気用送風機等により受粉を可能に構成した場合は、温度調節のために設置した送排気用送風機等を利用して、特に気流受粉に適する果菜の受粉が容易に行える。 このように本発明によれば、省スペースで安定した栽培雰囲気の造成により、光エネルギーの均一で効率的な利用と必要最小限の空間とエネルギー供給による果菜の管理、制御を可能にし、病害虫の駆除も容易で、低コストな植物栽培用グロースボックスが提供される。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の植物栽培用グロースボックスの1実施の形態を示す側断面図である。

    【図2】同、実験配置写真図である。

    【図3】同、グロースボックス内における床上照度の計測結果図である。

    【図4】同、栽培期間3週間の栽培後の移植植物の生長例を示す写真図である。

    【図5】同、照度と葉重の関係図である。

    【図6】同、栽培期間4週間の栽培後の移植植物の生長例を示す写真図である。

    【図7】同、照度と葉重の関係図である。

    【図8】同、前記グロースボックスを多段積重ねに構成したシュミレーション用密閉式完全制御型植物工場の形態例図である。

    【図9】同、3週間後の生長比較図である。

    【図10】同、4週間後の生長比較図その1である。

    【図11】同、4週間後の生長比較図その2である。

    【図12】従来の植物育成装置である。

    【符号の説明】

    1 グロースボックス 2 投光器(照明) 3 養液槽 4 給気ポンプ 5 給液管 6 送風機 7 温度増幅器 8 制御コンピュータ 9 温度センサ 10

    【手続補正書】

    【提出日】平成13年6月14日(2001.6.1
    4)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0009

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0009】グロースボックス1の底部には養液槽3が配設され、該養液槽3には外部から必要量の酸素や空気等の必要気体、肥料等の養分を含む養液を、給気ポンプ4や給液管5によって供給し、かつ、不要となった廃棄物は図示省略の循環路等を介して適宜排出される。 それらの給排量は、果菜等の作物10の生長具合に応じて制御コンピュータ8により制御される。 グロースボックス1の側壁内面には温度センサ9が配設されており、該温度センサ9における検出値に応じて、前記制御コンピュータ8により駆動され天井部に配設された温度増幅器7
    および排気機能(空気流入方法については省略)を有する送風機6により、グロースボックス1の室内の温度が最適に維持されると同時に二酸化炭素等のガス濃度が制御される。 また、送風機6あるいは図示省略の専用の空気噴霧器によってグロースボックス1の作物の受粉を可能に構成することもできる。 一方、照明装置としての前記投光器2の点灯時間は栽培作物10の適正な生長に叶うように制御コンピュータ8により制御される。 しかも、これらの制御は完全自動化され、好適には、制御装置の駆動電力も含めて前記各エネルギー源には低廉な夜間電力を通電可能に構成される。

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】図面の簡単な説明

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の植物栽培用グロースボックスの1実施の形態を示す側断面図である。

    【図2】同、実験配置写真図である。

    【図3】同、グロースボックス内における床上照度の計測結果図である。

    【図4】同、栽培期間3週間の栽培後の移植植物の生長例を示す写真図である。

    【図5】同、照度と葉重の関係図である。

    【図6】同、栽培期間4週間の栽培後の移植植物の生長例を示す写真図である。

    【図7】同、照度と葉重の関係図である。

    【図8】同、前記グロースボックスを多段積重ねに構成したシュミレーション用密閉式完全制御型植物工場の形態例図である。

    【図9】同、3週間後の生長比較図である。

    【図10】同、4週間後の生長比較図その1である。

    【図11】同、4週間後の生長比較図その2である。

    【図12】従来の植物育成装置である。

    【符号の説明】 1 グロースボックス 2 投光器(照明) 3 養液槽 4 給気ポンプ 5 給液管 6 送風機 7 温度増幅器 8 制御コンピュータ 9 温度センサ 10 植物

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