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婦人科学における使用のための天然組成物

阅读:1077发布:2020-05-16

专利汇可以提供婦人科学における使用のための天然組成物专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且本発明は、細菌および/または 真菌 起源の腟症および/または外陰膣炎の局所治療のための、天然由来の成分、特にオゾン化オリーブ油および液体 植物 抽出物に基づく組成物に関する。,下面是婦人科学における使用のための天然組成物专利的具体信息内容。

ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含む、50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油。0.5〜10.0重量%の、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含む、請求項1に記載のオゾン化オリーブ油。前記少なくとも1つの液体植物抽出物は、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの精油、好ましくはラベンダー精油である、請求項1または請求項2に記載のオゾン化オリーブ油。0.5〜2.5重量%のラベンダーの液体植物抽出物、好ましくはラベンダー精油を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のオゾン化オリーブ油。1.0〜3.0重量%、好ましくは1.2〜2.5重量%のラベンダー属種、カレンジュラおよびコバノブラシノキ属種の液体植物抽出物、好ましくは精油の混合物を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。前記油は、100〜350mEq O2/Kg、好ましくは150〜350mEq O2/Kg、より好ましくは250〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のための、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のため、好ましくは、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のための、請求項7に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。前記使用は、薬理学上有効な量、好ましくは1〜20ml/die、より好ましくは3〜10ml/dieの前記オゾン化オリーブ油を膣内に適用することを含む、請求項7または請求項8に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。前記使用は、少なくとも2回、好ましくは、少なくとも3回の投与のために隔日に、少なくとも3日間、好ましくは、3〜6日間、前記オゾン化オリーブ油を膣腔内に適用することを含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。前記使用は、72時間の適用間隔で、少なくとも10日間にわたって、好ましくは、10〜20日間、前記オゾン化オリーブ油を膣腔内に適用することを含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油と少なくとも1つの薬理学上許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油を含む、医療デバイス。前記組成物または前記デバイスは、軟膏、クリーム、ゲル、泡沫、エマルジョンまたは溶液の形態である、請求項12に記載の医薬組成物または請求項13に記載の医療デバイス。婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のため、より好ましくは、カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のため、さらに好ましくは、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のための、請求項12〜14のいずれか一項に記載の医薬組成物または医療デバイス。

50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有し、かつ、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含む、オゾン化オリーブ油。0.5〜10.0重量%の、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物をさらに含む、請求項1に記載のオゾン化オリーブ油。前記少なくとも1つの液体植物抽出物は、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの精油、好ましくはラベンダー精油である、請求項1または請求項2に記載のオゾン化オリーブ油。0.5〜2.5重量%のラベンダーの液体植物抽出物、好ましくはラベンダー精油をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。1.0〜3.0重量%、好ましくは1.2〜2.5重量%の、ラベンダー属種、カレンジュラおよびコバノブラシノキ属種の液体植物抽出物、好ましくは精油の混合物をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。前記油は、100〜350mEq O2/Kg、好ましくは150〜350mEq O2/Kg、より好ましくは250〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。前記オゾン化オリーブ油は、婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のためのものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油。前記オゾン化オリーブ油は、カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のため、好ましくは、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のためのものである、請求項7に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。前記使用は、薬理学上有効な量、好ましくは1〜20ml/die、より好ましくは3〜10ml/dieの前記オゾン化オリーブ油を膣内に適用することを含んでなる、請求項7または請求項8に記載の使用のためのオゾン化オリーブ油。請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油と少なくとも1つの薬理学上許容される賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。請求項1〜6のいずれか一項に記載のオゾン化オリーブ油を含んでなる、医療デバイス。前記組成物または前記デバイスは、婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のため、より好ましくは、カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のため、さらに好ましくは、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のためのものである、請求項10〜11のいずれか一項に記載の医薬組成物または医療デバイス。

说明书全文

本発明は、細菌および/または真菌起源の外陰膣炎の局所治療のための、天然由来の成分に基づく組成物に関する。

生殖管感染症は、女性集団にとってはよく起こる問題であり、女性を婦人科医の助言を求める気にさせる原因として最も多い割合を占める。

外陰膣炎は、女性生殖管の最も一般的な感染症の1つである。

女性の場合、外陰膣炎は、感染症がそれ自体現れる頻度と再発傾向のために、極度に廃疾性の病状となることがあり、精神的苦痛および身体的不快感の両方の原因となるだけでなく、合併症が起こりうることが多く、その一部もまた極めて深刻でありうる。

さらに、この病状の広範囲にわたる性質を考えると、女性生殖管感染症の治療は、医療制度の主要支出項目といえる。カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)によって引き起こされる細菌性の腟症および膣炎は、世界的には、女性生殖管の急性および/または慢性炎症の約90%を占めている。

細菌性腟症は、カンジダ症またはトリコモナス感染症よりも一般的な病態であり、今日では、膣炎の全症例の約40〜50%を占めている。細菌性腟症は、分娩後子宮内膜炎、術後感染症のリスクの増加、炎症性骨盤疾患、流産の増加、子宮膜の早期破裂および性感染症に関連する感染症のリスク増加と関係していることが多い。

細菌性腟症は、症候性の形で腐敗臭を伴う過剰な膣分泌物を特徴とするが、女性の50%に無症候性の細菌性腟症が存在する。

治療を受けていない女性は、一般に、約30%の症例で緩解を示す。現在、妊娠していない症候性女性の細菌性腟症に推奨される治療には、メトロニダゾールまたはクリンダマイシンを含有する経口または膣坐剤による投与が含まれる。

メトロニダゾールでの標準治療には、1ヵ月の治療後に分析された症例の約70〜80%で症状の消失を伴う治癒効果があり、最初の感染から3ヵ月の時点で33%、1年後におよそ49%〜66%の女性の再発リスクが伴う。

さらに、10〜20%の症例において、メトロニダゾールは、カンジダ属種(Candida spp.)によって引き起こされる二次的膣感染症を含む二次的な悪影響を有する。

外陰膣カンジダ症は、真菌種カンジダ亜種(Candida ssp.)による感染によって引き起こされる症候性膣炎として定義される。カンジダ症は、一般的に、1年で4回以上の症候性エピソードが発生する場合に再発と定義される。

膣カンジダ症は、細菌性腟症に次いで2番目に多い膣感染症の原因であると推定されている。無症候性カンジダ感染症は、確定診断を受けた女性で10%の有病率を示すが、約72%の女性は少なくとも1つの診断未確定のカンジダ感染症の存在を示す。カンジダ・アルビカンスによる感染症は、85%〜90%の症例においてカンジダ症の原因病理学的原因である。

合成有効成分を含有する抗真菌薬および/または抗生剤での膣内処置は、急性期の感染症を根絶するための効果的なアプローチであることは確かである。しかしながら、再発およびこれらの薬物の使用による副作用の発現は少なくない。

従って、本分野には、治療効果が同等であり、薬剤耐性コロニーの発生による感染症再発の可能性が小さくなることに関連して合成有効成分に基づく薬物よりも副作用リスクの少ない、真菌および/または細菌起源の外陰膣炎の局所治療のための製品の切実な必要性が残されている。

薬理学的起源のものではない治療薬を使用する可能性に関して、カレンジュラが推奨される植物療法薬として挙げられる。

カレンジュラは、細菌および真菌の両方に対するその抗生物特性および殺菌特性のために推奨される。再発性障害の場合には、別の可能性ある植物療法薬としてティートリー(Melaleuca alternifolia)がある。

カンジダ・アルビカンス感染症(膀胱炎)を治療するための植物療法薬としてはまた、炎症の場合に限り、ビルベリーおよびグレープフルーツ(種子)などの殺菌作用および抗炎症作用を有する治療薬に頼るものがある。

抗生剤および上記の植物療法的起源の治療薬での治療の両方に関して、それらの投与に関連する主なリスクは、有効成分または物質に対する過敏性に関係している。

抗生剤の場合では、膣感染症の治療に関するさらなる問題は、誘導された薬剤耐性、従って、再発性感染症の高いリスクにあり、これは、場合によっては慢性化することさえある。再発率は、メトロニダゾールに基づく治療で最初の感染から3ヵ月の時点で33%、1年後の時点でおよそ49%〜66%である(非特許文献1;非特許文献2)。

C.アルビカンスによって引き起こされる真菌性感染症の治療において、オゾン化植物油、特にオゾン化オリーブ油の有効性が最近研究されている。

Geweely N.は、純粋なオリーブ油に8週間オゾンをバブリングさせることにより得られる500〜800mmol/Kgの過酸化物価(PV)を有するオゾン化オリーブ油(オレオゾン)が、C.アルビカンスを含む様々な真菌の増殖を抑えるのに効果的であることを検証した。抗微生物活性に関して最良の結果は、650のPVを有するオレオゾンで得られた(非特許文献3)。

Berenji F.らは、完全にオゾン化されたオリーブ油は、in vitroでC.アルビカンスを含む様々なカンジダ株の増殖を阻害することを確認した(非特許文献4)。オゾン化オリーブ油は、その油に3週間オゾンをバブリングさせることにより得られた。

Schwartz A.は、C.アルビカンスによって引き起こされる外陰膣炎に少なくとも6ヶ月間罹患し、薬剤耐性を示した患者に対する、ガスの形態およびオゾン化オリーブ油400〜600PVの形態の両方のオゾンの局所適用の効果を研究した。オゾンガスと1ml/dieのオゾン化オリーブ油を組み合わせて投与すると、治療に対して85%の奏効が得られた。さらに、10%の患者は12ヶ月後に再発を報告しなかった(非特許文献5)。

Bradshaw CS, et al., JID. 2006;193:1478−87

Sobel JD et al., Am J Obs Gyne. 2006;194:1283−9

Int. J. Agri. Biol., Vol.8, No.5, 2006, 670−675

E3 Journal of Microbiology Research Vol.2(1), p.009−013, 2014

Revista Espanola de Ozoneterapia, Vol.5, No.1 , 2015, 99−107

C.アルビカンス感染症に対するオゾン化オリーブ油の抗真菌効果は知られているものの、試験した油の過酸化物価はかなり高く、長期間の治療では、その油が膣粘膜を刺激する可能性がある。

これに関連して、本発明の主要な課題は、短期および長期の両方で極めて効果的であり、膣上皮を刺激せず、膣の微小環境を変更し腸内毒素症を引き起こすほどの細胞毒性はない、腟症および/または外陰膣炎の局所治療のための組成物を提案することである。

本発明のさらなる技術的課題は、その抗菌および/または抗真菌作用を膣粘膜の生理学的フローラに限定し、病原体の細菌負荷を減少させることができる組成物を提供することである。

第1の態様において、本発明は、ネギ属種(Allium spp.)、アロエ属種(Aloe spp.)、カレンジュラ(Calendula officinalis)、クスノキ属種(Cinnamomum spp.)、ウコン属種(Curcuma spp.)、ラベンダー属種(Lavender spp.)、コバノブラシノキ属種(Melaleuca spp.)、オオバコ属(Plantago)、セージ(Salvia officinalis)、タンジン(Salvia miltiorrhiza)、イブキジャコウソウ属種(Thymus spp.)、ショウガ属種(Zingiber spp.)およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含む、50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油に関する。

そのさらなる態様において、本発明は、婦人科的使用のため、特に、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のための、上記のオゾン化オリーブ油に関する。

本出願人は、全く予想外にも、特定の過酸化物価を有し、上記の成分を含むオゾン化オリーブ油が、特にカンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)および/またはガードネレラ・バギナリス(Gardnerella vaginalis)によって引き起こされる感染症による、細菌および/または真菌起源の腟症および/または外陰膣炎の局所治療において使用される場合に、作用速度が速いことに関連した高い有効性を有することを見出した。上記のオゾン化オリーブ油は、膣粘膜を刺激しないことが証明されている。さらに、例えば、乳酸桿菌に代表される膣管の常在細菌叢の増殖の阻害は、本発明によるオゾン化オリーブ油での治療によりわずかに影響を受けるにすぎず、従って、局所治療後の生理学的状態の迅速な再均衡を可能にする。

本発明のさらなる利点は、以下の詳細な説明および実施例から明らかになるが、これらの実施例は限定されない例示を目的とするにすぎない。

本発明の文脈において、パーセンテージは、特に断りのない限り、重量で表されると理解されるべきである。

本発明の文脈において、用語「微生物」とは、細菌および/または真菌の同義語である。

第1の態様において、本発明は、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含む、50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油に関する。

一実施形態では、本発明によるオゾン化オリーブ油は、0.5〜10.0重量%の、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物を含むことができ、前記パーセンテージは、前記混合物の総重量に対する少なくとも1つの液体植物抽出物の総重量を表す。

一実施形態によれば、本発明によるオゾン化オリーブ油は、 (a)0.5〜10.0重量%の、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの液体植物抽出物と、 (b)90.0〜99.5重量%の、約50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油と を含むまたはからなり得る。

ネギ属種の少なくとも1つの液体植物抽出物は、タマネギ(Allium cepa L.)、ニンニク(Allium sativum)およびそれらの混合物の液体植物抽出物の中から選択することができる。

コバノブラシノキ属種の少なくとも1つの液体植物抽出物は、カユプテ(Melaleuca leucadendra)、メラレウカ・カジュプチ(Melaleuca cajuputi)、ティートリーおよびそれらの混合物の液体植物抽出物の中から選択することができる。

イブキジャコウソウ属種の少なくとも1つの液体植物抽出物は、タチジャコウソウ(Thymus vulgaris)、チムス・レウコトリクス(Thymus leucotrichus)、イブキジャコウソウ(Thymus serpillum)およびそれらの混合物の液体植物抽出物の中から選択することができる。

一実施形態では、少なくとも1つの液体植物抽出物は、アルコール抽出物、グリセリン抽出物、グリコール抽出物、油性抽出物、精油およびそれらの混合物の中から選択することができ、好ましくは、少なくとも1つの液体植物抽出物は、少なくとも1つの精油でありうる。

好ましくは、少なくとも1つの液体植物抽出物は、ネギ属種、アロエ属種、カレンジュラ、クスノキ属種、ウコン属種、ラベンダー属種、コバノブラシノキ属種、オオバコ属、セージ、タンジン、イブキジャコウソウ属種、ショウガ属種およびそれらの混合物の中から選択される少なくとも1つの精油でありうる。より好ましくは、それはラベンダー精油でありうる。

本出願人は、驚くべきことに、場合によっては、組成物に特に心地よい香りを与えることに加えて、本発明によるオゾン化オリーブ油中の少なくとも1つの液体植物抽出物の存在が、短期間で抗真菌および/または抗菌効果を増強することによって、膣感染症の治療におけるその油自体の作用速度および/または有効性に良い影響を及ぼすことを見出した。

一実施形態では、本発明によるオゾン化オリーブ油は、0.5〜2.5重量%の、ラベンダー属種の液体植物抽出物、好ましくは、ラベンダー属種の精油を含むことができる。

一変形形態によれば、本発明によるオゾン化オリーブ油は、 (a)0.5〜2.5重量%の、ラベンダー属種の液体植物抽出物、好ましくは、ラベンダー属種の精油と、 (b)97.5〜99.5重量%の、約50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油と を含むまたはからなることができる。

さらなる実施形態では、50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油は、ラベンダー属種、カレンジュラおよびコバノブラシノキ属種の液体植物抽出物、好ましくは精油の混合物を約1.0〜3.0重量%、好ましくは約1.0〜2.5重量%の総量で含むことができる。

一実施形態では、本発明によるオゾン化油は、 (a)1.0〜3.0重量%、好ましくは1.0〜2.5重量%の、ラベンダー属種、カレンジュラおよびコバノブラシノキ属種の液体植物抽出物、好ましくは精油の混合物と、 (b)97.0〜99.0重量%、好ましくは97.5〜99.0重量%の、約50〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油と を含むかまたはからなることができる。

一実施形態では、オゾン化オリーブ油は、約100〜350mEq O2/Kg、好ましくは約150〜350mEq O2/Kg、より好ましくは約250〜350mEq O2/Kgの過酸化物価を有しうる。過酸化物価(PVとしても示される)は、オゾン化油中に存在する過酸化物の量を表し、1000gの油中に含まれる活性酸素のミリ当量として表される。この値は、以下で説明する方法に従って決定される。

オゾン化オリーブ油は、オゾンを含むガス状混合物をオリーブ油に、オゾンとオリーブ油中に含まれる不飽和脂肪酸に存在する二重結合との反応を可能にするのに十分な時間バブリングさせることによって得ることができる。本発明の実施に有用なオゾン化オリーブ油を得るために、例えば特許出願EP2025740A1に開示されている方法など、それ自体当業者に知られている種々のオゾン化方法を使用することができ、それらの全ての記載内容は本明細書の一部として援用される。

オリーブ油のオゾン化反応は、上記の範囲に含まれる過酸化物価を有するオゾン化オリーブ油を得るのに適した条件下で行うことができ、または、好ましくは、オリーブ油の完全なオゾン化が得られるまで行うことができ、これにより、一般に、350mEq O2/Kgを超える過酸化物価を有するオゾン化油がもたらされ、これは、その後、所望の過酸化物価が得られるまで、非オゾン化オリーブ油(バージンオリーブ油)で希釈することができる。

本発明のオゾン化オリーブ油は、真菌性および/または細菌性の腟症および/または外陰膣炎の治療において使用することができるので、オリーブ油のオゾン化反応は、薬物および/または医療デバイスの市場販売に関する法律の下で提供される基準に適合する、非常に低いレベルの微生物汚染を保証可能な装置で有利に行うことができる。

好ましい実施形態では、オゾン化オリーブ油の製造において原料として使用可能なオリーブ油は、精製オリーブ油または有機オリーブ油でありうる。本発明の文脈において、有機オリーブ油とは、規則(EC)834/2007の規定およびその後の改正、ならびに関連する実施規則に従って生産されたオリーブ油を意味する。

有機オリーブ油は、それ自体でまたはオゾン化反応の結果として、オゾン化油自体の膣粘膜への局所適用中に有害作用を引き起こす可能性がある合成化合物の残留物を含まないオゾン化オリーブ油を得ることができる原料である。

一実施形態では、本発明によるオゾン化オリーブ油の製造において原料として使用可能なオリーブ油は、以下の特徴の少なくとも1つを有しうる: −20℃での密度:0.90〜0.95g/ml;および/または −過酸化物価:<20mEq O2/Kg、好ましくは<10mEq O2/Kg;および/または −酸価:<2.0mg KOH/g、好ましくは<1.6mg KOH/g。

好ましい実施形態では、原料として使用可能なオリーブ油は、上記の特徴のすべてを有しうる。

本発明によるオゾン化オリーブ油は、オゾン化オリーブ油と上記の少なくとも1つの液体植物抽出物とを、任意の順序で、好ましくは周囲温度および圧(約25℃および1気圧)で、混合物を得るために当技術分野で通常使用される方法および装置を使用して、撹拌下で混合することにより得ることができる。本発明のオゾン化オリーブ油は、淡黄色の油性軟膏として現れ、その臭気は、その油に含まれる少なくとも1つの液体植物抽出物の性質によって強く影響を受ける可能性がある。

本出願人は、驚くべきことに、上記の少なくとも1つの液体植物抽出物を含むオゾン化オリーブ油は、膣の微小環境の非病原性種の増殖を阻害することなく、細菌および/または真菌の増殖の阻害、特に、腟症および/または外陰膣炎の症例のほぼ全ての原因となるカンジダ・アルビカンスおよび/またはガードネレラ・バギナリス(Gardenerella vaginalis)の増殖の阻害において効果的であることを見出した。

本発明によるオゾン化油は、さらに、細菌および/または真菌の感染症に対する作用の高い迅速性によって特徴付けられ、さらに、細菌および/または真菌の増殖の阻害効果は長く最長24時間まで持続する。本発明によるオゾン化油は、その適用後最長24時間、従って、膣管内に存在する期間をはるかに超えて、その抗菌および/または抗真菌活性を発揮することができるため、この特徴は、膣粘膜の微生物感染症の局所治療に特に有利である。

有利には、上記の少なくとも1つの液体植物抽出物を含む本発明によるオゾン化オリーブ油は、膣管内の生理学的条件下で通常存在する細菌叢の成長を阻害する活性が極めて低い。

さらに、本発明によるオゾン化オリーブ油は、膣粘膜に局所適用された場合、刺激性が低い。

上記の液体植物抽出物の存在が、本発明によるオゾン化油に、特に低い過酸化物価を有するオゾン化油について、微生物の増殖、好ましくは、真菌の増殖の阻害における作用のより高い迅速性を与える。従って、そのさらなる態様において、本発明は、特に細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療において、さらに詳しくは、カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療における、上記のオゾン化油の婦人科的使用に関する。

一実施形態では、本発明は、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療のための上記のオゾン化油の使用に関する。

そのさらなる態様において、本発明は、婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の腟症および/または外陰膣炎の局所治療における使用のため、さらに好ましくは、カンジダ属およびガードネレラ・バギナリスに属する真菌の中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療における使用のための、上記のオゾン化油に関する。

一実施形態では、本発明は、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラータおよびガードネレラ・バギナリスの中から選択される少なくとも1つの病原体によって引き起こされる外陰膣炎の局所治療における使用のためのオゾン化油に関する。

一実施形態では、婦人科的使用のため、好ましくは、細菌性および/または真菌性の外陰膣炎の局所治療における使用のためのオゾン化油は、薬理学上有効な量の上記のオゾン化オリーブ油を膣内に適用すること含むことができ、好ましくは、それは、約1〜20ml/die、より好ましくは約3〜10ml/dieの前記オゾン化オリーブ油を膣腔内に適用することを含むことができる。

一実施形態では、オゾン化オリーブ油の婦人科的使用は、好ましくは、排他的ではないが、上記の1日用量で、少なくとも2回の投与、好ましくは、少なくとも3回の投与のために、少なくとも3日間、好ましくは3〜6日間、隔日に、つまり、約48時間の投与間隔で、上記のオゾン化オリーブ油を膣腔内に適用することを含むことができる。

この治療プロトコールは、非反復性、非再発性の細菌性および/または真菌性の腟症および/または膣炎の治療において示される。

さらなる実施形態では、上記のオゾン化オリーブ油の婦人科的使用は、好ましくは、排他的ではないが、上記の1日用量で、少なくとも10日間にわたって、好ましくは、72時間の適用間隔で10〜20日間、前記オゾン化オリーブ油を膣腔内に適用することを含むことができる。

この治療プロトコールは、再発性または慢性の、薬剤耐性でもある細菌性および/または真菌性の外陰膣炎の治療において特に有用である。

さらなる態様において、本発明は、上記の本発明によるオゾン化オリーブ油と、少なくとも1つの薬理学上許容される賦形剤とを含む医薬組成物に関する。

一実施形態では、前記医薬組成物は、軟膏、クリーム、ゲル、泡沫、エマルジョンまたは溶液(例えば、膣洗浄)の形態であってよく、それ自体当技術分野で知られている方法および装置によって成分を混合することにより調製することができる。

さらなる態様において、本発明は、本発明によるオゾン化オリーブ油または上記の医薬組成物を含む医療デバイスに関する。

本発明の文脈において、医療デバイスとは、指令93/42/EECで定義されているデバイスを意味する。好ましくは、医療デバイスは、機器、装置または 組成物の中から選択することができる。医療デバイスは、本発明によるオゾン化オリーブ油と、少なくとも1つの薬理学上許容される賦形剤とを含むことができる。

一実施形態では、本発明による医療デバイスは、組成物でありうる。好ましくは、前記組成物は、軟膏、クリーム、ゲル、泡沫、エマルジョンまたは溶液(例えば、膣洗浄水)の中から選択される。

好ましい実施形態では、医療デバイスは、好ましくは、軟膏またはクリーム含む使い捨ての医療デバイスでありうる。

細菌および/または真菌の感染症に対する本発明によるオゾン化油の作用の高い迅速性、ならびに細菌および/または真菌増殖の阻害における前記油の長期効果により、有利には、本発明による医療デバイスの微生物汚染のリスクは、例えば、デバイス自体の誤った使用による病原性微生物との偶発的な接触の場合にも極めて低い。

本発明によるオゾン化オリーブ油を含む医薬組成物または医療デバイスは、前述のように使用することができる。

以下の実施例は限定されない例示的特徴を有するにすぎない。

方法 過酸化物価(PV)の決定:過酸化物とヨウ化カリウムとの反応により遊離したヨウ素の、チオ硫酸ナトリウムによるヨウ素滴定(AOAC法No.28.022に準拠)。装置:内部のビュレットおよびDMi147−SC複合電極(白金−pH)およびLabX(登録商標)滴定ソフトウェアを備えたMettler Toledo G20滴定装置。滴定液:チオ硫酸ナトリウム0.1N(EXAXOL、イタリア)。氷酢酸(カタログ番号33209、SIGMA Aldrich)とクロロホルム(カタログ番号132950−1 L、SIGMA Aldrich)を3:2 v/vの割合で、穏やかに撹拌しながら混合することにより溶液(「Sol.A」)を調製する。測定を行う前に、保存されている液体から電極を取り除き、電極を脱イオン水で数秒間洗浄する。約4gのヨウ化カリウム(カタログ番号30315、SIGMA Aldrich)を滴定装置のビーカーに秤量し;30mlの「Sol.A」を撹拌しながら加える。機器のタイマーを4分に設定し、開始させ、撹拌しながら溶液を維持する。3分35秒が経過したら、25mlの脱イオン水を溶液に加え、チオ硫酸ナトリウムを用いてブランク値(サンプル不在下)の自動測定を続ける。ブランク測定により、試薬中の不純物の存在によって生じる電位の変化による過酸化物価の相対誤差を計算することができる。ブランク測定に使用される滴定液のミリモル単位の値は、機器によってB[1]として記憶される。サンプルの過酸化物価を決定するには、滴定装置のビーカーに約2gのサンプルを正確に秤量し、秤量したサンプルの量(p)を機器で記録し、30mlの「Sol.A」を加え、サンプルが完全に溶解するまで撹拌する。滴定する溶液に約4gのKlを加え、機器のタイマーを4分に設定し、開始させ、撹拌しながら溶液を維持する。3分35秒が経過したら、25mlの脱イオン水を溶液に加え、チオ硫酸ナトリウムを用いて、サンプルから遊離したヨウ素の自動滴定を続ける。電位の変化をマッピングする曲線を作成し変曲点を特定する、最低11ポイントを機器により記録できる場合、滴定の結果は肯定される。機器は、過酸化物価をmeq/Kg O2で直接提供する。過酸化物価は、同じサンプルで実行された3回の測定の算術平均として計算される。測定の合間に電極をクロロホルムで洗浄する。

酸価:AOCS法Cd3d−63。

微生物平板計数(Microbial plate count):平板計数を行うサンプル1gを回収し、最も一般的な防腐中和剤(ポリソルベート80、大豆レシチン、L−ヒスチジン)を含有する塩化ナトリウム−ペプトンのpH7溶液で1×106倍に希釈する。次に、希釈したサンプルを、選択的寒天培地(細菌ではカゼイン大豆消化寒天、真菌ではサブロー(Sobouraud)グルコース寒天)を含有するペトリ皿にプレーティングする。そのペトリ皿を、細菌の場合は34±℃、真菌およびカビの場合は22±1℃の温度制御環境で、計数目的での十分な微生物増殖を可能にする十分な時間(細菌では18〜24時間、酵母およびカビでは3〜7日間)インキュベートする。サンプル1グラムあたりのコロニー形成単位数(CFU/g)を決定し、観察されたコロニー数の値を希釈係数によって補正する。

実施例1 表1に示す特性を有する有機オリーブ油約5リットルを、不連続反応器に入れ、その油に約3容量%のオゾンを含有する乾燥空気(オゾン発生器によって現場で生成)をバブリングすることによりオゾン化した。反応は、40g/時のオゾン流量を用い、10〜15℃の温度および70〜90kPaの圧力で約36時間行った。得られたオリーブ油は完全にオゾン化され、PVは430mEq O2/Kgであり(以下、「油PV430」と呼ぶ)、黄色の油性液体として現れた。

次に、油PV430を、オゾン化反応で原料として使用したオリーブ油で、299mEqO2/KgのPVを有するオゾン化オリーブ油が得られるまで希釈した(3回の測定で得られた平均値、以下、「油PV300」と呼ぶ)。

次に、有機ラベンダー精油を、オリーブ油と精油の混合物の総重量に対して2重量%の終濃度で油PV300に加えた。

全ての工程を、適切な無菌状態を確保するために濾過空気が供給される陰圧環境で実施した。

ラベンダー精油を含有する油PV300のサンプルについて微生物の平板計数を行った。結果を表2に示す。

実施例2 実施例1で生成された、ラベンダー精油を含有する油PV300を試験して、目的の用途(腟症および/または外陰膣炎の局所治療)に関連する株:G.バギナリスおよびC.アルビカンスに関して抗菌および抗真菌特性を評価した。

さらに、生理学的条件下で膣管に通常存在する細菌叢への影響がないことを検証するために、アシドフィルス菌(L. acidophilus)に対する活性も調べた。

試験に使用したG.バギナリス、C.アルビカンスおよびアシドフィルス菌の株は、−30℃で凍結した各株のアリコートを解凍することにより調製し、液体培地で再構成し、単離した後、表3に示す培養条件下で株をインキュベートすることにより増殖させた。各株を表3に示す濃度で寒天の表面層に接種し、生存細胞の濃度は、平板計数法によって決定した。

実施例1で生成された、ラベンダー精油を含有する油PV300のいくつかのサンプルは、油が完全に吸収されるまで25mmセルロースディスク上にそれらを堆積することにより試験した。次に、ディスクを接種される寒天の層の上に置いた。

微生物の増殖の阻害は、60分の接触時間の後、拡大鏡を通して平板を視覚的に分析し、サンプルの覆われたゾーンの周囲の対照ゾーンと比較した微生物増殖の減少率を評価することにより評価した。阻害ハロが存在する場合、mm単位で測定される。試験の結果を表4に示す。

微生物増殖の阻止における、ラベンダー精油を含有する油PV300の活性は、病原性種の場合に優れており、通常存在する細菌叢に対してはわずかであることが示されている。

実施例3 膣上皮に対する潜在的な皮膚刺激を、細胞毒性アッセイによってin vitroで評価した:in vitroで再構築された3次元膣上皮による細胞生存試験(MTT試験)。

試験に使用される3次元細胞モデルは、化学的に定義された培地で、不活性ポリカーボネートフィルター上の空気と接触して5日間維持された、形質転換ヒト膣上皮細胞の培養物の0.5cm2直径単位からなる。モデルはEpiskin(登録商標)(リヨン、ロット16−HVE−015)から購入した。

実施例1で生成された、ラベンダー精油を含有するオゾン化油PV300を、上皮のサンプルに二反復で適用した。リン酸緩衝液(Euroclone)に0.5重量%で溶解したラウリル硫酸ナトリウム(SLS)を陽性対照として使用した。リン酸緩衝液は単独で陰性対照として使用した。暴露は、約37℃、5%CO2で1時間および6時間行った。暴露の終わりに、上皮をリン酸緩衝液で洗浄した。

上皮は、MTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)の1mg/ml溶液とともに37℃で3時間インキュベートした。

次に、溶液を除去し、イソプロパノールに置き換え、室温2時間連続してインキュベートした。各上皮の2アリコートを吸光度読み取りのために96ウェルプレートに移し、プレートリーダーを備えたTecan Sunrise遠隔操作式比色計で570nmの波長で実施した。

用量反応曲線の作成により、MTTテストで得られた細胞毒性データ(表5)により、ET50の理論値、つまり、未処理の細胞と比較して上皮の細胞生存率を50%低下させる時間を分単位で決定することができる。

結果の解釈は、サンプルのET50と軽度刺激薬(陽性対照)のものとを比較することによって行われる。

実施例1のラベンダー精油を含有する油PV300は、ヒト膣粘膜に対する潜在的な刺激を示さなかった。

実施例4〜6 微生物増殖の阻止における、ラベンダー精油を含んでなるオゾン化油の有効性を、様々な過酸化物価の関数として、定量的に評価するために、異なる細菌および真菌株を接種した、異なるPV値を有するオゾン化油のサンプルで細菌数の傾向を経時的に測定した。

表6に示すPVを有するオゾン化オリーブ油を得るために、実施例1で生成された油PV430を、オゾン化反応で原料として使用した有機オリーブ油の異なる割合で希釈した。

次に、ラベンダー精油を、オリーブ油/精油混合物の総重量に対して2重量%の終濃度で油の各サンプルと混合した。

オゾン化油の様々なアリコートに、以下の5つの微生物株を表7〜9に示す量で接種した: 大腸菌(Escherichia coli) ATCC 8739 緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) ATCC 9027 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) ATCC 6538 カンジダ・アルビカンス ATCC 10231 アスペルギルス・ブラジリエンシス(Aspergillus brasiliensis) ATCC 16404

各接種材料は、細菌をカゼイン大豆寒天上で、真菌をサブロー(Sabourad)グルコース寒天上で培養することによって調製した。細菌は、34±1℃で18〜24時間、C.アルビカンスは22±1℃で48時間、A.ブラジリエンシスは22±1℃で5〜7日間インキュベートした。接種材料の濃度は、生理食塩水で約108CFU/mlの微生物負荷量で調製し、サンプルの終濃度は、一般に105〜106CFU/mlに含まれた。接種後の異なる時点および接種から最大24時間後に、各株の残留微生物負荷を、平板微生物計数法を使用して評価した。結果を表7〜9に示す。

これらの表は、ラベンダー精油を含んでなるオゾン化油が、PVの値が低い場合でも、短時間で微生物負荷を大幅に減少させることができ、この作用を接種後最大24時間維持することができることを示している。

実施例7 実施例1で生成されたオゾン化油PV300は、婦人科的治療の臨床的有効性を検証するために、ヴェルシリア病院(Versilia Hospital)(ビアレッジョ)の生殖医療科での予備実験で使用された。

この実験は、抗生物質治療に対して反応しない、細菌および/または真菌起源の再発性感染症を有する10名の患者で実施された。膣スワブでの微生物学的分析により、7/10名の女性ではカンジダ・グラブラータおよびウレアプラズマ・ウレアリチカム(Ureaplasma urealiticum)による感染症が存在し、一方で、残りの3名の女性ではスワブにより様々な細菌および/または真菌株に対して陽性であることが示された。

オゾン化油による処置は、約5mlの油を72時間の時間を隔てて2回塗布することにより行われ、2週間繰り返した。

8/10の症例の処理終了時に、膣スワブの完全陰性化が観察され、新たな塗抹標本によってデーデルライン桿菌(Doderlein's bacillus)による再コロニー形成が明らかにされた。

残りの症例(2/10)では、パートナーによるピンポン感染の結果として再発が起こり、パートナーは精液培養により同じ病原体による感染症の存在を示した。

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