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Skin external agent and production of active component for the agent

阅读:820发布:2022-09-29

专利汇可以提供Skin external agent and production of active component for the agent专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a new skin external agent having a corneum-peeling stimulation activity and excellent in a chapped skin-improving effect. SOLUTION: Seeds of a bean selected from a group consisting of soybean, pea, red bean, mottled kidney bean, haricot, licorice, Sophora angustifolia, Cassia obtusifolia, Caesalpinia japonica, Gleditschia japonica, alfalfa, Arachis hypogaea, tapioca, common fenugreek and broad bean, or its processed material is extracted with water. The extract is hydrolyzed in the presence of a proteinase, and a fraction having a molecular weight of,下面是Skin external agent and production of active component for the agent专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 大豆、エンドウ、アズキ、ウズラ、インゲンマメ、カンゾウ、クララ、エビスグサ、ジャケツイバラ、サイカチ、ムラサキウマゴヤシ、ナンキンマメ、
    クズ、コロハ、ソラマメからなる群より選ばれた豆類の種子あるいはそれらの加工品の水抽出物を蛋白分解酵素で加水分解し、その分子量10,000以下の画分を有効成分とすることを特徴とする皮膚外用剤。
  • 【請求項2】 蛋白分解酵素がアクチナーゼ及び/又はビオプラーゼである請求項1記載の皮膚外用剤。
  • 【請求項3】 大豆、エンドウ、アズキ、ウズラ、インゲンマメ、カンゾウ、クララ、エビスグサ、ジャケツイバラ、サイカチ、ムラサキウマゴヤシ、ナンキンマメ、
    クズ、コロハ、ソラマメからなる群より選ばれた豆類あるいはそれらの加工品の水抽出物を蛋白分解酵素で加水分解した後、分子量10,000以下の画分を分画することを特徴とする皮膚外用剤有効成分の製造方法。
  • 【請求項4】分画が、限外ろ過膜または逆浸透膜によって行われる請求項3記載の皮膚外用剤有効成分の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト皮膚表面の鱗屑を緩やかに除去する作用を有する皮膚外用剤およびその有効成分の製造方法に関するものであって、より詳しくは、豆類あるいはその加工品に、蛋白分解酵素を作用させて得られる生成物の特定の画分を有効成分とする、
    層剥離促進作用を有するとともに肌荒れ改善作用に優れた新規な皮膚外用剤およびその有効成分の製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】老化皮膚とは、乾燥して滑らかさのないカサツキやザラツキのある荒れ肌を指し、このような肌荒れ状態の皮膚は、角層表面には鱗屑が多く見られ、角層が乾燥したり、時には角層中に有核角質細胞が存在することもある。 この原因として、皮膚のターンオーバーが正常に機能しておらず、角質細胞の剥離が正常に機能していないことなどが考えられている。 このような肌荒れの状態は美容上特に問題がある。 このような肌荒れを予防又は改善するものとして、ビタミンA、ビタミンB
    6 、パントテン酸などのビタミン類、ヒアルロン酸、グリセリン、尿素などの保湿剤、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症剤が用いられていたが、いずれもその効果の点において満足できるものではなく、また、これらの物質は皮膚表面の角層細胞の剥離不全の状態を直接改善するものではなかった。

    【0003】一方、角層剥離作用を有する物質としては、乳酸、グリコール酸などのα−ヒドロキシ酸、ステロイドサルファターゼ、プロテアーゼなどが知られている。 α−ヒドロキシ酸は角層剥離作用の他に、シワなど種々の老化防止の効果が知られている。 しかし、α−ヒドロキシ酸はpH3ないし4程度の酸性領域下で効果を発現することから、長期間の塗布によって、発赤、過度の落屑などの皮膚の炎症が生じる場合があり、安全性の点で問題がある。 また、ステロイドサルファターゼは蛋白質であることから、皮膚外用剤としての安定性に乏しい。 プロテアーゼはケラチンを溶解するため、剥離不全の角質細胞だけでなく、正常の角層中のケラチンをも溶解するため、皮膚の本来の目的である外界からの保護作用を低下させるおそれがある。

    【0004】さらに、豆類、特に大豆を原料としたものとしては、例えば、特開平2−257852号公報、特開平5−117129号公報、特公平1−45443号公報、特開平5−244978号公報及び特開平4−2
    97500号公報などに開示された技術が見られる。

    【0005】特開平2−257852号公報には、豆類あるいはその加工品を有機溶媒で抽出した非特異的フリーラジカルスカベンジャーが開示されており、その製造工程中に豆類を酵素的分解するとの記載があるが、その酵素はセルラーゼ、ペクチナーゼが例示されているのみで、いずれも蛋白分解酵素ではない。

    【0006】特開平5−117129号公報には、植物を起源とする蛋白加分解物の粉末を配合した皮膚外用剤が開示されており、この製造工程中においてプロテアーゼが用いられている。 しかし、使用する原料は豆類を脱脂した後、蛋白加水分解の前に脂質および可溶性の糖類を除去する目的で酸またはアルコール水で洗浄しているため、その抽出液は豆類の種々の成分を含んだものではない。

    【0007】特公平1−45443号公報には、脱脂大豆をアルコール変性した大豆蛋白を蛋白分解酵素で加水分解処理した部分加水分解大豆蛋白を配合してなる化粧料が開示されているが、これも前述の特開平5−117
    129号公報と同様に、脂質および可溶性の糖類を除去する工程が含まれているため、その抽出液は豆類の種々の成分を含んだものではない。

    【0008】特開平5−244978号公報には、大豆などのタンパク含有物質に対して蛋白分解酵素を作用させ、得られたペプタイド混合液を濃縮し、その後該混合液を吸着性樹脂のカラムに注入して展開し、臭い成分、
    塩分及びニガ味成分を除去した脱臭ペプタイドを分画採取する脱臭ペプタイドの製造方法が開示されているが、
    原料、酵素とも特定されていない。

    【0009】特開平4−297500号公報には、着色劣化性の小さいペプチド及び製造方法が開示されているが、製造工程中に、蛋白質を等電点付近で水洗しており、このためこの抽出液は前述の特開平5−11712
    9号公報と同様に、豆類の種々の成分を含んだものではない。

    【0010】このように前述した先行文献に開示されている豆類を原料とする物質は、当該原料から蛋白成分だけを抽出して用いており、本発明のように豆類に含まれる種々の水溶性物質を利用したものではなく、ましてや本発明の有効成分が角層剥離促進作用を有することによって肌荒れ改善効果があることを開示あるいは示唆するような記載はみられない。

    【0011】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述した従来の保湿剤、抗炎症剤並びに角層剥離作用を有する物質の問題点を解決し、肌荒れ改善効果に優れた皮膚外用剤を提供することにある。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】肌荒れ状態の皮膚は、角層表面に鱗屑が多く見られることが知られている。 本発明者は、このような鱗屑を緩やかに除去することによって、皮膚表面が滑らかになり、肌荒れが早期に改善されるであろうとの着眼の元に、種々の植物を原料にして角層剥離促進物質について鋭意研究した結果、豆類あるいはその加工品からの抽出物を蛋白分解酵素で加水分解し、その分子量10,000以下に分画した画分に角層剥離促進作用が高く、肌荒れ状態の皮膚を改善する効果、特にきめ細かいなめらかな肌質に改善する作用があるという知見を得、この知見を元に本発明を完成した。

    【0013】すなわち、本発明によれば、大豆、エンドウ、アズキ、ウズラ、インゲンマメ、カンゾウ、クララ、エビスグサ、ジャケツイバラ、サイカチ、ムラサキウマゴヤシ、ナンキンマメ、クズ、コロハ、ソラマメからなる群より選ばれた豆類の種子あるいはそれらの加工品の水抽出物を蛋白分解酵素で加水分解し、その分子量10,000以下の画分を有効成分とすることを特徴とする皮膚外用剤が提供される。 また、本発明によれば、
    前記特定の豆類あるいはそれらの加工品の水抽出物を蛋白分解酵素で加水分解した後、分子量10,000以下の画分を分画することを特徴とする皮膚外用剤有効成分の製造方法が提供される。

    【0014】

    【発明の実施の形態】本発明の有効成分は、特定の豆類あるいはそれらの加工品を粉砕後、水で抽出し、蛋白分解酵素を作用させ、さらに、分子量10,000以下の物質を分画したものである。 本発明における豆類としては、大豆(Glycine max)、エンドウ(Pi
    sum sativum)、アズキ(Phaseolu
    s angularis)、ウズラ、インゲンマメ(P
    haseolus vulgaris)、カンゾウ(G
    lycyrrhiza)、クララ(Sophora f
    lavescens)、エビスグサ(決明子:Cass
    ia obtusifolia)、ジャケツイバラ(雲実:Caesalpinia japonica)、サイカチ(皀角子:Gleditsia japonic
    a)、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sat
    iva)、ナンキンマメ(Arachis hypog
    aea)、クズ(Pueraria lobata)、
    コロハ(Trigonella foenum−gra
    ecum)及びソラマメ(Vicia faba)が例示でき、それらの種子が好適に使用できる。 また、その加工品としては、おから、豆乳及び豆腐などが好適なものとして例示できる。

    【0015】原料として前記豆の種子を用いる場合は、
    種子を1ないし50倍量の水で膨潤させ、ミキサー等で粉砕後、蛋白分解酵素処理を行う。 豆の加工品を用いる場合は、豆乳のような液体であれば、そのまま加水分解工程を行い、豆腐であれば粉砕後、約1ないし5倍量の水を加えて、蛋白分解酵素処理を行う。 蛋白分解酵素としては、主に工業的に用いられる酵素である、動物性のもの、植物性のもの、細菌性のものが使用できる。 具体的には、動物性のトリプシン及びα−キモトリプシン、
    植物性のプロメライン及びパパイン、細菌性のプロナ−
    ゼP、サガーゼ、プロクターゼ、セラチオペプチダーゼ及びセアプローゼS等が例示できるが、特にアクチナーゼやビオプラーゼが好適に用いられる。 なお、蛋白分解酵素処理は使用する酵素に対してそれぞれの最適pHで行う。

    【0016】さらに、分子量10,000以下の画分を分画することによって加水分解が不十分な蛋白質を取り除くことができ、さらに皮膚一次刺激性などがない皮膚に対して安全性の高い物質を得ることができる。 以下、
    このようにして得られたものを、本願明細書においては本発明品ということがある。

    【0017】本発明品は、化粧品あるいは医薬部部外品として安全性が高いものである。 分画法としては、限外ろ過膜、逆浸透膜などが用いられる。 本発明品には、分子量10,000以下の水溶性成分が含まれており、その成分種としては、蛋白加水分解物だけではなく、アミノ酸、糖類、水溶性の脂質、糖脂質、フラボノイド、サポニン、ビタミンなど種々の成分が含まれている。

    【0018】以上のようにして調製した本発明品を一種又は二種以上組合せて配合した本発明の皮膚外用剤とする場合、医薬的あるいは化粧料的に許容し得る公知の剤型、例えばクリーム、軟膏、乳剤、ローション、乳液、
    エッセンス、パック、ゲルなどの形態に製剤化して使用でき、その基剤も皮膚施用上許容し得る公知の液状及び固形状の原料を幅広く使用できる。

    【0019】その際、必要に応じて防腐剤、香料、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤など公知である種々の添加剤を加えることもできる。
    皮膚外用剤への本発明品の配合量は、適用部位、症状の度合、剤型などによって適宜変更してよいが、通常0.
    01ないし50重量%程度、好ましくは0.1ないし2
    0重量%程度を製剤中に配合するとよい。

    【0020】本発明品は、単独使用のほか、皮膚外用剤に通常用いられる有効成分と併用することもでき、例えば、セファランチン、ビタミンE、ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキなどの末梢血管拡張剤、カンフル、メントールなどの清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、ウンデシレン酸などの抗菌剤、塩化リゾチーム、グリチルリチン、アラントインなどの抗炎症剤、アスコルビン酸、アルブチン、コウジ酸などの色白剤、センブリエキス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、オウゴンエキス、ローズマリーエキス、アロエエキス、胎盤抽出液、肝臓抽出物などの動物・植物由来の各種抽出物などが適宜選択して自由に使用することができる。

    【0021】

    【実施例】次に、実施例として、本発明品の製造例、その効果の試験例並びに皮膚外用剤の処方例を挙げるが、
    これらは本発明を何ら限定するものではない。

    【0022】<製造例1>大豆種子10部に水90部を加え、一晩放置して膨張させたものをミキサーで粉砕し、110℃で10分間加熱した。 これを室温まで冷却後、ろ過によって、沈殿物を取り除いた。 ろ液をpH
    7.5に調整し、生物由来プロテアーゼ[商品名:アクチナーゼ(科研製薬株式会社製)]を0.01%添加し、撹拌下、30℃で5時間反応させた。 反応後、ろ過によって澄明な液体を得た。 そのろ液を分子量10,0
    00の限外ろ過膜を用いて、限外ろ過を行い、その透過液を、0.45μmのメンブランフィルターで除菌ろ過を行って製品とした。

    【0023】<製造例2>アズキ種子5部に水95部を加え、50℃で1時間加熱した後、ミキサーで粉砕した。 この懸濁液を10,000rpmで30分間遠心分離を行って上清を分取した。 この液をpH6.5に調整し、パパインを0.05%添加し、撹拌下、25℃で1
    0時間反応させ、ろ過によって澄明な液体を得た。 このろ液を逆浸透膜(日東電工社製、NTR7410)を通し、その透過液を、0.45μmのメンブランフィルターで除菌ろ過を行って製品とした。

    【0024】<製造例3>市販の豆乳をpH7.5に調整し、微生物由来プロテアーゼ[商品名:アクチナーゼ(科研製薬株式会社製)]を0.01%添加し、撹拌下、50℃で5時間反応させた。 反応後、ろ過によって澄明な液体を得、そのろ液を分子量10,000の限外ろ過膜を用いて限外ろ過を行い、さらに、0.45μm
    のメンブランフィルターで除菌ろ過を行って製品とした。

    【0025】

    【試験例】本発明品および本発明品を配合した皮膚外用剤の有用性を示すために、ヘアレスマウスを用いた角層剥離促進効果、ハーフフェイス法による肌荒れ改善効果及び安定性試験について以下の試験を行った。

    【0026】<試験例1>[ヘアレスマウスを用いた角層剥離促進効果] (1)サンプル サンプルは種々の豆種子を用いて、製造例1ないし3の方法で調整したものを用いた。 比較例とともにそれぞれのサンプルを表1に示す。

    【0027】

    【0028】

    【0029】(2)試験方法 ヘアレスマウスの皮膚を5%SDSにより30分間洗浄し、実験的乾燥肌を作製した。 次に10%硝酸銀を30分間閉塞貼付後、写真現像液(商品名:コピナール(富士写真フィルム株式会社製))に5分間浸し、硝酸銀貼付部位を黒変させた。 試験薬剤を一晩閉塞貼付し、翌日(約22時間後)除去した。 貼付除去直後の黒色度と除去24時間後の黒色度から退色度を肉眼観察した(退色度が高くなるほど角層剥離促進効果が高い)。 角層剥離促進効果の判定基準は、次のように行った。 ++:著しく退色、+:明らかに退色、±:わずかに退色、−:退色なし また、剥離のしかたなどの剥離具合については、肉眼観察と併せて写真を撮影しての観察を行った。 この写真を図面として添付した。 図1におけるsample a
    は、実施例における本発明品aの試験結果であり、co
    ntrol aは、比較例のaの試験結果を示すものである。 同様に図2ないし図4におけるcontrol
    bないしcontrol eは、比較例のbないしeの試験結果を示すものである。

    【0030】(3)試験結果 試験結果を表2に示した。

    【0031】

    【0032】(4)考察 表2から明らかなように、実施例である本発明品aから本発明品hの角層剥離促進効果は、非常に高かった。 また、剥離の状態は均一であり、皮膚表面が滑らかになることが推測される。 一方、比較例aは角層剥離促進効果は見られなかった。 この結果は、本効果が発現するためには蛋白分解酵素アクチナーゼによる処理が必要であることを示している。 また、比較例bでは角層剥離促進効果はわずかにしか認められなかった。 これは、アクチナーゼの代わりにトリプシンを用いたものであり、この結果は蛋白分解酵素の中でも効果の低いものがあることを示している。 比較例cでは角層剥離促進効果はわずかにしか認められなかった。 これは、限外ろ過の代わりに加熱によってアクチナーゼを失活させたものであり、この結果は分子量10,000以下に分画して初めて優れた効果が発現することを示している。

    【0033】以上のことから、豆乳から角層剥離促進物質を得るためには、プロテアーゼ、特に選択性の高いプロテアーゼによる処理が必要で、さらに分子量10,0
    00以下に分画して初めて優れた効果が発現することを示している。 比較例d、すなわち3%乳酸水溶液では、
    貼付除去24時間後の皮膚表面は著しく剥離している部分(++)とほとんど剥離していない黒色の部分(−)
    とが混在しており、不均一な剥離状態であった。 すなわち、3%乳酸水溶液には、角層剥離促進作用があるものの、その作用は本発明品とは異なり、皮膚表面を滑らかにするものではないと考えられる。

    【0034】<試験例2>[ハーフフェイス法による肌荒れ改善効果] (1)試験方法 本発明のエッセンス(処方例6と同じ基剤に、有効成分として本発明品aを10.00重量%配合したもの)
    を、頬部に肌荒れを起こしている30名の女性(35ないし55才)に朝晩の1日2回、顔面(頬部)に連続塗布し、1週間後における肌荒れ改善の程度(試験開始時に比べて、皮膚表面の鱗屑の減少度、肌のみずみずしさ、きめの細かさが改善されたかについて)をマイクロスコープ(20倍)を用いて観察することによって総合評価した。 顔面の塗布は、ハーフ・フェイス法で左右に行い、一方には本発明のエッセンスを、他の一方側にはコントロールとして本発明品を含まないもの(基剤のみ)を塗布し評価した。

    【0035】(2)試験結果 エッセンス使用前に対する肌荒れの改善度を判定した結果、本発明のエッセンスを塗布した肌については、塗布後1日後から鱗屑の減少が観察され、その後徐々に効果が現れ始め、最終評価時の7日後においては明らかな肌荒れ改善効果が認められた。 また、連続使用による皮膚異常は何ら認められず、塗布終了後も正常な肌質を維持していた。 結果を表3に示す。

    【0036】

    表中の数字は人数を表す。 改善率は「かなり改善」以上の割合を示す。

    【0037】<試験例3>[安定性試験] (1)試験方法 本発明品の代表例として、表1中のサンプル5種類について、保存安定性試験を行った。 試験は、通常の化粧料で用いられる中性領域(pH7)のpHで40℃の条件で行った。

    【0038】(2)試験結果 その結果を表4に示した。

    【0039】(3)考察 保存開始30日後において、本発明品aないしeは色調の変化や沈殿は認められず、本発明品の安定性が高いことが確認された。 一方、加熱によって蛋白分解酵素を失活させ、分子量10,000以下の分画処理を行わなかったサンプルである比較例cでは、褐色に着色し、しかも沈殿が多く見られ、安定性は非常に低かった。 本試験結果から、本発明品の製造方法には分子量10,000
    以下を分画する工程が必須であることがわかった。 本発明の豆類を用い製造例1に従って製造したもの(本発明品aないしd,f)同じく製造例2にしたがって製造したもの(本発明品g)および豆乳を用い製造例3に従って製造したもの(本発明品e)を表5に示した。

    【0040】

    【0041】<処方例>次に、表5の本発明品をそれぞれ配合した処方例を示す。 なお、処方例中、「適量」とは、処方全体が100重量%になる量を意味する。

    【0042】 処方例1 クリーム1 (重量%) A モノステアリン酸ポリエチレングリコール (40.EO) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 B 本発明品a 2.0 グリセリン 5.0 サリチル酸 0.01 エチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分およびBに属する成分を別々に加熱溶解した後、AにBを添加して撹拌、乳化し、徐々に冷却してクリームを製造した。

    【0043】 処方例2 クリーム2 (重量%) A モノステアリン酸ポリエチレングリコール (40.EO) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 B 本発明品a 2.0 本発明品b 2.0 グリセリン 5.0 サリチル酸 0.01 エチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分およびBに属する成分を別々に加熱溶解した後、AにBを添加して撹拌、乳化し、徐々に冷却してクリームを製造した。

    【0044】 処方例3 乳液 (重量%) A モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20.EO) 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット (60.EO) 0.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 アボカド油 4.0 トリオクタン酸グリセリル 4.0 B 本発明品b 5.0 1,3-ブチレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.2 精製水 適量 Aに属する成分およびBに属する成分を加熱溶解した後、AにBを添加して撹拌、乳化し、徐々に冷却して乳液を製造した。

    【0045】 処方例4 化粧水 (重量%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (60.EO) 8.0 エタノール 15.0 エチルパラベン 0.1 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3-ブチレングリコール 4.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 適量 本発明品c 20.0 上記の各成分を混合、均一に撹拌、溶解し化粧水を製造した。

    【0046】 処方例5 クリームパック (重量%) A 本発明品d 0.5 ビーガム 5.0 スクワラン 2.0 プロピレングリコール 5.0 ビタミンB12 0.05 精製水 適量 B 酸化亜鉛 10.0 C エタノール 5.0 Aに属する成分を混合、撹拌して膨潤させ、Bを少しずつ加える。 これにCを徐々に加えてペースト状になるまで混錬しクリームパックを製造した。

    【0047】 処方例6 エッセンス (重量%) 1%カルボキシビニルポリマー溶液 10.0 グリセリン 20.0 ヒアルロン酸 0.5 エタノール 1.0 精製水 適量 本発明品a 5.0 本発明品e 5.0 上記の各成分を混合、均一に撹拌、溶解しエッセンスを製造した。

    【0048】 処方例7 親水性軟膏 (重量%) A ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 グリセリルモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 B 本発明品e 0.1 プロピレングリコール 10.0 尿素 5.0 メチルパラベン 0.1 精製水 適量 Aに属する成分およびBに属する成分を別々に加温溶解した後、AにBを添加して撹拌、乳化し、親水性軟膏を製造した。

    【0049】 処方例8 パック (重量%) A ポリビニルアルコール 15.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.0 プロピレングリコール 3.0 ウロカニン酸 0.1 本発明品f 1.5 本発明品g 1.0 精製水 適量 B エチルアルコール 10.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 香料 0.1 AとBをそれぞれ計量し、Aを70℃まで加温し、攪拌しながら溶解する。 Aに混合したBを攪拌しつつ徐々に加えた後、ゆっくり攪拌しつつ室温まで冷却した。

    【0050】処方例1ないし8の外用剤は、角層剥離促進作用および肌荒れ改善作用において、いずれも、本発明の目的を満足する効果を有する製剤であることが確認された。

    【0051】

    【発明の効果】本発明によれば、特定の豆乳あるいはそれらの加工品からの抽出物を蛋白分解酵素で加水分解し、その分子量10,000以下の画分を配合した新規な皮膚外用剤が提供され、この皮膚外用剤は、皮膚に適用することにより優れた肌荒れ改善効果を発揮できるとともに、安定性が高く、かつ皮膚に対する安全性も高いという特徴を有する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】実施例および比較例において、角層剥離促進効果を確認するために、ヘアレスマウスを用いて、剥離具合を撮影した写真であり、sample aは、実施例における本発明品aの試験結果であり、control
    aは、比較例のaの試験結果を示すものである。

    【図2】同様に、control bは、比較例bの試験結果であり、controlcは、比較例cの試験結果を示すものである。

    【図3】同様に、比較例dの試験結果を示すものである。

    【図4】同様に、比較例eの試験結果を示すものである。

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成8年1月12日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】発明の名称

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【発明の名称】 皮膚外用剤およびその有効成分の製造方法

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 16/40 A61K 37/18

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