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Biologically active composition

阅读:157发布:2022-09-30

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(57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンからなる群より選択される少なくとも一種のラクトフェリン化合物を有効成分とし、有害微生物に対する抗菌性および有用微生物に対する増殖促進性の選択活性を有することを特徴とする生物活性組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有害生物の増殖を抑制し、有用微生物の増殖を促進することができる生物活性組成物に関し、詳しくは有害微生物の増殖の抑制および有用微生物の増殖の促進によりヒトまたは動物の健康を維持し、食品または飼料の保存性を向上し、さらにこれらの商品寿命を延長することができる生物活性組成物に関する。

    本発明の生物活性組成物は、ヒトまたは動物に対する投与あるいは食品または飼料に対する添加によって使用することができる。

    〔技術の背景および従来技術の説明〕

    ラクトフェリンは、鉄結合性蛋白質であって、生体内では、涙、だ液、末梢血および乳汁に含まれている。 乳におけるラクトフェリン含量は、人乳中のそれの約1/
    10程度であるが、大腸菌、カンジダ菌およびクロストリジウム菌等の有害微生物に対して抗菌効果を示すことが知られている。 〔ウエルシュ・ジェー・ケー アンド
    ジェー・ティー・メイ:ジャーナル・オブ・ペディアトリクス(Welsh JK& JT May:Journal of Pediatric
    s)第94巻 第1頁(19796年)〕 牛乳由来の牛ラクトフェリンを脱鉄することによって得られるアポラクトフェリンが、合成培地を用いた実験において0.5〜30mg/mlの添加量で、大腸菌、ブドウ球菌および腸球菌等の有害微生物の増殖を抑制することが知られている。

    〔ノンネッケ・ビー・ジェー アンド ケー・エル・スミス:ジャーナル・オブ・デイアリー・サイエンス(No
    nnecke BJ& KLSmith:Journal of Dairy Scienc
    e)、第67巻、第606頁(1984年)〕 一般に、アポラクトフェリンの抗菌性、鉄要求性の高い菌種に対して、鉄をキレート化することにより、その増殖を抑制すると考えられている。 しかしアポラクトフェリンを単独で使用する場合、抗菌効果を発現するには多量の添加量を必要とし、またその効果には自ずと限界があったのであり、アポラクトフェリンの抗菌効果を増強するために種々の工夫、考案がなされてきた。 ラクトフェリンをリゾチームと共存させて、抗菌性を増強することが提案され(特開昭62−249931号公報)、またラクトフェリンを分泌型Ig Aと共存させて、抗菌性を増強することが報告されている〔ステフェンズ・エス、ジェー・エム・ドルビー、ジェー・モントレイル アンド ジー・スピク:イミューノロジー(Stephens S.,JMDolb
    y,J.Montreuil & G.Spik:Immunology)第41巻第597頁(1980年)〕。

    一方、人乳中に存在するヒトラクトフェリンは、大腸における典型的な有用微生物のビフィズス菌の増殖を促進することが知られている(児玉:日本小児科学会誌、
    第87巻 第1000頁 1983年)。

    以上のように、従来から牛ラクトフェリンの有害微生物に対する抗菌性(以下、端に抗菌性という)およびヒトラクトフェリンの有用微生物に対する増殖活性(以下、端に増殖活性という)が知られている。

    本発明者は、ラクトフェリンについて研究を続け、その研究において、牛ラクトフェリンから鉄を除去して得たアポラクトフェリンに、銅およびマンガンをキレート結合させて得たラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの生物活性がアポラクトフェリンやラクトフェリン鉄の抗菌性よりも大きいことおよびヒトラクトフェリンの増殖活性よりも大きいことを見出し、これらの知見に基づいて本発明に到達した。

    〔発明の目的および発明の要約〕

    本発明の目的は、有害微生物に対して強な抗菌効果を有し、有用微生物に対して強力な増殖促進効果を有する生物活性組成物、すなわち抗菌性および増殖活性の選択的生物活性を有する生物活性組成物を提供することにあり、詳しくは、ヒトまたは動物の感染症の治療、腸内の有害微生物の増殖の抑制、感染症の防御および有用微生物の増殖の促進に有効な抗菌性および増殖活性の選択活性を有する生物活性組成物を提供することにあり、さらに詳しくは、抗菌性の点において食品または飼料の微生物による汚染および劣化の防止に有効に利用することができる生物活性組成物を提供することにある。

    本発明は、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンからなる群より選択されたラクトフェリン化合物を有効成分とし、有害微生物に対する抗菌性および有用微生物に対する増殖活性の選択活性を有することを特徴とする生物活性組成物である。

    本発明のラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンは、牛乳由来の牛ラクトフェリンから鉄を除去して得たアポラクトフェリンに、銅またはマンガンを結合することによって得られ、このラクトフェリン銅およびラントフェリンマンガンは、固体または液体の不活性担体または増量剤との混合により、製剤とすることができ、
    またその製剤の形態において生物活性組成物とすることもできる。

    本発明の生物活性組成物は、有害微生物の増殖の抑制に有効であり、かつ有用微生物の増殖を促進する作用を有する。

    〔発明の具体的な説明〕

    本発明のラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンは、牛乳に由来する牛ラクトフェリンから鉄を除去して得られるアポラクトフェリンに、銅またはマンガンを結合することによって得られる。

    牛ラクトフェリンの供給源は、初乳、移行乳、常乳、
    末期乳、さらにこれらの加工品、または加工余剰物の脱脂乳まるいはチーズホエー等の牛ラクトフェリンを含むものであれば、いかなるものであってもよい。 これらの牛ラクトフェリンの供給源を、イオン交換クロマトグラフ法により処理して、牛ラクトフェリンを分離、精製し、その牛ラクトフェリンをクエン酸溶液に溶解し、
    鉄を除去して、Feフリーのアポラクトフェリンを調製した後、このアポラクトフェリンを、硫酸銅水(溶媒)溶液または硫酸マンガン水(溶媒)溶液と反応させ、その反応混合物を限外濾過して、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンを得ることができる。

    ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンは、
    液状または乾燥した粉末状において、抗菌剤および/または増殖剤として使用することができるが、これを液体、粉体または固体の不活性担体あるいは増量剤、さらに食品素材または医薬品素材などとの混合により生物性組成物とすることもできる。

    以下において、試験例および実施例により本発明をさらに詳しく説明する。

    実験例 1 牛ラクトフェリン、アポラクトフェリン、ラクトフェリン鉄、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの有害微生物に対する抗菌効果および有用微生物に対する増殖促進効果について試験を行なった。

    (1)試験の調製 (1−1)牛ラクトフェリンの調製 特開昭63−152400号公報の実施例8と同様にして、牛ラクトフェリンを調製した。

    (1−2)アポラクトフェリンの調製 前記(1−1)の牛ラクトフェリン90gを精製水2100m
    lに溶解した後、10%クエン酸水溶液を添加して、そのp
    Hを2.5に調製し、室温において1時間反応させた。 この反応生成物を限外濾過し、そのケーキを凍結乾燥して、
    アポラクトフェリン87gを調製した。

    (1−3)ラクトフェリン亜鉛の調製 前記(1−2)のアポラクトフェリン30gを0.05Mリン酸緩衝液(pH:7.6)700mlに溶解し、これを2.6mMクエン酸含有2.6mM硫酸亜鉛水溶液285mlと、室温において15分反応させた後、限外濾過し、そのケーキを凍結乾燥して、ラクトフェリン亜鉛25gを調製した。

    (1−4)ラクトフェリン銅の調製 前記の(1−3)において2.6mMクエン酸含有2.6mM硫酸亜鉛水溶液の代りに、2.6mMクエン酸含有2.6mM硫酸銅水溶液を使用したこと以外は、(1−3)と同様にして、ラクトフェリン銅24gを調製した。

    (1−5)ラクトフェリンマンガンの調製 前記の(1−3)において、2.6mMクエン酸含有2.6硫酸亜鉛水溶液の代りに、2.6mMクエン酸含有2.6mM硫酸マンガン水溶液を使用したこと以外は、(1−3)と同様にして、ラクトフェリンマンガン24gを調製した。

    (1−6)ラクトフェリン鉄の調製 前記(1−1)の牛ラクトフェリン30gを精製水700ml
    に溶解し、これを2.6mM硫酸鉄水溶液と、室温において2
    4時間反応させた後、限外濾過し、そのケーキを凍結乾燥して、ラクトフエリン鉄26gを調製した。

    (2)供試菌株 エシエリヒア・コリ(Escherichia coli):(ATCC 1
    1775) スタフイロコッカス・アウレウス(Staphylococcus a
    ureus):(ATCC 12600) バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis):(ATC
    C 6633) シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fl
    uorescens):(ATCC 13525) クロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium
    perfringens):(ATCC 13124) ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus py
    ogenes):(ATCC 12344) ビフイドバクテリウム・ビフイダム(Bifidobacteriu
    m biffidum):(ATCC 15696) ビフイドバクテリウム・インフアンテイス(Bifidoba
    cterium infantis):(ATCC 15697) ビフイドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium
    breve):(ATCC 15700) ビフイドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium
    longum):(ATCC 15707) ビフイドバクテリウム・シュードロンガム(Bifidoba
    cterium pseudolongum):(ATCC 25526) ビフイドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacteriu
    m animalis):(ATCC 25527) ラクトバチルス・アシドフイラス(Lactobacillus ac
    idophilus):(ATCC 4356) ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei):
    (ATCC 3425) (3)試験方法 (3−1)エシエリヒア・コリ、スタフィロコッカス・
    アウレウス、バチルス、サブチリス、およびシュードモナス・フルオレッセンスを供試菌株とする試験 (3−1−1)供試菌株の前培養液の調製 保存スラントから供試菌株1白金を採り、これを標準寒天培地(日水製薬)に塗沫した後、この標準寒天培地を、35℃において16時間、好気的に培養した。 標準寒天培地上に生育したコロニーを白金耳でかき採り、生理食塩水にその濁度が2.0(波長:660nm)になるように懸濁して、供試菌株の前培養液を調製した。

    (3−1−2)抗菌効果の試験 バクトカジトン(DIFCO社)1gを精製水100mlに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液により、そのpHを7.0
    に調整した後、115℃において15分間滅菌した。 この基本培地に、滅菌フイルターで除菌した前記(1)の試料の溶液を、基本培地中の濃度が0.1%になるように加えて、試験培地を調製した。

    この試験培地に、前記の(3−1−1)の供試菌株の前培養液を、1%接種し、その濁度を測定した後、35℃
    において16時間、好気的に培養し、その培養液の濁度を測定した。

    対照として、前記の(1)の試料溶液の代りに精製水を基本培地に加えたこと以外は、前記と同様にして、培養液の濁度を測定した。

    上記の培養液の濁度を測定の結果から、次式によってそれぞれの試料について、それぞれの供試菌株の増殖抑制率を算出した。

    T16:16時間培養後の試験培養液の濁度 T0:培養前の試験培養液の濁度 C16:16時間培養後の対照培養液の濁度 C0:培養前の対照培養液の濁度 (3−2)クロストリジウム・パーフリンゲンスおよびストレプトコッカス・ピオゲネスを供試菌株とする試験 (3−2−1)供試菌株の前培養液の調製 前記の(3−1−1)において、標準寒天培地の代りに、GAM寒天培地(日水製薬)を使用し、培養を嫌気的に行なったこと以外は、(3−1−1)と同様にして、


    それぞれの試験菌株の前培養液を調製した。

    (3−2−2)抗菌効果の試験 前記の(3−1−2)において、「パクトカジトン1g
    を精製水100mlに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液により、そのpHを7.0に調整した基本培地」の代りに、G
    AMブイヨン培地(日水製薬)を使用し、培養を嫌気的に行なったこと以外は、(3−1−2)と同様にして、試験培養液の濁度および対照培養液の濁度を測定し、それぞれの増殖抑制率(%)を算出した。

    (3−3)ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、 ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム、 ビフィドバクテリウム・アニマリス、ラクトバチルス・
    アシドフィラス、およびラクトバチルス・カゼイ、を供試菌株とする試験 (3−3−1)供試菌株の前培養液の調製 前記の(3−2−1)と同様にして、それぞれの供試菌株の前培養液を調製した。

    (3−3−2)増殖促進効果の試験 前記の(3−2−2)と同様にして、試験培養液の濁度および対照培養液の濁度を測定し、次式によりそれぞれの供試菌株に対する増殖促進率(%)を算出した。

    T16:16時間培養後の試験培養液の濁度 T0:培養前の試験培養液の濁度 C16:16時間培養後の対照培養液の濁度 C0:培養前の対照培養液の濁度 (4)試験の結果 第1表および第2表に示すとおりであった。

    第1表によると、供試した有害微生物6株に対して、


    ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンは、他のラクトフェリンよりも非常に大きい増殖抑制効果を示すことがわかる。

    また第2表によると、供試した有用微生物8株に対して、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンは、他のラクトフェリンよりも大きい増殖促進効果を示すことがわかる。

    試験例 2 有害微生物に対する増殖抑制効果および有用微生物に対する増殖促進効果に及ぼすラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの量の影響について試験を行なった。

    (1)試験の調製 (1−1)ラクトフェリンの亜鉛の調製 試験例1の(1−3)と同様にして、ラクトフェリン亜鉛を調製した。

    (1−2)ラクトフェリン銅の調製 試験例1の(1−4)と同様にして、ラクトフェリン銅を調製した。

    (1−3)ラクトフェリンマンガンの調製 試験例1の(1−5)と同様にして、ラクトフェリンマンガンを調製した。

    (2)供試菌株 試験例1と同じものを使用した。

    (3)試験の方法 試験例1の(3−1−2)、(3−2−2)および(3−3−2)における基本培地中の試料のラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの量を第3表および第4表に示す量としたこと以外は、試験例1と同様にして、試験を行ない、それぞれの増殖抑制率(%)および増殖促進率(%)を算出した。

    (4)試験の結果 第3表および第4表に示すとおりであった。

    第3表によると、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンのいずれもが、30pp


    mの量において供試菌株6株の総べてに対する増殖抑制効果があること、その量が増えると、増殖抑制効果が高くなること、およびその量が250ppmを超えると、その増殖抑制効果が完全なものになることがわかる。

    第4表によると、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンのいずれも30ppmの量において、供試菌株8株の総べてに対して、増殖促進効果があること、その量が増えると、増殖促進効果が高くなること、およびその量が250〜500ppmになると、最高の増殖促進効果が得られることがわかる。

    またラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンに、牛ラクトフェリンまたはアポラクトフェリンの共存する場合の補足的な試験を行なったが、その試験においても、同様な結果が得られた。

    参考例 1 原乳10Kgに、試験例1の(1−3)と同様にして調製したラクトフェリン亜鉛2gを溶解した。 (原乳におけるラクトフェリン亜鉛濃度:200ppm) この原乳を、対照としてのラクトフェリン亜鉛を添加しない原乳(無添加)とともに、10℃において8日間保存した。

    保存期間中の原乳および原乳(無添加)における一般細菌数および風味は第5表に示すとおりであった。

    第5表によると、原乳にラクトフェリン亜鉛を添加した原乳は、その保存性が向上する。

    参考例 2 脱脂粉乳800gに、試験例1の(1−3)と同様にして調製したラクトフェリン亜鉛200gを混合して、流動性のよい生物活性組成物1000gを得た。

    この組成物を、1〜2才令の健康なホルスタイン種のメス牛5頭に、1回30gの投与量において1日2回、2
    日間、朝夕の飼料とともに給餌した。

    給餌を受けたメス牛の糞便中の細菌数は第6表に示すとおりであった。

    次に、この組成物を、下痢の症状を呈している幼若ブタ6頭に、1頭1日当り10gの量において、3日間投与した。 対照として、同様な下痢の症状を呈している幼若ブタ4頭には、ラクトフェリン亜鉛を添加していない脱脂粉乳を投与した。

    これらの幼若ブタにおける下痢の症状の治癒の状況を観察した。

    その結果は第7表に示すとおりであった。

    第6表によると、ラクトフェリン亜鉛の投与により、


    メス牛の有害な腸内細菌は減少し、有用なビフィドバクテリウム菌は顕著に増加した。 また第7表によると、ラクトフェリン亜鉛の投与により、幼若ブタの下痢を治療することができる。

    参考例 3 無水酢酸ナトリウム485gおよび食塩485gに、試験例1
    の(1−3)と同様にして調製したラクトフェリン亜鉛
    30gを混合して、良好な流動性を有する粉末状の生物活性組成物1000gを得た。

    この生物活性組成物50gを水道水4950gに熔解した。
    (溶液中の濃度、ラクトフェリン亜鉛:300ppm、無水酢酸ナトリウム:0.485%、食塩:0.485%)この溶液に市販のカットキャベツ1Kgを浸漬し、10分間そのままに保持した後、カットキャベツを溶液から引き上げ、10℃において、第8表に示す保存期間保存した。

    その保存後のカットキャベツの外観および風味は、第8表に示すとおりであった。

    第8表における「対照」は、カットキャベツを無水酢酸ナトリウムおよび食塩を溶解するが、ラクトフェリン亜鉛を含まない溶液を使用して、前記と同様に処理したカットキャベツの結果である。

    第8表によると、ラクトフェリン亜鉛により処理をすると、カットキャベツの保存性が向上する。

    次に、前記の粉末状の組成物10gを水道水490gに溶解した。 (溶液中の濃度、ラクトフェリン亜鉛:600ppm、
    無水酢酸ナトリウム:0.97%、食塩:0.97%) 乳房炎にかかっている3才令のホルスタイン種のメス牛の乳房を、朝夕2回の搾乳の時に、搾乳前および搾乳後に、前記のラクトフェリン亜鉛の溶液で充分に洗浄した。 3日後に、乳房炎は完治したが、この乳房炎は、ストレプトコッカス・ピオゲネスに起因するものであった。

    実施例 1 原乳10Kgに、試験例1の(1−4)と同様にして調製したラクトフェリン銅1gを溶解した。 (原乳におけるラクトフェリン銅濃度:100ppm) この原乳を、対照としてのラクトフェリン銅を添加しない原乳(無添加)とともに、10℃において、第9表を示す保存期間保存した。

    保存期間後の原乳および原乳(無添加)における一般細菌数および風味は第9表に示すとおりであった。

    第9表によると、原乳にラクトフェリン銅を添加した原乳は、その保存性が向上する。

    実施例 2 脱脂粉乳800gに、試験例1の(1−4)と同様にして調製したラクトフリン銅200gを混合して、流動性のよい生物活性組成物1000gを得た。

    この組成物を、1〜2才令の健康なホルスタイン種のメス牛5頭に、1回30gの投与量において1日2回、2
    日間、朝夕の飼料とともに給餌した。

    給餌を受けたメス牛の糞便中の細菌数は第10表に示すとおりであった。

    次に、この組成物を、下痢の症状を呈している幼若ブタ6頭に、1頭1日当り10gの量において、3日間投与した。 対照として、同様な下痢の症状を呈している幼若ブタ4頭には、ラクトフェリン銅を添加していない脱脂粉乳を投与した。

    これらの幼若ブタにおける下痢の症状の治癒の状況を観察した。

    その結果は第11表に示すとおりであった。

    第10表によると、ラクトフェリン銅の投与により、メス牛の有害な腸内細菌は減少し、有用なビフィドバクテリウム菌は顕著に増加した。 また第11表によると、ラクトフェリン銅の投与により、幼若ブタの下痢を治癒することができる。

    実施例 3 無水酢酸ナトリウム490gおよび食塩490gに、実験例1
    の(1−4)と同様にして調製したラクトフェリン銅20
    gを混合して、良好な流動性を有する粉末状の生物活性組成物1000gを得た。

    この生物活性組成物50gを水道水4950gに溶解した。
    (溶液中の濃度、ラクトフェリン銅:200ppm、無水酢酸ナトリウム:0.49%、食塩:0.49%)この溶液に市販のカットキャベツ1Kgを浸漬し、10分間そのままに保持した後、カットキャベツを溶液から引き上げ、10℃において、第12表に示す保存期間保存した。

    その保存後のカットキャベツの外観および風味は、第
    12表に示すとおりであった。

    第12表における「対照」は、カットキャベツを無水酢酸ナトリウムおよび食塩を溶解するが、ラクトフェリン銅を含まない溶液を使用して、前記と同様に処理したカットキャベツの結果である。

    第12表によると、ラクトフェリン銅により処理をすると、カットキャベツの保存性が向上する。

    次に、前記の粉末状の組成物10gを水道水490gに溶解した。 (溶液中の濃度、ラクトフェリン銅:400ppm、無水酢酸ナトリウム:0.98%、食塩0.98%) 乳房炎にかかっている3才令のホルスタイン種のメス牛の乳房を、朝夕2回の搾乳の時に、搾乳前および搾乳後に、前記のラクトフェリン銅の溶液で充分に洗浄した。 3日後に、乳房炎は完治したが、この乳房炎は、ストレプトコッカス・ピオゲネスに起因するものであった。

    実施例 4 原乳10Kgに、試験例1の(1−5)と同様にして調製したラクトフェリンマンガン1gを溶解した。 (原乳におけるラクトフェリンマンガン濃度:100ppm) この原乳を、対照としてのラクトフェリンマンガンを添加しない原乳(無添加)とともに、10℃において、第
    13表に示す保存期間保存した。

    保存期間後の原乳および原乳(無添加)における一般細菌数もよび風味は第13表に示すとおりであった。

    第13表によると、原乳にラクトフェリンマンガンを添加した原乳は、その保存性が向上する。

    実施例 5 脱脂粉乳800gに、試験例1の(1−5)と同様にして調製したラクトフェリンマンガン200gを混合して、流動性のよい生物活性組成物1000gを得た。

    この組成物を、1〜2才令の健康なホルスタイン種のメス牛5頭に、1回30gの投与量において1日2回、2
    日間、朝夕の飼料とともに給餌した。

    給餌を受けたメス牛の糞便中の細菌数は第14表に示すとおりであった。

    次に、この組成物を、下痢の症状を呈している幼若ブタ6頭に、1頭1日当り10gの量において、3日間投与した。 対照として、同様な下痢の症状を呈している幼若ブタ4頭には、ラクトフェリンマンガンを添加していない脱脂乳酸を投与した。

    これらの幼若ブタにおける下痢の症状の治癒の状況を観察した。

    その結果は第15表に示すとおりであった。

    第14表によると、ラクトフェリンマンガンの投与により、メス牛の有害な腸内細菌は減少し、有用なピフィドバクテリウム菌は顕著に増加した。 また第15表によると、ラクトフェリンマンガンの投与により、幼若ブタの下痢を治癒することができる。

    実施例 6 無水酢酸ナトリウム490gおよび食塩490gに、試験例1
    の(1−5)と同様にして調製したラクトフェリンマンガン20gを混合して、良好な流動性を有する粉末状の生物活性組成物1000gを得た。

    この生物活性組成物50gを水道水4950gに溶解した。
    (溶液中の濃度、ラクトフェリンマンガン:200ppm、無水酢酸ナトリウム:0.49%、食塩:0.49%)この溶液に市販のカットキャベツ1Kgを浸漬し、10分間そのままに保持した後、カットキャベツを溶液から引き上げ、10℃において、第16表に示す保存期間保存した。

    その保存後のカットキャベツの外観および風味は、第
    16表に示すとおりであった。

    第16表における「対照」は、カットキャベツを無水酢酸ナトリウムおよび食塩を溶解するが、ラクトフェリンマンガンを含まない溶液を使用して、前記と同様に処理したカットキャベツの結果である。

    第16表によると、ラクトフェリンマンガンにより処理をすると、カットキャベツの保存性が向上する。

    次に、前記の粉末状の組成物10gを水道水490gに溶解した。 (溶液中の濃度、ラクトフェリンマンガン:400pp
    m、無水酢酸ナトリウム:0.98%、食塩:0.98%) 乳房炎にかかっている3才令のホルスタイン種のメス牛の乳房を、朝夕2回の搾乳の時に、搾乳前および搾乳後に、前記のラクトフェリンマンガンの溶液で充分に洗浄した。 3日後に、乳房炎は完治したが、この乳房炎は、ストレプトコッカス・ピオゲネスに起因するものであった。

    実施例 7 試験例1の(1−3)と同様にして調製したラクトフェリン亜鉛20gおよび試験例1の(1−4)および(1
    −5)と同様にして調製したラクトフェリン銅10gおよびラクトフェリンマンガン10gを混合し、その混合物を原乳10Kgに溶解した。 (原乳中の濃度、ラクトフェリン亜鉛:50ppm、ラクトフェリン銅:25ppm、ラクトフェリンマンガン:25ppm) この原乳を、対照としてのラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンを添加しない原乳,(無添加,)とともに、10℃において、第17表に示す保存期間保存した。

    保存期間後の原乳および原乳(無添加)における一般細菌数および風味は第17表に示すとおりであった。

    第17表によると、原乳にラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンを添加した原乳は、その保存性が大幅に向上する。

    実施例 8 脱脂乳800gに試験例1の(1−3)、(1−4)および(1−5)と同様にして調製したラクトフェリン亜鉛
    100g、ラクトフェリン銅50gおよびラクトフェリンマンガン50gを混合して、流動性のよい生物活性組成物1000g
    を得た。

    この組成物を1〜2才令の健康なホルスタイン種のメス牛5頭に、1回30gの投与量において1日2回、3日間、朝夕の飼料とともに給餌した。

    給餌を受けたメス牛の糞便中の細菌数は第18表に示すとおりであった。

    次に、この組成物を、下痢の症状を呈している幼若ブタ6頭に、1頭1日当り10gの量において、3日間投与した。 対照として、同様な下痢の症状を呈している幼若ブタ4頭には、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンを添加していない脱脂粉乳を投与した。

    これらの幼若ブタにおける下痢の症状の治癒の状況を観察した。

    その結果は第19表に示すとおりであった。

    第18表によると、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの投与により、メス牛の有害な腸内細菌は減少し、有用なビフィドバクテリウム菌は顕著に増加した。 また第19表によると、ラクトフェリン亜鉛、ラクトフェリン銅およびラクトフェリンマンガンの投与により、幼若ブタの下痢を治癒することができる。

    〔発明の効果〕

    (1)ヒトまたは動物の腸内の有害微生物の増殖を抑制し、かつ有用微生物の増殖を促進することができる。

    (2)ヒトはまた動物の感染症の治癒に有効である。

    (3)ヒトまたは動物の感染症防御能を向上することができる。

    (4)食品または飼料の微生物による品質の劣化を抑制することができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 仁志 埼玉県蕨市中央6―8―15 (56)参考文献 Spic,Genevieve 編 「Proteins Iron Sto rage Transp.,Proc. Iut.conf.Proteins Iron Metab.,7th」El sevier,Amsterdam,N eth. (1985)P. 245−249

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