首页 / 专利库 / 植物学 / 真菌病害 / N-benzyltetrazole derivative and fungicide for agriculture and horticulture

N-benzyltetrazole derivative and fungicide for agriculture and horticulture

阅读:553发布:2021-10-17

专利汇可以提供N-benzyltetrazole derivative and fungicide for agriculture and horticulture专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a new N-benzyltetrazole derivative compound stably exhibiting high control effect on a wide spectrum of plant disease damages at a low concentration. SOLUTION: The fungicide for agriculture and horticulture comprises an N-benzyltetrazole derivative represented by formula (I) (R 1 is a hydrogen atom, an alkyl group, an amino group, an alkylamino group, a dialkylamino group, an alkylcarbonylamino group or an alkoxycarbonylamino group; A is a phenyl group, a hetero element (O, S or N)-containing five-membered ring, six-membered ring or condensed ring) or its salt. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI,下面是N-benzyltetrazole derivative and fungicide for agriculture and horticulture专利的具体信息内容。

  • 下記一般式(I)で表されるN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。
    [式中、R は、水素原子、アルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基を示し、
    Aは、下記一般式(II)または(III)で表される基を示し、
    (式中、R は、水素原子またはアルキル基を示し、R は、水素原子またはアルキル基を示し、Qは、フェニル基またはヘテロ元素(O、SまたはN)を含む5員環、6員環または縮環を示し、これらの環は、アルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)
    Xは、独立してハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基を示し、
    nは、0〜4の整数を示す。 ]
  • 上記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(I−1)で表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。
    [式中、R 、R 、R 、QおよびXは、前記と同じ意味を示す。 ]
  • 上記一般式(I−1)で表される化合物であって、Qが、フェニル基、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾールまたは1,2,4−オキサジアゾール(これらの環は、アルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項2記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。
  • 上記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(I−2)で表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。
    [式中、R 、R 、R 、QおよびXは、前記と同じ意味を示す。 ]
  • 上記一般式(I−2)で表される化合物であって、Qが、フェニル基、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾールまたは1,2,4−オキサジアゾール(これらの環は、アルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、請求項4記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。
  • 請求項1から5のいずれかに記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体および/またはその塩を含むことを特徴とする、農園芸用殺菌剤。
  • 说明书全文

    本発明は、N−ベンジルテトラゾール誘導体およびそれを含む農園芸用殺菌剤に関する。

    これまで生物活性を有するN−ベンジルテトラゾール系化合物がいくつか報告されている。 例えば、下記一般式(IV)で表される化合物および下記一般式(V)で表される化合物が、除草または殺センチュウ活性を有することが知られている。 また、下記一般式(VI)で表わされる化合物が抗腫瘍活性を有することが知られている(特許文献1、2および3参照)。 しかしながら、これらの化合物の殺菌活性については記載がない。

    (式中、R、n、R

    、R

    、X、G、A、Qは、それぞれ独立して下記引用特許文献に従って定義される。)

    国際公開第03/106436号パンフレット

    国際公開第04/011429号パンフレット

    国際公開第03/027095号パンフレット

    本発明は、より広いスペクトラムの植物病害に対して、より低濃度で、高い防除効果を安定的に発揮する新規なN−ベンジルテトラゾール誘導体化合物を提供することにある。 さらに、それらの化合物を有効成分として使用する殺菌剤、特に農園芸用殺菌剤を提供することにある。

    本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討を行った。 その結果、特定の構造を有するN−ベンジルテトラゾール化合物が好ましい殺菌活性を示し、それを有効成分とする組成物により、植物病害を効果的に防除しうることを見出した。 本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。

    すなわち、本発明は以下の通りである。
    (1)下記一般式(I)で表されるN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。

    [式中、R

    は、原子、アルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基を示し、


    Aは、下記一般式(II)または(III)で表される基を示し、


    (式中、R

    は、水素原子またはアルキル基を示し、R

    は、水素原子またはアルキル基を示し、Qは、フェニル基またはヘテロ元素(O、SまたはN)を含む5員環、6員環または縮環を示し、これらの環は、アルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)


    Xは、独立してハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基を示し、


    nは、0〜4の整数を示す。 ]


    (2)上記一般式(I)で表される化合物のうち、下記一般式(I−1)で表される化合物であることを特徴とする、(1)に記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。


    [式中、R

    、R

    、R

    、QおよびXは、前記と同じ意味を示す。 ]


    (3)上記一般式(I−1)で表される化合物であって、Qが、フェニル基、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾールまたは1,2,4−オキサジアゾール(これらの環はアルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、(2)記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。


    (4)上記一般式(I)で表される化合物が、下記一般式(I−2)で表される化合物であることを特徴とする、(1)に記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。


    (5)上記一般式(I−2)で表される化合物であって、Qが、フェニル基、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピロール、チオフェン、フラン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾールまたは1,2,4−オキサジアゾール(これらの環はアルキル基、アルコキシ基、メチレンジオキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基またはヒドロキシ基で置換されていてもよい。)であることを特徴とする、(4)記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体またはその塩。


    (6)(1)から(5)のいずれかに記載のN−ベンジルテトラゾール誘導体および/またはその塩を含むことを特徴とする、農園芸用殺菌剤。

    本発明に係る化合物(I)のうち、好ましい化合物は、殺菌活性を有しており、それを含む農園芸用殺菌剤は、農作物の重要病害である、キュウリ灰色かび病、キュウリやオオムギのうどんこ病、コムギの赤さび病などの各種病害に対して、幅広い防除効果を示す。 しかも、作物に薬害を生じることがないため、農園芸用殺菌剤として有用である。 したがって、本発明により優れた植物病害防除方法が提供される。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルキル基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルキルアミノ基であり得るが、そのアルキルアミノ基のアルキル部位は、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のジアルキルアミノ基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C ジアルキルアミノ基である。 具体的には、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、メチル−n−ブチルアミノ基、エチル−i−ブチルアミノ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルキルカルボニルアミノ基であり得るが、そのアルキルカルボニルアミノ基のアルキルカルボニル部位は、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキルカルボニル基である。 具体的には、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、ピバロイル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルコキシカルボニルアミノ基であり得るが、そのアルコキシカルボニルアミノ基のアルコキシカルボニル部位は、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルコキシカルボニルである。 具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボジル基、n−ブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、2−メチルブトキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、3−メチルブトキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、3−エチルブトキシカルボニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルキル基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)、(I−1)、(I−2)におけるR は、任意のアルキル基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、ヘテロ元素のO、SまたはNを含む環化体であり得るが、好ましくは、5員環または6員環あるいは縮環である。 具体的には、5員環としては、イミダゾール、ピラゾール、ピロール、チオフェン、フラン、イソキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−オキサジアゾールなどが挙げられ、6員環としては、ピリジン、ピラジン、ピリミジンなどが挙げられ、縮環は、インドール、ベンゾフランなどが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルキル基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルコキシ基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルコキシ基である。 具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、3−メチルブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−エチルブトキシ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のメチレンジオキシ基で置換されていてもよく、好ましくは、2,3−メチレンジオキシ基、3,4−メチレンジオキシ基、4,5−メチレンジオキシ基、5,6−メチレンジオキシ基などが挙げられる。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のハロゲン原子で置換されていてもよく、具体的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のハロアルキル基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C ハロアルキル基である。 さらに好ましくはC 〜C フルオロアルキル基である。 具体的には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ペンタフルオロプロピル基、ペンタフルオロブチル基、ペンタフルオロペンチル基、ペンタフルオロヘキシル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のハロアルコキシ基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C ハロアルコキシ基である。 さらに好ましくは、C 〜C フルオロアルコキシ基である。 具体的には、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ペンタフルオロプロポキシ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルキルチオ基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキルチオ基である。 具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、s−ブチルチオ基、i−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、2−メチルブチルチオ基、2,2−ジメチルプロピルチオ基、3−メチルブチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、2−メチルペンチルチオ基、3−エチルブチルチオ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルキルスルフィニル基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキルスルフィニル基である。 具体的には、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、n−プロピルスルフィニル基、i−プロピルスルフィニル基、n−ブチルスルフィニル基、s−ブチルスルフィニル基、i−ブチルスルフィニル基、t−ブチルスルフィニル基、n−ペンチルスルフィニル基、2−メチルブチルスルフィニル基、2,2−ジメチルプロピルスルフィニル基、3−メチルブチルスルフィニル基、n−ヘキシルスルフィニル基、2−メチルペンチルスルフィニル基、3−エチルブチルスルフィニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルキルスルホニル基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキルスルホニル基である。 具体的には、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、s−ブチルスルホニル基、i−ブチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、n−ペンチルスルホニル基、2−メチルブチルスルホニル基、2,2−ジメチルプロピルスルホニル基、3−メチルブチルスルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基、2−メチルペンチルスルホニル基、3−エチルブチルスルホニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルキルカルボニル基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキルカルボニル基である。 具体的には、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、ピバロイル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のアルコキシカルボニル基で置換されていてもよく、直鎖または分岐化したC 〜C アルコキシカルボニル基である。 具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、2−メチルブトキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、3−メチルブトキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、3−エチルブトキシカルボニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のモノアルキルアミノ基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C モノアルキルアミノ基である。 具体的には、モノメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、モノ−n−プロピルアミノ基、モノ−i−プロピルアミノ基、モノ−n−ブチルアミノ基、モノ−s−ブチルアミノ基、モノ−i−ブチルアミノ基、モノ−t−ブチルアミノ基、モノ−n−ペンチルアミノ基、モノ−2−メチルブチルアミノ基、モノ−2,2−ジメチルプロピルアミノ基、モノ−3−メチルブチルアミノ基、モノ−n−ヘキシルアミノ基、モノ−2−メチルペンチルアミノ基、モノ−3−エチルブチルアミノ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(II)、(III)におけるQは、任意のジアルキルアミノ基で置換されていてもよく、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C ジアルキルアミノ基である。 具体的には、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、メチル−n−ブチルアミノ基、エチル−i−ブチルアミノ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるXは、任意のハロゲン原子であってもよく、具体的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるXは、任意のアルキル基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルキル基である。 具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−エチルブチル基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    上記一般式(I)、(I−1)、(I−2)におけるXは、任意のアルコキシ基であり得るが、好ましくは、直鎖または分岐したC 〜C アルコキシ基である。 具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、3−メチルブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−エチルブトキシ基などが挙げられるが、これらに限定されない。

    本発明に係る一般式(I)および(I−1)および(I−2)で表される化合物は、そのE/Z異性体を含む。 例えば、オキシム部位{−C(R )=N−OCR Q−}、または、アジン部位{−C(R )=N−N=CR Q}でのE/Z異性体が考えられる。 本発明にかかる(I)および(I−1)および(I−2)で表される化合物は、それらのすべての考えうるE/Z異性体を含み、純粋なまたは実質的に純粋なE体およびZ体、ならびにE/Z異性体混合物をも含む。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、その塩を含む。 例えば、R がアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基である化合物は、4級アンモニウム塩になりうる。 このようなアンモニウム塩は当業者に周知であり、例えば塩酸塩などが挙げられる。 本発明に係る一般式(I)および(I−1)および(I−2)で表される化合物は、これらの考えうるすべての塩を含む。

    一般式(I)で表される化合物として、具体的には、表1〜表13に示す化合物が挙げられる。

    なお、(X) の欄において、「H」は無置換であることを表す。 また、表中で「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「nPr」はn−プロピル基を、「iPr」はiso−プロピル基を、「nBu」はn−ブチル基を、「tBu」はtert−ブチル基を、「Ac」はアセチル基を表す。 また、「Ph」はフェニル基を表し、例えば「Ph(2−Me)」とは2−メチルフェニル基を表す。

    下記の一般式(I−3)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X)n、Aが表1〜表6で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    下記の一般式(I−4)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X) 、Aが表7〜表8で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    下記の一般式(I−5)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X) 、Aが表9〜表10で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    下記の一般式(I−6)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X) 、Aが表11で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    下記の一般式(I−7)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X) 、Aが表12で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    下記の一般式(I−8)で表される化合物であって、R 〜R 、Q、(X) 、Aが表13で定義される化合物を例示する。

    Aは下記一般式(II)または(III)で表される基を表す。


    本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、任意の方法により合成されうるが、特に好ましい一般的製造法を以下に示す。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物のうちAが(II)である化合物は、以下の反応式1にしたがって合成されうる。

    (反応式1において、R

    〜R

    、X、Qおよびnは前述で定義した基、原子または整数を示す。)

    一般式(VII)で表される化合物と一般式(VIII)で表される化合物を反応させることにより本発明化合物(I−9)を製造することができる。 一般式(VII)で表される化合物は、テトラゾール化合物とベンジルハライド化合物あるいはベンジルスルホン酸エステル化合物などを反応させることにより製造することができるが、このような反応は既知であり、例えば「Jornal of The Chemical Society,Section C」 第703頁(1971年)や本明細書の実施例中の参考例1、2または3に記載の方法により合成できる。 一方、一般式(VIII)で表される化合物は、塩酸、硫酸などの酸と塩を形成していてもよい。 また、一般式(VIII)で表される化合物は市販品として入手可能であるか、または既知の方法により合成することができる。

    反応式1の反応は、任意の条件にて実施しうるが、好ましくは、不活性な有機溶媒中で行うのが好ましい。 不活性な有機溶媒とは、溶質、すなわち原料、生成物等と反応しない有機溶媒を意味する(以下、「不活性溶媒」ともいう。)。 より具体的には、一般式(VII)で表される化合物を不活性溶媒に溶解し、これに一般式(VIII)で表される化合物を加えることにより反応させることができる。 一般式(VIII)で表される化合物を、そのまま加えてもよいが、不活性溶媒(一般式(VII)を溶解した溶媒と同一または異なる溶媒でもよい)に溶解して加えることもできる。 また、逆に、一般式(VIII)で表される化合物の溶液中に一般式(VII)で表される化合物を加えて、反応させることもできる。

    上記不活性溶媒には、当業者が考えうる不活性溶媒をすべて含むが、好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル系溶媒、酢酸エチル、プロピオン酸エチルなどのエステル系溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノールなどのアルコール溶媒あるいは水が挙げられ、これらの不活性溶媒は単独もしくは混合して使用することができる。

    反応式1の反応は、任意の温度条件下で行うことができるが、好ましくは、0〜120℃で行いうる。

    反応式1の反応時間は、反応が終了する任意の時間としてもよい。 反応が終了するとは、例えば、溶媒中の原料の一方または両方が消費されることをいい、例えば薄層クロマトグラフィーによって確認しうる。 一般的には、1時間〜24時間の範囲内である。

    反応式1の反応においては、酢酸、塩酸などの酸や、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの塩基を加えてもよい。 酸あるいは塩基を加えることにより、反応速度を上げることができる場合がある。 当業者はこの反応に適した酸あるいは塩基を、適宜選択することができるはずであり、それらの任意の酸あるいは塩基をこの反応において使用することができる。

    反応式1で表される反応の終了後、通常のワークアップ手法により処理し、通常の精製、単離方法を用いて目的物である一般式(I−9)で表される化合物を得ることができる。 具体的には、反応終了後、水とベンゼン、トルエン、クロロホルムまたは酢酸エチルなどの有機溶媒とを加えて抽出し、有機溶媒層を得ることができる。 得られた有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウムなどの脱水剤により乾燥し、溶媒を留去し、必要であれば、クロマトグラフィーおよび/または再結晶などの精製手段により目的物(I−9)を得ることも可能である。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物のうちAが(II)である化合物は、以下の反応式2にしたがって合成されうる。

    (反応式2において、R

    〜R

    、X、Qおよびnは、前述で定義した基、原子または整数を示す。Lは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、スルホネート基、トリフレート基を含む脱離能のある基または原子を示す。)

    一般式(IX)で表される化合物と一般式(X)で表される化合物を塩基の存在下、反応させることにより本発明化合物(I−9)を製造することができる。 一般式(IX)で表される化合物は、一般式(VII)で表される化合物とヒドロキシルアミンを反応させることにより製造することができる。 このような反応は既知であり、例えば「Journal of The American Chemical Society 」第81巻、第475頁(1959年)や本明細書の実施例中の参考例4に記載の方法により合成できる。 また、一般式(X)で表される化合物は、市販品として入手可能であるか、または公知の方法により合成することができる。

    反応式2の反応は、任意の条件にて実施しうるが、好ましくは、不活性な有機溶媒中で行うのが好ましい。 不活性な有機溶媒とは、溶質、すなわち原料、生成物等と反応しない有機溶媒を意味する(以下、「不活性溶媒」ともいう)。 より具体的には、一般式(IX)で表される化合物を不活性溶媒に溶解し、これに一般式(X)で表される化合物を加えることにより反応させることができる。 一般式(X)で表される化合物を、そのまま加えてもよいが、不活性溶媒(一般式(IX)を溶解した溶媒と同一または異なる溶媒でもよい)に溶解して加えることもできる。 また、逆に、一般式(X)で表される化合物の溶液中に一般式(IX)で表される化合物を加えて、反応させることもできる。

    上記不活性溶媒には、当業者が考えうる不活性溶媒をすべて含むが、好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル系溶媒、酢酸エチル、プロピオン酸エチルなどのエステル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類あるいはジメチルスルホキシドなどが挙げられ、これらの不活性溶媒は単独もしくは混合して使用することができる。

    反応式2の反応において、使用する塩基は、例えば水素化ナトリウムなどのアルカリ金属水素化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基類、ピリジン、トリエチルアミンなどの有機塩基類が使用できるが、当業者はこの反応に適した塩基を、適宜選択することができるはずであり、それらの任意の塩基をこの反応において使用することができる。

    反応式2の反応は、任意の温度条件下で行うことができるが、好ましくは、−70℃〜120℃、より好ましくは0〜80℃で行いうる。

    反応式2の反応時間は、反応が終了する任意の時間としてもよい。 反応が終了するとは、例えば、溶媒中の原料の一方または両方が消費されることをいい、例えば薄層クロマトグラフィーによって確認しうる。 一般的には、1時間〜24時間の範囲内である。

    反応式2で表される反応の終了後、通常のワークアップ手法により処理し、通常の精製、単離方法を用いて目的物である一般式(I−9)で表される化合物を得ることができる。 具体的には、反応終了後、水とベンゼン、トルエン、クロロホルムまたは酢酸エチルなどの有機溶媒とを加えて抽出し、有機溶媒層を得ることができる。 得られた有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウムなどの脱水剤により乾燥し、溶媒を留去し、必要であれば、クロマトグラフィーおよび/または再結晶などの精製手段により目的物(I−9)を得ることも可能である。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物のうちAが(III)である化合物は、以下の反応式3あるいは反応式4にしたがって合成されうる。

    (反応式3あるいは4において、R

    〜R

    、X、Qおよびnは前述で定義した基、原子または整数を示す。)

    一般式(XII)で表される化合物は、一般式(VII)で表される化合物を原料として、ヒドラジンと反応させることにより合成することができる。 そのような合成方法は既知であって、例えば、本明細書の実施例中の参考例6に記載の方法により合成することができる。 一般式(XI)および(XIII)で表される化合物は、市販品として入手可能であるか、または公知の方法により合成することができ、例えば、本明細書の実施例中の参考例7に記載の方法により合成することができる。

    反応式3および4の反応は、任意の条件にて実施しうるが、好ましくは、不活性な有機溶媒中で行うのが好ましい。 不活性な有機溶媒とは、溶質、すなわち原料、生成物等と反応しない有機溶媒を意味する(以下、「不活性溶媒」ともいう)。 より具体的には、一般式(VII)または(XII)で表される化合物を不活性溶媒に溶解し、これに一般式(XI)または(XIII)で表される化合物を加えることにより反応させることができる。 一般式(XI)または(XIII)で表される化合物を、そのまま加えてもよいが、不活性溶媒(一般式(VII)または(XII)を溶解した溶媒と同一または異なる溶媒でもよい)に溶解して加えることもできる。 また、逆に、一般式(XI)または(XIII)で表される化合物の溶液中に一般式(VII)または(XII)で表される化合物を加えて、反応させることもできる。

    上記不活性溶媒には、当業者が考えうる不活性溶媒をすべて含むが、好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル系溶媒、酢酸エチル、プロピオン酸エチルなどのエステル系溶媒、あるいはメタノール、エタノール、n−プロパノールなどを含むアルコール溶媒が挙げられる。

    反応式3および4の反応は、任意の温度条件下で行うことができるが、好ましくは、0〜120℃で行いうる。 また、通常は常圧条件下で行うことができるが、減圧条件下、または加圧条件下で行うこともできる。

    反応式3および4の反応の反応時間は、反応が終了する任意の時間としてもよい。 反応が終了するとは、例えば、溶媒中の原料の一方または両方が消費されることをいい、例えば薄層クロマトグラフィーによって確認しうる。 一般的には、1時間〜24時間の範囲内である。

    反応式3および4の反応においては、反応系中に酸触媒を加えてもよい。 酸触媒を加えることにより、反応速度を上げることができる場合がある。 好ましい酸触媒としては、p−トルエンスルホン酸一水和物、カンファースルホン酸などが挙げられるが、当業者はこの反応に適した酸触媒を、適宜選択することができるはずであり、それらの任意の触媒をこの反応において使用することができる。

    反応式3および4の反応においては、反応系中に塩基を加えてもよい。 塩基を加えることにより、反応速度を上げることができる場合がある。 好ましい塩基としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類、炭酸カリウムなどの無機塩基類、ピリジン、トリエチルアミンなどの有機塩基類などが挙げられるが、当業者はこの反応に適した塩基触媒を、適宜選択することができるはずであり、それらの任意の触媒をこの反応において使用することができる。

    反応式3および4で表される反応の終了後、通常のワークアップ手法により処理し、通常の精製、単離方法を用いて目的物である一般式(I−10)で表される化合物を得ることができる。 具体的には、反応終了後、水とベンゼン、トルエン、クロロホルム、または酢酸エチルなどの有機溶媒とを加えて抽出し、有機溶媒層を得ることができる。 得られた有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウムなどの脱水剤により乾燥し、溶媒を留去し、必要であれば、クロマトグラフィーおよび/または再結晶などの精製手段により目的物(I−10)を得ることも可能である。

    一般式(I)で表される化合物は、必要に応じて、融点、赤外吸収スペクトル、 H−NMRスペクトル、 13 C−NMRスペクトル、質量分析、X線構造解析などによって分析し、確認、同定することができる。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物の、より具体的な合成法を、本明細書の実施例中、実施例1〜13において記載した。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、殺菌活性を示す。 したがって、一般式(I)で表される化合物を含む組成物を殺菌剤として使用することができる。 特に、一般式(I)で表される化合物を活性成分として含む組成物を、農園芸用殺菌剤として用いることができる。

    本発明化合物の防除対象となる植物病害としては、例えば、
    イネのいもち病(Pyricularia
    oryzae) 、紋枯病(Rhizoctonia solani) 、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、馬鹿苗病(Gibberella
    fujikuroi)、
    コムギのうどんこ病(Erysiphe graminis f.sp.tritici) 、赤さび病(Puccinia recondita)、葉枯病(Septoria
    tritici) 、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum) 、眼紋病(Psuedocercosporella herpotrichoides)、赤かび病(Gibberella
    zeae)、
    オオムギうどんこ病(Erysiphe graminis f.sp.hordei)、赤さび病(Puccinia hordei)、雲形病(Rhynchosporium
    secalis) 、網斑病(Pyrenophora teres)、
    カンキツのそうか病(Elsinoe fawcetti)、黒点病(Diaporthe citri)、青かび病(Penicillium italicum)、緑かび病(penicillium
    digitatum)、
    リンゴの黒星病(Venturia
    inaequalis)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mali)、モニリア病(Monilinia
    mali) 、
    ナシの黒星病(Venturia
    nashicola) 、黒斑病(Alternaria kikuchiana),ブドウのべと病(Plasmopara viticola )、うどんこ病(Uncinula
    necator)、黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、
    モモの灰星病(Sclerotinia
    cinerea) 、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、
    カキの落葉病(Gloeosporium
    kaki)、落葉病(Cercospora kaki 、Mycosphaerella nawae) 、
    ダイズの紫斑病(Cercospora
    kikuchII)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseoloum)、
    ジャガイモの疫病(Phytophtora
    infestans)、夏疫病(Alternaria solani)、
    キュウリのうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea) 、炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、黒星病(Cladosporium
    cucumerinum) 、べと病(Pseudoperonosopora cubensis)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、
    ナスのうどんこ病(Erysiphe
    cichoracearum)、褐紋病(Phomopsis vexans)、
    トマトの疫病(Phytophthora
    infestans)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、
    イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、
    インゲンの炭そ病(Colletotrichum
    lindemthianum)、
    エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi)、
    ラッカセイの褐斑病(Cercospora arachidicola)、黒渋病(Cercospora personata)、
    チャの網もち病(Exobasidium
    reticulatum) 、白星病(Elsinoe leucospila)、
    タバコのうどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、赤星病(Alternaria lingipes)、炭そ病(Colletotrichum
    tabacum)、
    テンサイの褐斑病(Cercospora
    beticola)、
    種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)などがあげられる。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物を活性成分として含む農園芸用殺菌剤の組成は、活性成分として一般式(I)で表される化合物を含む以外は、通常の農園芸用殺菌剤の組成としてもよい。 通常の組成とは、例えば、農薬製剤ガイド(編集:日本農薬学会施用法研究会、発行:社団法人日本植物防疫協会)に記載される。 すなわち、一般式(I)で表される化合物、適当な担体、補助剤、界面活性剤、結合剤および安定剤などを配合してもよい。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物を含む農園芸用殺菌剤の組成物は、農薬の剤型として一般に使用されている任意の剤型に製剤化することができる。 例えば、粉剤、粗粉剤、DL(ドリフトレス型)粉剤、フローダスト剤、微粒剤、細粒剤、粒剤、水和剤、液剤、ゾル剤(フロアブル剤)、乳剤、油剤などに製剤化することができるが、これらに限定されない。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物の含有量は、製剤の剤型および使用方法により、適宜選択することができる。 一般に好ましい含有量は、製剤全体量に対して0.1〜90重量%の範囲である。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物を活性成分として含む農園芸用殺菌剤は、一般の農園芸用殺菌剤が使用される方法と同様の方法で使用することができる。 具体的には、水和剤、液剤、乳剤、ゾル剤(フロアブル剤)、顆粒水和剤または油剤の場合は、水で50〜2000倍に希釈して、一般に活性成分が1〜10000ppmの濃度の液になるように調製し、この希釈液を、農耕地10アール当たり50〜300リットル、通常は100〜200リットルの範囲で植物の病害発生部位の茎葉に散布しうる。

    また、液剤、乳剤またはゾル剤(フロアブル剤)の場合は、水で希釈することなく、または50倍以内に希釈して、微量散布剤として10アール当たり、50〜5000mlの量を、主に空中散布(LV散布、ULV散布、S散布などを含む)することもできる。 空中散布は、ヘリコプターなどを用いて実施される。

    また、粉剤、粗粉剤、DL粉剤、フローダスト剤、微粒剤、細粒剤または粒剤の場合は、10アール当たり2〜5kgの剤(活性成分含有量は約5〜500g)を、植物の病害発生部位の茎葉、土壌表面、土壌中、または水面に施用してもよい。

    また、本発明化合物は、必要に応じて他の農薬、例えば除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、植物成長調整剤、肥料、土壌改良剤などと混用または併用することは勿論のこと、これらとの混合製剤も可能である。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物を農園芸用殺菌剤として製剤化する方法の具体例を、本明細書の実施例中、実施例14〜18に記載した。

    本発明に係る一般式(I)で表される化合物を含む農園芸用殺菌剤の有用性、すなわち殺菌活性を、本明細書の実施例中、試験例1〜3に記載した。

    以下、本発明を実施例および試験例により具体的に説明するが、これらにより本発明の範囲が限定されるものではない。

    以下の実施例1〜13および参考例において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物の製造例を具体的に記載した。 記載されたNMRデータは、JNM−LA300スペクトロメーター(日本電子データム株式会社製)によって測定されたデータであり、全δ値をppmで示した。

    5−アミノ−2−{2−クロロ−5−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号1−22)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.5g,1.99mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.32g,2.01mmol)、酢酸ナトリウム(0.17g,2.07mmol)、水(2ml)を加え、室温下、2時間撹拌した。 反応終了後、水を加え、酢酸エチル(40ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=15:1)にて精製し、標記化合物0.52g(収率74%)を、白色結晶物(融点;106〜108℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.61−7.55(m,2H),7.42−7.29(m,6H),5.71(s,2H),5.22(s,2H),4.37(br,2H),2.20(s,3H)

    5−アミノ−2−{5−[1−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号1−50)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した2−(5−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.40g,1.84mmol)を加えた。 これに(6−メチルピリジン−2−イルメトキシ)アミン(0.25g,1.81mmol)、酢酸(0.02g,0.33mmol)、水(2ml)を加え、5時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、水を加え、酢酸エチル(40ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、標記化合物0.40g(収率65%)を、白色結晶物(融点;115〜116℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.65−7.58(m,3H), 7.38−7.30(m,2H),7.20(d,1H),7.06(d,1H),5.55(s,2H),5.34(s,2H),4.34(br,2H),2.57(s,3H),2.31(s,3H)

    2−{2−クロロ−5−[1−(4−クロロベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}−5−メチルテトラゾールの製造(化合物番号1−14)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、N,N−ジメチルホルムアミド(5ml)を加え、水素化ナトリウム(50mg,60%,油性,1.25mmol)を加え、撹拌しながら氷冷して5℃にまで冷却した。 この溶液に2−[2−クロロ−5−(1−ヒドロキシイミノエチル)ベンジル]−5−メチルテトラゾール(0.3g,1.13mmol)を徐々に添加した。 添加終了後、撹拌を1時間続けた。 4−クロロベンジルクロリド(0.18g,1.12mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)に溶解し、反応混合物に滴下した。 滴下終了後、氷冷を止めて、室温に戻して撹拌を1.5時間続けた。 反応終了後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル(50ml)を加えて抽出し、有機層を分離した。 得られた有機層を水で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、標記化合物0.32g(収率73%)を、油状物質として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.58(dd,1H),7.51(d,1H),7.41(d,1H),7.35−


    7.23(m,4H),5.85(s,2H),5.16(s,2H),2.53(s,3H),2.19(s,3H)

    5−アミノ−2−{4−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号3−6)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した2−(4−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.6g,2.76mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.44g,2.76mmol)、酢酸ナトリウム(0.23g,2.80mmol)、水(2ml)を加え、室温下、2時間撹拌した。 反応終了後、水を加え、クロロホルム(50ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた粗結晶をヘキサン/酢酸エチル混合溶媒で洗浄し、標記化合物0.78g(収率88%)を、白色結晶物(融点;132〜133℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.65(d,2H),7.43−7.31(m,7H),5.55(s,2H),5.23(s,2H),4.31(br,2H),2.24(s,3H)

    5−アミノ−1−{4−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号4−7)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した1−(4−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.5g,2.30mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.37g,2.32mmol)、酢酸ナトリウム(0.19g,2.31mmol)、水(2ml)を加え、室温下、4時間撹拌した。 反応終了後、水を加え、クロロホルム(50ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=10:1)にて精製し、標記化合物0.51g(収率69%)を、白色結晶物(融点;200℃(dec))として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.68(d,2H),7.42−7.24(m,7H),5.35(s,2H),5.24(s,2H),4.53(br,2H),2.25(s,3H)

    5−アミノ−2−{2−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号5−6)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した2−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.4g,1.84mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.29g,1.82mmol)、酢酸ナトリウム(0.15g,1.83mmol)、水(2ml)を加え、3時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、水を加え、クロロホルム(50ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=5:1)にて精製し、標記化合物0.50g(収率85%)を、油状物質として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.41−7.18(m,8H),7.05(d,1H),5.58(s,2H),5.21(s,2H),4.29(br,2H),2.27(s,3H)

    5−アミノ−1−{2−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号6−6)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5ml)に溶解した1−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.5g,2.30mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.37g,2.32mmol)、酢酸ナトリウム(0.19g,2.31mmol)、水(2ml)を加え、4時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、水を加え、クロロホルム(50ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=5:1)にて精製し、標記化合物0.50g(収率68%)を、白色結晶物(融点;123〜124℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.38−7.23(m,9H),5.25(2s,4H),5.24(s,2H),2.35(s,3H)

    1−{2−クロロ−5−[1−(ベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル}−5−メチルアミノテトラゾールの製造(化合物番号2−18)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(3ml)に溶解した1−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−メチルアミノテトラゾール(0.2g,0.75mmol)を加えた。 これにO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.12g,0.75mmol)、酢酸ナトリウム(0.06g,0.73mmol)、水(1ml)を加え、室温下、4時間撹拌した。 反応終了後、水を加え、酢酸エチル(40ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、標記化合物0.15g(収率54%)を、白色結晶物(融点;99〜100℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.60(dd,1H),7.42−7.31(m,7H),5.38(s,2H),5.20(s,2H),4.07(br,1H),3.07(d,3H),2.17(s,3H)

    5−アミノ−2−[2−クロロ−5−(1−{[1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチリデン]ヒドラゾノ}エチル}ベンジル}テトラゾールの製造(化合物番号1−110)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5.0ml)に溶解した5−アミノ−2−[2−クロロ−5−(1−ヒドラゾノエチル)ベンジル]テトラゾール(0.40g,1.51mmol)を加えた。 これに2−アセチル−6−メチルピリジン(0.21g,1.56mmol)、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.2g,1.04mmol)を加え、4時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、クロロホルム(50ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=5:1)にて分離精製し、標記化合物0.22g(収率38%)を黄色結晶物(融点;130−131℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.97(d,1H),7.86(d,1H),7.81(s,1H),7.62(t,1H),7.54(d,1H),7.16(d,1H),5.76(s,2H),4.32(br,2H),2.59(s,3H),2.34(s,3H),2.23(s,3H)

    5−アミノ−2−[2−クロロ−5−(1−{[1−(4−メトキシフェニル)エチリデン]ヒドラゾノ}エチル)ベンジル]テトラゾールの製造(化合物番号1−84)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、トルエン(8ml)に溶解したp−メトキシアセトフェノンヒドラゾン(0.19g,1.16mmol)を加え、この溶液に2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾール(0.29g,1.15mmol)、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.22g,1.14mmol)を加え、5時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、室温まで冷却し、反応混合物に酢酸エチル(50ml)を加えた。 これを飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=5:1)にて分離精製し、標記化合物0.32g(収率70%)を黄色結晶物(融点;133〜134℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.89−7.84(m,3H),7.81(d,1H),7.47(d,1H),6.94(d,2H),5.75(s,2H),4.36(br,2H),3.86(s,3H),2.28(s,6H)

    5−アミノ−2−[4−(1−{[1−(4−メチルチアゾール−2−イル)エチリデン]ヒドラゾノ}エチル)ベンジル]テトラゾールの製造(化合物番号3−34)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(7ml)に溶解した5−アミノ−2−[4−(1−ヒドラゾノエチル)ベンジル]テトラゾール(0.50g,2.16mmol)を加えた。 これに2−アセチル−4−メチルチアゾール(0.31g,2.20mmol)、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.42g,2.18mmol)を加え、2時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、クロロホルム(50ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた粗結晶をヘキサン/酢酸エチル混合溶媒で洗浄し、標記化合物0.61g(収率80%)を、黄色結晶物(融点;187〜190℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.92(d,2H),7.40(d,2H),6.96(s,1H),5.60(s,2H),4.32(br,2H),2.50(s,3H),2.43(s,3H),2.33(s,3H)

    5−アミノ−2−[2−(1−{[1−(4−メチルチアゾール−2−イル)エチリデン]ヒドラゾノ}エチル)ベンジル]テトラゾールの製造(化合物番号5−27)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(6ml)に溶解した5−アミノ−2−[2−(1−ヒドラゾノエチル)ベンジル]テトラゾール(0.40g,1.73mmol)を加えた。 これに2−アセチル−4−メチルチアゾール(0.25g,1.77mmol)、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.30g,1.56mmol)を加え、30分加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、クロロホルム(50ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=5:1)にて分離精製し、標記化合物0.22g(収率34%)を黄色油状物として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.53(d,1H),7.44−7.09(m,3H),6.97(s,1H),6.00(s,2H),4.32(br,2H),2.50(s,3H),2.42(s,3H),2.38(s,3H)

    5−アミノ−1−[2−(1−{[1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチリデン]ヒドラゾノ}エチル)ベンジル]テトラゾールの製造(化合物番号6−23)

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(5.0ml)に溶解した5−アミノ−1−[2−(1−ヒドラゾノエチル)ベンジル]テトラゾール(0.30g,1.30mmol)を加えた。 これに2−アセチル−6−メチルピリジン(0.18g,1.33mmol)、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(0.20g,1.04mmol)を加え、1時間加熱還流させながら撹拌した。 反応終了後、クロロホルム(50ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=5:1)にて分離精製し、標記化合物0.08g(収率18%)を黄色結晶物(融点;148℃(dec))として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.97(d,1H),7.66(t,1H),7.50−7.40(m,4H),7.21(d,1H),5.78(br,2H),5.68(s,2H),2.61(s,3H),2.32(s,6H)

    次に、本発明化合物の例のうちいくつかの H−NMR(CDCl /TMS)δ(ppm)データを表14〜表15に示す。

    次に本発明化合物合成中間体の製造例を参考例として示す。

    参考例1
    2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾールおよび1−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中に、ジメチルスルホキシド(100ml)に溶解した5−アミノ−1H−テトラゾール(5.2g,61mmol)を加えた。 これに、トリエチルアミン(6.1g,60mmol)を加えた後、3−ブロモメチル−4−クロロアセトフェノン(10.0g,40mmol)を添加した。 添加終了後、室温下で2時間撹拌した。 反応終了後、氷水に反応溶液を加え、酢酸エチル(200ml)を加え抽出した。 水層をさらに酢酸エチル(150ml)で抽出し、有機層をあわせて飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=5:1)にて分離精製し、2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾール3.7g(収率37%)を白色結晶物(融点;102−106℃)

    H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.99−7.96(m,2H),7.67(d,1H),6.05(s,2H),5.78(s,2H),2.56(s,3H)として得た。 また、1−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−アミノテトラゾール2.8g(収率28%)を白色結晶物(融点;176−177℃)、

    H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.97(dd,1H),7.68(d,1H),7.59(d,1H),6.91(s,1H),5.47(s,2H),2.54(s,3H)として得た。

    参考例2
    2−(4−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾールおよび1−(4−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中に、四塩化炭素(60ml)に溶解した4−メチルアセトフェノン(5.0g,37mmol)を加えた。 これに、N−ブロモこはく酸イミド(6.6g,37mmol)、アゾイソブチロニトリル(0.1g,0.59mmol)を加えた後、25分間加熱還流させながら撹拌した。 氷水で冷却し、析出した結晶をろ過で除き、減圧下にて溶媒を留去し、4−ブロモメチルアセトフェノンの粗成物を得た。

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中に、ジメチルスルホキシド(100ml)に溶解した5−アミノ−1H−テトラゾール(4.8g,56mmol)を加えた。 これに、トリエチルアミン(5.7g,56mmol)を加えた後、4−ブロモメチルアセトフェノンの粗成物を添加した。 添加終了後、室温下で2時間撹拌した。 反応終了後、氷水に反応溶液を加え、酢酸エチル(200ml)を加え抽出した。 水層をさらに酢酸エチル(150ml)で抽出し、有機層をあわせて飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=3:1)にて分離精製し、2−(4−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール1.6g(収率20%)を白色結晶物(融点;140−142℃)、 H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.94(d,2H),7.41(d,2H),6.05(s,2H),5.71(s,2H),2.55(s,3H)として得た。 また、1−(4−アセチルベンジル)5−アミノ−テトラゾール0.9g(収率11%)を白色結晶物(融点;198℃(dec))、 H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.94(d,2H),7.32(d,2H),6.85(s,2H),5.44(s,2H),2.54(s,3H)として得た。

    参考例3
    2−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾールおよび1−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中に、四塩化炭素(70ml)に溶解した2−メチル−2−(2−メチルフェニル)1,3−ジオキソラン(10.0g,56mmol)を加えた。 これに、N−ブロモこはく酸イミド(10.0g,56mmol)、アゾイソブチロニトリル(0.3g,1.8mmol)を加えた後、30分間加熱還流させながら撹拌した。 氷水で冷却し、析出した結晶をろ過で除き、減圧下にて溶媒を留去し、2−(2−ブロモメチルフェニル)−2−メチル−1,3−ジオキソランの粗成物を得た。

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中に、ジメチルスルホキシド(100ml)に溶解した5−アミノ−1H−テトラゾール(5.7g,67mmol)を加えた。 これに、トリエチルアミン(6.7g,66mmol)を加えた後、2−(2−ブロモメチルフェニル)−2−メチル−1,3−ジオキソランの粗成物を添加した。 添加終了後、室温下で3時間撹拌した。 反応終了後、氷水に反応溶液を加え、酢酸エチル(250ml)を加え抽出した。 水層をさらに酢酸エチル(150ml)で抽出し、有機層をあわせて飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去した。 得られた残渣を還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた300ml容量の4つ口フラスコ中のテトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、2N塩化水素水溶液を加え、室温下で3時間撹拌した。 反応終了後、氷水に反応溶液を加え、炭酸水素ナトリウムで中和し、酢酸エチル(200ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去した。 得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=3:1)にて分離精製し、2−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール2.6g(収率21%)を白色結晶物(融点;136−137℃)、 H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.96(dd,1H),7.58−7.48(m,2H),7.05(dd,1H),6.01(s,2H),5.83(s,2H),2.57(s,3H)として得た。 また、1−(2−アセチルベンジル)−5−アミノテトラゾール2.3g(収率19%)を白色結晶物(融点;162℃(dec))、 H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)
    8.01(dd,1H),7.55−7.45(m,2H),6.77(s,2H),6.66(d,1H),5.56(s,2H),2.61(s,3H)として得た。

    参考例4
    2−[2−クロロ−5−(1−ヒドロキシイミノエチル)ベンジル]−5−メチルテトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた50ml容量の4つ口フラスコ中に、メタノール(15ml)に溶解した2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−メチルテトラゾール(1.5g,5.99mmol)を加えた。 これにヒドロキシルアミン塩酸塩(0.42g,6.04mmol)、酢酸ナトリウム(0.50g,6.10mmol)、水(4ml)を加え、室温下、5時間撹拌した。 反応終了後、水を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄後、有機層を分離し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、標記化合物1.2g(収率75%)を、白色結晶物(融点;138〜140℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm) 7.96(s,1H),7.58(dd,1H),7.52(d,1H),7.44(d,1H),5.86(s,2H),2.54(s,3H),2.22(s,3H)

    参考例5
    1−(5−アセチル−2−クロロベンジル)−5−メチルアミノテトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器、および温度計をつけた50ml容量の4つ口フラスコ中に、ジメチルスルホキシド(15ml)を加え、水素化ナトリウム(0.32g,60%,油性,8.00mmol)を加え、撹拌しながら氷冷して10℃にまで冷却した。 この溶液に5−アミノ−1−(2−クロロ−5−アセチルベンジル)テトラゾール(2.0g,7.95mmol)を徐々に添加した。 添加終了後、撹拌を50分間続けた。 ヨウ化メチル(1.1g,7.75mmol)を反応混合物に滴下した。 滴下終了後、氷冷を止めて、室温に戻して撹拌を2時間続けた。 反応終了後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル(100ml)を加えて抽出し、有機層を分離した。 得られた有機層を水で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;メルク社製商品名「Silica gel 60H」、展開溶媒;トルエン:アセトン=5:1)にて精製し、標記化合物0.84g(収率40%)を、白色結晶物(融点;130〜133℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.90(dd,1H),7.73(d,1H),7.55(d,1H),5.41(s,2H),4.18(br,1H),3.11(d,3H),2.54(s,3H)

    参考例6
    5−アミノ−2−[2−クロロ−5−(1−ヒドラゾノエチル)ベンジル]テトラゾールの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた50ml容量の4つ口フラスコ中に、エタノール(20ml)に溶解した5−アミノ−2−(5−アセチル−2−クロロベンジル)テトラゾール(3.0g,12mmol)を加え、この溶液にヒドラジン一水和物(1.2g,24mmol)を、室温にて滴下して加えた。 滴下終了後、加熱還流させながら4時間撹拌した。 反応終了後、室温に冷却した。 析出した結晶をろ過で集めエタノールで洗浄し、標記化合物2.4g(収率75%)を、白色結晶物(融点142〜143℃)として得た。


    H−NMR(DMSO−d6/TMS)δ(ppm)7.67(d,1H),7.58(dd,1H),7.42(d,1H),6.52(br,2H),6.03(s,2H),5.68(s,2H),1.98(s,3H)

    参考例7
    p−メトキシアセトフェノンヒドラゾンの製造

    還流冷却器、撹拌器および温度計をつけた30ml容量の4つ口フラスコ中に、エタノール(15ml)に溶解したp−メトキシアセトフェノン(0.50g,3.33mmol)を加え、この溶液にヒドラジン一水和物(0.33g,6.59mmol)を、室温にて滴下して加えた。 滴下終了後、加熱還流させながら5時間撹拌した。 反応終了後、室温になるまで放熱し、反応混合物に酢酸エチル(50ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下にて溶媒を留去し、標記化合物0.54g(収率99%)を白色結晶物(融点110〜111℃)として得た。


    H−NMR(CDCl

    /TMS)δ(ppm)7.61−7.56(m,2H),6.91−6.86(m,2H),5.24(s,2H),3.82(s,3H),2.12(s,3H)

    粉剤化実施例;化合物番号1−46の化合物(2重量部)、PAP(イソプロビルリン酸エステル)(物理性改良剤)(1重量部)およびクレー(97重量部)の混合物を、均一に粉砕混合して、活性成分を2重量%含有する粉剤を得ることができる。 さらに、化合物番号1−46の化合物に替えて、表1〜表13に記載の各化合物を用いること以外は、同様の方法により、それぞれの粉剤を得ることができる。

    水和剤化実施例;化合物番号1−105の化合物(20重量部)、アルキルベンゼンスルホン酸カリウム(3重量部)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(5重量部)および白土(72重量部)の混合物を均一に混合し、粉砕することにより、活性成分を20重量%含有する水和剤を得ることができる。 さらに、化合物番号1−105の化合物に替えて、表1〜表13に記載の各化合物を用いること以外は、同様の方法により、それぞれの水和剤を得ることができる。

    乳剤化実施例;化合物番号1−105の化合物(30重量部)、メチルエチルケトン(40重量部)およびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(30重量部)を混合して溶解することにより、活性成分を30重量%含有する乳剤を得ることができる。 さらに、化合物番号1−105の化合物に替えて、表1〜表13に記載の各化合物を用いること以外は、同様の方法により、それぞれの乳剤を得ることができる。

    ゾル剤化実施例;化合物番号1−46の化合物(40重量部)、ラウリル硫酸塩(2重量部)、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム(2重量部)、アセトキシプロピルセルロース(1重量部)および水(55重量部)の混合物を均一に混合することにより、活性成分を40重量%含有するゾル剤を得ることができる。 さらに、化合物番号1−46の化合物に替えて、表1〜表13に記載の各化合物を用いること以外は、同様の方法により、それぞれのゾル剤を得ることができる。

    粒剤化実施例;化合物番号1−46の化合物(10重量部)、ラウリル硫酸塩(1重量部)、リグニンスルホン酸カルシウム(5重量部)、ベントナイト(30重量部)、およびクレー(54重量部)の混合物に、さらに水(15重量部)を加えて混練機で混練したのち、造粒機で造粒し、流動乾燥機で乾燥して、活性成分を10重量%含有する粒剤を得ることができる。 さらに、化合物番号1−46の化合物に替えて、表1〜表13に記載の各化合物を用いること以外は、同様の方法により、それぞれの粒剤を得ることができる。

    以下に、本発明に係る一般式(I)で表されるN−ベンジルテトラゾール誘導体の、およびそれを有効成分として含む農園芸用殺菌剤の有用性について、以下の試験例1〜3を参照して明らかにする。 しかしながら、本発明の有用性は、これらの試験例によって明らかにされる有用性に限定されるものではない。 また、供試化合物番号とは、表1〜表13で表す化合物番号と同一の番号を表す。

    試験例1 オオムギうどんこ病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した大麦(品種:アズマゴールデン)の1葉期苗に、実施例15に準じて調製した水和剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10ml散布(茎葉散布)した。 薬剤処理をした翌日、あらかじめ、別の大麦葉上で形成させたオオムギうどんこ病菌(Erysiphe
    graminis :エリシフェ グラミニス)の分生胞子を薬剤散布したポット上に接種し、20℃の人工気象室内において、発病を管理した。 接種の7日後に、第1葉上のオオムギうどんこ病の病斑面積歩合(%)を調査し、下記の式1により防除価(%)を算出した。 そして、下記の表16に従い、防除価を評価値に換算した。 本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの三連制で行った。 その平均の防除効果の評価値を求めた。

    また、下記の基準により大麦に対する薬害程度を調査した。
    薬害程度の調査指数(6段階で評価)
    5:激甚 4:甚 3:多 2:若干 1:わずか 0:なし この薬害程度の調査指数は、試験例2〜3においても適用した。

    これらの結果を表17に示した。

    試験例2 コムギ赤さび病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した小麦(品種:農林61号)の1葉期苗に、実施例15に準じて調製した水和剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10ml散布した(茎葉散布)。 薬剤処理をした翌日、あらかじめ別の小麦葉上で形成させたコムギ赤さび病菌(Puccinia
    recondita :プクシニア レコンジタ)の夏胞子を薬剤散布したポット上に接種し、20℃の人工気象室内において、発病を管理した。 接種の10日後に、第1葉上の病斑数を調査し、下記の式2により防除価(%)を算出した。 そして、上記の表16に従い、防除価を評価値に換算した。 本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの三連制で行った。 その平均の防除効果の評価値を求めた。

    小麦に対する薬害程度の調査指数(6段階で評価)を上述に従って、調査した。

    これらの結果を表18に示した。

    試験例3 キュウリ灰色かび病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培したキュウリ(品種:相模半白)の1.5葉期苗に、実施例15に準じて調製した水和剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10ml散布した(茎葉散布)。 薬剤処理をした翌日、あらかじめジャガイモ煎汁培地上で培養したキュウリ灰色かび病菌(Botrytis
    cinerea :ボトリチス シネリア)の含菌寒天片を前記キュウリの第1葉上に接種し、20℃の温室内に入れた。 接種の4日後に、病斑直径(cm)を測定し、下記の式3により防除価(%)を算出した。 そして、上記の表16に従い、防除価を評価値に換算した。 本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの三連制で行った。 その平均の防除効果の評価値を求めた。

    キュウリに対する薬害程度の調査指数(6段階で評価)を上述に従い、調査した。

    これらの結果を表19に示した。

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈