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Exhaust emission control device of hybrid car

阅读:631发布:2024-02-24

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【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 内燃機関の動力と補助動力源の動力とを利用して車両を駆動するハイブリット機構と、 前記内燃機関の排気通路に設けられ、酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、 前記排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出し、且つ前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とするハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項2】 前記排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ、所定の温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、 前記吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段とを更に備え、 前記動力制御手段は、前記吸着材温度検出手段の検出値が前記所定温度範囲より低いときに、前記内燃機関の燃料噴射量を減量して前記内燃機関から酸素過剰状態の排気を排出させ、且つ、前記補助動力源から出力される動力を増加させるべく前記ハイブリット機構を制御することを特徴とする請求項1記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項3】 内燃機関の動力と補助動力源の動力とを利用して車両を駆動するハイブリット機構と、 前記内燃機関の主排気通路を迂回するバイパス通路と、 前記主排気通路に設けられ、酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、 前記バイパス通路に設けられ、所定温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、 前記排気浄化触媒が未活性状態にあるときは全ての排気が前記バイパス通路を流れ、前記排気浄化触媒が活性した後は大部分の排気が前記主排気通路を流れるとともに微量の排気が前記バイパス通路を流れるよう排気の流れを切り換える流路切換手段と、 前記排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出し、且つ、前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とするハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項4】 前記動力制御手段は、前記内燃機関の始動時において前記内燃機関のクランキング開始から所定期間は、前記内燃機関に対する燃料噴射の実行を禁止するとともに前記補助動力源を作動させて車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御することを特徴とする請求項1又は請求項3記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項5】 前記所定期間は、前記内燃機関のクランキング開始から機関回転数が所定回転数以上に上昇するまでの期間であることを特徴とする請求項4記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項6】 前記所定期間は、前記内燃機関のクランキング開始から燃料噴射の実行禁止回数が所定回数以上となるまでの期間であることを特徴とする請求項4記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項7】 前記吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段を更に備え、 前記動力制御手段は、前記吸着材温度検出手段の検出値が前記所定温度範囲より低いときに、前記内燃機関に対する燃料噴射量を減量するとともに前記補助動力源から出力される動力を増加させるよう前記ハイブリット機構を制御することを特徴とする請求項3記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項8】 内燃機関の動力と補助動力源の動力とを利用して車両を駆動するハイブリット機構と、 前記内燃機関の主排気通路を迂回するバイパス通路と、 前記主排気通路に設けられ、酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、 前記バイパス通路に設けられ、所定温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、 前記排気浄化触媒が未活性状態にあるときは全ての排気が前記バイパス通路を流れ、前記排気浄化触媒が活性した後は大部分の排気が前記主排気通路を流れるとともに微量の排気が前記バイパス通路を流れるよう排気の流れを切り換える流路切換手段と、 前記吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段と、 前記吸着材温度検出手段の検出温度が前記所定温度範囲内にあるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出し、且つ、前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とするハイブリット車の排気浄化装置。
  • 【請求項9】 前記吸着材温度検出手段の検出温度が前記所定温度範囲内にあるときに車両の駆動に必要な動力を検出する要求動力検出手段と、 前記内燃機関及び前記補助動力源によって実際に出力されている動力を検出する実動力検出手段とを更に備え、 前記動力制御手段は、前記要求動力検出手段の検出値が前記実動力検出手段の検出値を上回ると、前記補助動力源から出力される動力を増加させるべく前記ハイブリット機構を制御することを特徴とする請求項8記載のハイブリット車の排気浄化装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動と補助動力源の動力とを利用して駆動されるハイブリット車の排気浄化技術に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、自動車では、内燃機関の燃料消費量の低減と内燃機関から排出される排気量の低減が要求されており、このような要求に対して、内燃機関と電動機との2つの動力源を備えたハイブリット車の開発が進められている。

    【0003】このようなハイブリット車としては、例えば、内燃機関と、内燃機関の動力で作動される発電機と、発電機により発電された電力を蓄えるバッテリと、
    発電機で発電された電力およびまたはバッテリに蓄積された電力によって作動する電動機と、電動機の回転軸と機械的に連結された車輪と、内燃機関の動力を発電機と電動機の回転軸とに分配する動力分割機構とを備えたものが知られている。

    【0004】前記ハイブリット車では、発進時あるいは低速走行時のように車両負荷が低負荷領域にある場合は、内燃機関の運転が停止され、且つ、バッテリの電力が電動機に印加される。 電動機は、バッテリからの電力によって回転軸を回転させる。

    【0005】この場合、電動機の回転軸は、電動機自体で発生する動力によって回転し、前記回転軸の回転トルクが車輪に伝達される。 この結果、ハイブリット車両は、バッテリの電力によって作動する電動機の動力のみで走行することになる。

    【0006】前記ハイブリット車では、通常走行時のように車両負荷が中負荷領域にある場合は、内燃機関が運転され、動力分割機構が内燃機関の動力を発電機と電動機の回転軸とに分配する。 発電機は、動力分割機構から分配された動力を利用して発電を行う。 発電機によって発電された電力は、電動機に印加される。 電動機は、発電機からの電力によって回転軸を回転させる。

    【0007】この場合、電動機の回転軸は、電動機自体で発生する動力と動力分割機構から分配された内燃機関の動力とを加算した動力によって回転し、前記回転軸の回転トルクが車輪に伝達される。 この結果、ハイブリット車両は、内燃機関の動力を利用して発電された電力によって作動する電動機の動力と、内燃機関の動力とで走行することになる。

    【0008】前記ハイブリット車では、加速走行時のように車両負荷が高負荷領域にある場合は、内燃機関が運転され、動力分割機構が内燃機関の動力を発電機と電動機の回転軸とに分配する。 発電機は、動力分割機構から分配された動力を利用して発電を行う。 発電機によって発電された電力は、バッテリの電力とともに電動機に印加される。 電動機は、発電機からの電力とバッテリからの電力とを加算した電力によって回転軸を回転させる。

    【0009】この場合、電動機の回転軸は、電動機自体で発生する動力と動力分割機構から分配された動力とを加算した動力によって回転し、前記回転軸の回転トルクが車輪に伝達される。 この結果、ハイブリット車両は、
    内燃機関の動力を利用して発電された電力及びバッテリの電力によって作動する電動機の動力と、内燃機関の動力とで走行することになる。

    【0010】前記ハイブリット車では、車両が減速状態あるいは制動状態にある場合は、車輪の回転トルクが電動機の回転軸に伝達されることを利用して回生発電が行われる。 すなわち、前記ハイブリット車では、車輪と電動機の回転軸とが機械的に連結されており、車両の減速時あるいは制動時に車輪の回転トルクが電動機の回転軸に伝達されるため、電動機を発電機として作用させることにより、車輪から電動機の回転軸に伝達される運動エネルギを電気エネルギに変換する、いわゆる回線発電を行うことが可能となる。 前記電動機によって回生発電された電力は、バッテリに蓄積される。

    【0011】尚、前記ハイブリット車では、内燃機関の運転を停止すべき時期に、バッテリの充電や内燃機関の暖機が必要になると、内燃機関が始動され、内燃機関の暖機が図られると共に、内燃機関の動力が動力分割機構を介して発電機に伝達され、発電機による発電が行われる。

    【0012】このようなハイブリット車によれば、内燃機関を効率的に運転させることが可能となり、燃料消費率の低減を図ることが可能となる。 一方、自動車に搭載される内燃機関では、排気中に含まれる炭化素(H
    C)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NO X )等の有害ガス成分を浄化することも重要である。

    【0013】このような要求に対し、従来では、三元触媒、酸化触媒、NO X吸蔵還元型触媒、あるいはNO X選択還元型触媒等の排気浄化触媒と、所定の温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、所定の温度範囲まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材とを備えた排気浄化装置が提案されている。

    【0014】上記した排気浄化触媒は、所定の活性温度(例えば、300C°から500C°)以上で活性し、
    該排気浄化触媒に流入する排気の空燃比が所望の範囲(触媒浄化ウィンド)内にあるときに、排気中の有害ガス成分を浄化することが可能となる。

    【0015】上記した吸着材は、例えば、ゼオライトを主体とした多孔質の部材で構成される。 このような吸着材では、吸着材の温度が未燃燃料成分が気化し始める温度より低いときは、液状の未燃燃料成分が細孔にトラップされ、吸着材の温度が未燃燃料成分が気化し始める温度以上まで昇温すると、細孔にトラップされていた未燃燃料成分が気化して吸着材から脱離する。

    【0016】このように構成された排気浄化装置では、
    内燃機関が冷間始動された時のように排気浄化触媒が未活性状態にあるときは、排気中の未燃燃料成分が吸着材に吸着され、大気中に放出されることがない。

    【0017】吸着材の温度が未燃燃料成分が気化し始める温度以上まで昇温すると、吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が脱離し始める。 その時点では、少なくとも排気浄化触媒の一部(例えば、排気浄化触媒の入口部分)が活性状態となるため、吸着材から脱離した未燃燃料成分は、排気中に含まれる未燃燃料成分とともに排気浄化触媒によって浄化される。

    【0018】ところで、上記したような排気浄化装置では、内燃機関が高負荷運転された場合等に高温且つ多量の排気が吸着材に流入することが想定され、そのような場合には、吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が一斉に脱離し、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比が触媒浄化ウィンドから外れてしまう虞がある。

    【0019】このような問題に対し、従来では、特開平10−61426号公報に記載されたような内燃機関の排気浄化装置が知られている。 この排気浄化装置は、排気の空燃比が理論空燃比より高いときに排気中の酸素を貯蔵し、排気の空燃比が理論空燃比以下になると貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と吸着材とを内燃機関の排気通路に配置し、内燃機関の始動完了後直ちに内燃機関をリーン空燃比で運転させるよう構成されている。

    【0020】このように構成された排気浄化装置は、内燃機関の始動完了後直ちに内燃機関をリーン空燃比で運転させることにより、吸着材から未燃燃料成分が脱離する前に排気浄化触媒に酸素を貯蔵させ、吸着材から未燃燃料成分が脱離した際に排気浄化触媒から酸素を放出させて排気浄化触媒内の排気空燃比を触媒浄化ウィンド内に収束させようとするものである。

    【0021】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関がリーン空燃比で運転されるているときは、内燃機関から出力可能な動力が理論空燃比近傍で運転されているときより低下するため、運転者が要求する動力を内燃機関が出力することができなくなる虞があり、ドライバビリィティの悪化を招くという問題がある。

    【0022】本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関と補助動力源とを備えるとともに、内燃機関の排気通路に排気浄化触媒が設けられたハイブリット車両において、ドライバビリィティの悪化を抑制しつつ酸素過剰状態の排気を排気浄化触媒に供給可能な技術を提供することにより、排気エミッションとドライバビリィティとの両立を図ることを目的とする。

    【0023】

    【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題を解決するために以下のような手段を採用した。 すなわち本発明に係るハイブリット車の排気浄化装置は、内燃機関の動力と補助動力源の動力とを選択的に利用して車両を駆動するハイブリット機構と、前記内燃機関の排気通路に設けられ、酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、前記排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出するとともに、前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とする。

    【0024】このように構成された排気浄化装置では、
    排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、内燃機関は、
    酸素過剰状態の排気を排出すべくリーン空燃比で運転される。 このとき、排気浄化触媒には酸素過剰状態の排気が流入することになり、排気中の酸素が排気浄化触媒に貯蔵される。

    【0025】一方、リーン空燃比で運転される内燃機関から出力される動力は、内燃機関が理論空燃比近傍の空燃比で運転された場合より低下するが、本発明に係る排気浄化装置では、内燃機関から出力される動力の低下分を、補助動力源から出力される動力の増加によって補うことにより、車両の駆動力が低下することがない。

    【0026】また、本発明に係る排気浄化装置は、排気浄化触媒上流の排気通路に設けられ、所定の温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、この吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段とを更に備えるようにしてもよい。

    【0027】この場合、動力制御手段は、前記吸着材温度検出手段の検出値が前記所定温度範囲より低いときに、内燃機関の燃料噴射量を減量して内燃機関から酸素過剰状態の排気を排出させ、且つ、補助動力源から出力される動力を増加させるべく前記ハイブリット機構を制御するものとする。

    【0028】このように構成された排気浄化触媒では、
    吸着材の温度が所定温度範囲より低いとき、言い換えれば、吸着材から未燃燃料成分が脱離する前に、酸素過剰状態の排気が排気浄化触媒に流入するため、排気浄化触媒に排気中の酸素が貯蔵される。

    【0029】その後、吸着材の温度が所定温度範囲内まで上昇し、吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が脱離する場合は、排気浄化触媒に流入する排気は、吸着材から脱離した未燃燃料成分の混合によってリッチ雰囲気となるが、排気浄化触媒内に予め酸素が貯蔵されているため、排気浄化触媒において排気浄化に要する酸素が不足することがない。

    【0030】さらに、本発明に係る排気浄化装置では、
    内燃機関から酸素過剰状態の排気を排出させるべく内燃機関がリーン運転されるときに、補助動力源から出力される動力を増加させるべくハイブリット機構が制御されるため、内燃機関から出力される動力が低下しても車両の駆動力が低下することがない。

    【0031】次に、本発明に係る排気浄化装置は、内燃機関の動力と補助動力源の動力とを利用して車両を駆動するハイブリット機構と、前記内燃機関の主排気通路を迂回するバイパス通路と、前記主排気通路に設けられ、
    酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、前記バイパス通路に設けられ、所定温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、前記排気浄化触媒が未活性状態にあるときは全ての排気が前記バイパス通路を流れ、
    前記排気浄化触媒が活性した後は大部分の排気が前記主排気通路を流れるとともに微量の排気が前記バイパス通路を流れるよう排気の流れを切り換える流路切換手段と、前記排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出し、且つ、前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とするようにしてもよい。

    【0032】このように構成された排気浄化装置では、
    排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるときに、内燃機関は、
    酸素過剰状態の排気を排出すべくリーン空燃比で運転される。 このとき、排気浄化触媒には酸素過剰状態の排気が流入することになり、排気中の酸素が排気浄化触媒に貯蔵される。

    【0033】一方、リーン空燃比で運転される内燃機関から出力される動力は、内燃機関が理論空燃比近傍の空燃比で運転された場合より低下するが、本発明に係る排気浄化装置では、内燃機関の動力の低下分を補助動力源からの動力によって補うことにより、車両の駆動力が低下することがない。

    【0034】ここで、排気浄化触媒に酸素を貯蔵させる時期としては、吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が吸着材から脱離する前が好ましい。 具体的には、内燃機関の始動時において内燃機関のクランキング開始から所定期間に、内燃機関に対する燃料噴射の実行を禁止するとともに補助動力源を作動させて車両を駆動すべく動力制御手段がハイブリット機構を制御するようにしてもよい。

    【0035】前記した所定期間としては、例えば、内燃機関のクランキング開始から機関回転数が所定回転数以上に上昇するまでの期間、又は、内燃機関のクランキング開始から燃料噴射の実行禁止回数が所定回数以上となるまでの期間等を例示することができる。

    【0036】また、排気浄化装置が吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段を備えている場合は、吸着材温度検出手段の検出値が所定温度範囲より低いときに排気浄化触媒に酸素を貯蔵させるようにしてもよい。

    【0037】次に、本発明に係る排気浄化装置は、内燃機関の動力と補助動力源の動力とを利用して車両を駆動するハイブリット機構と、前記内燃機関の主排気通路を迂回するバイパス通路と、前記主排気通路に設けられ、
    酸素過剰状態の排気が流入したときは排気中の酸素を貯蔵し、酸素濃度の低い排気が流入したときは貯蔵していた酸素を放出する酸素貯蔵能力を有する排気浄化触媒と、前記バイパス通路に設けられ、所定温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材と、前記排気浄化触媒が未活性状態にあるときは全ての排気が前記バイパス通路を流れ、
    前記排気浄化触媒が活性した後は大部分の排気が前記主排気通路を流れるとともに微量の排気が前記バイパス通路を流れるよう排気の流れを切り換える流路切換手段と、前記吸着材の温度を検出する吸着材温度検出手段と、前記吸着材温度検出手段の検出温度が前記所定温度範囲内にあるときに、前記内燃機関が酸素過剰状態の排気を排出し、且つ、前記補助動力源が前記内燃機関を補助して車両を駆動するよう前記ハイブリット機構を制御する動力制御手段と、を備えることを特徴とするようにしてもよい。

    【0038】このように構成された排気浄化装置では、
    吸着材温度検出手段の検出値が所定温度範囲内にあるとき、言い換えれば、吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が吸着材から脱離するときに、内燃機関は、酸素過剰状態の排気を排出すべくリーン空燃比で運転される。

    【0039】この場合、排気浄化触媒の上流において吸着材から脱離した未燃燃料成分が排気に混合されるため、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比は、吸着材上流の排気(内燃機関から排出された排気)に比べてリッチ側の空燃比となる。 但し、内燃機関から排出される排気が酸素過剰状態となるため、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比が過剰なリッチ状態となることがなく、排気浄化触媒が排気を浄化する上で必要となる酸素が不足することがない。

    【0040】尚、ハイブリット車両では、補助動力源から出力される動力のみで車両が駆動されているとき、あるいは、車両が停止した状態で内燃機関がアイドル運転状態にあるとき等のように、内燃機関から出力される動力が車両の駆動力として実質的に利用されていない場合は、内燃機関から出力される動力が低下しても、その動力低下が車両の駆動に影響を与えることがない。

    【0041】さらに、ハイブリット車両において、内燃機関が酸素過剰状態の混合気を燃焼可能な希薄燃焼式の内燃機関であって、内燃機関から酸素過剰状態の排気を排出させる際に、内燃機関が既に希薄燃焼運転されている場合は、内燃機関の運転状態を変更する必要がないため、内燃機関から出力される動力が低下することがない。

    【0042】従って、上記したような状態が想定される場合は、本発明に係る排気浄化装置は、吸着材温度検出手段の検出温度が前記所定温度範囲内にあるときに車両の駆動に必要な動力を検出する要求動力検出手段と、内燃機関及び補助動力源によって実際に出力されている動力を検出する実動力検出手段とを更に備え、動力制御手段は、要求動力検出手段の検出値と実動力検出手段の検出値とを比較し、要求動力検出手段の検出値が実動力検出手段の検出値を上回ると、補助動力源から出力される動力を増加させるべくハイブリット機構を制御するようにしてもよい。

    【0043】

    【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。

    【0044】〈実施の形態1〉図1は、本発明に係る排気浄化装置を適用するハイブリット車両に搭載されるハイブリット機構の概略構成を示す図である。

    【0045】図1に示すハイブリット機構は、内燃機関100と電動モータ(電動機)200との2つの駆動源を備えている。 前記内燃機関100は、4サイクルの4
    気筒ガソリンエンジンである。 この内燃機関100には、各気筒2の図示しない燃焼室に臨むよう点火栓3が取り付けられている。 内燃機関100には、機関出力軸たるクランクシャフト100aが所定度(例えば、3
    0°)回転する度にパルス信号を出力するクランクポジションセンサ17と、該内燃機関100内に形成されたウォータジャケット内を流れる冷却水の温度に対応した電気信号を出力する水温センサ18とが取り付けられている。

    【0046】前記内燃機関100には、吸気枝管4が接続され、前記吸気枝管4の各枝管が図示しない吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通している。 前記吸気枝管4の各枝管には、その噴孔が吸気ポートに臨むよう燃料噴射弁9が取り付けられている。

    【0047】前記吸気枝管4は、サージタンク5と接続され、前記サージタンク5は、吸気管6に接続されている。 前記吸気管6の途中には、該吸気管6内を流れる吸気の流量を調節するスロットル弁7が設けられている。

    【0048】前記スロットル弁7には、ステッパモータ等からなり、印加電流の大きさに応じて前記スロットル弁7を開閉駆動するアクチュエータ8と、前記スロットル弁7の開度に対応した電気信号を出力するスロットルポジションセンサ33とが取り付けられている。

    【0049】前記スロットル弁7より上流の吸気管6には、吸気管6内を流れる新気の質量に対応した電気信号を出力するエアフローメータ32が設けられている。 一方、内燃機関100には、排気枝管10が接続され、前記排気枝管10の各枝管が図示しない排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通している。 前記排気枝管10
    は、排気管11に接続され、前記排気管11は、下流にて図示しないマフラーと接続されている。

    【0050】前記排気管11の途中には、排気中の有害ガス成分を浄化する2つの排気浄化触媒12a、12b
    が配置されている。 これらの排気浄化触媒12a、12
    bのうち上流側に配置された排気浄化触媒12aは、下流側に配置された排気浄化触媒12bより容量が小さくなるよう形成され、内燃機関100が冷間始動された場合等に早期に活性温度域まで上昇するようになっている。

    【0051】上記した排気浄化触媒12a、12bとしては、三元触媒、吸蔵還元型NO X触媒、選択還元型N
    X触媒、酸化触媒等を例示することができるが、本実施の形態では三元触媒を例に挙げて説明する。 尚、以下では、上流側の排気浄化触媒12aを第1の三元触媒1
    2aと称し、下流側の排気浄化触媒12bを第2の三元触媒12bと称するものとする。

    【0052】第1及び第2の三元触媒12a、12b
    は、排気の流れ方向に沿う貫通孔を複数有するよう格子状に形成されたコージェライトからなるセラミック担体と、セラミック担体の表面にコーティングされた触媒層とから構成されている。 前記触媒層は、例えば、多数の細孔を有する多孔質のアルミナ(Al 23 )の表面に白金−ロジウム(Pt−Rh)系の貴金属触媒物質を担持させて形成されている。

    【0053】このように構成された第1及び第2の三元触媒12a、12bは、所定温度(例えば、300°)
    以上のときに活性し、流入する排気の空燃比が理論空燃比近傍の所定範囲(触媒浄化ウィンド)内にあると、排気に含まれる炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)
    を排気中の酸素(O 2 )と反応させて水(H 2 O)及び二酸化炭素(CO 2 )へ酸化すると同時に、排気中の窒素酸化物(NO X )を排気中の炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)と反応させて水(H 2 O)、二酸化炭素(CO 2 )、窒素(N 2 )へ還元する。

    【0054】また、第2の三元触媒12bの触媒層には、貴金属触媒物質に加えてセリウム(Ce)等の金属成分が担持されている。 この場合、第2の三元触媒12
    bは、該第2の三元触媒12bに流入する排気の空燃比が理論空燃比より高いとき(すなわち排気空燃比がリーンのとき)は、セリウムが排気中の酸素と結合して酸化セリウム(セリア)を形成することを利用して酸素を貯蔵し、該第2の三元触媒12bに流入する排気の空燃比が理論空燃比以下のとき(すなわち排気空燃比がリッチのとき)は、酸化セリウムが酸素と金属セリウムとに分解されることを利用して酸素を放出する、いわゆる酸素貯蔵能力(OSC)を有することになる。

    【0055】次に、第1の三元触媒12aより上流の排気管11には、第1の三元触媒12aに流入する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する上流側空燃比センサ13が取り付けられている。

    【0056】前記第1の三元触媒12aより下流の排気管11には、第1の三元触媒12aから流出した排気の空燃比に対応した電気信号を出力する下流側空燃比センサ14が取り付けられている。

    【0057】前記上流側空燃比センサ13及び前記下流側空燃比センサ14は、例えば、ジルコニア(Zr
    2 )を筒状に焼成した固体電解質部と、この固体電解質部の外面を覆う外側白金電極と、前記固体電解質部の内面を覆う内側白金電極とから形成され、前記電極間に電圧が印加された場合に、酸素イオンの移動に伴って排気ガス中の酸素濃度(理論空燃比よりもリッチ側のときは未燃燃料成分の濃度)に比例した値の電流を出力するセンサである。

    【0058】前記下流側空燃比センサ14より下流であって、前記第2の三元触媒12bより上流に位置する排気管11には、吸着機構15が設けられている。 吸着機構15は、図2に示すように、排気管11の外径より大きな内径を有する外筒150と、排気管11の外径より大きな内径を有するとともに外筒150の内径より小さいな外径を有する中筒151と、前記中筒151と前記外筒150との間に配置された環状の吸着材152とを備えている。

    【0059】前記排気管11は、前記外筒150内で上流側排気管11aと下流側排気管11bとに隔離されている。 前記上流側排気管11aと前記下流側排気管11
    bとは、前記外筒150を介して接続されている。

    【0060】その際、下流側排気管11bは、上流側の開口端が前記外筒150内に突出し、その先端部が非固定端となるよう外筒150内に保持されるものとする。
    これに対応して、中筒151は、該中筒151の一端が外筒150、排気管11、あるいは後述する弁装置16
    0の何れかに固定されるとともに該中筒151の他端が外筒150、排気管11、弁装置160の何れにも固定されず、且つ、中筒151の上流側端部が下流側排気管11bの上流側端部より上流側に延出するよう外筒15
    0内に保持されるものとする。

    【0061】これは、外筒150の温度が中筒151や下流側排気管11bに比して低くなりやすく、外筒15
    0を上流側排気管11aと下流側排気管11bとに固定した上に、中筒151の両端あるいは下流側排気管11
    bの上流側端部を外筒150と直接又は弁装置160を介して間接的に固定すると、外筒150、中筒151、
    及び下流側排気管11bの熱膨張差によって本吸着機構15が破損する虞があり、耐久性の低下を招くからである。

    【0062】前記吸着材152は、外筒150と中筒1
    51との何れか一方のみに固定され、外筒150と中筒151との温度差による双方の熱膨張差を許容することが可能になっている。

    【0063】前記吸着材152は、例えば、例えばゼオライトを主体とした材料で構成され、所定温度未満のときに排気中の未燃燃料成分を吸着し、所定温度以上に昇温すると吸着していた未燃燃料成分を放出する。

    【0064】前記中筒151と前記下流側排気管11b
    との間に形成された環状の空間部155の複数箇所には、前記下流側排気管11bの耐震性を向上させるべく保持部材153が配置されている。

    【0065】前記保持部材153は、前記中筒151の内壁と前記下流側排気管11bの外壁との何れか一方のみと固定され、中筒151と下流側排気管11bとが互いに非固定状態となるようにし、下流側排気管11bと中筒151との軸方向の熱膨張差を吸収することが可能になっている。

    【0066】前記中筒151の上流側開口端には、その開口端を開閉する弁装置160が設けられている。 弁装置160は、本発明に係る流路切換手段を実現するものであり、図3に示すようにバタフライ式の二方弁で構成されている。

    【0067】詳細には、弁装置160は、前記中筒15
    1の上流側開口端に嵌合されたハウジング161と、前記ハウジング161を軸方向に貫通する通路164と、
    前記通路164を開閉する弁体162と、前記弁体16
    2に取り付けられたシャフト163とを備えている。

    【0068】前記シャフト163の一端は、前記ハウジング161に回転自在に支持され、前記シャフト163
    の他端は、前記外筒150の外壁に設けられた軸受け1
    65によって回転自在に支持されている。

    【0069】前記シャフト163の他端は、リンク機構等を介してアクチュエータ166と連結されている。 前記アクチュエータ166は、ステッパモータ等からなり、印加電流の大きさに応じて前記シャフト163及び前記弁体162を開閉駆動することが可能となっている。

    【0070】このように構成された吸着機構15では、
    第1及び第2の三元触媒12a、12bが未活性状態のときは、図2に示すように、弁装置160の弁体162
    が全閉状態となるようアクチュエータ166が制御される。

    【0071】この場合、上流側排気管11aから通路1
    64を介して下流側排気管11bへ連通する排気流路(主排気通路)が非導通状態となるため、上流側排気管11aから吸着機構15内に流入した排気の全ては、中筒151と外筒150との間に形成された環状の空間部154へ導かれ、吸着材152を通り抜けることになる。

    【0072】前記吸着材152を通り抜けた排気は、外筒150の内壁に衝突して流れ方向を変え、中筒151
    と下流側排気管11bとの間に形成された環状の空間部155へ流入する。

    【0073】前記空間部155へ導かれた排気は、前記空間部155を吸着機構15の下流側から上流側へ向かって流れる。 前記空間部155を流れた排気は、弁装置160に衝突して流れ方向を変え、下流側排気管11b
    内へ流れ込むことになる。 以下、上流側排気管11aから空間部154及び空間部155を介して下流側排気管11bへ連通する排気流路をバイパス通路と称するものとする。

    【0074】前記吸着機構15では、第2の三元触媒1
    2bが活性した後は、図4に示すように、弁装置160
    の弁体162が全閉状態となるようアクチュエータ16
    6が制御される。

    【0075】この場合、吸着機構15では、上流側排気管11aから通路164を介して下流側排気管11bへ連通する主排気通路が導通状態になるとともに、上流側排気管11aから空間部154及び空間部155を介して下流側排気管11bへ連通するバイパス通路が導通状態となる。

    【0076】ここで、本実施の形態に示す吸着機構15
    は、バイパス通路の排気抵抗が主排気通路の排気抵抗より大きくなるよう構成されるため、上流側排気管11a
    から吸着機構15内に流入した排気の大部分が主排気通路を流れ、残りの一部の排気がバイパス通路を流れることになる。

    【0077】ここで図1に戻り、前記内燃機関100のクランクシャフト100aは、動力分割機構19に連結されている。 前記動力分割機構19は、発電機20及び電動モータ200の回転軸(モータ回転軸)200aと機械的に接続されている。

    【0078】前記動力分割機構19は、例えば、ピニオンギヤを回転自在に支持するプラネタリキャリアと、前記プラネタリキャリアの外側に配置されたリングギヤと、前記プラネタリキャリアの内側に配置されたサンギヤとを備えた遊星歯車(プラネタリギヤ)で構成され、
    前記プラネタリキャリヤの回転軸がクランクシャフト1
    00aと連結され、前記リングギヤの回転軸がモータ回転軸200aと連結され、前記サンギヤの回転軸が発電機20と連結されている。

    【0079】前記電動モータ200のモータ回転軸20
    0aには、減速機21が連結され、前記減速機21には、ドライブシャフト22、23を介して駆動輪たる車輪24、25が連結されている。 前記減速機21は、複数の歯車を組み合わせて構成され、前記モータ回転軸2
    00aの回転速度を減速してドライブシャフト22、2
    3に伝達する。

    【0080】前記発電機20は、インバータ26と電気的に接続され、前記インバータ26は、バッテリ27及び電動モータ200と電気的に接続されている。 前記発電機20は、交流同期型の電動機で構成され、励磁電流が印加されると、前記内燃機関100から動力分割機構19を介して入力される運動エネルギを電気エネルギに変換することによって発電を行う。

    【0081】前記発電機20は、内燃機関100の始動時にバッテリ27からの駆動電力が印加されると、内燃機関100のスタータモータとして作用する。 前記バッテリ27は、複数のニッケル水素バッテリを直列に接続して構成されている。 前記バッテリ27には、該バッテリ27の放電電流量及び充電電流量の積算値からバッテリ27の充電状態(State Of Charge)を算出するSO
    Cコントローラ28が取り付けられている。

    【0082】前記電動モータ200は、交流同期型の電動機で構成され、発電機20で発電された電力およびまたはバッテリ27の電力が印加されると、印加される電力の大きさに応じたトルクでモータ回転軸200aを回転駆動する。

    【0083】前記電動モータ200は、車両の減速時に発電機として作用し、車輪24、25からドライブシャフト22、23及び減速機21を介してモータ回転軸2
    00aに伝達される運動エネルギを電気エネルギに変換する、いわゆる回生発電を行う。

    【0084】前記インバータ26は、複数のパワートランジスタを組み合わせて構成される電力変換装置であり、発電機20で発電された電力のバッテリ27への印加と、発電機20で発電された電力の電動モータ200
    への印加と、バッテリ27に蓄電された電力の電動モータ200への印加と、電動モータ200で回生発電された電力のバッテリ27への印加とを選択的に切り換える。

    【0085】ここで、前記発電機20及び前記電動モータ200は交流同期型の電動機で構成されるため、前記インバータ26は、発電機20で発電された電力をバッテリ27へ印加する場合は発電機20で発電された交流電圧を直流電圧に変換した後にバッテリ27へ印加し、
    バッテリ27の電力を電動モータ200へ印加する場合はバッテリ27の直流電圧を交流電圧に変換した後に電動モータ200へ印加し、電動モータ200で回生発電された電力をバッテリ27へ印加する場合は電動モータ200で回生発電された交流電圧を直流電圧に変換した後にバッテリ27に印加する。

    【0086】上記したようなハイブリット機構には、内燃機関100を制御するための電子制御ユニット(E−
    ECU)29と、ハイブリット機構全体を総合的に制御するための電子制御ユニット(H−ECU)30とが併設されている。

    【0087】前記H−ECU30は、図示しないアクセルペダルの操作量に対応した電気信号を出力するアクセルポジションセンサ31、及びSOCコントローラ28
    と電気配線を介して接続され、アクセルポジションセンサ31の出力信号(アクセル開度信号)と、SOCコントローラ28の出力信号(バッテリ27の充電状態を示す信号)を入力することが可能となっている。

    【0088】前記H−ECU30は、発電機20、インバータ26、及び電動モータ200と電気配線を介して接続されるとともに、前記E−ECU29と双方向通信可能な通信回線によって接続され、前記アクセルポジションセンサ31や前記SOCコントローラ28等の出力信号に基づいて発電機20、インバータ26、及び電動モータ200を制御するとともに、前記E−ECU29
    を介して内燃機関100を制御することが可能となっている。

    【0089】例えば、H−ECU30は、イグニッションスイッチがオフからオンへ切り換えられた場合は、内燃機関100を始動させる。 詳しくは、H−ECU30
    は、バッテリ27から発電機20へ駆動電力を印加させるべくインバータ26を制御して発電機20をスタータモータとして作動させるとともに、点火栓3、スロットル弁7、及び燃料噴射弁9を作動させるべくE−ECU
    29を制御する。

    【0090】この場合、動力分割機構19では、発電機20に連結されたサンギヤが回転する一方で、車輪2
    4、25に連結されたリングギヤが停止状態となるため、サンギヤの回転トルクの略全てがプラネタリキャリアへ伝達されることになる。

    【0091】前記動力分割機構19のプラネタリキャリアは、内燃機関100のクランクシャフト100aと連結されているため、前記プラネタリキャリアがサンギヤの回転トルクを受けて回転すると、それに伴ってクランクシャフト100aが回転する。 その際、E−ECU2
    9が点火栓3、スロットル弁7、及び燃料噴射弁9を作動させることにより、内燃機関100のクランキングが実現され、内燃機関100が始動される。

    【0092】内燃機関100が始動された後に、冷却水の温度が所定温度以上まで上昇すると、H−ECU30
    は、内燃機関100の暖機が完了したとみなし、E−E
    CU29を介して内燃機関100の運転を停止させる。

    【0093】また、イグニッションスイッチがオンの状態で車両が停止した場合は、前記H−ECU30は、内燃機関100の運転を停止すべくE−ECU29を制御するとともに、電動モータ200の回転を停止させるべくインバータ26を制御する。

    【0094】但し、車両停止時に、SOCコントローラ28の出力信号(バッテリ27の充電状態を示す信号)
    が所定の基準を下回った場合、室内用エアコンディショナのコンプレッサ等のように内燃機関100から出力されるトルクの一部を利用して駆動される補機類を作動させる必要が生じた場合、又は、内燃機関100や排気浄化系を暖機する必要が生じた場合は、内燃機関100の運転停止を禁止するか、もしくは一旦停止された内燃機関100を再始動させる。

    【0095】また、車両が発進する場合は、前記H−E
    CU30は、バッテリ27から電動モータ200へ駆動電力を印加させるべくインバータ26を制御する。 バッテリ27から電動モータ200へ駆動電力が供給されると、電動モータ200のモータ回転軸200aが回転し、次いでモータ回転軸200aの回転トルクが減速機21及びドライブシャフト22、23を介して車輪2
    4、25へ伝達され、車両が発進する。

    【0096】尚、車両発進時において、SOCコントローラ28の出力信号値が所定の基準を下回っている場合、エアコンディショナ用コンプレッサ等の補機類を作動させる必要が生じた場合、又は、内燃機関100もしくは排気浄化系を暖機する必要が生じた場合は、H−E
    CU30は、内燃機関100を始動させる。

    【0097】車両発進時において、バッテリ27の充電、補機類の作動、内燃機関100もしくは排気浄化系の暖機を図るべく内燃機関100が始動されると、H−
    ECU30は、バッテリ27から発電機20へ励磁電流を印加すべくインバータ26を制御し、発電機20を発電機として作動させる。

    【0098】この場合、内燃機関100から出力されるトルクによってクランクシャフト100aが回転する。
    クランクシャフト100aの回転トルクは、動力分割機構19のプラネタリキャリアへ伝達され、プラネタリキャリアからサンギヤとリングギヤとに分配される。

    【0099】前記プラネタリキャリアから前記サンギヤに分配された回転トルクは、前記サンギヤに連結された発電機20に伝達される。 前記発電機20は、前記サンギヤから伝達された運動エネルギを電気エネルギへ変換することにより発電を行う。 前記発電機20で発電された電力は、インバータ26によってバッテリ27と電動モータ200とへ分配される。

    【0100】前記プラネタリキャリアから前記リングギヤに分配された回転トルクは、前記リングギヤに連結されたモータ回転軸200aへ伝達される。 この結果、モータ回転軸200aは、電動モータ200から出力されるトルクと前記リングギヤから伝達された回転トルクとを加算したトルクで回転することになる。 このモータ回転軸200aの回転トルクは、減速機21及びドライブシャフト22、23を介して車輪24、25へ伝達される。

    【0101】また、車両が発進状態から通常走行状態へ移行した場合は、H−ECU30は、内燃機関100から出力されるトルクを所望の目標トルクとすべくE−E
    CU29を制御するとともに、バッテリ27から電動モータ200への駆動電力の供給を停止し、且つバッテリ27から発電機20へ励磁電流を印加させるべくインバータ26を制御する。

    【0102】具体的には、H−ECU30は、アクセルポジションセンサ31の出力信号(アクセル開度)と図示しない車速センサの出力信号(車速)とから運転者が要求する駆動トルク(以下、要求駆動トルクと称する)
    を算出し、要求駆動トルクを満たす上で内燃機関100
    が出力すべきトルク(以下、要求機関トルクと称する)
    と電動モータ200が出力すべきトルク(以下、要求モータトルクと称する)とを決定する。

    【0103】H−ECU30は、前記要求機関トルクをE−ECU29へ送信するとともに、前記要求モータトルクに従ってインバータ26を制御する。 その際、H−
    ECU30は、発電機20に印加する励磁電流の大きさを調節することによって発電機20の回転数を制御し、
    それによって内燃機関100の機関回転数を制御する。

    【0104】ここで、H−ECU30からE−ECU2
    9へ送信される要求機関トルクは、例えば、内燃機関1
    00の吸入空気量と機関回転数とをパラメータとした値である。 その場合、H−ECU30は、吸入空気量と機関回転数と機関トルクとの関係を示すマップを有し、このマップから所望の機関トルクに対応した吸入空気量と機関回転数とを特定し、特定した吸入空気量と機関回転数とを要求機関トルクとしてE−ECU29へ送信する。

    【0105】H−ECU30からの要求機関トルクを受信したE−ECU29は、前記要求機関トルクに従って、スロットル開度、燃料噴射量、燃料噴射時期、及び点火時期を決定し、アクチュエータ8、燃料噴射弁9、
    及び点火栓3を制御する。

    【0106】尚、車両の通常走行時にバッテリ27の充電が必要になると、H−ECU30は、内燃機関100
    から出力されるトルクを増加させるべくE−ECU29
    を制御するとともに、バッテリ27から発電機20へ印加される励磁電流を増加させるべくインバータ26を制御し、要求駆動トルクを確保しつつ発電量を増加させる。

    【0107】また、車両が加速状態にある場合は、H−
    ECU30は、前述した通常走行時と同様に要求駆動トルク、要求機関トルク、及び要求モータトルクを算出し、次いでE−ECU29を介して内燃機関100を制御するとともに、インバータ26を介して電動モータ2
    00を制御する。

    【0108】尚、H−ECU30は、インバータ26を制御する際、発電機20で発電された電力に加えて、バッテリ27の電力も電動モータ200へ印加すべく制御を行い、電動モータ200から出力されるトルクを増加させる。

    【0109】また、車両が減速状態もしくは制動状態にある場合は、前記H−ECU30は、内燃機関100の運転を停止(燃料噴射制御及び点火制御を停止)させるべく前記E−ECU29を制御するとともに、発電機2
    0の作動及び電動モータ200の作動を停止させるべくインバータ26を制御する。

    【0110】続いて、前記H−ECU30は、バッテリ27から電動モータ200へ励磁電流を印加すべくインバータ26を制御することにより、電動モータ200を発電機として作用させ、車輪24、25からドライブシャフト22、23及び減速機21を介してモータ回転軸200aへ伝達される運動エネルギを電気エネルギに変換する回生発電を行う。 前記電動モータ200で回生発電された電力は、インバータ26を介してバッテリ27
    に充電される。

    【0111】次に、前記E−ECU29は、上流側空燃比センサ13、下流側空燃比センサ14、クランクポジションセンサ17、水温センサ18、エアフローメータ32、スロットルポジションセンサ33等の各種センサと電気配線を介して接続され、前記した各種センサの出力信号を入力することが可能になっている。

    【0112】前記E−ECU29は、点火栓3、アクチュエータ8、燃料噴射弁9、及び吸着機構15の弁装置160(アクチュエータ166)と電気配線を介して接続され、前記した各種センサの出力信号や前記H−EC
    U30からの要求機関トルクに基づいて、点火制御、スロットル制御、燃料噴射制御、及び吸着機構15の制御を実行する。

    【0113】例えば、燃料噴射制御では、E−ECU2
    9は、以下に示すような燃料噴射量算出式に従って燃料噴射量(TAU)を決定する。 TAU=TP*FWL*(FAF+FG)*[FASE+FAE+FOTP+FDE(D)]*FFC+TAU
    V (TP:基本噴射量、FWL:暖機増量、FAF:空燃比フィードバック補正係数、FG:空燃比学習係数、FASE:始動後増量、FAE:加速増量、FOTP:OTP増量、FDE(D):減速増量(減量)、FFC:フューエルカット復帰時補正係数、T
    AUV:無効噴射時間)その際、E−ECU29は、各種センサの出力信号値をパラメータとして内燃機関100
    の運転状態を判別し、判別された機関運転状態とE−E
    CU29内のROM等に予め記憶されたマップとに基づいて、上記した基本噴射量(TP)、暖機増量(FW
    L)、始動後増量(FASE)、加速増量(FAE)、
    OTP増量(FOTP)、減速増量(FDE(D))、
    フューエルカット復帰時補正係数(FFC)、無効噴射時間(TAUV)等を算出する。

    【0114】また、E−ECU29は、以下の手順に従って空燃比フィードバック補正係数(FAF)を算出する。 すなわち、E−ECU29は、先ず空燃比フィードバック制御条件が成立しているか否かを判別する。

    【0115】前記した空燃比フィードバック制御条件としては、例えば、冷却水温度が所定温度以上である、内燃機関100が非始動状態にある、燃料噴射量の始動後増量補正が非実行状態にある、燃料噴射量の暖機増量補正が非実行状態にある、燃料噴射量の加速増量補正が非実行状態にある、第1及び第2の三元触媒12a、12
    b等の排気系部品の加熱防止のためのOTP増量補正が非実行状態にある、フューエルカット制御が非実行状態にある等の条件を例示することができる。

    【0116】上記した空燃比フィードバック制御条件が不成立である場合は、E−ECU29は、空燃比フィードバック補正係数(FAF)を“1.0”として燃料噴射量(TAU)を算出する。

    【0117】一方、上記した空燃比フィードバック制御条件が成立している場合は、E−ECU29は、上流側空燃比センサ13の出力信号を介して入力し、入力した出力信号と上流側空燃比センサ13の応答遅れ時間とに基づいて、実際の排気の空燃比が理論空燃比よりリーンであるか又はリッチであるかを判別する。

    【0118】E−ECU29は、前記した実際の排気空燃比が理論空燃比よりリッチであると判定した場合は燃料噴射量(TAU)を減量補正すべく空燃比フィードバック補正係数(FAF)の値を補正し、前記した実際の排気空燃比が理論空燃比よりリーンであると判定した場合は燃料噴射量(TAU)を増量補正すべく空燃比フィードバック補正係数(FAF)の値を補正する。

    【0119】E−ECU29は、上記した手順で算出された空燃比フィードバック補正係数(FAF)に上限ガード処理及び下限ガード処理を施し、ガード処理後の空燃比フィードバック補正係数(FAF)を前記燃料噴射量算出式に代入して燃料噴射量(TAU)を算出する。

    【0120】尚、E−ECU29は、上記したような上流側空燃比センサ13の出力信号に基づいた空燃比フィードバック制御(第1の空燃比フィードバック制御)と並行して、下流側空燃比センサ14の出力信号に基づいた空燃比フィードバック制御(第2の空燃比フィードバック制御)を実行するようにしてもよい。

    【0121】第2の空燃比フィードバック制御では、例えば、E−ECU29は、下流側空燃比センサ14の出力信号値と所定の基準電圧とを比較して、第1の三元触媒12aから流出した排気の空燃比がリーンであるか又はリッチであるかを判別し、その判別結果に基づいて前記第1の空燃比フィードバック制御におけるリーン/リッチの判定基準値や、空燃比フィードバック補正係数(FAF)の補正量等を補正し、上流側空燃比センサ1
    3の個体差による出力特性のばらつきや、経時変化による上流側空燃比センサ13の出力特性の変化等に起因した排気エミッション特性の悪化等を抑制する。

    【0122】また、吸着機構15の制御では、E−EC
    U29は、内燃機関100の始動時に、水温センサ18
    の出力信号(冷却水温)を入力し、前記出力信号と所定のマップとに基づいて、内燃機関100の始動時から第2の三元触媒12bが活性するまでに要する時間(以下、触媒活性時間と称する)を算出する。

    【0123】E−ECU29は、内燃機関100の始動時からの経過時間が前記触媒活性時間未満である間、すなわち第2の三元触媒12bが未活性状態にある間は、
    弁装置160の弁体162を全閉状態(吸着機構15内の主排気通路を非導通状態)とすべくアクチュエータ1
    66へ制御信号を出力する。

    【0124】このとき、内燃機関100から排出された排気の全ては、吸着機構15内のバイパス通路及び吸着材152を介して第2の三元触媒12bへ流入することになる。 この結果、排気中に含まれる未燃燃料成分は、
    大気中に放出されずに吸着材152に吸着される。

    【0125】内燃機関100の始動時からの経過時間が前記触媒活性時間以上に達したとき、すなわち第2の三元触媒12bが活性したときは、E−ECU29は、弁装置160の弁体162を全開状態(吸着機構15内の主排気通路を導通状態)とすべくアクチュエータ166
    へ制御信号を出力する。

    【0126】このとき、吸着機構15内では主排気通路とバイパス通路の双方が導通状態となるため、内燃機関100から排出された排気は、主排気通路とバイパス通路との双方を通って第2の三元触媒12bに流入することになる。

    【0127】尚、本実施の形態で示す吸着機構15では、バイパス通路の排気流入部と排気流出部とが近接した位置に配置されるため、前記排気流入部近傍の排気圧力と前記排気流出部近傍の排気圧力との差が小さく、且つ前記排気流入部近傍の主排気通路を流れる排気の脈動と前記排気流出部近傍の主排気通路を流れる排気の脈動との位相差が小さくなり、その結果、内燃機関100から排出された排気の内の極微量の排気のみがバイパス通路を通って第2の三元触媒12bへ流入し、その他の大部分の排気は主排気通路を通って第2の三元触媒12b
    へ流入することになる。

    【0128】このようにバイパス通路の流量が極微量になると、それに応じて吸着材152を通過する排気量が極微量となるため、吸着材152の昇温速度が穏やかになり、吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分は少量ずつ徐々に脱離するようになる。

    【0129】前記吸着材152から脱離した未燃燃料成分は、排気とともに第2の三元触媒12bへ流入する。
    その際、第2の三元触媒12bに流入する排気の空燃比は、内燃機関100から排出された排気の空燃比に比して、前記吸着材152から脱離した未燃燃料成分が加わった分だけ低く(リッチ雰囲気に)なる。

    【0130】このようなリッチ雰囲気の排気が第2の三元触媒12bに流入した場合、第2の三元触媒12bのOSCによって貯蔵されていた酸素が放出され、第2の三元触媒12b内における排気の空燃比が所望の空燃比(触媒浄化ウィンド内の空燃比)となり、上記した未燃燃料成分に加え、排気中の一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NO X )が確実に浄化されるようになる。

    【0131】但し、第2の三元触媒12bのOSCを利用するためには、前記吸着材152から未燃燃料成分が脱離する前に第2の三元触媒12bに酸素を貯蔵させておく必要がある。 そして、第2の三元触媒12bに酸素を貯蔵させるには、酸素過剰状態の排気(以下、リーン排気)を第2の三元触媒12bへ供給すべく内燃機関1
    00をリーン空燃比で運転させる必要がある。

    【0132】ところで、内燃機関100がリーン空燃比で運転されると、理論空燃比近傍の所望の空燃比で運転される場合に比して内燃機関100から出力可能なトルクが低下し、車両の駆動力が低下するという問題がある。

    【0133】そこで、本実施の形態では、第2の三元触媒12bにリーン排気を供給すべく内燃機関100がリーン空燃比で運転されるときに、補助動力源たる電動モータ200から出力されるトルクを増加させ、内燃機関100のトルク低下を補うようにした。

    【0134】具体的には、第2の三元触媒12bにリーン排気を供給すべく、E−ECU29及びH−ECU3
    0が以下に示すようなアプリケーションプログラムを実行する。

    【0135】先ず、E−ECU29は、図5に示すような機関始動制御ルーチンを実行する。 この機関始動制御ルーチンは、図示しないイグニッションスイッチがオン状態にあるときに所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンであり、予めE−ECU29のROM等に記憶されている。

    【0136】前記機関始動制御ルーチンでは、E−EC
    U29は、先ずS501において、内燃機関100の始動制御が既に実行状態にあるか否かを判別する。 前記S
    501において内燃機関100の始動制御が非実行状態にあると判定した場合は、E−ECU29は、S502
    へ進み、内燃機関100が運転停止状態にあるか否かを判別する。

    【0137】前記S502において内燃機関100が運転停止状態にあると判定した場合は、E−ECUC29
    は、S503へ進み、H−ECU30から機関始動要求を受信したか否かを判別する。

    【0138】E−ECU29は、前記S503においてH−ECU30から機関始動要求を受信していないと判定した場合は本ルーチンの実行を一旦終了し、前記S5
    03においてH−ECU30から機関始動要求を受信したと判定した場合はS504へ進む。

    【0139】前記S504では、E−ECU29は、第2の三元触媒12bが未活性状態にあるか否かを判別する。 第2の三元触媒12bが未活性状態にあるか否かを判別する方法としては、第2の三元触媒12bに該第2
    の三元触媒12bの触媒床温を検出する温度センサを取り付け、その温度センサの検出温度が所定の活性温度未満であるか否かを判定する方法、あるいは、内燃機関1
    00の冷却水の温度(水温センサ18の検出温度)から第2の三元触媒12bの触媒床温を推定し、その推定温度が所定の活性温度未満であるか否かを判定する方法を例示することができる。

    【0140】前記S504において第2の三元触媒12
    bが未活性状態にあると判定した場合は、E−ECU2
    9は、S505へ進み、内燃機関100から排出される排気に含まれる未燃燃料成分を吸着機構15の吸着材1
    52に吸着させる必要があるとみなし、吸着機構15における弁装置160の弁体162を全閉(主排気通路を非導通状態)とすべくアクチュエータ166を制御する。

    【0141】続いて、E−ECU29は、S506へ進み、E−ECU29とH−ECU30とが共有するメモリの所定領域に設定されたリーン制御フラグ記憶領域に“1”をセットする。

    【0142】前記リーン制御フラグ記憶領域は、第2の三元触媒12bに酸素を貯蔵させるべく第2の三元触媒12bへリーン排気を供給する必要がある場合に“1”
    がセットされ、第2の三元触媒12bに対するリーン排気の供給が完了した場合に“0”にリセットされる領域である。

    【0143】ここで、第2の三元触媒12bに酸素を貯蔵させるべく第2の三元触媒12bへリーン排気を供給する必要がある場合としては、第2の三元触媒12bが未活性状態にあり、内燃機関100から排出される排気に含まれる未燃燃料成分を吸着材152に吸着させる必要がある場合を例示することができる。

    【0144】これは、吸着材152に未燃燃料成分が吸着されると、その未燃燃料成分が吸着材152から脱離する際に、第2の三元触媒12bに流入する排気の空燃比が触媒浄化ウィンドよりリッチになることが想定されるため、第2の三元触媒12bに酸素を貯蔵させておくことによって前記第2の三元触媒12b内における排気の空燃比を触媒浄化ウィンド内に収束させる必要があるからである。

    【0145】ここで図5に戻り、E−ECU29は、S
    506の処理を実行し終えると、S507へ進み、クランクポジションセンサ17がパルス信号を出力する時間的間隔に基づいてクランクシャフト100aの回転数(機関回転数)を算出し、その機関回転数が所定値以上まで上昇しているか否かを判別する。

    【0146】尚、ここでいう機関回転数は、スタータモータたる発電機20から出力されるトルクのみによってクランクシャフト100aが回転されているときの回転数を示す。

    【0147】前記S507において機関回転数が所定回転数以上まで上昇していないと判定した場合は、E−E
    CU29は、S508へ進み、燃料噴射制御の実行を禁止する。

    【0148】前記S508の処理を実行し終えたE−E
    CU29は、本ルーチンの実行を一旦終了し、所定時間経過後に本ルーチンを再度実行する。 その際、E−EC
    U29には、S501において内燃機関100の始動制御が既に実行状態にあると判定してS517へ進むことになる。

    【0149】S517では、E−ECU29は、前記リーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされているか否かを判別することになるが、この場合はリーン制御記憶領域に“1”が記憶されているため、E−ECU29
    は、前記リーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていると判定してS507へ進むことになる。

    【0150】S507では、E−ECU29は、機関回転数が所定回転数以上に上昇したか否かを再度判別し、
    機関回転数が所定回転数以上まで上昇していると判定すると、S509へ進み、燃料噴射制御の実行を開始する。

    【0151】S510では、E−ECU29は、内燃機関100の始動が完了したか否かを判別する。 内燃機関100の始動完了を判別する方法としては、機関回転数が所定回転数(例えば、800rpm)以上になったか否かに基づいて判定する方法を例示することができる。

    【0152】前記S510において内燃機関100の始動が完了していないと判定した場合は、E−ECU29
    は、本ルーチンの実行を一旦終了し、所定時間経過後に再度本ルーチンを実行する。 その場合、E−ECU29
    は、S501、S517、S507の処理を順次実行した後に、S509において燃料噴射制御を実行し、次いでS510において内燃機関100の始動が完了したか否かを判別することになる。

    【0153】前記S510において内燃機関100の始動が完了したと判定した場合は、E−ECU29は、S
    511へ進み、リーン制御フラグ記憶領域にセットされた“1”を“0”にリセットする。

    【0154】続いて、E−ECU29は、S512へ進み、内燃機関100の始動が完了した旨を示す信号をH
    −ECU30へ送信し、本ルーチンの実行を終了する。
    一方、前記S504において第2の三元触媒12bが未活性状態にないと判定した場合、言い換えれば第2の三元触媒12bが既に活性状態にあると判定した場合は、
    E−ECU29は、S513へ進む。

    【0155】S513では、E−ECU29は、内燃機関100から排出される排気を第2の三元触媒12bで浄化可能であるため、排気中に含まれる未燃燃料成分を吸着機構15の吸着材152に吸着させる必要がないとみなし、吸着機構15における弁装置160の弁体16
    2を全開(主排気通路を導通状態)とすべくアクチュエータ166を制御する。

    【0156】S514では、E−ECU29は、通常の始動制御を実行する。 通常の始動制御では、E−ECU
    29は、例えば、スタータモータたる発電機20によってクランクシャフト100aが回転される、いわゆるクランキングが開始されると、直ちに燃料噴射制御と点火制御とを実行し、内燃機関100の早期の始動完了を図る。

    【0157】S515では、E−ECU29は、内燃機関100の始動が完了したか否かを判別する。 前記S5
    15において内燃機関100の始動が完了していないと判定した場合は、E−ECU29は、本ルーチンの実行を一旦終了し、所定時間経過後に本ルーチンを再度実行することになる。

    【0158】その際、E−ECU29は、S501において内燃機関100の始動制御が実行状態にあると判定し、次いでS517においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていないと判定し、S514及びS515の処理を再度実行することになる。

    【0159】前記S515において内燃機関100の始動が完了したと判定すると、E−ECU29は、S51
    6へ進み、内燃機関100の始動が完了した旨を示す信号をH−ECU30へ送信し、本ルーチンの実行を終了する。

    【0160】このようにE−ECU29が上記した機関始動時制御ルーチンを実行することにより、第2の三元触媒12bが未活性状態にある状況下で内燃機関100
    を始動させる場合は、内燃機関100のクランキング開始から機関回転数が所定回転数以上に上昇するまでの期間において燃料噴射制御が禁止されるため、その間、内燃機関100からは空気のみからなる酸素過剰状態の排気が排出され、その排気が第2の三元触媒12bに供給され、第2の三元触媒12bに多量の酸素が貯蔵されることになる。

    【0161】一方、H−ECU30は、図6に示すような動力制御ルーチンを実行する。 この動力制御ルーチンは、イグニッションスイッチがオン状態にあるときに所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンであり、予めH
    −ECU30のROM等に記憶されている。

    【0162】前記動力制御ルーチンでは、H−ECU3
    0は、先ずS601においてアクセルポジションセンサ31の出力信号(アクセル開度)と図示しない車速センサの出力信号を入力する。

    【0163】S602では、H−ECU30は、前記S
    601で入力されたアクセル開度と車速とから運転者が要求する駆動トルク(要求駆動トルク):P Vを算出する。 S603では、H−ECU30は、前記S602で算出された要求駆動トルク:P Vを満たす上で内燃機関100が出力すべきトルク(要求機関トルク):P Eと電動モータ200が出力すべきトルク(要求モータトルク):P Mとを決定する。

    【0164】S604では、H−ECU30は、内燃機関100が運転停止状態にあるか否かを判別する。 前記S604において内燃機関100が運転停止状態にあると判定した場合は、H−ECU30は、S605へ進み、E−ECU29へ内燃機関100の始動要求を送信する。

    【0165】S606では、H−ECU30は、リーン制御フラグ記憶領域へアクセスし、“1”がセットされているか否かを判別する。 前記S606においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていると判定した場合は、H−ECU30は、S607へ進み、内燃機関100が直ちに始動されないとみなし、前記S60
    3で決定された要求機関トルク:P Eから該P Eと同値を減算して新たな要求機関トルク:P E '(=0)を算出するとともに、前記S603で決定された要求モータトルク:P Mに前記P Eと同値を加算して新たな要求モータトルク:P M '(=P M +P E )を算出する。

    【0166】S608では、H−ECU30は、電動モータ200から実際に出力されるトルクが前記S607
    で算出された要求モータトルク:P M 'となるようインバータ26を制御する。

    【0167】S609では、H−ECU30は、発電機20を内燃機関100のスタータモータとして作動させるべくインバータ26を制御する。 S610では、H−
    ECU30は、内燃機関100の始動が完了したか否か、すなわちE−ECU29から始動完了通知を受信したか否かを判別する。

    【0168】前記S610において内燃機関100の始動が完了していないと判定した場合は、H−ECU30
    は、前記S608以降の処理を繰り返し実行する。 前記S610において内燃機関100の始動が完了したと判定した場合は、H−ECU30は、S611へ進み、前記S607で算出された要求機関トルク:P E '及び要求モータトルク:P M 'を、前記S603で算出された要求機関トルク:P E及び要求モータトルクP Mに戻す。

    【0169】S612では、H−ECU30は、内燃機関100から実際に出力されるトルクが前記S611で補正された要求機関トルク:P EとなるようE−ECU
    29を制御する。

    【0170】S613では、H−ECU30は、電動モータ200から実際に出力されるトルクが前記S611
    で補正された要求モータトルク:P Mとなるようインバータ26を制御し、本ルーチンの実行を終了する。

    【0171】一方、前記S604において内燃機関10
    0が運転停止状態にない(内燃機関100が既に運転状態にある)と判定した場合、又は前記S606においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていない(リーン制御フラグ記憶領域に“0”が記憶されている)と判定した場合は、H−ECU30は、S612へ進み、内燃機関100から実際に出力されるトルクが前記S603で算出された要求機関トルク:P EとなるようE−ECU29を制御する。

    【0172】続いてH−ECU30は、S613において、電動モータ200から実際に出力されるトルクが前記S603で算出された要求モータトルク:P Mとなるようインバータ26を制御し、本ルーチンの実行を終了する。

    【0173】このようにH−ECU30が上記した動力制御ルーチンを実行することにより、第2の三元触媒1
    2bにリーン排気を供給すべく内燃機関100の始動完了が所定期間遅れる場合に、その所定期間内に電動モータ200から出力されるトルクが増加されるため、内燃機関100の始動完了が遅延しても車両の駆動力が低下することがない。

    【0174】以上述べたように、E−ECU29が機関始動制御ルーチンを実行するとともにH−ECU30が動力制御ルーチンを実行することにより、本発明に係る動力制御手段が実現される。

    【0175】従って、本実施の形態によれば、内燃機関100が冷間始動された場合のように、第2の三元触媒12bが未活性状態のときに排気中の未燃燃料成分を吸着材152に吸着させ、且つ、第2の三元触媒12bが活性した後に前記吸着材152から未燃燃料成分を脱離させ、その未燃燃料成分を第2の三元触媒12bで浄化する必要がある場合に、前記吸着材152から未燃燃料成分が脱離する前に、車両の駆動力を低下させることなく第2の三元触媒12bに十分な酸素を貯蔵させることが可能となり、吸着材152から脱離する未燃燃料成分を確実に浄化することが可能となる。

    【0176】尚、本実施の形態では、内燃機関100のクランキング開始から機関回転数が所定回転数以上に上昇するまでの期間において燃料噴射制御の実行を禁止することにより、空気のみからなる酸素過剰状態の排気を第2の三元触媒12bへ供給する例について説明したが、内燃機関100のクランキング開始時点から燃料噴射を実行すべき回数を計数し、その計数値が所定値以上となるまでの期間において実際の燃料噴射を禁止することにより、空気のみからなる酸素過剰状態の排気を第2
    の三元触媒12bへ供給するようにしてもよい。

    【0177】また、内燃機関100のクランキング開始時点からの経過時間を計時し、その経過時間が所定時間以上となるまでの期間において燃料噴射制御の実行を禁止することにより、空気のみからなる酸素過剰状態の排気を第2の三元触媒12bへ供給するようにしてもよい。

    【0178】要は、内燃機関100の始動時において、
    内燃機関100のクランキング開始時点から所定期間は燃料噴射制御の実行を禁止することにより、空気のみからなる酸素過剰状態の排気を第2の三元触媒12bに供給可能な構成であればよい。 〈実施の形態2〉本発明に係る排気浄化装置の第2の実施の形態について図面に基づいて説明する。 ここでは、前述の第1の実施の形態と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略するものとする。

    【0179】図7は、本実施の形態における内燃機関1
    00の概略構成を示す図である。 図7に示す内燃機関1
    00は、各気筒2内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁9
    0を備えた筒内噴射型のガソリンエンジンである。

    【0180】具体的には、内燃機関100は、複数の気筒2及びウォータジャケット109が形成されたシリンダブロック100bと、シリンダブロック100bの上部に固定されたシリンダヘッド100cとを備えている。

    【0181】前記シリンダブロック100bには、機関出力軸であるクランクシャフト100aが回転自在に支持され、このクランクシャフト100aは、各気筒2内に摺動自在に装填されたピストン108と連結されている。

    【0182】前記クランクシャフト100aの端部にはタイミングロータ17aが取り付けられ、前記タイミングロータ17a近傍のシリンダブロック100bには電磁ピックアップ17bが取り付けられ、これらタイミングロータ17aと電磁ピックアップ17bとによってクランクポジションセンサ17が構成されている。

    【0183】前記ピストン108の上方には、前記ピストン108と前記シリンダヘッド100cとに囲まれた燃焼室101が形成されている。 前記シリンダヘッド1
    00cには、燃焼室101に臨むよう点火栓3が取り付けられ、この点火栓3には、点火栓3に駆動電流を印加するためのイグナイタ3aが接続されている。

    【0184】前記シリンダヘッド100cには、各気筒2毎に、2つの吸気ポート104と2つの排気ポート1
    05の開口端が燃焼室101に臨むよう形成されている。 前記シリンダヘッド100cには、その噴孔が燃焼室101に臨むよう燃料噴射弁90が取り付けられている。

    【0185】前記シリンダヘッド100cには、燃焼室101における吸気ポート104の開口端を開閉するための吸気弁102が進退自在に支持されるとともに、燃焼室101における排気ポート105の開口端を開閉するための排気弁103が進退自在に支持されている。

    【0186】前記シリンダヘッド100cには、各吸気弁102を進退駆動するインテーク側カムシャフト10
    6と、各排気弁103を進退駆動するエキゾースト側カムシャフト107とが回転自在に支持されている。

    【0187】前記インテーク側カムシャフト106及びエキゾースト側カムシャフト107は、図示しないタイミングベルトを介して前記クランクシャフト100aと連結され、前記クランクシャフト100aの回転力が前記タイミングベルトを介して前記インテーク側カムシャフト106及び前記エキゾースト側カムシャフト107
    へ伝達されるようになっている。

    【0188】前記2つの吸気ポート104のうちの一方の吸気ポート104は、シリンダヘッド100c外壁に形成された開口端から燃焼室101に臨む開口端へ向かって直線状の流路を有するストレートポートで形成され、他方の吸気ポート104は、シリンダヘッド100
    c外壁に形成された開口端から燃焼室101に望む開口端へ向かって旋回する流路を有するヘリカルポートで形成されている。

    【0189】前記各吸気ポート104は、前記シリンダヘッド100cに接続された吸気枝管4の各枝管と連通し、前記各排気ポート105は、前記シリンダヘッド1
    00cに接続された排気枝管10の各枝管と連通している。

    【0190】前記吸気枝管4において内燃機関100のストレートポートと連通する枝管には、該枝管内の吸気流路を開閉するスワールコントロールバルブ4aが設けられている。

    【0191】前記スワールコントロールバルブ4aには、ステップモータ等からなり、印加電流に応じて前記スワールコントロールバルブ4aを開閉駆動するアクチュエータ4bが取り付けられている。 アクチュエータ4
    bは、電気配線を介してE−ECU29と接続されている。

    【0192】次に、本実施の形態における吸着機構15
    には、図8に示すように、吸着材152の温度に対応した電気信号を出力する吸着材温度センサ156が取り付けられている。 吸着材温度センサ156は、本発明に係る吸着材温度検出手段の一実施態様である。

    【0193】前記吸着材温度センサ156は、電気配線を介してE−ECU29と接続され、吸着材温度センサ156の出力信号がE−ECU29に入力されるようになっている。

    【0194】この場合、E−ECU29は、各種センサの出力信号及びH−ECU30からの信号に基づいて以下のような制御を実行する。 先ず、E−ECU29は、
    H−ECU30からの要求機関トルクが小さく、内燃機関100の運転状態が低負荷運転領域にある場合は、成層燃焼を実現すべく、アクチュエータ4bを制御してスワールコントロールバルブ4aの開度を小さくし、各気筒2の圧縮行程時に燃料噴射弁90に駆動電流を印加して圧縮行程噴射を行う。

    【0195】この場合、各気筒2の燃焼室101内には、点火栓3の近傍のみに可燃混合気層が形成されるとともに、その他の領域に空気層が形成され、成層燃焼が実現される。

    【0196】また、E−ECU29は、H−ECU30
    からの要求機関トルクが或る程度大きく、内燃機関10
    0の運転状態が中負荷運転領域にある場合は、リーン混合気による均質燃焼を実現すべく、アクチュエータ4b
    を制御してスワールコントロールバルブ4aの開度を小さくし、さらに各気筒2の吸気行程時に燃料噴射弁90
    に駆動電流を印加して吸気行程噴射を行う。

    【0197】この場合、各気筒2の燃焼室101内の略全域にわたって、空気と燃料とが均質に混じり合ったリーン混合気が形成され、均質燃焼が実現される。 また、
    E−ECU29は、H−ECU30からの要求機関トルクが大きく、内燃機関100の運転状態が高負荷運転領域にある場合は、理論空燃比近傍の混合気による均質燃焼を実現すべく、アクチュエータ4bを制御してスワールコントロールバルブ4aを全開状態とし、各気筒2の吸気行程時に燃料噴射弁90に駆動電流を印加して吸気行程噴射を行う。

    【0198】この場合、各気筒2の燃焼室101内の略全域にわたって、空気と燃料とが均質に混じり合った理論空燃比の混合気が形成され、均質燃焼が実現される。
    尚、E−ECU29は、成層燃焼制御から均質燃焼制御へ移行する際、あるいは均質燃焼制御から成層燃焼制御へ移行する際に、内燃機関100のトルク変動を防止すべく、各気筒2の圧縮行程時と吸気行程時の二回に分けて燃料噴射弁90に駆動電流を印加するようにしてもよい。

    【0199】この場合、各気筒2の燃焼室101内には、点火栓3の近傍に可燃混合気層が形成されるとともに、その他の領域にリーン混合気層が形成され、いわゆる弱成層燃焼が実現される。

    【0200】このように構成された内燃機関100では、吸着機構15の吸着材152から未燃燃料成分が脱離する際に、内燃機関100の吸入空気量が増加すると、それに応じて内燃機関100の排気流量が増加するため、吸着材152に吸着されていた多量の未燃燃料成分が一斉に脱離することが想定される。

    【0201】その際、内燃機関100が均質燃焼運転状態にあると、内燃機関100から排出される排気が酸素過剰状態とならないため、吸着材152から一斉に脱離した多量の未燃燃料成分が排気に加わると、第2の三元触媒12bにおいて酸素不足を生じる虞がある。

    【0202】そこで、本実施の形態では、E−ECU2
    9は、吸着機構15の吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が前記吸着材152から脱離する際に、内燃機関100が均質燃焼運転状態にあり、且つ、内燃機関100の吸入空気量が所定量以上であると、内燃機関1
    00の運転状態を強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転に切り換え、内燃機関100から酸素過剰状態の排気を排出させるようにする。

    【0203】一方、吸着機構15の吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が前記吸着材152から脱離する際に、内燃機関100の運転状態が強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転に切り換えられると、内燃機関1
    00から出力可能なトルクが低下し、車両の駆動力が低下する虞がある。

    【0204】これに対し、本実施の形態では、H−EC
    U30は、吸着機構15の吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が前記吸着材152から脱離する際に、
    内燃機関100の運転状態が均質燃焼運転から成層燃焼運転に強制的に切り換えられると、電動モータ200から出力されるトルクを増加させ、内燃機関100のトルク低下を補うようにした。

    【0205】以下、吸着機構15の吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が脱離する場合に、E−ECU
    29及びH−ECU30によって実行される具体的な制御について述べる。

    【0206】先ず、H−ECU30は、図9に示すような動力制御ルーチンに従って、吸着材152から未燃燃料成分が脱離する際に内燃機関100及び電動モータ2
    00から出力される動力の制御を行う。

    【0207】前記動力制御ルーチンは、図示しないイグニッションスイッチがオン状態になるときに所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンであり、予めH−ECU
    30のROM等に記憶されている。

    【0208】前記動力制御ルーチンでは、H−ECU3
    0は、先ずS901においてアクセルポジションセンサ31の出力信号(アクセル開度)と車速センサの出力信号を入力する。

    【0209】S902では、H−ECU30は、前記S
    901で入力されたアクセル開度と車速とから運転者が要求する駆動トルク(要求駆動トルク):P Vを算出する。 S903では、H−ECU30は、前記S902で算出された要求駆動トルク:P Vを満たす上で内燃機関100が出力すべきトルク(要求機関トルク):P Eと電動モータ200が出力すべきトルク(要求モータトルク):P Mとを決定する。

    【0210】S904では、H−ECU30は、E−E
    CU29とH−ECU30とが共有するメモリに設定されたリーン制御フラグ記憶領域へアクセスし“1“が記憶されているか否かを判別する。

    【0211】前記リーン制御フラグ記憶領域は、吸着材152から未燃燃料成分が脱離する場合であって、内燃機関100の運転状態が強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転に切り換えられる場合に“1”がセットされ、
    吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分の脱離が完了したときに“1”から“0”にリセットされる領域である。 このリーン制御フラグ記憶領域の値は、E−EC
    U29によって書き換えられるものとする。

    【0212】ここで図9に戻り、前記S904においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていないと判定した場合、すなわちリーン制御フラグ記憶領域に“0”が記憶されていると判定した場合は、H−EC
    U30は、内燃機関100と電動モータ200とを通常どおりに制御可能であるとみなして、S908へ進む。

    【0213】S908では、H−ECU30は、内燃機関100から実際に出力されるトルクが前記S903で算出された要求機関トルク:P EとなるようE−ECU
    29を制御する。

    【0214】続いて、S909では、H−ECU30
    は、電動モータ200から実際に出力されるトルクが前記S903で算出された要求モータトルク:P Mとなるようインバータ26を制御し、本ルーチンの実行を終了する。

    【0215】一方、前記S904においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”がセットされていると判定した場合は、H−ECU30は、内燃機関100の運転状態が強制的に均質燃焼から成層燃焼に切り換えられ、内燃機関100から出力されるトルクが低下するとみなし、S
    905へ進む。

    【0216】S905では、H−ECU30は、要求機関トルクを通常より減少させると同時に要求モータトルクを通常より増加させるべく、前記S903で算出された要求機関トルク:P Eから所定値:P Cを減算して新たな要求機関トルク:P E '(=P E −P C )を算出するとともに、前記S903で決定された要求モータトルク:
    Mに前記所定値:P Cを加算して新たな要求モータトルク:P M '(=P M +P C )を算出する。

    【0217】S906では、H−ECU30は、電動モータ200から実際に出力されるトルクが前記S905
    で補正された要求モータトルク:P M 'となるようインバータ26を制御する。

    【0218】S907では、H−ECU30は、内燃機関100から実際に出力されるトルクが前記S905で補正された要求機関トルク:P E 'となるようE−EC
    U29を制御する。

    【0219】前記S907の処理を実行し終えたH−E
    CU30は、本ルーチンの実行を一旦終了し、その所定時間経過後に再度本ルーチンを実行する。 その際、H−
    ECU30は、S904においてリーン制御フラグ記憶領域の値が“1”から“0”にリセットされていると判定すると、S908及びS909において、内燃機関1
    00及び電動モータ200から出力されるトルクを通常のトルクに戻すべく制御を行う。

    【0220】次に、E−ECU29は、図10に示すような機関排気制御ルーチンに従って、吸着材152から未燃燃料成分が脱離する際に内燃機関100から排出される排気の制御を行う。

    【0221】前記機関排気制御ルーチンは、イグニッションスイッチがオン状態のときに所定時間毎に繰り返し実行されるルーチンであり、予めE−ECU29のRO
    M等に記憶されている。

    【0222】前記機関排気制御ルーチンでは、E−EC
    U29は、先ずS1001においてE−ECU29のR
    AM等に設定された脱離完了フラグ記憶領域に“0”が記憶されているか否かを判別する。

    【0223】前記脱離完了フラグ記憶領域は、吸着材1
    52に吸着された未燃燃料成分の脱離が未完了のときに“0”が書き込まれ、吸着材152に吸着された未燃燃料成分の脱離が完了したときに“1”が書き込まれる。

    【0224】吸着材152に吸着された未燃燃料成分の脱離完了を判定する方法としては、吸着材152に吸着された未燃燃料成分が脱離する温度範囲を予め実験的に求めておき、吸着材温度センサ156の出力信号値が前記温度範囲の上限値を越えているか否かを判別することによって判定する方法を例示することができる(以下では、未燃燃料成分が脱離する温度範囲の下限値をT 1
    上限値をT 2と表すものとする)。

    【0225】ここで図10に戻り、前記S1001において脱離完了フラグ記憶領域に“0”が記憶されていない、言い換えれば脱離完了フラグ記憶領域に“1”が記憶されていると判定した場合は、E−ECU29は、本ルーチンの実行を終了する。

    【0226】前記S1001において脱離完了フラグ記憶領域に“0”が記憶されていると判定した場合は、E
    −ECU29は、S1002へ進み、吸着材温度センサ156の出力信号値:Tを入力する。

    【0227】S1003では、E−ECU29は、未燃燃料成分が脱離する温度範囲の下限値:T 1をROMから読み出し、前記S1002で入力された吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが前記下限値:T 1以上であるか否かを判別する。

    【0228】前記S1003において吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが前記下限値:T 1未満であると判定した場合は、E−ECU29は、吸着材152の温度が未燃燃料成分の脱離開始温度まで上昇していない、すなわち吸着材152が未燃燃料成分を吸着している状態にあるとみなし、本ルーチンの実行を一旦終了する。

    【0229】前記S1003において吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが前記下限値:T 1以上であると判定した場合は、E−ECU29は、S1004へ進み、未燃燃料成分が脱離する温度範囲の上限値:T 2をROMから読み出し、前記S1002で入力された吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが前記上限値:T
    2以下であるか否かを判別する。

    【0230】前記S1004において吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが前記上限値:T 2以下であると判定した場合は、吸着材152が未燃燃料成分を脱離する状態にあるとみなし、S1005へ進む。

    【0231】S1005では、E−ECU29は、エアフローメータ32の出力信号値(吸入空気量:g)を入力する。 S1006では、E−ECU29は、前記S1
    005で入力されたエアフローメータ32の出力信号値:gが所定の吸入空気量:g S以上であるか否かを判別する。

    【0232】前記S1006において前記エアフローメータ32の出力信号値:gが所定の吸入空気量:g S未満であると判定した場合は、E−ECU29は、吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が急激に脱離することがなく、第2の三元触媒12bにおいて酸素不足が発生しないとみなして本ルーチンの実行を終了する。

    【0233】一方、前記S1006において前記エアフローメータ32の出力信号値:gが所定の吸入空気量:
    S以上であると判定した場合は、E−ECU29は、
    S1007へ進み、内燃機関100が均質燃焼運転状態にあるか否かを判別する。

    【0234】前記S1007において内燃機関100が均質燃焼運転状態にあると判定した場合は、E−ECU
    29は、酸素過剰状態でない排気が内燃機関100から多量に排出され、吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が急激に脱離するため、第2の三元触媒12bにおいて酸素不足が発生する虞があるとみなす。

    【0235】この場合、E−ECU29は、内燃機関1
    00から酸素過剰状態の排気を排出させるべく内燃機関100の運転状態を強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転へ切り換える必要があるとみなし、S1008においてリーン制御フラグ記憶領域に“1”を書き込む。

    【0236】前記S1008の処理を実行し終えたE−
    ECU29は、S1009へ進み、H−ECU30から要求機関トルク:P E 'を受信したか否かを判別する。
    前記要求機関トルク:P E 'は、成層燃焼運転状態の内燃機関100が出力可能なトルクであり、前述した動力制御ルーチンの説明で述べたように、通常の要求機関トルク:P Eより小さく設定された値である。

    【0237】前記S1009においてH−ECU30から要求機関トルク:P E 'を受信していないと判定した場合は、E−ECU29は、H−ECU30からの要求機関トルク:P E 'を受信するまで前記S1009の処理を繰り返し実行する。

    【0238】前記S1009においてH−ECU30から要求機関トルク:P E 'を受信したと判定した場合は、E−ECU29は、S1010において、内燃機関100の運転状態を強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転に切り換えるとともに、内燃機関100から実際に出力されるトルクを前記要求機関トルク:P E 'に一致させるべく、スワールコントロールバルブ4aの開度、
    燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期等を制御する。

    【0239】前記S1010の処理を実行し終えたE−
    ECU29は、本ルーチンの実行を一旦終了し、その所定時間経過後に再度本ルーチンを実行することになる。
    その際、E−ECU29は、S1001において脱離完了フラグ記憶領域に“0”が記憶されていると判定し、
    S1002において吸着材温度センサ156の出力信号値:Tを入力し、次いでS1003において吸着材温度センサ156の出力信号値:Tが未燃燃料成分の脱離温度範囲の下限値:T 1以上であると判定して、S100
    4へ進むことになる。

    【0240】S1004において吸着材温度センサ15
    6の出力信号値:Tが未燃燃料成分の脱離温度範囲の上限値:T 2より高くなっていれば、E−ECU29は、
    吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分の脱離が完了したとみなし、S1011において脱離完了フラグ記憶領域の値を“0”から“1”へ書き換える。

    【0241】続いて、E−ECU29は、S1012へ進み、リーン制御フラグ記憶領域にセットされていた“1”を“0”にリセットする。 この場合、H−ECU
    30は、前述した動力制御ルーチンの説明で述べたように、内燃機関100に対する要求機関トルクを通常の大きさに戻すので、E−ECU29は、S1013において通常の要求機関トルクを満たすべく内燃機関100の運転状態を制御する。

    【0242】以上述べたように本実施の形態では、吸着材152に吸着されていた未燃燃料成分が一斉に脱離するような場合に、内燃機関100の運転状態を成層燃焼運転に切り換えて内燃機関100から酸素過剰状態の排気を排出させるため、第2の三元触媒12bに多量の未燃燃料成分が流入しても酸素不足が発生することがなく、未燃燃料成分を確実に浄化することが可能となる。

    【0243】さらに、本実施の形態では、内燃機関10
    0から酸素過剰状態の排気を排出させるべく内燃機関1
    00の運転状態が強制的に均質燃焼運転から成層燃焼運転に切り換えられた場合に、電動モータ200から出力されるトルクを増加させるため、内燃機関100から出力されるトルクが低下しても車両の駆動力が低下することがない。

    【0244】この結果、E−ECU29が機関排気制御ルーチンを実行するとともにH−ECU30が動力制御ルーチンを実行することにより、本発明に係る動力制御手段が実現される。

    【0245】従って、本実施の形態によれば、吸着材1
    52から未燃燃料成分が脱離する際に、車両のドライバビリィティを悪化させることなく第2の三元触媒12b
    に酸素を供給することが可能となる。

    【0246】

    【発明の効果】本発明に係るハイブリット車の排気浄化装置では、排気浄化触媒に酸素過剰状態の排気を供給すべく内燃機関がリーン空燃比で運転される場合に、内燃機関の動力の低下分を補助動力源からの動力によって補うため、車両の駆動力を低下させることなく酸素過剰状態の排気を排気浄化触媒へ供給することが可能となる。

    【0247】特に、所定の温度範囲より低い温度のときは排気中の未燃燃料成分を吸着し、前記所定温度範囲内まで昇温したときは吸着していた未燃燃料成分を放出する吸着材が排気浄化触媒上流の排気通路に設けられている場合は、前記吸着材から未燃燃料成分が脱離し始める前に、車両の駆動力を低下させることなく、排気浄化触媒に十分な量の酸素を貯蔵させておくことが可能となり、吸着材から脱離した未燃燃料成分が排気浄化触媒に流入しても排気浄化触媒内で酸素不足が発生することがない。

    【0248】また、本発明に係るハイブリット車の排気浄化装置によれば、吸着材温度検出手段の検出値が所定温度範囲内、すなわち吸着材に吸着されていた未燃燃料成分が吸着材から脱離する温度範囲内にあるときに、排気浄化触媒へ酸素過剰状態の排気を供給すべく内燃機関がリーン空燃比で運転されるとともに、補助動力源から出力されるトルクを増加すべく補助動力源が制御されるため、車両の駆動力を低下させることなく内燃機関から酸素過剰状態の排気を排出させることが可能となる。

    【0249】この結果、車両のドライバビリィティを悪化させることなく、酸素過剰状態の排気を排気浄化触媒へ供給させることが可能となり、吸着材から脱離した未燃燃料成分が排気浄化触媒に流入しても排気浄化触媒内で酸素不足を生じることがなく、未燃燃料成分を確実に浄化することが可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明を適用するハイブリット車に搭載されるハイブリット機構の概略構成を示す図

    【図2】 吸着機構の内部構成を示す図(1)

    【図3】 吸着機構の内部構成を示す図(2)

    【図4】 吸着機構の動作を説明する図

    【図5】 機関始動制御ルーチンを示すフローチャート図

    【図6】 動力制御ルーチンを示すフローチャート図

    【図7】 第2の実施の形態における内燃機関の概略構成を示す図

    【図8】 第2の実施の形態における吸着機構の構成を示す図

    【図9】 第2の実施の形態における動力制御ルーチンを示すフローチャート図

    【図10】 第2の実施の形態における機関排気制御ルーチンを示すフローチャート図

    【符号の説明】

    4・・・・吸気枝管 4a・・・スワールコントロールバルブ 4b・・・アクチュエータ 10・・・排気枝管 11・・・排気管 12a・・第1の三元触媒 12b・・第2の三元触媒 13・・・上流側空燃比センサ 14・・・下流側空燃比センサ 15・・・吸着機構 17・・・クランクポジションセンサ 18・・・水温センサ 19・・・動力分割機構 20・・・発電機 21・・・減速機 22・・・ドライブシャフト 23・・・ドライブシャフト 24・・・車輪 25・・・車輪 26・・・インバータ 27・・・バッテリ 28・・・SOCコントローラ 29・・・E−ECU 30・・・H−ECU 32・・・エアフローメータ 90・・・燃料噴射弁 100・・内燃機関 200・・電動モータ 152・・吸着材 156・・吸着材温度センサ 160・・弁装置

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 41/04 305Z 321 41/06 330J 41/04 305 B60K 9/00 Z 41/06 330 (72)発明者 渡辺 剛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA14 AA17 AA28 AB03 AB06 BA00 BA14 BA15 DC01 EA01 EA05 EA07 EA08 EA16 EA19 EA34 EA39 FA01 FC07 GB05W GB06W GB17X HA36 HA37 3G093 AA01 BA00 CA02 DA05 DA06 DA07 DA09 DA12 DB05 DB09 EA05 FA04 3G301 HA06 HA27 JA03 JA21 KA04 ND01 PA01Z PA11Z PB03Z PD01Z PD12Z PE08Z PF01Z

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