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Position detection device for hydraulic cylinder and driving state setting method for the same

阅读:58发布:2024-02-18

专利汇可以提供Position detection device for hydraulic cylinder and driving state setting method for the same专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To adjust so that a proper detection signal can be output from a position detection device even when a mounting position of the position detection device attached to a hydraulic cylinder cannot be manually adjusted in a state wherein the hydraulic cylinder is installed in a predetermined installation position. SOLUTION: The position detection device 10 is provided with a plurality of magnetic sensors Sa to Sd, a magnetic sensor selection circuit for selectively setting one of the plurality of the magnetic sensors in an operable state, and an outside operation means capable of setting the magnetic sensor selection circuit in a desirable output state. The magnetic sensors Sa to Sd are arranged along a moving direction of a piston 12 in the state wherein the position detecting device 10 is attached to the hydraulic cylinder 11, and are arranged so that a part of an operation region of adjacent magnetic sensors is overlapped. COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT,下面是Position detection device for hydraulic cylinder and driving state setting method for the same专利的具体信息内容。

  • 磁気発生手段からの磁界の強さに対応した抵抗値を示す磁気抵抗素子の出力電圧を基準電圧と比較器で比較するとともに比較結果を出力する磁気センサを備えた流体圧シリンダ用位置検出装置であって、
    前記位置検出装置が流体圧シリンダに取り付けられた状態において、その流体圧シリンダのピストンの移動方向に沿って配設されるとともに、隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設された複数個の前記磁気センサと、
    複数個の前記磁気センサを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路と、
    前記磁気センサ選択回路を所望の出力状態に設定可能な外部操作手段とを備えた流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記磁気センサ選択回路は、前記位置検出装置から引き出されるとともに少なくとも前記外部操作手段の一部を構成するリード線を介して外部操作可能である請求項1に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記磁気センサ選択回路は、前記複数の磁気センサのうちのいずれか一つを動作可能とするロジック回路を備えている請求項1又は請求項2に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記磁気センサ選択回路は、前記リード線の電源又はアースに対する接続状態により駆動可能となる前記磁気センサを設定する請求項3に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記磁気センサ選択回路は、マイクロコンピュータを備えている請求項1又は請求項2に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記磁気センサ選択回路は、前記リード線に接続された外部設定手段からの信号により、駆動可能となる前記磁気センサを設定する請求項5に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記マイクロコンピュータは、前記リード線に接続された外部設定手段に設けられた設定スイッチのオン操作に基づいて、前記複数の磁気センサのうちから動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを自動的に検索して、当該磁気センサのみを動作可能な状態に設定する請求項5に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記マイクロコンピュータは、前記位置検出装置が機器に組み付けられた状態における前記磁気センサの出力信号を用いて前記検索を行う請求項7に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記複数の磁気センサのいずれが動作状態にあるかを表示可能とするため、各磁気センサ毎に各磁気センサの動作と対応して点灯する表示灯が設けられている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 前記マイクロコンピュータは、初期状態において特定の一つの磁気センサを動作可能な状態に設定しており、当該磁気センサの動作と対応して点灯する第1の表示灯と、他の磁気センサの動作と対応して点灯する第2の表示灯とが設けられている請求項7又は請求項8に記載の流体圧シリンダ用位置検出装置。
  • 流体圧シリンダに取り付けられた状態で磁気発生手段からの磁界の強さに対応した抵抗値を示す磁気抵抗素子の出力電圧を基準電圧と比較器で比較するとともに比較結果を出力する複数個の磁気センサが、流体圧シリンダのピストンの移動方向に沿って、かつ隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設されるとともに、複数個の前記磁気センサの駆動用電源ライン及び信号ラインを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路を備えた流体圧シリンダ用位置検出装置の駆動状態設定方法であって、
    前記流体圧シリンダが装置に組み込まれた状態で前記流体圧シリンダを動作させ、ピストンが所望の位置で停止した状態において前記磁気発生手段と対応する磁気センサが駆動可能となるように、外部操作で前記磁気センサ選択回路の出力状態を設定する流体圧シリンダ用位置検出装置の駆動状態設定方法。
  • 说明书全文

    本発明は、流体圧シリンダ用位置検出装置及び流体圧シリンダ用位置検出装置の駆動状態設定方法に係り、詳しくはMR素子(磁気抵抗素子)を利用して、流体圧シリンダのピストン位置を検出する場合等に用いられる流体圧シリンダ用位置検出装置及び流体圧シリンダ用位置検出装置の駆動状態設定方法に関する。

    従来、エアシリンダ等のような流体圧を利用した流体圧シリンダが知られている。 この種の流体圧シリンダの使用時には、通常、ピストンがストロークのどの位置にあるのかを何らかの手段により検出する必要がある。 そして、このようなピストン位置の検出を実現するための手段として、検出素子にMR素子(磁気抵抗素子)を使用した構成の磁気センサを1個備えた流体圧シリンダ用位置検出装置(以下、単に位置検出装置と称す場合もある。)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。

    これらの位置検出装置は、流体圧シリンダの外周面にピストンロッドの移動方向に沿って延びるように形成された取付け溝に沿って移動可能かつ任意の位置にて固定ねじで固定可能に流体圧シリンダに取り付けられる。 そして、位置検出装置を流体圧シリンダに取り付ける場合は、位置検出装置を取付け溝に係合させ、ピストンを検出したい位置に取り付け溝に沿って移動させた後、固定ねじをドライバーで回して固定していた。

    特開平10−38628号公報

    位置検出装置付き流体圧シリンダの装置本体に対する設置箇所が位置検出装置の取付け位置の調整が可能な位置であれば問題はない。 ところが、今日の装置の小型化に伴い、流体圧シリンダの設置箇所が、流体圧シリンダに取り付けられた位置検出装置の取付け位置の調整を手作業で行うことができない場合がある。 その場合、流体圧シリンダを装置本体に設置する前の状態で、おおよそのピストン停止位置に合わせて位置検出装置を流体圧シリンダに取り付け、それを装置本体に組み付けていた。

    ところが、この組み付け方法では、流体圧シリンダが駆動された際、ピストンの停止位置が位置検出装置の動作位置に合っていれば問題は無い。 しかし、ピストンのフルストロークに対する実際の使用ストロークがずれていた場合、位置検出装置の応差域で停止することによって動作が不安定となってしまったり、最悪全く動作しなくなったりすることが発生していた。 この場合は、いったん組み立てた装置を分解した上、該当する位置検出装置付き流体圧シリンダを取り出し、位置検出装置の取付け位置を修正した後、再度装置を組み立てるといった膨大な工数と人件費を要していた。

    本発明の目的は、流体圧シリンダを決められた設置箇所に設置した状態では、流体圧シリンダに取り付けられた位置検出装置の取付け位置を手作業で調整不可能な場合であっても、位置検出装置から適正な検出信号を出することが可能な状態に調整することができる流体圧シリンダ用位置検出装置及びその駆動状態設定方法を提供することにある。

    前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、磁気発生手段からの磁界の強さに対応した抵抗値を示す磁気抵抗素子の出力電圧を基準電圧と比較器で比較するとともに比較結果を出力する磁気センサを備えた流体圧シリンダ用位置検出装置であって、前記位置検出装置が流体圧シリンダに取り付けられた状態において、その流体圧シリンダのピストンの移動方向に沿って配設されるとともに、隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設された複数個の前記磁気センサと、複数個の前記磁気センサを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路と、前記磁気センサ選択回路を所望の出力状態に設定可能な外部操作手段とを備えたことを特徴とする。

    この発明の位置検出装置が流体圧シリンダに取り付けられた状態では、複数の磁気センサが流体圧シリンダのピストンの移動方向に沿って配置される。 そのため1個の磁気センサを備えた従来の位置検出装置に比較して、位置検出装置が磁気発生手段の磁界によって動作することが可能な範囲が広くなる。 そして、外部操作手段によって磁気センサ選択回路を操作することにより、所望の磁気センサを駆動可能な状態に設定することが可能になる。 従って、流体圧シリンダを決められた設置箇所に設置した状態では、流体圧シリンダに取り付けられた位置検出装置の取付け位置を手作業で調整不可能な場合であっても、位置検出装置から適正な検出信号を出力することが可能な状態に調整することができる。

    請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記磁気センサ選択回路は、前記位置検出装置から引き出されるとともに少なくとも前記外部操作手段の一部を構成するリード線を介して外部操作可能である。 この発明では、位置検出装置が流体圧シリンダに取り付けられた状態で装置に組み付けられた場合に、位置検出装置の取付け位置を変更しなくても、リード線の長さの範囲において位置検出装置から適正な検出信号を出力することが可能な状態に自由に調整することができる。

    請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記磁気センサ選択回路は、前記複数の磁気センサのうちのいずれか一つを動作可能とするロジック回路を備えている。 従って、この発明では、隣接する複数の磁気センサが駆動可能な状態に設定される場合に比較して、流体圧シリンダのピストンが所定の位置に達したことを精度良く検出することができる。

    請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記磁気センサ選択回路は、前記リード線の電源又はアースに対する接続状態により駆動可能となる前記磁気センサを設定する。 この発明では、位置検出装置が流体圧シリンダと共に装置に組み付けられた状態で、ピストンが所望の停止位置で停止した状態において、リード線の電源又はアースに対する接続状態を変更して、磁気センサが駆動可能な接続状態を確認する。 そして、その状態にセットすることで位置検出装置が必要な検出動作をする状態に設定することができる。

    請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記磁気センサ選択回路は、マイクロコンピュータを備えている。 この発明では、磁気センサ選択回路がロジック回路を備えた場合に比較して、動作可能な状態にする磁気センサの数及び組み合わせを自由に、かつ簡単に設定することができる。

    請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記磁気センサ選択回路は、前記リード線に接続された外部設定手段からの信号により、駆動可能となる前記磁気センサを設定する。 この発明では、マイクロコンピュータがどの磁気センサを動作可能にするかの動作内容を、マイクロコンピュータのメモリに記憶させるための操作を外部設定手段からの信号により行うことができる。

    請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記マイクロコンピュータは、前記リード線に接続された外部設定手段に設けられた設定スイッチのオン操作に基づいて、前記複数の磁気センサのうちから動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを自動的に検索して、当該磁気センサのみを動作可能な状態に設定する。 この発明では、動作可能な状態にすべき一つの磁気センサのみを簡単に動作可能な状態に設定することができる。

    請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記マイクロコンピュータは、前記位置検出装置が機器に組み付けられた状態における前記磁気センサの出力信号を用いて前記検索を行う。 この発明では、動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを容易に、かつ精度良く設定することができる。

    請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記複数の磁気センサのいずれが動作状態にあるかを表示可能とするため、各磁気センサ毎に各磁気センサの動作と対応して点灯する表示灯が設けられている。 この発明では、どの磁気センサが動作可能な状態であるかを使用者が目視により判別することができる。

    請求項10に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の発明において、前記マイクロコンピュータは、初期状態において特定の一つの磁気センサを動作可能な状態に設定しており、当該磁気センサの動作と対応して点灯する第1の表示灯と、他の磁気センサの動作と対応して点灯する第2の表示灯とが設けられている。 この発明では、現在動作可能な状態の磁気センサが、初期状態において動作可能な状態にあった磁気センサであるか否かを使用者が目視により判別することができる。

    請求項11に記載の発明は、流体圧シリンダに取り付けられた状態で磁気発生手段からの磁界の強さに対応した抵抗値を示す磁気抵抗素子の出力電圧を基準電圧と比較器で比較するとともに比較結果を出力する複数個の磁気センサが、流体圧シリンダのピストンの移動方向に沿って、かつ隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設されるとともに、複数個の前記磁気センサを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路を備えた流体圧シリンダ用位置検出装置の駆動状態設定方法であって、前記流体圧シリンダが装置に組み込まれた状態で前記流体圧シリンダを動作させ、ピストンが所望の位置で停止した状態において前記磁気発生手段と対応する磁気センサが駆動可能となるように、外部操作で前記磁気センサ選択回路の出力状態を設定する。

    この発明では、流体圧シリンダに取り付けられて装置に組み立てられた状態において、位置検出装置の流体圧シリンダに対する取付け位置を変更しなくても、流体圧シリンダのピストンの停止位置に対応する磁気センサを動作可能な状態にすることができる。 従って、流体圧シリンダを決められた設置箇所に設置した状態では、流体圧シリンダに取り付けられた位置検出装置の取付け位置を手作業で変更不可能な場合であっても、位置検出装置から適正な検出信号を出力することが可能な状態に調整することができる。

    本発明によれば、流体圧シリンダを決められた設置箇所に設置した状態では、流体圧シリンダに取り付けられた位置検出装置の取付け位置を手作業で変更不可能な場合であっても、位置検出装置から適正な検出信号を出力することが可能な状態に調整することができる。

    (第1の実施形態)
    以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
    流体圧シリンダ用位置検出装置(以下、単に位置検出装置と称す。)は、エアシリンダ、油圧シリンダ等の流体圧シリンダにおいてピストン位置の検出のために使用される。 図1(b)に示すように、位置検出装置10は、流体圧シリンダ11の外周面にピストンロッド12aの移動方向に沿って延びるように形成された取付け溝13に沿って移動可能かつ任意の位置にて固定ねじ14で固定可能に流体圧シリンダ11に取り付けられる。 図1(a)に示すように、ピストン12の外周面に形成された収容溝15には磁石16が設けられている。 位置検出装置10は磁石16がピストン12と共に所定位置に移動した時に出力信号を発するように構成されている。 なお、位置検出装置10の取付け位置を適宜変更可能とするため、図示しないが、取付け溝13は流体圧シリンダ11の他の面にも設けられている。

    図1(a)に示すように、位置検出装置10は各種の電子部品を備えている。 これらの電子部品は回路基板17上に実装されている。 電子部品としては、複数個(この実施形態では4個)の磁気センサSa,Sb,Sc,Sd、発光ダイオード18、レギュレータ回路19及び図示しないトランジスタや抵抗等がある。 そして、各種電子部品及び回路基板17はケース20内に収容されている。 4個の磁気センサSa,Sb,Sc,Sdは、位置検出装置10を流体圧シリンダ11に取り付けた際に、ピストン12の移動方向に沿って配列され、かつ隣接する磁気センサの動作範囲(オン区間)の一部が重なるようにケース20内に配設されている。 なお、図1(a)は、位置検出装置10の構成を模式的に示したものであり、図示の都合上、一部の寸法を誇張して分かり易くするために、それぞれの部分の幅、長さ、厚さ等の寸法の比は実際の比と異なっている。

    各磁気センサSa,Sb,Sc,Sdは、図2に示すように、MR素子(磁気抵抗素子)21と、比較器22と、基準電圧生成回路23とを備えている。 MR素子21は電源VccとグランドGNDとの間に接続されるとともに、出力端子が比較器22の非反転入力端子に接続されている。 基準電圧生成回路23は抵抗器R2,R3からなり、電源Vccを両抵抗器R2,R3で分圧した基準電圧を比較器22の反転入力端子に出力する。 比較器22の出力端子と非反転入力端子との間には抵抗器R4が接続されて、正帰還がかけられている。 比較器22は、MR素子21の出力電圧と、基準電圧生成回路23の生成電圧とを比較して、比較器22の非反転入力端子側の入力電圧が基準電圧生成回路23の生成電圧よりも大きくなると、H(High)レベルの信号を出力する。

    図3に示すように、各磁気センサSa,Sb,Sc,Sdは電源ラインにバススイッチ24a,24b,24c,24dを介して接続されている。 各磁気センサSa,Sb,Sc,Sdの出力端子はダイオード25a,25b,25c,25dを介してワイヤードOR接続されるとともに、抵抗器R5を介して第1トランジスタTr1のベース端子に接続されている。 即ち、磁気センサSa,Sb,Sc,Sdの出力が第1トランジスタTr1のベース端子に入力される。 第1トランジスタTr1のコレクタ端子には発光ダイオード18のカソード端子が接続されるとともに、発光ダイオード18のアノード端子には抵抗器R6を介して電源Vccに接続されている。 第1トランジスタTr1のエミッタ端子は第2トランジスタTr2のベース端子に接続されている。 第2トランジスタTr2のエミッタ端子はグランドGNDに接続され、第2トランジスタTr2のコレクタ端子は出力端子Pに接続されている。 また、第2トランジスタTr2は、コレクタ端子がツェナーダイオード26のカソード端子に接続され、エミッタ端子がツェナーダイオード26のアノード端子に接続されている。 即ち、磁気センサSa,Sb,Sc,Sdのいずれか一つからHレベルの信号が出力されると、第1トランジスタTr1がオン状態になって発光ダイオード18が発光する。 第1及び第2トランジスタTr1,Tr2にはNPNトランジスタが使用されている。

    各バススイッチ24a〜24dは、図4に示すロジック回路27の出力端子27a,27b,27c,27dに接続されている。 バススイッチ24a〜24dと、ロジック回路27と、ロジック回路27への入力信号を生成する入力信号生成回路28とにより磁気センサSa〜Sdを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路が構成されている。

    ロジック回路27は、第1インバータ(否定回路)29a、第2インバータ29b、第1AND回路30a、第2AND回路30b、第3AND回路30c、第4AND回路30d及びイクスクルーシブOR回路31を備えている。 第1AND回路30a、第2AND回路30b、イクスクルーシブOR回路31及び第1インバータ29aには入力信号生成回路28で生成された第1信号が入力される。 また、第1AND回路30a、第3AND回路30c、イクスクルーシブOR回路31及び第2インバータ29bには入力信号生成回路28で生成された第2信号が入力される。 第2AND回路30b及び第3AND回路30cにはイクスクルーシブOR回路31の出力端子が接続されている。 第4AND回路30dには第1インバータ(否定回路)29a及び第2インバータ29bの出力端子が接続されている。

    ロジック回路27への入力信号を生成する入力信号生成回路28は、抵抗器R7及びトランジスタTr3の第1直列回路32aと、抵抗器R8及びトランジスタTr4の第2直列回路32bとを備えており、両直列回路32a,32bが電源Vccに並列に接続されている。 第1直列回路32aから第1信号がロジック回路27に出力され、第2直列回路32bから第2信号がロジック回路27に出力される。 トランジスタTr3,Tr4にはPNPトランジスタが使用されている。

    トランジスタTr3は、エミッタ端子が抵抗器R7を介して電源Vccに接続され、コレクタ端子がGDNに接続され(接地され)、ベース端子には外部操作手段を構成する第1のリード線33aが接続されている。 トランジスタTr4は、エミッタ端子が抵抗器R8を介して電源Vccに接続され、コレクタ端子がGDNに接続され、ベース端子には外部操作手段を構成する第2のリード線33bが接続されている。 図1(a)に示すように、第1及び第2のリード線33a,33bは、位置検出装置10の電源線34、アース線35及び出力線36と共にキャブタイヤコードにてケース20の外部に引き出されている。 第1のリード線33aの入力をAと表し、第2のリード線33bの入力をBと表す。

    磁気センサSa〜Sd、ロジック回路27、入力信号生成回路28等を構成する部品の耐圧が低いため、それらの駆動はDC5V等の低電圧駆動が一般的である。 一般に使用されるDC24V直流安定化電源で使用可能とするため、レギュレータ回路19がDC24VをDC5Vへ降圧するために使用される。 レギュレータ回路19は、例えば、図5に示すように、ダイオード38、トランジスタTr5、抵抗器R9、コンデンサC1,C2及びツェナーダイオード39で構成されている。 トランジスタTr5にはNPNトランジスタが使用されている。 ダイオード38は、アノード端子が電源線34に接続され、カソード端子がトランジスタTr5のコレクタ端子に接続されている。 ツェナーダイオード39は、アノード端子がアース線35に接続され、カソード端子がトランジスタTr5のベース端子に接続されている。 抵抗器R9は、トランジスタTr5のベース端子とコレクタ端子との間に接続されている。 コンデンサC1は、ダイオード38のカソード端子とアース線35との間に接続され、コンデンサC2は、トランジスタTr5のエミッタ端子とアース線35との間に接続されている。

    次に前記のように構成された位置検出装置10の作用を説明する。
    位置検出装置10は流体圧シリンダ11の所定位置に取り付けられるとともに、図6に示すように、電源線34がDC24VのDC安定化電源40のプラス端子側に接続され、アース線35がDC安定化電源40のマイナス端子側に接続される。 また、出力線36が負荷41に接続される。 負荷41としては、例えば、プログラマブルコントローラ等がある。 そして、DC安定化電源40から供給される直流24Vの電圧がレギュレータ回路19で直流5Vに降圧されて、位置検出装置10の電源Vccとして使用される。

    位置検出装置10が流体圧シリンダ11に取り付けられた状態では、複数の磁気センサSa〜Sdが流体圧シリンダ11のピストン12の移動方向に沿って配置されるため、1個の磁気センサを備えた従来の位置検出装置に比較して、位置検出装置10が磁石16の磁界によって動作することが可能な範囲が広くなる。

    図3に示すように、複数の磁気センサSa〜Sdの出力端子はワイヤードOR接続されて、それらの出力信号が第1トランジスタTr1のベース端子に入力されるようになっている。 従って、磁気センサSa〜Sdのいずれか1つからHレベルの信号が出力されると、第1トランジスタTr1がオン状態になり、発光ダイオード18が点灯するとともに、第2トランジスタTr2のべース端子にHレベルの信号が入力される。 その結果、第2トランジスタTr2もオン状態となり、位置検出装置10の出力線36にLレベルの信号が出力される。 そして、出力線36を介してその信号がプログラマブルコントローラに入力されて、ピストン12の位置が所定の位置であることを知らせ、装置全体が順序正しく動作する役目を担う。

    永久磁石の磁力は温度によって強さが変化するため、各磁気センサSa〜Sdをある温度においてその動作範囲が重ならずに、動作範囲が連続するように配置すると、温度によってはピストン12が磁気センサの応差域で停止して、動作不安定になったり、磁気センサが動作しない状態が生じる場合がある。 しかし、図7に示すように、各磁気センサSa〜Sdは隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設されているため、前記の不具合の発生が回避される。

    位置検出装置10は、ピストンロッド12aが出端いっぱいで磁気センサSaが動作するように取り付けられた場合について見ると、第1及び第2のリード線33a,33bは、電源にもアースにも接続されていない未配線状態にある。 そのため、図4に示す入力信号生成回路28のトランジスタTr3,Tr4のエミッタ端子は共にともにHレベルにある。 このとき、表1に示す真理値表からロジック回路27は出力端子27aのみHレベルになるため、出力端子27aに接続されたバススイッチ24aのみオン状態となり、磁気センサSaのみが駆動可能な状態になる。

    この位置検出装置10が取り付けられた流体圧シリンダ11が組み込まれた装置が完成し、試運転を行った時、磁石16を備えたピストン12が磁気センサSaの動作範囲で停止せず、位置検出装置10が動作しない(オンしない)不具合が発生する場合がある。 その主な原因は、ピストンロッド12aの先端に取り付けられたスライドユニット等の治工具のストロークがシリンダフルストロークよりも若干短めに設計されることが多々あり、その値は設計者個々あるいは物件毎に異なることである。

    このような場合、従来は位置検出装置の位置が作業者の手が届く範囲であれば、位置検出装置10の固定ねじ14をドライバーで緩めて、位置検出装置が動作する位置まで移動させた後、再度固定していた。 しかし、位置検出装置の位置が作業者の手が届く範囲でない場合は、装置を分解して流体圧シリンダを取り出し、位置検出装置の取付け位置を再調整した後、装置を組み立てるという工程を踏む必要がある。

    しかし、この実施形態の位置検出装置10を用いた場合は、装置の試運転において位置検出装置10が動作しない場合、位置検出装置10の流体圧シリンダ11に対する取付け位置を変更(調整)する作業は行わず、第1及び第2のリード線33a,33bのアース(GND)に対する接続状態を変更することで対応する。 即ち、外部操作手段を構成する第1及び第2のリード線33a,33bを操作して磁気センサSa〜Sdのうちのいずれか1つを動作可能な状態に設定する。

    具体的には、例えば、磁気センサSbと対応する位置にピストン12が停止している場合には、磁気センサSbと対応するバススイッチ24bがオンとなる状態、即ち、出力端子27bからHレベルの信号が出力される状態となるように、第2のリード線33bをGNDに接続し、第1のリード線33aは未配線のままで使用する。 この状態では、第1直列回路32aからはHレベルの信号が出力され、かつ第2直列回路32bからはLレベルの信号が出力されるため、出力端子27bからはHレベルの信号が出力される。

    磁気センサScと対応する位置にピストン12が停止している場合には、磁気センサScと対応するバススイッチ24cがオンとなる状態、即ち、出力端子27cからHレベルの信号が出力される状態となるように、第1のリード線33aをGNDに接続し、第2のリード線33bは未配線のままで使用する。 この状態では、第1直列回路32aからはLレベルの信号が出力され、かつ第2直列回路32bからはHレベルの信号が出力されるため、出力端子27cからはHレベルの信号が出力される。

    また、磁気センサSdと対応する位置にピストン12が停止している場合には、磁気センサSdと対応するバススイッチ24dがオンとなる状態、即ち、出力端子27dからHレベルの信号が出力される状態となるように、第1のリード線33a及び第2のリード線33bをGNDに接続して使用する。 この状態では、第1直列回路32aからはLレベルの信号が出力され、かつ第2直列回路32bからもLレベルの信号が出力されるため、出力端子27dからはHレベルの信号が出力される。 このようにして、第1及び第2のリード線33a,33bをGNDに接続するか、未配線の状態で使用するかを選択することにより、複数の磁気センサSa〜Sdのうちからピストン12が停止している位置と対応する磁気センサを動作可能な状態に設定する。

    この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
    (1)位置検出装置10は複数個の磁気センサSa〜Sdを備えている。 複数個の磁気センサSa〜Sdは、位置検出装置10が流体圧シリンダ11に取り付けられた状態において、ピストン12の移動方向に沿って配設されるとともに、隣り合う磁気センサの動作範囲の一部が重なるように配設されている。 また、複数個の磁気センサSa〜Sdを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路(ロジック回路27、入力信号生成回路28等)と、磁気センサ選択回路を所望の出力状態に設定可能な外部操作手段(第1及び第2のリード線33a,33b)とを備えている。 従って、流体圧シリンダ11を決められた設置箇所に設置した状態では、流体圧シリンダ11に取り付けられた位置検出装置10の取付け位置を手作業で調整不可能な場合であっても、位置検出装置10から適正な検出信号を出力することが可能な状態に調整することができる。

    (2)磁気センサ選択回路は、位置検出装置10から引き出された第1及び第2のリード線33a,33bを介して外部操作可能である。 従って、位置検出装置10が流体圧シリンダ11に取り付けられた状態で装置に組み付けられた場合に、位置検出装置10の取付け位置を変更しなくても、リード線33a,33bの長さの範囲において位置検出装置10から適正な検出信号を出力することが可能な状態に自由に調整することができる。

    (3)磁気センサ選択回路は、複数の磁気センサSa〜Sdのうちのいずれか一つを動作可能とするロジック回路27を備えている。 従って、隣接する複数の磁気センサが駆動可能な状態に設定される場合に比較して、流体圧シリンダ11のピストン12が所定の位置に達したことを精度良く検出することができる。

    (4)磁気センサ選択回路は、第1及び第2のリード線33a,33bのアース(GDN)に対する接続状態により駆動可能となる磁気センサを設定するため、設定作業が簡単である。

    (5)位置検出装置10を取り付けられた流体圧シリンダ11が装置に組み込まれた状態で流体圧シリンダ11を動作させ、ピストン12が所望の位置で停止した状態において、ピストン12(磁石16)と対応する磁気センサが駆動可能となるように、外部操作で磁気センサ選択回路の出力状態を設定する。 従って、位置検出装置10の実際の動作環境で磁気センサ選択回路を動作させて、複数の磁気センサSa〜Sdのうちから動作可能な状態になる磁気センサを簡単に設定することができる。

    (6)入力信号生成回路28を構成する第1直列回路32a及び第2直列回路32bは、第1及び第2のリード線33a,33bが未配線の状態でそれぞれHレベルの信号を出力し、第1及び第2のリード線33a,33bがGDNに接続された状態でLレベルの信号を出力するように構成されている。 従って、第1及び第2のリード線33a,33bを未配線の状態と、電源(プラス)に接続する状態とで第1直列回路32a及び第2直列回路32bから出力される信号をHレベルとLレベルとに切り換える構成に比較して、使用電力を少なくできる。

    (7)位置検出装置10は、レギュレータ回路19を備えているため、汎用の24VのDC安定化電源40を備えた装置において、位置検出装置10専用に5Vの電源を設けることなく使用することができる。

    (第2の実施形態)
    次に第2の実施形態を図8及び図9にしたがって説明する。 この実施形態は、複数個の磁気センサSa〜Sdを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路を構成するロジック回路27に代えてマイクロコンピュータを備えている点と、入力信号生成回路28の構成が前記第1の実施形態と異なっており、その他の構成は同じである。 前記第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。

    図8に示すように、磁気センサ選択回路を構成するマイクロコンピュータとしてのワンチップマイコン(ワンチップマイクロコンピュータ)42は、5個の出力端子GP0,GP1,GP2,GP4,GP5及び1個の入力端子GP3を備えている。 出力端子GP0はバススイッチ24dに、出力端子GP1はバススイッチ24cに、出力端子GP2はバススイッチ24bに、出力端子GP4はバススイッチ24aにそれぞれ接続されている。

    入力信号生成回路28は、抵抗器R7及びトランジスタTr3の第1直列回路32aを備えている。 トランジスタTr3は、エミッタ端子が抵抗器R7を介して電源Vccに接続され、コレクタ端子がGDNに接続され(接地され)、ベース端子には外部操作手段を構成する第1のリード線33aが接続されている。 抵抗器R7及びトランジスタTr3のエミッタ端子との中間点は、ワンチップマイコン42の入力端子GP3に接続されている。

    電源VccにはトランジスタTr6のコレクタ端子が抵抗器R10を介して接続されている。 トランジスタTr6は、ベース端子が抵抗器R11を介してワンチップマイコン42の出力端子GP5に接続され、エミッタ端子が第2のリード線33bに接続されている。 即ち、この第2の実施形態では第1の実施形態と異なり、入力信号生成回路28はA,B一組の信号を出力するのではなく、第1直列回路32aの出力信号のみをワンチップマイコン42に出力する構成である。

    ワンチップマイコン42のROM(図示せず)には、表2に示す動作を行うためのプログラムが格納されている。 動作内容としては、4個の出力端子GP0,GP1,GP2,GP4のうちのいずれか1つのみをHレベルとする動作と、いずれか2つをHレベルとする動作と、いずれか3つをHレベルとする動作と、4つ全てをHレベルとする動作とがある。 そして、ワンチップマイコン42は、第1及び第2のリード線33a,33bを介して接続される外部設定手段43(図9に図示)により指示された動作内容をEEPROM(図示せず)に格納するようになっている。

    図9に示すように、外部設定手段43は、設定スイッチ44及び設定確認表示灯45を備えている。 設定確認表示灯45は発光ダイオードで構成されている。 外部設定手段43は、設定スイッチ44の一端がアース線に接続され、他端が第1のリード線33aに接続されるとともに、設定確認表示灯45を構成する発光ダイオードのカソード端子がアース線に接続され、アノード端子が第2のリード線33bに接続された状態で使用されるようになっている。

    ワンチップマイコン42は、設定スイッチ44の押圧長さと回数に対応して入力端子GP3に入力される信号に基づいて動作し、指示された動作内容をEEPROMに上書きする。 また、ワンチップマイコン42は、入力端子GP3に入力される信号に基づいて前記出力端子GP5から設定確認表示灯45を点灯させる信号を出力する。 設定スイッチ44の押圧操作には長押し及び短押しがあり、押圧操作の種類には1回長押し及び1〜9回の短押しの10種類がある。 この実施形態では、設定スイッチ44の10種類の押圧操作に対応して、ワンチップマイコン42が行うべき動作のプログラムがROMに格納されている。

    設定スイッチ44の1回長押しは、初期化の指示と、出力端子GP4にのみHレベルの信号を出力する指示である。 そして、1回長押しが行われると、ワンチップマイコン42は、設定確認表示灯45をOFF(消灯)から常時点灯にするように出力端子GP5からHレベルの信号を出力する。 また、短押しが行われると、押しと同時に設定確認表示灯45を消灯させ、バススイッチの切り替え動作完了後、設定完了の合図として設定確認表示灯45を1回点滅させる。

    この実施形態の位置検出装置10を使用する場合も、第1の実施形態と同様に、位置検出装置10が取り付けられた流体圧シリンダ11が組み込まれた装置が完成し、装置の試運転において位置検出装置10が動作しない場合、外部設定手段43を第1及び第2のリード線33a,33bに接続して設定をし直す。

    例えば、最初の設定が、磁気センサSaが動作可能な設定状態、即ち出力端子GP4のみHレベルの信号を出力する設定では位置検出装置10がオンしない場合は、ピストン12の停止位置と対応すると思われる磁気センサ、例えば磁気センサScを動作可能とするため、設定スイッチ44の短押しを2回実施する。 ワンチップマイコン42は、短押しが行われると、設定確認表示灯45を消灯させた後、設定完了の合図として設定確認表示灯45を点灯させる。 設定が完了した後、外部設定手段43を取り外す。 設定された条件はEEPROMに格納されているため、設定し直さない限り、作業の終了等により装置の電源がOFFになっても消えることはない。 従って、電源のOFF状態の前後で動作可能な磁気センサが変更されることはない。 設定条件を変更する場合、変更後の動作に対応する所定回数だけ短押しを行って変更してもよいが、初期化の操作である長押しを1回行った後、短押しを行うようにしてもよい。

    この実施形態では第1の実施形態と異なり、複数の磁気センサSa〜Sdのうちのいずれか1つのみが動作可能となる設定条件だけでなく複数の磁気センサを動作可能に設定することも可能である。 そのため、例えば、ワークを固定するのが流体圧シリンダ11の役割であり、しかも、固定するワークの寸法に大きな差がある場合のように、ピストン12の停止位置がばらつく場合、複数の磁気センサを動作可能に設定することで、ワークの大きさに関係なく、ピストンロッド12aがワークを固定する位置まで移動したことを確認することができる。

    従って、この実施形態によれば、第1の実施形態における(1),(2),(5),(7)と同様の効果の他に次の効果を得ることができる。
    (8)磁気センサ選択回路はワンチップマイコン42を備えているため、磁気センサ選択回路がロジック回路27を備えた場合に比較して、動作可能な状態にする磁気センサの数及び組み合わせを自由に、かつ簡単に設定することができる。

    (9)ワンチップマイコン42は、第1及び第2のリード線33a,33bに接続された外部設定手段43からの信号により、ワンチップマイコン42がどの磁気センサを動作可能にするかの動作内容を、ワンチップマイコン42のメモリに記憶させるための操作を行うことができる。

    (10)どの磁気センサを動作可能にするかの動作内容を記憶するメモリとしてEEPROMが使用されているため、装置の電源がOFFになっても記憶内容が消去されないため、RAMに記憶する場合に比較して、装置を起動するたびに条件を設定する手間が不要になる。

    (第3の実施形態)
    次に第3の実施形態を図10〜図13にしたがって説明する。 この実施形態は、複数個の磁気センサを選択的に動作可能な状態に設定する磁気センサ選択回路を構成するマイクロコンピュータを備えている点は前記第2の実施形態と同じである。 しかし、複数個の磁気センサのうちから、流体圧シリンダの設置状態に対応して動作可能な適正な1個の磁気センサを自動的に動作可能な状態に設定できる点が第2の実施形態と大きく異なっている。 前記第1及び第2の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。

    図10に示すように、各磁気センサSb,Sc,Sdの出力端子はダイオード25b,25c,25dを介してワイヤードOR接続されるとともに、抵抗器R5を介してトランジスタTr11のベース端子に接続されている。 磁気センサSaの出力端子は抵抗器R5を介してトランジスタTr12のベース端子に接続されている。 トランジスタTr11のコレクタ端子には第1の表示灯としての発光ダイオードLED1のカソード端子が接続されるとともに、発光ダイオードLED1のアノード端子には抵抗器R6を介して電源Vccに接続されている。 トランジスタTr12のコレクタ端子には第2の表示灯としての発光ダイオードLED2のカソード端子が接続されるとともに、発光ダイオードLED2のアノード端子には抵抗器R6を介して電源Vccに接続されている。 両トランジスタTr11,Tr12のエミッタ端子はトランジスタTr13のベース端子に接続されている。 トランジスタTr13のエミッタ端子はグランドGNDに接続され、トランジスタTr13のコレクタ端子は出力端子Pに接続されている。 また、トランジスタTr13のコレクタ端子とエミッタ端子との間にツェナーダイオード26が接続され、トランジスタTr13のベース端子とエミッタ端子との間に抵抗器R51が接続されている。

    図11に示すように、ワンチップマイコン42は、4個の出力端子GP0,GP1,GP2,GP4及び2個の入力端子GP3,GP6を備えている。 入力信号生成回路28は第1の実施形態と同様に構成されており、入力端子GP3はトランジスタTr3のエミッタ端子に、入力端子GP6はトランジスタTr4のエミッタ端子にそれぞれ接続されている。

    ワンチップマイコン42のROM(図示せず)には、流体圧シリンダ11が装置に組み込まれた際の設置状態に対応して動作可能な適正な1個の磁気センサを自動的に動作可能な状態に設定するプログラムが記憶されている。 具体的には、図12に示すフローチャートに示す動作を行って、4個の出力端子GP0,GP1,GP2,GP4のうちのいずれか1つのみをHレベルとするとともに、他の出力端子をLレベルとし、その設定内容をEEPROM(図示せず)に格納するようになっている。

    図13に示すように、外部設定手段43は、電池46と、電源線34に接続される端子47aを備えるとともに電池46のプラス端子に接続された配線47と、アース線35に接続される端子48aを備えるとともに電池46のマイナス端子に接続された配線48とを備えている。 また、外部設定手段43は、カソード端子が出力線36に、アノード端子が配線47にそれぞれ接続された設定確認表示灯45と、コレクタ端子が第1のリード線33aに、エミッタ端子が配線48にそれぞれ接続されたフォトトランジスタ49と、第2のリード線33bに接続される端子と配線48との間に接続された設定スイッチ44とを備えている。

    この実施形態の位置検出装置10を使用する場合、位置検出装置10が取り付けられた流体圧シリンダ11が組み込まれた装置が完成し、装置の試運転において位置検出装置10が動作しない場合、図13に示すように、位置検出装置10の全配線を外部設定手段43の端子47a,48a等に接続する。 外部設定手段43を接続すると同時に、電池46を電源として、位置検出装置10は動作状態となる。 この状態において設定スイッチ44を1回押す。 この操作により、ワンチップマイコン42の入力端子GP3への入力がHレベルからLレベルとなり、ワンチップマイコン42が図12のフローチャートに示す動作を実行する。 なお、初期状態においては、出力端子GP4の出力がHレベルで、他の出力端子GP0,GP1,GP2はLレベルに設定されている。 以下、HレベルをH、LレベルをLと略す。

    ワンチップマイコン42は、ステップS1で入力端子GP6の出力がLか否かを判断し、LであればステップS2に進んで出力端子GP4の出力をH、他の出力端子GP0,GP1,GP2の出力をLに設定してワンチップマイコン42のEEPROMに書き込んだ後、動作を終了する。 ステップS1で入力端子GP6の出力がHであれば、ステップS3に進んで出力端子GP2の出力をHにした後、ステップS4に進む。

    ワンチップマイコン42は、ステップS4で入力端子GP6の出力がLか否かを判断し、LであればステップS5に進んで出力端子GP2の出力をH、他の出力端子GP0,GP1,GP4の出力をLに設定してワンチップマイコン42のEEPROMに書き込んだ後、動作を終了する。 ステップS4で入力端子GP6の出力がHであれば、ステップS6に進んで出力端子GP1の出力をHにした後、ステップS7に進む。

    ワンチップマイコン42は、ステップS7で入力端子GP6の出力がLか否かを判断し、LであればステップS8に進んで出力端子GP1の出力をH、他の出力端子GP0,GP2,GP4の出力をLに設定してワンチップマイコン42のEEPROMに書き込んだ後、動作を終了する。 ステップS7で入力端子GP6の出力がHであれば、ステップS9に進んで出力端子GP0の出力をHにした後、ステップS10に進む。

    ワンチップマイコン42は、ステップS10で入力端子GP6の出力がLか否かを判断し、LであればステップS11に進んで出力端子GP0の出力をH、他の出力端子GP1,GP2,GP4の出力をLに設定してワンチップマイコン42のEEPROMに書き込んだ後、動作を終了する。 ステップS10で入力端子GP6の出力がHであれば、即ち、全ての出力端子のいずれの出力をLにしても位置検出装置10から磁石16の検出信号が出力されず、入力端子GP6にHが入力されない場合は、ステップS12に進んで異常報知信号を出力して動作を終了する。 そして、異常報知がされずに動作が終了した場合は、外部設定手段43を取り外して、位置検出装置10を図6に示すように、元の負荷に接続する。

    なお、一度設定が完了した後、流体圧シリンダ11を組み付け直したり、位置検出装置10の取り付け位置を変更した場合は、外部設定手段43を接続して設定をし直す必要がある。 その際、設定スイッチ44を押しながら電源を立ち上げる、即ち端子47aに電源線34を接続することにより、初期化が行われるようになっている。

    従って、この実施形態によれば、第1の実施形態における(1),(2),(5),(7)及び第2の実施形態における(10)と同様の効果の他に次の効果を得ることができる。

    (11)複数個の磁気センサSa〜Sdのうちから、流体圧シリンダ11の設置状態に対応して動作可能な適正な1個の磁気センサを自動的に動作可能な状態に設定できるため、設定作業が簡単になる。

    (12)ワンチップマイコン42は、位置検出装置10が機器に組み付けられた状態における磁気センサSa〜Sdの出力信号を用いて、複数の磁気センサSa〜Sdのうちから動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを自動的に検索する。 従って、動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを容易に、かつ精度良く設定することができる。

    (13)出力端子GP4がHに設定された状態が初期状態に設定されており、出力端子GP4がHの状態の際に動作可能な磁気センサSaからHが出力されたときにのみ第1の表示灯としての発光ダイオードLED1が発光状態となり、他の磁気センサSb,Sc,SdからHが出力されたときには第2の表示灯としての発光ダイオードLED2が発光状態となる。 従って、発光ダイオードLED1,LED2の発光状態から、位置検出装置10が初期状態のままで動作しているのか、設定し直した状態で動作しているのかを、使用者が視覚的に判別することができる。 発光ダイオードLED1及び発光ダイオードLED2として発光色の異なるものを使用した場合には、判別が容易になる。

    実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
    ・ 各磁気センサSa,Sb,Sc,Sd毎にその出力がHになったことを表示する表示手段を設けてもよい。 例えば、図14に示すように、磁気センサSa〜Sdの各出力端子を抵抗器R5を介してトランジスタTr31,Tr32,Tr33,Tr34のベース端子に接続し、トランジスタTr31〜Tr34の各コレクタ端子は発光ダイオードLED11,LED12,LED13,LED14及び抵抗器R6を介して電源Vccに接続する。 この場合、位置検出装置10の動作状況、即ちどの磁気センサが動作しているのかを使用者が目視により確認することができる。 また、発光ダイオードLED11,LED12,LED13,LED14を全て異なる発光色のものとしたり、一つ置きに異なる発光色のものとしたりしてもよい。 全て異なる発光色のものとした場合は、判別がより容易になる。

    ・ ワンチップマイコン42が複数の磁気センサSa〜Sdのうちから動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを自動的に設定する方法として、位置検出装置10の流体圧シリンダ11に対する取付け位置及び流体圧シリンダ11の使用状態を入力して、その値に基づいて動作可能な状態にすべき一つの磁気センサを設定するようにしてもよい。 ここで、流体圧シリンダ11の使用状態とは、ピストン12を検出すべき位置の基準位置からのずれの値を意味する。 例えば、ピストンロッド12aの出端に対応する位置を基準位置とした場合、設定位置がどれくらいずれた状態で使用するかを意味する。

    ・ バススイッチ24a〜24dを電源ラインに設ける代わりに、磁気センサSa〜Sdの入力端子を電源ラインに接続するとともにバススイッチ24a〜24dを出力ラインに設けてもよい。 バススイッチ24a〜24dを磁気センサSa〜Sdの出力端子とダイオード25a〜25dとの間に設けても、ダイオード25a〜25dのカソート端子側に設けてもよい。 また、バススイッチ24a〜24dを磁気センサSa〜SdのGND端子とGNDラインとの間に挿入してもよい。

    ・ ロジック回路27への入力信号を生成する入力信号生成回路28は、第1及び第2のリード線33a,33bが未配線の状態において、それぞれHレベルの信号をロジック回路27に出力し、第1及び第2のリード線33a,33bが電源に接続された状態において、それぞれLレベルの信号をロジック回路27に出力する構成としてもよい。 この構成とするには、例えば、トランジスタTr3,Tr4としてPNPトランジスタに代えてNPNトランジスタを使用する。 この場合は、第1及び第2のリード線33a,33bを未配線の状態と、電源(プラス)に接続する状態とで第1直列回路32a及び第2直列回路32bから出力される信号をHレベルとLレベルとに切り換える。

    ・ ロジック回路27を使用して複数の磁気センサSa〜Sdのうちの1つのみを動作可能な状態に設定するだけでなく、複数の磁気センサを動作可能な状態に設定することも可能にしてもよい。 例えば、入力信号生成回路28として2つの直列回路32a,32bに加えてさらに同様な直列回路を設けるとともに、リード線も3本にする。 そして、3本のリード線の電源又はアースに対する接続状態を変更することによりロジック回路27からのHレベルの信号の出力状態を変更可能にロジック回路27を構成する。

    ・ ワンチップマイコン42は、外部設定手段43からの指示信号によって設定されたどの磁気センサを動作可能な状態とするかの指示内容をEEPROMに上書きする代わりに、RAMに記憶させて、装置の立ち上げ毎に外部設定手段43から入力するようにしてもよい。

    ・ 各トランジスタTr1〜Tr6としてNPNトランジスタやPNPトランジスタ等のバイポーラトランジスタに代えて、NチャネルやPチャネルのMOSトランジスタ(MOSFET)を使用してもよい。

    ・ 磁気センサの数は複数個であればよく、4個に限らず3個以下でも5個以上でもよい。
    ・ DC24VをDC5Vに降圧するレギュレータ回路19を位置検出装置10に内蔵せず、位置検出装置10専用に5Vの直流電源を外部(例えば、流体圧シリンダ11が組み込まれる装置)に設けてもよい。

    以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
    ・ 請求項1〜は請求項6のいずれか一項に記載の発明において、位置検出装置はDC24VをDC5Vに降圧するレギュレータを備えている。

    ・ 請求項6に記載のマイクロコンピュータは、複数の磁気センサのうちのどの磁気センサを動作可能にするかの複数のプログラムをROMに格納しており、前記外部設定手段からの信号により実効するプログラムを選択して、選択内容をEEPROMに上書きするとともに前記上書きされた内容の動作を実行する。

    第1の実施形態を示し、(a)は流体圧シリンダと位置検出装置との関係を示す模式図、(b)は流体圧シリンダの模式斜視図。

    磁気センサの電気的構成を示す回路図。

    各磁気センサと出力回路との関係を示す回路図。

    ロジック回路及び入力信号生成回路を示す回路図。

    レギュレータ回路を示す回路図。

    位置検出装置の使用状態を示す模式図。

    各磁気センサの動作範囲を示す模式図。

    第2の実施形態のワンチップマイコンと入力信号生成回路との関係を示す回路図。

    作用を説明する模式図。

    第3の実施形態の各磁気センサと出力回路との関係を示す回路図。

    ワンチップマイコンと入力信号生成回路との関係を示す回路図。

    ワンチップマイコンの動作を示すフローチャート。

    外部設定手段を接続した状態の模式図。

    別の実施形態の各磁気センサと出力回路との関係を示す回路図。

    符号の説明

    Sa,Sb,Sc,Sd…磁気センサ、Vcc…電源、10…位置検出装置、11…流体圧シリンダ、12…ピストン、16…磁気発生手段としての磁石、22…比較器、27…磁気センサ選択回路を構成するロジック回路、33a,33b…外部操作手段を構成するリード線、42…マイクロコンピュータとしてのワンチップマイコン、43…外部設定手段、44…設定スイッチ。

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